例文7選|面接で「ストレスを感じるとき」を的確に伝える方法を解説

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  • キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者

    Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる

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    Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう

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この記事のまとめ

  • 面接で「ストレスを感じるとき」を問うのは長期的に活躍する人材を見極めるため
  • 「ストレスを感じるとき」は3ステップで簡潔に伝えよう
  • 「ストレスを感じるとき」の回答例文7選を紹介

「どんなときにストレスを感じますか?」「最近ストレスを感じたのはいつですか?」。面接でこれらの質問に対して、落ち着いてすらすらと回答するのは難しいですよね。

「そもそもストレスを感じにくい」というように回答が思い浮かばない人もいれば、「どこまで本音で話して良いのかな」と回答の仕方に悩む人もいるでしょう。

この記事ではキャリアコンサルタントの田邉さん、谷所さん、遠藤さんのアドバイスを交えつつ、面接でストレスを感じるときを問われた場合の回答方法を解説します。自分自身の思考や言動と向き合って、的確に回答しましょう。

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目次

「ストレスを感じるとき」は面接で頻出! 過去と向き合って回答を準備しよう

「ストレスを感じるとき」やストレス解消方法など、ストレスに関する質問をする企業は少なくありません。自己PRや志望動機などの頻出質問と同様に、事前に回答を用意しておきましょう。

記事ではまず、「ストレスを感じるとき」の回答で面接官が注視している点を解説します。面接官の意図を押さえたうえで、自分がストレスを感じた経験をじっくり振り返りましょう。

どんなときにストレスを感じるかが分析できたら、3ステップの構成に沿って面接で伝えられるように準備します。また、記事内では回答例7選も紹介しています。自分に共通するシチュエーションやストレス原因を、ぜひ参考にしてください。

リアルな回答で面接官の共感や納得感を得て、さらにストレス耐性の高さをアピールし、「自社で忍耐強く頑張ってくれるに違いない」という信頼を得て、内定に1歩近づきましょう。

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面接官が「ストレスを感じるとき」の回答でチェックしている項目

面接官が「ストレスを感じるとき」の回答でチェックしている項目

  • ストレス耐性
  • ストレス対策や解消方法
  • 状況分析能力
  • 人柄や価値観
  • 社風や業務への適性

面接で問われる質問のほとんどは、応募者が企業で活躍できる素養があるかどうかを測るためにおこなわれます。たとえば、志望動機は、主に入社意欲や企業との適性がチェックされています。

同様に「ストレスを感じるとき」も応募者の素養を確かめるための質問の一つで、面接官がチェックしているこの質問ならではの項目があります。

チェックしている項目がわかると、どのような内容を回答に盛り込めば良いかが見えてきます。ここでは、チェックしているとされる5つの項目を押さえて、この質問の意図を理解しましょう。

ストレス耐性

ストレス耐性は、面接官がとても重視している項目です。

面接官は、採用した人材が早期に離職してしまう事態はなるべく避けたいと考えています。1人の人材を採用するにも大幅なコストがかかり、入社の手続きから業務を覚えるまでに割くリソースも多大なものです。長期的に働いて活躍することで会社に還元してほしいと考えるのは、面接官の立場を考えると自然なことです。

その事情を踏まえると、面接官が求めている人材は、早期退職のリスクが低く、入社後に困難なことやきついことがあっても根気強く乗り越えるような人だとわかります。つまり、困難な局面でも仕事を続けるには、ストレス耐性が備わっていることが必須です。

「ストレスを感じるとき」を聞くことで、仕事に置き換えたらどんなことを負担に感じるのか、それを乗り越えることができるのかを測ろうとしています

谷所 健一郎

プロフィール

優秀な人材でもストレス耐性が弱いと、困難なことを乗り越えられず能力を発揮できない人材だと見なされます。入社後の環境の変化による早期退職を防ぐためにも、ストレス耐性がある人材を採用したいと採用担当者は考えているのです。

ストレス対策や解消方法

ストレス耐性が重視されると言いましたが、ストレスを感じにくい人が有利というわけでもありません。ストレスを自覚して対処できる人であれば、ストレスを感じたとしても逃げずに乗り越えるだろうと期待できます

日々の生活の中で、ストレスを感じることがあるのは当たり前です。そして、社会人になって仕事を始めれば、慣れない環境でさらに多くのストレスを感じるでしょう。面接官としては、そのような状況下でどのようにストレスと向き合っていくのかを知りたいと考えています。

面接で「ストレスを感じるとき」を聞かれたときは、高確率で「どのように解決したか」「解消方法は何か」とセットで問われます。もし、「ストレスを感じるとき」のみ問われた場合も、ストレスを感じるときと併せて対策や解消方法を含めて回答するようにしましょう。

ストレス解消法を聞く企業もあるようですが、なぜ面接で聞くのですか。仕事とどのように関係するのですか。

仕事で抱えるストレスを解消できるか見極めるため

企業や職種によっては、大きなストレスがかかることがあります。たとえば、法人営業の仕事はクレーム対応がストレスに感じる人もいますよね。

ストレスがかかる企業の場合、ストレス解消法がなければ、メンタル不調に陥ってしまう可能性があります。すると学生にとって企業への入社がミスマッチになってしまいますよね。

このようなミスマッチがないように、ストレスマネジメントができるかどうかを解消法の有無によって判断しているのです。

状況分析力

「ストレスを感じるとき」を的確に答えられる人は、自分の身の周りの状況や自分の思考を客観的に捉えられていると見なされます。自分がもやもやしたり、メンタルの調子が良くないときにストレスがあると自覚し、その原因となる事象や出来事に冷静に向き合えていなければ的確な回答はできません。

自分の置かれている状況を冷静に分析する能力は、社会人になっても必要不可欠です。たとえば、仕事で取引先とのトラブルが起きたとき、感情に任せて動くのではなく、トラブルの原因を冷静に分析して解決法を導かなければなりません。

「ストレスを感じるとき」の回答を聞いて、就活生に状況分析力があるかどうかをチェックしている面接官もいるのです。

人柄や価値観

同じ状況下に居ても、ストレスを感じる人もいれば感じない人もいます。それは、出来事や事象に対する感じ方が人によって異なるからです。その感じ方を形成しているのが、人柄や価値観です。

採用する人材を決定するうえで、人柄を重視する企業は少なくありません。入社すれば、企業の一員として社内外の人と連携して仕事をしていくことになります。一緒に働く相手を選ぶのであれば、人柄や価値観は気になりますよね。

「ストレスを感じるとき」を聞いて、その人のものごとの考え方や向き合い方を知り、一緒に働ける人柄や価値観かどうかを知ろうとしている側面もあります

社風や業務への適性

ストレスの内容によっては、社風や仕事内容に適していないと判断されてしまうこともあります

面接官の視点で考えてみましょう。たとえば、全国転勤がある企業の面接で、「環境が変わるとストレスを感じやすい」と答えられると、「転勤や異動で環境が変わっても大丈夫かな」と不安になりますよね。

また、人前で喋る機会が多い営業などの職種の面接で「人前で喋るのはストレスに感じる」というのも、「業務に適性がない」と判断するでしょう。

よって、ストレスの内容が社風や業務に悪い影響を及ぼさないものか、という点でもチェックされていると認識しましょう。

遠藤 美穂子

プロフィール

たとえば、初対面の人と話すのがストレスという人は、窓口業務や新規開拓の仕事は難しそうだと判断されます。

また、細かい確認作業にストレスを感じるという人は、経理や総務など、数字や手続きに関する仕事は不向きだと思われます。

減点の恐れあり! 「ストレスを感じるとき」の回答であり得るマイナス印象

減点の恐れあり! 「ストレスを感じるとき」の回答であり得るマイナス印象

  • 頻繁にストレスを感じている
  • ストレスを解消できずに抱え込んでしまう
  • ストレスを自覚していない
  • ストレスの原因がわかっていない

「ストレスを感じるとき」は、回答によっては消極的であったり、ネガティブな印象につながりやすいので、明暗が分かれやすいといえます。一気に印象を悪くしてしまう可能性も低くありません。

そのため、面接官から見てどのような印象の人が減点の対象となるのか把握し、そのように捉えられる回答を避ければ、評価を落とすリスクを回避することができます。

ここでは4つのマイナス印象を解説します。チェックしている項目に併せてさらに面接官側の視点を深く理解し、回答に活かしましょう。

頻繁にストレスを感じている

「些細なこともストレスに感じてしまう」「ストレスを感じやすい」というように、面接官に伝わってしまうのは危険です。

先に解説した通り、面接官はストレス耐性を重点的にチェックしています。頻繁にストレスを感じている人は、社会人になって、さらにストレスが増える環境を耐え抜けるのだろうかと不安に思われてしまいます

直接的に「頻繁にストレスを感じています」と発言する人はほとんどいないと思いますが、ストレスを感じるときを複数挙げたり、話の端々にストレスをよく感じていることが察せられる回答にならないように注意しましょう。

ストレスに弱いタイプなのですが、「ストレスを感じやすい方ですか」と聞かれたら、何と答えれば良いですか。

谷所 健一郎

プロフィール

解消法や対策を詳しく伝えよう

「ストレスを感じやすいです」と回答すれば、採用担当者はストレス耐性に不安を覚える可能性があります。ストレスに弱いことまで伝える必要はありませんが、ストレスを感じたときの解消法やストレス対策を実践していることを伝えましょう。

たとえば「忙しい状況が続くとストレスを感じることはありますが、自宅で音楽を聴きながらのんびり入浴することでリラックスします。翌日は新たな気持ちでスタートできます」など、ストレスをうまくコントロールしていることを伝えると良いでしょう。

ストレスを解消できずに抱え込んでしまう

「ストレスを感じるとき」を回答した後に、面接官から「そのときどのように対処したのか」「ストレス解消方法はあるのか」と掘り下げられることも少なくありません。

答えに詰まってしまったり、特に何も対策をしなかったという人は、「ストレスを抱え込んでしまうのではないか」と危険視されてしまう場合があります。

そのため、先に解説した通り、ストレスの解消方法も含めて回答しましょう。また、ストレス解消方法は社会人になっても実施可能なものを用意しておくと安心です。

面接官としても、就活生の身の周りに悩みや不安を相談できる相手がいたり、趣味などでリフレッシュできるとわかれば、入社後もストレスを抱え込まずに健全な状態で働き続けてくれると安心できます

ストレスを自覚していない

ストレスを頻繁に感じていると思われるのは良くないと解説しましたが、一方で「ストレスはありません」と答えるのもおすすめできません。ストレスがまったくないというのも、「無責任」「楽観的すぎる」という印象につながってしまうリスクがあります

また、程度の差はあってもストレスを抱えたことがない人はなかなかいないので、「ストレスを自覚していない」と判断されてしまうこともあるでしょう。つまり、自己分析ができていないという評価にもなりかねません。

たしかに、ストレスを感じたことがほとんどない人や比較的ストレスを感じにくいという人もいるでしょう。しかし、少なからず緊張しながらものごとに取り組んだ経験や不安な気持ちになった経験などがあるはずです。

あらかじめ自分の過去の出来事を整理し、何か一つストレスを感じたエピソードを説明できるように用意しておきましょう。

「ストレスはありません」という回答はやはりおすすめではありません。自分がストレスと認識していないだけで、身体には影響が出てしまう可能性があるためです。些細な感情でも自分と向き合っていることを伝えることがおすすめですよ。

ストレスの原因がわかっていない

ストレスを感じる場面だけ回答して、その原因まで言及できていないのは、印象としてあまり良くないでしょう。

たとえば、「アルバイトの接客でストレスを感じていた」と答えた場合、面接官としては「接客のどこにストレスを感じたのだろう」と疑問に思います。「理不尽なクレームに対応するのがストレスだった」まで具体的な説明があると納得できますよね。

漠然とした状況だけを伝えるのではなく、ストレスのきっかけとなる他人や自分の言動、環境の変化などを正確に特定できていれば、状況分析ができていると見なしてもらえるでしょう。ストレスの原因までしっかりと掘り下げて回答しましょう。

アドバイザーコメント

ストレスが業務に支障を与えないことをアピールしよう

「ストレスを感じるとき」を問う企業の意図は、ストレスをどんなときに感じるかという質問の回答から、ストレスとなる要因、ストレスを感じる頻度、ストレス対策や解消方法などの確認をして、ストレスが業務に支障を与えないか見極めるためです。

ストレス耐性が低くストレスを抱え込む人だと、仕事や人間関係で困難なことがあったとき乗り越えられず、早期退職につながることがあるので、ストレス耐性を確認することが重要だと考えています。 

「ストレスを感じてもストレスを溜めることがない」と着地するのがコツ

「まったくストレスを感じない」という回答は、回答の信ぴょう性を疑われるだけでなく、自己分析ができていないと受け取られる可能性があります。生活している中で、少なからずストレスの要因はあります。

押さえておきたいポイントは、ストレスとなる要因が業務に大きな支障を与えるものではないという点です。

たとえばストレスを感じる要因について、人間関係を重視する仕事で、人間関係が苦手でストレスを感じるという回答では、業務に支障を与えると受け取られる可能性があります。

業務に支障を与えないストレス要因の他、ストレス対策や解消方法についても回答を準備しておきましょう。

たとえば、思うようにならないときストレスを感じることがあるが、趣味のピアノを弾くことで気分転換ができて解消するなど、ストレスを感じてもストレスを溜めることがないという回答をすると良いでしょう。

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回答の土台固め! まずは3ステップで 「ストレスを感じるとき」と向き合おう

回答の土台固め!まずは3ステップで「ストレスを感じるとき」と向き合おう

面接官の意図や求めている内容を理解したら、ここからはいよいよ「ストレスを感じるとき」の回答を考えていきます。まずは、回答の土台となる内容を自分の過去の出来事や思考から抽出しましょう。

「ストレスを感じるとき」の回答で納得感や共感を得るには、自分の思考や言動とじっくり向き合う必要があります。

向き合うとは言っても、ただ単に過去を振り返ったり思い出すわけではありません。一つの出来事を多角的な視点から捉えたり、ほかの出来事との結びつきを考えるなどして、分析をしていきます。

難しそうに思えるかもしれませんが、わずか3ステップで完了できるので、ぜひ実践してくださいね。

ステップ①ストレスを感じたときを思い出す

まずは、自分がこれまでにストレスを感じていた時期や状況を思い出しましょう。紙に書き出すと、記憶が整理されていくのでおすすめです

アルバイトやサークル、プライベートなど、シチュエーションごとにまとめるとさらに整理できて、思い出しやすくなりますよ。ストレスの度合いによって分けるのも良いでしょう。少なくとも3個程度はエピソードを列挙するようにしてください。

思い浮かばない人は以下のストレスを感じる場面の例を参考にして、該当する経験はないかを思い出してみましょう。

ストレスを感じる場面の例

  • 提出物や課題などが多くて時間に追われるとき
  • サークルやアルバイトの予定が立て込んでいて自由な時間がないとき
  • 天候や不可抗力のトラブルで予定を変更せざるを得ないとき
  • アルバイト先で苦手な同僚とかかわるとき
  • 初対面の人とかかわるとき
  • 高圧的な人とかかわるとき
  • アルバイトでクレームを言われたとき
  • 自分のミスで誰かに迷惑をかけたとき

ここで嘘のエピソードを仕立てるのは厳禁です。本当にあったエピソードや実際に感じたことだからこそ、リアリティがあって面接官にも共感してもらえる内容になりますよ。

ストレスを感じるときを「就活」と答えるのは良くありませんか。

遠藤 美穂子

プロフィール

就活の中でストレスに感じている点をほかの場面に置き換えてみよう

「就活がストレスです」というと、自分の将来につながる今という時間を後ろ向きに捉えている印象になります。就活のどういったところがストレスなのか、もう一歩掘り下げてみましょう。

ゴールが見えない、初対面の人と話す、同時にたくさんのことをしなければならず慌ただしいなどの要因が見えてきます。それは就活に限らず普段の生活の中にもあることですね。

そういったときに普段どう対処しているかも含めて振り返ってみると、就活以外の答え方が見つかりますよ。

ステップ②ストレスの原因を突き止める

エピソードが思い浮かんだら、「なぜストレスを感じたのか」「何がストレスの原因だったのか」というように掘り下げます。そのときの感情や考えたことなど、一つのエピソードに紐づけて書き出しましょう。

ステップ①で複数のエピソードを挙げるように述べましたが、ここで複数のエピソードを掘り下げることで、ストレスの傾向を発見できる場合があります。

たとえば、いくつかエピソードを掘り下げてみて、「自分のいたらなさや劣等感」という共通の原因や理由が見つかると、自分のいたらなさや劣等感に直面する場面では、ストレスを感じる傾向があるというように分析できます

例を参考にして、エピソードを掘り下げて共通点を見つけてみましょう。

ストレスを感じたエピソードから原因を突き止める例

  • 試験前にストレスを感じていた

    机に向かい続けるのが辛い、テレビやスマホを見るような自由時間が削られるのが嫌だった

    ストレスの原因:身体を動かせないこと、自由時間がないこと
  • アルバイト先で苦手な同僚とかかわるとき

    話し方が高圧的で不快だった、こちらの意見や話を聞いてくれず会話ができなかった

    ストレスの原因:コミュニケーションで円滑に意思疎通ができないこと

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ステップ③どのように解決にいたったかを結論付ける

ストレスの原因を突き止めたら、①で思い出したエピソードのその後を考えます。ストレスを感じたあと、どのように解決したのか、何をきっかけに憂鬱な気持ちやネガティブな気持ちがなくなったのかを思い出しましょう。

「寝たら気にならなくなった」という人もいますよね。それでもかまいません。また、直接的な問題解決にいたらなくても、趣味や友人との何気ない会話がリフレッシュとなって、憂鬱な気持ちが改善されたのであれば、それを解決のきっかけと結論付けられます

お決まりのストレス解消法があって普段から実践している人もいれば、意識的にストレス解消をしたことはない人もいますよね。ぜひこちらのストレス解消法一覧を見て、自分に該当するものがないか参考にしてください。

ストレスを解消する方法の例

  • ストレスの原因そのものを解決した
  • スポーツ
  • 読書
  • 映画鑑賞
  • 身の周りの人に相談
  • ペット
  • 散歩
  • サウナ
  • ドライブ

アドバイザーコメント

「心理面」「身体面」「行動面」の3つの分類から考えてみよう

「ストレスを感じるとき」を振り返っても、なかなか思いつかないこともありますよね。このときは、「心理面」「身体面」「行動面」のストレスがないか考えましょう。

考える方針となる選択肢を用意することで、ストレスを感じたときを考えやすくなりますよ。本文で説明されている具体例も活用してくださいね。

ミスマッチを防ぐためにも嘘の回答は厳禁

注意点として、回答は偽らないことが挙げられます。内定欲しさのあまりに「ストレスを感じるとき」を偽って答えようとしている学生もいるかもしれません。

しかし、ストレスを偽って回答することで、ミスマッチになってしまう可能性もあります。また、回答を掘り下げられたときに内容に矛盾が生じて、偽ったことが発覚する可能性もあります。

ストレスを感じるときに限らず、就活で答える内容はすべて等身大の自分として回答しましょう。

面接で「ストレスを感じるとき」を伝える3ステップ

面接で「ストレスを感じるとき」を伝える3ステップ

  • ストレスを感じるときを抽象化
  • ストレスを感じた過去のエピソード
  • ストレスそのものへの対策や解消方法

「ストレスを感じるとき」について分析ができたら、すでに回答の土台が固まっている状態です。あとは、面接で話すときに備えて、文章の順番を並べ替えたり、文言を補足すれば回答として完成です。

台本のように話す内容のすべてを文章にして用意する必要は必ずしもありませんが、構成は必ず意識してください。なぜなら、構成によって聞き手の理解度は大きく変わるからです。

ここで解説する3ステップを押さえておけば、面接官が知りたいと思っている内容は網羅しつつ、誰が聞いてもわかりやすい回答の仕方が実践できます。分析で見出した内容を活かすためにも、確実に面接官に理解してもらえるように伝えましょう。

ステップ①「ストレスを感じるとき」を抽象化

この質問に限らずですが、面接で何かを話すときは、結論から述べるのが基本です。結論から述べることで、聞き手の理解度を高めることができます。「ストレスを感じるとき」も例外ではありません。話し始めは結論から述べましょう。

ただし、結論が長々となってしまうと言いたいことが伝わらず、話し始めから面接官を混乱させてしまいかねません。そのため、抽象化した「ストレスを感じるとき」を端的に述べます

先に、土台固めと称してストレスを感じるときを3ステップで振り返り、その中でストレスの原因を突き止めました。その「原因」をここで伝えます。「意思疎通がうまくいかないとき」「時間に追われるとき」というように、状況を絞りすぎずに言い切るようにしましょう。

谷所 健一郎

プロフィール

回答の結論を後まわしにして状況などの説明から始めると、何を伝えたいのか面接官が理解しにくいことがあります。回答の冒頭に質問に対する結論を伝えることで、伝えたいことが明確になり理解しやすくなるので、結論をまず述べることが重要です。

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39点以下だと実力を発揮できていない可能性が高いです。診断結果から改善策を提案するので、本番に向けて対策しましょう。

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ステップ②ストレスを感じた過去のエピソード

抽象化した「ストレスを感じるとき」を述べたら、次は具体的なエピソードを述べましょう。複数のエピソードを列挙するより、説明のしやすさを重視して1つに絞るのがおすすめです

自己PRやガクチカはエピソード自体が人間性や強みのアピールになるため、できるだけ詳細に述べる方が良いとされます。しかし、「ストレスを感じるとき」の回答は、自己PRやガクチカのようなストレートなアピールポイントではないので、簡潔に述べる方がおすすめです。

ただ、面接官が状況をイメージしやすくするために、数字や固有名詞を用いて具体的に説明するのは効果的です。長々と説明すると、愚痴のようになってしまうこともあるので、状況と当時の自分の感情を端的に述べるようにしましょう。

ストレスを感じた過去のエピソードの例

  • 飲食店でアルバイトをしています。まれにお客様から理不尽なクレームをぶつけられたり、無理な要求を高圧的にされると、萎縮してしまったり、悶々とした気持ちを引きずってしまうことがあります。

例外として、企業の質問意図が「入社後に想定されるストレスがかかる経験をしているか」など経験の有無の場合、ストレスを感じたエピソードを具体的に回答した方が効果的なこともあります。質問の意図を想定して回答を使い分けましょう。

ステップ③ストレスそのものへの対策や解消方法

土台固めの最後のステップで、ストレスを感じてどのように解決にいたったかを結論付けるように解説しましたが、ここでたどり着いた結論を最後に述べます。

結論は大きく2つに分かれます。「苦手なことがあってストレスを感じていたけど粘り強くトライして克服した」というように、ストレスそのものを解決した場合と、趣味に没頭したり周囲の人に相談してネガティブな感情を解消したという場合。

自分の努力や創意工夫で解決できるようなストレスであれば前者で良いですが、他人や環境、不可抗力な出来事がストレスの原因であれば、後者が結論として適切でしょう。

先に解説した通り、面接官は企業の仕事内容に置き換えて「入社して同じようなストレスに悩まされても適切に対応できるか」を見ています。入社後も可能な方法を提示し、ストレスを自分で解決できることをアピールしましょう

本音の見せすぎに注意! 「ストレスを感じるとき」の回答で注意するポイント

「ストレスを感じるとき」の回答で注意するポイント

  • 人間関係のストレスは人のせいにしない
  • 神経質すぎる内容は避ける
  • 解消法は社会人として節度あるものを伝える

ストレスに関する話題はどうしてもネガティブになりがちですが、「企業の社風に適していない」「人柄に問題がある」と受け取られてしまうことは避けなければなりません。

本音で話すこと自体は問題ありませんが、本音で話したことによって愚痴やわがままのように受け取られてしまうのであれば、内容を見直したり、言い換えて表現する必要があります。

よって、回答が大方出来上がったところで、以下の3つの点に注意して自分の回答を見直すようにしましょう。

人間関係のストレスは人のせいにしない

ストレスの多くは人間関係を発端として起こるものとされています。大学やアルバイトで、高圧的な態度をする人や、モラルが低い人など、苦手だと感じる人とかかわり、ストレスを感じた経験は少なくありませんよね。

面接でそのようなエピソードを述べるときは、相手に対する非難にならないように注意しましょう。あくまでも、「なぜ自分はストレスを感じるのか」という点に力点を置けば、愚痴や非難に聞こえるリスクを避けられます

人間関係のストレスで相手に非がある場合、伝え方は慎重にならなければなりません。注意点や考え方は「苦手な人」を聞かれたときと共通しています。こちらの記事をぜひ参考にしてください。
例文15選|面接の「苦手な人は?」の回答で好印象を残すコツ

ストレスというと人間関係のことしか思い浮かびません。人間関係に関することは避けた方が良いのでしょうか。

遠藤 美穂子

プロフィール

内容と伝え方次第

人間関係と一言で言ってもさまざまな要素があります。内容と伝え方次第で、面接官の理解を得られるものになります。

一緒に仕事をする人、お客さまや関係者として対応する相手として、こういうタイプは苦手という場合でも、そういう人への対応策が自分の中にできていれば仕事に支障はないでしょう。

過去に家族や友人関係などでつらい思いをしたときのことをストレスとして挙げると、面接官には短時間では状況判断などが難しく、あなたも話すことでさらにつらいことになりうるので、他の話にした方が良いと思います。

面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう

不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。

そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。

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こんな人に「面接力診断」はおすすめ
  • 近く面接本番を控えている人
  • 自分の面接の改善点を知りたい人
  • 過去の面接で力を発揮しきれなかった人

神経質すぎる内容は避ける

業務に支障をきたすような神経質さは、面接官からすると採用することに危うさを感じてしまいます

たとえば、「予定が直前で変更になるのがストレスでやる気がなくなる」と述べられると、仕事を進めていくうえで計画通りに進まないことがあったときに、柔軟に対応できない人なのかもと思ってしまいます。

このように、神経質すぎる内容は避けた方が良いとされます。ストレスに敏感な人や普段から細かいことに気付きやすい人は特に注意した方が良いでしょう。

神経質すぎる回答内容の例

  • 予定が直前で変更になることが嫌
  • 物を置く位置が少しでもズレると許せない
  • 騒音に敏感
  • 人の挙動が気になる
  • 他人の言動に傷つきやすい

解消法は社会人として節度あるものを伝える

中には、ストレス解消法について、倫理的に良くなかったり、社会人にふさわしくない行動を挙げてしまっている人がいるので注意しましょう

当然ながら、物や人にあたるのはNGです。アルコールは企業によっては印象が良くないので、あまりおすすめできません。

また、ネットの掲示板やSNSに書き込むといった行動も社会人としてはふさわしいと言えません。「愚痴の延長で企業の内部情報をSNSに書き込むかもしれない」と不安視されかねないので、避けることをおすすめします。

アドバイザーコメント

最も大切なのは社会人として節度ある解消法を回答すること

「社会人として節度ある解消法を答える」というのは、当たり前と感じている学生がほとんどではないでしょうか。たしかに、説明をされなくても「人やものに当たる」などは面接で回答しないですよね。

にもかかわらず、特に注意すべきこととして挙げている理由は、本文で説明されている理由以外にも避けるべき理由があるからです。

解決から目を背けた解消法になっていないか注意しよう

社会人として印象が悪いストレス解消法を避ける理由は、根本的な原因解決を避けていると捉えられてしまうためです。

「アルコール」や「人やものに当たる」などのストレス解消法は、冷静な判断を欠いてしまいますよね。ストレスに感じる出来事そのものを防ぐ方法を考えられず、同じような問題が繰り返し起こり、その度に同じストレスを抱えることになります。

解消法に対するマイナス印象だけでなく、解決から目を背けていると考えられる可能性があるため、節度あるストレス解消法をアピールしましょう。

面接で「ストレスを感じるとき」を回答する例文7選

ここまで、回答の考え方や面接での伝え方を解説してきましたが、「回答のイメージが湧かない」「文章が思い浮かばない」という人もいますよね。ここで、回答例7選を紹介するので、ぜひ回答作成の参考にしてください。

例文①理不尽な言葉や態度をぶつけられたとき

例文①理不尽な言葉や態度をぶつけられたとき

他人から理不尽な言葉や態度をぶつけられたときは、ストレスを感じます。

コンビニでアルバイトをしていたときに、お客様からの無理な要求をお断りしたところ、暴言を吐かれたことがありました。そのときは、ショックが大きく、帰宅してからも思い出して落ち込んでいました。

しばらくはアルバイトに行くのが憂鬱でしたが、店長に相談したところ、「正しい対応だった」と肯定してもらい、ふっきることができました。

今でも、理不尽なことをお客様から言われると少しダメージを感じますが、アルバイト仲間や社員の人に聞いてもらうだけで、すっきりして引きずることはなくなりました。

遠藤 美穂子

プロフィール

ストレスの原因には納得できますし、正しい対応ができていたこと、周囲に報告できストレスを解消できていることが伝わってきます。あえて言えば、「暴言を吐かれた」という表現を「失礼な言われ方をした」などと書くと上品になります。

例文②自分がミスをしたとき

例文②自分がミスをしたとき

自分のミスで周囲に迷惑がかかることが1番のストレスです。

リサイクルショップでアルバイトをしており、買い取りの査定をおこなっていました。物品の種類ごとに買取価格がある程度決まっているのですが、マニュアルを読み間違えてしまい、お店が設定している価格より高額な値段で買い取ってしまいました。

店長からご指摘いただき、「次から気を付けてね」と前向きにおっしゃってくださったのですが、自分の不注意でお店に不利益を出してしまったことがショックで、しばらく引きずってしまいました。

しかし、このままでは良くないと思い、店長には改めて謝罪し、手が空いた時間に買取のマニュアルを徹底して読み直しました。そのおかげで、自信を持って買取の業務に取り組めるようになり、ストレスも感じなくなっていました。

谷所 健一郎

プロフィール

ストレス要因を払拭して、自信を持って業務に取り組めるようになった点が、仕事に対して真摯に取り組む姿勢を示しており好感が持てます。事前準備を徹底するなど、この経験から得たことを伝えても良いでしょう。

例文③時間に追われるとき

例文③時間に追われるとき

やるべきことが多くあって時間に追われているときは、ストレスを感じやすいです。

たとえば、課題などの提出物がたくさん出されて、期日内に提出できるか危ういときです。時間に追われて、自由な時間がなくなると、常に気持ちが緊張していたり、心が休まらない状態になります。

ただこういったときでも、お風呂のお湯を張って半身浴の時間を確保するようにしています。お風呂につかるだけで気持ちがとても和らぐので、効果的なリフレッシュになっています。

遠藤 美穂子

プロフィール

ストレスの原因についてはよく分析できています。その解消法として、お風呂でリフレッシュだけでは根本の解決にはなっていない印象なので、ストレスのもとに対する対応や状況改善の努力についても触れてみると良くなるでしょう。

例文④初対面の人と接するとき

例文④初対面の人と接するとき

初対面の人と接するときは気を遣いすぎて、ストレスを感じます。

吹奏楽サークルに所属していますが、自分のパートに新入生が入ってくると、何を話そうか迷ったり、緊張してうまく接することができなかったりして、思い悩んで疲れてしまっていました。

しかし、思い悩んでも仕方がないので、映画を観たり、読書をするなどして敢えて思い出さないようにして、リフレッシュをしていました。

新入生とはコミュニケーションを重ねるうちに仲良くなって、自然体でかかわれるようになり、今ではストレスを感じることはありません。

ストレス解消法を実践して、ストレスに感じたことを解消しているため、採用担当者に好印象を与えますね。より高い評価を得るためには、なぜコミュニケーションを重ねることができたのかを具体的に伝えると良いですよ。

例文⑤意見が対立したとき

例文⑤意見が対立したとき

ストレスを感じるときは、人と意見が対立したときです。

私の所属するゼミでは、毎週交代で事前に調査した内容を発表し、質疑応答をおこなったり、意見を交換しています。私も積極的に意見を言うようにしているので、発表者と意見が対立することも多々ありました。

最初の頃は、自分の意見を否定されると、落ち込むことも多く、悲しい気持ちになってストレスを感じていましたが、議論が活発化することで、より良い方向性が見えてくることもあり、次第に否定されても必要以上に落ち込むことはなくなりました。

それでももやもやしたり引きずってしまいそうなときは、ドライブに行ったり散歩をすると、気分転換になってストレスが解消できています。

谷所 健一郎

プロフィール

議論を活発におこない、良い方向が見えてくれば意見を否定されても気にならない。これは社会人になってからもとても大切なことです。相手の立場になり考えるようにしたなど、具体的に実践したことまで伝えると良いでしょう。

例文⑥計画通りに進まないとき

例文⑥計画通りに進まないとき

ものごとが計画通りに進まないときに、ストレスを感じやすいです。

現在卒業論文を作成していますが、見たい資料が予定通り手に入らなかったときや、1つの調査に想定していた以上に時間がかかってしまってスケジュールが守れなくなると、不安になったり、どうして良いかわからず戸惑ってしまうことがあります。

しかし、焦っても仕方がないので、教授に相談して挽回する方法を探したり、計画を組み直すなどして対応します。悶々とした気持ちが続くときは、趣味であるヨガに行くと気持ちが落ち着きます。

遠藤 美穂子

プロフィール

ストレスを、不安や戸惑いという言葉で言い換えていてとてもわかりやすい表現だと思います。計画通りにいかない時のリカバリーの方法に加え、気分転換の手段も書かれていて、ストレスにきちんと対処できる人だという印象です。

例文⑦単調な作業を繰り返すとき

例文⑦単調な作業を繰り返すとき

ストレスは比較的感じにくい方ですが、単調な作業を繰り返すのが苦手で、そういったときには少しストレスを感じます。

アルバイトで、ひたすらチラシを規定の大きさに裁断するという作業があるのですが、2~3時間やり続けると、面倒くさいという気持ちが強くなってしまいます。

だからといって、必要な作業であることは理解しているので、なるべく早く終えられるように集中しておこなうようにしています。

終わったあとに、趣味であるフットサルをしに行くと、浮かなかった気持ちもまったくなくなり、また同じ作業をやることがあっても頑張ろうという気持ちになれます。

この例文は、「フットサルをすること」と「同じ作業があっても頑張ろうという気持ちになれる」のつながりがイメージが湧きづらいですよね。具体的に説明をすると、採用担当者はイメージが湧きやすくなり高評価が得られますよ。

不安な人必見! 面接でストレス耐性を的確にアピールする方法

面接でストレス耐性を的確にアピールする方法

  • アルバイトや部活を長期的に続けたことをアピールする
  • 趣味や休日の過ごし方もしっかり答える
  • 緊張が伝わりすぎないようにリラックスして臨む

ストレス耐性を企業が重視していると繰り返し述べてきたので、ストレス耐性が高くないと自覚している人は不安を感じているかもしれません。

そこで、面接の中でストレス耐性を的確にアピールする方法を伝授します。意外な質問や動作でストレス耐性がチェックされていることも。不安があるという人でも、自分を偽らずに実践できる方法です。

不安がない、むしろ自信があるという人は、以下の方法を積極的に実践してストレス耐性をアピールしましょう。

アルバイトや部活を長期的に続けたことをアピールする

何かを長期的に続けた実績は、ストレス耐性のアピールとして効果的といえます。アルバイトや部活を続けていた中で、困難なことがあったり、やめたいと思ったことがあっても、すぐに諦めたり逃げずに続けてきたという背景が期間を述べるだけで察せられるからです。

たとえば、自己PRの中でアルバイトの話題に触れるときに、さりげなく「同じアルバイトを3年間続けている」と付け加えたり、特技を聞かれたときに、「小学生の頃からずっと続けているピアノが得意」というように伝える方法があります。

自分の過去で何かを長期的に続けてきたことがあれば、効果的にアピールできないか検討してみましょう。

遠藤 美穂子

プロフィール

1つのことを長く続けてこられたことはプラスの印象です。ただ、なんとなく辞めるきっかけがなかった、惰性で続けたのでないかは気になるので、モチベーションをどのように保ったかもあわせて説明があるとなお良いです。

趣味や休日の過ごし方もしっかり答える

趣味や休日の過ごし方は単純にアイスブレイクとして聞く企業が多いですが、これらが充実している人は、プライベートが充実しており、仕事で嫌なことがあってもストレスを溜めにくい印象につながることもあります

趣味や休日の過ごし方を聞かれたときに、答えに詰まってしまわないように、あらかじめ回答を用意しておくと良いでしょう。

谷所 健一郎

プロフィール

「休日は何もしていない」「趣味はない」という回答は避けるべきです。趣味や休日の過ごし方は、できればギャンブルなどではなく健康的な趣味を伝えると良いでしょう。

この質問から、応募者のプライベートがストレス解消になっているかを見極めています。

面接の冒頭で自己紹介を求められる場合、そこで趣味を伝える人もいます。こちらの記事を参考にして、的確な趣味の伝え方を習得してください。
自己紹介で趣味を伝えるべき? 好印象を残す工夫を例文付きで解説

緊張が伝わりすぎないようにリラックスして臨む

面接で過度に緊張している様子が伝わると、「緊張やストレスを感じやすい性格なのかな」と思われてしまうことがあります

多少の緊張は仕方ありませんが、自然体で話せるように、面接練習を繰り返しおこなうなどして対策をしましょう。

まずは面接練習をおこない、万全の状態で面接に挑みましょう。こちらの記事を参考にしてください。
効果絶大な面接練習|最短で内定に近づく状況別練習法を紹介

どんなに対策をしても、面接本番となれば緊張するのも仕方ありません。こちらの記事で、事前にできる対策や本番で緊張を緩和する方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
「面接で上手く話せない」を克服する6つのコツ|緊張緩和の方法も

緊張しすぎると身振り手振りが過度になってしまう人もいれば、膝の上からまったく手が動かなくなる人もいますよね。こちらの記事で適切な身振り手振りの取り入れ方を習得しましょう。
面接は身振り手振りを適切に使って制す! 好印象を残すコツを解説

「ストレスを感じるとき」の回答で面接官からの共感と信頼を掴もう

「ストレスを感じるとき」の回答で目指すべきことを端的にまとめると、面接官から「この人は入社してすぐに辞めたりしない」という信頼を得ることだといえます。よって、困難や苦境に負けないストレス耐性や解決力をアピールするのが不可欠です。

回答の内容を考えるにあたって、「こんなこと言っても良いのかな」「どこまで本音で話すべきなのだろう」と悩む人もいると思います。判断基準として意識してほしいのが、「面接官が共感できる内容か」という視点です。

人間関係に関するストレスなど、ネガティブになりやすい話題でも、面接官が「そういう状況であればストレスを感じるよな」と共感できれば、回答として適切です。難しい質問ですが、的確な回答を用意し、面接官からの共感と信頼を掴みましょう。

アドバイザーコメント

働く場面で降りかかるストレスに向き合えることをアピールしよう

「ストレスを感じるのはどういうときですか」という質問を受けると、その意図が気になり、何を答えるべきか迷うかもしれません。しかし答えの正解があるわけではないので、自分なりに考えてみましょう。

企業が知りたいことは、学生が自分のことを理解できているか、どんなことがあると緊張や不安を感じるのか、何が苦手か。そしてそれに対してどう対処しているのか、どの程度までなら押しつぶされず立ち直ることができるのかということです。

企業が求めているのはストレスをプラスに変換できる人材

それを踏まえて、こういう仕事を任せよう、こういう場面でも活躍してくれそうだということを判断します。

よって、できる限り正直に、働く場面で自分が感じるであろう刺激やプレッシャーを想像して、それらにきちんと向き合って対応できることを伝えてください。

ストレスは悪いものばかりではありません。はねのけてばねにして力を発揮できるようであれば、それは良い刺激となります。働く中でストレスを感じることもあるでしょうが、上手にかわしたり乗り越えたりできる。そんな人を企業は求めています。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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