就活用のスーツを着てみて、「スカート丈はこれくらいで良いのかな?」と気になった人も多いでしょう。またこれからスーツを買おうとしている人は、どれくらいのスカート丈がベストなのか知りたい人もいるかもしれません。
スカートの長さは面接対策ほど重要ではないと思う人もいるかもしれませんが、適切な丈を選ばないと、選考で無意識に印象を下げてしまう可能性があります。この記事ではスーツのスカート丈の正解を、キャリアアドバイザーの平井さん、若林さん、谷所さんとともに解説していきます。
就活の場にふさわしいスカート丈を把握して、スカートスタイルのスーツを堂々と着こなせるようにしましょう。
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スーツのスカート丈は第一印象を左右する重要要素
メラビアンの法則という心理学の法則があるように、人との会話では見た目の情報も非常に重要です。
メラビアンの法則とは
コミュニケーションにおいて矛盾したメッセージが発せられた場合、視覚情報が55%、聴覚情報が38%、言語情報が7%の割合で相手に影響を与えるという心理学の法則
たとえ話の内容が魅力的ではきはきと受け答えできていても、服装などの身だしなみが乱れていると、そのネガティブな視覚情報が自分のイメージに大きく影響する可能性があるのです。
したがってスカート丈を含めた服装は、選考での第一印象を左右する大切な要素となります。面接での回答内容も当然重要ですが、スーツの着こなしも無視してはいけません。
記事ではまず、スーツのスカート丈が適切でない場合にどのようなリスクがあるかを説明したうえで、スカート丈で守りたい3つの基本マナーを解説します。
後半ではこれから購入を検討している人に向けて、スーツのスカートを間違いなく選ぶ3つのコツを解説します。スカートスタイルのスーツの着こなしで注意したいポイントも解説するので、この記事でスカート丈のベストを把握して、自信を持って選考に臨んでください。
就活の面接に限らず、人は第一印象の外見でどういった人かを直観的に判断しています。
清潔感のある第一印象ならその後の面接がうまく進む可能性が高く、第一印象が悪ければ、面接の回答が良くても説得力がなく、評価されないケースがあるということです。
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なぜ重要? 就活でスーツのスカート丈が適切でない場合のリスク
なぜ重要? 就活でスーツのスカート丈が適切でない場合のリスク
- マナーやTPOを守れない人だと思われやすい
- 長すぎると野暮ったく見えるうえに動きにくい
- 短くて気になると自分自身も面接に集中できない
「視覚情報が大切なのはわかったが、スカート丈はそれとどうかかわるの?」と疑問に感じる人もいるかもしれません。
ここではまず、スーツのスカート丈が適切でない場合に就活でどんなリスクが考えられるかを解説します。企業がどのような視点でチェックしているのかを把握して、気を付けるべきポイントを理解しておきましょう。
マナーやTPOを守れない人だと思われやすい
そもそも就活でなぜスーツを着用するかというと、公なビジネスの場だからというのが大きな理由です。仮に面接官の服装が私服だったとしても、社会人の貴重な時間を使って面接の時間をもらっていることへの誠意を表すためにも、スーツを着用するのが最適なマナーです。
その中で、スーツのスカートを短くしたり長くしたり、自分の好きなように着ていると、悪目立ちするだけでなくマナーを守れない人だと思われる可能性が高いです。
また短すぎる場合は特に、就活に限らずビジネスの場にふさわしくない恰好になります。TPOを考えられない人という印象になりかねないので、スーツのスカート丈には注意が必要なのです。
就活で面接官は立て続けに多くの学生を面接します。すると面接官の眼が慣れてくるので、少し違和感のある印象の学生には「おやっ?」と目が留まります。
スカート丈が一般的なビジネスマナーからずれていると、このようにマイナスの印象になってしまうリスクがあります。
長すぎると野暮ったく見えるうえに動きにくい
スカート丈が短いと確かにTPOにふさわしくないものの、長い分には良いのではないかと思う人もいるかもしれません。
しかし就活では説明会の会場を渡り歩いたり、遠くの選考会場まで電車を乗り継いで出向いたりと、意外にもたくさん歩くものです。スーツのスカートは基本的にタイトなシルエットが多く、ストレッチもあまり効かないので、長すぎると動きにくく余計に疲れてしまいます。
また自分の背丈に合わないほどスカート丈が長いと、重たく見えて野暮ったい印象になります。営業職や人事、受付事務など社外の人と接するポジションでは特に、男女問わず見栄え良く着こなせているか、身だしなみを客観的にチェックできているかも確認されています。長すぎるのも良くないと理解しておきましょう。
短くて気になると自分自身も面接に集中できない
スカート丈が短い場合はビジネスシーンにふさわしくないだけでなく、学生側にもデメリットがあります。
立っているときは良いかもしれませんが、座ると裾が上がって意外と足が見えてしまうものです。面接会場では面接官との間に机がなくそのまま向き合う形も多いので、スカート丈が短いと中が見えないように注意しなければならず、気になって面接に集中できないかもしれません。
面接はただでさえ緊張するものです。そのうえ面接時間は30分〜1時間と長いことが多いので、スカート丈のせいで受け答えに集中できなくなるのは非常にもったいないことです。適切な丈のスカートを選び、選考に集中できる態勢で臨みましょう。
- 特にスカート丈を厳しくチェックしている業界や企業はありますか?
堅い業界や見た目の重要な客商売だと特に厳しめ
金融、保険、公務員などは、厳しくチェックしています。特に銀行は落ち着いた清潔感のある印象を重視しています。またメーカーなども銀行ほどではありませんが、第一印象としてスカートの丈を気にします。
小売業界や美容業界も顧客に与える印象を重視するので、スカート丈が長ければだらしなく見える、短いと面接にふさわしくないと判断します。
業界を問わず、後ほど解説するように立ったときは膝が半分隠れて、座ったときは膝上5cm程度になるようにして、清潔感のあるスカート丈を意識することが大切です。
面接の時間は平均30分程度とされ、限られた時間の中でアピールすることがカギになります。以下の記事では30分間の面接を突破するコツを解説しているので参考にしてみてください。
30分間の面接に潜む3つの山場|就活のプロが突破するコツを解説
就活で服装のマナーを守れないと、自ら印象を下げてしまうリスクがあります。こちらの記事ではスーツだけでなく私服の場合の注意点も解説しているので、併せて参考にしてください。
面接の服装に迷う学生必見! 基本マナーから私服対策まで完全網羅
鏡の前で確認! スーツのスカート丈の3つの基本マナー
スカート丈に油断してはいけない理由が理解できたら、さっそく適切なスカート丈はどれくらいなのか見ていきましょう。
ここではスーツのスカート丈で押さえるべき基本マナーを3点解説するので、鏡の前で着用してみて、自分のスカートは問題ないか確認してみましょう。
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①立ったときに膝が半分隠れる程度
立った状態では、スカートの裾が膝に半分かかる程度がベストとされています。膝より完全に上だと座ったときに足が見えすぎてしまい、また膝が完全に隠れると重たく見えてバランスが崩れがちです。
スカートが短い場合は買い換えた方が良いですが、少し大きい程度なら自分で長さを調整することもできます。
ウエストがゆるくて下がってきたり少しだけ長かったりする場合は、ウエストを内側に一折りするか、ベルトの穴があればベルトで締めて適切な長さに調整しましょう。
②座ったときは膝上5cm程度
立ったときの長さを確認できたら、椅子を用意して座ったときの長さもチェックしましょう。先述の通り、選考では座ったときの状態を見られる時間が特に長いので、椅子に座ったらどう見えるかも確認するのが必須です。
座ったときは、スカートの裾が膝上5cm程度に来るのが最適と言われています。それより短いと足が見えすぎてビジネスの場にふさわしくありません。
立ったときの長さが丁度良くても、スカートがきついと座ったときに意外と短くなりがちです。タイトすぎると見栄えが良くないだけでなくシワができやすい、動きにくいというデメリットもあるので、スカートがきつい場合も買い換えるのがおすすめです。
- 背が高くてスカートが短めになってしまう場合も、大きいサイズを買い直した方が良いのでしょうか?
修理の専門店に行けば直してもらえる場合もある
背の高い人の悩みですね。私服なら別布を足してデザインとして楽しめますが、就活スーツではそうはいきません。
しかしスカートの作りによっては、丈を長くできる場合があるようです。縫い代をのばして加工するので、できるものとできないものがあります。
洋服のお直し屋さんで現物を見てもらい、相談してみましょう。複数の店で見てもらえば、対応してくれるところがあるかもしれません。
買い替える場合は、最近はトールサイズのブランドもあるのでぜひ調べてみてください。
③スリットがあるなら太ももが見えすぎない程度
最後に横から見たスタイルや後ろ姿も確認しましょう。スーツのスカートには横や後ろにスリットが入っていることもあります。
スリットがあるスカートは足さばきが良く動きやすいのでおすすめですが、太ももが見えすぎないように注意してください。横に入っているスリットは控えめであまり問題ないことが多いですが、後ろに入っている場合は商品によってスリットがかなり長いことがあります。
スリットが深いと足が見えすぎてしまい、おしゃれではあっても就活の場にはふさわしくありません。たとえば後ろに入っている場合は10〜15cm程度の商品が多いので、サイズにもよりますが20cmより長いと注意が必要かもしれません。
座ったときの丈やスリットがどのくらい入っているかは、自分で試着したときの印象よりも短かったり、スリットが深かったりすることがあります。
そのためスカートを購入する際は、店員や一緒に買い物に来た人に適切な丈感かをチェックしてもらいましょう。
就活では皆同じようなスーツを着るからこそ、身だしなみが非常に重要です。こちらのQ&Aコンテンツでキャリアアドバイザーが注意点を解説しているので、併せて確認しておきましょう。
これで準備万端! 就活用のスカートを間違いなく選ぶ3つのコツ
これで準備万端! 就活用のスカートを間違いなく選ぶ3つのコツ
- 必ず試着してできれば座ってみる
- 店員などの第三者にアドバイスをもらう
- 複数の業界・企業を受けることを想定してベーシックな商品を選ぶ
就活にふさわしいスカート丈を3つの観点から解説しました。正しい丈を踏まえて、自分のスカートがマナーに合っていないと思った人はこの機会に買い替えるのがおすすめです。
選考のたびに「このスカート丈で大丈夫かな」と不安になるより、ばっちりのスカートで自信を持って臨む方が力を発揮できそうですよね。
これから初めて購入するという人もいると思うので、ここでは就活用のスカートを間違いなく選ぶための3つのポイントを解説します。せっかく買うなら後悔しないように、コツを押さえて納得のいくスカートを選んでください。
①必ず試着してできれば座ってみる
まず大事なポイントが、必ず試着することです。自分のスーツのサイズをすでに知っている場合でも、ブランドや商品によって微妙にサイズが異なることはよくあります。またデザインもさまざまにあるので、試着してみることで自分の体形や雰囲気にぴったりの商品を選ぶことができます。
試着してみたら、可能であれば椅子に座った状態もチェックすることが大切です。丈だけでなく、ウエストや太もも回りがきついと苦しくなるので確認しましょう。反対にゆるくてもスカートが回ってしまい、頻繁に向きを直す羽目になるのでちょうど良いサイズを選んでください。
試着室によっては椅子がない場合や、座るとシワができてしまう商品もあるので、店員に一度許可を取ってから試すようにしましょう。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
②店員などの第三者にアドバイスをもらう
試着する際は家族や友人と一緒に行って、客観的なアドバイスをもらうとさらに安心です。先述のスリットのように自分では確認しにくい部分もあるので、不自然なところがないかチェックしてもらってください。
また1人で購入しに行く場合は特に、店員に見てもらうのがおすすめです。店員はスーツ選びのプロなので自分に合ったサイズを提案してくれるだけでなく、ビジネススーツのマナーにも当然詳しいです。
商品ごとの機能の違いや自分では気付かない違和感なども教えてもらえるので、選んだスーツが就活用として問題ないか聞いてみて、確実な商品を購入しましょう。
- 就活用のスーツは新しく買うべきですか? 大学の入学式で着たものでも変じゃないでしょうか?
スタンダードなスーツなら問題ないが中のシャツのデザインに注意
入学式のために購入したスーツでも、スタンダードな形と色なら就活に使用しても構いません。
特に今は入学式用でも就活用に転用できるスーツが主流なので問題ありませんが、不安ならすでに会社で働いている周りの大人に就活用でも問題ないか見てもらいましょう。
ただしスーツの中のシャツは、入学式用に華やかなものを購入している人が多いので、シャツだけは就活用の白シャツを購入してください。
③複数の業界・企業を受けることを想定してベーシックな商品を選ぶ
ベーシックなスカートのポイント
- 形:台形やセミタイトが無難
- 色・柄:ジャケットと合わせたシンプルなものが基本
- 素材:シワにならずに洗えて年中使えるものだと便利
人によっては少し凝ったデザインや色・柄を選びたくなるかもしれません。その場合も就活にふさわしいマナーの範囲で選ぶことが大切です。
就活はあくまでもおしゃれの場ではないので、個性を出しすぎると入社後も周囲とうまく協調できないのではないか、組織になじみにくいのではないかと企業に思われる可能性があります。
またそうでなくても、就活ではさまざまな業界・企業にまたがって選考を受ける人が多いです。広告やマスコミのように多少のおしゃれが認められる業界もありますが、歴史ある企業や金融のような堅い業界など、礼儀やルールを重んじる組織もあります。
そのためどんな企業の選考にでも着られるスーツが一着あると非常に便利なので、ベーシックな商品を選ぶのがおすすめです。ここではデザインに焦点を当てて、スーツのスカートを選ぶポイントを解説します。
形:台形やセミタイトが無難
スカートの形にもいろいろありますが、就活用に選ぶなら台形やセミタイトがどんな体形でも似合いやすく、真面目な印象を作れるのでおすすめです。タイトすぎると動きにくいだけでなく体のラインが出すぎるので注意しましょう。
ほかにもフレア、マーメイドがありますが、裾が広がりすぎていると派手な印象があり、業界によっては社風に合わないという印象を持たれる可能性があります。どうしても買いたいなら、シンプルなデザインも併せて持っておくのが無難です。
就活スーツに明記されたルールはないので、フレアやマーメイドのスカートでも間違いではありません。ただし私が面接官なら、なぜそのデザインを選んだかを訊きます。そのときの理由次第で、加点対象か減点対象かが決まるのです。
アパレル業界などはセンスを試されることがあるので、応募先の商品からおしゃれスーツを選んでも良いかもしれませんね。
色・柄:ジャケットと合わせたシンプルなものが基本
スーツのスカートには黒、グレー、紺、ベージュなど色もさまざまあります。色はジャケットと合わせるのが基本ですが、上下とも新しく買うなら黒や紺など暗めのベーシックな色が悪目立ちせずおすすめです。
柄も無地以外にストライプやチェックなどがありますが、こちらも無地を選ぶ人が大多数であり、真面目な印象も与えられるのでおすすめです。ストライプやチェックでおしゃれをしたいなら、暗めの色を選んだうえで目立ちにくい細い線のデザインにしておきましょう。
アパレルやエンタメ業界は面接で私服を指定する企業もあるので、ブランドや企業のイメージに合うならば、黒や紺以外の色や薄いストライプ以外の柄を選んでも良いでしょう。
ただし特定の業界や企業に限られるので、真面目な印象を与えたいならば、黒や紺系で無地のスーツを選ぶと良いですね。
紺色に惹かれても、黒いスーツを着ている人が多いと本当に紺で良いのか不安になりますよね。こちらのQ&Aコンテンツでもキャリアアドバイザーが疑問に回答しているので、併せて確認してみてください。
あなたがインターンに参加しない方がいい企業をチェックしよう
インターンでは、自分が適正のある企業を選ぶことが大切です。向いていない企業のインターンに参加しても、学べることは少なく、無駄な時間を過ごしてしまいます。
そんな時は「性格診断」を活用して、自分が適性のある企業をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
性格診断を活用して有意義なインターンを過ごし、就活を成功させましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
素材:シワにならずに洗えて年中使えるものだと便利
近年ではスーツの素材もさまざまなものが登場しています。就活用に選ぶなら、特に以下の点を確認すると使いやすくて間違いありません。
就活用のスーツの素材で押さえたいポイント
- ストレッチ素材:動きやすくシワもできにくいので楽
- ウォッシャブル:何度も着用するので家で洗えると便利
- 防シワ:座ったり洗ったりするとシワができるのでアイロンがいらないと便利
- 消臭・防臭:夏場など汗をかく時期のエチケットも重要
上記の点を踏まえると、生地はウールとポリエステル混合のものや、ポリエステル100%のものが選択肢として多くなります。
特にポリエステルは洗濯後にすぐ乾くので、スーツを一着で済ませたい人には適しています。ウール素材を選ぶとやや値段が高く手入れも少し面倒になりますが、高級感を演出できる効果があると知っておきましょう。
機能性なのか個性なのかなど、自分が求める優先順位をもとに、ぴったりのスーツを選んでくださいね。
素材に迷ったら、ポリエステルのスーツは冬以外は使用できて素材自体が強いので一押しです。色あせもしづらく、長く使える素材なので就職した後も着用している人がたくさんいます。
長く丈夫に着用することを考えると、スーツ屋などで少しお金をかけた、しっかりとしたスーツを選ぶと良いですよ。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る「このスーツでこの会社で働いていても違和感はないか」が基準
女子社員に制服がある会社は少なくなりましたが、ビジネスでの女性の服装の基本として制服のイメージは残っています。一般企業、特に歴史のある企業では、無意識のうちにそのイメージを就活スーツの基準にしているところが多いです。
そのため「このまま職場で仕事をしても大丈夫か」「応募先の制服と比べて違和感はないか」と考えてみることは、就活のスーツ選びの一つの基準になると思います。
選ぶときは必ず試着して上下のサイズ感も確かめよう
スーツ選びのポイントはサイズ合わせです。大きすぎても小さすぎても見た目が悪くなるうえに、機能的にも不具合を感じます。
人によってジャケットとボトムでサイズが違うこともあるので、上下が組になったものより、別々のサイズを選べるセットアップ式のものが良いでしょう。
購入先はスーツ専門店、デパート、通販などがありますが、必ず試着した方が良いので、通販はおすすめしません。どうしても通販しか選べないなら、サイズ違いによる返品ルールをよく確認しておきましょう。
スーツは何着用意すべきなのか気になる人もいますよね。こちらのQ&Aコンテンツでキャリアアドバイザーが選び方を解説しているので、自分の状況に合わせて参考にしてみましょう。
就活ではスーツだけでなく鞄選びも重要です。こちらの記事ではリュックを使いたい人向けに、注意点やポイントを解説しています。
就活でリュックはOK? 好印象を残すための鞄の選び方を徹底解説
スカートスタイルのスーツでほかにも気を付けたい3つのポイント
スカートスタイルのスーツでほかにも気を付けたい3つのポイント
- ストッキングは肌色に近いものを選ぶ
- 足元は3~5cmヒールのパンプスでバランスを整える
- 面接中は足をそろえて閉じる
ここまでの内容を元にビジネスシーンにふさわしく、かつ自分にとって使いやすいスカートを選べたら、仕上げとして実際の選考時はどんな点に気を付ければ良いのかを確認しておきましょう。
ここでは小物や着こなしの注意点を3つ解説するので、スカートスタイルのスーツで思わぬミスをしないように、大事なポイントを押さえてください。
ストッキングは肌色に近いものを選ぶ
スカートを履くときは素足ではなくストッキングを着用するのがビジネスマナーです。素足だと子どもっぽいだけでなく、素肌の露出が選考という緊張感のある場にふさわしくないと感じる面接官もいます。
ストッキングの種類もさまざまありますが、ベージュなど肌色に近く目立たない色を選びましょう。真冬など寒い時期はタイツを履きたくなるかもしれませんが、タイツはあくまでカジュアルなアイテムなので基本的に就活向けではありません。どうしても寒い場合はパンツスーツを選びましょう。
また選考時にストッキングが伝線していると焦ってしまうので、伝線しにくい機能が付いている商品を選び、鞄にも常に予備を一足入れておくのがおすすめです。
- タイツを履いている学生を見たのですが、本当に就活では履いてはいけないのでしょうか?
明確なNGではないがそのわずかな差で不採用となるリスクもある
タイツを履いていると即不採用かといえば、そうではないかもしれません。
しかし「ビジネスマナーがわかっていない」「TPOを知らない」と思われる点で、ほかの誰かと合否を競った際に不採用となってしまう可能性もあるのです。そうしたリスクを冒してまで、タイツを履く必要はないと思います。
ただしストッキングに抵抗がある学生がいるのも事実です。最近はパンツスーツの学生も増えていて、パンツスーツだからといって採用の合否は左右されません。そのためタイツを履くぐらいならパンツスーツを着用しましょう。
インターン前にあなたが受けないほうがいい職業を確認してください
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
足元はパンプスでバランスを整える
スカートスタイルのスーツでは、足元はローファーやフラットシューズではなくパンプスを履くのが一般的です。パンプスを履くことで全体のコーディネートがまとまるだけでなく、バランス良く見せる効果もあります。
ヒールの高さは3〜5cm程度にするとほどよくスタイルが整い、歩きやすさも確保できます。あまり高いと派手な印象がありTPOにふさわしくないだけでなく、リクルートスーツとちぐはぐな印象になります。
またデザインもいろいろな種類がありますが、色は黒で、つま先の形は丸みのあるラウンドトゥや、四角いスクエアトゥが無難です。「就活向け」と書いてある商品ならほぼ間違いがないので、迷ったときはおすすめです。
つま先が見えるオープントゥはカジュアルすぎるので避けましょう。先が尖ったポインテッドトゥは、控えめなデザインを選べば大人っぽさを演出できます。
- パンプスはストラップが付いているものもアリですか? またおすすめの素材も教えてほしいです。
ストラップも素材も履きやすいなら好みで選んでOK
足幅が狭かったり甲が低かったりして、ストラップ付きのパンプスでないとフィットしない人は、ストラップ付きで良いと思います。歩くたびにかかとがパカパカすると、活動に影響しますよね。
素材は天然皮革でも合成でも、予算とフィット感の好みで選んで大丈夫です。重視したいのはソールです。底材と中敷きは、長時間履いて移動しても疲れにくいものを選びましょう。
汗による湿気や雨で濡れたときのために、靴用の乾燥剤も揃えておくと便利です。
面接中は足をそろえて閉じる
意外に忘れがちなポイントが、面接中の姿勢です。特に普段あまりスカートを履かないという人は、つい足が開いてしまいがちなので足をきちんとそろえることを意識しましょう。
足が開いているとがさつな印象になるだけでなく、入社後も顧客との商談などの大事な場面で気を遣えないのではないかと不安に思われる可能性があります。膝を合わせて足をまっすぐ下ろすか、背が高い人は少し斜めに流してもきれいに見えます。
せっかく就活にふさわしいスカートを選べても、当日のエチケットを守れていないとその努力が無駄になってしまうので、本番中も正しく着こなせるよう意識してくださいね。
全体的に選考時の恰好では、清潔感があるかを見ています。スカートスタイルの場合はスカートの丈だけでなく、サイズがフィットしていなければ印象が悪くなります。
また足をそろえていないとだらしない印象になり、着こなしができていないと考えます。
スカートの汚れやシワがないか、ストッキングが伝線してないかチェックして面接に臨みましょう。
面接では服装以外にも当然注意すべきポイントがあり、知っておくことで思わぬ減点を避けられます。こちらの記事で基本マナーを把握してください。
絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法
Web説明会であっても企業は学生をしっかり見ているので、油断は禁物です。こちらの記事でWeb説明会での服装ややり取りの注意点を解説しているので、併せて確認しましょう。
Web説明会参加マニュアル|服装やメール送信例まで完全網羅
スカート丈の調整が難しいときはパンツスーツも検討しよう
就活に適したスーツのスカート丈や選び方を解説しましたが、さまざまな注意点を読んで面倒だと感じた人もいるかもしれません。また背が高くてどうしてもスカートが短くなってしまう人や、反対に背が低くて長くなってしまう人もいますよね。
このようにスカート丈の調整が難しいと感じた人は、無理にスカートを履かずにパンツスーツを選ぶのも一つの手です。昔は「女子はスカートを履くべき」と考える人も一定いましたが、昨今ではほとんどの企業でそのような理不尽な考えはなくなってきています。
パンツスーツを選ぶとより活発な印象になり、足元もローヒールでも違和感がなく動きやすくなるので、スカートは合わないと感じた人は検討してみてください。
- スカートとパンツスーツで評価に差は出ますか? またスカートの方がおすすめの業界や企業があれば教えてください。
評価に差はないが見た目が重要な仕事や保守的な企業は注意
原則としてスカートとパンツスーツで評価に差は出ません。清潔感があればどちらを選んでも問題なく、スカートは優しさや親しみやすさがある印象で、パンツスーツはアクティブな印象があるという違いがあります。
ただし華やかさを求める美容業界や小売業界などは、スカートの方が良いかもしれません。
また社歴が古く保守的な企業では、「面接はスカートを履くものだ」と考えている年齢が高い面接官もいる可能性があるので、スカートを選ぶのが無難でしょう。
スーツのスカート丈はマナーを守って選考で好印象につなげよう!
就活では面接対策や企業研究などに注意が向きがちですが、スーツのスカート丈も意外に印象を左右する重要なポイントです。
この記事を見つけた人はせっかくのチャンスを無駄にせず、就活にふさわしいスカート丈を選んで選考で好印象を残しましょう。
記事ではスカートを新たに購入する際のコツや実際に選考に着ていく際の注意点も解説したので、スカートスタイルのスーツを正しいマナーで着こなして、選考では何の気がかりもない状態で堂々と自分をアピールしてくださいね。
アドバイザーコメント
若林 宏美
プロフィールを見るできれば店頭で店員に見てもらってベストなスカート丈を選ぼう
学生からすると日常的にスーツを着る機会もなければ、リクルートスーツはどれも大差ないように見えるので、どういう基準で選べば良いのか悩みますよね。
一番良いのは、スーツ屋に行って店員と相談しながらスーツを選ぶ方法。これならスカート丈やサイズ感が合っているかを確認できるのはもちろん、スカートとジャケットのバランスや体形をもとに、似合ったスーツを選んでもらうことができます。
しかし近くにお店がなかったり、忙しかったりする人はネットでスーツを購入しても構いません。その際はスカート丈の長さ、ウエスト、スリットの長さなどを細かくチェックしましょう。
スカート丈は手持ちのスカートと比較すると丈感がわかります。スカートを持っていなかったら、通販サイトによっては身長に対してどのくらいの丈感なのかが記載されているのでチェックしてくださいね。
人は見た目ではないが社会人としてのマナーはやはり重要
スカートの丈によっては、短すぎて就活には不適切だったり、逆に長すぎてもだらしない印象になってしまいます。人は見た目ではないと感じることもありますが、社会人マナーとして身だしなみはやっぱり大切です。
相手に好印象を持ってもらえるような、皆さんにとってベストなスーツが見つかるように応援しています。
本コンテンツにおける編集方針
近年では「ダイバーシティー&インクルージョン(D&I=多様性と社会的包摂)」およびジェンダー尊重の重要性が増しており、PORTキャリアでは、就職活動・転職活動においてそうした取り組みを推進する立場をとっています。
本コンテンツでご紹介する就職活動、転職活動に関連するノウハウ、マナー、対策等の情報は、特定の価値観を押し付けたり個性を損なわせる目的でなく、情報提供及び選択肢の提示であることをご理解いただき、情報の取捨選択については、あくまでそれぞれの価値観ないし個性に基づいて判断いただければ幸いです。
※PORTキャリアのダイバーシティ&インクルージョンな 就活を推進する取り組みについてはこちらにて詳しく説明しています
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事
Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細