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なぜゼネコンへの就職は「やめとけ」と言われるのでしょうか?
ゼネコンへの就職を考えていますが、インターネット上では「ゼネコンはやめとけ」という声をよく見かけます。なぜそのように言われることが多いのでしょうか?
激務だという話は聞くものの、具体的にどのような点が大変なのか、ほかにもどんなデメリットがあるのかを知りたいです。
一方で、安定した企業が多く、大規模なプロジェクトにかかわれる点には大きな魅力を感じています。
ゼネコンの仕事の実態や、働くうえでのメリット・デメリットを客観的に教えていただきたいです。
また、ゼネコンへの就職を検討する際に注意すべきポイントがあれば、アドバイスをお願いします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
昔と今では働き方が変わっている! 噂に惑わされないようにしよう
「ゼネコン(総合建設業)への就職はやめておけ」という評判は、多くの場合、現場の施工管理職の過酷なイメージから来ているでしょう。
遠隔地の現場に配属された場合の長時間労働や、年上の職人との難しい人間関係などが、その理由として挙げられます。
しかし、このイメージは必ずしも現状を正確に反映しているわけではありません。
特に2024年4月から建設業界にも時間外労働の上限規制が適用された「2024年問題」以降、各社は人材確保のために労働環境の改善や残業代の適正な支払いに力を入れています。
また、営業職など本社勤務の場合は、ほかの業界と働き方が大きく変わるわけではありません。むしろ、公共事業や大規模なインフラ開発を担うゼネコンは、事業の安定性が非常に高いという大きな魅力も持っています。
インターンシップの活用がおすすめ! 自分とのマッチ度を確かめよう
最も重要なのは、古い評判や他人の話に惑わされず、自分の目で確かめることです。
ゼネコン各社は、仕事内容や社風を理解してもらうためのインターンを積極的に開催しています。
まずはそれに参加し、現場のリアルな雰囲気を体感したうえで、自分に合うかどうかを判断するのが良いでしょう。
「やめとけ」は一部の人の意見の可能性も! 自分自身で納得するのが大切
「ゼネコン(総合建設業)はやめておけ」というインターネット上の評判は、その仕事が合わなかった一部の人の意見である可能性が高く、実態とは異なる場合があるため、鵜呑みにするのは注意が必要です。
特に大手ゼネコンほど、国からの指導にもとづき、労働時間や残業代の支払い、勤務間インターバルといった制度が厳格に整備されている傾向にあります。したがって、「激務」というイメージは、必ずしも劣悪な労働環境を意味するわけではありません。
ゼネコンはやりがいの大きな仕事! 自身の性格とマッチするかが重要となる
ゼネコンの仕事が「大変」である本当の理由は、公共施設や大規模インフラなど、手掛けるプロジェクトの規模の大きさにあります。
一つのプロジェクトで数十から百社以上もの下請け会社を管理し、全体の工程を調整していく業務は、その責任の重さから必然的に業務量が多くなり、精神的な負担も大きくなるのです。
つまり、ゼネコンで働くことのデメリットは、この規模の大きな仕事にともなう責任とストレスである一方、メリットは、社会の基盤を造るという大きなやりがいと、事業の安定性です。
就職を考えるうえでのポイントは、この仕事の本質を理解し、「責任の重い大規模なプロジェクトを動かすことに魅力を感じるか」を自身に問うことでしょう。
「ゼネコン」という言葉を知っていても、具体的にどのような仕事をしているのかわかりにくいものです。こちらの記事では、ゼネコンについて解説しています。
ゼネコンに興味のある理系の人は、建築職の公務員として働くことも視野に入れてみても良いでしょう。こちらでは、理系公務員について解説しています。
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