Q
大学3年生
男性
「○○係」宛の履歴書には、「御中」と「様」のどちらを使うべきですか?
企業に応募書類を送りたいのですが、宛名が「株式会社△△ 採用係」となっています。
「係」は組織の一部なので「御中」を使うと聞いたことがありますが、担当者名がないときに「様」を使うのは不自然にも思えます。
封筒や履歴書の宛名の敬称は「御中」と「様」のどちらを使うのが正しいのでしょうか?
「○○係」宛の正しい敬称の使い方と、応募書類を送る際に失礼にならない宛名の書き方について具体的に教えてください。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
「○○係」宛の履歴書は原則として御中を使おう
質問者さんが疑問に思ったケースで言えば「御中」で問題ありません。会社名や部署名で終わる宛名には「御中」とするのが基本です。
◯◯係や◯◯担当のような表記だと少し迷ってしまうかもしれませんが、これらも個人名ではなく「部署や役職の一部」として扱われるので「御中」で差し支えありません。
迷ったら「個人名=様/部署名=御中」の原則に立ち返ろう
判断基準はシンプルで「個人名が明記されているなら様」それ以外は御中でOKです。宛名で迷った時はこのルールを思い出せば、大きく失礼になることはありません。
ただ実際には「◯◯ご担当者 様」という表記を目にすることもあります。これは実務上使用されることがあり、マナー違反とまでは言えません。相手の氏名がわからず、やや丁寧な表現にしたいときに使われます。
悩んだ場合は「個人名=様」「部署名=御中」の原則に従うのが無難でしょう。
正しい表記で書けているかにも注意が必要
また宛名を書く際に注意するポイントが、会社名や部署名の正式名称です。略称のまま書いてしまうと失礼にあたることがあります。
たとえば「NHK」は正式には「日本放送協会」ですし「リクルート」は「株式会社リクルート」です。
さらに「(株)」のような略記も避けましょう。
漢字にも気をつけてください。「高橋と髙橋」「斎藤と齋藤」「山崎と山﨑」など微妙に異なる漢字には特に注意です。宛名は相手への敬意を表すものなので、送る前にもう一度落ち着いて見直し確認しましょう。
組織宛は「御中」「○○係 御中」が正解
質問の状況の場合は「○○係 御中」が正解です。「御中」は、企業や部署など、組織・団体宛に送る際に使用します。
「様」は、担当者の個人名がわかっている場合(たとえば:人事部 〇〇様)に使います。質問のケース(○○係)は組織宛なので「御中」で問題ないです。
間違えても電話訂正は不要! 送る前の確認を徹底しよう
採用担当者は非常に多くの書類に目を通していますから、その一点で大きく減点されるとは考えにくいです。
わざわざ電話などで「間違えました」と訂正するのは、かえって相手の手間を増やしてしまいますしスマートではありません。
送ってしまった後だったら「次は間違えないようにしよう」と学習したと考え、切り替えるのが最善です。まずは送る前のチェックを徹底することが一番重要です。
以下の記事では失敗しない履歴書の書き方を解説しています。また、提出時のマナーなどについても触れているため、これから履歴書を作成し提出する機会がある人は、事前にチェックしておきましょう。
履歴書を書く時間がない時は、「履歴書完全マニュアル」を活用しよう!
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