この記事のまとめ
- 会社訪問は入念な準備をすることで深い学びを得られる
- 会社訪問時に確認しておくべきことを押さえておこう
- 会社訪問をうまく活かすことで本選考での合格に一歩近づける
就活を本格的に進めていくにあたって、実際の働き方や雰囲気を確かめるために会社訪問を実施することを考えている人もいると思います。
ホームページ(HP)や採用ページなどを見ただけではわからない企業の様子を知ることができる会社訪問ですが、どんな準備をすべきか、当日何を重点的に確認すべきかわからないと悩む人もいるのではないでしょうか。
この記事では、キャリアコンサルタントの吉田さん、瀧本さん、板谷さんと一緒に、会社訪問前の準備や当日の流れ、就活に活かす方法などを解説します。学びを最大化させるためにも、会社訪問に必要な知識を事前に取り入れておきましょう。
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会社訪問は全体の流れをイメージして準備することが成功のカギ
すべての会社が当てはまるわけではありませんが、会社訪問をする際に多くの企業が同じような流れで実施されます。この会社訪問の基本的な流れを理解して準備しておくことで、具体的な仕事内容や雰囲気など、学びたいことを最大限学べる時間にすることが可能です。
しかし、具体的にどんな流れで実施されるのか、どんな準備が必要か、マナーはあるのかなど、不明点がある人も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事の前半では、会社訪問に必要な準備や当日の流れなど、基本となる情報を解説します。まずは会社訪問とはどのようなものなのかという前提を理解しておきましょう。
そして、記事後半では会社訪問当日の確認すべきことや、守るべきマナー、会社訪問で得た学びを就活に活かす方法などを解説します。最終的な目的は自分に合った企業への就職ではないでしょうか。この記事を最後まで読むことで、就活に最大限活かせる会社訪問ができるようになります。
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前提を確認! 会社訪問とは
会社訪問とは、就職を志望する企業を訪問して、実際の仕事内容や雰囲気、社員の人柄などを見たり、社員に質問してHPでは得られない情報を得たりすることです。企業側も採用のミスマッチを防ぐために、積極的に受け入れるケースが多くあります。
就活をするなかで会社訪問は必ずおこなわなければいけないことではありませんが、志望企業について深く理解できるだけでなく、選考での自己PRにもつながるため、積極的に訪問しておくのがおすすめです。
リアルを知って自分に合うかどうか判断できるようになるだけでなく、入念な企業分析を進めているという熱意のアピールにもつながります。
会社訪問は担当者の話をただ聞くだけでなく、事前準備と積極的な姿勢が必要です。訪問前に企業の情報を調査し、具体的な質問を用意することで、限られた時間を有意義に活用できます。
この準備が信頼構築につながり、訪問後の評価にも影響を与えるため重要です。
しっかり準備しよう! 会社訪問当日までにやるべき4つのこと
しっかり準備しよう! 会社訪問当日までにやるべき4つのこと
- 訪問する会社へのアポイントを取る
- 訪問先の業界・企業について分析する
- 訪問した・志望する理由をまとめる
- 持ち物や当日の服装を確認する
会社訪問は思い立ったときに勝手に会社に訪問して、見学したり質問したりできるものではありません。企業の担当者とコミュニケーションを取り、事前に実施日を擦り合わせしておく必要があります。
また、就活に活かせる学びを得るためにも、訪問先企業や自分のことを良く理解したうえで臨むことが大切です。
ここからは、会社訪問当日までにやるべき4つのことを解説します。確実に実現させ、当日が有意義な時間となるよう入念な準備をしておきましょう。
①訪問する会社へのアポイントを取る
会社訪問は企業側が募集しているわけではありません。自らメールをしたり、問い合わせフォームからメッセージを送ったり、電話をかけたりしてアポイントを取る必要があります。少し勇気のいる行動ですが、アポイントを取らなければ会社訪問は実現できません。
なお、アポイントを取る際、最初はメールや問い合わせフォームからメッセージを送るのがおすすめです。電話は取ってもらえなかったり、担当者につながらなかったりする可能性があるからです。
また、メールや電話でアポイントを取る際、適切な内容でなければ、「失礼だ」ととらえられてマイナスの印象を持たれる可能性があります。そのため、これから解説するメールの書き方や電話での話す内容を参考にして、失礼のない形でアポイントを取れるようにしましょう。
学生の話を聞いていると、正直なところ、ほとんどアポは取れないのが現実です。連絡しても断りのメールが来るケースがほとんどです。
会社訪問で知りたい情報はすべてインターンシップ中の座談会や説明会で聞くことができるため、基本的にはインターンシップの選考対策をすることをおすすめしています。
メールでアポイントを取る場合の書き方
会社訪問のアポイントをメールで取る場合は以下の例文を参考にしてください。
メールでアポイントを取る場合の書き方
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名会社訪問のご相談(〇〇大学〇〇学部〇〇学科 港 太郎)
株式会社△△
人事部 ご担当者様
はじめまして。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の港 太郎と申します。
突然のご連絡失礼します。
私は現在就職活動を進めており、不動産業界への就職を考えています。
就職活動に取り組むなかで、貴社のホームページを拝見し、事業内容に興味を持ちました。
そこで、もしよろしければ一度貴社にお伺いしてお話をさせていただく機会をいただけないでしょうか。
急なご連絡で大変恐縮ですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。
—————-
〇〇大学
港 太郎
住所:東京都◻︎◻︎区◻︎◻︎
電話番号:XXX-XXXX-XXXX
メールアドレス:XXXX@sample.com
—————-
会社訪問に限らず、ビジネスに関するメールを作成する際は以下の構成で書きます。
基本的なメールの構成
- 件名
- 宛先
- 本文
- 署名
具体的なメールの書き方は、以下でキャリアコンサルタントが解説しています。メールの書き方がいまいちわからないと悩む人は参考にしてください。
電話でアポイントを取る場合の話す内容
電話でアポイントを取る際は以下を参考にして話す内容を考えましょう。
電話でアポイントを取る場合の話す内容の例文
お忙しいところ失礼いたします。〇〇大学〇〇学部の港 太郎と申します。
このたび、御社の業務内容や企業理念について直接お話を伺いたく、会社訪問のアポイントをお願いしたくお電話させていただきました。
私は現在就職活動中で、不動産業界に強い関心を持っています。御社が取り組まれている事業に興味があり、より深く理解をしたいと考えています。
そこで、御社への会社訪問を通じて業界の動向や御社の社風を学ばせていただければと思っています。
お忙しいところ恐縮ですが、ご都合のよろしい日時でお時間をいただくことは可能でしょうか?
もし担当の方におつなぎいただけるようでしたら、そちらでも構いません。
よろしくお願いいたします。
電話でアポイントを取る際もメールと大きく内容は変わりません。ただ、メールと違って件名を伝えることができないため、最初に「なぜ電話したのか」という結論を伝えることが大切です。結論を先に伝えなければ、聞き手にとって何の話をされているかわからない状況が続いてしまいます。
また、必ずしも担当者が電話を取るとは限らないため、最後に担当者につないでもらうよう一言添えましょう。
電話の場合は、営業時間内の業務開始直後やお昼の休憩前後、営業時間終了間際は避けるよう電話する時間帯に配慮することが大切です。
会社の受付場所や時間、担当者名などを忘れないようにあらかじめメモの準備をして臨みましょう。
あなたが受けないほうがいい職業を診断しましょう
就活を進めていると、自分に合う職業がわからず悩んでしまうことも多いでしょう。
そんな時は「適職診断」がおすすめです。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格、価値観を分析して適職や適さない職業を特定してくれます。
自分の適職や適さない職業を理解して、自信を持って就活を進めましょう。
②訪問先の業界・企業について分析する
会社訪問をするにあたって、業界やその企業についてリサーチし、分析しておくことが大切です。分析なしで訪問した場合、基本的な企業情報を理解することから始めなければならず、会社訪問したからこその情報まで理解しきれないかもしれません。
何の予習もせずに会社訪問をしていることが担当者に伝われば、「この人は自社に興味がないのだろうか」と印象を悪くしてしまうことにもつながるのです。
事前に業界・企業について分析しておくことで、会社訪問中の説明が理解しやすくなるうえ、インターネットで調べるだけでは見えてこなかった疑問をその場で聞くこともできます。
会社訪問したからこそ得られる情報を聞き出すためにも、当日までに訪問先の業界や企業について分析しておき、聞きたいことをまとめておきましょう。
なお、業界研究や企業分析の方法がわからない人は以下の記事を参考にしてください。それぞれの具体的なやり方を解説しています。
業界研究
業界研究のやり方|業界全体をとらえたうえで気になる業界を研究しよう
企業分析
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
③訪問した・志望する理由をまとめる
会社訪問を検討する人の多くは、何かしらの理由があって「訪問したい」と考えたはずです。また、就職先として志望する場合も同様です。
このような訪問した・志望する理由を確実に伝えられるよう、考えをまとめておきましょう。具体的に考えをまとめておくべきことはこちらです。
訪問前にまとめておくべき考え
- なぜこの業界に興味を持ったのか
- なぜその企業を訪問したいと思ったのか
- その企業を志望することになったきっかけ
- その企業に就職したらどんなことを実現したいか
これらの考えをまとめておき、当日にうまく伝えられるよう準備しておくことで、企業の担当者に熱意を伝えられるようになります。
熱意が伝わることで、担当者からもより積極的に会社のことを教えてもらえるかもしれません。また「わが社への関心が強そう」というプラスの印象を与えられるため、本選考でも良い印象からスタートできる可能性があります。
また、自分の考えを明確化するきっかけにもなるため、会社訪問する前に取り組んでおきましょう。
訪問した・志望する理由は自己分析によって明確化することができます。自己分析の方法がわからない人は以下の記事を参考にしてください。
関連記事
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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- まだ志望しているわけではなく、少しだけ興味のある企業にへの訪問も検討しています。その場合でも志望理由はまとめておくべきでしょうか?
志望理由を伝えることは良い印象を与えるきっかけになる
企業訪問を検討している段階でも、志望理由を簡潔にまとめておくことは有益です。訪問時に志望理由を聞かれることもあり、その際に明確な動機や関心を伝えることが、良い印象を与えるきっかけになります。
また、志望理由を考える過程で自分自身の興味や価値観が整理され、訪問後のフィードバックや次の行動につながりやすくなります。
具体的な理由がまだ浮かばなくても、「業界や職種に対する漠然とした興味」や「企業の雰囲気を知りたい」など、素直な動機を伝えることが大切です。
訪問前に少しの準備をしておくことで、その後の効果的なコミュニケーションが可能になります。
④持ち物や当日の服装を確認する
会社訪問に向けてアポイントを取り、訪問先企業について十分リサーチをしたら、当日の持ち物や服装を確認して用意しておきましょう。
会社訪問時の持ち物に決まりはありませんが、以下の物を持っていくのが無難です。
会社訪問時の持ち物
- メモ帳と筆記用具
- スマートフォン
- 履歴書と証明写真
- 印鑑
- 学生証・身分証
これらをA4資料が入るカバンに入れていくと、企業側から資料をもらった場合でもきれいな形で持ち帰ることができます。
また、服装はスーツが望ましいです。スーツはビジネスシーンでは外さない服装であり、今後本選考を受けることになっても服装から悪い印象を残すことがなくなります。
会社訪問の前にぜひ資料を準備しましょう。会社訪問でも社会人訪問でもそうですが、「なにか為になることを話してくれるだろう」というお客様感覚の学生がとても多いです。そんな他責な学生を企業は採用したいと思いません。
当日、どんな話を聞きたいのか、自分はどんな人物なのかなど、簡単で良いのでアジェンダを記載した資料を用意し持参するのがおすすめです。
あなたが受けないほうがいい職業を知っておこう
就活を成功させるためには、自分に合う職業・合わない職業を早めに知ることが不可欠です。しかし、それがわからずに悩む人も多いでしょう。
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イメージを膨らませておこう! 会社訪問当日の流れ
前述のとおり、会社訪問当日の流れはほとんどの企業で大きな違いはありません。受付を済ませてから挨拶をし、オフィスの見学、質疑応答、退出という流れで進みます。
ただ、それぞれの行程で意識すべきことや注意しなければいけないことがあるため、当日の流れについて深く理解しておく必要があるのです。
ここからは、会社訪問当日の具体的な流れを解説します。事前に会社訪問のイメージを膨らませて当日に臨めるよう、これから解説する内容を把握しておきましょう。
①受付
訪問先の会社に到着したら、最初に受付を済ませましょう。
会社の規模によって受付担当の人がいたり、内線をかけたり、担当者に直接電話したりなど方法が異なります。ただ、どのような方法でも伝えるべき内容は、以下のように大きく変わりません。
会社訪問の受付で伝えるべきこと
- 大学名
- 氏名
- 訪問の要件
受付で伝える内容の例文
〇〇大学の港 太郎です。
このたびは会社訪問のアポイントを取っており、お伺いしました。
担当者の△△様はいらっしゃいますでしょうか。
このような形で、事前にアポイントを取っていることを伝え、担当者につないでもらいましょう。
事前に受付方法を確認しておくことは重要です。企業に連絡をする際、「当日の受付方法について確認させていただきたいのですが、どのようにすればよろしいでしょうか?」と丁寧に尋ねましょう。
この際、自己紹介を明確にし、訪問予定の日時や担当者名を聞いておくとスムーズな訪問が可能となります。
②自己紹介・会社紹介
受付が終わり、担当者と会うことができたら自己紹介をしましょう。最初の自己紹介では、以下のようにアポイントで伝えたことを再度伝えるといった内容で問題ありません。
自己紹介で伝えるべきこと
- 大学名
- 氏名
- 会社訪問をしようと思った理由
自己紹介の例文
〇〇大学の港 太郎です。
このたびは会社訪問のお時間をいただき、誠にありがとうございます。
私は不動産業界に強い関心を持っています。御社が取り組まれている事業に興味があり、より深く理解をしたいと考え、訪問させていただきました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
なお、自己紹介の後に、その会社のことについても説明をしてもらえる場合があります。その場合は話をしっかり聞き、自身の認識と相違がないかチェックしましょう。
③オフィスの案内
自己紹介・会社紹介が終わった後は、オフィス案内の流れに移るケースが多いです。また、会社によって順番は前後しますが、このタイミングで会社の事業内容や働き方について説明してもらえることもあります。
オフィスの案内・会社説明を受けるときは、必ずメモを取りながら聞くようにしましょう。得た学びを確実に就活に活かせるようにするだけでなく、メモを取る姿勢によって「熱意が高い」と評価される可能性があります。
一方で、まったくメモを取らないと、会社側は「きちんと理解するつもりがあるのか」や「志望度があまり高くないのか」など、マイナスの印象を抱く可能性があるため注意が必要です。
また、聞いたことをメモするだけでなく、そのとき感じた疑問や気付きなどをメモしておくことで、後の質疑応答で聞きたいことを忘れずに質問できます。
- 会社訪問の際、スマホでメモを取ることは問題ないでしょうか? それとも、必ずメモ帳でなければいけないでしょうか。
相手の気持ちを理解して何を使ってメモを取るべきかを考えよう
スマホでメモを取ることはやめておきましょう。
ここでのポイントは、「メモしやすいか」「効率的か」ではなく、「相手がどう感じるか」です。現状、人の話を聞く際にスマホでメモを取っていた場合、印象が下がるケースがほとんどかと思います。
もちろん、もう少し時代が変われば価値観が変わるかもしれませんが、現状は良くないと感じる社会人のほうが圧倒的多数かと思います。
そして、これはメモ帳を使えば評価が上がるわけではありません。あくまでスマホを使うと印象が悪くなるというものです。
相手は忙しい中、時間を割いてくれています。そのため、配慮の気持ちを忘れないようにしましょう。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
④質疑応答
オフィスの案内や会社説明などが一通り終わったら、質疑応答の時間を設けられるケースが多いです。質疑応答の時間では、説明を受けるなかで感じた疑問や気付きを共有するだけでなく、業界研究・企業分析をするなかで準備した質問も投げかけましょう。
質疑応答は、その会社に関して深い情報を得られる貴重な機会です。しっかり準備をして、就活に活かせる情報を得られるようにしましょう。
一方で、会社訪問中にすでに教えてもらったことやインターネットで調べればわかるような質問してしまうと、「さっきの話をきちんと聞いていなかったのだろうか」「本当に自社に興味があるのか」などとマイナスの印象を持たれる可能性があります。
そのため、事前に会社への理解を深めておいたうえで、より詳しく知りたいと思ったことを質問できるように準備して臨みましょう。
⑤退出
すべてのプログラムが終わったら退出します。「本日はありがとうございました」としっかりお礼を伝えてから退出しましょう。
なお、担当者と別れた後も気を抜いてはいけません。会社内はもちろん、オフィス周辺にもその会社で働く人がいる可能性が高いです。
志望先の社員に悪い印象を持たれないためにも、オフィスを出るまでは不用意にネクタイを外したり、歩きスマホをしたりするなど、社会人としてふさわしくない行動は避けるようにしましょう。
また、会社訪問が終わったら、感想や気付きをまとめて、当日中にお礼のメールを忘れずに送るのがおすすめです。会社訪問当日に感想をまとめてお礼メールを送ることで、得た学びを忘れないだけでなく、訪問先で働くことへの熱意を伝えることもできます。
学びを最大化しよう! 会社訪問当日に確認しておきたいこと
学びを最大化しよう! 会社訪問当日に確認しておきたいこと
- 社員の人柄
- 会社の雰囲気
- 具体的な業務内容
- 選考突破に向けて必要なこと
「会社訪問は就活にプラスに働くとわかっているけど、当日、具体的にどんなことを確認したら良いかわからない」と考える人もいるのではないでしょうか。
当日の目的を明確にしておくと、どんな質問をするべきか、何を重点的に見るべきかなどが明確になり、得るものの多い会社訪問にすることができます。
ここからは、会社訪問当日に確認しておきたいことを解説します。学びを最大化するためにも、当日に確認したいことを明確にしておきましょう。
社員の人柄
選考を突破して実際にその会社で働くとなった際、自分にとって働きやすい環境かどうかは重要なポイントといえます。会社は人で作られていて、各社員の人柄が会社の雰囲気を作っているといっても過言ではないのです。
しかし、社員の人柄まではHPで確認することは難しく、実際に見たり、働く社員に聞いてみたりしなければわかりません。そこで、社員の人柄を知るためにも以下の質問を投げかけてみるのがおすすめです。
社員の人柄を知るのにおすすめの質問
- 普段の業務でどのようなチームワークが求められていますか?
- 困ったときや悩んだときに、どのようにサポートし合っていますか?
- 入社してから成長を感じた瞬間はありますか?
上記の質問をすることで、社員同士のかかわり方や社員それぞれが感じているやりがいなどを確認でき、どのような人柄の人が働いているのかが把握できます。
社員の人柄を聞き出すには、ほかの会話の延長として質問してみるのがおすすめです。
たとえば、会社訪問の担当者自身の話になった際に「日頃、〇〇さんはほかの社員の皆さんとどのようなコミュニケーションを取っていらっしゃいますか?」と尋ねてみましょう。
ほかには、社員や各部署の雰囲気について言及があったなら「職場の中で信頼されている人に共通する特徴などはありますか?」などと質問することで人柄を聞き出すことができるはずです。
会社の雰囲気
就職する会社を選ぶ際、仕事内容だけでなく雰囲気が合うかどうかも重要になります。雰囲気が合わない職場は、居心地の悪さを感じてしまうため、仕事において最大限のパフォーマンスを発揮できないかもしれません。
たとえば、チームの風通しが良い環境では、皆で成果を挙げるために協力しやすかったり、アットホームな雰囲気で働けたりします。一方で、個人の成果ばかりが重視されるような環境では、社員同士の雰囲気も殺伐として、人によっては仕事がやりにくいと感じてしまう可能性もあるのです。
とはいえ、どのような環境が自身の働きやすさにつながるかは人それぞれであるため、会社訪問をする際は職場の雰囲気などを注視しておくことが大切になります。
具体的に会社の雰囲気を知るためには以下のような質問をしてみるのがおすすめです。
会社の雰囲気を知るのにおすすめの質問
- チームでの成果と個人の成果、どちらが重視される評価制度ですか?
- 社員同士で協力し合う場面はどのようなときにありますか?
- 社員の努力や成果はどのように評価・フィードバックされますか?
上記の質問をすることで働き方や評価基準を知ることができ、多角的な視点で社風を理解することができます。
そもそも会社の雰囲気である社風がいまいちピンとこない人もいるのではないでしょうか。以下の記事では社風の定義について解説しているので、少しでも疑問を感じる人は参考にしてください。
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社風が良いとは? 納得して働ける企業の見分け方をプロが解説!
社風とは、企業独自の雰囲気や価値観のことです。記事では自分に合う社風を知るための自己分析のコツや、簡単にできる社風の調べ方をキャリアコンサルタントとともに解説します。志望動機への活かし方や社風が合わないときの対処法も解説するので、参考にして就活に活かしましょう。
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あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
職業選択においてやりたいことはもちろんですが、その中でも適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業と低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみよう!
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具体的な業務内容
業務内容は会社の採用ページや募集要項などにも記載されています。しかし、業務内容の説明はおもに概要であることが多く、細かい業務やスケジュールなどまで記載されていることは少ないです。
だからこそ会社訪問で実際に見たり質問したりすることで、より理解を深めることができます。
具体的な業務内容を知らずに入社すると、「思っていたのと違う」と後悔し、早期退職につながる可能性もあるため、業務に対する不明点はできるだけ減らしておくことが大切なのです。
そこで会社訪問では、以下のような質問をして具体的な業務内容を掘り下げてみましょう。
具体的な業務内容を知るのにおすすめの質問
- 新入社員が最初に任される業務はどのようなものですか?
- 日常業務のなかで、特に重要とされる作業や役割は何ですか?
- 1日の業務の流れやスケジュールの例を教えていただけますか?
上記の質問をすることで、入社後に取り組むことになる業務を知れたり、1日の過ごし方のイメージが湧いたりするため、入社後の後悔を避けるためにも聞いておくのがおすすめです。
選考突破に向けて必要なこと
会社訪問で会社の説明をしたり、質問に答えたりしている社員は、実際にその会社の選考を突破した人たちです。そのため、その人たちの就活談や企業の選考に関する話は就活生にとって参考になります。
そこで、選考突破に向けて必要なことを把握するためにも、会社訪問時に以下の質問を投げかけるのがおすすめです。
選考突破に向けて必要なことを知るのにおすすめの質問
- 貴社の選考で特に重視されるポイントは何ですか?
- ご自身が面接で評価された点や強みはどのようなものでしたか?
- 選考対策として、学生時代にどのような経験を積んでいましたか?
このように、その会社の選考の方向性だけでなく、担当者が実際におこなった選考対策を聞くことで、自分の選考対策に活かすことができます。
会社訪問での質問は、「自分の理解を深めたい」という意図を前提にすれば、ある程度踏み込んだ内容でも問題ありません。
ただし、質問は礼儀を守りつつ、採用担当者や現場社員が答えやすい形にしましょう。たとえば、業務内容や職場の雰囲気について具体的に聞くのは良いアプローチです。
就活のプロが解説! 会社訪問でマストで見ておくべきポイントとは
ここまでは、会社訪問をする際に確認すべきことを解説しましたが、「特に見ておくべきポイントはどこなんだろう」「確認したことを本選考に活かせるか不安……」と思う人もいるのではないでしょうか。
ここからは、就活のプロであるキャリアコンサルタントの吉田さんに、会社訪問でマストで見ておくべきポイントを聞いてみました。また、会社訪問で得た情報を本選考に活かす方法も解説してくれているため、内定に一歩近づくためにも確認しておきましょう。
アドバイザーコメント
吉田 隼人
プロフィールを見る事前のリサーチから得た情報を深掘りした質問をしてみよう
まず、前述の4点、「社員の人柄」「会社の雰囲気」「具体的な業務内容」「選考突破に向けて必要なこと」、こちらはマストです。これらを質問するだけで相当な情報量が手に入ります。もう少し付け加えるとすると、その会社を事前にリサーチをしておき、仮説を持ちながら質問すると良いでしょう。
ただ「どんな社風ですか?」「選考のポイントはなんですか?」と漠然と質問してもなかなか答えづらいものです。
「HPで○○と書いてあったので△△な社風だと感じているのですが実際はどうですか?」「御社に内定した先輩の話から□□な点を選考でチェックされているのではと思うのですが、実際はどうでしょうか」など、仮説を元に質問すると、より具体的かつ企業の本音を聞き出しやすくなります。
質問から得た情報と自分の共通点を見つけて本選考に活かそう
そして、得た情報を元に、本選考では自分との共通点を伝えていきましょう。人柄、社風などからどんな点が自分と共通しているのか、そしてその根拠となるエピソードを伝えていきましょう。
本選考では、企業の特徴だけを伝えても、ただの太鼓持ちになってしまいアピールにはなりません。どんな点が自分とマッチしているのかを根拠となるエピソードや経験とセットで伝えることにより説得力が増します。
会社訪問で感じた印象や具体的なエピソードを、本選考の志望動機に結びつけ、ほかの応募者と差別化を図りましょう。
好印象を残すためにも確認! 会社訪問をする際のマナー
好印象を残すためにも確認! 会社訪問をする際のマナー
- 当日の訪問時間
- お礼メールの書き方・送る時間帯
- 当日の服装
- 手土産
会社訪問をする際は、最低限押さえるべきマナーがあります。このマナーのある振る舞いができなければ「社会人としてふさわしい人材とは言えないのではないか」と疑問を持たれ、印象を悪くしてしまう可能性があるのです。
そこでここからは、会社訪問をする際のマナーを解説します。悪い印象になることを避け、逆に好印象を残すためにもマナーを理解し、実践できるようにしましょう。
当日の訪問時間
会社訪問の当日は、予定の5分前に受付を済ませるのがベストです。早めに受付が済んでいれば、予定通りの時刻から会社訪問を開始することができます。
予定時刻より遅い時間に到着するのは絶対にNGであることは誰もが理解していると思いますが、実は予定よりも早すぎる時間に到着するのも好ましくありません。
到着を知らされた担当者に「早く対応しに向かわなければ」と気を遣わせたり、予定を変更させてしまったりする可能性があり、迷惑をかけることも考えられるからです。
そのため、早くも遅くもない予定時刻の5分前に受付を済ませることを目安に行動しましょう。
予定より早い時間に訪問されてしまうと受け入れ側の準備が整っておらず、別の業務もあるなかで対応しなければならないことになりかねません。作業に集中することもできず、心理的な負荷をかけてしまう可能性があります。
お礼メールの書き方・送る時間帯
会社訪問を終えた後はお礼メールを書き、送信することが必須です。担当者は忙しいなか時間を割いてあなたのために対応してくれているからです。そして、お礼メールにも書き方と送る時間帯などにマナーがあります。
お礼メールはアポイントを取る際と同様に以下の構成で文章を作成します。
お礼メールの構成
- 件名
- 宛先
- 本文
- 署名
そして、以下の例文のような形で感謝と得た気付きを書くことで、お礼を伝えることができます。
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名〇月〇日のインターンシップのお礼/◯◯大学 △△
株式会社〇〇
人事部〇〇様
大変お世話になっております。
〇〇大学の△△です。
このたびは貴社のインターンシップに参加させていただきありがとうございました。
特に、営業実践プログラムではビジネス本では学べない業務の具体的な様子を実際に見せていただくことができ、業界への興味と貴社で働きたいという気持ちがより強固なものになりました。
貴社の新卒採用選考にもぜひ応募したく思うので、引き続きよろしくお願いいたします。
末筆ながら貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
—————-
〇〇大学
△△(氏名)
住所:東京都◻︎◻︎区◻︎◻︎
電話番号:XXX-XXXX-XXXX
メールアドレス:XXXX@sample.com
—————-
なお、お礼メールを送るのは当日中の就業時間内が理想です。できるだけ早く送ることで、相手の記憶にも残りやすくなり、より丁寧な印象になります。就業時間内の送信が難しい場合でも、翌営業日の午前中までには送るようにしましょう。
当日の服装

前述のとおり、会社訪問当日はスーツで伺うのが基本です。フォーマルな場面に最適な服装であるスーツをきちんと着こなすことができれば、爽やかできちんとした第一印象につながります。
なお、スーツを着用する際は、ジャケットに汚れがないか、シャツにシワがないかなどの着こなしを確認するようにしましょう。汚れやシワが気になる人は、会社訪問の1週間ほど前にクリーニングに出しておくと安心です。
また、ビジネスシーンであるため、アクセサリー類も着用せず、髪色も地毛に近い色にしておくと場に合った印象になります。
就活でスカートの丈がどれくらいであれば問題ないのか気になる人もいるのではないでしょうか。以下の記事では就活における適切なスカートの丈を解説しているので、気になる人は参考にしてください。
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スカート丈は合否に直接影響するものではないからこそ、気を抜いて適当に選ぶと周囲から浮いて悪目立ちしてしまいます。この記事ではスーツのスカート丈の基本マナーと最適な選び方をキャリアアドバイザーが解説するので、適切に着こなして選考に臨みましょう。
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「服装自由」と連絡が来た場合
会社によっては「服装自由」と連絡が来る場合があります。その場合はスーツである必要はありませんが、オフィスカジュアルを意識した服装を選ぶのがおすすめです。具体的には、以下のような服装をオフィスカジュアルと呼びます。
男性のオフィスカジュアル
- 襟付きのシャツ
- ジャケット
- スラックス
女性のオフィスカジュアル
- ブラウスやカットソー
- ジャケット
- スカートやパンツ
ただ、「服装自由」と連絡が来た場合は、カジュアルすぎる服装にはならないように気を付けましょう。デニムやスウェットパンツ、サンダル、スニーカーなどはカジュアルすぎる印象を持たれてしまいます。
とはいえ、服装の正解がわからず悩んでいる人もいると思います。服装に不安を感じている場合はスーツで訪問するのが無難であり、評価にも影響も与えないため、迷った場合はリクルートスーツを着用しましょう。
手土産
会社訪問をする際、基本的には手土産は持っていく必要はありません。企業によっては一切受け取らないという姿勢を取るケースもあります。
手土産にも選び方や渡し方のマナーが存在するため、間違えてしまうとマイナスの印象を持たれる可能性があるのです。さらに、手土産を渡すことで企業側から賄賂ととらえられる可能性もあるため、持っていかないのが無難といえるのです。
そのため、手土産は持っていかず、まずは最低限のマナーを守って、その企業に関して深い学びを得ることに集中しましょう。
もし私が企業の担当者として、学生から手土産をもらっても困ってしまうと思います。
手土産は基本的には普段お世話になっている関係性で、日頃の感謝を込めて渡すものなので、初対面の学生からだと少し違和感があります。
また担当者によっては、学生がギブアンドテイクを期待していると受け取ってしまう可能性があり、その場合は担当者本人にとって気持ちの良いものではないはずです。
内定獲得に一歩近づく! 会社訪問を就活の本選考に活かす方法
内定獲得に一歩近づく! 会社訪問を就活の本選考に活かす方法
- 志望動機で実際に訪問して感じた企業の魅力を取り上げる
- 逆質問の際に会社訪問で感じた疑問を提示する
- 訪問時のエピソードを伝えて熱意の高さをアピールする
皆さんにとって、会社訪問は訪問をすること自体が最終目的ではないはずです。本来の目的は就活の本選考に活かすことではないでしょうか。しかし、「具体的にどうやったら本選考に活かせるのかわからない」と悩む人もいると思います。
ここからは、会社訪問を就活の本選考に活かす方法を解説します。ほかの就活生と差別化でき、内定獲得に一歩近づくためにも、志望企業への訪問を予定している人はチェックしておきましょう。
志望動機で実際に訪問して感じた企業の魅力を取り上げる
企業の採用担当者は就活の時期になると数多くの学生も志望動機を見ることになります。そのため、誰でも書けるような内容を書くと、ほかの学生の志望動機に埋もれてしまい、書類選考も突破できない可能性が高まってしまうのです。
そこで求められるのが独自性と熱意です。実際に会社を訪問して感じたことや気付いた魅力などは、自分だけが語ることのできる経験であるため、独自性のあるエピソードの一つになり得ます。また、会社訪問をしたという行動力は「自社で働く熱意がある」ともとらえられるかもしれません。
会社訪問をしてわかった実際の働き方や会社の特徴、感想まで伝えることで、ほかの学生にはないエピソードを含む志望動機になります。
なお、志望動機の書き方は以下の記事で解説しています。志望動機の書き方がわからないと悩む人は参考にしてください。
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逆質問の際に会社訪問で感じた疑問を提示する
本選考では、面接官からではなく、自ら企業について質問できる逆質問の時間が設けられるケースが多いです。逆質問をうまく活用することで、その企業に対する興味や熱意ををアピールできます。
しかし、近年は逆質問に関する情報もたくさんあり、多くの就活生が同じような質問をしてしまっていることも考えられます。そのなかで、実際に会社訪問をしたからこそ感じられた疑問を提示することで、ほかの就活生と差別化することができるのです。
たとえば、「御社は〇〇な職場作りに力を入れているとご説明いただきましたが、特に力を入れているカルチャーなどはありますか?」など、実際に会社を見たからこその内容を含めた逆質問を準備しましょう。
そして、本選考の逆質問に活かすためにも、会社訪問時は疑問に感じたことをメモしておくようにしましょう。
面接で効果的な逆質問は以下の記事で解説しています。逆質問をする際にどんなことを聞けば良いかわからないと悩む人はチェックしておきましょう。
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- 会社訪問の際に感じた疑問を選考で逆質問すると、訪問中に聞かなかったことで印象が下がらないか不安です……。
自分の経験と絡めた質問で印象が下がることを避けられる
まず、訪問中に自分が詳細に触れることができなかった話題を選ぶことで、「訪問時の理解を深めたうえでさらなる興味を持っている」姿勢を示すことができます。
また、質問の意図を明確にし、単に情報を確認するためでなく、自分の価値観や将来像と企業が一致しているかを確かめたいという姿勢を示すと良いです。
たとえば、「〇〇のプロジェクトが社内でどのように評価されているか」や、「部門間の連携がどのようにおこなわれているか」など、企業理解を深めつつも積極性をアピールできる質問が効果的です。
自分の経験や訪問中の具体的なエピソードに基づいて質問を組み立てると、より説得力を持たせることができます。
訪問時のエピソードを伝えて熱意の高さをアピールする
本選考では、自分の強みのアピールだけでなく、その企業に対する熱意を伝えることが必要になります。
どれだけスキルや能力が高くても、熱意がない人材は、入社しても些細なことでモチベーションが下がり、早期退職につながるリスクもあるため、企業は志望動機や自己PRなどから、自社にどれだけ興味・関心や意欲があるかも見ているのです。
会社訪問をしておくことで、志望動機や自己PRで熱意の高さをアピールするためのエピソードとして活用できます。
そもそも会社訪問とは、意欲のある学生が取り組む任意の就活対策の一つです。そのため、選考時のエピソードでその会社を訪れた際の内容を述べることで、早い段階からその企業に興味を持って就活に取り組んでいることを伝えられ、熱意の高さを感じ取ってもらいやすくなるのです。
ただし、ただ会社訪問をしたことだけを志望動機などに盛り込んでも、訪問した経験を踏まえた自分の気持ちまでは伝わらないため「熱意がある」ととらえてもらうことは難しいです。訪問を通してどんなことを感じたのか、どんな部分が企業への熱意につながったのかなどまでしっかり説明できるようにしましょう。
入念な準備で会社訪問をして本選考合格に向けた対策をしよう
会社訪問は思い付きでできるものではなく、入念な準備をして実現させましょう。また、会社訪問は会社に行くことがゴールではなく、本当に自分に合う企業を見つけたり、選考に役立つ情報を集めたりするための手段の一つなのです。
そのため会社訪問を通して、どんなことを知りたいのか、そのうえでどのように企業選びや本選考に活かしていきたいのかが重要となります。
この記事では会社訪問に必要な準備や当日の流れ、本選考に活かす方法などを解説しました。この記事の内容を参考にして、本選考合格につながる会社訪問をおこないましょう。
アドバイザーコメント
板谷 侑香里
プロフィールを見る会社訪問は選考前に会社を比較できる貴重な機会
会社訪問は、Webサイトだけでは伝わらなかった会社や社員の雰囲気を理解することができ、企業との相性を見極めるうえで有効な方法です。社員の人との会話の延長で、社内のコミュニケーションツールやコミュニケーション方法などを知ることもできます。
会社訪問という機会ではありますが、もし、求められたときのために、履歴書や自己紹介資料を複数部用意してカバンに忍ばせておきましょう。うまく印象付けることができれば、その後、インターンや選考につながる可能性もあるかもしれません。
さまざまな会社を比較検討できる機会はなかなかありません。1日のうちに勤務している時間は長いですし、人生にも大きな影響をもたらします。ぜひ、「この選択をして良かった」と納得度を高めるためにも、会社訪問をしてみてください。
会社訪問が実現できなくてもHPには載っていない情報を手に入れる方法はある
会社訪問とは別の機会に、会社のビルの前を通ってみるのも一つですよ。夜遅くに電気がついているようであれば、夜遅くまで仕事をしている人がいるということであり、通勤中の社員の人達の雰囲気や会話から見えてくることもあるかもしれません。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師
Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館でコーチとして従事
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Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
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