ある調査によると26年卒予定の大学生の内定辞退率は、2025年4月1日時点では39.7％とのことです。

これは昨年度4月1日時点の調査を5％以上上回り、昨年度9月1日時点の内定辞退率は6割を大きく超えていたそうなので、今年度の最終的な内定辞退率は7割近くになるかもしれません。

今や内定辞退をする学生はまったく珍しくなくなっているようです。

最近は企業側としても、早期に内定を出した学生は「他社と比較している」ことを承知しているはずです。

特に大企業であれば辞退者が一定数出ることを前提に採用活動をおこなっていますので、内定辞退をすることにそこまで自己嫌悪をする必要もないでしょう。

法律上、内定は始期付解約権留保付労働契約と言われ、内定の段階で労働契約（雇用契約）が成立したものとして扱われます。

内定を辞退する行為は入社した後に自主退職（辞職）するのと法的に同様の扱いとなります。内定者が内定を辞退すると民法627条によって意思表示の2週間後には自動的に雇用契約（内定）は解消されますので、法律の上ではいつ辞退しても構いません。

辞退は珍しいことではないが誠実な対応で印象を残そう

ただ会社側の都合もありますので、常識的には内定辞退をする時期は「内定受取から2週間がギリギリ」くらいの感覚でいたほうが良いでしょう。

内定辞退を保留したいときはできる限り保留したい理由を正直に伝え、具体的かつ誠実に交渉しましょう。

内定辞退率は昔からの課題で、近年はもっと増えているということがあります。

具体的な数値はちょっと今現在把握はできていないのですが、気になるようであれば自身で「〇〇年度 辞退率」などで検索をしてみると、リクルートさんやマイナビさんなどがデータを出していると思います。

もし本当に辞退するのであれば、できるだけ早めに伝えること。企業も2次募集や3次募集で補わないといけないので、早いに越したことはありません。

迷うときは「保留」の相談も選択肢の一つ

ただし辞退の意思が固まってからにしてください。迷っている段階で伝えるのはやめた方が良いです。

本選考が始まるまで保留にしてもらう、といった相談は可能だと思います。「いついつまでに返事して」と待ってくれるかもしれないですし、ダメだといわれたらそれまでです。

リスクも踏まえて迷っているということを正直に伝えれば良いと思います。私自身も辞退の連絡をした経験がありますから、柔軟に対応してくれると思います。