Q

大学3年生
男性

大卒で警察官になるメリットは何ですか?

現在大学に通っており、将来は警察官になりたいと考えています。

高校卒業後すぐに警察官になる道もあるようですが、大卒で警察官になることにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

給与や昇進のスピード、配属される部署、あるいは大卒だからこそ求められる能力や役割の違いなど、具体的な違いを知りたいです。

キャリアパスや長期的な視点で見た場合、大卒であることの有利な点や、採用試験の内容の違いなどについても教えていただけますか?

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/勉強カフェ札幌大通スタジオ代表

渡邊 裕樹

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収入が高く昇進しやすい! 期待値が高いととらえよう

大卒と高卒では、まず初任給に違いがあります。大卒で採用されたほうが高く設定されており、昇進のスピードにも差が出ます。

たとえば警視庁のHPによると、巡査から巡査長への昇任には、I類(大卒程度)で採用された場合は1年、Ⅲ類(高卒程度)の場合は4年以上の勤務が必要とされています。

初任給もI類が30万2,100円、Ⅲ類は26万4,700円と記載があります。

こうした点からもわかるように、大卒で採用された人は「将来の幹部候補」として期待されていると見て良いでしょう。

そのため、部下や後輩の指導力、チームのマネジメント力、そして的確な判断力といった力が求められる場面も多くなります。

試験や評価点も異なる! 受験内容を確認しておこう

また、採用試験の内容にも大卒枠と高卒枠で若干の違いがあります。たとえばSPIを使っている自治体では、試験時間に差があったり、論文や作文の評価軸が異なることもあります。

具体的には、大卒枠では「主として思考力・表現力等について論文による筆記試験」、高卒枠では「主として文章による表現力等について、作文による筆記試験」といった違いがあります。

論文と作文という形式の違いだけでなく、見られるポイントも異なっています。

試験内容は地自体によって若干の違いあるので、自分の受験する自治体や警察本部の試験案内を事前によく確認することが大事です。

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

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幹部候補への近道! 仕事の幅や昇進速度にも差が出る

大卒で警察官になるメリットは、「採用区分で幹部候補の道が広がること」「配置や業務の幅が広いこと」「昇任スピードに差がつきやすいこと」などです。

大卒区分は初任教育から企画立案・指揮命令・対外折衝の比重が上がり、語学・情報・犯罪分析などの専門教育にもアクセスしやすくなります。

将来は地域・刑事・交通・生活安全に加え、サイバーや機動、広報、人事、予算など本部系の選択肢も開けます。

転職でも活きる! 試験対策や体力づくりをしておこう

もし、警察官を辞めて民間に転じる場合でも、チームマネジメント、危機対応、コンプライアンス運用の経験は評価されやすく、転職後のキャリアにも活きます。

留意点は、転勤や勤務形態の不規則さ、体力・メンタルの厳しさです。

準備としては、「筆記(判断推理・数的)対策」「体力の底上げ」「ニュースで昨今の治安課題を整理」しておき、「志望動機=治安課題の理解×自分の強み×配属仮説(活躍イメージの共有)」で一貫性を持たせると面接で強くなります。

以下の記事では警察官の自己PRの書き方やほかの就活生と差別化するコツなどを解説しています。警察官を目指す人は選考突破するためにも事前に確認しておきましょう。

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