粘度の高いコンシーラーなどで物理的に穴を埋めることは可能ですが、衛生面から推奨しません。

ピアスホールはデリケートなため、ファンデーションなどが原因で化膿（かのう）するリスクがあります。

集中力の低下につながるリスクもなる

就活中に耳が腫れ上がってしまうと面接で実力を発揮できない以前に、治療が必要になったり次の面接に影響が出る可能性があります。

何より「見られているのではないか」と自身で気になってしまい、面接に集中できなくなることが最も大きな問題です。

就活の面接でピアス穴を目立たせたくない場合、小さな耳たぶの穴であればメイクでほとんど気づかれない状態まで整えることは十分可能です。

最も失敗が少ないのは装飾のない透明ピアス（リテーナー）にするか、肌になじむタイプに付け替えたうえでメイクで凹みや影を和らげ、最後に髪型で横からの視線をやわらげるやり方です。

面接は至近距離で横顔をみられる機会も多いため、軟骨側に複数の穴がある人は耳の外周に軽く毛束をかけておくと安心です。

下地でピアス穴を隠す方法を紹介

また、皮脂や汗に強いタイプの下地を耳たぶ全体に薄くのばすのもおすすめです。

プチプラであればセザンヌの皮脂テカリ防止下地、デパコス寄りならプリマヴィスタのスキンプロテクトベースなど、いわゆる皮脂くずれ防止系ですね。

穴そのものをファンデーションで塗りつぶそうとすると厚みが出てヨレやすくなるため、まずは影の色を消してからベージュでなじませる順番が有効です。

黒っぽく見える小さな穴にはピーチやサーモン系のコレクターを綿棒の先で点置きし、トントンと境目だけをなじませます。

そのうえで密着力の高いポイント用コンシーラーをごく少量、穴の真上にだけ置き指の腹や小さめのブラシで周囲へ薄くぼかしてください。

NARSのソフトマットコンプリートなどロングウェア表記のある製品などが扱いやすいです。

仕上げと髪型でうっかり見えを防ごう！

穴がやや大きくコンシーラーだけでは凹みの陰影が残る場合は、シリコン系の皮膚用パテや傷メイク用のワックスを米粒より小さい量で面をなだらかに整えましょう。

そのうえから先ほどのコレクターとコンシーラーで仕上げると自然です。耳は表情に合わせてよく動く部位なので、盛り過ぎは禁物です。

当日は仕上げた後に耳を触らないこと、マスクや髪で頻繁に擦らないことで持ちがよくなります。

透明のリテーナーを併用する人は装着後に軽くコレクターとコンシーラーで周縁だけをぼかすと、角度による孔の黒による目立ちをさらに抑えられます。

髪型は耳上に薄く毛束をかけ、横を向いたときに外周が丸見えにならない配置にしておくと安心です。