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「技術面接ってどんな面接?」「どうすれば受かる?」
理系職やエンジニア系の職種の面接で用いられることの多い、この技術面接。
通常面接と比べて馴染みがないという人も多く、何から対策に手を付ければいいのか悩んでしまうケースはとても多いです。
そこでこの記事では、就活のプロ49人に聞いた見られるポイントや対策のコツを紹介。加えて全体の流れや、技術面接特有のプレゼン対策など、把握しておきたいポイントを網羅的に解説します。
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技術面接とは?
技術面接の概要
技術面接とはプレゼン形式で自身の専門性などをアピールする、一般的な面接とは形式も見られるポイントも大きく異なる面接です。
効率的な対策方針を立てるためにも、まずは基礎的な理解を深めるところからスタートしていきましょう。
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①形式:プレゼン
具体的な内容
- スライドを用いた研究内容の発表
- ホワイトボードを使った技術説明
- 持参したポートフォリオのコードレビュー
事前に準備した資料を用いたプレゼン形式が一般的です。
研究テーマの発表から、課題に対しての自分なりのアプローチの発表、なかにはホワイトボードなどを用いて技術に関する説明を求められるケースもあります。
共通するのは技術や知識への理解と関心、スキルがなければ突破できず、付け焼刃では通用しないということです。
普段の学習に加えた技術面接用の対策、この2軸をもって突破できる面接といえます。
大企業出身/板谷さんのアドバイス
他の人が読む前提で、コード部分にコメントを入れるなどして、理解しやすくなるように意識しましょう。
コードの手法や技術に関して、なぜ、この手法を選択したのか質問された時に答えられるように背景や意図を言語化しておくことも効果的な準備です。
②評価軸:スキル・知識
見られているポイント
- 論理的思考力・仮説検証のプロセス
- 困難な課題に対してどうアプローチするか
- 専門知識をビジネスに応用する視点
技術面接で見られることになるのは、あなたがどの程度技術への理解や知識、スキルを持ち合わせているのかという「実務」に直結する部分です。
技術系の職種で技術面接が多く採用されているのも、この実務面への適性が一般的な職種よりも高い水準で求められるためです。
「専門的な仕事も任せていけるのか」を確かめられていると考えておきましょう。
③面接官:現場の専門家
想定される面接官
- 配属予定部署の現場エンジニア
- プロジェクトを統括するマネージャー
- 部門を束ねる技術責任者(CTOなど)
面接官は人事ではなくその道の専門家が担うケースがほとんどです。面接フェーズにもよりますが、多くの場合は配属予定先のエンジニアや技術責任者が担います。
つまり、相手は自分よりもずっと高いレベルにいる専門家ということです。ごまかしや知ったかぶりは一切通用しません。
「本当にこの学生は知識があるのか」「チームで一緒に働きたいか」を現場目線でシビアに評価されることになるため、入念な準備を持って臨む必要があります。
元人事/野村さんのアドバイス
技術面接でも、通常面接同様に素直さやコミュニケーションのテンポは厳しく見られます。
現場では専門性だけでなく、相手の意図を理解し端的にやり取りできる力が不可欠です。
また、分からないことを素直に認められるかは信頼関係に直結するため、「一緒に働ける人材か」を判断する重要な要素になります。
【就活のプロ49人が回答】技術面接で見られているポイント
見られているポイント、されやすい質問
一般的な面接とは異なる形式だからこそ、どういった点が評価されるのか疑問に思うこともありますよね。
そこで今回、日頃多くのキャリア相談を受けている就活のプロ49人に「技術面接で最も企業が重視していること」をたずねました。
対策方針としてとても有用な一次情報となるので、ぜひチェックしておきましょう。
「論理的な思考力」を重視しているという回答が最多

企業面接でとくに重視されている評価項目については、「論理的な思考力」へ最も多くの票が集まりました。
技術面接は確かにその人の技術や知識を問うものですが、そのベースには、そこから見える課題との向き合い方、どう考えてどう解決するか、といったあらゆる仕事で求められる内面的な能力・資質であるということがわかります。
プレゼンなども、「自分なりの視点」や「思考フロー」が伝わる内容に仕上げることが重要です。
「仮説検証」に関する質問がされやすい
アンケートによると、論理的思考力を測るうえで以下のような質問をされるケースが多いという回答が見られました。
実際の質問例
- 「今回の手法を採用するにあたって、他に検討した代替案はありますか? また、それらと比較して今回の案を採用した決め手は何ですか?」
- 「今回採用した技術スタックや設計について、あえて別の選択肢(例:AではなくB)を選ばなかった最大の理由と、その際のトレードオフ(妥協点やリスク)を教えてください。」
- 「今回の内容をさらに改善するとしたら、どこをどのようにブラッシュアップしますか?」
- 「別のアプローチを取るとしたら、どのような選択肢が考えられますか?」
特徴として、「仮説」を自分なりに立てさせ、そのうえで比較や検証のプロセスを話させるものが多くあります。
暗記ベースの対策では通用しません。研究・プレゼンへの理解を深めて、それにひもづく質問に対してはその場で考えて回答できるよう準備しておくことが大切です。
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技術面接の流れと必須対策
技術面接の流れは、プレゼン、質疑応答、逆質問というパターンが一般的です。IT系の職種の場合はその間に実技ベースの選考が挟まることもあります。
それぞれがどんな内容なのか、ここでしっかりチェックして対策を進めていきましょう。
①プレゼン
プレゼンのコツ
- 指定された発表時間の厳守
- 結論から話すPREP法の徹底
- 専門外の面接官にも伝わる言葉選び
大学で研究している内容などをスライドのような資料にまとめ、指定時間の間でプレゼンをするのが技術面接のメインパートになります。
ここで注意すべきなのは、プレゼンの主役はスライドではなくあなた自身の言葉ということです。
理解を促す資料として活用しつつも、「なぜそう考えたのか」「なぜそう分析したのか」といった自分なりの視点・思考が伝わる部分に力を入れて説明しましょう。
プレゼン資料の具体的な作り方は記事後半の「技術面接で評価されるプレゼン資料作りのコツ」で解説しているので、こちらも欠かさずチェックしてくださいね。
- 技術面接のプレゼンで学生が陥りやすそうなミス・失敗はありますか。
単なる研究発表になっているケースに注意しよう
理系学生が最も陥りやすい失敗は、学会発表のような「研究成果の報告」に終始してしまうことです。
企業が知りたいのは「成果」そのもの以上に、「あなたがどう考え、どう行動したか」というプロセスと、それを「自社でどう活かせるか」です。
専門用語を並べ立て、背景や社会的意義の説明を省いてしまうと、文系の人事はおろか、分野の違う技術者にも意図は伝わりません。
これを防ぐには、事前に専門外の人(文系の友人やキャリアセンターの職員など)にプレゼンを聞いてもらい、わからない単語を指摘してもらうのが効果的です。
資料の棒読みになってしまうことを避け、誰が聞いても分かる平易な言葉で、結論から話すPREP法を徹底しましょう。
一般的な面接を想定したものですが、プレゼン形式の自己PRについては、こちらの記事でも解説しています。
プレゼン形式の自己PRで見られる能力!パワポ資料作成のコツも解説
②質疑応答
想定される質問
- なぜその研究テーマを選んだのですか?
- なぜそのアプローチを選んだのですか?
- 最も大変だったのはどこですか?
- それはどうやって乗り越えましたか?
- 研究結果に対してあなたはどう思っていますか?
- 仕事ではどうやって生かそうと考えていますか?
プレゼン後は「なぜそのテーマを選んだのですか」など、プレゼンをふまえた深掘り質問をされる「質疑応答」があるのが一般的です。
ここでは質問の意図をしっかりと捉え、明確かつ端的に答えることが求められます。
意識すべきは、質問への明確なアンサーをまず伝えること。結論から始めて理由を伝えるPREP法という伝え方を基本にして、つまり何が言いたいのか、ということがはっきりと伝わる回答を意識していきましょう。
PREP法とは?
「結論(Point)」「理由(Reason)」「具体例(Example)」「結論(Point)」の順番で話すコミュニケーション方法。結論がわかりやすく、ビジネスシーンでも多く使用されている
元人事/野村さんのアドバイス
ハイレベルな質問や答えにくい問いは実際にあります。ただし正解を求めているわけではなく、その場でどう考え、どう整理して答えようとするかという思考プロセスが見られています。
わからない場合でも考え方を示しながら答える姿勢が評価につながります。
「テーマを選んだ理由を教えてください」の回答例
例文
〇〇の処理速度を、従来比で20%向上させるためです。
既存のシステムでは、データ量が増加した際の遅延が実用化の大きなボトルネックになっていました。私は技術そのものよりも、『技術を使って現場の課題をどう解決するか』に強い関心があります。
そのため、教授から提示された候補の中で、最も社会実装のハードルが高く、ビジネスインパクトが大きいと考えたこのテーマを自ら選びました。
「最も大変だった瞬間を教えてください」の回答例
例文
実験データに原因不明のノイズが混入し、1カ月間検証が進まなかったときです。
最初は自分一人で解決しようと意固地になり、スケジュール全体を遅延させてしまいました。そこで、他分野の先輩や教授に自らレビューを依頼し、全く違う視点からの分析手法を取り入れることで、ようやく原因を特定できました。
この失敗から、一人で抱え込まず、周囲の知見を巻き込んでチームで課題解決にあたる重要性を痛感しました。
「仕事への活かし方を教えてください」の回答例
例文
未知の課題に対して仮説を立て、泥臭く検証を回すプロセスが活かせると考えています。
私の研究分野自体は、御社の事業と直接一致するわけではありません。しかし、膨大なエラーログを分析し、真のボトルネックを特定して解決に導く論理的アプローチは、御社のシステム開発における品質向上に直結します。
入社後もキャッチアップを怠らず、いち早く利益に貢献できるエンジニアを目指します。
③実技(IT系)
想定内容
- 制限時間内のコーディングテスト
- アルゴリズムに関する口頭試問
- 面接官とのペアプログラミング
すべての技術面接で実施されるわけではありませんが、IT系企業の技術面接では、コーディングテストやアルゴリズムの口頭試問が実施されることがあります。
ここでは、正しいコードを書くこと以上に、どのように考えながら解いているかが重視されます。入社後に磨ける技術以上に、あなたらしさが表れる思考や姿勢を見たいためです。
「今はこういう仮説を立てて実装しています」と思考プロセスを口に出して進めるのも一つの手。重要なのは、面接官と一緒に課題を解決していく姿勢を見せることと覚えておきましょう。
現役キャリアコンサルタント/高尾さんのアドバイス
外資系や国内大手IT企業のコーディング面接では、思考を言語化する「Think Aloud」形式が一般的になっています。
コツは、完成を急がず、今「何を仮説として、どう実装しようとしているか」を脳内で実況することです。これを「思考発話」と言います。
詰まってしまった際も、黙り込まず「〇〇が原因だと推測していますが、確認方法を悩んでいます」と正直に伝えることで、課題解決へのアプローチ力が評価されます。
④逆質問
逆質問の例
- 「〇〇様(面接官)から見て、現在活躍している若手エンジニアに共通するマインドや習慣は何ですか?」
- 「入社までに、今の〇〇のスキルの他にキャッチアップしておくべき技術はありますか?」
- 「エンジニアの評価において、コードの品質以外にどのような点が重視されますか?」
技術面接で欠かせないのが「逆質問」の対策です。
技術に対する知識や姿勢のほか、関心を持って取り組めるかどうかも見られているため、「興味を持っている」ということをはっきりと示せる逆質問は最大のチャンスとも言えます。
だからこそ、「御社の強みは何ですか?」といった調べればわかる質問は絶対に避けましょう。
たとえば「現在〇〇の技術に注力されていると拝見しましたが、最大のボトルネックは何だとお考えですか」など、ふみ込んだ質問を用意するのがベストです。
アドバイザーのリアル・アドバイス!動き出す前に対策に割くリソース配分を決めておこう
プレゼン対策に優先的にリソースを割こう
技術面接の一連の流れのなかで特に重要なのは、やはり「プレゼン」と「質疑応答」です。
対策時間の目安としては、全体の準備時間のうちプレゼンに約4割、質疑応答に約3割、実技に約2割、逆質問に約1割と配分しての対策が現実的でしょう。
プレゼンは構成・資料作成・話し方の練習まで含めて時間がかかるため、最も多くの時間を確保すべきです。
質疑応答は習慣的に繰り返す対策がおすすめ
一方、質疑応答は「なぜそう考えたか」と深掘りされるため、想定質問を用意し、自分の言葉で答える練習を繰り返すことが重要です。
そのうえで、準備は短期間で詰め込むのではなく、1~2週間程度を目安に段階的に進めることをおすすめします。効率的かつ実践的な対策につながりますよ。
こちらは通常の面接の逆質問例ですが、質問を考えるタネとして活用するのも手です。
逆質問50選|質問の作り方からフェーズ・面接官別の対策まで解説
39点以下は要注意!
あなたの面接力を診断してください
「面接に自信がない」「今のままで選考通過できるか不安」そんな就活生は自分の面接力を知ることからはじめましょう!
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・面接でなぜ落ちたかわからない人
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技術面接で評価されるプレゼン資料作りのコツ
評価されるプレゼン資料とは何か。それは装飾がたくさんある、カラフルで明るい、などといった見栄えの良さではなく、いかに「端的」で「わかりやすいか」に尽きます。
読み手の負担を極限まで減らし、伝えたいメッセージだけがすっと頭に入ってくるスライドを作る3つのコツを、ここで押さえていきましょう。
▼スライド資料の参考例 ※AI生成を用いて作成しています。
①スライド枚数は「10枚程度」に
スライド作成の基本
- 1スライドにつき1つのメッセージに絞る
- 不要な文章を削り、箇条書きでまとめる
- 想定質問に対する付録資料も添える
指定された枚数があればそれを厳守しつつも、スライドは10枚程度に収めておくのがベターです。
発表時間にもよりますが、5分〜7分程度のプレゼンであれば10枚もあれば十分まとめきれます。それ以上多いと、かえって長い印象になってしまうことも。
本編のスライドは極限まで削ぎ落とし、想定質問に対しては巻末の補足資料で対応する、というのも一つの手です。
大企業出身/板谷さんのアドバイス
沢山のことを書いても、「たくさん書かれていたな」という印象しか残せない可能性もあります。
印象付けるには、「1スライド=1メッセージ」位のシンプルな方が伝えたいことが伝わります。
②「背景」から始めて「展望」でまとめる
プレゼン資料のベストな構成
- ①なぜその研究に取り組むのか(背景・目的)
- ②どのような手法でどんな結果が出たか(手法・結果)
- ③この経験を企業でどう活かすか(今後の展望)
プレゼン資料には王道の構成があります。
なぜその研究をしたのかという「背景」を導入とし、アプローチや結果を踏まえて、今後仕事にどう活かしていくのかという「展望」で締めましょう。
動機もはっきり伝えられるだけでなく、展望に対しての説得力も生まれる構成になるため、基本はこの構成に当てはめて作成すれば問題ありません。
- プレゼン資料で理系・技術系の学生が陥りやすい注意点などはありますか?
仕事での再現性があるかは必ずチェック
「研究成果の説明に偏り、仕事とのつながりが見えなくなること」です。これは、普段の研究活動が“成果を正確に伝えること”を重視しているため、その延長で説明してしまうことが原因です。
しかし企業が知りたいのは成果そのものだけではなく、「この人がどのように考え、課題に向き合い、再現性ある行動ができるか」です。つまり、仕事で活躍できるかどうかを見ています。
手法や考察だけでなく、「なぜそのテーマを選んだのか」「何を学び、どう仕事に活かすのか」まで伝えましょう。
入社後の展望がなかなかイメージがつかない、そういった場合は他の人の展望イメージを参考にするのがおすすめです。下記の記事では例文も多く載っているので、合わせてチェックしてみてくださいね。
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
③「図解」を積極的に用いる
図解におけるポイント
- 実験フローや処理手順などわかりにくい部分は図解化
- グラフの縦・横軸の単位や凡例の記載を忘れない
- 使う色は3色程度に絞り込んだ配色にしてすっきりさせる
テキストだけの資料と比較して、グラフや図解が用いられている資料は当然わかりやすいです。
特に研究内容をまとめる資料となれば、数値やメカニズム、フローの解説が多くなってしまい「視認性」が低い資料になりがちです。
一方、わかりやすい資料を作ることができるかもまた技術面接の評価指標の一つ。図やグラフを用いて視覚的に表現しましょう。
アドバイザーのリアル・アドバイス!受かるプレゼンの特徴は「伝える努力」が伝わること
独りよがりなプレゼンになっていない?
ズバリ、技術面接で好印象になるのは、「自分なりの試行錯誤のプロセス」と「ビジネスへの応用視点」が明確なプレゼン資料です。
受かる人に共通するのは、複雑な研究内容を専門外の人にも分かるよう平易な言葉に噛み砕き、かつ図解を用いて視覚的に伝える「伝える努力」を怠らない姿勢です。
資料作りで押さえておきたい3つの指針
資料作りではまず、「成果」より「プロセス」を語ることに重きを置きましょう。「何ができたか」ではなく、「なぜその手法を選び、困難をどう乗り越えたか」という、あなたの思考フローが伝わる構成にするよう意識してください。
そのうえで、専門用語には翻訳を添えること。面接官が全員あなたの専門分野とは限りません。
3つ目のポイントは「企業への貢献」で締めること。研究の成果が、志望企業の事業や課題解決にどう繋がるか、具体的な仮説を持って伝えましょう。
上記3点を意識することで、技術面接における「ロジカルシンキング」と「ビジネス適性」のアピールになります。
技術面接で落ちる人の特徴
技術面接で不合格になる人には、明確な特徴があります。
それは「知識・スキル不足」以前の、ビジネスパーソンとしての適性不足です。
ただ、どの特徴にも共通するのは「今からでも直せる」ということ。解説する3つの特徴に心当たりがある場合は、合わせて解説する対策を実践していきましょう。
①研究の動機・過程が説明できない
動機・過程が説明できない人に対する企業の印象
- 受け身な姿勢で過ごしてきたのかも
- そもそも興味がなくてやらされていただけかも
- 仕事に興味を持って取り組めなさそう
「なぜそのテーマを選んだのか」「なぜそのアプローチをしたのか」
これらの「なぜ」に対して、自分の言葉で説明できない人はまず通りません。
受け身な姿勢に見え、そもそもこの分野に対して興味関心が低いのではないか、と企業側は不安に思ってしまいます。
なぜそうしたのか、これまでの研究のプロセスを振り返って、「自分で考えて決断したプロセス」がどこにあったか、それはなぜそうしたのか、タイムラインを引いて整理してみましょう。
元人事/野村さんのアドバイス
動機が説明できないことは技術面接において致命的です。技術職は常に学び続ける姿勢が求められ、「自分で考え、選択できる人か」が重視されるためです。
動機が語れない場合、自律性や主体性に欠け、受け身的であると判断され、不合格につながる可能性が高くなります。
②「知ったかぶり」をする
知ったかぶりをする人に対する企業の印象
- 入社後もミスを隠したり嘘をついたりするかも
- 素直に知識不足を認められる謙虚さがない
- 社内の人間とコミュニケーションをうまくとれないかも
技術職はその技術に対して誠実であるという信頼感があって初めて仕事を任せることができます。
たとえば知らないことにも「知っている」と答えるような人に、製品の設計や改良を任せることは当然できませんよね。
面接官からの質問に対して、わからないときは「申し訳ありません、知識が不足しています。〇〇という理解であっていますか」と、素直に認めたうえで回答するために努力する姿勢を見せましょう。
元人事/野村さんのアドバイス
技術面接の面接官はその道のプロでもあるため、知ったかぶりはほぼ確実に見破られます。知ったかぶりは厳禁です。
わからないことは正直に認め、「どう考えたか」を伝える姿勢が重要です。誠実さと学ぶ意欲を示すことが、結果的に信頼と評価につながります。
③仕事に活かす視点がない
仕事に活かす視点がない人に対する企業の印象
- この場で求められていることが理解できていない
- 企業研究をちゃんとやり切れていないのかも
- 研究の振り返りが本当の意味ではやりきれていないのかも
技術面接でありがちなのが、研究をただ発表するだけで終わってしまう、というものです。
技術面接はあくまで「面接」。どれだけ優れた結果を出せた研究であっても、「仕事でどう活かすか」の視点が抜けていれば評価にはつながりません。
研究全体を通して何を学び、どこが成長したのか。結果をふまえて感じたことは何か。それらを自身の強みとして変換し、仕事で活かせるものとアピールしましょう。
- 「学んできた技術が直接的には仕事に関係しない」場合の対処法は?
研究を経て得られたスキルに着目しよう
学んできた技術が直接的には仕事に関係しなかったとしても、試行錯誤した経験や、チームで協力して成し遂げた共同研究でのコミュニケーションなど、研究室の中で何らかの学びがあるはずです。
「自分が入社することで、どのように企業にメリットをもたらすことができるのか?」という視点で経験を紐解いていけば、企業に入ってからも役立つ要素が見えてきます。
仮説でも構わないので、どんな部署でどんな成果が出せるのか具体的に仕事に結びつけて伝えるように意識しましょう。
【Q&A】技術面接でよくある就活生の悩みに回答!
技術面接でよくある就活生の悩みと回答
ここからは技術面接についてよくある質問に、理系職や技術職の就職に詳しい4人の専門家が回答します。
迷いなく対策や準備を進めるためにも、ここで不安をすべて解消しておきましょう。
Q.研究室に配属されたばかりで成果がない場合は?
A.「過程」にフォーカスして伝えれば問題ありません。
そのように不安に感じる気持ちはよくわかります。ただ、研究室に配属されたばかりで成果がなくても問題ありません。
大切なのは、何を考え、どのように取り組んでいるかです。試行錯誤の過程や学びを伝えることで、主体性や成長意欲は十分に評価されます。
Q.文系・未経験から受ける場合技術面接はどうなる?
A.スキルベースより能力ベースの評価をされる可能性があります。
技術面接では、受け答えなどから問題解決能力などが見られることもあります。
わからない質問が寄せられた際も、「わかりません」と答えるのではなく、自分なりの考えを述べることが高評価につながります。
Q.事前練習は誰に頼むべき?
A.タイプの違う人それぞれに依頼しましょう。
事前練習は、専門外の人と専門に近い人の両方に頼むのがおすすめです。
専門外の人には「分かりやすさ」、専門に近い人には「内容の妥当性」を確認できます。両方の視点で見直すことで、本番で伝わる説明力を高めることができます。
Q.スライド指定がない場合口頭だけでどう説明すればいい?
A.PREP法でわかりやすく伝えましょう。
口頭だけで説明する場合は、PREP法という「結論→理由→具体例→結論」の順番で話す方法を使うとわかりやすく伝えられます。
まず答えを示し、その理由と具体例を補足することで、相手が理解しやすくなります。
加えて、専門用語はできるだけかみ砕き、相手に伝わる言葉を選ぶことも重要です。
Q.最新トレンド(AIなど)はどこまで知っておくべき?
A.志望領域に関するニュースはキャッチしておきましょう。
最新トレンドを広く網羅する必要はありませんが、志望企業の事業領域に関わる技術については、必ず押さえておきましょう。
重要なのは単なる知識ではなく「その技術が企業の事業にどう影響を与えるか」、「自分ならどう活用するか」という自分なりの見解を持っておくことです。
技術面接の流れに沿った対策でスキルと意欲を伝えきろう
技術面接は丹念な事前準備と、本番での臨機応変な対応が求められる難しい面接ですが、ここまで解説してきた内容をもとにしっかりと対策をすれば突破はできます。
これまでの学生生活で培った「論理的思考力」「課題解決力」「伝える力」のすべてを総動員し、企業に「自分を採用するメリット」をアピールして、内定へ着実に近づいていきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi





3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリアコンサルタント
Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味
プロフィール詳細