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企業に求められるコミュニケーション能力はどのようなものですか。
企業が求める「コミュニケーション能力」とは具体的にどのような能力でしょうか?私はどうしても「初対面の相手とも饒舌に話せる力」を想像してしまいます。
私自身は人見知り・引っ込み思案で初対面の相手との会話がぎこちなくなってしまうのですが、企業にとってこのような人は「コミュニケーション能力がない」と見なされてしまうでしょうか?
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
饒舌に話せるかどうかはそこまで重要ではない
「人見知り・引っ込み思案」は社会人として不便ですね。ただ、社会人として助かるのは、ぎこちなくても用件がやりとりできたらそれでいい、ってことです。婚活ではないので、好きになってもらう必要はありません。
この「ちゃんと必要な用件がやり取りできること」が、企業が求めるコミュニケーション力ということです。
人見知りであれば「傾聴力」を鍛えよう
経済産業省が作成した「社会人基礎力」という、キャリア教育のベースにされている枠組みでは、コミュニケーション力ではなく「チームで働く力」という言葉が使われています。
その内訳として、「発信力:自分の意見をわかりやすく伝える力」「傾聴力:相手の意見を丁寧に聴く力」「柔軟性:意見の違いや立場の違いを理解する力」の3つに整理されています。
この3つの中では、どれが取り組みやすいですか。3つともを兼ね備えた人間にはそうそうすぐにはなれないので、一つずつ努力していきましょう。
人見知りさんにおすすめは、「傾聴力」です。聞き上手さんがいると、集団の雰囲気も良くなります。まずは「相手の意見を丁寧に聴く」の努力から始めてみてはどうでしょうか。
傾聴力の自己PRの作り方・伝え方は以下の記事で詳しく解説しているので、併せて確認してくださいね。
柔軟性の自己PR法は以下の記事で説明しているので、強みに持つ人はぜひ確認してください。
ビジネスで必要なコミュニケーション力は練習すれば身に付く
ビジネスにおいて求められるコミュニケーション能力とは、社内・社外の周囲の人と良好な関係を築き、それを維持しつつ仕事の成果を挙げることができる能力のことです。
「初対面の相手とも饒舌に話せる力」というのは、このコミュニケーション能力に含まれるごく一部の能力でしかありません。たとえ饒舌に話せたとしても、相手が不快になるような言動をする人は相手と良好な関係を築けないのでコミュニケーション能力が低いといえます。
また、初対面の人とビジネス上の会話をある程度スムーズにできるようになるのは、特殊能力でも何でもなく、練習すれば身に付く「スキル」です。
たとえるなら「自転車に乗れるようになる」くらいの感覚です。さっとすぐに乗れる人もいれば、何度も失敗して繰り返し練習し、やっと乗れるようになる人もいます。それでも最終的にはほとんどの人が乗りこなせるようになる、そういうスキルだと思ってください。
質問者さんも今は苦手に思っているとしても、これから何度も繰り返していけば「あ、こういう話題から入ればいいのか」や「こういう場合は、こんなふうに返せばいいのか」という知識と経験が蓄積されていき、今よりずっと楽に話ができるようになると思います。
社会人のコミュニケーションは対面での会話だけではない
また、ビジネスにおいてのコミュニケーションは対面だけでなく、メールや電話などもありますし、任されたことを期限内にクオリティ高く完成させるといったことも含まれます。
それらを通して相手の信頼を得ていくことも立派なコミュニケーションです。苦手な部分は練習しつつ、結果的に仕事の成果を上げられることができれば良いのです。
人見知りでもプラスに印象づけることができます。こちらの記事を参考にして、うまく言い換えをしてアピールにつなげてくださいね。