この記事のまとめ
- 軽作業の志望動機OKな7例文
- 軽作業の志望動機は適性の高さを示すことが重要
- 軽作業の志望動機は4ステップを踏んで説得力のある内容に仕上げよう
- 志望動機作成ツール
たった3分で選考通過率の高い志望動機が完成!
この記事を読んでいる人に
おすすめな作成ツール(無料)
「軽作業の面接を控えているものの志望動機が思いつかない」「軽作業の仕事がしたいけど志望動機をうまく言葉にできない」など、軽作業の志望動機が書けなくて悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
志望動機が書けないと「自分はこの仕事に就けないのだろうか」と、不安になる人もいるかもしれません。しかし、例文を読んでみると一気に思いつきやすくなることがあります。
この記事では、キャリアアドバイザーの秋田さん、永田さん、古田さんのアドバイスを交えつつ、志望動機の例文7選と併せて、志望動機の書き方を詳しく解説します。軽作業の仕事に就きたい人は、ぜひ最後まで読んで選考対策に活かしてくださいね。
就活対策おすすめツール・資料ランキング
軽作業の志望動機では仕事に対する前向きさやマッチ度の高さを示そう
軽作業に対して「誰でもできる仕事」というイメージを持っている人がいますが、決してそんなことはありません。軽作業は向き不向きがはっきりと分かれるため、始めてから間もない短期間のうちに辞めてしまう人もいます。採用側としては、せっかく時間と経費をかけて採用した人材がすぐに辞めてしまうことは避けたい事態です。
そこで、志望動機で軽作業の仕事に向いていることを示せれば、担当者はすぐに辞められる心配がなくなり、合格の判断をしやすくなるのです。
とはいっても、どうすれば仕事とのマッチ度や軽作業に対する意欲が表せるのかわからない人がほとんどでしょう。そこで記事ではまず、志望動機のイメージをつかむために例文7選を紹介します。
記事後半では、オリジナリティのある志望動機を自分で書けるようになるための4ステップを解説します。例文は参考にはなりますが、自分の本心から出た言葉でなければ採用担当者には響きません。最後まで読んで、自分ならではの軽作業の志望動機が作れるようになりましょう。
意欲の高さが伝わる! 軽作業のOKな志望動機7例文
意欲の高さが伝わる! 軽作業のOKな志望動機7例文
ではさっそく、軽作業の志望動機の例文を見ていきましょう。ここでは、軽作業を志望する理由を7つ取り上げ、それぞれ履歴書や面接で志望動機として伝えられるように文章を作成しています。
就活のプロとしてさまざまな就活生や求職者のES作成や面接対策のアドバイスをしているアドバイザーたちが各テーマに対してアドバイスしているので、そちらも併せてチェックしてくださいね。
OK例文①軽作業のアルバイト経験を活かしたいから
OK例文①
軽作業のアルバイトの経験を活かし、貴社で活躍したいと思い志望しました。
現在のアルバイトでは、主にピッキング作業を担当しています。アルバイトを始めて2年が経過しましたが、多くの人の生活を便利にする物流の一端を担うこの仕事にやりがいを感じながら働けています。
そのため、就職後も同じ仕事に携わりながら、よりプロとしての仕事をしたいと考えるようになりました。
在学中にできることはないかアルバイト先の上司に相談したところ、フォークリフトの資格取得を勧められました。現在では、無事に資格を取得し、アルバイト先でも簡単な操作を担当しています。
今までの経験を活かしつつもさらにプロとして活躍できるよう、日々学ぶ姿勢を持ち、お客様のもとへスムーズな発送ができるように努めていきたいと考えています。
- 仕分けのアルバイト経験があります。軽作業の志望動機に書いた方が良いでしょうか?
希望している仕事に活かせる経験はぜひアピールしよう
仕分けやピッキング、フォークリフトでの運搬作業、配送などといった経験があるならば、倉庫内での仕事に就く際に志望動機に書くと効果的かと思います。
また、フォークリフト免許、危険物取扱者などの国家資格は業務に直接的に活かすことができ、民間資格にはなりますが倉庫管理主任者という資格も講座を受けることで取得可能です。
保有している人は、物流業界へ就職する際にアピールすると、優位に働くと思います。
アルバイト経験を選考でアピールしたい人には、以下の記事もおすすめです。
自己PR
例文10選|アルバイト経験の自己PR必勝法を企業目線で解説
ガクチカ
例文15選|アルバイトのガクチカの作り方と印象に残すコツ
AIツールなら業界・業種に合わせた
志望動機が簡単に作れます!
「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかを明確な根拠をもとに考え、伝えることが苦手な学生は多いです。
無料の「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、志望する業界・職種ごとに選考通過率が高い志望動機が作れます!
たったの3分で作成可能なので、まずは試してみてください
OK例文②ネットショップに興味があるから
OK例文②
私たちの生活に身近であるネットショップにかかわる仕事がしたいと思い、貴社を志望しました。ネットショップは、単に便利なだけでなく、人々に幅広い商品の中から選択する楽しさも提供する素晴らしいビジネスだと考えています。
私の実家は長野県の小さな村にあります。母は数年前まで、隣町まで車を1時間走らせて買い物に行っていました。しかし、ネットショップを利用することになってとても便利になったと言っています。それだけでなく、選択肢が増えて買い物が楽しくなったと喜んでいました。
このような経験から、商品が届くのを楽しみにしている人たちのために働きたいと考えるようになり、貴社を志望するに至りました。
貴社の仕事内容は、発注があった商品を素早く倉庫内から取り出し、指定された場所へと集める仕事だと伺っています。一つひとつの商品に愛着を持ち、お客様の元に無事に届くように丁寧な仕事を心がけたいです。
ネットショップにかかわる仕事をしたい場合、整理整頓や決められたことを正確におこなうことに「達成感」を感じるとアピールすると良いでしょう。
また、「顧客が商品の届くのを心待ちにしている姿を想像しながら発送することに喜びを感じる」といった志望動機も良いですね。
OK例文③企業の社風が好きだから
OK例文③
貴社の組織風土が自分にマッチすると思い、志望いたしました。
きっかけはインターンシップです。参加前の私は、軽作業に対して黙々と作業に打ち込む姿を予想していました。しかし、実際にインターンシップに参加すると、老若男女問わないコミュニケーションの活発さに驚きました。
昼休み中に、社員の方にその理由を聞くと、「お互いに声を掛け合うことで、仕事の進捗度合がわかったり、互いに助け合うことが出来るからだよ」と教えていただき、とても素敵な組織風土だなと思いました。
現在私は、100円ショップでアルバイトをしていますが、その職場でもコミュニケーションを大切にしながらチームワークを形成しています。私も貴社の一員となり、貴社の社風を大切にしながら社員の皆様と一緒に活躍していきたいです。
社風や組織風土を形成しているコミュ二ケーションに魅力を感じたのであれば、その部分を強調してアピールするのはとても良いと思います。単調な作業内容に注目しがちですが、「人」という部分に着目して志望動機を考えることは大事ですね。
「社員の人柄に惹かれた」「会社の雰囲気が合っている」など、社風をきっかけとした志望動機を作りたい人は、こちらの記事も併せてチェックしましょう。
「社風の志望動機」は注意が必要! 例文付きで受かるコツを伝授
OK例文④地元に貢献したいから
OK例文④
私は地元である〇〇町に貢献したい想いから、貴社を志望しております。
私は幼少期から高校生まで〇〇町で過ごし、大学生になると同時に進学のために首都圏に引っ越しました。3年ほど地元を出てみて、改めて〇〇町が好きだなと感じており、地元で働くことで少しでも地域に貢献したいと考えています。
そこで、地元企業の中でもとりわけ地域密着型の事業を展開されている貴社を志望しております。
貴社の仕事内容は、地域の主要な配送センターでの仕分けやピッキング作業が主だと伺いました。私は年末年始に運送会社の仕分けアルバイトをしているため、今までのアルバイトでの経験を存分に活かせると考えています。
貴社の一員となり、物流という現代の私たちの生活に欠かせないインフラを通して、地元に貢献していきたいです。
地元に貢献したいという動機がある場合、倉庫の管理業務に対する志望動機も大切ですが、仕事を通してどう地元に貢献するかを具体的に書くことが重要です。
地元の企業で働くことで地元への貢献につながるため、この会社でなければならない動機として説得力が出ます。
まだ志望動機で悩んでいる人はAIツールを活用して完成させよう!
「この業界に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか相手により伝わるように説明できないと悩む学生は多いです。
そのなときは無料の「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、納得感のある志望動機が完成します。
ぜひ活用して、志望業界の選考を突破しましょう。
OK例文⑤集中力を活かしたいから
OK例文⑤
私は持ち前の集中力を活かして貴社の軽作業の仕事で活躍したいと思い、志望しました。
幼少期から祖父と一緒に地域の公民館へ行き、現在はサークル内で将棋を楽しんでいます。対局中に集中して戦略を考える時間が大好きで、最長2時間の対局をしたこともあります。また、長時間集中して何かをすることでストレス発散にもつながっています。
以前、貴社で軽作業のインターンシップに参加させていただいたときに、作業に集中する時間がとても心地よく感じ、自分に向いていると感じました。
また、座談会のインタビューで社員さんが仕事のやりがいについて、「集中して作業に取り組んだ結果スケジュールよりも早く進んだら嬉しい」とお話しされていて、自分の強みである集中力を活かせるのではないかと考えました。
持ち前の集中力を活かして、貴社の製造業に貢献していきたいです。
集中力に自信がある人は、集中力があることで作業にムラを発生させない、注意力も高くなることからミスがないこともアピールできそうです。また、結果的に業務効率が上がることも付け加えると、より仕事への理解度をアピールできそうです。
OK例文⑥体を動かすことが好きだから
OK例文⑥
私は体を動かすことが好きなため、軽作業の仕事で活躍したいと思い志望しました。
中学時代から卓球部に所属し、日々筋力トレーニングをしています。また、新聞配達のアルバイトでは、体を動かすためにランニングをしながら新聞配達の仕事をしており、配り終えた際には達成感や爽快感を感じています。そのため、今後も体を動かす仕事をしたいと思うようになりました。
貴社の仕事内容では荷下ろしや積み込み作業がメインだと伺っています。お客様の大切な荷物を扱うということを常に忘れずに、持ち前の体力を活かしながら、貴社の一員として活躍していきたいです。
体を鍛えることや動かすことが好きというのは大きなアピールになりますね。それに加えて、「風邪を引きにくい」や「休むことも少ない」といった健康面のことも付け加えられるとより好印象が期待できます。
OK例文⑦丁寧な仕事がしたいから
OK例文⑦
私が貴社を志望したのは、持ち前の丁寧さを仕事で活かしたいと思ったからです。
現在ホテルのベッドメイキングの仕事をしています。最初は几帳面にやりすぎてしまい、時間内に作業を終わらせられずに上司からも注意を受けていました。
しかし、このままではいけないと思い、丁寧さを保ちつつ素早く仕事を進めるために、自宅で何度も練習をしました。何度も練習を重ねるうちに、仕事の順序をルーティン化することができ、丁寧さと素早さを両立できるようになりました。
貴社の軽作業では、1日の業務量のバランスを考えながら素早く丁寧な仕事を求められると伺っています。アルバイトで培った丁寧さとスピード感を持った姿勢を大切に、貴社でも活躍していきたいです。
仕事を丁寧にしようとすると時間がかかるものです。丁寧さよりもスピード重視の現場の場合、裏目に出てしまう可能性があります。業務内容をしっかり把握し、スケジュール管理対策を具体的に伝えるようにしましょう。
特別な動機がなくても大丈夫!
ツールを使えば魅力的な志望動機が作れます
「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか学生時代に培ったスキル・経験を踏まえて伝えるのに苦戦する学生は多いです。
無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みをいかして採用したいと思わせる志望動機が3分で完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
(IT業界の場合)
要チェック! 軽作業のNGな志望動機3例文
要チェック! 軽作業のNGな志望動機3例文
- やりたいことと軽作業がマッチしていない
- 給料や福利厚生にしか言及していない
- 仕事に対する意欲や前向きさが見えない
本人にそのつもりがなくても、伝え方や表現によっては志望動機で一気に評価を落とすことになりかねません。特にここで取り上げる3つは、軽作業の志望動機で起こりやすいNGパターンなので要チェックです。OK例文と併せてNG例文も押さえましょう。
NG例文①やりたいことと軽作業がマッチしていない
やりたいことと軽作業がマッチしていない例
強みであるコミュニケーション力を活かしたいと思い、貴社を志望しました。
現在、飲食店でアルバイトをしており、お客様とすぐに打ち解けられることをよく店長から褒められています。また、クレームが発生したときも、自分が間に入って対応することでスムーズに沈静化できたことがあります。
接客業で培ったコミュニケーション力を活かして、貴社で活躍できればと思います。
軽作業をさまざまな仕事と比較したとき、人と接する機会の多さでいえば断然少ない仕事に分類されます。コミュニケーション力を活かして働きたい人が、わざわざコミュニケーションをとる機会が少ない仕事を希望しているのには違和感を感じる採用担当者がほとんどでしょう。
とはいえ、軽作業も同僚や上司との連携が必要とされるときはあります。そのような機会でコミュニケーションを活かしたいのであれば、接客業の経験よりはチーム間で良い関係を築いた経験をアピールした方が仕事への再現性のアピールになります。
コミュニケーションなどの社交的な強みは、どの職種であっても歓迎されるスキルです。それよりも、「軽作業の仕事が好き」「集中して仕事をすることが楽しい」などを全面的にアピールした方が良いと思います。
NG例文②給料や福利厚生にしか言及していない
給料や福利厚生にしか言及していない例
私が貴社を志望しているのは、待遇の良さが理由です。
私は、給与の高さや福利厚生を就活の軸としています。貴社の給与は他社と比べても高く、また社員寮や帰省代の補助など、福利厚生もとても充実していて魅力的に感じました。
ぜひ貴社で、経済的にも気持ち的にも余裕を持って働ければと考えています。
給料や福利厚生は就活生にとっても気になるポイントで、実際それが応募の決め手になることもあるかと思います。それ自体はまったく悪いことではありませんが、志望動機としてそのまま伝えることはおすすめできません。
給料や福利厚生を志望動機で話すほど重視しているということは、もしほかに条件が良い企業が見つかればその企業に行ってしまうと予想されます。企業としては、条件よりも仕事内容や社風など、その企業ならではの部分に魅力を感じている学生の方が志望意欲が揺らぎにくいと判断できるのです。
給料や福利厚生については、選考では基本的に話題に挙げない方が無難ですが、もし伝えるとしたら、あくまで補足的な志望理由として伝えましょう。「それ以外の志望動機が思いつかない」という人は、この後解説する軽作業の志望動機がすらすら書けるようになる4ステップを参考にしてくださいね。
上記のような例文だと、「条件がそろってないと働かない」と言っているように聞こえてしまう可能性があります。
もちろん福利厚生や給料は大事ですが、それはこちらが求められている人材である場合に限ると思います。就活は自分を売り込んでいく場なので謙虚な姿勢が必要です。
仕事選びをするうえで給料を重視している女性は以下の記事を参考にしてみてください。給料の高い仕事をまとめています。
女性の給料が高い仕事おすすめ15選|最新版平均年収ランキングも
NG例文③仕事に対する意欲や前向きさが見えない
仕事に対する意欲や前向きさが見えない例
軽作業の仕事内容についてお聞きして、単純な作業なので自分にもできそうだと思い志望しました。また、人と極力話さずに済む点にも魅力を感じています。
軽作業に限ったことではありませんが、志望動機はなるべくネガティブにならないように注意しましょう。採用担当者からすると、前向きな内容の方が与えられた仕事に対して意欲的に取り組み、もし壁にぶつかったときも諦めずに乗り越えられる人材だと期待できます。
たとえば、上記の例文の場合だと「自分にもできそうだと思い志望した」ということは、できないことはしたくないと考える人だと推察されます。軽作業の仕事でも必ずしも単純な作業だけを任されるわけではありません。この回答に目を通した採用担当者は、「もし新しい仕事を任せたら引き受けてくれないかもしれない」と懸念を抱いてしまいます。
「人と極力話さずに済む点にも魅力を感じています」についても、「人と話さずに済む」と捉えるのではなく、「集中して黙々と取り組める」と言い表せば、前向きな内容になります。
自分の表現が相手にどう伝わるか予想するには限界があるため、自分自身でチェックした後は、第三者にも目を通してもらうようにしましょう。
- 正直なところ軽作業は第一志望ではなく、自分にもできそうだと思ったから応募しただけです。嘘を書いてでも前向きな内容にした方が良いってことでしょうか?
日本語の多様な表現方法を活かして前向きな内容にしよう
第一志望で内定をもらえなかった際、軽作業の会社にお世話になる可能性があるのであれば、志望動機は前向きな内容にすることをおすすめします。ネガティブに書くと、軽作業の会社にも内定をもらえなくなる可能性があります。
日本語の表現方法は実に多様です。嘘を言っていなくても、良い印象を与えることができます。
例文の「単純な作業で自分にもできそうだから志望した」も「成功体験を積みたいので、チャレンジしやすい仕事を志望した」とすれば、「簡単そうだから応募した」事実は同じでも、ポジティブな印象を与えます。
「前向きな内容にする=嘘をつくこと」ではありません。伝え方を工夫してみましょう。
志望動機が思いつかない人は、ツールを使うのが一番オススメ
・業界・職種ごとの志望動機がわからない人
・アルバイトやゼミで忙しい人
キャリアコンサルタントが解説! 軽作業の志望動機のポイント
ここからは、自分自身の言葉で志望動機が書けるようになるために、作成のポイントやコツを解説していきます。
「どうすれば納得感のある志望動機が思いつくのだろう」「面接官から高評価をもらうにはどんな志望動機にすれば良いのだろう」など、志望動機を作成するにあたってさまざまな悩みがありますよね。一つひとつクリアにして志望動機が書けるようになるためにも、ここからの内容を順に押さえていきましょう。
まず、就活のプロとして数多くの就活生や求職者を支援してきたキャリアコンサルタントから、軽作業の志望動機を書く際のポイントを解説します。ここで解説するポイントを押さえたうえで作成に取り掛かることで、志望動機に説得力を持たせられて、高評価につながりますよ。
アドバイザーコメント
秋田 拓也
プロフィールを見る軽作業の志望動機では3つのポイントを押し出すのがおすすめ
志望動機では仕事で求められるスキルに合わせて、自己アピールをするべきです。ここでは、どんな人材を企業が求めているのか、それを受けてどうアピールすれば良いのかを解説します。
ポイント①集中力
軽作業において求められるスキルは「集中力」です。同じ作業が続くことで集中力が途切れるとミスにつながります。まずは、必須のスキルでもある「集中力」をアピールできるエピソードを探してみましょう。
たとえば、集中力が必要なジグソーパズルや読書など、趣味から探してもエピソードにつなげられそうです。
ポイント②正確さとスピード
軽作業はマニュアルに従って作業することが基本です。それに伴い、求められるのが「正確さ」と「スピード」です。これは、作業効率に影響を与えます。
特に「スピード」は、エピソードとしては伝えにくいかと思います。そのような場合は、軽作業に必要な考え方や作業効率の方法を理解していることをアピール内容にすることも効果的です。
ポイント③自分の働き方に合っている
勤務時間や仕事内容などが、自分の労働条件や性格にマッチしていることを伝えてください。
採用担当者が心配していることは「長く勤務してくれるだろうか」とか「作業に飽きてしまわないだろうか」という不安です。自分にマッチしていることを伝えてもらえること、これほど安心できる材料はありません。
軽作業の志望動機がすらすら書けるようになる4ステップ
志望動機を書くときのコツがわかっても、「自分には書ける気がしない」と思っている人もいますよね。しかし、知っておくべき情報をきちんと把握すれば、自分の中でしっくりくる志望動機は自然と思いつきます。また、文章を書くのが苦手という人も、適切な構成を知っておくだけで、文章のクオリティが一気に上がりますよ。
「志望動機は作るのが難しい」とあまり構えず、ここで解説する最初のステップから取り掛かってみましょう。一つ目が理解できたら、次のステップに進んでください。そうして4ステップを完了させれば、あなたの魅力が伝わる志望動機が完成しますよ。
①軽作業の仕事内容を理解する
志望動機を考える前に、そもそも軽作業とはどんな仕事かしっかりと理解できているでしょうか。仕事内容について理解する過程で軽作業に対して魅力を感じる部分が見つかれば、それを志望動機の題材とすることができます。
また、志望動機を通して作業内容への理解度が伝えられれば、手間と時間をかけて勉強するほど軽作業の仕事をしたい気持ちが強いのだろうと好意的に受け取る企業もあります。
以下は、軽作業の主な職種(作業名)とその業務内容です。軽作業と一括りに言っても企業や業界によって多少異なるため、企業のホームページや募集要項も併せてチェックするようにしてくださいね。
職種(作業名) | 内容 |
---|---|
入庫 | 倉庫に届いた商品を台車などを用いて、倉庫やバックヤードに移動させる |
検品 | 出荷前の商品に不良品や欠陥品が紛れていないかチェックする |
仕分け | 倉庫に保管されている出荷前の荷物を配送先順や種類別など、決められたルールに従って分類する |
ピッキング | リストや注文書をもとに、倉庫内の商品をピックアップする |
梱包 | ピッキングされた商品を段ボールに詰めたり包装紙に包んだりする |
- 軽作業の仕事に惹かれたというより、職場が家の近くなので志望しています。志望動機で伝えても良いでしょうか?
マイナス印象な可能性大! 伝えるなら理由をそえてなるべく前向きに
家の近くであるから志望しているという動機については、わざわざ自分から言わない方が良いかと思います。
動機としては成立していますが、あまり印象としては良くないですし、返ってマイナスポイントに捉えられてしまう可能性もあります。
もし仮に志望動機に入れ込むとするならば、「通勤距離が短いことで長く職場で働くことができる」「通勤時間を節約し、その分仕事に活かせる資格の勉強をしたい」などと理由をつければ、会社にとって前向きな検討材料にすることができます。
②軽作業で求められる特性やスキルを理解する
実のところ、仕事に魅力を感じて軽作業を志望しているわけではないという人もいるかもしれません。しかし軽作業の業務で自分の強みを活かせるなら、やりがいを感じながら働ける可能性が高く、それは軽作業を志望する理由になります。
軽作業で求められる特性やスキルとしては、おもに以下の4つが挙げられます。
具体的にどのような場面でどう活かせるのか見ていきましょう。
集中力が高く一人で黙々と作業ができる
軽作業の仕事は、顧客の元に届ける商品に不備がないか確認したり、注文書通りに商品を集めるなど、正確な仕事が求められます。集中を欠いてミスをしてしまったら、顧客の元に欠陥品が届いてしまうなど、会社の信用にかかわるような大きな問題につながりかねません。
軽作業の仕事は基本的に同じ作業の繰り返しなので、特に集中を維持するのが難しいといえます。気分転換に人と話したりほかの作業をしたくなる人もいるかもしれませんが、軽作業の仕事では黙々と集中して一つの作業を続けられる人が求められています。
正確かつスピーディに作業ができる
軽作業の仕事は顧客の元に届ける商品を管理する仕事で、注文書通りで欠陥のない商品を顧客に届ける責任があります。そのため、ミスのない正確な仕事をすることが当たり前のように求められます。
一方で、正確さを重視すると一つひとつの作業に時間をかけてしまいがちですが、軽作業には手際の良さも求められています。軽作業がおこなわれる倉庫にはたくさんの商品や荷物があり、それらを限られた人員で管理しなければなりません。スタッフ一人ひとりがスピーディに仕事をすることで、倉庫管理の仕事が成り立つのです。
正確さとスピードのどちらかに偏るのではなく、どちらも両立させて作業ができる人が、軽作業の現場で活躍できるのです。
ルーティンワークへの適性が高い
たとえば営業の仕事では、商談がある日もあれば、外回り営業をする日もあり、一日の流れが多少異なります。
一方で、軽作業の仕事は毎日ほとんど同じ流れで仕事に取り組みます。飽きたからといって気分転換をすることが難しく、毎日同じ作業をミスなく淡々とこなすことが求められます。この仕事の仕方は、人によっては苦痛に感じるでしょう。
日々同じ作業に取り組むことが苦痛ではない人や、ルーティンワークをこなすことにやりがいを感じる人は軽作業の仕事を長期的に続けられると期待できます。
力仕事や立ち仕事に耐えられる体力がある
軽作業は比較的体力を必要とする仕事です。たとえば入庫や梱包などの作業では、重いものを持ち運ぶ場面が多くあります。またピッキングや検品などの作業でも、長時間立ったまま作業を続けることが頻繁にあります。
このような力仕事や立ち仕事に難なく耐えられなければ、軽作業の仕事を続けていくことは難しいでしょう。
ただ、会社によっては取り扱う商品が軽いものばかりだったり、座った状態で作業ができるなど、そこまで体を動かす必要がない作業もあります。そのような仕事の募集に対して体力をアピールしても効果的ではないので、必ず募集要項で仕事内容を確認するようにしてくださいね。
軽作業には上記4つの特性に加え、それらの特性を楽しめるかどうかも重要です。簡単で誰でもできるからといった安易な動機だけでは長続きしないでしょう。求められる特性を楽しめるかどうかも考えて応募しましょう。
③軽作業にマッチする自分の価値観や強みを見出だす
軽作業の業務内容の中で魅力的に感じる仕事はありましたしたか。また、求められる特性やスキルの中で、自分の強みと合致するものが見つかったでしょうか。
もし「マッチするものがない」「自分は向いていないのかもしれない」という人は、自己分析が足りていない可能性があります。
自分の過去の出来事や経験を振り返って、自分の価値観や強みを明らかにしましょう。そうすることで、今は自覚できていない要素が見つかり、それが軽作業とマッチする価値観や強みにつながる可能性がありますよ。
自己分析がまだ終わっていない人やしっかりとできている自信がない人は、こちらの記事を参考にしながら自己分析に取り掛かりましょう。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
- 軽作業に求められるスキルは理解しましたが、自分とはあまりマッチしない気がします。どうすればいいですか?
軽作業を選択することで自分にはどんなメリットがあるかも考えてみよう
自分にマッチしない気がするのは、どういった部分でしょうか。
たしかに軽作業において、持ち合わせていた方が良いとされるスキルはあります。そこだけにとらわれず、軽作業を選択するメリットにも着目してみましょう。
「未経験者でも習得しやすいこと」「勤務時間が柔軟なこと」「作業に集中することでコミュケーションを取る煩わしさから解放される」など、自分にとって優先したい部分がマッチしているのであれば、軽作業を選択する余地はあるのではないでしょうか。
④PREP法にしたがって伝えたい内容を整理する
軽作業にマッチする自分の価値観や強みが見出せたら、それを題材に志望動機を作成します。PREP法にしたがって伝えたいことを整理していくとまとまりのある文章になります。
PREP法とは
結論(Point)理由(Reason)具体例(Example)結論(Point)の頭文字をとったもので、話を展開するフレームワーク
話の構成は、相手に確実に理解してもらうために重要です。少なくとも結論は必ず最初に述べることをおすすめします。結論から話し始めることで、相手はこれからどんな話をするのか予測でき、その後の説明をスムーズに理解できるのです。
PREP法を元に、軽作業の志望動機の構成を考えると以下のようになります。
軽作業の志望動機の構成の例
- ①結論:軽作業を志望している端的な理由
例)貴社の組織風土が自分に合っていると感じたからです。 - ②理由:何がきっかけだったのか
例)今年の夏、貴社のインターンシップに参加いたしました。 - ③具体例:きっかけとなる具体的なエピソード
例)現場の社員の方からお話を聞き、一人ひとりが目的意識を持って作業をしていると聞き、お客様に対して誠実な姿勢に感動しました。 - ④結論:どのように会社に貢献したいか
例)貴社の社員の一人として、責任を持って一つひとつの商品と向き合っていきたいと考えております。
志望動機の内容は決まったものの、うまく文章が書けないという人は、こちらの記事を参考にしましょう。志望動機の構成についてさらに詳しく解説しています。
志望動機はこの構成で決まり! 盛り込む6要素と伝える順番を解説
例文を参考に説得力のある軽作業の志望動機に仕上げて選考を突破しよう
軽作業の志望動機では説得力を持たせることがとても重要です。志望動機を評価するのは、あなたの人柄や経歴を知らない相手です。「軽作業の仕事がしたい」と応募しているとはいえ、よく知らない相手が本当にそう思っているのか企業側は懸念せずにはいられません。
そのため、「この人は本当に軽作業をやりたいんだ」「長期的に働く意欲があるんだな」と信頼してもらえるような志望動機にする必要があります。信頼を得るには、根拠やエピソードを交えた説得力のある内容でなければなりません。また、仕事内容や求められるスキル、特性への理解が表れていることも加点要素になります。
いずれも記事の中で解説した4ステップを踏めばできるようになります。例文も参考にして、説得力のある志望動機に仕上げて選考を突破しましょう。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見る軽作業は誰でもできる仕事ではないので志望動機で適性を示すことが重要
軽作業の求人広告にはよく「◯◯をするだけの簡単なお仕事です」と書かれ、比較的誰でもチャレンジしやすく、賃金が低いことも多いため、やりたい仕事の優先順位を低く設定している人も多いのではないでしょうか。
しかし、現実にはそんなことはなく、どんな仕事にも向き不向きがあり、簡単そうに見える仕事ほど、意外なスキルが必要であることも多いものです。
「軽作業」だからといって甘く見ず、自己理解や自己分析、企業研究をしっかりし、自分が持っているスキルや特性をどう活かすかを考え、志望動機を作成してみましょう。
成功体験を積むためには軽作業は選択しやすい職種
簡単な作業と募集要項に書かれているだけあり、作業そのものはさほど難しいものではないこともあります。自分に何ができるのかわからず、とにかく成功体験を積んで自信をつけたいと考えている人にとっては選択しやすい職種かもしれません。
向上心や成長意欲は志望動機として有効です。自分が持っている特性とうまく組み合わせて志望動機にしてみましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Takuya Akita〇人事・採用の責任者として7年間、新卒・中途採用を担当。To Be Myselfを起業後、企業内のキャリアコンサルティング、新卒・中途の就職をサポートしている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
プロフィール詳細