Q
大学3年生
女性
理系の就活で学歴フィルターがある企業はありますか?
現在、理系大学に所属し、就職活動を控えています。
理系でも、企業によっては「学歴フィルター」があるという話を耳にして、不安を感じています。特に技術職や研究職などの専門職でも、大学名で足切りされてしまうことはあるのでしょうか?
具体的に、どのような規模や業種の企業に学歴フィルターがある傾向が強いのか知りたいです。
また、もし学歴に自信がない場合、それをカバーするために今からできる対策や、選考でアピールすべきことなど、何かアドバイスをお願いいたします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
学歴フィルターはあるが理系就活では学歴より専門性が重要
学歴フィルターをおこなっている企業は存在しています。
ただし文系より理系、特に技術職や研究職には影響が少ないと言われています。しかし学歴フィルターは歴然とあると申し上げます。
特に大企業や人気のある企業で、何百・何千という多数のエントリーが来るところは、理解力や目的達成力といった能力のバロメーターとして学歴を使い、一次選考をおこなうことがあります。
一方、中堅企業でエントリー数が比較的少ない企業は学歴を問わず、実力を見極めてくれる企業もたくさんあります。
もちろん大企業のなかにも学歴フィルターを使わない企業もありますし、学歴より教授とのつながりを大切にしている企業もあります。
研究内容やスキルを企業ニーズと結び付けることが効果的
また理系では比較的、研究実績や専門性の高さが重視されるため、学歴フィルターを回避することも不可能ではありません。
・研究内容と志望企業の事業との関連性の高さ、研究テーマの独創性や学会発表実績をアピールする。
・研究内容以外のスキル、たとえば実験技術の高さ、英語力やプログラミングスキルの高さなどをアピールする。
・インターンシップやOB・OG訪問などでパーソナルなつながりを作り、人柄や成長意欲などをアピールする。
・単に何ができるかではなく、「将来にわたってその企業でどんなイノベーションや課題解決を成し遂げたいか」といったビジョンと情熱を訴える。
このように、できることはあります。
学歴を変えることはできませんが、自身をアピールする方法ならいくらでも工夫できますので、あきらめずに取り組んでみていただきたいと思います。
理系でも学歴フィルターは存在する! 戦略的に動こう
理系就活で学歴フィルターは、正直にお伝えするとゼロではないです。
応募が殺到する総合商社並み知名度のメーカー本社、超大手電機のコーポレート、外資コア職では、すべての書類にじっくり目を通すことが現実的でないケースがあり、入口で大学名を「参考」にする場合があります。
学内成果の「見える化」で勝負! スキルを提示しよう
ただし理系採用の多くは、大学名よりスキルや能力を事例付きで提出することが効果大です。 戦い方はシンプルです。
①就職活動で受ける企業を、たとえば「第一志望:難関企業、第二:中堅上位企業、第三:受け皿広い優良企業」と三段に分けます。
②研究計画書1ページ、成果物3点、自己紹介60秒、志望動機テンプレートなど、どの層にも使える共通パックを作成します。
特に学内の成果を見える化します。授業の設計課題・実験レポート・コードやCAD図面などをA4数枚に要約します。
③説明会に参加する、OB・OGと接点を持っておくなど、志望企業との接点づくり
筆記でのお祈りが多い場合は、確率・速度計算・図形など科目別に弱点を潰しておきます。筆記は対策できます!
もし実務経験がなくても、学内の実験・卒研・ゼミ発表を磨き、企業の求めるスキルと共通点を見つけることで、説得力が出てきます。説明会では「配属の決まり方」「若手の一日の流れ」を質問し、働き方の相性を確認します。
学歴に自信がなかったとしても、入口で弾かれにくい技術系子会社・一次請けから入って技術と実績を積み、後で本社や外資に挑む二段ロケットも現実的です。
以下の記事では学歴フィルターの実態について解説しています。自分の学歴に自信がなく、学歴フィルターの実態について知っておきたいという人はぜひ参考にしてください。
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