Q
大学4年生
女性
内定式後に辞退する人の割合はどれくらいですか?
内定式を終えて、このまま入社するのか悩んでいます。
内定をもらった企業に内定式には参加したのですが、正直入社への迷いが消えません。もっとほかの企業も見ておけばよかったという後悔や、本当にこの会社で良いのかという不安が大きくなっています。
内定式後に辞退する人は実際どれくらいの割合でいるものなのでしょうか?
また、内定式に出てしまったのに辞退するのは、企業に大変迷惑がかかるのではないかと心配です。キャリアコンサルタントの方から見て、内定式後の辞退はやはり問題視されることなのでしょうか?
現在の私の状況に対して、何かアドバイスがあれば教えていただきたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
内定式後の辞退は一定数ある 迷いの正体を探ろう!
内定式後の辞退は一定数存在しますが、母集団や業界で幅があり、公表データも限定的です。
大切なのは迷いの正体を言語化し、判断軸を満たさない点が一時的な不安か、構造的なミスマッチかを切り分けることです。
職務内容・配属・勤務地・働き方・報酬・成長環境・価値観の整合を基準に、情報不足が原因なら追加面談、現場見学、OB・OG訪問で解像度を上げます。
自分の軸で決めて第三者の意見も聞いてみよう
辞退を選ぶ場合は、なるべく早く、電話で感謝と謝意を伝え、文面でも重ねて誠実に。
理由は他社からのオファーやキャリア方針の明確化など、相手の可視範囲で説明し、選考資源を占有しない配慮を示します。
一方で、内定維持の余地を探る場合は、配属希望の相談や入社時期の調整など、企業と擦り合わせるオプションもあります。
いずれにしても自分の軸にもとづく決定として記録を残しておくことが大切です。
また、後悔の感情に飲まれないよう、一人で抱えずにキャリアセンターやキャリア相談、信頼できる家族や友人などの第三者と事実の棚卸しをおこなうことで、納得度が高い結論に至れます。
内定式後の辞退は珍しくない選択肢! 不安や迷いを整理しよう
実は、内定式後に辞退する人は決して珍しくありません。
内定後に辞退する学生は60%前後で推移しており、そのなかには内定式後に辞退を決断した人も1割程度含まれていると言われています。
辞退する場合はタイミング誠実さが非常に重要
ただし、辞退するにあたっては、心配されているように企業側に迷惑をかける可能性があります。企業も採用計画を立て、内定式を実施し、準備をしています。
だからこそ、辞退の伝え方とタイミングが非常に大切です。迷いが強くなった時点でできるだけ早く連絡を入れ、誠実に理由とお詫びの気持ちを伝えましょう。
迷いの原因や理想の働き方を今一度整理しよう
キャリアコンサルタントの立場から言えば、内定式後の辞退そのものよりも、自分のキャリアを見つめ直す姿勢のほうが重要です。焦って入社して早期離職するより、いま冷静に考え直すほうが自分にも企業にも誠実な選択です。
不安があるのは、「合わないかもしれない」と直感しているサインでもあります。もう一度、「なぜ迷っているのか」「どんな働き方が理想か」を整理してみましょう。
そして、入社意思を最終的に固めるためにも、内定先企業の仕事内容、職場の雰囲気、自分の成長機会をもう一度比較・確認しましょう。必要なら、内定者向け説明会・先輩社員との面談などを活用して情報を得るのも良いと思いますよ。
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