この記事のまとめ
- 好きな言葉の質問では自社との親和性がみられている
- 好きな言葉は一貫性や言葉の意味に注意して選定する
- 好きな言葉は端的にわかりやすく伝える必要がある
- 面接力診断ツール
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この記事を読んでいる人におすすめ
面接で聞かれることの多い「好きな言葉」に関する質問。好きな言葉は誰しもが持っているものではないので、準備をしない状態では聞かれた時に焦ってしまうかもしれません。また、急な質問では自分らしい回答ができないこともあります。
好きな言葉を通して、自分を最大限にアピールするためにも、事前にしっかりと準備をして、企業が求める意図を押さえておく必要があるのです。
この記事では、キャリアアドバイザーの木村さん、鈴木さん、隈本さんのアドバイスを交えつつ解説します。
面接で聞かれる好きな言葉は自分をアピールする絶好のチャンス!
面接で自分をアピールする手段は、自己PRや長所などが思いつくかと思います。ですが、学生のパーソナリティを知るために「好きな言葉は何ですか」「座右の銘は何ですか」といった質問をされる場合があります。
面接で聞かれる好きな言葉は、あなたが生きていくうえで指針となる言葉を指します。だからこそ、面接で伝えたい経験やエピソードに基づいて好きな言葉を選定すれば、自分の個性をアピールするチャンスになります。
記事では、企業が面接で好きな言葉を聞く意図を解説します。その後で、好きな言葉が見つからない人向けに、好きな言葉の見つけ方や実際に面接で使える好きな言葉を種類別に解説します。
また、面接で好きな言葉を伝える方法や例文についても解説していきます。面接を控えている人はぜひ参考にして、自分の好きな言葉を見つけて面接を突破しましょう。
好きな言葉に限らず、質問など就活の面接全般対策したい人はこちらの記事を参考にしてください。面接の特徴や準備することをまとめています。
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そもそも面接で好きな言葉を聞かれる意図とは?
面接で好きな言葉が聞かれる理由
- 学生の人柄や価値観を知りたい
- 人柄や価値観が社風に合っているか知りたい
- 論理的に伝えられるかどうかを知りたい
- 表現力があるか知りたい
好きな言葉を考えるうえで、押さえておきたいのが企業側の意図です。企業は単純に学生の好きな言葉を知りたいわけではありません。背景や意図を持って質問しています。
好きな言葉を聞かれる意図は、大きく4つ存在します。ここではそれぞれについて解説していくので、意図を理解したうえで回答を考えていきましょう。
学生の人柄や価値観を知りたい
もちろん志望動機や自己PRなど他の質問でも学生の考え方や価値観を見ていますが、好きな言葉を聞くことでより踏み込んだ部分を知ることができます。
たとえば、好きな言葉として「終わりよければすべてよし」と答える学生と「始めよければ終わりよし」と答える学生で考えてみましょう。前者は、過程よりも結果にこだわる印象ですが、後者は最初から慎重に物事を進めていく印象です。このように、何を好きな言葉に選ぶかで、想像できる学生のイメージは大きく異なります。
つまり、好きな言葉は学生が「何を大切にしているのか」や「判断軸をどこに持っているのか」などを知ることができるのです。
人柄や価値観が社風に合っているか知りたい
たとえば、ベンチャー企業などのチャレンジングな環境と大手企業などの教育制度がしっかりしている環境では求められる人物像が異なるように、企業は学生の選んだ好きな言葉から人柄や価値観を知り、「社風と合っているか」や「入社後に活躍できるかどうか」を考えます。
急いでいるときは回り道で確実に安全な道を通った方が結局は早く着けるという意味の「急がば回れ」という言葉で考えてみましょう。
「急がば回れ」を好きな言葉として選んだ場合、慎重さが求められる環境であればマッチしていますが、スピード感を求められる環境では相性が良いとは言えないですよね。
好きな言葉から、その人の物事の見方や関心のある分野、テーマを推測できます。したがって、企業の採用担当者は、就活生の好きな言葉とその言葉を選んだ理由、言葉にまつわる出来事などから、その人の価値観や人柄を見ています。
論理的に伝えられるかどうかを知りたい
社会人になると、社内やクライアントに対して提案をする機会が何度もあります。その際に、論理的な話し方ができないと相手に理解してもらうことができず、「提案が通らない」「取り合ってもらえない」といった結果になってしまいます。
このように、論理的に伝える力は社会人としては重要なスキルです。
好きな言葉は抽象度の高い表現となるため、適切に伝えられないと、本来と異なる意図で伝わってしまいます。言い換えれば、論理的思考力が試される質問でもあるのです。
ビジネスの場で論理的思考は必須です。社内の場合は、企画を通すために必要です。社外の場合では、商談のような場で論理的思考ができる人物とそうでない人物を比較した場合成約率や信用度がまったく違ってきます。
表現力があるか知りたい
ここまで解説した観点が基本的に見られるポイントですが、企業によっては「表現する力」を見るケースもあります。
ビジネスメールを例に考えてみましょう。私たちは普段、SNSやメールで絵文字などを使いますが、ビジネスメールでの利用はふさわしくありません。テキストだけでのメール文面は温度感が伝わりにくく、一定の表現力が必要です。
また、広告代理店や出版社など、文字を扱ったり表現力が求められる業界では、正しい言葉の使い方をしているか、どのような言葉を用いるかについても評価の対象となります。
つまり、「好きな言葉」という抽象度の高い質問に対してどんな回答を選ぶかで、学生の表現力を見ているのです。
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好きな言葉ではない形で聞かれることもあるので要注意
人柄や価値観、社風と合っているかを知るための質問は、好きな言葉に限りません。これらは別の形で質問される場合があります。それぞれみられる観点は異なる場合があるため、注意が必要です。ここでは、好きな言葉の質問と似たものについて解説していきます。
「好きな言葉」と似た質問
好きな言葉に似た質問は「価値観・人柄を知るための質問」「表現力や発想力を知るための質問」の大きく2つに分かれます。では、それぞれどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、それぞれについて解説していきます。
価値観・人柄を知るための質問
「価値観・人柄」を知るための質問例
- あなたの好きな言葉は?
- 座右の銘は?
座右の銘と聞くと、少し堅苦しいイメージですよね。座右の銘とは、常に自分のそばに置いておく、自分の戒めとする言葉です。
「好きな言葉」は日々の生活や行動指針となる言葉ですが、「座右の銘」は困った時や判断に迷った時に大事にしている価値観や行動特性を知るための質問だと言えます。
価値観や特性を知るという観点では同様の意図があるため、場合によっては好きな言葉の質問と同義と捉えて質問される場合もありますが、基本的に「座右の銘」は課題や困難に対してどのように対処してきたかという点が見られています。
好きな言葉と同様に、座右の銘も自分自身をアピールできるチャンスです。面接で「座右の銘」を聞かれた時のために、選び方や回答の仕方をこの記事で解説しているので参考にしてみてください。
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表現力・発想力を知るための質問
「表現力・発想力」を知るための質問例
- あなたを一言で表すなら?
- あなたのキャッチフレーズは?
これらも言葉に関する質問ですが、「好きな言葉」に比べて回答をすぐに考えるのが難しく、より表現力や発想力が問われる質問です。一見難しく感じる人もいるかと思いますが、「好きな言葉」と同様に自分の価値観や人柄をアピールできれば問題ありません。
やみくもに考えるのではなく、アピールしたい自分の性格などから考えれば比較的回答が浮かびやすくなります。たとえば気配りをアピールしたいのであれば、「かゆいところに手が届く孫の手」など自分の強みを表す言葉を考えてみましょう。
面接ではさまざまな質問がされますが、事前にどんな準備をすれば良いかわからないという人も多いのではないでしょうか。次の記事では面接でされる質問を中心に、面接の流れなどについて解説しています。面接が不安な人はぜひ参考にしてみてくださいね。
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自分の大切にしている価値観や考え方を見つけよう
「好きな言葉」といったように、面接ではさまざまな角度からの質問があります。
「種類が多すぎて、どのように対策をすればいいかわからない……」という不安を抱える人もいるでしょう。ですが、これらは質問の仕方が異なるだけで企業が見ているポイントに大きな差はなく、学生の人柄や価値観、社風に合っているかどうかという点は同じです。
好きな言葉の質問もそれに似た質問でも、一見準備のしようがないものとも捉えられますが、自分がアピールしたい経験やエピソードをもとに大切にしている価値観や考え方をしっかりと言語化できているかが明暗を分けます。
したがって、自己分析をしっかりとおこない、大切にしている価値観や考え方を言語化できていれば対策できます。
- 自分の価値観や考え方があり過ぎて、軸が定まりません。どのように絞れば良いでしょうか。
尊敬している人や憧れてる人の言葉から考えてみよう
自分の価値観や考え方が多くあって定まらない場合は、普段から尊敬している人や憧れの存在が発した言葉や有名人の名言などでも構いません。特定の考え方や価値観をすぐにイメージしやすいものを選ぶのがおすすめです。
重要なのは、選んだ言葉と自分の考え方や価値観がリンクする出来事、エピソードをわかりやすく伝える(書く)ことです。
初めてその言葉の意味を深く知った時に感じたことが、大切にしたいと思う価値観に結びついていることが多いため、その時のことを思い出して、言葉と思いの関係性をわかりやすく伝えられるエピソードを選びましょう。
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好きな言葉を選ぶ際に押さえておきたい3つのポイント
ここまで、企業が好きな言葉を質問する意図や好きな言葉を選ぶうえで押さえておきたいポイントについて解説してきました。
では、好きな言葉はどのようにして選定していけば良いのでしょうか。ここでは、好きな言葉を選ぶ際に押さえておきたい3つのポイントについて解説していきます。
①正しい言葉の使い方ができているかに注意する
一つの言葉でも複数の意味を持つ場合があったり、似たような意味の言葉でもニュアンスが微妙に異なる場合があります。そのため、意味をしっかり考えず、安易に言葉を選んだ場合、好きな言葉とあなたの伝えたいエピソードがつながらず、間違った言葉の使い方をしてしまいます。
たとえば、何回失敗しても、それに負けず、また勇気を奮い起こすことを意味する「七転び八起き」という言葉で考えてみましょう。
七転び八起きを選んだ理由として、「努力を続けた結果、成功することができた」と述べてしまうと、七転び八起きの意味に含まれる「失敗したこと」は読み解くことができず、自分自身をアピールすることができません。
この場合、正しい言葉としては「継続は力なり」などが挙げられますね。
このように「言葉」は言い回しや相手の捉え方によって印象がまったく異なります。好きな言葉を選ぶ際は、正しい意味で使われているかに注意しましょう。
②自己PRで伝えた強みと関連づける
自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)は、ほとんどの面接で聞かれます。自己PRやガクチカで伝えた内容と好きな言葉を関連づけることで、採用担当者に対してあなたが伝えたい印象を強めることができます。
反対に、自己PRやガクチカで話したことと矛盾する内容は避けましょう。たとえば、自己PRで「物事を前に進めていく推進力があります」とアピールするとします。一方で、好きな言葉は「石橋を叩いて渡る」であると伝えると、推進力があるのか、慎重に行動するのかどちらかわからないですよね。
このように、自己PRと関連しない内容や矛盾する内容の言葉は、採用担当者の印象に残りづらいものとなってしまうので、なるべく選ばないように注意しましょう。
- 自己PRと内容が被ってしまいそうなのですが、どのようにして差別化すれば良いでしょうか?
内容が被っていても問題ない
自己PRと好きな言葉の内容が被ってしまうことは、あまり問題ではありません。
自己PRと好きな言葉の内容が同じ場合、「選んだ言葉通りの人生の歩み方をしている」という印象を与えることができるので、エピソードに説得力が増すでしょう。
たとえば、自己PRで大学の部活の話をするとします。一方で、好きな言葉で選んだ言葉が、部活のエピソードに紐づいているということは多々あります。
内容が同じ場合は、自己PRで好きな言葉を外して回答を作成すると良いでしょう。
③企業の社風やビジョンに沿った言葉にする
企業が好きな言葉を質問する意図は、自社の社風にマッチしているかどうかを見極めるためでしたね。したがって、なるべく企業の社風やビジョンに沿った好きな言葉を選びましょう。
選定方法としては、採用サイトに記載の「求める人物像」やコーポレートサイトに載っている「企業理念」「行動指針(バリュー、クレド)」などを参考にするのがおすすめです。
たとえば、志望企業の求める人物像に「何事にも興味を持ち、変化を楽しむことができる人材」とあった場合、その会社で求められるスキルの1つとして「変革力」と考えられます。したがって、プロテニスプレイヤーの大坂なおみ選手の「同じままでいるよりも人生は変化があった方が面白い」など、変化にまつわる言葉を選定しましょう。
一方で、自分を偽ったり、話を盛ったりするなど、企業が求める回答に合わせすぎると本来の自分と企業の認識にズレが生じ、入社後に苦労してしまうなどミスマッチにつながります。あくまでも自分をアピールできる「好きな言葉」の中で、志望企業の社風やビジョンに沿っているかという観点で考えてみましょう。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る「社風・ビジョン」と「好きな言葉」が完全に一致している必要はない
好きな言葉が指す価値観と、志望企業の事業や商品、サービス、目指している方向性が共通している場合、社風やビジョンに沿った言葉と言えるでしょう。
たとえば「三方良し」が好きな言葉で、企業の理念やクレドが「自社の利益だけではなく、取引先企業や顧客、そして社員との関係にも社会的な責任を果たしていく」であったとします。
一見一致していなさそうですが、「自社、取引先企業・顧客、社員」の三方に対して貢献していくという志望企業の考え方は、好きな言葉で選んだ「三方良し」とマッチしていますね。
このように言葉が完全に一致していなくても、意味や方向性が一致していれば問題ありません。
企業に共感している部分から好きな言葉を考えてみよう
また、特別なことを示唆する言葉よりも、一般的に優良企業が大切にしていると思われる考え方から好きな言葉を考えてみるのも良いですね。
たとえば、福祉や介護などの社会性の高い商品やサービスを提供している会社は、「人生100年」が好きな言葉だとすると自然に社風とマッチします。特定の業界や業種に従事する企業の場合は、企業の存在意義を考えるとマッチさせやすいことがわかります。
自分の志望する業界や企業の特徴から好きな言葉を考えてみましょう。
好きな言葉が見つからない……そんな人におすすめの対処法3選
好きな言葉を見つける方法3選
- 本や映画を参考にする
- 両親や親戚など身近な人の言葉を用いる
- 辞書やインターネットで調べる
好きな言葉を持ち、普段からそれを指針として行動している人はごくわずかです。そのため、なかなか見つけられないと悩む人もいるかと思います。ここでは、そんな人のためにおすすめの選定方法について解説していきます。
①本や映画を参考にする
好きな言葉の引用元は、ことわざや四字熟語にこだわる必要はありません。偉人や有名人の名言だったり、映画のセリフなど、好きな本や映画から探すのも1つの方法です。自分の好きな本や映画から引用したり、直近で読んだ本やみた映画から考えてみましょう。
注意したいのが、数ある本や映画の中でなぜ好きな言葉として選定したのかは、深掘りされる可能性があるということです。「好きな言葉は作中でどのような意味で使われたのか」や「数ある本や映画の中で、どのような理由で好きな言葉として引用したのか」、「作者にどのような思い入れがあるのか」は押さえておきましょう。
一方で、映画や本から好きな言葉を持ってくることで伝える内容が冗長にならないように注意しましょう。つい、映画や本などの話に熱が入りすぎて、自分をアピールしたり、背景説明が薄くなってしまう場合があります。本末転倒となってしまうので注意が必要です。
- 本や映画はあまり知られていないコアなものでも大丈夫でしょうか?
コアなものでも背景がしっかりしていれば問題ない
面接官が知らないような作品でも大丈夫です。面接官は、その言葉をあなたがどのように解釈し、どう価値観に影響を与えているかを知りたがっています。
有名な作品などは、逆に面接官の主観が入ってしまうこともあります。コアなものであっても、自分なりの言葉の解釈や、今の自分の価値観につながっていることを語れれば好印象となるでしょう。
②両親や親戚など身近な人の言葉を用いる
両親や親戚など身近な人物に幼少期から教育されてきたことは、自分の人格や価値観を形成するうえで非常に大きな影響を与えています。したがって、両親や親戚など身近な人の言葉は、人柄や価値観をアピールしやすいものになります。
また、身近な人の教えを守るという「素直さ」のアピールにもつながります。
注意点として、入学や進学、卒業などで両親から送られた激励の言葉や伝わりづらいものなどは控えましょう。たとえば、「頑張れ」という言葉がシンプルだけど心に響いたとします。これらは価値観や判断軸が反映されたものではないので、採用担当者に個性が伝わりづらいものです。
したがって、身近な人からの言葉は、困難に直面した際に思い返す言葉など、価値観や判断軸が反映されたものを選ぶようにしましょう。
自分の価値観形成に影響を与えた経験を語る必要もあるので、たとえばアルバイトの仲間や部活のチームメイトなどのように、その言葉によってなんらかの具体的な行動につながった経験を語れるような人を選ぶといいでしょう。
③辞書やインターネットで調べる
自分がアピールしたい考え方やエピソードが固まっている人におすすめなのが、辞書やインターネットでの検索です。
アピールしたい経験から好きな言葉を調べる方法
<アピールしたい経験>
「現状に満足せず、率先して困難に飛び込む決意をし、サークルで誰もやりたがらなかった会計を実施した。結果的に会計に興味を持ち、FP資格などを取得し、部内の経費削減に貢献した。」
①アピールポイントを見つける
– 率先して困難に飛び込む決意をした
↓
②アピールポイントの言い換え表現をを見つける
– チャレンジ精神
↓
③インターネットで検索する
– 「チャレンジ精神 名言」「チャレンジ精神 ことわざ」など
このように、自分がアピールしたい経験やエピソードから、抽象度を上げて、端的に伝えると何かを考え、検索してみることがおすすめです。
インターネットで調べる際は、特にかっこいい言葉を探す必要はありません。言葉そのもののインパクトを求めるよりも、自分自身がしっくりくる言葉を見つけることが大切です。何かあれば自分が気持ちよく思い出せる言葉を探しましょう。
39点以下は要注意!
あなたの面接力を診断してください
「面接に自信がない」「今のままで選考通過できるか不安」そんな就活生は自分の面接力を知ることからはじめましょう!
たった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」がおすすめです!。簡単な質問に答えるだけで、“あなたの強み”と“改善点”が明確になり、対策もしやすくなります!
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人
好きな言葉におすすめの単語100選
好きな言葉の選定に悩んでいる人は以下の単語を参考にしてみましょう。「ことわざ」「四字熟語」「偉人・有名人の名言」「本や映画で出てくる名言」の4つから厳選した単語を紹介します。
「いい言葉が思いつかない……」といった悩みを抱えている人は辞書代わりに参考にしてみてください。
ことわざ
ことわざは種類も多く、なかなか絞ることが難しいですよね。似たような意味でも言葉の成り立ちが違うことにより、ポジティブに働いたり、時にはネガティブに働く場合もあります。
ここでは、ことわざを25種類紹介しているので、気になったものがあればぜひ調べて、好きな言葉になりそうなものはないか検討してみてください。
好きな言葉で使えることわざ
- 雨垂れ石を穿つ
– どんなに小さな力でも、根気よく続けていればいつか大きな成果が得られるということ。 - 蟻の思いも天に届く
– 身分は低くとも、努力次第で高い目標に到達できること。 - 石の上にも三年
– がまん強く辛抱すれば必ず成功するということ。 - 急がば回れ
– 早く着こうと思うなら、危険な近道より遠くても安全な方法をとったほうが早く目的を達することができるということ。 - 縁の下の力持ち
– 他人のために陰で苦労、努力をすること。また、そのような人のたとえ。 - 思い立ったが吉日
– 何かしようと決意したら、そう思った日を吉日としてすぐ取りかかるのが良いということ。 - 終わりよければすべてよし
– 物事は結末が大事であり、過程は問題にならないということ。 - 学問に王道なし
– 学問をするのに安易な方法はない。だれが学んでも等しく経なければならない過程があるということ。 - 勝って兜の緒を締めよ
– 成功しても油断や慢心することなく、用心深く事に当たれということ。 - 聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥
– 知らないことをたずねるのは、その場は恥ずかしいが、知らないままに過ごせば、生涯恥ずかしい思いをするため、知らないことは積極的に尋ねるのが良いということ。 - 継続は力なり
– コツコツと努力を続けていけば、いつか必ず目標は達成できるということ。 - 後悔先に立たず
– 後で悔やまないように、事前に熟考すべきである、ということ。 - 虎穴に入らずんば虎子を得ず
– リスクを負わねば成功はつかめないということ。 - 三方良し
– 「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそ良い商売といえる」という考え方。自分にとっても、相手にとっても、そして第三者にとっても望ましい結果を得ることが大事ということ。 - 失敗は成功のもと
– 失敗すれば、その原因を反省し、方法や欠点を改めるので、かえってその後の成功につながることになるということ。 - 初心忘るべからず
– 習い始めのころの謙虚で真剣な気持ちを忘れてはならないということ。 - 人事を尽くして天命を待つ
– できることはすべてやったうえで、あとは運命にまかせること。 - 善は急げ
– 良いことをする際は躊躇せず、すぐおこなえということ。 - 千里の道も一歩から
– どんな大きなことも手近なところから始まるということ。 - 備えあれば憂いなし
– 日頃からいざというときの準備を怠らなければ、万一の事態が起こっても、少しも心配することはない、ということ。 - 塵も積もれば山となる
– 些細な行動も、時間をかけて継続すると、やがて、思わぬ大きな結果につながるものであるということ。 - 鉄は熱いうちに打て
– 物事には時機があり、好機を逸してはならないことのたとえ。 - 為せば成る為さねば成らぬ何事も
– できそうもないことでも、その気になってやり通せばできるということ。 - 七転び八起き
– 何回失敗しても、それに負けず、また勇気を奮い起こすこと。 - 念には念を入れよ
– 大切なことは、過ちがおきないように十分に注意したうえで、さらに細心の注意を払って、確認せよということ。 - 蒔かぬ種は生えぬ
– 原因がなければ結果がない、あるいは働かなければ利益も得られない、ということ。 - 実るほど頭を垂れる稲穂かな
– 学問や技能が深まると、他人に対してますます謙虚になることのたとえ。 - 和をもって尊しとなす
– 和をなによりも大切なものとしなさいという意味。
私が好きな言葉としておすすめするのは「三方良し」です。
この言葉は、自分だけが良い思いをしたいというスタンスでは仕事がうまくいかず、関連する人々も含めて、良い方向に向かうようにアクションするべきであるという内容です。
この三方良しがなければ、どんな状況でも継続的な仕事はできません。仕事をするうえでの基本となる言葉だと思います。
四字熟語
四字熟語もまた、ことわざと同様に類義語が多く存在します。また、難しい漢字を用いるものもあるので、意味を考えずに選択してしまいがちです。そのため、見た目や雰囲気で選択しないように注意しましょう。
四字熟語についても25種類紹介しているので、気になったものがあればぜひ調べて、好きな言葉になりそうなものはないか検討してみてください。
好きな言葉で使える四字熟語
- 戒驕戒躁
– 傲慢な態度を取ったり騒いだりせずに、慎んで静かに堅実にやりなさいということ。 - 一期一会
– 一生に一度しかない出会い。 一生に一度かぎりであること。 - 不言実行
– 言葉に表さず、黙って実行すること。 理屈を言わずに行動すること。 - 七転八起
– 何度失敗しても力を落とさず、たちあがって奮闘すること。 - 初志貫徹
– 初めに心に決めた志を最後まで貫き通すこと。 - 有言実行
– 言ったことは必ず実行すること。 - 雲外蒼天
– 努力して苦しみを乗り越えれば、すばらしい世界が待っているということ - 質実剛健
– 表面的に飾る様子がなく、まじめで、強く、しっかりしていること。 - 不惜身命
– 自分の身をかえりみないこと。 - 温故知新
– 以前学んだことや、昔の事柄・先人の教えを今また調べなおしたり考えなおしたりして、新たに新しい道理や知識を探り当てること。 - 独立独歩
– 他にたよらず、自分の信ずるとおりに実行すること。 - 臥薪嘗胆
– 苦心・苦労を重ねること。 - 因果応報
– 人は良いおこないをすれば良い報いがあり、悪いおこないをすれば悪い報いがあるということ。 - 公明正大
– 公平で、良心に恥じるところがなく正しいこと。 - 君子懐徳
– 立派な人間は常に徳を心掛けるということ。 - 品行方正
– おこないがきちんとして正しいこと。 - 勇往邁進
– 目的・目標をめざして勇ましく、わきめもふらず前進すること。 恐れることなく、まっしぐらにつき進むこと。 - 進取果敢
– みずから進んで積極的に事をなし、決断力が強く大胆に突き進むさま。 - 謹厳実直
– つつしみ深くてまじめであること。 - 和衷協同
– 心を同じくして共に力を合わせ、仕事や作業に当たること。 - 陰徳陽報
– 人に知られず良いことをおこなう者には、必ず良い報いが現れること。 - 緊褌一番
– 心を引き締めて発奮し、十分の覚悟をもって事に当たること。 - 振臂一呼
– 自分自身を奮い立たせること。 - 局面打開
– 行きづまっている情勢や困難な状況でも手を尽くして切り開き、解決の糸口を見つけ出すこと。 - 堅忍不抜
– つらいことに負けず、がまん強く心を動かさないこと。
面接官は必ずしもことわざや四字熟語に詳しいわけではなく、面接では文字から意味を推測できません。知名度が高くない四字熟語などを選ぶ際には、必ず広辞苑などに記載してある意味を説明することを忘れないでください。
偉人・有名人の言葉
偉人・有名人の言葉も好きな言葉として、頻繁に挙げられます。
ここでは、歴史上の人物や経営者、芸能人、スポーツ選手などの名言から、面接で使用できる「人生の指針となりそうな言葉」を25個選出しました。自分がアピールしたい経験を踏まえて、マッチしているものを選定してみてくださいね。
好きな言葉で使える偉人・有名人の言葉
- 千日の稽古をもって鍛となし、万日の稽古をもって錬となす。
千日(3年)継続してやり続けることで物事は役に立つようになる。万日(約30年)継続しなければより良いものに昇華させることはできない。
– 宮本武蔵(剣術家) - 一歩一歩、着実に積み重ねていけば、予想以上の結果が得られるだろう。
– 豊臣秀吉(戦国大名) - おもしろきこともなき世をおもしろく すみなしものは心なりけり。
心のありようで世界は面白くもなるしつまらなくもなるということ。
– 高杉晋作(長州藩 志士) - 成功とは、失敗を重ねても、やる気を失わないでいられる才能である。
– ウィンストン・チャーチル(イギリス 第61・63代首相) - 人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見ればコメディだ。
– チャールズ・チャップリン(イギリス出身の映画俳優、映画監督) - 世の中には辛いことがたくさんありますが、それに打ち勝つことでも溢れています。
– ヘレン・ケラー(アメリカ出身の作家) - 一度失敗したからといって、すべてが失敗するわけじゃないわ。
– マリリン・モンロー(アメリカ出身の女優) - 私がしているのは決して大きなことではないが、必要なことなのだ。
– チェ・ゲバラ(革命家、キューバのゲリラ指導者) - 追い求める勇気があれば、すべての夢はかなう。
– ウォルト・ディズニー(プロデューサー、映画監督、実業家) - 成功者になろうとするな。価値ある者になろうとせよ。
– アルバート・アインシュタイン(ノーベル物理学賞 受賞者) - 努めて難関を歩いて、努めて苦労を味わう。これが人間としては、大切なことである。
– 出光佐三(出光興産創業者) - 自分が方向を変えれば 新しい道はいくらでも開ける。
– 松下幸之助(松下電気器具製作所(現・パナソニック)の創業者) - 人を信じよ、しかし、その百倍も自らを信じよ。
– 手塚治虫(漫画家) - ハングリーであれ。愚か者であれ。
– スティーブ・ジョブズ(Appleの共同創業者) - 何事も、成し遂げるまではいつも不可能に見える。
– ネルソン・マンデラ(元南アフリカ大統領、ノーベル平和賞受賞者) - プロはいかなる時でも、言い訳をしない。
– 千代の富士(元横綱) - 自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ。
– 江副浩正(リクルートホールディングス 創業者) - 「どうするか」を考えない人に、「どうなるか」は見えない。
– 野村克也(元プロ野球監督) - 前向きにもがき苦しむ経験は、すぐに結果に結びつかなくても、必ず自分の生きる力になっていく。
– 落合博満(元プロ野球監督) - 小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道。
– イチロー(元プロ野球選手) - 仕事をするからこそ報われるんだ。人生にショートカットなどない。
– マイケル・ジョーダン(元NBAプレイヤー) - 大事なのは何かをする事。何もしなかったら、昨日と今日は同じ。
– ダルビッシュ有(プロ野球選手) - あきらめる理由を探すんじゃなくて、あきらめない理由を探せ。
– 三浦和良(プロサッカー選手) - 成功は必ずしも約束されていないが 成長は必ず約束されている。
– アルベルト・ザッケローニ(元サッカー日本代表監督) - 目の前の勝利よりもあえて冒険的な一手を指す。
– 羽生善治(将棋棋士) - ズルはできない、俺が見てるから。
– 松井秀喜(元プロ野球選手)
名言などを引用する場合は、応募企業の競合会社の経営者の言葉を選んだりしないように注意しましょう。
別の業界の経営者の言葉については、その言葉に対する思い入れが特に強い場合は、「競合で恐縮ですが……」といったように前置きしたうえで、選んだ言葉を伝えると良いでしょう。
マンガや映画で出てくる名言
最後はマンガや映画で出てくる名言を紹介していきます。
前述したように、マンガや映画で出てくる名言は深掘りされる可能性があるため、「好きな言葉は作中でどのような意味で使われたのか」や「数あるマンガや映画の中で、どのような理由で好きな言葉として引用したのか」、「作者にどのような思い入れがあるのか」は回答の準備をしておきましょう。
好きな言葉で使えるマンガや映画の名言
- 何事も成せば成る。
– バック・トゥ・ザ・フューチャー - 本当の負け犬とは、勝てないことを恐れて挑戦もしない奴のことだ。
– リトル・ミス・サンシャイン - ちがう、“やってみる”じゃない。“やる”か、“やらない”かだけ。やってみるってのはなしだ
– スター・ウォーズ - 過去が前に進む原動力になり、過去から学ぶこともできる!
– ライオンキング - 決断すべきことは我々に与えられた時間の中で何をするかである
– ロード・オブ・ザ・リング - 人生は機会によって決まってしまうものだ、それがたった一つ逃した機会かもれない
– ベンジャミン・バトン 数奇な人生 - チャンスにドアノブはついていない。自分からは開けられない。 誰かが開けてくれたときに迷わず飛び込んで行けるかどうか。
– ちはやふる - あきらめたらそこで試合終了ですよ……?
– スラムダンク - 努力した者が全て報われるとは限らん。しかし!成功した者は皆すべからく努力しておる!!
– はじめの一歩 - 俺の敵はだいたい俺です。
– 宇宙兄弟 - 成功は幸運や偶然によるものではなく、「自分は成功に値する」という確信を得るためのひたむきな努力の賜物なのです。
– 成功をめざす人に知っておいてほしいこと - この世は素晴らしい。戦う価値がある。
– 誰がために鐘は鳴る - 幸運は勇者に味方する。
– ボヘミアン・ラプソディ - 日々、人生最後の日と思え。大胆に挑戦して楽しめ。すべて一瞬だ。
– はじまりへの旅 - ひとりでも立ち向かうが、ひとりではないと信じる
– キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー - 私の生きたどの人生もが真実だ。どの道も正しい道だった。
– ミスター・ノーバディ - 希望は素晴らしい。何にも替え難い。希望は永遠の命だ。
– ショーシャンクの空に - 人生はチョコレートの箱、開けてみるまで中身はわからない。
– フォレスト・ガンプ - 道を知っていることと実際に歩くことは違う。
– マトリックス - 負け犬っていうのは、負けるのが怖くて挑戦しないやつらのことだ。
– リトル・ミス・サンシャイン - 人生は自転車レースのようなものだ。待ち時間は長く、たちまち終わる。チャンスが来たら、思い切って飛び込まねば。
– アメリ - 人の価値は行動で決まる。
– バットマン・ビギンズ - 成功へ向かっている時には、必ず失敗を通り越すものだ。
– ミッション:インポッシブル - ほんの少し大きいだけの夢に臆病になってちゃだめだ。
– インセプション - 人生なんてそんなもんさ。だけど逆転することもある。
– トゥルー・ロマンス
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る知っている言葉を選んだ方が共感を得やすい
好きな言葉については、十人十色あると思います。
自分が好きな言葉を相手が知っているとは限りませんが、面接官に知られている方が共感を得やすいと言えます。
私の一番好きな言葉は、英語であまり知られていない言葉です。この場合、面接官にその言葉を伝えたら、その内容の意味合いを説明しなくては理解されず、自分自身よりもその言葉に気を取られてしまいます。また、「そういう言葉があったんだ」と面接から気が逸れてしまう恐れがあります。
あまり知られていない言葉は同じ意味の知っている言葉に変換しよう
このようなことから、面接でおすすめするジャンルに関しては、ことわざ・四字熟語・偉人の言葉のように、誰もが聞いたことがある言葉にすると良いですね。
加えて、あまり知られていない出典など知名度の低い言葉は、その意味する内容が同じものを探すと結構出てきます。したがって、自分の好きな言葉を知らない人が多いなと思った場合は、それに似通った内容の言葉を探し、回答されることをおすすめします。
「なぜ好きなのか」といった好きな理由が同じであれば、相手に伝わりやすい内容が良いです。
好きな言葉の伝え方3ステップ
好きな言葉の伝え方3ステップ
- 結論ファーストで伝える
- 選んだ言葉の背景や理由などストーリーを語る
- 実生活でどのように意識しているか、入社後にどのように活かすかを語る
序盤でも解説したように、好きな言葉は「論理的に伝えられているかどうか」も企業からの評価ポイントです。では、具体的にどのように伝えていけばいいのでしょうか。
ここでは、好きな言葉を論理的に伝えていく方法について解説していきます。
①結論ファーストで伝える
話している側からすると気づきにくいものではありますが、結論や要点が見えない話は聞き手側からするとストレスに感じてしまいます。また、内容がわかりづらく、伝えたいことがうまく伝わらない可能性があります。
したがって、まずは結論(好きな言葉)を述べましょう。結論を最初に述べることで、聞き手は好きな言葉が何かを把握することができ、その後の話にも興味を持ってもらいやすくなります。
結論ファーストが重要な理由は、結論から話を組み立てると冒頭に答えを知ることができ、「なぜこの人はこの言葉が好きなのか?」と言葉を選定した背景の興味を引きやすいからです。
また、話していくうちに構成が若干悪くなっても、答えを知っているのでストレスなく聞くことができます。
②選んだ言葉の背景や理由などストーリーを語る
結論を知った聞き手は、結論の理由を知りたいという欲求が生まれます。企業が一番知りたいことはどんな言葉を選んだかではなく、「どうしてその言葉が好きなのか」という部分です。
したがって、冒頭で好きな言葉を述べたら、その言葉を選んだ背景や理由を述べましょう。
一方で、ここは一番冗長になってしまいがちなので注意が必要です。端的に伝えていきましょう。選んだ言葉に対して、以下の手順で説明していくのがおすすめです。
好きな言葉を選んだ背景や理由の述べ方
①なぜその言葉を選んだのか、その言葉に対して何を思ったのか
(例)私の好きな言葉は「蒔かぬ種は生えぬ」です。私はこの言葉を何かを実行するときの原動力にしています。
②その言葉を学んだ経験は何か
(例)この言葉を意識するようになったのは、大学時代のイギリス留学がきっかけでした。
③どのような経験だったのか
(例)当初は、他の生徒とうまくコミュニケーションを取ることができずにいたのですが、何も行動しないで帰国するわけにはいかないと思い、拙いながらも積極的にコミュニケーションを取ったり、留学生向けの英語のクラスでは1番の成績を取ることができました。
- なんとなく良いなと思っただけで、これといったエピソードがありません。どのように考えれば良いですか?
深掘りをすることで理由は見つかる
なんとなく良いなと思ったということは、他の言葉では思わなかったけどその言葉には「なんとなく」であっても、何か違いを感じているはずです。
その違いが何なのか、自問自答で深堀りして見つけてみましょう。無理やりこじつけるのではなく、自分自身に「なぜ、なんとなく良いなと思ったのだろう」と問いかけてみてください。何かしらのきっかけや理由にたどりつくはずです。
そこに、あなたの価値観や普段はまったく意識していなかったけれども実はとても大切に思っていたことに気づくきっかけになるかもしれません。「なんとなく」を見過ごさずに、丁寧に向き合ってみると新しい興味に出会える可能性があります。
③実生活でどのように意識しているか、入社後にどのように活かすかを語る
好きな言葉を選んだ背景や理由は重要ですが、過去のエピソードだけでは「面接用に用意してきたものなのではないか?」という疑問を与えてしまいかねません。
選んだ言葉の背景や理由などストーリーを語ったうえで、日々の生活で好きな言葉をどのように活かしているかを語りましょう。
実生活で意識していることを伝える例
- 継続は力なり
(例)日々の生活でうまくいかないことがあっても、辛抱強く努力を続けていくことを意識しています。 - 初志貫徹
(例)実生活で何か挑戦する際は、自分で最初に決めたことをやり切ることを意識しています。
また、採用担当者が好きな言葉を面接で聞く意図の一つに「自社の相性と合うか」という観点がありますよね。したがって、好きな言葉とそれに紐づくエピソードをもとに、入社後どのように活かしていくか、どのように活躍することができるかを述べると良いです。
入社後にどのように活かしていくかを伝える際の例
- 継続は力なり
(例)入社後、壁にぶつかった際は、愚直に目の前のことに取り組み続けていきたいと思います。 - 初志貫徹
(例)貴社で働く際は、決めた目標に対して実行し、大きな成果を上げていきたいと思います。
好きな言葉は、今の自分の価値観や普段の行動に少なからず影響を与えているはずです。好きな言葉に関連する自分の価値観や行動原理を伝えたうえで、入社後の具体的な行動目標を伝えていきましょう。
好きな言葉を話す時間の目安は1分のため、自分の魅力を最大限伝えるために事前の準備は必須です。この記事では、自己PRを例に1分で自分の魅力を伝える方法について解説しているので、参考にしてみてください。
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アピールしたい性格別 | 好きな言葉の例文14選
アピールしたい性格別の例文14選
それでは、面接で好きな言葉について質問された時の回答方法について、例文を用いて解説していきます。
性格別に14種類の例文を紹介していきます。ここで紹介したものは、現在作成している志望動機をブラッシュアップしたり、内容を考えるうえで参考にするなどしてみてくださいね。
明るい性格
「明るい性格」を表す好きな言葉の例文
私の好きな言葉は「暗いと嘆くより、あなたが進んで明かりを灯しなさい。」です。ノーベル平和賞を受賞したカトリック教会の修道女であるマザーテレサの言葉です。
この言葉は高校の部活動で大会に出場した際に学びました。高校時代、私はテニス部に所属していたのですが、団体戦のシングルスで初戦を落としてしまいました。落ち込んだ状態ではチームの雰囲気を悪くしてしまうと思い、明るく振る舞うことを意識した結果、最後は気持ちで勝ち切ることができました。
この経験から、私はどんな時も進んで明るく振る舞うことの重要性を学び、今でも落ち込んだ時こそ明るく振る舞うように心掛けています。
御社は幅広い分野で事業を展開しており、ステークホルダーも多く存在します。営業職を希望していますが、周囲のメンバーやステークホルダーに対して、明るく振る舞い、チームのパフォーマンス向上や事業の成長に寄与していきたいと考えます。
文字通りの「明かりを灯す」から「明るくふるまう」と広げて解釈して自分の行動規範としている点は良いですね。
ただし、「明るく振る舞う」ことだけで仕事の中ですべてが解決するわけではないため、そのように解釈していると誤解されないように注意しましょう。
冷静な性格
「冷静な性格」を表す好きな言葉の例文
私が好きな言葉は「泰然自若」です。
この言葉を意識するようになったのは、大学時代のカフェでのアルバイトがきっかけでした。私は大学3年次からバイトリーダーを務めていたのですが、当初は焦りや緊張からうまくメンバーに指示を出すことができずにいました。
メンバーからの信頼を得るためには、まず自分がしっかりしないといけないと思い、お店が混雑していたりなど、焦ってしまいがちな時でも落ち着いて状況を整理して、やるべきことを書き出し、対処するようにした結果、メンバーの信頼を得ることができました。
この経験からどんな時も冷静に対処する重要性を学び、日々のアクシデントでも心のゆとりを持つことを心掛けています。
御社は新規事業を次々と創出しており、チャレンジングな風土が魅力的であると感じています。入社後は新しい挑戦に対しても、冷静に状況を把握しながら、常に最適な手段を取り、行動していきたいと考えます。
自分の経験談を基に、好きな言葉にまで至った経緯をわかりやすく回答していますね。経験談と好きな言葉がリンクしており、良い回答だと思います。
行動的な性格
「行動的な性格」を表す好きな言葉の例文
私の好きな言葉は「蒔かぬ種は生えぬ」です。何もしないと、良い結果は得られないことを意味することわざですが、私はこの言葉を何かを実行するときの原動力にしています。
私は大学時代に交換留学制度を用いて、イギリスに1年間留学をしていました。渡英当初は、他の生徒とうまくコミュニケーションを取ることができずにいたのですが、何も行動しないで帰国するわけにはいかないと思い、拙いながらも積極的にコミュニケーションを取った結果、留学生向けの英語のクラスでは1番の成績を取ることができました。
何事にもまずは取り組んでみることの重要性を知り、今では私の原動力となる言葉です。
御社は若手のうちからさまざまな仕事を任せてもらえるため、入社後は常に自分が出せる価値は何かを考えて行動し、個人を成長させていきながら、会社の拡大に貢献していきたいと考えます。
ことわざの意味を添えながら、自分の行動原理を伝えられている点が良いですね。
最後の一文に記載の「仕事を任せてもらえる」という表現は場合によっては、受動的な行動と捉えられるので、「従事できる」「携わることができる」といった自主的なアプローチを伝える内容に修正した方がいいでしょう。
社交的な性格
「社交的な性格」を表す好きな言葉の例文
私はどんな人とでも打ち解けることができることから、「明朗快活」という言葉が好きです。学生時代にサッカー部に所属していたのですが、練習の厳しさもあり、退部者が続出していました。
大学3年次から主将を務めていたのですが、同期や後輩のミスに対しても明るく励ましたり、声かけをたやさなかったことから、退部者は前年の半分以下に減りました。
このことからどんなに厳しい環境においても、明るく振る舞い続けることで組織の空気は好転していくことを学びました。今でも就職活動などで落ち込んでいる同級生に対して、明るく接していくなどして、困難な状況においても明朗快活に過ごすことを心掛けています。
御社に入社後は課題や困難に陥っても、持ち前の明るさを武器に成長していきたいと考えています。
「明朗快活」をモットーに困難な状況にもそれを心掛けるという点はわかりやすいですね。
ただし、「明朗快活」にしているだけで問題が解決するわけではないので、そのように解釈していると誤解されないように注意が必要ですね。「明朗快活を意識して、どんな困難でも常に前向きに取り組んでいきます。」といった形で「明朗快活」をどのように活かしていくかを伝えられると良いでしょう。
リーダーシップに関する性格
「リーダーシップ」を表す好きな言葉の例文
私が好きな言葉は「難しくなかったら、みんながやっている。大変だからこそ、偉大なものになる。」です。この言葉はアメリカの俳優トム・ハンクス氏の言葉で、大学時代のゼミ活動の経験からこの言葉を学びました。
私は大学でマーケティングのゼミに所属していたのですが、ゼミのワークショップで企業と研究を進めていく機会がありました。企業との研究ということで難易度が高かったのですが、私は皆がやりたがらない企業への連絡や意見が割れた際のまとめ役などを買ってでました。その経験を評価され、3年の秋からはゼミ長を任されました。
この経験から誰もやりたがらないことを率先してやることこそが価値であると感じ、アルバイトやサークル活動でも大変なことを進んでやるように心掛けています。
御社に入社後は与えられた役割だけでなく、積極性を発揮して周りをサポートしていきながら、売り上げ向上に貢献していきます。
好きな言葉のチョイスは良いと思います。さらに強いアピールにするために、連絡役、意見のまとめ役といったゼミ長での経験を深掘りするとより良くなります。
あきらめない性格
「あきらめない性格」を表す好きな言葉の例文
私は芸術家である岡本太郎の「壁は自分自身だ。」という言葉が好きです。
「何か挑戦しようとするときに、立ちはだかる壁は必ず乗り越えられると考えれば、低くなり、無理そうだと思えば大きくそびえたつ。」という意味の言葉ですが、私はこの言葉を高校時代の吹奏楽部で学びました。
私はサックスという楽器を担当していたのですが、サックスは吹奏楽部内でも花形の楽器でコンクールに出られる人数も限られていました。私はなんとかコンクールに出場するために、自主練を重ねていきましたが、結果的に高校2年次のコンクールに参加することはできませんでした。
一時は落ち込み、退部も考えましたが、絶対に来年は出場するという気持ちを持って、自分自身の演奏を振り返って弱点を克服し、3年次にはコンクールに参加してソロパートも任せてもらえるようになりました。
御社に入社後もさまざまな課題や壁にぶつかると思いますが、「壁は自分自身だ。」という言葉を胸に困難に立ち向かっていきたいと思います。
「壁は自分自身だ。」などの、本来の意図や意味がわかりにくい言葉は、どういった解釈かを必ず説明するようにしましょう。
今回は過去の経験については壁の対象が「人数の制限」とも受け止められるので、説明がないと受け手は間違った捉え方をするかもしれません。
あきらめない性格は「継続力」と言い換えることができます。「継続力」は企業によって求めるものが異なるため、注意が必要です。この記事では、求められる「継続力」でアピールするための方法について解説しています。参考にしてみてください。
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例文13選|継続力の自己PRはどう伝える? 書き方や注意点を解説
継続力は幅広い業界や職種で評価されやすい力の1つです。企業が求める継続力を見極めてアピールしましょう。求められる継続力の見極め方やアピール方法、留意点をキャリアコンサルタントとともに解説します。例文を参考に人事に響く自己PRを作成しましょう。
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負けず嫌いな性格
「負けず嫌いな性格」を表す好きな言葉の例文
私は、元プロ野球監督の野村克也氏の「限界が見えてからが勝負」という言葉が好きです。私は辛いときにこの言葉を支えにしていたのですが、この言葉を選んだ理由に大学時代の陸上部での経験が挙げられます。
私が所属していた陸上部は毎年全国大会に出場していたのですが、私はタイムを伸ばすことができず、全国大会出場が危ぶまれる状況でした。
先輩方と自分で足りない部分が多いと痛感しましたが、至らない自分に甘んじたくないと考え、練習方法の見直しをおこない、身体のケアや食生活などの改善も図りました。
その結果、全国大会に出場することができ、先輩方の記録も塗り替えることができました。この経験から私は常に負けたくないという気持ちを持って、無理だと諦めないことの重要性を学びました。
御社に入社後は負けず嫌いの気持ちを活かし、競合などに負けない営業マンになりたいと考えます。
「競争などに負けない営業マン」を理想とするのは、少し追い込み過ぎかも知れませんので「競争で困難に見舞われたときは、この言葉を思い出して、そこからが始まりだと思って、あきらめずに取り組む姿勢でいたいと考えます。」などの表現も検討してみましょう。
好奇心旺盛な性格
「好奇心旺盛な性格」を表す好きな言葉の例文
私が好きな言葉は「進取果敢」という四字熟語です。この言葉は、失敗を恐れず自ら積極的に物事に取り組むという意味ですが、私は大学時代の長期インターンでこの言葉を学びました。
大学時代のインターンでは主に営業を担当していましたが、スタートアップということもあり、手を上げればなんでも任せてもらえる風土がありました。
そこで私は開発のプログラミングに興味を持ち、未経験ながら独学でHTMLを学習し、サービスサイトの改修に貢献しました。
この経験から、海外一人旅や学生団体の立ち上げなどさまざまな活動に積極的に取り組んできました。御社に入社後は、難しい仕事でも失敗を恐れずに積極的に取り組んでいきたいと考えています。
好きな言葉と、その内容の整合性は非常に高いので良いと思います。ただその後の海外一人旅や学生団体の立ち上げとさまざまなことをおこなってきたことは蛇足になりかねないので、もう少しシンプルな内容にした方が伝わりやすくなるでしょう。
相手を思いやる性格
「相手を思いやる性格」を表す例文
私が好きな言葉は「気は心」です。わずかなものでも真心がこもっていれば、相手に対して誠意の気持ちがあるという意味のことわざですが、これを私は大学時代のアルバイト経験で学びました。
大学時代、私は携帯販売のアルバイトをしていました。スマートフォンなど携帯電話は契約が複雑で、理解できないまま契約せずに帰ってしまう顧客もいました。そこで私はまず相手への対応方法を見直し、顧客の不安や悩みを真摯に受け止め、接客することを心掛けました。
その結果、顧客の満足度も向上し、接客コンテストでは入賞することができました。
この経験からどんなことでも真心を込めて接することの重要性を学び、普段の家族や友人とのコミュニケーションでも意識するようにしています。御社に入社後は営業として、クライアントに対して誠意をもって接し、売り上げ向上に貢献していきたいと考えています。
好きな言葉の説明もしており、価値観がわかりやすい回答です。顧客の不安や悩みに対して、真心を込めておこなった具体的な対応内容を説明すると、面接官はその場面をイメージしやすいでしょう。
「思いやりがある」や「気配りができる」といった特徴は、効果的なアピールが難しい強みです。ですが、伝え方を工夫すれば立派なアピールになります。この記事では、「気配り」という強みをアピールする方法について解説しているので参考にしてみてください。
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自己PRに気配りを選ぶならアピールのコツがあります。自己PRで気配りをアピールするときに役立つ経験や面接のコツ、気配りの自己PRが評価されやすい業界・職種などをキャリアコンサルタントが解説します。例文も紹介するので参考にしましょう。
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芯が強い性格
「芯が強い性格」を表す例文
私が好きな言葉は「風の中で育った木は根が強い」です。この言葉は、困難な状況で生きていると慣れて耐性が付くので、より力強く生き抜いていけるようになるという意味ですが、私はこの言葉を大学の研究室で学びました。
私が所属していた研究室では研究資金が限られており、常に制約がある中で研究を進めることが求められていました。当初は自分の思い通りに研究を進めることができずに苦労しましたが、制約の中でどのようにうまくやっていくかという思考に切り替えて研究を進めていきました。
最終的に卒論発表会では賞を受賞することができました。私はこの経験から常に限られた中で今できることを探して、行動に起こしていく重要性を学びました。
御社は創業してまだ間もないですが、限られたリソースの中で最大限の方法を模索し、利益の拡大に貢献していきます。
好きな言葉の意味をわかりやすく説明している点が良いですね。
「制約の中でどのようにうまくやっていくか」の部分を、何をどう実行して進めていくことができたのか、具体的に書くと更に説得力がでるので、しっかり書きましょう。
柔軟な性格
「柔軟な性格」を表す例文
私は戦国時代の武将織田信長の「絶対は絶対にない」という言葉が好きです。この言葉を選んだ理由は、ラーメン屋での接客アルバイトでの経験があったからです。
私が働いていた店では、マニュアル通りの接客が求められていました。しかし、私はそこに加えて顧客に合わせた対応を心掛け、スーツの顧客にはおしぼりと一緒に紙エプロンを出したり、子供には飴を渡すなど、顧客の状況に合わせて臨機応変に対応しました。
その結果、顧客からお褒めの言葉をいただき、追加の注文やリピートしていただくことができました。この経験から現状に満足せず、柔軟に対応することで新しい道が開けることを学び、日々の生活でも状況に応じて臨機応変に対応することを心掛けています。
御社に入社後はまず諸先輩方のやり方を参考にしていきながら、自分なりの営業スタイルを確率し、御社が掲げている業界No.1を目指していきたいと思います。
この内容は、環境に対し非常に柔軟に対応できる学生であるというイメージが付きやすいです。また入社後も先輩から学びながら自分の特色を出していくという意思も感じれて良い回答です。
打たれ強い性格
「打たれ強い性格」を表す例文
私が好きな言葉は「忍耐がどんな難問にも、解決策になる」です。これは戦後に日本の首相を務めた吉田茂の言葉で、「不遇の時も愚直に目の前のことに取り組むことで道がひらけてくる」という意味です。私はこの言葉を大学時代の野球部での活動で学びました。
私が所属していた野球部は2部リーグに所属しており、練習も過酷で同期でも退部するメンバーが多くいました。私も退部を検討しましたが、スタメンとして試合に出場し、1部に昇格したいという思いから、厳しい練習を続け、また自主練も毎晩おこない続けました。
その結果、スタメンの座を勝ち取ることができ、悲願であった一部昇格も果たすことができました。
この経験からどんなに厳しい環境においても、耐え忍び、目標に向かって結果が出るまで取り組み続けることの重要性を学びました。この経験を糧に、御社に入社後は営業職として、顧客の要望にはどんな難題でも応える努力をし、顧客の利益向上に貢献していきたいと考えます。
この言葉は、意味を知らない人が聞くと、「我慢して続ければなんとかなる」という意味で捉えられかねません。
こうした認識にズレが生じる可能性のある言葉は、間違った解釈のまま話が進まないように、過去の経験を語る前にまずは言葉の正しい意味を伝えましょう。
計画的な性格
「計画的な性格」を表す例文
私の好きな言葉は「備えあれば憂いなし」です。この言葉を選んだ理由は、しっかりと準備することの重要性を高校の部活で学んだからです。
私は高校時代バドミントン部に所属していましたが、私はベンチメンバーでした。そのため、個人戦や団体戦では補欠要因として常に待機することが求められていました。
ほとんど呼ばれることはありませんでしたが、私はスタメンを勝ち取るために練習では一切手を抜かず、試合に出場するため、試合当日もスタメン選手と同様に相手選手の研究をおこなうなど、準備をしてきました。その結果、試合当日スタメンメンバーの怪我により出番が回ってきた際も勝利することができました。
この経験から、常に準備を怠らないことを意識しています。御社に入社後も日々の業務の中で常に準備をおこなっていくことを心掛けて業務に臨んでいきます。
好きな言葉と選んだ理由とエピソードをうまく関連させることができていますね。
常に準備することを怠らずにおこなっていることはほかにもあるはずなので、日常的に準備をよくおこなっている行動についてもいくつか簡単に触れておくことで主張の信頼性が高まります。
計画的な性格は裏を返せば、「心配性」と捉えることができます。短所としてよく使われますが、表現や伝え方には注意が必要なキーワードです。この記事では、「心配性」で好印象を得る方法について解説しているので、参考にしてみてくださいね。
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例文7選|面接の短所「心配性」の回答で面接官を惹き込むコツ
面接で短所を心配性だと回答する際は周囲と差別化することが重要です。この記事では差別化するコツや伝え方のコツを例文を交えてキャリアコンサルタントが解説します。周囲と差別化して選考を突破しましょう。
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粘り強い性格
「粘り強い性格」を表す例文
私が好きな言葉は「不撓不屈」です。この言葉は、強い精神で困難や逆境に立ち向かってくじけないという意味の言葉ですが、困難な状況こそ、自分のポテンシャルが発揮されると考えるからです。
この言葉を意識したのは高校時代の野球部での経験でした。私はバッティングの実力が周囲より劣っており、スタメンどころかベンチ入りも難しい状況でした。
ですが、挫けずに自分の苦手と向き合い、とにかく量を追って、自主練を積み重ねた結果、2年の秋からベンチ入りを果たすことができ、3年の夏にはスタメンで試合に出場できるようになりました。
この経験から、私は普段も課題があっても諦めることなく差分を埋める努力をしていくことを心掛けています。
御社に入社後もどんな課題があっても、粘り強く業務に取り組んでいきます。
好きな言葉から粘り強い性格であるということを伝えたいという内容ですが、さらに良くするために、経験の部分をもう少し深掘りできるといいですね。経験の深掘りをすることで、自分の弱みを知って、弱みに対して改善をおこなえる人物であるという印象につながります。
社風別 | 好きな言葉の例文6選
ここでは、社風別に合わせた好きな言葉の例文について解説していきます。企業が好きな言葉を聞く観点として、社風と合うかどうかが挙げられますが、どのような形で社風に寄せていくのか参考にしてみてください。
風通しの良い社風
「風通しの良い社風」における例文
私は「言いたいことは言う。その時は心を込めて言う。」というロックバンドTHE BLUE HEARTSのボーカル甲本ヒロトの言葉が好きです。これは学生時代の学習塾でのアルバイトで社員とのやりとりを通して学びました。
私がアルバイトしていた学習塾では明確なマニュアルがなく、生徒のみならず講師の成長を促すために指導方針は個人の力量次第となっていました。
しかし、合格率が年々低下していたこともあり、私はマニュアルの必要性を訴えました。当初、難色を示していたのですが、相手の立場に立って考えて伝えたり、生徒への想いもあわせて伝えた結果、マニュアルを導入することができました。
この経験から、相手に主張をただ伝えるのではなく、相手の状況や立場に立って物事を伝える重要性を学び、日々の家族や友人に対しても意識的におこなうようにしています。
御社はOB・OG訪問をした際に〇〇さんも述べていたように、風通しがよく、社員の意見に社長をはじめ幹部クラスの皆さんが耳を傾けてくれると伺いました。入社後は相手の状況や会社のフェーズなどを加味して、自分の意見を述べて、事業成長に貢献していきたいと思います。
経験も交えて、自分の行動原理をうまく伝えられていると思います。「言いたいこと」という言葉は一方的な主張という意味が強いですが、相手の状況も考慮するという言葉が添えられているので、間違った解釈はされないでしょう。
伝統を重んじる社風
「伝統を重んじる社風」における例文
私が好きな言葉は「温故知新」です。昔のことを研究し、そこから新しい考え方や知識を得るという意味ですが、私はこの言葉を大学時代の野球部で意識するようになりました。
私は野球部で主将を務めていた際に、チームとしてのまとまりに欠け、試合でも勝つことができない日々が続きました。OBが実施していたバッティング練習やトレーニングを参考に、自分の代のチームにあった練習方法・マネジメント方法に変えて取り組んでいきました。
その結果、試合でも勝てるようになり、リーグ戦では優勝することができました。
以上の経験から、過去のやり方を踏襲して新しい方法に転換させていくということを、部活動に限らず日々実践しています。御社に入社後は長い歴史で培ってきたノウハウをもとに、新しい手段を生み出し、会社の成長に貢献していきたいと考えています。
温故知新の実践をよりわかりやすくするために、「OBが実施していたことを参考に」の内容について具体例を1つ挙げて示すとより良いでしょう。
締めの一文は、自己PR文を提出する段階では「新しい手段を生み出し」と言い切らない方が良いかもしれません。
チームで一丸となって仕事を進める社風
「チームで一丸となって仕事を進める社風」における例文
私が好きな言葉は「全員が一緒に前進すれば、成功は後からついてくる。」というアメリカの自動車メーカーフォード・モーターの創設者、ヘンリー・フォード氏の言葉です。
彼の言うように組織が目的や目標を達成するには、全員が同じ方向を向いている必要があると感じます。これは大学時代のアルバイトで学びました。
私は大学時代に通信の営業のアルバイトをしていたのですが、そこでリーダーをしていた私はなかなか目標を達成することができずにいました。そこでメンバーを集めて、目標の共通認識を持たせ、チーム内での連携を強化しました。その結果、目標達成することができ、全国でトップ3の売上を上げるチームに成長させることができました。
この経験から、御社に入社後は周りとのコミュニケーションを怠らず、全員が共通認識を持って、会社の成長に貢献していきたいと考えます。
チーム一丸となって物事に取り組むこができるという内容で良い内容ですね。「メンバーのパフォーマンスにばらつきがあり、目標達成の意識が低い」といったようにアルバイトでどのような課題があったかを深堀りして話すともっとわかりやすくて良いと思います。
実力主義の社風
「実力主義の社風」における例文
私が好きな言葉は、リクルート創業者の江副浩正氏の「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」です。これは私の大学生活での4年間で学びました。
私は元々、内気な性格でしたが、自分の性格を変えたいと思い、大学生活ではボランティアや留学、長期インターンなどさまざまなことに挑戦してきました。特に留学では、当初引っ込み思案になっていたのですが、このままではいけないと思い、積極的にさまざまな国の学生とコミュニケーションを取りにいったことで、多様な価値観を吸収することができました。その結果、内気な性格は解消されて友人が増え、いろいろな経験を数珠繋ぎでできるようになってきました。
この経験から、自ら行動することで自分を変えることができ、新しい挑戦ができるようになるということを学びました。御社に入社後は、現状に満足せず常に自分の成長のためにできることを探して、事業の成長に貢献していきたいと思います。
好きな言葉自体が聞き手もイメージしやすいもので、伝わりやすいと思います。自ら作った機会が「さまざまなことに挑戦」と漠然としているため、とくに影響が大きかった具体的なエピソードに絞って伝えると、内気な性格が解消された経緯が見えるでしょう。
プロセスを評価する社風
「プロセスを評価する社風」における例文
私が好きな言葉は「全ては過程だ、結果ではない。」というアメリカの元陸上選手でオリンピックの金メダリスト、カール・ルイス氏の言葉です。
この言葉は高校時代のサッカー部での経験で学びました。私は実力がなかったため、とにかく練習量でカバーしましたが、試合に出場できない日々が続きました。
そこで練習の見直しを実施し、目標から逆算して、どのような練習を取り入れていけば良いか研究し続けました。最終的に結果がついてきて、スタメンを勝ち取ることができました。
結果的にスタメンを勝ち取ることができましたが、この経験を通して、目標に対してどのようなアクションを取っていくかといったプロセスの重要性を学び、アルバイトや大学の研究室でも常に「このやり方は正しいのか」という視点を意識しています。
御社に入社後は結果だけではなく、過程も重視して、業績向上のみならず皆が働きやすい環境を実現していければと考えます。
結果だけでなくそこに至る過程の重要性を示すエピソードとするには、「…目標から逆算して、どのような練習を取り入れていけば良いか研究し続けました。最終的に結果がついてきた…」に具体的に起こした行動や数字の情報を入れるとより良くなるでしょう。
新しいことに積極的にチャレンジする社風
「新しいことに積極的にチャレンジする社風」における例文
私が好きな言葉は、本田技研工業の創業者である本田宗一郎氏の「チャレンジして失敗を怖れるよりも、何もしないことを怖れろ」です。
何もアクションを起こさずに傍観したり、無理だと揶揄するのではなく、何事もチャレンジすることが大事であると考えます。このことを学んだのは、学生時代のトライアスロン部がきっかけでした。
私は3歳からサッカーをはじめ、高校まで続けていました。高校時代に怪我をしてしまい、サッカーの選手生命は断たれてしまいました。慎重な性格の私は何も始められずにいましたが、そんな時に大学の授業で本田宗一郎氏について学習し、何もしないよりはやった方が良いと考え、大学2年次からトライアスロンを始めました。結果的にインターハイにも出場することができました。
この経験から、新しいことにチャレンジしていくことの重要性を学び、大学での勉強やアルバイトなどでも常に新しい挑戦をすることを心掛けています。
御社は新規事業を頻繁に立ち上げていることから、入社後はチャレンジングな環境で既存事業の成長のみならず、新規事業の立ち上げにもかかわっていきたいと考えています。
自分の現在に至るまでの状況と、会社の社風をあわせて展開していて、それを表す言葉が好きな言葉であると非常に親和性が高い印象を受けて良いです。
新規事業はチャレンジの連続なので、挫折から立ち直った経験も好印象です。
悪印象を与えてしまう好きな言葉のNG例文5選
ここまでタイプ・社風別の例文について解説してきました。一方で好きな言葉を伝えるうえで注意するべき点があります。ここではNGの例文を踏まえて、注意点について解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
会社が求める人物像と異なる
会社が求める人物像と異なってしまっているNG例文
私が好きな言葉は「成功とは到達すべき目的地ではなく前進し続けるプロセス」というアメリカの作家トニーロビンズ氏の言葉です。
この言葉は高校時代のサッカー部での経験で学びました。私は実力がなかったため、とにかく練習量でカバーしましたが、試合に出場できない日々が続きました。
そこで練習の見直しを実施し、目標から逆算して、どのような練習を取り入れていけばいいか研究し続けました。最終的に結果がついてきて、スタメンを勝ち取ることができました。
この経験を通して、目標に対してどのようなアクションを取っていくかといったプロセスの重要性を学び、アルバイトや大学の研究室でも常に「このやり方は正しいのか」という視点を意識しています。
御社は実力主義の社風ですが、入社後はとにかくプロセスを重視して業務に取り組んでいきたいと考えています。
経験を交えてプロセスの大事さが伝わる文章になっています。プロセスは大事なのですが、企業側が求めるのは「結果」です。最後にプロセスを重視すると伝えるのではなく、「結果につなげるためにプロセスを意識したい」などと伝えた方がいいでしょう。
言葉の意味をはき違えてしまっている
言葉の意味をはき違えてしまっているNG例文
私が好きな言葉は「温故知新」です。昔のことを研究し、そこから新しい考え方や知識を得るという意味ですが、私はこの言葉を大学時代の野球部で意識するようになりました。
私は野球部で主将を務めていた際に、チームとしてのまとまりに欠け、試合でも勝つことができない日々が続きました。OBが実施していたこれまでの練習方法は全て廃止にして、自分の代のチームにあった練習方法・マネジメント方法に変えて取り組んでいきました。
その結果、試合でも勝てるようになり、リーグ戦では優勝することができました。以上の経験から、過去のやり方は捨てて、常に新しいやり方はないかを模索していく重要性を学びました。
御社は歴史のある企業ですが、これまでのやり方に捉われず、新しい方法を考えて、会社の成長に貢献していきたいと考えています。
「温故知新」という言葉の意味をまったく逆の文脈で使っていますね。このエピソードに活かすなら、廃止していた古い練習方法を改めて見直したら新しい発見があり効果的だったという文脈になります。
前段が長い
前段が長くなってしまっているNG例文
私はカトリック教会の修道女で、修道会「神の愛の宣教者会」の創立者で、宗派を問わずにすべての貧しい人のために働き、ノーベル平和賞を受賞したマザー・テレサを尊敬しています。したがって、私の好きな言葉はマザー・テレサの「暗いと嘆くより、あなたが進んで明かりを灯しなさい。」です。
この言葉は高校の部活動で大会に出場した際に学びました。高校時代、私はテニス部に所属していたのですが、団体戦のシングルスで初戦を落としてしまいました。落ち込んだ状態ではチームの雰囲気を悪くしてしまうと思い、明るく振る舞うことを意識した結果、最後は気持ちで勝ち切ることができました。
この経験から、私はどんな時も進んで明るく振る舞うことの重要性を学び、今でも落ち込んだ時こそ明るく振る舞うように心掛けています。
御社では営業職を希望していますが、周囲のメンバーやステークホルダーに対して、明るく振る舞い、チームのパフォーマンス向上や事業の成長に寄与していきたいと考えます。
この内容は、マザー・テレサの説明が長すぎます。好きな言葉を聞かれているはずなのですが、好きな人の説明になってしまっているので、「ノーベル平和賞を受賞したカトリック教会の修道女マザー・テレサ」といったように簡潔にするともっとわかりやすく、良くなるでしょう。
わかりづらい伝え方をしてしまっている
わかりづらい伝え方をしてしまっているNG例文
私は高校時代に野球部に所属していました。
私は実力が周囲より劣っており、スタメンどころかベンチ入りも難しい状況でした。ですが、挫けずにとにかく量を追って、ひたすら自主練を積み重ねた結果、2年の秋からベンチ入りを果たすことができ、3年の夏にはスタメンで試合に出場できるようになりました。
このことから困難な状況でこそ、自分のポテンシャルが発揮されると考え、普段より、課題があっても諦めることなく差分を埋める努力をしていくことを心掛けています。
したがって、私が好きな言葉は「不撓不屈」です。この言葉を旨に御社に入社後もどんな課題があっても、粘り強く業務に取り組んでいきます。
好きな言葉を最後に語っているため、面接官に伝わりにくくなっています。結論ファーストを意識して、まずは好きな言葉を答えましょう。その後に、具体的な経験を語って入社後にどう活かしたいかを語るといいでしょう。
マイナスイメージの言葉を使用している
マイナスイメージの言葉を使用してしまっているNG例文
私が好きな言葉は「一寸先は闇」です。
将来はほんの少し先のことでも何が起こるかまったくわからないという意味ですが、私はこのことを大学受験で学びました。
大学受験時、第一志望の大学は模試でA判定だったため、勉強し続けていたのですが、受験の1週間前にインフルエンザを発症してしまいました。結果的に志望校に行くことはできず、浪人を選択しました。
この経験からどんな状況でも何が起きるかわからず、希望よりも最悪の事態を想定してアクションする必要があると学びました。
御社に入社後も常に「何かあるのではないか」という考えは捨てずに、謙虚に業務を遂行していきたいと思います。
リスクを考慮できるという意味では良い言葉なのですが、どちらかというとマイナスイメージに捉えられかねない言葉です。
企業側は、目標に向かって前向きな姿勢で取り組む人と働きたいのが本音です。希望を重視しつつリスクマネジメントもできるという伝え方を意識しましょう。
「好きな言葉」以外にも、面接のさまざまな質問にうまく回答するコツはこちらの記事で解説しているので参考にしてくださいね。
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自分を最大限アピールできる好きな言葉を見つけて選考を突破しよう!
好きな言葉を面接で聞かれた際は、好きな言葉を選んだ理由や背景をもとに自分自身の強みを最大限にアピールすることが重要です。好きな言葉が見つからない人は、自分がアピールしたいことから考えてみることがおすすめです。また、企業はどのように伝えるかも重要視しているため、論理的に伝えられるよう準備しましょう。
志望企業の社風やビジョンに沿っているかなどに注意して、ぜひ受かる「好きな言葉の回答」を作ってみてください。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る「好きな言葉」には価値観を補完する役目がある
企業側にとって面接は、あなたがこれから一緒に働きたいと思えるような「仲間」なのか、確認するためのものです。そのため、面接官は「あなたのことをもっと知りたい」という意図を持って質問してきます。
「好きな言葉はなんですか?」という質問も、もちろんあなたのこれまでの経験で形成された価値観を知るためのものであり、「好きな言葉」には価値観を補完する役目があります。そのため、「好きな言葉」をいきなり選ぶのではなく、自分の人柄や価値観という軸を明確にして、その後に意味合いが近い言葉を探していく進め方がおすすめです。
入社後にその言葉に基づいてどう行動していくかが重要
あなたにとっての「好きな言葉」は、面接官には意味がわからないことがあるのはもちろん、言葉の解釈が違うこともあります。相手に間違った解釈をされないためにも、最初に言葉を伝えるのと同時に、意味を説明することも忘れないよう注意してくださいね。
「好きな言葉」について質問されているとはいえ、言葉語りで終わってはいけません。最後に、企業との価値観が同じかどうか、また入社した後にその言葉に基づいてどう行動するかを伝えて締めくくりましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
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