私が面接官であれば、就活生が持ち歩くカバンのブランドはまったく意識しません。

むしろ、ひと目で「数十万円もする高級ブランドだ」と分かってしまうようなカバンを就活生が下げていると、面接前の時点でややうがった先入観を持ってしまいそうです。

無印良品の製品は全体的に落ち着いた雰囲気を出せますし、値段も学生が無理なく買える程度のものであると面接官側もわかります。就活の際に活用するには手頃なブランドではないでしょうか。

ブランドより清潔感とビジネスに適した機能性が見られている

もし持ち歩くカバンについて注意すべき点があるとすれば、カバン自体の見た目や清潔感だと思います。

具体的には、黒いカバンであれば白っぽい汚れや傷が目立っていないか（白色系のカバンであればその逆）、中身を詰めこみすぎてカバンが膨らんでいないか、カバンを長年使い込みすぎてボロボロになっていないか、派手なデザインや色使いではないか、などです。

機能面としては、面接中などにカバンを床や机に置くことがありますので、その際に横倒しにならないように自立するタイプであること、また底面に鋲が打たれていて、直接床にカバンが触れないものを選びましょう。

加えて、軽量・防水であることやA4サイズの書類が無理なく入ること、ポケットがいくつかあり、小物が入れられることなどを意識して行くとよいでしょう。

就活のカバンは無印良品のカバンでも問題ありません。 採用側が見ているのはブランドではなく、清潔感と機能性だからです。

就活用としてふさわしいかはA4資料とPCが入ること、自立すること、開口がファスナーで中身が見えないこと、肩掛けでき持ち運びしやすいこと、黒や濃紺など無地で主張が弱いこと、のおもに5点で判断されます。

無印のナイロンや合皮のシンプルなトートは条件を満たすものが多く、雨にも強いので移動が多い時期に実用的です。

購入後もきれいに保つ意識が重要

ただし、買う前に底板の有無やマチ幅、うちポケットの仕切り、床に置いたときの安定感を必ず確認してください。ロゴが大きい、テカりが強い、柔らかすぎて倒れる、といった要素は避けるのが無難です。

価格は背伸びせずで大丈夫です。大切なのは、常にきれいに保ち、配布資料を折らずにしまえること、そして面接時に床で自立してくれることです。

買ってからも油断は禁物で、床に置くとどうしても汚れてしまうことがあるので、こまめに汚れを確認しておきましょう。