英検を履歴書に書くには何級から? 絶対に外せない基本ルールを解説

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  • キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級

    Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施

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  • キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役

    Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる

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  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる

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この記事のまとめ

  • 履歴書に記載する英検のレベルは2級以上が目安
  • 英検以外の資格でも英語力をアピールできる
  • 履歴書への適切な書き方をマスターして英語力をアピールしよう

履歴書の資格欄は、自分のスキルをアピールすることができる一方、「資格を持っているけれど、どう書けば良いのかわかりません」という悩みを抱える就活生は多くいます。特に英検は学生に馴染み深い資格の1つであり、受検してきた人も多く、英検を履歴書にどう書くべきか悩むことでしょう。

履歴書やエントリーシート(ES)は、企業との最初の接点となる重要な書類です。次の選考へと進むためには、自己PRや志望動機などに加えて、資格についても正しく記載し、自分のスキルをアピールしたいものです。

キャリアアドバイザーの隈本さん、木村さん、上原さんのアドバイスを交えながら履歴書における英検の書き方について詳しく解説していきます。これまでに資格を頑張って取得してきたという人は、その努力をしっかりアピールできるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。

履歴書の書き方を一から知りたいという人はこちらの記事を参考にしてみてください。履歴書における基本やマナーを把握し、失敗しない完成度の高い履歴書を作成できるようになりますよ。
新卒用履歴書の書き方完全版|よくある失敗や受け渡しのマナーも解説

目次

英検を履歴書に書く適切な書き方をマスターしよう

英検は日本での知名度が高く、英語の4技能を測ることのできる資格です。また、多くの国内企業で、海外へとビジネスを展開するグローバル化が業界を問わず各社で進んでいます。そのため、日系企業の選考を受ける人にとって英検を履歴書に書くことは英語力をアピールするのにうってつけです。

この記事では、英検を履歴書へ書く基本ルールを徹底解説します。英検を履歴書に書くには何級からが目安なのか、正しい書き方を知りたい人は是非参考にしてみてください。最後には、就活生が知りたい資格を効果的にアピールする方法についても解説していきます。

英検は知名度が高く、英語力をアピールするのに有効的な資格です。アピール方法を踏まえた適切な書き方をマスターし、自分の英語力をアピールしましょう。

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英検は何級レベルから履歴書に書くべき?

英検を保有すると、高校や大学の入学試験で優遇されることがあり、これまでの学生時代に取得してきた人も多いでしょう。そのため、英検を保有している就活生は多いですが、一体履歴書では何級レベルから書けば評価されやすくなるのでしょうか。

そもそも英検には、以下の1〜5級まで全7段階のレベルがあります。

英検の各級におけるレベルの目安

  • 5級:中学初級程度
  • 4級:中学中級程度
  • 3級:中学卒業程度
  • 準2級:高校中級程度
  • 2級:高校卒業程度
  • 準1級:大学中級程度
  • 1級:大学上級程度

では、履歴書で評価されやすい英検レベルについて詳しく解説していきます。

英検2級以上が目安

結論から言うと、履歴書で評価されやすい英検レベルは2級以上が目安です。なぜなら、新卒で就活をおこなうみなさんは現在大学生で高校を卒業している訳なので、高校卒業程度である2級を持っていることが求められるからです。

履歴書に2級以上を書かないといけないという決まりがあるわけではなく、中卒や高卒で就職する場合やアルバイトへの応募など、その人の状況によって2級未満でも記入することでアピールになるケースがあります。

しかし、新卒の大学生であれば2級未満の英検を保有していても記載しないのが無難です。2級を持っている他の就活生がいる中で、2級未満を記入していると、レベルの低い印象を与えてしまいます

アドバイザーコメント

英検は企業評価が高い重要なアピール素材

英語のコミュニケーション能力を測る英検は、日本では圧倒的な認知度があります。

日本英語協会とマイナビがおこなった英語教育改革の推進に関する、企業への意識調査と実態調査アンケートによれば、企業は新卒採用で約9割が英語資格・検定を評価・参考にし、うち約5割が「Reading」、「Listening」、「Speaking」、「Writing」の4技能を評価していると報告されています。

さらに、これら4技能を評価する企業の中で採用率が一番高い試験が英検で、実に85%の採用率を誇ります。 つまり、同じように4技能を評価するTOEFL iBTやTOEIC LRSWなど他の試験よりも英検を評価する企業が圧倒的に多いことがわかります。

英検とTOEIC LRSWの記載が英語力のアピールにより効果的

企業が求める英検のレベルは最低が2級というのが実際のところではないでしょうか。

さらに、職務上英語のコミュニケーション能力が必要とされる組織の場合、英検準1級以上とTOEIC LRSWの同レベルスコアの両方を持っていると、英語力があることをアピールできるでしょう。

企業によって英語の求めるレベルは異なる

履歴書で評価されやすい英検レベルは2級以上が目安であることを解説しました。ただし、企業によって英語の求めるレベルが異なる点には注意が必要です

たとえば、社内言語が英語である会社や海外の会社が取引先となる会社、外資系企業など通常業務で英語を用いる企業では、英検2級よりさらに上級レベルが求められます。また、英語力を活かした職種においても同様のことが言えます。

あらかじめ募集要項の募集条件や歓迎スキルなどに英検○級以上との記載があれば、そのレベルに従ってください。特に指定がない場合は、OB・OG訪問で先輩社員や人事部の採用担当者に仕事で用いる英語レベルについて質問してみましょう。

企業が求める英語力のレベルについては、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。英語力のアピールを検討している人は、併せて確認しましょう。
英語力は就活への影響大! 求められるケースとレベルを徹底解説

英語を使用しない企業の場合は、英検2級に満たない場合でも記載して問題ないのでしょうか?

準2級までなら学習意欲が高いことをアピールできる

英検2級に満たない場合は、準2級までの記載に留めておきましょう。英検準2級は高校生の中級レベルで、日常生活で使われる英語が使えると判断されるレベルです。

一方、英検3級は中卒レベルと評価される資格なので、アピールとしての有効性は高くありません。英検2級未満は無理に記載する必要はないですが、準2級であれば英語を含めて勉強に意識的に取り組んでいると受け止められることもあります。

他にアピールできる資格などがなければ、学習意欲が高いことを示す意味でも記載するようにしましょう。

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英検における履歴書の書き方の基本ルール

資格欄の書き方の基本ルール

ここからは、すでに英検2級以上を保有し、履歴書に記入したいという人に向けて履歴書における英検の書き方の基本ルールを解説していきます。

英検2級以上を保有していることは、誇れるスキルでありアピールしていきたいところですよね。しかし、書き方が適切でないと、スキルはあっても文書作成能力が低い印象を持たれてしまいます。

ここでしっかりと理解し正しく記入しましょう。

履歴書は自分の学歴や経験・スキルをアピールする重要な書類なので、不備があれば就職意欲や社会人としての意識が低いという印象を持たれることがあります。

履歴書の記入ルールが守れていないとプラスの印象はまず持たれないので、記入ルールには十分に注意しましょう。

英検に限らず、そもそも履歴書への資格の書き方がわからない人は、こちらの記事で基本的なルールを確認しましょう。
履歴書の資格欄で好印象を残すには? 書き方から疑問点まで完全網羅

「資格・免許」欄に記入する

まず英検を記載する場所は、「資格・免許」欄に記入しましょう。「資格・免許」欄に記入する際、いくつか気をつけたい点について解説していきます。

①記入する順番

運転免許を保有している人は、英検などの資格の前に運転免許を先に記入しましょう。資格の前に免許を記載することが一般的です。その後は取得年月順に記入していきます。

②「取得」・「合格」の記載

資格・免許名のあとは「取得」や「合格」を記載しましょう。英検などの合格証が交付されるものには「合格」を、運転免許や教員免許など免許証が交付されるものには「取得」と記載します。

正式名称を用いる

履歴書に記載する際は、正式名称を用いましょう。日常会話ではよく「英検」や「FP」、「宅建」と言われることが多く、略式名称の方が馴染み深いかもしれません。しかし、履歴書は重要書類であるため、必ず正式名称を用います

「英検」の正式名称は、「実用英語技能検定」です。2級を記載したいなら「実用英語技能検定2級 合格」と記入しましょう。

履歴書に正式名称を用いるのは、「英検」に限った話ではなく、他の免許や資格も同様です。正式名称がわからない場合は、「英検 正式名称」などとインターネットで検索するとすぐに確認できますよ。

正しい取得年月を記入する

資格名とともに正しい取得年月も記入しましょう。いつ取得したのかが、企業にとって就活生のスキルを把握する判断材料の1つにもなるので、取得年月を書くことは大切です。受検日ではなく取得日を書いてください。

取得年の表記を西暦にするか和暦にするかは、学歴欄や記入日で用いたものと同じ方を使用し、全体として統一感のある仕上がりにしましょう。

英検取得日の確認方法

英検では合格者に合否通知と合格証書・合格証明書が送付されます。合格証書の右下に記載されている証書の発行日が取得日に当たります。

合格証書は再発行できないので無くさずに保管しておきましょう。取得がかなり前で合格証書を無くしてしまったという人は、以下の方法でも取得日を確認できます。

英検取得日の確認方法

  • 英検の公式サイトから確認
    英検の公式サイトである公益財団法人 日本英語検定協会には、過去3年分の試験実施日と合格証書発行年月日の一覧があります。過去3年以内に取得し、受検した年や時期を覚えている人は、これを参照すると良いでしょう。
  • 合格証明書を確認
    合格証書は再発行できないですが、合格証明書なら有料(1,100円)で再発行可能です。受検した時期があやふやな人は、公益財団法人 日本英語検定協会のホームページ(HP)から再発行の注文をして、取得日を確認しましょう。

昔の実績はあり? アピールに有効な英検の取得時期

前述した通り、英検は高校や大学入試の優遇制度として用いられることが多く、中学生や高校生が多く受検します。

保有している英検がかなり前に取得したものだと「就職の履歴書で使えるのかな」と疑問を感じますよね。そこで、アピールに有効な英検の取得時期について解説していきます。

英検自体は有効期限のない生涯有効な資格

英検は有効期限のない生涯有効な資格であり、基本的に大学以前に取得した場合でも履歴書へ記載して良いです。一度取得したら更新も不要で、入試や就職などさまざまな場面で活用することができるのが英検の特徴です。

有効期限があるわけではないので、受け直す必要がなく、就活生にとって嬉しいことですよね。また、英検2級と準1級を保有している場合は、より上位レベルの準1級のみを記載しましょう。

しかし、TOEFLやIELTSなど有効期限が2年以内など明確に定められている資格もあるので、他の資格を記入する際は注意しましょう

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古すぎると企業によっては評価されない場合もある

英検自体には有効期限のない生涯有効な資格ですが、古すぎると企業によっては評価されないことがあります。取得年に制限を設けられている旨の記載がないか募集要項を確認しましょう。

英語を始めとした言語は普段から用いていないとその能力はどうしても落ちてしまうものです。特に、実務で英語を使う企業は、取得日が古いと現在の英語力は十分でないのではないかと思われてしまうかもしれません。

直近で取得した他の英語系資格があればその資格も合わせて記載することで、現在の英語力についても提示するようにしましょう

中学生で取得した英検の履歴書への記載はありでしょうか? 取得日がどれくらい古いと書かない方が良いか教えてください。

上原 正光

プロフィール

少なくとも受検後2年くらい前までの結果を記載しよう

英語能力として、中学校で取得した英検の等級のみが記載されていた場合どう思うでしょうか。

たとえば中学校で2級を取ったとすると、その事自体は素晴らしいと思います。しかし、その後はどうしたのでしょう。「高校や大学では語学には興味が無くなってしまったのだろうか」「語学力は今はかなり低下しているだろうな」と想像します。

たまに古い結果を記載し証明書を紛失したと言い張る学生がいるので、虚偽の申告も疑います。少なくても受検後2年くらい前までの結果を記載した方が良いでしょう。

履歴書には英検S-CBTの記載もOK

英検には、「英検(従来型)」と「英検S-CBT」という2つの受検方式があります。

みなさんがよく知っているのはペーパーテストと3級以上で面接がおこなわれる「英検(従来型)」でしょう。

その他の受検方式として、コンピューターを使用した英検CBTと英検S-CBTが2021年4月に英検S-CBTとなったのです。

この英検S-CBTは、実施方式が異なるだけで従来型と同じ資格価値として履歴書にも記載することができます。従来型とは一体何が異なるのか、英検S-CBTについて詳しく解説していきます。

英検S-CBTとは

英検S-CBTが従来型と大きく異なるのは、実施方式の違いと試験回数の多さです

従来型は、一次試験にリスニング、リーディング、ライティングがペーパーテストで実施され、合格者のみスピーキングが実施される二次試験を面接形式で別の日に受検します。このように従来型は2日間かかりますが、英検S-CBTはコンピューターを使用し、1日で4技能すべてを測ることができます。

また、従来型の試験回数は年3回の実施であるのに対し、英検S-CBTは毎週土日に実施されています。①4月〜7月、②8月〜11月、③12月〜3月という年3回の検定期間が区切られていており、同期間内に同じ級を2回まで受検することが可能です。つまり、従来型と合わせると、年最大9回まで受検することができるのです。

英検(従来型)英検S-CBT
受験可能級5級、4級、3級、準2級、
2級、準1級、1級
3級、準2級、2級、準1級
受験日年3回(6~7月、10~11月、1~2月)毎週土日
受験会場本会場もしくは準会場テストセンター
受験方式ペーパーテスト、面接コンピューター(ライティングは手書き選択も可能)
料金3級:7,900円
準2級:9,200円
2級:9,700円
準1級:10,700円
3級:7,400円
準2級:8,700円
2級:9,200円
準1級:10,200円
英検(従来型)と英検S-CBTの比較

これから英検を取得したい人は英検S-CBTがおすすめ

「応募企業の募集要項に英検資格が条件に記載されていて、英検を受検したいけど、従来型の試験日が終了したばかり……」

「英検を受検して企業にアピールするものを増やしたいけど、忙しくて2日間も英検に時間を掛けたくないな」

といった人には、毎週受検可能で従来型より500円安い英検S-CBTの受検がおすすめです

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英検だけじゃない! 履歴書でビジネス英語力をアピールできる資格や試験資格

ここまで履歴書における英検の書き方から英検と同様の資格価値である英検S-CBTなど英検に焦点を当てて解説してきました。ここからは、 履歴書でビジネスとして英語力をアピールできる資格を解説していきます。

ビジネスとして英語力をアピールするのに有用なものとして以下の2つが挙げられます。

英検以外にビジネス英語力をアピールできる資格や試験

  • TOEIC Listening & Reading Test
  • Linguaskill Business

これらの試験の概要やなぜ有用なのかについて、次の章で詳しく解説していきます。

TOEIC Listening & Reading Test

TOEIC Listening & Reading Testの基礎知識

  • 主催団体:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会
  • 資格種類:民間資格
  • 試験形式:マークシート式
  • 試験日頻度:月1回(2月と8月を除き年10回)
  • 試験時間:約2時間(リスニング約45分間、リーディング約75分)
  • 試験内容:リスニング(写真描写問題6問、応答問題25問、会話問題39問、説明文問題30問)、リーディング(短文穴埋め問題30問、長文穴埋め問題16問、文書問題54問)
  • 受検費:7,810円

ビジネス英語をアピールする資格として、知名度の高いTOEIC Listening & Reading Testが最も有効です。一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会の英語活用実態調査2019(企業・団体)によると、約半数の企業がTOEICのスコアを見ていることがわかりました。

新卒採用でTOEICのスコアを要件・参考にしている企業の割合

TOEIC Listening & Reading Testは年10回程実施され、合格・不合格ではなくスコアの獲得なので、定期的に受検するのにも最適です。

履歴書に記載する場合は、一般的に600点以上、さらに英語力が求められる企業では730点以上を目指しましょう。この目安に加えて、選考を受ける企業の募集要項で「TOEIC〇点以上」という指定がないか事前に確認しましょう

TOEICと英検はどちらの方が就活で有効なアピールになりますか?

上原 正光

プロフィール

TOEICの方がより正確に英語力をアピールできる

企業が英語力を昇進基準などに設定する場合には、TOEICの点数を使います。なぜなら、TOEICの点数は数値で示されるので、英語力の見極めがしやすいからです。英検では、飛び飛びの能力しか表現されません。

特に英検2級と準1級の間には語学力に大きな差がありますが、この範囲にある場合だと英語力を適性にアピールできません。そのためTOEICの方が有効です。英検だと準1級以上を持っていると英語ができると判断されます。

以下の記事で、就活で必要なTOEICのレベルや勉強法、アピール方法などTOEICについて余すことなく徹底解説しています。特に英語力が求められる企業への入社を考えている人は、本記事と合わせて読み、英語力のアピールに役立たせましょう。
TOEICのスコアは就職活動に影響大! 目安の点数を大公開

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Linguaskill Business

Linguaskill Businessの基礎知識

  • 主催団体:開発(ケンブリッジ大学英語検定機構)、国内での販売・運用(公益財団法人 日本英語検定協会)
  • 試験種類:能力評価試験
  • 試験形式:Online Reading & Listening Test(3または4肢択一式)、Online Speaking Test(マイク付きのヘッドセットを用いた回答式)、Online Writing Test(タイピングによる入力形式)
  • 試験日頻度:公開会場受検(月1回程度)、リモート受検(毎月10日間試験期間があり、期間中であれば24時間いつでも受検可能)
  • 試験時間:Online Reading & Listening Test(約60~85分間)、Online Speaking Test(15分)、Online Writing Test(45分間)
  • 試験内容:Online Reading & Listening Test(リスニング、リーディング、言語知識)Online Speaking Test(インタビュー、音読、プレゼンテーション、グラフを用いたプレゼンテーション、ロールプレイ)Online Writing Test(Eメールや手紙、メッセージ報告書/企画書の作成)
  • 受検費:Online Reading & Listening Test(2,900円)、Online Speaking Test(6,900円)、Online Writing Test(3,900円)

Linguaskill Businessは、名前にもある通り、ビジネスコミュニケーションを測るオンライン英語テストです。職務内容の説明や商談、会社紹介などビジネスシーンに焦点を当てたテーマやタスクが出題されます

Speaking 、Writing 、Reading & Listening とわかれており、必要なものを選択して受験することができます。国内の受検会場は東京・大阪のみですが、リモート受検が可能です。

世界50カ国以上の企業や機関で活用され、国内では三井物産や日光ケミカルズなどで導入実績があります。外資系企業や海外企業、総合商社、航空会社などハイレベルな就活をおこなう人は、英検やTOEICに加えて取得しておくとさらなるアピールにつながります。

履歴書で英語系資格をより強くアピールする方法

履歴書で英語系資格をより強くアピールする方法

  • 1年以上の留学経験がある人は学歴欄に記載する
  • 未取得の資格でも勉強中であることを記入する
  • マイナー資格はレベルを追記する
  • 資格所有を自己PRや志望動機の内容と掛け合わせる

英検以外にも有用な資格があることを理解できましたね。最後に、履歴書で英語系資格をさらにアピールする方法について解説していきます。

特に現在3、4年生の人は、今から新たな資格を目指すというのは難しいケースが多いと思います。

そこで、今ある自分のスキルや状況をどう上手くアピールできるか、自分の経験をよく魅せるかが重要です。

①1年以上の留学経験がある人は学歴欄に記載する

資格は持っていないけれど、留学をして英語力を身につけたという経験がある人も多いでしょう。企業によっては、資格よりも実務的な英語力や多様性を受容できる価値観を重視しているケースがあります

そのため、資格を所有していなくても留学経験を履歴書に記載することは英語力をアピールするのに有効的です。

1年以上の留学経験は「正規留学」に該当するので、学歴欄に留学期間、留学先の国名、学校名(学部・学科名)を記載しましょう。正規留学は卒業を目指すこととされているため、学校名のあとに、高校・大学であれば「卒業」、大学院であれば「修了」と書くのを忘れずにしてくださいね。

1年以内の語学留学や短期留学、海外研修の場合は、自己PRでアピールしたり、語学欄、備考欄などに記載したりすると良いでしょう。

履歴書の学歴欄の詳しい書き方はこちらの記事で解説しています。併せてルールを確認しておきましょう。
大学生・院生必見! 履歴書の学歴欄の正しい書き方とは?

木村 千恵子

プロフィール

企業側は、留学経験があるというだけで高評価をすることはほぼありません。

英語圏への留学経験があっても英語力が不足している学生も実際にいるため、留学が与えた影響をどのように自己理解し、入社後にどのように活かそうと考えているかをESや面接などで伝えましょう。

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②未取得の資格でも勉強中であることを記入する

未取得の資格に関しては、以下のように勉強中であることを記入すると、向上心のある印象を与えることができます。

未取得の資格を勉強中である時の記入方法

  • 「資格名+取得に向けて勉強中」
  • 「資格名+〇月受検予定」

本来取得日を記載する欄は空欄のままで大丈夫です。

また、受検済みで結果待ちの場合は、「資格名+〇月取得予定」と記入すると良いでしょう

これは、英語に関する資格のみならず他の資格でも同様です。とくにその業界に関連性のある資格で活用すると良いでしょう。不動産業界であれば宅地建物取引士試験、金融業界であればファイナンシャル・プランニング技能士などが挙げられます。

③マイナー資格はレベルを追記する

英語系の資格には非常に多くの種類があります。英検やTOEICなどは、就活生や転職者がよく用いるので企業側も理解しやすいです。しかし、一般的に聞いたことがないようなマイナーな資格を提示されても、就活生がどのくらいの英語力を持つのかわかりません。

マイナーな資格には、「TOEIC800点〜900点相当」や「海外の取引先と商談ができるレベル」といったレベルを追記して面接官が理解しやすい配慮をしましょう。

また、「合格率10%」などとレベルを示すことで、面接官はこの資格を取るのにどんな工夫や努力をしたんだろうと気になり、面接での話題を生むことにもつながりますよ

④資格所有を自己PRや志望動機の内容と掛け合わせる

資格は持っているだけではなく、それを活かして入社後に活躍する姿を面接官にイメージさせ、採用するメリットを感じてもらうことが大切です

たとえば、「自身の英語力を活かして、海外のお客様に適切なサービスのご提案とアフターフォローをすることで、海外へとビジネスの拡大を目指す御社に貢献いたします」といったように志望動機で自分の英語力の活かし方を伝えましょう。

また、英語力そのものではなく、自己PRでは資格を取得する努力や計画性などをアピールするのにも有効的です。

そもそも履歴書への志望動機や自己PRの書き方がわからない人は、こちらの記事を参考にしてください。

志望動機
例文10選|新卒用履歴書の志望動機の基本と盛り込むべき6要素

自己PR
新卒用履歴書の自己PRを書く極意|例文28選を強み・職種別で紹介

アドバイザーコメント

志望動機や自己PRと絡めることで意欲をアピールできる

英語系資格を持っている人がアピールする際に最も効果的なのは、本文で紹介されている「④資格所有を自己PRや志望動機の内容と掛け合わせる」です。

英語資格の取得アピールをする学生は多く、採用人事もその資格の取得難易度については把握しています。

そのため、入社後に即活用できる会話力や業務との相関性といった関連スキルをアピールした方が、入社して活躍したいという意欲を伝えることができ、将来を見据えて自主的な学習ができる人といった評価につながります。

資格取得の動機から自分の価値観を伝えよう

また、面接では資格を取得した目的をはっきりと語れるようにしておきましょう。

面接官は、応募書類に記載されている資格から応募者の人柄なども読み取ろうとします。英語資格をアピールする際には、その難しさや取得に費やした経験よりも「そもそも何のために資格を取得したのか」という根本的な目的と絡めて自己PRをしましょう。

資格を取得しようとした意図を語ることで、面接官に何らかの決断をする際の価値観が伝わりやすくなり、思考力などの評価が高まる可能性があります。

英検を履歴書に正しく記載して英語力を最大限アピールしよう

ここまで、英検を履歴書に正しく記載する方法や履歴書における資格に関連することを網羅的に解説してきました。グローバル化が加速化する現代において、英語力のある人材を採用したい企業は多くあります。

また、履歴書は企業と初めての接点となる重要書類です。今回解説した、履歴書に正しく記載する書き方やアピール方法を徹底し、英語力を最大限アピールしていきましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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