公務員を目指す理由が必ず伝わるエントリーシートの書き方|12例文

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この記事にコメントしたアドバイザー

  • 吉野 郁子

    保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16070714)/公認心理師(登録番号44050)

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  • 平井 厚子

    Officeまいとれいや代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号18050998)/2級キャリアコンサルティング技能士(第13S17405190号)/産業カウンセラー(第S0801178号)/教員免許 SNS:X(旧Twitter)/Instagram

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  • 木原 渚

    771 代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号19071060)/2級キャリアコンサルティング技能士(登録番号19S17403784)/Gallup認定ストレングスコーチ(登録番号29078)/MBTI認定ユーザー(登録番号2106101628) SNS:Facebook

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公務員試験のエントリーシート(ES)を作成するときに迷う人は案外多くいます。公務員試験の特性に合った内容とはどういうものかが想像しづらかったり、民間企業と併願している人は民間企業と似た内容でも良いのか迷ったりすることもありますよね。

公務員のESは、公務員という仕事が持つ公共性の高さを踏まえた内容にするのがとても重要です。また提出のタイミングにも留意して、公務員試験におけるESの役割を熟知しておきましょう。

この記事ではキャリアコンサルタントの平井さん、吉野さん、木原さんと一緒に公務員のESの役割や仕事の特徴を踏まえた内容にするためのポイントを解説します。公務員試験に自信を持って臨めるように、この記事を活用してくださいね。

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公務員のESは「公務員になりたい理由」を多角的に示すことが重要

公務員のESは「なぜ公務員を目指すのか」ということを、いろいろな設問の中で伝えることが大切です。公務員試験はときに倍率が10倍を超えることもあり、志望度の高さが伝わらなかった場合に、選考に通らない可能性もあります。

この記事でははじめに、公務員試験におけるESの役割を紹介していきます。提出を求められている目的や提出方法などを押さえ、ESを作るときに焦らないようにしておきましょう。

そして、公務員のESで最頻出の志望動機と自己PRの作り方を、就活のプロであるキャリアコンサルタントと一緒に解説していきます。あなたが公務員になりたい理由をしっかりと伝えられるように、記事で解説する方法やステップを実践してくださいね。

最後に公務員の種類ごとに、ESを作るときに参考となる志望動機と自己PRの例文を紹介します。自分の回答と比べながら、例文の構成や気に入った表現を積極的に取り入れていきましょう。

公務員の最大の魅力は安定だと思っています。それを伝えるだけではダメですか?

吉野 郁子

プロフィール

安定だけでは周囲と差別化ができずアピールが難しい傾向にある

志望動機に「安定していることが魅力で応募した」と書くだけでは、採用につながらないと考えられます。

理由は2つあります。1つ目の理由は、周りの学生も同じことを考えているからです。公務員の安定性を志望動機として取り上げても、周囲と差別化することができず、採用するメリットがある人材とアピールすることは難しいでしょう。

2つ目の理由は、行政運営の安定は、働く多くの人たちの必死の努力で成り立っているものであり、その努力にぶら下がりたいという気持ちは歓迎されないからです。

官公庁や団体は、限られた予算の中でいかにより良い行政サービスを実現していくかを考えています。それに関してあなたがどんな意欲があるのか、活かせる強みは何かを、志望動機と自己PRでしっかり伝えていきましょう。

公務員を志望している人の中には資格を取得して差別化したいと考えている人もいるかもしれません。以下の記事では公務員で有利になる資格を職種別にまとめているので参考にしてみてください。
公務員で有利な資格って? 職種別の資格とアピールのコツも解説

公務員試験を受ける人の多くは、民間企業と併願しているのではないでしょうか。共倒れとならないようにしたいと考えている人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
公務員と民間企業の併願で共倒れ? 状況別で両立のコツを解説

地元の役所へUターン就職をしようと思っている人は、こちらの記事を参考に後悔しない選択をしてくださいね。
Uターン就職とは? 勤務地で後悔しないための就活の進め方

ESを書く時間がない時は、「ES回答例100選」を活用しよう!

ESに何を書けばいいか困っていはいませんか?就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、ESだけに時間をかけてはいけません。

そんな時は大手企業に内定した先輩達のESを見れるES回答例100選」を参考にしましょう。この資料を見れば、あらゆる業界と職業のES回答例がわかります

無料で見れるので、書き方を参考にしながら志望企業のESを突破しましょう。

 ESの一部を特別公開!(サントリーの場合) 
【Q1】具体的にやってみたい仕事とその理由
私は営業として、顧客のニーズに合った商品を売ること、さらに「より良いひととき」を感じられる空間を提供したいです。営業の仕事で、その商品に「より良いひととき」という付加価値を創造できる貴社ならではの提案に魅力を感じ、付加価値を最大まで引き出すことで貴社の利益に貢献したいと考えています。付加価値を提供するためには、顧客の隠れたニーズに対応することが必要だと考えます。それを引き出すために大切なものは「信頼」です。顧客を想い、信頼されてこそ些細なニーズに気づくことができます。フィリピンで公園を作った際は、現地の子供たちのニーズを把握し…続きはこちらから

前提確認! 公務員試験におけるESとは

公務員試験におけるESとは

  • 提出のタイミング:公務員の種類や自治体によって異なる
  • 提出方法:Webか持参が多い
  • 記入項目:志望動機・自己PR・ガクチカはほぼ必ず記載する

さまざまな企業・団体の書類選考で取り入れられているESですが、公務員試験でも提出を求められることが多くなっています。ここでは公務員試験のESについて、提出のタイミング、提出方法、記入する項目を解説するので、前提知識を身に付けましょう。

また、公務員のESは「面接カード」と呼ばれることもあり、民間企業と比較するとESが書類選考ではなく面接選考のために使われるという場合もあります。役割の違いにも留意しながら、ESを提出する目的を把握してくださいね。

①提出のタイミング:公務員の種類や自治体によって異なる

公務員のESを提出するタイミングは、大きく2つに分かれます。1つ目は民間企業と同じく履歴書と一緒に提出する場合と、2つ目は面接の日程が決まったときに提出する場合です。官公庁や団体によっては、面接当日に提出することもあります。

いつのタイミングでESを提出するかは官公庁や団体によって異なりますが、大きく国家公務員と地方公務員で提出するタイミングが分かれています

ここではそれぞれの公務員の実例を用いながら提出のタイミングを解説するので、自分の試験に合わせて確認していきましょう。

どんなにESが良い内容でも、面接当日の服装でマイナスな印象を残してしまっては内定につながらないかもしれません。こちらの記事を参考にしてくださいね。
公務員試験にふさわしい服装は? 選び方やNG例も併せて解説

公務員の面接ではどのような質問をされるのか、不安を抱いている人は以下の記事を参考にしてみてください。頻出質問と回答例を紹介しています。
公務員面接の頻出質問15選|意図を汲み取った回答で好印象を残そう

面接の通過率を上げたいと考えている人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
面接のコツ|通過率を飛躍的に上げる初心者必見の対策を解説

自己PRが思いつかない人は
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自己PRはESや面接でよく聞かれる質問の一つ。
しかし、「自己PRが全然思いつかない......」「自己PRを考える時間がない......」対策が思うように進んでいない人も多いのではないでしょうか?

そこで活用してほしいのが、「Chat GPT 自己PR作成ツール」です。簡単な質問に答えるだけで、Chat GPTが選考で活用できる自己PRを自動で作成します。

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国家公務員は面接当日が多い

国家公務員とは、厚生労働省や経済産業省などの中央省庁の職員のほか、裁判所や検察庁などの職員を指します。裁判官や検察官などの法務系の職員を除き、国家公務員試験ではESが面接カードと呼ばれ、提出するタイミングは面接当日です

ESの内容としても、志望動機や自己PR、ガクチカなどの基本的な設問のみとなっているケースが多く、面接官が提出を受けたESをもとに質問する場合がほとんどです。

そのため、国家公務員のESは書類選考に使われるのではなく、面接で何を聞くかを決めるときに使われているケースが多くなっています。

地方公務員は願書提出時が多い

地方公務員とは都道府県庁をはじめ、市役所や町村役場などで働く職員を指します。地方公務員のESは願書提出と同時になるケースが多く、志望動機や自己PRのほか民間企業のような独自の項目が設けられていることもあります

たとえば、令和6年度茨城県職員採用大学卒業程度試験【事務(知事部局等B)】では申し込み時にESの提出が必須で、その内容に沿って面接時にプレゼンテーションをおこなうというものでした。

すべての地方公務員が願書を提出するときにESを出すわけではありませんが、原則的には願書と同時にESを提出すると把握しておきましょう。

②提出方法:Webか持参が多い

公務員のESを提出する方法として特筆すべきは、面接当日に持参するケースがあることです。前述のとおり、ESを書類選考の通過者を決めるために使うのではなく、面接での参考資料とする場合が多いことが背景になっています。

ESの持参は民間企業ではあまり見られないため、公務員試験のときは持っていくのを忘れないように必ず持ち物を点検してくださいね

また、持参以外にWebで提出できる官公庁も増えています。ESの提出方法は官公庁や団体が公表する試験案内や担当者からの連絡などを通して確認することも忘れずにおこないましょう。

公務員試験においては、審査プロセスがよりいっそう透明で公平であることが求められています。

そのため、本人確認に加え、変な先入観を持たず直接会った際に人物を公平に評価するために、持参形式にしていることがあるのです。

また、大量の応募があった場合、郵送やWeb提出では書類の整理や受け付けが煩雑になり、ミスが起こる可能性もあります。受付や審査効率の向上、リスク回避が目的といったケースも考えられますね。

面接のときに何を持っていけば良いのか迷う人もいるはずです。こちらの記事を参考に当日に漏れがないようにしてくださいね。
面接に必須な持ち物12選! あると役立つアイテムも紹介

公務員試験の面接が圧迫面接ではないかと心配している人もいるかもしれません。こちらのQ&Aでは真相についてキャリアアドバイザーが回答しているので確認してみましょう。

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私はリーダーシップを発揮できる人材です。学生時代にサークル長として運営に携わった際に、リーダーシップを養うことができました。サークル長を務めていたフットボールサークルでは、練習場所や時間が取れないことや、連携を取り切れていないことが問題でした。そこで、大学生側に掛け合い週に2回の練習場所を確保し、時間を決め活動するようにメンバーに声掛けを行いました。さらに週末明けに今週の活動の詳細をメンバーに配信することで連携強化に努めた結果、サークル加入率を前年度の3倍まで伸ばすことができました。問題にしっかりと焦点を当て、迅速に対応していき、周りを良い意味で巻き込んでいくリーダーシップを御社でも活かしていきたいと考えております。


③記入項目:志望動機・自己PR・ガクチカはほぼ必ず記載する

ESの記入する項目は民間企業と大きく変わらず、志望動機、自己PR、ガクチカとなっています。そのため、ESの設問がまだ公表されていなかったとしても、この3つについては記入する内容を固めておきましょう。

ただ、面接カードと呼ばれる面接当日に提出するタイプのESの場合は、文字数が少なかったり、記入する枠が狭いこともあります。文字数を調整し、面接官が読んで瞬時に内容を理解できるようにしておく必要があるのです。

書き方は後半の公務員のESを見やすくするための3つのポイントで解説しているので参考にしてくださいね。

ESの定番である志望動機、自己PR、ガクチカの作り方を押さえておきたいと考えている人は、こちらの記事を参考にしましょう。

志望動機
例文12選|受かる志望動機をエントリーシートに書く4つのステップ

自己PR
例文15選|エントリーシートの自己PRで人事を惹き込むコツを解説

ガクチカ
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説

面接カードは履歴書や民間企業のエントリーシートとは内容が異なり、書き方がわからない人も多いと思います。以下の記事では面接カードの基本の書き方をまとめているので参考にしてみてください。
面接カードの基本の書き方と一歩リードできるコツ|質問別記入例付き

ESで公務員試験に落ちることはない⁉ 就活のトレンドをプロが解説

公務員のESは面接当日に持参する場合があるため、ごくまれに「公務員試験はESで落ちることはない」という噂が回るときがあります。

ただし実際のところは、空欄が目立ったり、内容が薄かったりした場合は面接官がマイナスな印象を抱き、選考を通過できない可能性の方が高いです。

ここでは就活のプロであるキャリアコンサルタントの平井さんに、公務員のESが選考においてどの程度重要なのかを解説してもらいます。平井さんの解説をもとに、公務員試験におけるESの重要性を確かめておきましょう。

アドバイザーコメント

公務員のESは面接において質問と回答の基礎となる重要な書類

公務員採用では「なぜ民間ではなく公務員なのか」「採用されて何を実現したいのか」が重視されます。面接ではそれらの点を多角的に確認されることになり、かつ回答に一貫性があるのかにも目が向けられているのです。

また、裏付けとなる基礎能力の有無については、筆記試験や適性検査で確認されます。それが公務員試験の基本的なスタイルです。

ときどき「面接でESの内容を補足すればいい」と考えている人がいますが、ESが整っていないと公務員になりたい理由を答えるための出発点が定まっていないといえるため、最終面接までにされるさまざまな質問に答えることができない場合が多くなっています。

ESや面接カードは面接の基礎資料です。採用担当者はこれをもとにあなたが公務員になりたい理由について深掘り質問をするため、ESなどが整っていないと面接を有意義にするための質問をしてもらえないというリスクもあるのです。

面接を通して自分の考えも深められるようにESをしっかりと準備していこう

面接でいろいろな質問をされると、あなた自身も自分の考えを深めていくことができます。

ただし、面接を通して考えが深まり表現が変わっていくことと、ESなどをまったく用意せずに面接で質問を受けるたびに答えを考えるのとはまったく違います。

ESをきちんと用意しないと、その場で思いついたものを話すというパターンになることが予想され、考えを深めることにはつながらないと考えられます。

ESや面接カードをしっかり作成し、面接を重ねながら自分のビジョンを明確にしていければ、面接官に対しても説得力が生まれて採用の可能性が高くなるのです。質問と回答の土台となるES作成はしっかりとおこないましょう。

志望動機編! 公務員に特化した内容にするための3つの方法

志望動機編! 公務員に特化した内容にするための3つの方法

  • 選考を受ける官庁や自治体との接点を探す
  • 希望する部署や仕事内容を明確にする
  • 民間企業と比較して公務員の独自性を見つける

公務員のESで必ずといって良いほど聞かれる志望動機では、「なぜ公務員なのか」という理由を明確に伝えることが大切です。

伝わらない場合は、高い競争率の中で選考に落ちてしまったり、早期退職をするだろうというマイナスな印象につながる可能性すらあります。

ここでは、志望動機を公務員に特化した内容にするための3つの方法を伝授します。実践する順番は自由なので、志望動機を考えるうえで足りていないと思う部分から始めてみましょう。

面接での志望動機の答え方についても対策をしておきたいと考えている人は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG

①選考を受ける官庁や自治体との接点を探す

自分史のフォーマット

公務員とのかかわりを見つけられると、自分にしかない独自の志望動機を作ることができます。「なぜ公務員を目指すのか」という質問に対して、オリジナルの回答をして納得感を得られるように、まずは自己分析を通して公務員との接点を探してみましょう

おすすめの自己分析は自分史を書き出す方法になります。公務員の仕事は生活の基礎につながっているため、自分が頑張ったことや苦労の背景に、官公庁や団体がしている施策やサービスなどが影響していることがあるのです。

小学生中学生高校生大学生
勉強そろばん検定数学検定数学の勉強に力を入れた数学科で世界中の論理を勉強した
部活動・習い事特になし吹奏楽部でフルートを一生懸命練習した吹奏楽部でフルートパートを担い、全国大会出場を目指したブラスバンド部に所属し、地域のお祭りでの公演に力を入れた
頑張ったことそろばん検定に力を入れた高校受験ではスーパーサイエンスハイスクールを目指した父親の自営業の手伝いを頑張った奨学金制度を利用するために、GPAを落とさないように勉強した
公務員になる志望動機を考えるために自分史を書き出す例

たとえば、上記のように数学の勉強を頑張ってきた人が自分史を書き出したとします。

そろばん検定や数学検定の大会を調べると、文部科学省が後援し数学的な知識を広げるための取り組みをしていたとわかれば、子どもたちの教育に貢献する文部科学省の職員になりたいという志望動機が描けるかもしれません。

自分の過去を徹底的に振り返り、官公庁がその活動に携わっているかを探って、自分との接点を浮き彫りにしましょう。

選考を受ける官庁や自治体との接点を探して書いた志望動機

私は勉強について幼少期から追求できる環境を整えるために、文部科学省の職員になりたいと考えています。

理由は私が小学生の頃からそろばんに親しんでおり、それらの検定や大会を主催したり、後援したりしていたのが文部科学省だったからです。

小学2年生の頃、友人と一緒にそろばん教室に通いはじめました。たくさんの計算問題を解けたときの達成感が好きで夢中になりました。ただし、徐々に慣れてきて飽きてきた頃にそろばん検定があることを知り、検定合格を目指して一生懸命勉強するようになりました。

勉強に意欲的に取り組む姿勢はその後も変わらず、大学の進路も数学科を選びました。そして○○大学で数学の○○論理の研究をしていましたが、文部科学省が主催するフォーラムに参加したり、イベントに参加したりして、常に興味を失わずに取り組めたと思います。

私は国家公務員として学問に関して多くの人が興味を持って取り組めるような環境作りをおこない、国民に貢献をしていきたいと思います。

吉野 郁子

プロフィール

もし官公庁や自治体などとのかかわりがわかりづらいときは、今まで出会った人の中で公務員として働いている人、自分に影響を与えてくれた人を思い出してみましょう。

その人になにがしかの尊敬の念を持ったことが、志望意欲につながっている可能性もありますよ。

徹底した自己分析をしたいと考えている人は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

自分史を使った自己分析を極めたい人は、こちらの記事も参考にしてみましょう。
自分史を最大限就活に活かす方法とは? 記入例付きで作り方から解説

自己分析をするためのフォーマットがほしいと考えている人は、こちらの記事から探してみてくださいね。
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選

②希望する部署や仕事内容を明確にする

公務員の仕事は多くの人々の生活にかかわっているため、一言で言い表すことが難しいほどに多種多様です。自分が希望する部署や仕事内容を決めずに志望動機を作ってしまうと、公務員にこだわる理由が曖昧になってしまうため注意しましょう

希望する部署や仕事内容を見つけるためには、官公庁のホームページ(HP)を活用してみてください。たとえば、文部科学省であればインターネットで「文部科学省 組織図」などと検索すると、文部科学省のHPに掲載された組織図が出ます。

組織図を見ると、「高等教育局」や「研究振興局」などの部署がわかるので、気になったものを再度ネットで調べて業務内容を把握していきましょう。

自分がやりたい仕事がどんな部署でできるかが明確になれば、志望動機がより具体的でわかりやすいものになります。面接官が志望動機に納得感を持てるように、働きたい部署や仕事内容を定めた内容にしてくださいね。

希望する部署や仕事内容を明確にして書いた例文

私は○○県庁の観光振興課で、○○県の観光施策に力を入れたいと思っています。それは生まれ育った○○県の隠れた魅力を多くの人に届けたいからです。

大学進学にともない上京しましたが、大学2年生の夏休みに友人を案内するために帰省することになりました。小さい頃は、正直なところ「何もない」と感じていましたが、プランを考える中で都心からほど良い距離で自然も豊富という良い面に気付きました。

友人たちとは一緒に海に行き、知人がやっている店で海産物を食べて、あまり観光客が来ない山をハイキングしました。それぞれ喜んでくれて、「こんな場所があるって知らなかった」と言ってもらえました。この魅力をもっと多くの人に届けたいと思っています。

大学で学んだマーケティングの知見も活かしながら、県内の良いところを全国に発信するような仕事がしたいです。

多種多様な仕事をやりたいという志望動機だと評価を受けづらいでしょうか?

仕事内容をあまり理解していないと捉えられるケースもある

「多種多様な仕事がやりたい」というだけでは、具体的な職務や業務内容について理解していないと捉えられるケースがあるため注意が必要です。

その組織が担当する業務の多様性や社会的な影響力、公益性などに焦点を当て、自身の志望動機がその特徴にマッチしていることを示しましょう。

また、自分がどのように成長し、組織や社会に貢献していきたいのかを示せれば評価されやすくなります。

民間企業を分析するときの企業研究の手法を使って、官公庁や団体の研究をするとより多角的に仕事内容がわかる場合があります。こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!

③民間企業と比較して公務員の独自性を見つける

公務員に特化した内容の志望動機にするには、民間企業との比較が有用です。民間企業と比較すれば、公務員の業務内容をはじめ仕事の進め方や予算、事業規模など公務員の特性が浮き彫りになるのです

公務員は原則的に、市民に広く開かれたサービスを提供し、公益になる活動をしています。取引先やサービスの提供先にも注目すると、社会性や業務内容の違いがわかりやすいので、調べてみてください。

公務員の場合民間企業(塾)の場合
仕事の進め方国や自治体などの方針に沿って仕事をする社長の方針に従って仕事をする
予算国や自治体などの予算に従うため規模が億単位になる場合もある会社の規模によって異なるが国や自治体などよりは小さい傾向にある
事業規模国や自治体など広く国民や市民に影響がある会社の規模によって異なるが利用者とその関係者への影響に留まる
取引先・サービス提供先国民や市民利用者とその関係者
公務員と民間企業を比較する例①(小学校教育に関する仕事)
 公務員の場合民間企業(塾)の場合
仕事内容①全国の児童生徒を対象に全国学力・学習状況調査の実施通っている児童に対する小テストや模試の実施
仕事内容②公立小学校で子どもたちに勉強を教える中学校受験を目指している子どもたちへの教育
仕事内容③いじめ問題などの行動への対策を立案する保護者からの相談の受け付け
公務員と民間企業を比較する例②(小学校教育に関する仕事)

民間企業と比較してわかった事業規模の大きさや、仕事内容の公益性の高さなどを盛り込んだ志望動機にすることができると説得力が増し、公務員に特化した内容にすることができるのです。

民間企業と比較して公務員の独自性を見つけて書いた志望動機

私は文部科学省の職員として、いじめ対策に根本から取り組みたいと考えています。なぜならいじめ対策というのは民間企業ではあまり取り組めないことだからです。

大学の心理学に関するゼミ活動で、全国で発生したいじめ問題の分析をしていました。ある学校の教諭が話していた「いじめが起こったときにどのように対応すれば良いか事例もないし、相談先もなかった。ずっと一人で悩んでいた」という言葉が忘れられません。

そこで私が考えたのは、事例を集める大切さと体系的に対応する仕組みを整える重要性でした。これを実現するためには文部科学省という立場で、多くの学校とやり取りしながら対策を進めたいです。

私は自分が幼少期にいじめを経験したということもあり、いじめ問題を解決することに強い使命感を持っています。その使命感を活かし、文部科学省で働きたいと思います。

平井 厚子

プロフィール

民間企業と公務員の大きな違いは、公務員が担当する地域や分野についてのビジョンを持ち実現に向かって取り組む点だと思います。

公務員は事業利益をあげる必要がない場合もありますが、預かった公金をどう使えば地域や住民に貢献できるのかをプランニングして実行していくことが求められているからです。

自己PR編! 公務員になってから活かせる強みを見つける4ステップ

公務員のESで使える自己PRを作る4ステップ

公務員のESの自己PR欄では、自分の強みを伝えて、働き始めてから活躍できることをアピールする必要があります。なお、公務員は異動のスパンが短く、いろいろな仕事があるため、どのような仕事でも活かせそうな強みをアピールすることも大切です。

ここからは自己PRで使える強みを見つけるための4ステップを解説します。公務員になってから活躍できるということを示すために、解説するステップを順番に実践し、公務員のESに合った自己PRができるように準備していってくださいね。

面接での自己PRの答え方で、面接官をぐっとひきつけることができます。こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選

公務員の面接では自己PRが重視されています。以下の記事では面接での自己PRの作り方をまとめているので参考にしてみてください。
公務員の自己PRのコツは? 評価される作り方を例文付きで解説

①採用ページから求める人物像を探る

公務員といっても、実は官公庁や団体によって求める人物像は異なります。「公務員だから真面目さを伝えられれば良い」「計画性を重視しているだろう」といった勝手なイメージをもとに、自己PRを決めてしまうのは避けましょう。

まずは官公庁や団体が設けている採用情報に関するページを開き、求める人物像を整理してみてください。ノートやスマートフォンのメモに書き写して整理すると、後で見返しやすくなるのでおすすめです。

また、以下の例のように官公庁や団体が公表する求める人物像は「高い志と豊かな感性を持った人材」などと、文章が長かったり要素が複数あったりする場合もあります。

そのときは、「向上心」「感受性」などとキーワードでまとめると、自分の強みと比較するときにしやすくなるのでおすすめです。

採用ページから求める人物像を探る例

  • 東京都
    ・高い志と豊かな感性を持った人材
    →向上心、感受性
    ・進取の気性に富み、自ら課題を見つけ、進んで行動する力を持った人材
    →自主性
    ・都民から信頼され、協力して仕事を進める力を持った人材
    →信頼感、協調性
    ・困難な状況に立ち向かい、自ら道を切り拓く力を持った人材
    →チャレンジ精神
  • 岩手県宮古市
    ・何事にも意欲的に取り組み実行力に富む方
    →実行力
    ・市民のために積極的に働くことができる方
    →積極性
    ・コスト意識を持ち計画的に物事をやり遂げる方
    →計画性
受ける自治体の規模が小さく、求める人物像の情報が少ないです。その場合はどのように考えたら良いですか?

過去の取り組みや住民との交流から特性と課題を把握しよう

小さな自治体においては、地域の特性や抱える課題が重要なポイントになります。

自治体のウェブサイトなどを確認し、過去に実施したプロジェクトなどについて調べることで、その自治体が重要視している価値観や方針を知る手がかりが得られるでしょう。

また、地域住民や自治体の職員との交流を通じて、その地域の雰囲気や文化、重視される価値観を把握することもできます。

これらを踏まえ、自分がどのようにマッチし、組織に貢献できるかをアピールしましょう。

②OB・OG訪問で活躍している職員の特徴を聞く

官公庁や団体が公表している求める人物像の情報だけで自己PRを作ってしまうのは避けましょう。

の情報は多くの情報からピックアップされた限られた情報だということに加えて、文脈が省かれているので、あなたが意図せず誤解をしてしまっている可能性もあるからです

そこで、OB・OG訪問をすることでより深く官公庁や団体が求めている人物像を理解することができます。特に、活躍している職員の特徴を聞くと、自己PRで打ち出す強みを決める参考になるのでおすすめです。

OB・OG訪問では以下のような質問をしてみましょう。

公務員のOB・OG訪問でおすすめの質問5選

  • 活躍している職員の特徴を教えてください。
  • 市民(利用者)から信頼される職員とはどのような人ですか?
  • ○○市役所(官公庁や団体の名前)の職員に向いている人はどのような人だと思いますか?
  • 仕事をしていて困ったときに同僚や先輩はどのように助けてくれますか?
  • これまでの仕事での成功体験を教えてください。

具体的な人物像や仕事内容を聞くことで、採用ページに記載されていた求める人物像を深く理解することにつながります。また、それらを聞くことで、自分と職場とのマッチングも図ることができ、自己PRで取り上げる強みを考えるヒントになるのです。

OB・OG訪問をするときは、どの部署の人がおすすめですか?

吉野 郁子

プロフィール

部署を決めずに会ってみて予想しなかった情報で視野を広げよう

自分で「この部署の人に会いたい」と決めるより、「母校の先輩でOB・OG訪問を承諾してくれた人」に会いに行くのがおすすめです。

それにより、予想外なこと、自分で調べるだけではわからなかった現実を知ることにつながります。

また、公務員に人事異動は付きものです。部署異動がある公務員にキャリアを聞けると、どのようにキャリアを形成していくのかを知ることにも役立ちますよ。

思いもよらない話が聞けたら、わざわざOB・OG訪問をした甲斐がありますね。偶然性を含んだ出会いが、自分の視野を広げてくれることに役立ちます。

そもそもOB・OG訪問のやり方がわからないときは、こちらの記事を参考にしてくださいね。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅

OB・OG訪問では適切な質問ができると、就活のためになる情報を得ることができます。こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
OB・OG訪問は質問選びが鍵! おすすめ質問100選を紹介

③自己分析で自分の強みを整理する

OB・OG訪問を通して求められている人物像を深く理解できたら、公務員の仕事で活かすことができそうな自分の強みを見つけましょう。強みを見つけるには自己分析をすることが最もおすすめです。

自己分析をするときは、家族や友人、同級生とのかかわりやエピソードから強みを探してみてください。公務員は世代に関係なく市民にかかわるため、いろいろな人とかかわったエピソードをもとに強みを伝えることができると、好印象につながる可能性が高いです

自分の強みを見つけることができたら、選考を受ける官公庁や団体が求める人物像と照らし合わせ、どの強みをアピールするか決めてくださいね。

いろいろな人とかかわったエピソードから強みを見つける例

  • 部活動で学年に関係なくコミュニケーションを取れるように、ポジションごとのミーティングの時間を設けるようにした。後輩たちから「意見交換がしやすくなった」と褒めてもらった
    →協調性やリーダーシップが強みになりそう
  • 飲食店のアルバイトでは社員に提案して店内の清掃に力を入れたことで、顧客から「いつ来ても気持ちよく食事ができる」と褒めてもらった
    →自主性が強みになりそう
  • イベントのボランティアで障害のある人たちの援助をしていた際、当事者の人に困りごとを細かく聞き取り対応していたら、後日感謝の手紙が届いた
    →傾聴力やコミュニケーション能力が強みになりそう

  • ★選考を受ける東京都は自主性のある人材を求めているから、飲食店でのエピソードをもとに自主性をアピールしよう

④さまざまな部署での仕事を想定してみる

前述のとおり、公務員は短いスパンでの異動があると説明しました。そのため、さまざまな部署での仕事を想定してみると、多くの仕事で活きるあなたの強みがわかり、その強みをもとにした自己PRで活躍するイメージを伝えることができるのです

官公庁の規模にもよりますが、5つほどの部署で働くことを想定してみましょう。

たとえば都道府県庁への就職を目指している場合、計画性があれば工事の予定を決める土木課や、いろいろな事業者にイベント協力を仰ぐ観光課で活きそうだといった形で考えてみてくださいね。

さまざまな部署での仕事を想定してみる例(計画性の場合)

  • 土木課の工事日程を調整する業務
  • 観光課のいろいろな事業者を集めたイベントの運営業務
  • 会計課で各部署が予定通りに予算を使っているかの確認業務
  • 広報課で広報スケジュールの管理・調整業務
  • 福祉課で補助金受付の業務

強みを見つける4ステップを実践して作成した自己PRの例文

私の強みは計画性の高さです。大学では所属する男子野球部の会計責任者として部費の管理を徹底しました。

大学では毎年の年度初めに部費が学校から支給され、用具の購入や遠征費に充てます。例年はどんぶり勘定で進めていたために、年度終わりに立ち行かなくなり、始末書などを書いたうえで学校から追加費用をもらっていました。しかし、ほかの部活動から問題視されてしまいました。

そこで私は会計責任者に立候補しました。年間計画を決めるだけではなく、物品購入の際はかならず3案の中から選ぶという仕組みを取り入れ、予算を超えるようなことはなくなりました。ほかの部活にも同じ仕組みが広がり、学校の標準的なやり方となっています。

○○県では「使命感を持って計画的に県民への施策を実行できる人材」が求められていると思います。私は大学で培った計画性の高さを発揮して働いていきたいと考えています。

公務員は地域や社会に対して責任を持ち、法の下で仕事をします。そのため、公平かつ誠実な態度、使命感や責任感はどの官公庁や団体でも共通したアピールポイントになります。

また、多くの公務員はチームで業務を遂行しており、地域住民とのコミュニケーションも必要なため、協調性やコミュニケーション能力の高さも強みになるでしょう。

公務員のESを見やすくするための3つのポイント

公務員のESを見やすくするための3つのポイント

  • 回答はPREP法で構成する
  • 文字サイズは10.5pt~12ptにする
  • 枠の8割以上を埋める

公務員のESでは、ほかの仕事で代用が効かない内容にすることと同じくらい面接官が読みやすいようにすることも大切です。読みづらいESは面接官の誤読を招いたり、読む気をそいでしまったりして、あなたがせっかく考えた内容がうまく伝わらず、選考で落ちてしまう原因になります。

ここからは公務員のESを見やすくするための3つのポイントを解説します。すべてのポイントを押さえることが重要なため、ポイントを漏らさずに守れているかを確認しましょう。

①回答はPREP法で構成する

PREP法

ESの文章はPREP法を使うことで、あなたの志望動機や自己PRが伝わりやすく、面接がスムーズに進むことも期待できます。PREP法の構成に従って文章を整えましょう。

PREP法

結論(Point)理由(Reason)具体例(Example)結論(Point)の頭文字をとったもので、話を展開するフレームワーク

PREP法は結論を伝えたあと、理由やその根拠を伝え、最後にもう一度結論を伝える構成です。この構成を使うことで、相手が初めて聞くことでも理解しやすく、説得力のある内容にすることができます

特に最後の結論では、あなたが公務員として働くことでどのように貢献できるかを伝えるのがおすすめです。面接官があなたを採用するメリットを見つけやすくなります。

PREP法を使った志望動機

①Point(結論)
私は文部科学省の職員として、いじめ対策に根本から取り組みたいと考えています。

②Reason(理由)
なぜならいじめ対策というのは民間企業ではあまり取り組めないことだからです。

③Example(具体例)
大学の心理学に関するゼミ活動で、全国で発生したいじめ問題の分析をしていました。ある学校の教諭が話していた「いじめが起こったときにどのように対応すれば良いか事例もないし、相談先もなかった。ずっと一人で悩んでいた」という言葉が忘れられません。

そこで私が考えたのは、事例を集める大切さと体系的に対応する仕組みを整える重要性でした。これを実現するためには文部科学省という立場で、多くの学校とやり取りしながら対策を進めることが重要だと思っています。

④Point(結論)
私は自分が幼少期にいじめを経験したということもあり、いじめ問題を解決することに強い使命感を持っています。その使命感を活かし、文部科学省で働きたいと思います。

志望動機と自己PRの構成を深く理解し、より伝わりやすい回答にしたい人はこちらの記事を参考にしてみましょう。

志望動機
志望動機はこの構成で決まり! 盛り込む6要素と伝える順番を解説

自己PR
自己PRの構成作成ガイド|PREP・STAR法を使う作成法を伝授

②文字サイズは10.5pt~12ptにする

公務員のESは指定がなければ、手書きとパソコン作成のどちらでも構いません。作り方よりも文字の大きさを見やすくすることが重要であり、パソコン作成であれば10.5pt~12ptの大きさにしましょう。

文字が大きい場合には内容が薄い印象を残し、枠内に隙間なく文字が書いてある場合は読む気を失わせてしまいます。適切な大きさで、きれいな文字で作成する必要があります。

もしも手書きの場合は、文字を5~7ミリ四方に収めることを目安にしてください。鉛筆で文字の枠線や下書きをして、ペンで清書すると間違えずに書くことができるのでおすすめです。

字が下手ですが、手書きでESを作ろうと思っています。気を付けることを教えてください。

平井 厚子

プロフィール

書き損じと文字の大きさに気を付けて丁寧に書いてみよう

手書きでESや面接カードを作成する場合、気をつけたいことは、①丁寧に書くこと②書き損じをしないこと③読みやすいことです。

丁寧に書くには、特にトメやハネ、ハライを丁寧にすると印象が良くなります。書き損じをしないためには、面倒でも下書きをしてからペンで書くことがおすすめです。

また、読みやすさでは字の大きさが関係するため、下書きをするときに漢字を大きめに、かな文字は漢字の7割ほどの大きさで書くとバランスが良く、読みやすくなります。

③枠の8割以上を埋める

公務員のESでは枠線や文字制限に対して、8割以上は埋める必要があります。埋まっている割合が8割未満の場合は、就職の意欲が低く見られたり、早期退職や就職しても意欲的に働いてくれないのではないかという懸念を残してしまったりします

8割以上埋まっているかどうかは、定規などで枠の大きさを測り、物理的に8割に達しているかを見てみましょう。もし足りていない場合は文字を大きくするなどではなく、内容を厚くしてくださいね。

内容を増やすために考える5つのポイント

  • 主語や目的語が抜けていないか
  • 具体例を読んだときに具体的なイメージが湧くか
  • 数字を盛り込んでもっと具体的にできないか
  • 最初と最後の結論がつながっているか、飛躍していないか
  • 最初の結論が簡潔すぎて、ほかの仕事でも代用が効くような内容になっていないか

吉野 郁子

プロフィール

文章量が少ないESを見たとき、採用担当者に「意欲がないのかな」と思われることは否めません。記入前の下調べを怠っていると、書くことも思い浮かばないものです。準備行動をきちんとしていないことが文章量に如実に表れます。

種類別! 公務員のESで使える志望動機と自己PRの例文12選

公務員のESに特化した志望動機と自己PRについて、もう少し具体的なイメージを持ちたいと考えている人もいるのではないでしょうか。ここでは公務員の種類ごとに、志望動機と自己PRの例文を紹介するので参考にしてみてください。

それぞれの例文と自分の回答を比較することで、構成の間違いや内容が薄い部分が見つかることがあります。また、表現やエピソードの伝え方など、回答がより充実しそうだと思う部分は真似してみましょう。

志望動機は公務員にこだわる理由をふんだんに盛り込もう

志望動機は公務員にこだわる理由をふんだんに盛り込もう

  1. 国家公務員
  2. 都道府県庁(行政)
  3. 都道府県庁(専門)
  4. 特別区
  5. 市役所
  6. 町村役場

公務員の志望動機では、自分の経験やエピソードをできる限り具体的にして、「なぜ公務員なのか」が直接的にわかるような内容にすることが大切です。例文には公務員にこだわる理由をふんだんに盛り込んでいるので、参考にしてみましょう。

もしも例文と比較したり、表現を変えてみても自信が持てないときは周囲の人に聞いてもらうのも一つの手です。客観的な意見をもらうことで、より伝わりやすい内容へとブラッシュアップすることができるので、周囲の人の力も積極的に借りてみてくださいね。

国家公務員

国家公務員は全国民に対しての施策を企画したり、サービスを展開したりしているため、仕事の規模の大きさがやりがいにつながりやすいです。ただ、あまり直接的なかかわりを持ったことがない人も多いために、自己分析をしっかりして接点を見つけましょう。

志望動機を作るときには、省内での異動の多さにも注意が必要です。数年単位で異動するケースもあるため、特定の部署だけで働きたいという形で志望動機を書いてしまうと、あまり良い印象を持たれない可能性もあります

国家公務員の志望動機の例文

私は国家公務員として、多くの人の健康をサポートする仕事に携わりたいと考えています。

大学では健康や福祉に焦点を当てた勉強や活動をしてきました。その中で、デイサービスでボランティアをしている際に利用者から、地域住民が高齢になり孤立化してしまう人がいたり、医療や福祉サービスになかなかアクセスできない人もいると聞きました。

これは民間企業などで解決することは難しく、国家公務員として包括的かつ効果的な支援策の構築に取り組むことが必要だと感じ、私はその規模の大きい仕事に携わりたいと考えるようになりました。

これらの理由から、国家公務員として専門的なキャリアを築き、社会全体の健康福祉の向上に全力で取り組んでいきたいです。

平井 厚子

プロフィール

人事院の令和3年度 年次調査によれば、国家公務員の志望動機は「公共のために仕事ができる」「仕事にやりがいがある」「スケールの大きい仕事ができる」がトップ3でした。

また、学生の約7割が「公共のために仕事ができる」を、約6割が「仕事にやりがいがある」を選択しています。この中で差別化するためには、仕事研究と自己分析が重要です。

都道府県庁(行政)

都道府県庁の行政職は、下水道や道路の整備といった都道府県民向けの住民サービスのほか、国や市町村と連携して仕事をすることもあります。民間企業と一緒に観光などの仕事をすることもあるので、選考を受ける仕事の特徴を踏まえて、志望動機を作ってみてください。

ただ、都道府県庁の職員も異動が多く、転勤をともなう可能性もあります。特定の地域で暮らしたいと考えている人はできない可能性もあるため、都道府県内の特定の地域を振興したいという内容にならないように気を付けましょう

都道府県庁職員(行政)の志望動機の例文

私は高校生まで過ごした○○県の発展に貢献したいと考えています。なぜなら、大学進学で地元を離れたことで、地元の素晴らしさを再発見することができたからです。

私は○○県のインターンシップでまちづくりプロジェクトに携わり、観光や産業の振興に取り組みました。県内のいろいろな商店街を回りましたが、多くの人が○○県の施策に協力的で、私が今住んでいる都会の商店街にはない温かみや人の良さがあるように感じました。

県全体を見通して包括的に住民の生活にかかわり、多大な影響を及ぼせるのは○○県庁以外にないと考えています。

以上の理由から、私は○○県庁で地域社会の健全な発展に向けて私の持てる力を存分に発揮していきたいと考えています。

平井 厚子

プロフィール

都道府県庁の志望動機を書くときは、基礎自治体である市町村職員の仕事範囲を、志望動機にしないようにしてください。受験する都道府県に政令指定都市や中核都市がある場合は、その違いの理解も必要です。

都道府県庁(専門)

都道府県庁の専門職は、土木や保健福祉などの領域における専門的な仕事をする職員です。

建築士や医療系の資格などを所持していることが選考を受ける条件となっていることもあるため、それらの道を目指したきっかけとともに志望動機を語ると、納得感を持たせることができます

ただし、専門職の場合は民間企業とも似た仕事をやることもあり、民間企業との差別化をしっかりと明示する必要があります。なぜ都道府県の県庁として、広く県民にかかわる仕事がしたいのかを答えられるようにしておきましょう。

都道府県庁職員(専門)の志望動機の例文

地域の安心安全に欠かせない基盤整備に貢献したいという思いから、○○県庁の土木専門職を志望します。

私が小学生のときに体験した東日本大震災を通じて、地域の復興にはインフラの復旧が先決だと痛感し、大学で土木工学を学ぶ道に進みました。

○○県庁のインターンで、実地調査や地域インフラ改善プロジェクトに参加し、土木専門職は地域社会に不可欠で重要な仕事であり、私の専門知識が活かせる場だと確信しました。

そのため、入庁して災害対策や交通インフラなどのプロジェクトに携わり、地域社会の安全と発展に貢献したいという思いが人一倍強いです。以上の理由から、土木専門職として地域社会の基盤整備に全力で貢献していきます。

特別区

特別区とは東京都23区を指します。人口が密集し、市町村とは少し違った雰囲気や機能を持っているので、特別区の役割や住民サービスを整理してから、志望動機を作ることが重要です

また、特別区に住んだことのない人の中にも特別区で働くことを目指している人も多くいると思います。「○○区にある大学に通っていた」「イベントで訪れたときに地元住民の人から温かく迎えてもらった」など、自分なりの接点を深掘りしてみましょう。

特別区職員の志望動機の例文

私が特別区を志望する理由は、多様性に富んだ特別区を作っていきたいからです。

大学3年生の頃、特別区のアートに関するイベントに参加し、地域住民と直接交流する中で、その活気と多様性に感銘を受けました。

そこから特別区のまちづくりや地域振興に興味を持ち、特に若者が参加しやすいプログラムに興味を抱くようになりました。

若者が街で活動することによって、特別区が今以上に多様性に富んだ場所になるだけではなく、産業も活発になると考えています。特別区の職員として、多くの人の個性が混ざりあった場所となるような仕事がしたいです。

以上の理由から、特別区の可能性を追求し、求心力のあるまちづくりに挑戦していきたいです。

特別区はほかの自治体に比べ、規模が大きく仕組みも複雑なため、多岐にわたる業務があります。

また、民間セクターとの連携や都市部特有の課題に対応する高度なスキルが求められることもあります。

特別区の特徴や求められる職務内容に焦点を当て、なぜ自分がその仕事に適しているのかを明確に伝えましょう。

市役所

市役所とはその地域に暮らす住民に向けて、住民票の発行や印鑑登録などの住民サービス、医療・福祉に関する補助金の申請など、住民の生活に近いサービスをおこなっています。住民との近さを踏まえ、どのように貢献していきたいのかを語るのがおすすめです。

一方で、その土地の出身だからということだけでは志望動機になりません。出身というところから一歩踏み込み、どういう土地にしていきたいのか、どのように貢献したいのかについて言及することを忘れないでくださいね。

市役所職員の志望動機の例文

私は市民と深いかかわりができる仕事に携わり、生まれ育った○○市に恩返ししたいという強い思いがあります。

大学2年生のときに○○市のインターンシップに参加し、地域住民と一緒に市の魅力を考えるという取り組みをしました。市民の人は名所だけではなく、飲食店や絶景スポット、知名度は低いもののおいしい食品などいろいろなことを教えてくれました。

私は○○市が発展するためには、多くの住民が市の取り組みに参加してくれることが大切だと考え、地域社会と密接な関係を持てる市役所で働きたいと考えるようになりました。

市役所の仕事は地域住民とダイレクトに対話でき、地域特有のニーズに柔軟に対応できる速効性が最大の魅力です。

生まれ育った○○市の魅力を最大限に引き出し、発信していく仕事に情熱を傾け、住民と一体となって○○市の発展を築いていきたいです。

選考を受ける市での出来事ではなく、ほかの自治体でのエピソードを志望動機にするのは良くないでしょうか?

平井 厚子

プロフィール

他市の事例でもOK! 理想の公務員像にどう影響したか伝えよう

なぜ他市の事例を使うのかを明確にできれば大丈夫です。

「○○市の職員は素晴らしかった」「当市もあのような職員対応を考えるべきだ」のような使い方は、「それでは○○市の職員になれば良いのでは」との印象を持たれてしまいます。

一方、○○市職員の対応のどこに感銘を受けたのか、それは公務員としてのあり方のどこにかかわっていると思うのかを分析し、自分の目指す公務員像にどう影響したのかを明確にしましょう。

その経験から当市でどう貢献したいのかにつなげてみてはどうでしょうか。

町村役場

町村役場も市役所と同様に、住民に近いサービスをおこなっているのが特徴です。ただ、市役所よりも住民の数が小さい場合が多く、住民からよりいっそう頼りにされているという実感を得やすいでしょう

一方で、住民の数と比例して職員の数が少ない場合も多く、選考の倍率が高くなることもあります。地元だとしても、しっかりと対策をして臨まないと落ちてしまうこともあるので、気を付けてくださいね。

町村役場職員の志望動機の例文

私は生まれ育った○○村の魅力を世界に発信し、限界集落になりかけているこの村を観光によって活性化させたいと強く思っています。

大学で地元を離れ、改めて村の美しい景観に気付きました。特に夕映えする棚田や123基の鳥居が立ち並ぶ○○神社は世界に誇れる絶景だと自負しています。

村の魅力を発信する仕事は○○村役場だからこそできる重要なプロジェクトであり、いろいろな影響力のある関係者を巻き込みながら、必ず成功させます。

私は村役場の職員となり、日本といえば棚田と○○神社と言われるぐらい、誰もが一度は立ち寄りたくなる観光スポットとして世界中にアピールをおこない、活気ある村を再び取り戻すために全身全霊をかけて取り組みます。

自己PRは官公庁の特性に合った強みを伝えよう

自己PRは志望動機と違って直接的に公務員にこだわる理由を述べない代わりに、自分の強みが公務員の仕事に活かせるとアピールすることによって、公務員に適した人材であると伝えましょう

自己PRで取り上げる強みとそれにまつわるエピソードは、官公庁や団体が求める人物像に合った内容にすることができると、採用担当者が仕事での活躍を連想しやすくなります。

ここでは、官公庁に合った強みをもとにした例文を紹介しているので、回答の参考にしてみてくださいね。

吉野 郁子

プロフィール

選考を受ける官公庁に合わない強みを伝えたとき、面接官は「じゃあ、なぜうちを志望?」をいろいろ角度から深掘りして聞こうと思います。

深掘りされても答えられるよう、しっかりした自己分析に基づいた強みを書くことが大切です。

国家公務員

国家公務員は事業規模の大きさや公益性の高さから、広い視野や高い倫理観が求められています。そのため、多くの人とかかわりながら強みが活きた経験や、学業やボランティアなどの活動のエピソードをもとにするのがおすすめです

また、意外に思う人もいるかもしれませんが、省庁ごとに雰囲気が異なります。目指す省庁で働くOB・OGを訪問してその省庁の雰囲気をつかみ、アピールする強みを決めてみてくださいね。

国家公務員の自己PRの例文

私の強みは、目標達成に向けて諦めない粘り強さです。

大学の学友会では、学生と教職員の懸け橋となる役割を担いましたが、協力と調整が不可欠な場面がありました。具体的には、学生の要望と学校の方針をすり合わせ、最適な解決策を見出すために定期的なヒアリングとフォローアップを実施しました。

たとえば、昼食で食堂が混雑して授業に間に合わないなどの課題を大学側に根気強く丁寧に説明し、食堂スペースを拡充していただいた実績などがあります。

これらの経験を通じ、公務員として必須である粘り強さを発揮し、各省庁において円滑な業務推進と効果的な政策の実現に貢献したいと考えています。

都道府県庁(行政)

都道府県の職員は、非常に業務の幅が広いという特徴があります。たとえば原発がある地域では避難計画の策定や住民への説明などをする一方、観光にまつわる部署へ異動したり、知事の秘書課で公務の日程調整をすることがあるなど、多岐にわたる能力が求められます。

そのため、都道府県庁の行政職の自己PRでは、さまざまな仕事で活かせる強みをアピールしましょう。複数の部署を担当したOB・OGに、いろいろな部署で活躍できる人の強みを聞き、自己PRの参考にしてみてくださいね

都道府県庁職員(行政)の自己PRの例文

私の強みは、課題解決に向けた行動力です。ゼミ活動の一環として自治体と協力したプロジェクトにおいて、地域課題の分析や解決を試みる場面で発揮されました。

具体的には、高齢者の家を一軒ずつ回り、医療や買い物などの外出がなかなかできないという悩みを持っていることを明らかにしました。

そして、その問題を解決するために地域で協力してくれる人を集め、アプリを活用して高齢者と協力者をつなげるサービスを作りました。

この経験から、都道府県庁での行政職においても、地域の声に耳を傾け、効果的かつ包括的な施策を展開することにおいて行動力を活かすことができると自負しています。

私の持てる力を存分に発揮し、○○県の発展と住民の満足度向上に貢献していきます。

都道府県庁(専門)

都道府県庁の専門職の自己PRでは、庁内に同じ分野について詳しい人が少ないということを考慮しておく必要があります。

民間企業であれば同じ分野の仕事をしている人たちが多くいますが、県庁はさまざまな分野の部署があるため、自分と同じ分野について理解が浅い人も多くいるのです。

たとえば、都道府県民のために進めた方が良い施策があったとしても、その分野の専門家ではない知事や議員などに内容を説明できないと、予算を確保し、仕事を進めることができないのです。

都道府県庁の専門職には知識や技術があることに加え、高い説明能力とほかの職員と協力しながら業務を進めていける力が必要とされているのです

都道府県庁職員(専門)の自己PRの例文

私は測量の専門的なスキルを活かし、地域社会の発展と持続可能なまちづくりに貢献できます。

大学で測量工学を学び、GIS(地理情報システム)やデジタル測量技術に精通しているため、地域の土地利用計画やインフラ整備において、効率的かつ正確なデータ収集やマッピングに寄与できます。

過去のプロジェクトでは、地域のトポグラフィーや地形を詳細に把握し、洪水リスクの評価や災害復旧作業において地域住民と対話を積み重ねながら、地域社会をサポートしました。

私は持続可能な土地利用や環境保全に焦点を当て、地域社会の発展に資する測量プロジェクトをリードしていくことに使命感を抱いています。

専門職は特定の分野における深い専門知識が必要なため、技術や環境の変化が激しい環境下で、常に自己を向上させる姿勢は強みになります。

また、専門職はほかの専門職や一般行政職と協力しながら業務を進めることがあるため、相手に合わせてわかりやすくコミュニケーションを取り、協力関係を築く能力も重視されるでしょう。

なぜ民間ではなく都道府県の専門職を志望するのか、地域社会や業務内容に対する深い理解や愛着をアピールすることも重要です。

自己PRで協調性をアピールしたいと考えている人は、こちらの記事を参考にしてみましょう。
例文17選|協調性の自己PRで確実に差別化する8つのコツ

特別区

特別区は転入転出が多いため、その土地に慣れない人も多く住んでいるのが特徴です。そのため、住民にとっては職員の説明やサポートが非常に重要になるため、どの部署においても高いコミュニケーション能力が必要とされます

また、特別区は外国人比率がほかの市町村に比べて高い傾向にあります。そのため、多言語でのコミュニケーションが取れる場合は、重宝されることも多いのでアピールしてみましょう。

特別区職員の自己PRの例文

私の強みは既成概念にとらわれない柔軟な発想力です。

大学で行政学を学び、3年間で〇回という豊富なボランティア活動をしてきました。その中で、特別区は人口が多いものの、転出入も早いためになかなか地域のつながりができづらいということがわかりました。

そこで、私は特別区でのインターンで、地元の良さを知ってもらいながら交流を深めるために、地域の歴史に詳しい専門家やボランティアを招き、地元の歴史や伝統文化に関する講座を開きました。○日間で〇人が来場し、新しい交流も生むことができました。

私はこれまでの経験を通じて培った地域への愛着心と柔軟性を活かし、特別区の発展と住民の暮らし向上に貢献したいと考えています。

自己PRで英語力をアピールしたい人は、こちらの記事を参考にしてみましょう。
自己PRで英語力を最大限アピールするには? 英語面接対策も解説

市役所

市役所は住民向けのサービスに関する業務が多いと説明しましたが、国家公務員や都道府県庁職員と比べると、住民との接点が多くなります。そのため、住民と長期間にわたって話し合ったり、ときにはクレームを受けることもあるのです

市役所の自己PRでは忍耐力や粘り強さをアピールするのがおすすめです。住民と深くかかわることにおいて活かせる強みを考えて、伝えられるようにしてくださいね。

市役所職員の自己PRの例文

私の強みは多くの人を巻き込んで活動する協調性です。

学祭実行員会の一員として、異なる組織が協力してブースを運営する新たな仕組みを作りました。

たとえば、軽音楽部とダンスサークルがそれぞれのパフォーマンスを一緒におこなうブースや、メディア学科とコミュニケーション学科が協力して学祭の模様やイベント情報を発信するブースなどを設置し、新たな価値を生み出すことに成功しました。

新しいことや見知らぬ互いのことについて理解を深めるために、アイスブレイクの方法を研究したり、毎日1回は担当者と連絡することを徹底したことで、大きなトラブルなく開催することができました。

この経験を糧に組織横断的な政策に取り組むことで、組織全体のパフォーマンスを最大化することに尽力していきます。

吉野 郁子

プロフィール

市役所職員の自己PRでは規律性や道徳性など、コンプライアンス意識につながる内容が好まれるでしょう。たとえば、人目がなくても不正をしない、時間や規則をきちんと守るなどは、高い倫理性が求められる公務員として活かせる資質です。

自己PRで忍耐力をアピールしようと考えている人は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
例文17選! 「忍耐力」の自己PRで企業に最大限アピールするコツ

町村役場

町村役場は市役所よりも規模が小さくなると説明してきましたが、町村民と繰り返し接する機会が増えることが予想されるため、深い関係を築くことができるとより良い住民サービスにつながります。

町村役場の自己PRでは長期間にわたって長く人とかかわってきた経験やエピソードをもとに、人間関係を構築する力やさまざまな世代の人と交流できるコミュニケーション能力などをアピールするのがおすすめです

町村役場職員の自己PRの例文

私の強みは対立した意見を解決する力です。

大学のサステナビリティ推進プロジェクトでリーダーをした際、各学部から集まったメンバー間で学内の再生可能エネルギーの導入に対して意見が割れてしまいました。

そこで、私は批判的なメンバーと改善策を検討し、一方で賛成のメンバーとは既存の成功事例を集めた改良策を考えました。それによって互いの妥協点を見つけることができ、再生可能エネルギーを低コストかつ小規模でまずはスタートしてみるという結果に導くことができました。

町役場で公務員として働く際も、異なる利害関係者と協力し、意見を尊重しながら強固な信頼関係を築き上げ、地域社会の課題に取り組みたいと考えています。

自己PRでコミュニケーション能力をアピールしようと考えている人は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
例文12選|コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説

最終確認! 公務員のESでミスしやすい2つのポイント

志望動機や自己PRが作れたら、公務員のESならではのミスしやすいポイントを確認しておく必要があります。もしもこの2つのポイントを押さえないと、面接官にケアレスミスが多いという印象を残してしまったり、今後の面接対策が不十分になることもあるのです。

ここからは公務員のESでミスしやすい2つのポイントを解説します。焦らずにESを見直してくださいね。

①「御社」「貴社」を使わない

公務員のESでは、民間企業で使う「御社」「貴社」を使わないように気を付けてください。官公庁は会社ではないため、御社や貴社という言葉は厳密にいうと間違いになるのです

もしも官公庁を志望動機や自己PRの文中に出したいときは、官公庁の名称をそのまま使いましょう。「特別区の職員として」「国家公務員として」といった形で、言及してみてくださいね。

「御市」や「貴自治体」と表現しても良いのでしょうか?

○○市や○○町という表現を使って親しみや愛着を示そう

「御市」や「貴自治体」といったような堅苦しい表現は控え、「○○市」や「○○町」などの具体的な地名を使った表現が一般的です。

普段耳慣れない堅苦しい表現や敬称の多用は、文章の読みやすさを損なう可能性があります。

また、具体的な地名の方がわかりやすく、地域に対して親しみや愛着を持っている印象を相手に伝えることができるでしょう。

②コピーを必ず保存しておく

公務員のESは、提出するタイミングが面接当日になることがあると解説してきました。そのため、うっかりコピーを取るのを忘れて提出してしまうケースも散見されますが、必ずコピーを取ってから提出するようにしましょう。

コピーを取っていないと、面接前に見直すことができません。それによって回答に一貫性がなくなってしまったり、焦ってしまったりすることが懸念されるのです。

ESのコピーは、面接選考が進んだときにもう一度見返すために使います。面接では一貫性のない回答をしてしまうとマイナスな印象につながってしまうことがあるので、必ずESのコピーを取っておき、今後の面接選考のときに見直すことができるようにしましょう

公務員になりたい理由に納得感のあるESを作って面接につなげよう!

公務員の仕事は、民間企業と比べて業務内容が特殊な面が多いため、ESを書き上げるのに意外と苦労します。しかし、その特殊性を理解して志望動機や自己PRを作ることができれば、公務員になりたい理由がより多角的にわかり、納得感のあるESに仕上げることができるのです。

志望動機や自己PRを作るときには記事で紹介した方法やステップを実践することが重要です。官公庁が公開しているHPや採用情報にしっかりと目を通し、自己分析やOB・OG訪問の内容も踏まえたものにしていきましょう。

また、民間企業と比較することで公務員の独自性が浮き彫りになるので、考えを整理するためにも比較検討することは忘れないでくださいね。

公務員の仕事は社会性が高く、志を高く持って働く人が多くいます。あなたが公務員にこだわる理由を盛り込んだESを作り上げ、社会人としてのスタートを切れるように万全の準備をしていきましょう。

アドバイザーコメント

公務員のESは自治体を研究し尽くして面接で話したいことを書こう

公務員のESは、面接で話を深掘りされるための材料です。「この話をぜひしたい」、「ここを聞いてほしい」ということをしっかり盛り込んでいきましょう。

逆に、「何を書いて良いかわからなくて適当に文字を埋めた」となってしまうと、いざ面接が始まってから答えるべきことがなく、いっそう困ってしまいます。

また、書くことが思いつかなかったり、枠が埋められなかったりしたときは、自治体の研究が不足していることが多いです。

インターネットだけに頼るのではなく、応募先自治体を訪ね、自分の五感を活用して、自分なりの着眼点を持ちましょう。

自治体の研究には広報物の活用や経験者と話すことも大切

自治体の研究を進めるときは、自治体が発行する市報や議会だよりなどの広報物も大いに参考になります。自治体HPで、無料で読める場合が多いので、自治体の現状を知るには最適です。

「自分の家族が公務員だから」という理由で公務員を志望する人も多くいます。ならば、家族と改めて「公務員の仕事の大変さや、大切なことは何か」を語り合い、現実認識を深めていきましょう。

そういった下準備が、ESの記入前には大切です。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
国家資格キャリアコンサルタント

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