この記事のまとめ
- 面接はコツさえつかめば上手く話せるようになる
- 面接は対話の場なので過度に緊張する必要はない
- 面接の頻出質問と回答例15選
- 面接力診断ツール
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この記事を読んでいる人におすすめ
面接で緊張してしまい、上手く話せないという悩みを抱える人は多くいるかと思います。これまでの学生生活で接する機会の少ない「社会人」に慣れない部分もありますよね。
面接で上手く話せない要因はいくつかあります。面接で上手く話せないという人は、適切な対処を知らないだけで、対処法や心構えをマスターすれば、選考を突破することができます。
この記事では、キャリアアドバイザーの横山さん、上原さん、鈴木さんのアドバイスを交えつつ、面接で上手く話せないと悩んでいる人向けに要因や対処法、実際の面接で頻出の質問・回答例を解説していきます。
面接で上手く話せない人はコツさえ押さえれば克服できる
これを読んでいる皆さんは、緊張で面接でおどおどしてしまったり、質問に対して適切な回答ができないといった経験があるのではないでしょうか。しかし、過度に不安に思う必要はありません。適切な準備や対処をすれば、誰でも面接で上手く話すことができます。
この記事では、まず面接で上手く話せない原因について解説するので、自分自身を振り返ってみましょう。次に、面接で上手く話せるようになるためのコツと具体的な対処法について解説していきます。要因を踏まえて、自分ができていないことは積極的に取り入れていってくださいね。
そのうえで、面接で頻出の質問と回答を例文を交えて解説していきます。実際の面接を想定して、イメージトレーニングや面接練習として活用してみてください。また、対策をしても面接で上手く話せなかった時の対処法についても解説するので、参考にして自信を持って面接に臨みましょう。
まずは面接で上手く話せない原因を押さえよう
面接で上手く話せない時は必ずといっていいほど、要因が存在します。多くの人は要因がつかめず、適切なアクションができないままになってしまいます。
上手く話せるようになるためにも、まずは要因について解説していくので、自分に該当するものはないかを探してみてくださいね。
準備不足
面接でされる質問は「業界や企業についての質問」「自分についての質問」の大きく2つに分けられ、質問に対する回答内容などが評価ポイントになります。
自己分析や業界・企業研究といった準備を怠ると流暢に答えることができなかったり、焦って的外れな回答をしてしまうことにつながります。
社会へ出ると多くの人と信頼関係を築いて仕事をしなければなりません。その基本となるのが対話です。
面接は雑談とは異なり、目的を持った対話なので、面接のスキルを上げることは、就職活動というよりも、社会人としての素養を高めることにほかなりません。
就職活動を通してそのスキルに磨きをかけましょう。
面接では、企業が見ているポイントが存在します。次の記事は、面接での評価ポイントや形式別に見た面接のコツについて解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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緊張してしまう
性格的に緊張してしまう人や面接の独特の空気に緊張してしまう人もいるかと思います。また、面接でのマナーや身だしなみに注意がいきすぎた結果、緊張してしまうこともあるはずです。
緊張によりパフォーマンスが下がって、しっかりと面接の準備や対策をしても上手く話せなくなってしまいます。仕方のない部分ですが、面接への心構えを変えることで緊張を解くことができるので、まずは「自分が緊張している」ことを受け入れていきましょう。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る面接の目的を明確化しよう
面接は人と人との話し合い、「対話」です。シナリオはありませんが「何を伝えたいか」「何を知りたいか」という目的は明確に存在します。
多くの学生が、自分の描いたシナリオ通りに一方的に話すことが大切だと考えて、その通りに話せなかったらできなかったと考えてしまっています。ですが、シナリオのない対話なので思い通りにはいきません。
ポジティブな意識を持って面接に挑もう
緊張する学生は真面目な人が多く「流暢に、うまく話さなければならない」「覚えてきたことを正確に話さなければならない」という気持ちで緊張するのだと思います。
まず、「面接は対話」「自分が興味を持った会社の人に会える」というポジティブな意識を持つように心掛けましょう。面接に行くたびにどんな人が面接してくれるのか楽しみになるぐらいポジティブになれるとグッドです。
また自分を良く見せようとか、知ったかぶりをするとすぐ見破られます。自然体、等身大の自分を見てもらえるように、平常心で臨んでください。
緊張のあまり「面接が怖い」と感じてしまう人も中にはいるかと思います。次の記事では、「面接が怖い」と感じてしまった時の対処法や心構えについて解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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完璧主義になっている
「自分を良く見せなければならない」など、完璧主義になってしまう人は多くいます。また、「ボロを出さないように」と気を遣いすぎて、逆に上手く答えられなくなってしまう人もいるでしょう。
完璧であるに越したことはないですが、完璧すぎると採用担当者に人柄が伝わりづらいという印象を与えてしまいます。堅苦しく考えず、「その会社とのマッチ度を伝えられているか」「最大限のアピールはできているか」という部分を意識しましょう。
完璧を求めてしまう学生の特徴として、理想が高くなってしまうということが挙げられます。結果、失敗を恐れるあまり思い切った行動ができにくくなることもあるようです。
次の記事では、就活での失敗を恐れてしまっている人向けに押さえておきたい心構えやおこなうべきことについて解説していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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自分に自信を持てない
周りの学生の経歴や学生時代の取り組みが自分よりすごいと、自信が持てなくなってしまいますよね。
周りに圧倒された結果、自分の話す内容やエピソードに自信が持てず、面接での質問に上手く答えられないという人もいるのではないでしょうか。
面接で見られているのは、過去の実績の大小ではなく、過去の経験から何を学び、どんな風に現在、そして入社後活かされるかという点です。周りの話が気になってしまうこともありますが、自分の経験に自信を持って臨んでいきましょう。
今までの経験に基づくエピソードで差を感じているのであれば、それは落ち込む必要はありません。
面接で評価される点は、経験からどのような学びを得たかを言語化できているかどうかです。経験値がどれくらい自分を成長させてくれたかという感受性のポテンシャルを企業は推し量っています。
発言に一貫性がない
就活における面接は1回だけではなく、一次面接・二次面接・最終面接といったように複数回おこなわれます。それぞれ角度を変えて、異なる質問がなされることがあります。
また、面接は書類選考で提出している書類を見ながらおこなわれるので、記載した内容に一貫性を持たせる必要があります。
あらかじめ、自分のアピールポイントを押さえておかないと、急な質問にも上手く答えられず、自分でも何を話しているのかわからなくなってしまいます。
面接で上手く話せない結果、面接に対して苦手意識が芽生えてしまうものですよね。次の記事では、面接で苦手意識を感じる原因や苦手を克服する方法について解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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緊張して話せない人必見! 面接で持っておくべき心構え
学生の皆さんにとって、面接は慣れない環境かもしれません。選ばれる立場として、企業の採用担当者や面接官の前でボロを出してはいけないと感じてしまう人もいるでしょう。
また、話すことに慣れていないと緊張により、さらに上手く話せなくなってしまうものです。
ここでは、緊張して話せない人向けに面接で持っておくべき心構えについて解説していきます。緊張が原因で上手く話せないと感じている人はぜひ参考にしてみてください。
学生と企業はあくまで対等である
「学生は選ばれる立場」と考える人がいるかと思いますが、そうではありません。
就活の特性上、学生は一見企業から選ばれるように見えますが、企業もまた学生から選ばれる立場にあるのです。数ある企業の中から学生に選んでもらうために、説明会や採用サイトなどを通して、企業は自社の魅力をアピールしています。
そのため、学生と企業はあくまで対等であるということは念頭に入れておきましょう。
面接で企業はより良い学生を発掘したいと考えますが、学生も良い企業に出会いたいと考えてください。
採用担当者は会社の代表として面接をおこなっています。そのため、担当者のレベルが低ければ、会社のレベルも低いと思ってもいいのです。
緊張していることはむしろ良いこと
どうでもいい相手であれば緊張することはありません。しかし、面接で緊張してしまうことは、それだけ企業に対して本気になれているということです。
また、企業は自然体の姿の学生を知りたいという意図がありますが、緊張せずにリラックスしすぎると注意力が落ちたり、余計なことを話してしまって、企業からの印象が悪くなることもあるでしょう。
そのため、緊張しているということは良いことだと捉えることができるのです。適度な緊張感は集中力を高めるので、緊張していることを逆手に取って考えていくと気持ちを楽にすることができますよ。
面接は「上手く話せるか」が見られているとは限らない
企業の採用担当者も学生が緊張することは承知しています。
面接では、どうしても「上手く話さないといけない」というように注意が向いてしまいがちですが、面接のゴールは「上手く話すこと」ではなく、「自分自身や入社への熱意を最大限にアピールすること」です。
社会人では、コミュニケーション能力が重要視されますが、コミュニケーション能力は「上手く話すこと」だけではありません。また、訓練次第で入社後にどうにでもなるので、アピールできるかどうかにコミットしていきましょう。
採用担当者は面接を通じて、あなたがどんな人なのか、会社の価値観や社風と合っているのか、入社後活躍できそうかを知ろうとしています。
思い入れのある企業の面接で涙がでてしまい合否が気になる人はこちらのQ&Aを参考にしてみてください。
面接はちょっとした準備で上手く話せるようになる
面接で上手く話せない要因はさまざまあり、先ほど解説した心構えを押さえておく必要があります。
心構えを押さえることで上手く話せるようになる人もいますが、しっかりと準備することで面接はさらに良くなるものです。逆に言えば、今は面接で上手く話せずに悩んでいる人は、準備のやり方を理解して実践するだけで、スムーズに話せるようになるのです。
面接で上手く話せない悩みは準備次第で克服できるので、これから解説していく内容をもとに、万全な準備で臨みましょう。
面接で上手く話せるようになる6つのコツ
前項では、面接の準備が重要であると解説しましたが、「面接で上手く話すための」準備がわからないという人もいるのではないでしょうか。
面接にはコツがあります。面接で上手く話せない人はコツを押さえられていないだけで、コツさえ押さえれば、面接官に対して自分を最大限にアピールすることができます。
次では面接で話す際のコツや準備方法について解説していくので、参考にしてみてくださいね。
①結論から話す
結論が見えない話は、聞き手にとって意図がわかりづらいものとなってしまいます。
そのため、面接官に何かを伝えるときは、結論ファーストで話すようにしましょう。
たとえば、志望動機を話す場合、「私は〇〇を実現したいと考え、貴社に入社したいと考えます」といったようにまずは結論から伝えてください。
これはPREP法と呼ばれ、物事を伝える時のフレームワークです。結論から話すことで、途中で多少上手く伝えられない部分があっても一番伝えたいことはわかるので、聞き手も内容を汲み取りやすくなります。
結論から話すことは、社会人にとっては必ず求められるスキルです。社会人は結果を出すことで評価されますが、働く時間は誰しもが平等です。
結果を出し続けるためには、端的に物事を伝えることができるスキルはどの職種でも必要です。
②要点をまとめて話す
面接は自分を最大限にアピールすることが求められるので、伝えたいことが多くなり、ついつい話が長くなってしまう可能性があります。
特に自己PRや志望動機では、具体的なエピソードと併せて回答することが望ましいですが、具体的なエピソードを詳細に話しすぎて、結果として伝えたいことがわからないという印象を与えてしまうことがあります。
たくさんアピールしたい気持ちを抑えて、まずは伝えたいエピソードの中から要点を選定し、1分以内で伝わるようにしましょう。
自己PRや自己紹介など、面接では1分でアピールを求められることがあります。次の記事では、1分以内に自己PRや自己紹介を求められた際の回答方法や注意点について解説しています。参考にしてみてください。
◆自己PR
例文12選|1分の自己PRで魅力を伝え切る必勝法
◆自己紹介
自己紹介は1分で印象付けられるかが鍵! まとめ方や例文を徹底解説
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③話すことを丸暗記しない
抜け漏れなく話そうと意識した結果、話すことを丸暗記して面接に臨む人がいますが、丸暗記はやめましょう。
確かに内容としては完璧になるかもしれませんが、丸暗記で話すとなると、棒読みになったり、言葉に詰まったりしてしまいます。また、予想していなかった質問に対して、答えられないこともあります。
社会人ではコミュニケーション能力が必要不可欠です。丸暗記では、自分の言葉で話す力がないと見なされてしまうのでやめましょう。
- 丸暗記でも話す練習をしておけば乗り越えられる気がするのですが、それではダメなのでしょうか?
丸暗記は相互作用が生まれないので避けよう
丸暗記して、それを再現することは避けましょう。
なぜなら面接は対話であり、双方相互作用があるからです。想定していない質問が来た時に回答できなくなってしまいます。
おすすめの方法は、想定質問とその答えをたくさん箇条書きで準備することです。暗記する必要はありません。ただ質問に応じて、自分の言葉で話します。
④早口にならないように意識する
緊張のあまり早口になってしまう人がいますが、早口で話す内容は面接官が聞き取りづらくなってしまいます。
面接の場はどうしても緊張してしまうものなので、通常のスピードの8割くらいに落としてみましょう。
どうしても早口になってしまう場合は、話をパンクチュエイトしましょう。
パンクチュエイトとは「句読点を入れる」という意味です。話したい内容のひとまとまりを意識して、だらだらと話をしないようメリハリをつけましょう。
そうすることで話し方が丁寧になり、適度なスピードで話せるようになります。特に大切なことはゆっくりと話すことも意識すると良いでしょう。
⑤失敗を恐れない
面接では少しの失敗もしてはいけないと考える人が多くいますが、そんなことはありません。
先ほど解説したとおり、面接官は学生が緊張していることを理解しているので、話していく中での多少の失敗はマイナス評価にならないことは覚えておきましょう。
むしろ、話に詰まってしまったり、噛んでしまっても、そこからどのようにして修復していくかのほうが見られています。「失礼いたしました」としっかり謝ったうえで、改めて話を続けましょう。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る面接の失敗を怖がる必要はない
そもそも失敗した面接とはどんな状態でしょうか。
失敗面接といえるのは、質問に答えられず無言になってしまったり、感極まって泣いたり怒ってしまったりした場合だと思います。
それ程でもない場合には、そもそも失敗でも何でもないので、気にする必要はありません。
自分の認識と面接官の判断が異なる場合もある
自分が失敗と思い込んでいるだけで、面接官がどう判断しているのかはわかりません。質問に対して自分の思いや考えを素直に明るく回答できていれば、何も気にすることはないのです。
また、失敗を怖がってしまうのは、面接に対する準備や練習が足りていないのかも知れません。他の人に見てもらうなどして練習を重ねてください。
答えづらい質問があるときには、実際に内定をもらっている友人に、自分ならどう答えるか聞いてみると参考になります。恥ずかしがることはありません。いろいろな人を活用しましょう。
そして当然のことながら、何ごとも完璧などあり得ません。就活に限らず、不完全で本番を迎えること自体が普通のことと捉えておきましょう。
⑥繰り返し練習する
面接で何かを伝えるときに意識するべきことはいくつかありますが、これらはすぐに身につけられるわけではありません。しっかりと練習し、自分のものにしていく必要があります。
具体的な練習方法については次で解説するので参考にしましょう。
大学主催の面接練習会に参加する
ほとんどの大学では、面接練習会を実施しています。本番を想定した質問などを練習することができるうえに、客観的な視点からFBKをもらうことができます。
面接で上手く話せない要因がつかめていない人は、参加することで新しい発見を得られるので、積極的に参加してみましょう。大学のキャリアセンターなどが主催していることがほとんどなので、確認してみてください。
大学主催の面接練習会以外でも、面接の練習をする方法は存在します。次の記事では、面接を練習するにあたり、押さえておきたいポイントや具体的なやり方について解説するのでぜひ参考にしてみてください。
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OB・OG訪問をする
OB・OG訪問とは、具体的な業務内容やリアルな働き方、働く人のキャリア・人生設計など、企業の実態を実際の社員から聞くことができる場です。
OB・OG訪問は、業界研究や企業研究の一環として実施することがほとんどですが、事前にお願いすれば、面接の対策をしてもらうこともできます。実際に選考を突破した先輩たちに面接練習に付き合ってもらえたり、質問していく過程などで自分の伝え方などをフィードバックしてもらうことができますよ。
実際にOB・OG訪問をするにあたって、進め方や準備がわからない人も多いかと思います。次の記事では、OB・OG訪問における事前準備や当日の流れについて解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る面接練習は就活のプロに手伝ってもらおう
一番簡単な面接練習をする方法は、就活アドバイザーやキャリアコンサルタントを利用することです。手軽におこなえ、かつフィードバックをもらうことができます。
就活アドバイザーやキャリアコンサルタントは、プロとして就職活動のサポートに取り組んでいます。
自分が就職活動の面接の練習をしたいという意向を伝えれば、たくさんの事例から面接の練習を手伝ってくれます。
あなたの面接をするうえでの弱点や修正方法、新しい気づきを与えてくれるはずですよ。自分の進みたい道をサポートしてくれるので、非常におすすめです。
キャリアセンターを活用してみるのも手
それ以外では、大学にあるキャリアセンターを利用してみることもおすすめできます。キャリアセンターは、皆さんの先輩たちの面接練習の相手を実施してきました。
過去の積み重ねてきた実績があるので、利用することで本番に臨むための面接対策をすることができますよ。
面接の練習方法は上記で解説した以外にもさまざま存在します。次の記事では、面接の練習方法ややり方について解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
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面接の緊張を緩和するために今すぐできる対処法
面接での話し方や上手く話すための準備方法を押さえると自分に自信がつき、面接の場でも堂々と話すことができます。ですが、緊張しやすい性格の人は緊張のあまり上手く話せない人もいるのではないでしょうか。面接での緊張はほぐすことができます。
次では緊張のほぐし方について解説していくので、参考にしてみてくださいね。
深呼吸する
不安なときや、緊張しているとき、焦っている気持ちの時は、無意識のうちに呼吸が浅くなってしまうことがあります。呼吸を整えて、心も体もリラックスするためにも、深呼吸がおすすめです。
具体的な方法は次の通りです。
深呼吸の方法
- 楽な姿勢で座り、背筋を伸ばす
- 両手を下腹部(おへその下あたり)にあて、口から息を吐き切る
- 鼻からゆっくりと息を吸い込む
- 口からゆっくりと息を吐く
- 鼻からゆっくりと息を吸い込み、その2倍の時間をかけて口からゆっくり息を吐きだす
この深呼吸の方法を5回ほどおこなうと、全身の筋肉の緊張を緩ませて、リラックスすることができますよ。
姿勢を正して座る
姿勢が悪いと呼吸の際に、骨の一部をうまく動かすことができずに、体内に十分な空気を入れることができなくなってしまいます。その結果、呼吸が浅くなり、身体が緊張状態になってしまうのです。
そのため、正しい姿勢で座ることで、緊張を抑制させることができます。
正しい座り方
- 壁と平行になるように胸を張り、背筋を伸ばす
- 背もたれに寄りかからず、浅く座る
- あごを引く
上記の方法で座ることで、緊張感を和らげることができ、面接官からも堂々としているように見えるので話す内容に説得力が増します。緊張してしまう人はぜひ実践してみてくださいね。
緊張をほぐすには、今までの自分のやってきたことを認めるという方法もあります。
面接までたどり着いた事実は、あなたが努力してきた結果つかみとっていることです。あと少し頑張ろうと自分を励ますことができます。
緊張でこわばってしまった体をほぐすには、身振り手振りを取り入れてみると良いですよ。自然な身振り手振りは、緊張が和らぐだけでなく、面接官に好印象を与えます。こちらの記事をぜひ参考にしてくださいね。
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・自信を持って、面接に臨みたい人
事前に回答を準備しよう! 面接の頻出質問と回答例15選
面接の頻出質問と回答例15選
面接では頻出の質問が存在します。事前に頻出の質問を押さえておくことで面接の練習や対策がしやすくなります。
回答例と合わせて解説していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①自己紹介をしてください
自己紹介の質問例
- 簡単に自己紹介をしてください
- 30秒間で自己紹介をしてください
- 1分間で自己紹介をしてください
- 3分間で自己紹介をしてください
面接の冒頭では自己紹介が求められます。あらかじめ、アイスブレイクなどをおこない、面接官がその場を和ませてくれることがあるので、アイスブレイクがあれば、緊張感はある程度緩和されることでしょう。
自己紹介は自分の印象を伝えるうえで重要ですが、自己紹介でどんなことを伝えるかは悩んでしまいますよね。次の記事では面接における自己紹介の話し方や練習方法について解説しているので、参考にしてください。
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面接の自己紹介の作り方・伝え方|やってはいけないNG例も紹介
面接での自己紹介は、第一印象を左右するものなので非常に重要です。自己紹介をするのは短時間ですが、他の就活生よりも良い印象を残せるポイントは多くあります。ポイントや自己紹介例、練習法についてキャリアコンサルタントの意見も交えて解説します。
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また、自己紹介といえど面接によって長さが異なります。長くても5分程度なので、あらかじめ、どのくらいの長さでも対応できるように準備をしておきましょう。
自己紹介の回答例
〇〇大学〇〇学部〇〇学科から参りました〇〇です。
大学ではマーケティングゼミに所属し、企業のマーケティング施策とその効果について研究をしています。最近ではフィールドワークとして、近隣の企業と産学協同で研究を進めており、商店街の活性化に向けたマーケティング施策の立案を進めています。
また、小学生の頃からサッカーをしており、大学ではサッカーサークルに所属しています。関東の大学が集まる大会での優勝を目指して、日々練習をおこなっています。
本日は面接の機会をいただきありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。
自己紹介と当日のお礼がきちんとできていて、面接の出だしとして大変良いと思います。
また、ゼミの内容に加えて、自分の好きなことにも触れられているので、わかりやすいですね。
②自己PRをしてください
自己PRの質問例
- 自己PRをしてください
- 1分間で自己PRをしてください
- 3分間で自己PRをしてください
自己紹介同様に自己PRについても、企業によって持ち時間はそれぞれです。そのため、どのくらいの長さでも対応できるようにしてください。
また、時間が限られている場合は、「短時間でわかりやすく伝える能力」と「短時間で惹きつけられる魅力」が問われています。
自己PRの回答例
私の強みは向上心です。逆境こそチャンスだと捉えて、前進を続けることができます。
学生時代、カフェでアルバイトをしていました。新型コロナウイルス感染症の影響で集客に工夫の余地があると考えました。
そこで、SNSを活用してお店を宣伝することを決め、効果的なキャッチコピーや投稿する画像について毎日1時間の研究を重ねました。その結果、売上をコロナ前の水準に戻すことができました。
貴社の入社後も、求められること以外のことにも積極的に取り組み、少しでも売り上げに貢献していきたいです。
過去の経験から自分自身のアピールポイントを昇華できているわかりやすい自己PRの内容です。
個人の活動のみを伝えてしまっているので、周囲との関係構築の点を付け加えられるとさらに良くなりますね。
自己PRの締め方がわからない人もいるのではないでしょうか。次の記事で解説しているので、参考にしてみてくださいね。
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自己PRの締め方で採用担当者の印象はがらりと変わります。この記事ではキャリアコンサルタントと自己PRの締め方に必要な3つの要素を解説するので、自己PRの締めに必ず盛り込みましょう。また自己PRの締めに使いやすい6つの型と、やらない方が良い締め方4選も紹介していきます。
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③就活の軸を教えてください
就活の軸の質問例
- 就活の軸はなんですか?
- 企業を選ぶうえで大切にしている価値観を教えてください。
- ほかの業界も受けているようですがどんな選び方をしていますか?
- 就職をするのに絶対に譲れない条件を3つ教えてください。
- 入社をしたくない企業はどんな企業ですか?
- 複数社内定をもらった際は何を基準に内定先を絞りますか?
就活の軸とは「自分なりの企業選びや仕事選びの基準」です。社会人として働くうえで絶対に譲れないと考える要素になります。
就活意欲や熱意を判断するために、面接の場でも質問されることが多く、軸が1つだと該当する企業が多くなりすぎてしまうので、2~3個ほど伝えましょう。
就活の軸の回答例
私が就職活動をおこなうにあたって軸としていることは3つあります。
1つ目が「社会貢献に寄与していること」、2つ目が「チームワークを発揮して働ける環境であること」、3つ目が「新規事業を創出できること」です。
学生時代、ボランティアサークルに所属し、企画・実行をおこなってきました。活動をする中で、社会には多くの課題があり、それを解決することが自分達の暮らしをより良くできることを実感してきました。
そのため、社会課題を解決できるサービスに携わりたいと考えています。御社は、「情報格差が激しい領域にコンテンツを提供する」ことを事業の指針としており、私が実現したいことを実現できると感じました。
またOB・OG訪問をした際にはチームで働く重要性をみなさん熱心に語っており、そのチームで働く社風のもとで働きたいと考えます。
加えて、新規事業にも積極的に投資をおこなっていることから御社を志望しています。
就活の軸を語る際は、相手に対する要求にならないように注意しましょう。これらは採用担当者にとってはどうでもいいものです。
不安な人は、一度、自分の就活の軸をチェックしてみてください。自信がない人はキャリアセンターで添削してもらうこともおすすめですよ。
④志望動機を教えてください
志望動機の質問例
- 志望動機を教えてください
- 弊社を志望する理由を教えてください
- 弊社は業界3番手ですが、なぜ1番手の企業ではなく弊社なのですか?
ほとんどの面接で必ず聞かれるのが志望動機です。共感している部分・魅力に感じている部分など、その会社を選んだ理由を明確に伝えましょう。
また、志望動機が上手く話せないと感じる人は、自分が企業に対して共感していることや想いを志望動機に盛り込んでください。
先輩や口コミサイトの志望動機を参考にして作成する際に、自分では思っていないけど良さそうだからという理由で内容を引用してしまう人もいますが、それは自分が感じていることではないので話の説得力に欠けてしまったり、深掘りされた時に上手く答えられなくなります。
次で例文を解説していきますが、例文を真似するのではなく、文章の流れや構成を参考にして、自分なりの志望動機を伝えていきましょう。
志望動機の回答例文(不動産ディベロッパー)
私が御社を志望する理由は「多くの人の心のより所となる空間を作りたい」と考えるからです。
私は浪人生時代、息抜きのためによく行く場所がありました。そこは働く人、遊ぶ人、住まう人が交錯するように設計されていて、さまざまな人と出会うことで単調な毎日を送っていた浪人時代の私に刺激を与えてくれました。
そしてそれが日々の勉強へのモチベーションにつながり、結果として現在の大学へ入学することができました。
この経験から不動産の仕事を通して心のより所となり人生の活力となる街づくりをおこないたいと感じました。
その中でも貴社を志望する理由は、さまざまな事業を展開しており、新しいことに挑戦する気概に溢れているため、現状に捉われず幅広い人々に刺さる街づくりをおこなえると感じたからです。
「人々に刺さる」とは、どんな街づくりなのか具体的に書けるとさらに良くなりますね。
また、さまざまな事業といった抽象的な表現ではなく、どんな事業に惹かれ何をやりたいのか具体的に述べると尚良いでしょう。
志望動機は面接・書類の両方で聞かれますが、面接で答える際は構成や伝え方を工夫していく必要があります。次の記事では、面接での志望動機の答え方について例文を交えて解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
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⑤学生時代に頑張ったことを教えてください
ガクチカの質問例
- 学生時代に頑張ったことを教えてください
- 学生時代に力を入れたことを教えてください
- 学生時代の経験が今のあなたにどう影響しているのかを教えてください
- 学生時代にやり遂げたことは何ですか?
- 学生時代に苦労したことは何ですか?
- あなたにしかない価値を発揮した学生時代の経験を教えてください。
「学生時代に頑張ったこと」「学生時代に力を入れたこと」は志望動機同様に面接で頻出の質問です。ガクチカとも呼ばれています。
さまざまな聞き方をされるので、急な質問でもしっかりと答えられるように、質問例に沿ってそれぞれ回答を用意しておきましょう。
ガクチカの回答例
私が学生時代に力を入れていたことは、トライアスロン部の主将としてチームをまとめた経験です。
私が所属していた部は、競技に対するモチベーションに個人差がありました。
そのため練習の参加率が低く、インカレでは体育会である他大学に負けてしまっていました。そこで私はチーム全体のモチベーションを上げるべく、全員が立場に関係なく存在意義があり結果に貢献できるという考えを浸透させました。
具体的には部員全員に自分のチームに対する思いやビジョンを何度も伝え、練習においては誰よりも努力する姿勢を見せることを意識しました。
その結果、練習参加率も上昇し、前年度インカレ団体7位だったチームが団体3位入賞を果たすことができました。この経験からチームで成果を上げるためには、思いを言葉と行動で示すことによって、人を巻き込むことが必要だと考えるようになりました。
御社はチームで動くことを重要視されているので、入社後は部活動の主将で培った経験を活かし、メンバーを巻き込んでいきながら成果を出していきます。
トライアスロン部の主将として、チームを鼓舞して結果を出したという内容がわかりやすくて良いと思います。
自分の思いを一方的に伝えているのではないかと受け取られないように、協調性の部分をうまく表現するとより良い志望動機になるでしょう。
次の記事では、ガクチカの作成方法やNGパターンについて例文を交えて解説しています。自分のガクチカに不安がある人や今あるガクチカをブラッシュアップしていきたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
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⑥長所・短所を教えてください
長所・短所の質問例
- あなたの長所・短所を教えてください
- 他人からあなたの長所・短所は何と言われることが多いですか?
長所と短所はセットで聞かれることが多く、性格や人柄が社風にマッチしているかや自己理解ができているかなどをみられています。
上手く答えることができないと、「自分を客観的にみれていないのではないか」という印象を与えてしまいます。事前に自己分析をしっかりとおこなったうえで面接で伝えましょう。
長所・短所の回答例
私の長所は何事もポジティブに捉えられることです。
私は大学時代にサッカーの主将をつとめていたのですが、困難な状況においてもポジティブに考えることができ、周囲を励ましてきました。
一方で楽観的な部分があり、緊張感が少し欠けてしまい、チームとしてのまとまりに欠けてしまう時がありました。このことから、状況に応じてリスクやネガティブなことを考え、バランス良くいることを意識しています。
長所と短所を問われた場合は、特に短所をしっかりと伝えましょう。そしてそれをどのように克服する努力をしているか、失敗を避ける対策をしているかを話します。
次の記事では、長所・短所の考え方や盛り込むべき要素について解説しているので、併せて参考にしてみてくださいね。
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⑦強み・弱みを教えてください
強み・弱みの質問例
- あなたの強み・弱みを教えてください
- 他人からあなたの強み・弱みは何と言われることが多いですか?
長所・短所と同義として考える人も多くいますが、「長所・短所」と「強み・弱み」では、意味が異なります。
長所・短所
本人が持つ人柄。どんな環境でも変わらない性質上のもので、相手に対して直接的なメリット・デメリットは存在しない。
強み・弱み
成果を出すうえで活かせるスキル。環境で変わってくるもので、相手に対して直接的なメリット・デメリットが存在する。
長所・短所は性格や人柄における良し悪しを表しますが、強み・弱みは自分の性格や人柄が組織でどのように活かされるかを表します。そのため、強み・弱みでは、自分の性格や人柄を企業でどのように活かすことができるかを伝える必要があります。
次の例文を参考にしてみてください。
強み・弱みの回答例
私の強みは何事もポジティブに捉えられることです。
私は大学時代にサッカーの主将をつとめていたのですが、困難な状況においてもポジティブに考えることができ、周囲を励ましてきました。御社はチームで動く仕事が多く存在しますが、その際も周囲を盛り上げてチームの雰囲気を意識して行動していくことができます。
一方で楽観的な部分があり、緊張感が少し欠けてしまい、チームとしてのまとまりに欠けてしまう時がありました。このことから、状況に応じてリスクやネガティブなことを考え、バランス良くいることを意識しています。
ポジティブ面とネガティブ面の両面から説明ができていて良いです。更に具体的な事例を使って何があったのかわかりやすく説明しましょう。
⑧好きな言葉を教えてください
好きな言葉の質問例
- 好きな言葉を教えてください
- 座右の銘を教えてください
- あなたを一言で表すなら?
- あなたのキャッチフレーズは?
面接では、人柄や価値観、表現力を見る質問として「好きな言葉」を聞かれることがあります。好きな言葉は誰しもが持っているわけではなく、事前に準備しておかないと、急に質問されても上手く答えられないものです。
あらかじめ、自分の価値観などをあらわす好きな言葉やキャッチフレーズを用意しておきましょう。
次の記事では、面接で使える好きな言葉を、ことわざや偉人の言葉から100個紹介しています。好きな言葉を聞かれる意図や伝え方など、アピールしたい性格別の例文を交えながら解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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好きな言葉の回答例
私の好きな言葉は「千里の道も一歩から」です。この言葉は大学時代のサッカー部での活動を通して学びました。
私が所属していたサッカー部は、かつてはインカレに毎年出場している強豪校でしたが、ここ10数年は同地区の大学に劣り、インカレ出場を逃している状況でした。
大学3年次にキャプテンを任された時に、何としても自分の代でインカレに出場したいと考え、課題を捉え直して一から練習メニューを見直し、練習を再開していきました。
その結果、私の代で15年ぶりにインカレ出場を決めることができ、この経験から何事も初心に帰り取り組むことの重要性を学びました。
御社に入社後は壁や困難にぶつかっても、初心に帰り、愚直に取り組んで御社の発展に貢献していきます。
サッカー部で残してきた実績は「改善」に関する内容なので、好きな言葉として改善をイメージできる言葉を選ぶと、より伝わりやすい内容になるでしょう。
⑨あなたにとって仕事とは何ですか
「あなたにとって仕事とは」の質問例
- あなたにとって仕事とは何ですか
- 仕事をどのように捉えていますか?
「あなたにとって仕事とは」という質問は抽象度が高いため、急な質問では上手く答えられない人もいるのではないでしょうか。
採用担当者は、学生の「仕事に対する意欲」や「向き合い方」「将来成し遂げたいこと」を知るために質問を実施しています。そのため、将来やりたいことの理由と実現するための環境として、志望企業があることを結びつけて回答するようにしましょう。
次の記事では、「あなたにとって仕事とは」の答えを見つける方法や答え方について解説しています。また、回答例も紹介しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
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将来成し遂げたいことや将来やりたいことのほかに面接で将来の夢を聞かれることもあります。以下の記事では将来の夢を聞かれたときに好印象を残すコツをまとめているので参考にしてみてください。
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「あなたにとって仕事とは」の回答例
私にとって仕事とは「自己実現の手段」です。
私は元々活発な学生ではありませんでしたが、インターネットで得たさまざまな情報をもとに行動を起こすことができ、いろいろなことを経験することができました。
このことから私は将来的に自分の事業を立ち上げ、一歩踏み出すことができない人にきっかけを与えるサービスを提供したいと考えています。
御社は複数の領域で事業を展開しており、Webメディアを通じて顧客にさまざまな情報を提供しています。また、毎年多くの新規事業を作っていることから、御社であれば、自分の目指す新規事業を作ることができると考えています。
どのようにして自己実現をするのかを盛り込んでいけると、具体性が増してさらにわかりやすい内容になります。
⑩この業界を選んだ理由を教えてください
「業界を選んだ理由」の質問例
- この業界を選んだ理由を教えてください
- どのような基準で業界を選定していますか?
- この業界で実現したいことは何ですか?
企業に対しての熱意は志望動機でみられていますが、志望動機とは別で業界に対しての熱意を見るための質問がこの質問です。逆に業界への志望理由が明確にないと、志望動機との一貫性に欠けてしまう可能性もあります。
志望動機のみならず、業界を志望する理由も併せて作成していきましょう。
「業界を選んだ理由」の回答例
私がアパレル業界を志望する理由は、ファッションを通じてあらゆる人に感動を届けたいからです。
私は幼い頃から自分で洋服を作り、家族や友人にプレゼントをしていました。その際に、多くの人に喜んでもらったりすることでやりがいを感じていました。
ファストファッションの台頭により、価格競争が激しいアパレル業界ですが、本来、ファッションは身につけることを通じてなりたい自分になるための手段であると考えます。
その想いを実現できる環境として、私はアパレル業界を志望します。
アパレル業界への想いがよく伝わってきます。なぜ当社を選んだのか、当社でどんなことをやってみたいのか具体的な説明につなげていけるとさらに良くなりますね。
業界への志望理由を上手く話せない人の特徴として、業界がそもそも絞れていないといったことが挙げられます。次の記事では、業界の絞り方や絞る際の注意点について解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
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⑪入社後にしたいことを教えてください
「入社後に実現したいこと」の質問例
- 入社後に実現したいことを教えてください
- 希望の部署はありますか?
- 入社後、どんなキャリアプランを考えていますか?
「入社後にやりたいこと」の質問は、志望度の高さを確認したり、入社後のミスマッチを防ぐためにおこなわれます。
上手く回答するためにも事前に「入社後どんな業務があるのか」「どのようなキャリアステップを踏むことができるのか」などは押さえておきましょう。
次の記事では、「入社後にやりたいこと」の見つけ方や伝え方について、例文を交えて解説しています。志望企業でやりたいことが見つかっていない人は参考にしてみてくださいね。
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「入社後に実現したいこと」の回答例
私は御社で地方創生事業に携わりたいと考えています。
私は元々、地方出身で大学を機に東京に上京しました。東京と比較して、私の生まれ育った地域は情報格差が激しく、目立った名産品もないことから若者の人口が減っている傾向にあります。
東京にきたからこそ気づく地元の良さもあり、常々地元を活性化させるための方法はないかと考えていました。
貴社は地方に企業を誘致し、雇用を生み出すことで人材の流出を図り、地方を活性化する事業を展開しており、入社後はその部署で日本全体を活性化していきたいと考えます。
また、御社は教育制度も充実しており、メンター制度や社内外で研修も多数実施していることから、自分自身を成長させることができる環境であると考えます。
場合によっては、地方出身の若者がその地域を離れる理由が、情報格差と名産品だと決めつけているように捉えられてしまいます。
自分の地域の課題について、もう少し深堀りができると、より具体性があってわかりやすい内容となります。
⑫挫折経験を教えてください
挫折経験の質問例
- 挫折経験を教えてください
- 人生で一番困難に感じた経験はありますか?
- 壁にぶつかった経験とそれをどのようにして乗り越えたかを教えてください
面接で聞かれる挫折経験は、挫折したことについてのエピソードではなく、挫折からどのようにして乗り越えていったかを評価しています。これは、入社後に困難にぶつかった時にどのように乗り越えていくかを見極めるためです。
次の例文を参考にしてみてくださいね。
挫折経験の回答例
私の挫折経験は、高校時代の部活で選手生命が終わってしまったことです。
私は高校時代、サッカー部に所属していましたが、3年次に大きな怪我をしてしまい、選手としての高校サッカー人生が終わってしまいました。
試合に出られないことでチームでの自分の存在意義を見失い退部も検討しましたが、裏方としてチームの仕事をする中で、今まで自分が当たり前のように練習に集中できる環境を作っていたのは紛れもなく監督やコーチ、ほかの部員だということに気付きました。
そして、ほかの部員がサッカーに集中できる環境を作ることに自分の存在価値を見出すことができました。
裏方として自分がチームのために誰よりも働くことでチーム全体の士気も上がり、負け越していたリーグ戦で勝ち星を重ね残留を果たすことができました。
この経験から組織に貢献するためには、状況に応じて変化する自分の存在意義を常に見極めることが必要だと学び、さまざまな組織に属するうえで常に自分に存在意義を問うようにしています。
「選手生命が終わってしまったこと」というよりも「終わらせざるをえなかった」思いが残ったことを伝えられるとより良いですね。
それがバネとなって周囲の人の助けに気づき、自分自身もチームに貢献しようという意識が出てきたということが伝わるので、挫折経験が大きく成長につながったことがわかりやすい内容になりますよ。
挫折経験は自分自身をアピールするチャンスです。次の記事では、挫折経験の選定方法や伝え方などを例文を交えて解説しています。参考にしてみてください。
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⑬尊敬する人がいれば教えてください
尊敬する人の質問例
- 尊敬する人はいますか? 具体的に教えてください
- 尊敬する人の特徴を教えてください
- 尊敬している人から影響を受けていることは何ですか?
尊敬する人の質問で、企業の採用担当者は、学生の価値観や志向性をみています。
上手く答えるためにも事前に「自分の尊敬する人」とその選定理由は明確にしておきましょう。
尊敬する人の回答例
私の尊敬する人は、父親です。
私の父親は会社員をしていますが、会社員と両立して、大学院に通い、MBAを取得したり、副業として自分のやりたい事業をしたりと活動的に行動しています。
私はそんな父親の姿をみて、常に学びを続けていく姿勢を忘れずに、大学時代も英会話や長期インターンなどに挑戦し、自分の視野を広げていくことができました。
また、この経験からさまざまなことを吸収していくことの重要性を身につけることができました。
御社に入社後はそのマインドを活かして、わからないことだけではなく、業務にかかわりそうなことでも積極的に学んでいき、御社の成長に貢献していきます。
基本的に厚生労働省は、採用選考時に配慮すべき事項として、適性と能力に関係がなく本来自由であるべき事項で採否を決定してはいけないとしています。
そのため、合否に影響が出る質問ではありませんが、上記の例文は差し障りがない良い回答だと思います。
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⑭他社の選考状況を教えてください
他社の選考状況に関する質問例
- 他社の選考状況を教えてください
選考状況の質問では、志望業界に矛盾がないかや、内定承諾をするかどうかを想定するために質問されます。そのため、なるべく一貫性のある回答を心掛けましょう。
受けている企業をすべて話す必要はないので、業界がバラバラになっている人は受けている企業と同じ業界、もしくは近しい業界を嘘にならない程度で回答するのも手です。
他社の選考状況の回答例
私は現在英語を使って世界のまだ知らない製品や資材を日本に流通させ、人々の生活をもっと豊かにしたいと考えているため、商社を中心に就職活動をおこなっています。
現在は御社を含めて商社を9社受けており、そのうち2社は最終面接の結果待ち、4社は最終選考を控えている状況です。
自分の得意なことを活かして就職活動を展開していることがよくわかりますね。
先に結論である選考状況を伝えられると、聞き手としても内容が入ってきやすくなるので、「人々の生活をもっと豊かにしたい」という部分も伝わりやすくなりますよ。
⑮最後に何か質問はありますか?
面接の最後に必ずと言っていいほどおこなわれる逆質問ですが、「質問なし」で終えてしまうと入社意欲や志望度のアピールの機会を失ってしまいます。
また、的を得ていない質問や熱意が感じられない質問は、マイナス評価となってしまうので、事前に質問は準備しておきましょう。
質問例は次のようなものが挙げられます。参考にしてみてください。
逆質問の例
- 御社の現場社員への評価基準を教えてください。
- 御社で活躍する人材はどのような人が多いですか?
- 御社が新入社員に期待することを教えてください。
- 仕事をするうえでのやりがいを教えてください。
- 御社が今後より力を入れていこうとお考えの事業はありますか?
- 〇〇様から見て企業理念が浸透していると感じる場面を教えてください。
逆質問は、基本的に質問があれば率直に聞くのが良いと思います。個人的には、質問がなければ「特にありません」と答えても良いと思います。割とそういう人事担当者は多いです。
ただし、締めくくりという意味では、「質問はございませんが」と前置きをおいて、「御社のことがより深く理解できました、ありがとうございます」といった率直な感想や面接の機会を頂いたお礼を述べる貴重なチャンスです。
次の記事では、逆質問の例文や見つけ方について詳しく解説しています。逆質問の準備で悩んでいる人や面接の逆質問でいつも詰まってしまうという悩みを持つ人は参考にしてみてくださいね。
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面接の最後に聞かれる「質問はありますか」、いわゆる逆質問は、評価を左右する対策必須の質問。逆質問に回答するための準備や回答例、NG行動などについてキャリアコンサルタントが解説します。面接の「質問はありますか」で周りと差をつけるコツも紹介するので、参考にしてください。
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面接で上手く話せなかった時に実施しておきたい3つのこと
緊張して上手く話せなかったり、想定外の質問に対して動揺してしまったりなど、どんなに入念な準備をしても、何が起こるかわからないのが面接です。
ですが、上手く話せなかったとしても面接後の対処次第でカバーすることができます。また、面接後の対処次第で、次の面接に良い効果を発揮することができますよ。
次で解説する方法を参考に、面接後の対応方法を心得ていきましょう。
①お礼メールでアピールする
面接で上手く話せなかった人や思うように自分の熱意をアピールできなかった人はお礼メールを送りましょう。
お礼メールを送ることで採用担当者に「丁寧な学生だな」と良い印象が残るかもしれません。
注意したい点として、お礼メールを送ることで採用に直結するわけではないので、面接でしっかりとアピールをおこなったうえで、さらに良い印象を与えることができるという観点は念頭に入れてくださいね。
以下の例文を参考に作成してみてください。
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名Re: □□□□
〇〇株式会社
人事部採用課
〇〇 〇〇 部長
いつもお世話になっています。
●●●大学■■学部の港 太郎です。
このたびは、お忙しい中面接の機会をいただき誠にありがとうございました。
面接を通して、貴社の強みをさらに理解することができ、さらに魅力を感じました。
また、面接の最後に質問させていただいた
貴社で活躍している人材の特徴について知ったことで、
私もそのような人材になりたいという思いから、
入社させていただきたいという思いが強くなりました。
ご多忙中、素晴らしい機会をいただき感謝申し上げます。
またお会いできることを楽しみにしています。
よろしくお願いします。
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港 太郎(みなと たろう)
●●●大学■■学部●●学科■年
携帯電話:090-☓☓☓☓-☓☓☓☓
メール:tarou.minato@☓☓☓☓☓☓.ac.jp
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良い内容ですが、「またお会いできることを楽しみにしています」はなくても良いと思います。
立場をわきまえられないという印象を与える可能性があるので削った方が安心です。
②振り返りをおこなう
面接後に「上手く話せなかった」など消化不良に感じた部分はしっかりと振り返りをおこないましょう。
失敗を改善しないままだと同じ失敗を繰り返してしまいます。結果的にいつまでも選考に通過できないといったことになりかねないので、自分が反省するべき点を振り返り、どのようにしていけばよかったかを考えて、改善を繰り返していきましょう。
面接後に面接でされた質問と自分の回答を思い出し、どうすれば納得のいく回答だったかを整理していきましょう。自分1人で難しい時は、友人や大学のキャリアセンター職員、就職エージェントなど就活のプロに相談してみることも手です。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見るどんな面接でも必ず振り返りはおこなおう
面接がうまくいった、うまくいかなかったに関係なく、必ず面接の振り返りはおこないましょう。人と向き合って話ができるようになることは社会人としてとても重要なスキルです。
面接の成否ということではなく、一回一回が人と向き合って対話をするという貴重な経験です。
できたことやできなかったポイントよりも、感覚的なもの(威圧された、調子に乗って相手のことも考えず一人でしゃべってしまった、など)を感じ取りましょう。
柔軟に考えていくことが大事
面接には正解はなく、成功も失敗もありません。多種多様な価値観があり、会社風土や自分との相性など多様性に接し、自分との相性を考えることが振り返りです。いろいろな見方を柔軟に受け入れられるようになってください。
もちろん、自分の考えを事前に準備しておかないと伝えたいことをきちんと伝えることができなくなるので、話し忘れなどがないように練習はしておきましょう。
経験を積めば、話す内容や話し方は上達しますし、うまく話せないという意識も薄れ、次第に自信を持って面接に臨むことができるようになります。
③失敗をひきずらないようにする
思い通りの受け答えをすることができずに落ち込んでしまうこともあるかと思います。ですが、失敗は誰にでもあります。
必要以上に失敗を気にしすぎると、次の面接でも必要以上に緊張して、同じ失敗をしてしまいます。
まずは失敗してしまった自分を受け入れて、「次同じ失敗をしないためにはどうすればいいのか」という発想に変えていきましょう。失敗してしまうことは悪いことではありません。前項で解説した方法を参考に、自分の失敗を振り返って、次につなげていきましょう。
- 性格上どうしても失敗したら気になってしまいます。気にしない方法やコツがあれば教えてください。
自分を認めることから始めよう
性格上失敗が気になる人は、気になってしまう自分を認めてみるようにしてください。「気にしないように」と思い込もうとすればするほど、気になってしまいます。
そして、気持ちの切り替えをしたいときは、その出来事を後悔という感情でとらえるのではなく、良い経験や成長できる出来事としてとらえるように変換する練習をしてください。
変換は繰り返すことで徐々にうまくできるようになってきます。
入念な準備で自分に自信を持って面接に臨み、選考を突破しよう!
面接は過度に緊張してしまい、上手く話せなくなってしまうものですが、発想と行動の転換で必ず攻略することができます。
まずは自分が上手く話せなくなってしまう要因を見つけて、「何が足りていないのか」「何がネックになっているのか」を究明していきましょう。
そのうえで、この記事で解説していることを参考に、コツを押さえて、面接を攻略し、選考を突破してくださいね。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る自分の想像で面接を不安視しすぎないように注意
上手く話せたかそうでないかは、大いに気になるところですが、自分自身の感覚の問題だけであって、面接官にどう判断されたのかは面接官でないとわかり得ません。
想像の世界だけであれこれ心配することになるので、面接後に深く考えないことが大切です。
面接で明らかに失敗だと言えることは、質問に対してまったく答えられず無口になってしまうことや、感極まって泣いてしまったり、怒ってしまったりすることで、ありのままの感情を表出させてしまうことだと思います。
しっかりと練習を重ねて準備することが大事
こうした面接の失敗を防ぐためには、想定の質問に対して十分に準備することが大切です。自分自身で見直ししたり、他人に聞いてもらうことで回答の練習をしておいてください。
練習で話ができなければ、本番でもできないでしょう。本番では、自然に自分らしく、明るくハキハキと話ができれば問題ありません。話に詰まってしまったり、噛んでしまったり、言い間違えたりなどは失敗でも何でもないので、気にする必要はまったくありません。
あまり悩むことなく、自分らしさを存分に発揮できるように頑張ってください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長
Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる
プロフィール詳細