内向型にピッタリな仕事って? 弱みを強みにして自分らしく働こう

内向型にピッタリな仕事って? 弱みを強みにして自分らしく働こうのサムネ

この記事にコメントしたアドバイザー

  • 永田 修也

    永田キャリアコンサルタント事務所代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号17078719)/メンタル心理カウンセラー SNS:YouTube/ブログ  

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  • 吉野 郁子

    保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16070714)/公認心理師(登録番号44050)

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  • 増田 綾子

    保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号17029872) SNS:X(旧Twitter)/Facebook

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内向型の自分に向いている仕事がわからないという人は、実は少なくありません。

「内向型に向いている仕事が知りたい」「今の仕事が合わない」「どういう軸で就活をすれば良いのかわからない」という場合は、内向型の強みや特徴を明確に把握すると、納得のいく働き方を知ることができます。

この記事では、内向型の4つのタイプと強み、向いている仕事・向いていない仕事について例を用いながらキャリアアドバイザーの吉野さん、増田さん、永田さんとともに解説していきます。この記事を参考に、自分らしく働ける方法を見つけましょう。

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内向型に向いている仕事とは? 特徴を知って自分に合った仕事を見つけよう

自分に合った仕事は必ずあります。しかし、向いていない仕事ではやりがいや自分らしさを感じづらくなってしまいます。内向型の自分に合っているのかどうかを焦らずに見極めて、納得のいく働き方を目指してみましょう。

この記事では、内向型が得意な仕事15選を内向型のタイプ別に紹介していきます。内向型といってもさまざまなタイプが考えられるので、各タイプの強みや特徴、仕事への活かし方を把握して自分らしい働き方を見つけましょう。

また、向いている仕事だけでなく向いていない仕事についても詳しい理由を添えて紹介しています。それぞれの特徴を知ることで失敗しない仕事選びにつながるので、今後の就職活動や軸を決める際にぜひ活用してみてください。

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弱みだと思っていない? 実は仕事に活かせる内向型の特徴

内向型の特徴が大きな強みになる仕事があることは知っていますか。なかなか自分の強みに気づけなかったり、弱みだと思ってしまっていることはよくあります。

仕事に活かすためには、内向型に当てはまる強みや特徴を理解することが大切です。自分の中の強みを引き出すことで、自分らしさを発揮した働き方を見つけられますよ。

まずは、内向型の人に当てはまる特徴を4つ紹介していきます。それぞれの特徴の強みや活用できる場面も説明するので、仕事で活かすためにも参考にしてみてください。

気を使いすぎて疲れてしまう

周りの学生や友人、会社の上司や同僚など周囲との人付き合いが苦手だからこそ他人の意見を受け入れすぎてしまい、疲れにつながるといった悩みを持っている内向型は多くいます。

しかし、見方を変えてみると「気配りができる」「傾聴力がある」という強みになります。人の気持ちに寄り添えるということは立派な強みになるのです。

「気配りができる力 」「傾聴力」を活かせる仕事の場面

  • 企画を提案するとき
    →相手の声をまとめて案を生み出せる
  • ネガティブな意見や不満が出たとき
    →なぜそう思うのかを聞き出して課題改善につなげられる
  • 新入社員や新人が入ったとき
    →周りに目を配り不安を払拭できる
職場や大勢が集まる場へ行くと気を使いすぎて疲弊してしまいます。どのようにこの性格と向き合えば良いですか?

永田 修也

プロフィール

自分が自然体でいられる場所を見つけよう

私も内向的な性格なため、人混みや自分が注目されるような環境に身を置くととても疲れてしまいます。そのようなときに意識していることとしては「自分が自然体でいられる場所作り」です。

一人で仕事が進められる時間を確保したり、休みの日はアウトドアやハイキングなど自然に触れ合えるような場所へ意識的に訪れてみたり、自分の性格を把握したうえで予定を立てて行動すると気持ちの切り替えができるようになってきます。

メリハリをつけるということが大事ですね。

優柔不断で情報処理に時間がかかる

意識が外側に向いている外向型と比較すると、内向型は意識が自分の内側に向いていることが特徴です。そのため、考えすぎるだけでなくネガティブなことも考えてしまうことによって決断や行動に移すまでに時間がかかるという人が多くいます。

一方、優柔不断で時間がかかるということは、物事を注意深く見れるということです。時間をかけることで深い考察ができるため、分析力に長けているといえます。

「注意力」「分析力」を活かせる仕事の場面

  • 仕事で利益にかかわる問題が出たとき
    →データを読み取ることで原因がわかる
  • 知らないことを調べるとき
    →根拠のある情報収集で正しい答えを求められる
  • チームで新しい案を受け入れて試したとき
    →受け入れる前後を比較して論理的な結論を導き出せる

突発的な業務などの刺激に敏感

内向型には意識が自分の内側に向いているという特徴から、自分の意識外の業務が発生した際には緊張しやすく慎重に物事に接するという人が多くいます。イレギュラーな事象が発生して臨機応変な対応が必要な場合に、苦手意識が発生する傾向があるのです。

裏を返してみると、計画してあることはしっかりとこなせるということです。つまり、起こり得る事象や課題を予測し、準備や対策ができることが強みなのです。

「予測力」「準備・対策力」が活かせる仕事の場面

  • プレゼンテーションをするとき
    →万全の準備でスムーズに発表できる
  • 業務の期日に間に合わなさそうなとき
    →事前に間に合わないことを予測し問題になる前に対策できる
  • 仕事のペースを決めるとき
    →各業務にどれだけ時間がかかるかに見当をつけてスケジュールできる

こちらの記事では企業が求める計画性や、計画性が必要とされる職種について詳しく解説しています。「自分の計画性をメインに企業にアピールしたい!」という人はぜひ参考にしてみてください。
例文10選|企業に刺さる「計画性」の自己PRは3ステップで完成!

コミュニケーションが必要なチームプレーが苦手

気を使いすぎて疲れてしまうという点にも通じていますが、人付き合いが苦手なことから、周囲に気を取られてしまって作業に集中できないという内向型もいます。それに起因して、大人数での連携が苦手だと感じる人が多いようです。

会社で働くうえで短所のように聞こえるかもしれませんが、自分のペースであれば効率的に取り組めるということです。自分のペースで仕事を進められる状況でも、スムーズに業務を遂行できないという人は実は多くいるため、集中して業務ができることは大きな強みになります。

「集中力」を活かせる仕事の場面

  • 新しい知識を吸収するとき
    →没頭して取り組むことで短い時間で身に付けられる
  • 与えられた業務をこなすとき
    →真摯に向き合うことで余分な工数をかけずに対応できる
  • マルチに対応する必要があるとき
    →各作業で切り替えて対応して短い期間で成果を出せる

内向型に向いている仕事のタイプとは?

内向型に向いている仕事のタイプ

内向型に向いている仕事には、大きく分けて3つのタイプがあります。各タイプごとに違った特徴があるため、一概に「内向型にはこの仕事が向いている」と断言することはできません。

ここからは、3つに分けた仕事のタイプにどのような特徴を持った内向型が向いているのかを解説するので、ぜひ自分がどのタイプに当てはまるのか確認してみてくださいね。

吉野 郁子

プロフィール

向かない仕事に就くリスクとして、精神的疲労度が高い点が挙げられます。長く働き続けるうえで、自分は何がストレス要因になるかについて知っておくことは大切です。心身の健康を維持し続けられなくては、生活基盤が崩れてしまうことにつながります。

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1対1でサポートをする仕事

内向型には、大人数やチームでのコミュニケーションが苦手でも1対1のコミュニケーションは得意だという人がいます。大勢人がいると周りに気を使いすぎて疲れてしまうという悩みを持っている内向型はこのタイプが多いでしょう。

1対1でサポートする仕事は、多くの人の事情に振り回されたりしにくく、集中して仕事をすることができます。また強みである「傾聴力」や「人の気持ちに寄り添う力」を活かせますよ。

コミュニケーションの頻度が少ない仕事

一人で黙々と作業を進めることが得意な人は、多数の人とコミュニケーションをする必要のない仕事や、チャットのみでやり取りが完結する仕事が得意でしょう。この仕事タイプが得意という人は、人付き合いや臨機応変な対応が苦手という内向型に多いです。

自分の裁量・ペースで進められるため、人付き合いによって体力や気持ちがすり減ることはありません。周りとのかかわりをできるだけ減らして自分だけの空間で仕事をすることで、強みである集中力も最大限に活かすことができますよ

一つのことを熟考・分析する仕事

深い考察力や分析力が強みの人は、熟考・分析する仕事が得意でしょう。いろいろと考えすぎてしまって最終的な行動に移すまでに時間を要する内向型は、このタイプに当てはめてみましょう。

社会にはスピードを重視した業務が多くあるように見えるかもしれませんが、深い分析力を必要とする仕事もたくさんあります。内向型の、物事を注意深く分析できる強みを活かせる仕事になるのです。

内向型ですが、どのタイプも当てはまらない気がします。どんな軸で仕事選びをしたらいいですか?

増田 綾子

プロフィール

過去の経験を振り返ってみよう

まずは、日常生活や学生時代の自分を振り返って「こんなときに困ってしまう」「こういう場面で緊張してしまう」といった経験を整理してみてください。

そういう場面が予想される仕事を避け、「こういう環境や働き方なら安心」といった、自分が落ち着いて働けそうな仕事を探してみましょう。

内向型の人は、突発的に何かの物事が起こると、緊張して固まってしまったり、仕事の手順がわからなくなってあたふたしてしまう人が多いので、日々、同じ手順で、コツコツ作業をする仕事が向いていることがあります。

最初はそういったコツコツ型の仕事をやってみて、ほかにもできそうなことが見つかったら、徐々にステップアップしていくことをおすすめします。

内向型に向いている仕事15選をタイプ別に紹介!

内向型に向いている仕事15選

それではさっそく、内向型に向いている仕事を「1対1でサポートができる内向型」「コミュニケーションの頻度が少ない内向型」「一つのことを熟考・分析する内向型」の各タイプごとに紹介していきます。

それぞれの仕事が内向型に向いている点について詳しく説明するので、ぜひ仕事選びの参考にしてくださいね。

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自分の弱みはわかっていても、強みは思いつかないものですよね。「それ、強みって言えないよ」と思われたくない人も多いはず。

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1対1でサポートができる内向型に向いている仕事

1対1でサポートができる内向型に向いている仕事

1対1でサポートする仕事は、やりがいを実感しやすく、人に貢献できる業務内容が多いという特徴があります。仕事によってサポートする方法はさまざまですが、専門性や知識を必要とする仕事が多い傾向があります。

一つずつ説明するのでぜひ合う仕事がないかチェックしてみてください。

薬剤師

薬剤師は、医薬品の知識を幅広く持つ薬の専門家です。患者に薬を提供するだけでなく、管理や販売にも携わる仕事です。

医者や患者とのコミュニケーションはありますが、仕事に関する事務的な会話がメインなので、雑談などは基本的にありません。

薬について広い知識をもって患者に薬を提供する薬剤師は、几帳面で細かい作業を得意とする内向型に向いています

吉野 郁子

プロフィール

内向型も自信を持って薬剤師として働くためには、知識研鑽を重ねることが必要です。医薬分野は日進月歩ですから、就職後も学び続けることが大切となります。苦手なことはあっても努力を続けてきた、という事実が自信を育ててくれます。

カウンセラー

カウンセラーの仕事は、幅広い年代の心の悩みに寄り添い、苦しみや不安を軽減します。キャリアプランは幅広く、人々に必要とされているため需要のある仕事でもあります。

基本的に1対1で来談者に対応をするため、騒がしい環境や周りのペースに巻き込まれることはありません。

悩みを抱えた来談者と会話をするため、傾聴力や共感力があり、物事を客観視することが得意な内向型に向いていますよ

増田 綾子

プロフィール

カウンセラーは、初対面の相談者を迎えることが多いため、「初めて会う人の前では緊張してしまう」という方にはあまり向いていません。また、他人の深刻な話を聞くと、自分事のように思えてしまう方にも不向きです。

修理業者

種類は多岐に渡りますが、修理業者は顧客の依頼を受けてスマホやPCなどの機械や、屋根、水道などを修理する仕事です。特定の専門的な技術を求められることが特徴にあります。

修理対象と向き合って作業をするため、依頼内容を聞き、作業終了後の事務連絡以外には基本的に顧客とのコミュニケーションはありません。

注意力があり、コツコツとした作業に苦手意識がない内向型に適職だといえます

永田 修也

プロフィール

修理業者に限らず、工事の業者というのは黙々と自分自身と葛藤しながら作業していく職人の仕事です。内向型の人にとっては組織の中で仕事をすることに比べてさほど他人を気にしなくても良いので、精神的には楽であるように思います。

セラピスト

セラピストは、顧客の心と体を専門的な知識や技術に基づいて癒し、治療する仕事です。セラピストにもさまざまな種類があり、資格によってなれるセラピストとなれないセラピストがあります。

施術前の相談や悩みを聞き出す必要はありますが、実際の施術中の会話量はあまり多くなく、雑談を好まない顧客も多くいます。

人の話を聞くことが得意で、悩みの解決に向けて一緒に対処できる内向型に向いていますよ

増田 綾子

プロフィール

どんな顧客が来ても、自分の施術や知識に自信があれば、落ち着いて向き合うことができます。自信が持てるまで、しっかりスキルを身に付けましょう。職場を選ぶ際には、落ち着いて働ける客層かどうかを意識することも大切です。

栄養士

栄養士は、さまざまな施設での食事管理や栄養指導をする栄養の専門家です。健康的な人に向けての栄養指導、食事が難しい人の食事管理など、栄養士にも種類があります。

患者や顧客にアドバイスや指導をすることがありますが、自分の意見を自分のペースで伝えてサポートするため、仕事に関連しないコミュニケーション力は必要とされません。

自分でコツコツと勉強を重ねられ、人の意見を聞ける内向型にとって得意な仕事でしょう

病気を患っている人や高齢者などの食事管理をおこなう管理栄養士についてはこちらの記事で紹介しています。管理栄養士が活躍している分野についても紹介しているので、併せて参考にしてみてくださいね。
管理栄養士の志望理由を職場別に解説! OK・NG例文7選

栄養士の仕事に興味があるのですが、人とのかかわりが苦手です。コミュニケーションが少ない栄養士の仕事はありますか?

吉野 郁子

プロフィール

検査や管理・分析の分野であれば比較的コミュニケーションは少なめ

食品の安全検査や品質分析・管理にかかわる仕事はどうでしょうか。医療・介護食の製品開発などでも、栄養士としての知見が役に立つことでしょう。

栄養士資格が取れる学校のホームページ(HP)で、「卒業生の活躍/就職先企業」を調べてみると、具体的な企業を見つけることができます。

栄養士養成教育で得た、食・栄養・健康への知識・興味・体験は、要資格職でなくとも、社会に広く必要とされています。

アドバイザーコメント

1対1でサポートできる人は療養を支える仕事も向いている

内向型にもさまざまなタイプがありますが、真面目で慎重、納得がいくまでやり続ける、という人が多いです。また、感受性が強く自然に相手の気持ちを読み取ろうとするので、病気やケガなどで弱っている人に寄り添って、一緒に回復を目指す、作業療法士や理学療法士、柔道整復師、鍼灸師なども向いています。

ヘルスケアの分野に目を向けてみることもおすすめ

また、優しい性格の人が多いため、介護福祉士やケアマネージャーのような、高齢者福祉の分野も向いています。対象者を注意深く見て、本人や家族の話を聞きながらケアプランを作ったり、その人の身体機能が衰えないようにサポートします。実際に生活の支援をするヘルパーなども含まれます。

そういった仕事は、資格の取得が必要なものもありますが、資格を得るまでの知識や技術が、自分に自信を与えてくれます。

人とのコミュニケーションに苦手意識がある人も、知識や技術の裏付けがあれば、落ち着いて対象者に接することができます。自分の好きなこと、得意なことを活かして「自分にはこれがある」というものを身に付けていきましょう。

あなたが受けない方がいい職業を確認して下さい

就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。

そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
・志望業種をまだ決めきれない人
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コミュニケーションの頻度が少ない内向型に向いている仕事

コミュニケーションの頻度が少ない内向型に向いている仕事

人と接する機会が少ない仕事は、一人でコツコツと作業に向き合うことが多いという特徴があります。オンラインでできる職業も、コミュニケーションが少ない傾向がありますよ。

仕事の内容はそれぞれ異なるので、各仕事内容を確認してどの働き方が自分に合うのか見てみてくださいね。

施設警備員

施設警備員は、ビルやマンションでの火災や事故・犯罪を防ぐために警備と巡回をする仕事です。資格を取得する必要はなく、未経験でもなることができます。

警備員と聞くと重大な仕事のように聞こえるかもしれませんが、通常業務はルール通りの手順に従っておこないます。職務内容にもよりますが、基本的には一人で業務を遂行することがほとんどです。

トラブルに備える必要があるので、注意深い観察力や集中力がある内向型に向いていますよ

トラブルなどの突然な出来事への対処が苦手なのですが、それでも警備員になれますか?

永田 修也

プロフィール

マニュアルの遵守と報連相を意識しよう

突発的な出来事への対処が苦手だとしても警備の仕事に就くことは可能です。職場によってルールやマニュアルは異なるとは思いますが、必ず場面ごとの対処の仕方は定まっているのでそれに沿って業務をこなすことがまずは大事です。

そのうえで、自分でも判断がつかないことや動揺してしまうようなことが起こったら、まずは「報連相」で必ず上司や会社の指示を仰ぎましょう。

警備の仕事は、どこまで準備していても想定外のことが起こり得る職場なので慣れるまでは大変かもしれませんが、経験値が蓄積されてくると自分でもしっかり対処できるようになってくるでしょう。

ドライバー

ドライバーは、人を移動させる仕事と物を運搬する仕事に分けられます。人を移動させるのは、たとえばタクシードライバー、物を運搬するのはトラックドライバーをイメージするとわかりやすいかもしれません。

タクシードライバーも必要最低限の会話のみで遂行することが可能ですが、トラックドライバーは車内には基本的に自分のみであるため、人とかかわる頻度は非常に少ないです。

なるべく人とかかわらずに自分のペースと空間を確保したいという内向型には適職でしょう

写真家

写真家は、風景や人物などをカメラに収める仕事です。写真家にもさまざまな種類がありますが、被写体が人でなければ人とのコミュニケーションをほとんど取らずにできる仕事の一つです。

写真家はスキルが必要となり知識を身に付けなければなりません。しかしスキルを身に付けてしまえば、撮影対象によっては自分一人で仕事を完結させることができます。

内向型でも観察力と集中力、そして探求心のある人に向いている職業です

増田 綾子

プロフィール

撮影自体は一人でできても、それを世に出してくれる媒体や仲介者が必要な場合があります。作品を扱ってくれる提携先を探しましょう。

今はインターネット上で販売する方法もあるので、そういったサイトを製作したり、既存のサイトを活用するスキルも身に付けておきましょう。

清掃員

清掃員も多種多様で、マンションや商業施設、オフィスビルの清掃などがあります。清掃の場所に違いはありますが、基本的にやるべきことは似ています。

人混みが少ない時間帯に作業をすることが多く、決まった業務を黙々と遂行するため、雑談などのコミュニケーションをとったり会話をしたりする必要は少ないのです。

細かいところにも気が付くことができ、淡々と作業に取り組める内向型に向いているでしょう

翻訳家

翻訳家は、外国語の文章や映像を別の言語に訳す職業です。学術書やマニュアル、書籍、映画など、翻訳する対象はさまざまです。

特定の言語のスペシャリストである必要はありますが、対象は人ではなくモノであるため、コミュニケーションは発生せず、自分のペースで進めることができます。

文章を読むことが好きで、一人でじっくりと作業ができる内向型に向いていますよ

アドバイザーコメント

「回収・検品・監視・分析」のキーワードで絞り込み検索をしてみよう

キーワードで求人検索してみると、一人で黙々と作業をすることが得意な内向型に向いた仕事が見つかります。

たとえば「回収」で求人検索すると、「臨床検査のルート集配」といった仕事があります。医療機関を周って血液などの検体を回収したり、検査結果の報告書などを届ける仕事です。社交的ではなくとも、あいさつがきちんとでき、ルールは守れるタイプに向いているでしょう。

「検品」だと、通信販売関係や、未経験歓迎の工場・倉庫の求人が見つけやすいです。

「監視」で検索してみると、サーバー監視など、IT業務でも未経験者の活躍が期待される分野の求人が見つかります。

「分析」+「無資格」だと、水質や空気の環境調査をする環境分析、研究・製造開発の補助的業務などがあります。いずれも、電話応対が少な目の業務なので、内向型気質に向いている職業だといえます。

一つのことを熟考・分析する内向型に向いている仕事

一つのことを熟考・分析する内向型に向いている仕事

熟考・分析が必要な仕事は、時間をかけて結果を出すことが多い特徴があり、データや数値を用いることが必要とされる傾向にあります

熟考・考察することが得意でも、仕事によって対象物や成果物・方法が異なるので、自分が興味のある分野は何かを考えながら職業を確認してみてくださいね。

プログラマー

プログラマーは、プログラミング言語を用いてシステムやアプリ、ソフトウェアを作ります。プログラミング言語といっても、完成させる対象物や目的によって、用いられる言語は複数に渡ります。

一般的に、システムエンジニアが作成した仕様書や設計書をもとにプログラミングをします。作成するべきものは決まっていて、イレギュラーな事象が起きない限りは自分の感覚で業務を遂行できます。

論理的に思考・分析ができる力、集中力がある内向型は自分のペースで黙々と作業ができるため得意な仕事でしょう

自分の意見や考えを言葉で説明することが苦手です。作業で悩んだときに周りに相談する状況は、どのように対処したら良いでしょうか。

増田 綾子

プロフィール

質問内容を整理してから聞いてみよう

質問するときは、あらかじめ聞きたい内容をきちんと整理し、教えてもらいたいポイントをはっきりさせてからにしましょう。

急ぎの場面もあるかもしれませんが、一度、紙に書いてみるだけでも、慌てなくて済みます。実際の画面を見せて、「ここのところがわからない」というのも一つの方法です。

また、声を掛けるときはなるべく相手に時間がありそうなタイミングを選びましょう。日頃から上司や先輩の仕事の様子を観察し、どんなタイミングなら相手が穏やかに接してくれるかを知っておくことも大切です。

こちらの記事では、プログラマーを目指す前に確認しておくべきポイントを解説しています。プログラマーの仕事が知りたい、気になるという人はぜひチェックしてみてくださいね。
プログラマー志望は最初に読みたい! 仕事内容から適性まで完全網羅

エンジニア・プログラマーに役立つ資格をこちらの記事で紹介しています。資格を取りたいと考えている場合はぜひ参考にしてください。
エンジニアの種類別のとるべき36の資格|選び方や勉強方法も解説

ライター

ライターは、WebサイトやWebメディア、雑誌に掲載される記事などを作成します。顧客から記事内容の注文を受けて執筆するライターもいれば、自らテーマを決めて執筆するライターもいます。

インタビューを通してコミュニケーションをする場合もありますが、どのライターもインタビューが必要なわけではありません。執筆する内容を調べたり自分の経験をもとに執筆したりと方法はさまざまですが、ライターも自分のペースで進められる職業です。

リサーチ力があり、集中して文章を書くことができる内向型は得意な仕事です

こちらの記事では、新卒でライターになる方法を解説しています。「ライターの仕事は気になるけど何からやればいいのかわからない」と悩んでいる人はチェックしてみてくださいね。
新卒でライターになるには? 学生のうちにやるべき3つの準備を紹介

Webデザイナー

Webデザイナーは、顧客から依頼を受けてWebサイトの制作やデザインをします。会社に属するだけではなく、フリーランスで働くWebデザイナーも多くいます。

顧客から依頼を受ける場合はやり取りをする必要がありますが、チャットやメールなど、最近ではオンラインでのやり取りがメインです。

対面のコミュニケーションが苦手でもオンラインでのやり取りに抵抗がなく、発想力があり細かい作業が得意な内向型には向いている仕事ですよ

Webデザイナーについてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。Webデザイナーになる方法や仕事内容、その後のキャリアについてこちらの記事で詳しく解説していますよ。
Webデザイナーになるには? 仕事内容から将来性まで徹底解説

イラストレーター

イラストレーターは依頼に応じてイラストを作成する仕事です。作成したイラストは雑誌の表紙やポスター、商品のパッケージ、パンフレットやゲームなどのイラストに使用されます。

依頼元とのすり合わせのコミュニケーションは発生しますが、メインの仕事であるイラスト作成は自分の裁量で作成することができます。

相手の要望を聞くことができ、注意深く細やかな作業まで気にかけられる内向型に向いている仕事でしょう

データアナリスト

データアナリストは、ビジネスにおけるデータを収集・分析する仕事です。収集した情報から仮説を立てて分析することで会社や顧客の課題解決に役立てます。

課題や悩みをヒアリングする必要はありますが、主な仕事は自分で仮説を立てて深く分析していくことです。周りに惑わされることなく自分の業務に取り組むことができるでしょう。

一つのことを分析し、熟考することが得意な内向型に向いている仕事ですよ

アドバイザーコメント

「一つのことを熟考・分析する」ほかの4つの仕事を紹介

①特許技術者

特許技術者は、特許出願・および出願後に特許庁とやり取りをするために必要となる書類を作成する「特許実務」をおこなう仕事です。主に大学の理系学部で学ぶような高度な知識が必要な職業です。

さらに専門資格では弁理士がありますが、特許技術者は無資格ながらも、そのサポート業務を担います。研究者に憧れる人におすすめです。

②テストエンジニア・デバッガー

IT技術者の中でも、テストエンジニア・デバッガーは、ソフトウェアや製品が正しく動くか、さまざまなテストや動作検証をおこないます。製品の品質を守り、高めていく大切な役割です。根気と忍耐力が求められる点に、内向型の気質が活かせるでしょう。

③校正・校閲

校正・校閲は文章や印刷物の誤字脱字、内容の間違いなどを点検・訂正する仕事です。出版社や新聞社、印刷会社などで必要とされる部門です。この仕事も高い集中力と根気が必要とされます。

④歯科技工士

歯科技工士は、歯科医師からの指示に基づき、入れ歯や差し歯を作ります。直接患者さんと接することはありませんが、手作業の精密さが必要な職人仕事です。人の役に立つ意義を感じられるやりがいがあります。

「内向型の仕事を見てもまだよくわからない……」と、どうしても自分に向いている仕事がわからない人はぜひこちらの記事をチェックしてみてください。悩みの原因や適職の見つけ方を詳しく解説していますよ。
向いてる仕事がわからない…………図解で読み解く適職の見つけ方

要注意! 内向的な人が苦手だと感じる仕事をタイプ別に紹介

内向型が苦手だと感じる仕事にもそれぞれ特徴があります。向いている仕事だけではなく、向いていない仕事の特徴も併せて理解することでよりいっそう自分らしい働き方に近づくことができます。

それでは、内向型が苦手だと感じる仕事を4つのタイプ別に紹介していきます。避けるべき仕事のタイプを把握することで入社後のミスマッチや短期離職を未然に防げるので、しっかりと確認しておきましょう。

新しい人とかかわることが多い仕事

新しい人とかかわることが多い仕事

新しい人とかかわることが多い仕事は、必然的にコミュニケーション能力が必要とされます。新しい刺激や人付き合いが苦手な内向型にとって、新しい人とかかわることが多い仕事はストレスや悩みにつながる可能性があります。

仕事によってかかわる人の範囲や種類が違い、働き方も変わってきます。それぞれの特徴を確認してみましょう。

アパレル店員

アパレル店員は、店頭に立って販売や接客をします。接客・販売に限らず在庫管理やレジの会計など、ほかの業務もこなします。

会話が得意で、初対面の人と物怖じせずコミュニケーションが取れる能力が必須となります。多くの人とのコミュニケーションが苦手な内向型にはあまり向いていないと考えられます。

アパレル企業の面接で「ネイルをしていって良いのかわからない」という人もいるかもしれません。こちらのQ&Aでキャリアコンサルタントが回答しているのでぜひチェックしてみてください。

美容師

美容師は顧客の髪の毛周りの手入れをメインにする仕事ですが、コミュニケーション能力がとても大事になる職業の一つです。

完成イメージのヒアリングだけではなく、施術中にも顧客の気に障らない自然な会話をする必要があります。人と話すことがあまり好きではない内向型は避けたほうが良い職業でしょう。

コミュニケーションは得意ではないのですが、美容師を目指してもいいのでしょうか?

増田 綾子

プロフィール

まずは挑戦してみることが自分の納得のいく答えを出すことにつながる

やりたい仕事があれば、まずは挑戦してみることです。美容師の仕事もさまざまな形態があり、資格取得の勉強をしている間にも、さまざまな働き方の情報が得られるでしょう。

一般的なヘアサロンなら、経営者やほかのスタッフにコミュニケーションがあまり得意ではないということを理解してもらえれば、普通に働くことも可能でしょう。

慣れるまではほかのスタッフのサポートをするなど、前面に立たなくても良いポジションにしてもらい、先輩の様子を見ながら自分なりのコミュニケーションの取り方を考えてみてください。

就職して初めてわかることも多いので、自分に合った職場を探していきましょう。

新規開拓営業

新規開拓営業は、新たな顧客に対して営業活動をする職業です。既存営業と違い、初対面の人へ物怖じせずに自分から会話できるスキルが求められます。

ポジティブさとコミュニケーション力を持ち合わせた人に向いている新規開拓営業職ですが、新しい人とかかわったり新しい刺激と向き合うことが得意ではない内向型には向いていない仕事である可能性が高いです

既存営業であれば内向型もできますか?

吉野 郁子

プロフィール

既存営業では内向型の正確さ・緻密さが活かせる

前任者から受け取った信頼関係を大切に育んでいく既存営業では、内向型の特徴を良い方に活かすことができます。

たとえば、納品や期日が正確、約束をちゃんと守る、顧客の話したことや要望をよく覚えておき提案に反映させる、といった細やかな行動が、信頼関係には大切です。

口下手な分、行動で顧客の役に立とうとする姿勢は、むしろ歓迎されます。人を傷つけるのが嫌、迷惑をかけたくない、という内向型気質が信頼関係づくりに活かせるでしょう。

スピードが重視される仕事

スピードが重視される仕事

スピード感が大事な仕事は、その場で決断できる力が必要不可欠です。自分のペースで熟考してから決断することが得意な内向型はあまり向いていない傾向があります。

仕事に必要なスピード感でも、発揮する現場やシチュエーション、目的も異なります。人によってさまざまな苦手な種類があるので、一つずつチェックしてみましょう。

消防士

消防士は消火・救急・救助活動をする仕事で、災害を想定した訓練を日々おこなっています。瞬時に判断できる能力だけではなく、チームでの連携、そして体力も必要となる職業です。

日頃からスピード感を意識し、現場の状況をいち早く把握して判断をする必要がある消防士の仕事は、じっくり分析して熟考を重ねることが得意な内向型には向いていないと考えられます

飲食店員

飲食店には多くの種類がありますが、ファストフード店やチェーン店、人気のレストランなどは人の出入りが激しく、素早い判断力や行動力が必要となります。

ファストフードやチェーン店では、ホールスタッフだけでなくレジや食器洗い、調理すべてをこなさなければならないことがあります。混雑時には素早い判断で優先順位をたてて顧客対応をしなければならないため、自分のペースでじっくり仕事をしたい内向型は苦手な場合が多いです

永田 修也

プロフィール

内向型の特徴として比較的穏やかな気質を持っていると思います。人混みやガヤガヤしたお店が苦手と感じる場合は、オシャレさを重視したゆったりとした空間をコンセプトにしたカフェや飲食店を選ぶと良いのではないでしょうか。

秘書

秘書の仕事は、社長や役員、経営陣や管理職など担当の上司をサポートすることです。気配りができることも大事ですが、複数の業務を管理するマルチタスク力も求められます。

担当の上司をサポートする仕事であるため、人に合わせることが必要となります。また、状況によってスピード感を持って臨機応変に対応できなければならないため、自分のペース・裁量で進めたい内向型にはあまり向いていないといえます

自分の裁量で進められない仕事

自分の裁量で進められない仕事

自分の裁量で進められない仕事は、先輩や上司の指示によってやるべき内容が決まります。自分のペースで集中して作業をする内向型にとっては苦しい場合が多いです。

裁量といっても、仕事の進め方・やるべきこと・時間など自分で決められる範囲は仕事によって異なります。どこまでの制限であれば許容できるかなども考えながら、それぞれの職業を確認してみましょう。

公務員

地域や国民のために職務をこなす公務員は、地方公務員・国家公務員などによって職務内容が異なります。人の役に立ちたいという思いを持っている人に向いている職業です。

基本的に、公務員は上司から与えられた業務や決められたことをこなして職務を遂行します。決まったことをきっちりやる必要がある仕事なため、自分のやり方で仕事を進めたいという人には向いていない傾向にある仕事です

公務員を志望している人は以下の記事を参考にしてみてください。公務員のエントリーシートの書き方を解説しています。
公務員を目指す理由が必ず伝わるエントリーシートの書き方|12例文

販売スタッフ

アパレルショップや雑貨店、薬局、家電量販店などの店舗で商品を販売する販売スタッフは、対人能力だけでなく商品によって販売方法を変える臨機応変に対応できる力も必要になります。

すでに品出しされている商品を販売する仕事なため、現場の判断だけで販売ルールや売り出したい商品を決定することは基本的に難しいと言われています。自分の意見や裁量で仕事をしたい、またはなるべくコミュニケーションは取りたくないという内向型は苦手だと感じる場合があります

大企業の社員

一般的に、社員が1,000人以上いる、または資本金が1億円を超える会社は大企業と言われます。例外もありますが、大企業では年功序列で給料が付与されることが多くあります。

高収入であったり整った教育制度があるとされる大企業ですが、仕事の規模が大きい分、分業する傾向にあります。一人ひとりの裁量でできる業務の範囲は限られているため、自分の管轄外の業務をしている人とのコミュニケーション量は必然的に多くなります。

そのため、多くの人とのコミュニケーションが苦手な内向型には苦しく感じる可能性があるのです

増田 綾子

プロフィール

内向型でも、「与えられた仕事を、落ち着いた環境で、しっかりやりとげたい」と思う人は安定感のある大企業で安心して働けます。入社年数が短いうちは、自分一人で責任を背負わなければならないという場面も少なくて済むでしょう。

「そもそも大企業ってどういう基準で判断してるの?」と思う人もいるかもしれません。こちらの記事で大企業の定義について解説しているので、気になる人はぜひチェックしてみてください。
大企業の定義を中小や大手との違いを含めて解説! 働くメリットも

チームワークを必要とする仕事

チームワークを必要とする仕事

チームワークを必要とする仕事は、ほかの人との連携が必須になります。人と会話をすることで成り立つ仕事は、一人で黙々と作業をするタイプの内向型は苦手意識を感じるかもしれません。

同僚、別職種の人など、チームワークを活かす場面は職業によって差異があります。まったく違った立場の人とのチームワークが苦手なのか、それとも社内間でのチームワークが苦手なのかも知っておくと今後に役立てられる可能性がありますよ。

看護師

医師の診断に基づいて患者のサポートをする看護師は、チームワークが重要となる仕事の一つです。サポートをするだけでなく、医療に関する専門的な知識と責任感が必要とされます。

患者の命にもかかわる仕事なため、医師と看護師間、看護師同士での認識の齟齬がないようお互いのコミュニケーションが必須になります。自分だけで仕事を進めたい内向型には向いていないと考えられる仕事です。

人の命を守る仕事に就きたいです。看護師以外に、おとなしい性格でもできる仕事はなんですか?

吉野 郁子

プロフィール

医療技術の仕事がおすすめ

「人の命を守る仕事」は幅広いため、内向型の活躍する場所はたくさんあります。臨床検査技師や診療放射線技師など、各種医療技術職はどうでしょうか。

医療技術職はたくさんあるので、まずは調べてみましょう。「製薬会社の一員として働く」「病院のスタッフの一人になる」といった仕事の選び方なら、性格と合致する職種選びもできるでしょう。

また、看護師として働くのにも献血ルーム、老人施設などいろいろな勤務先があります。「なる」だけでなく「続けられそうか」という視点も、仕事選びでは大切にしましょう。

ウェディングプランナー

ウエディングプランナーは、顧客が結婚式を挙げるにあたって式場探しから衣装選びまでをサポートする仕事です。顧客の気持ちに寄り添える力と意見を受け入れる傾聴力が活かせる職業です。

ウエディングプランナーは結婚式当日までに、司会やカメラマン、スタッフ、メイクアップアーティストなど別職種の人と綿密に話し合ってスムーズに開催できるようにしなければなりません。

職業の壁を超えてほかのスタッフとコミュニケーションを取る必要がある仕事なため、黙々と作業をする内向型には向いていないかもしれません

ホテルスタッフ

ホテルスタッフは、顧客のチェックインや施設案内、会計、チェックアウトを管理する仕事です。フロント・ルームサービス・シェフなど職種は複数に渡ります。

高い接客力が必要とされるのはもちろんですが、顧客の宿泊を快適にするためにも、関係者全員で情報共有をする必要もあります。協調性を必要とするチームプレイが苦手な内向型はあまり得意ではないといえます

内向型が自分らしく働くための仕事選びのコツ

内向型の特徴やタイプ、得意な仕事・苦手な仕事を紹介しました。各ポイントを理解することで、自分に合った仕事が見えてきたかもしれませんね。

しかし、紹介したもののほかにも内向型に向いている仕事はたくさんあります。もしここまでの内容を踏まえてピンとくる仕事が見つからなかった場合は、これから説明する仕事選びのコツをふまえて仕事を探してみることで、自分に合った仕事に出会えますよ。

自分らしく働くための仕事選びのコツを押さえて、納得のいく働き方を見つけましょう。

人目を気にした仕事選びをしない

周囲の目が気になってしまう特徴のある内向型もいることを説明しました。このことが原因で、仕事選びをする際にも人目が気になってしまう人もいるでしょう。

しかし仕事を探すときにも周囲の目を気にして最終的な決断を下してしまうと、他人の意見に惑わされて本当に自分に合った仕事に就けずに、ミスマッチや短期離職につながり本末転倒の状況に陥ってしまう可能性があります。

他人軸ではなく自分軸で仕事選びをすることで、自分らしく働ける職業に出会えます。自分が本当に納得できているのかを大切に仕事選びをするということを必ず覚えておきましょう。

自分に合った仕事を見つけるには、一つの方法だけではなく多方面から見つめてみることも効果的です。こちらの記事では4ステップで自分に合う仕事を見つけられる方法を解説しているのでチェックしてみてくださいね。
自分に合った仕事を簡単4ステップで発見! 後悔しない方法を解説

自分がどんな内向型なのかを明確にする

先にも説明しましたが、内向型の中にも特徴があります。この記事ではわかりやすく「気配りができる内向型」「自分のペースで集中できる内向型」「準備や対策ができる内向型」「物事を注意深く見れる内向型」の4つの特徴に分けて説明してきました。

自分がどんな内向型なのかをしっかり認識せずに仕事をしてしまうと、本当は適していない仕事に就いてしまって納得のいく働き方ができないかもしれません。

今までの自分の行動や思考を振り返って、自分はどのような思考傾向があり、得意・苦手分野をそれぞれ明確にすることも、自分らしく働くためには大切なことなのです

アドバイザーコメント

自己分析では自分を客観視しよう

カウンセリングなどで内向型の人に話を聞くと、「自分はあれができない」「これは苦手」と、マイナス要素ばかりを口にし、得意なことや強みを見いだせない人が多いです。

「こんな程度ではできているといえない」と自分でハードルを高く設定していたり、職業適性検査などで良い結果が出ても、「こんなはずはない」という人もいます。

自己分析をするときは、自分を客観的に見ることを心掛けましょう。ずっと続けていても飽きないことや、「こういうことなら自信がある」という分野を分析して、できる要素を伸ばしていく方向で考えてください。

内向型に多い、「とにかく真面目なところ」や「スピードより慎重さ」といった面を重視する企業も少なくありません。

周りの人に聞いてみるのも一つの方法

「どうしても、強みやできそうなことが見つからない」という場合は、身の回りの自分をよく知る親や先生・友達などに、自分の良いところは何かを聞いてみるのも良いでしょう。大学のキャリアセンターや、私たちのような就業支援をする専門家に、客観的な目線で話を聞いてもらうのもおすすめです。

自分の強みは、多く把握すればするほど面接や今後の就活でのアピール材料になります。今わかっている強みのほかにもたくさん強みがあるはずなので、眠っている強みを引き出すためにもぜひこちらの記事をチェックしてみてくださいね。
強み一覧付き|自分の強みが必ず見つかる方法9選とアピール方法

強みだけではなく、弱みも把握することは納得のいく就活をするためにもとても大切です。面接で弱みを聞かれた際の回答の仕方も紹介しているのでぜひ参考にしてください。
就活で使える弱み100選! 短所を悪印象なくプラスに見せる秘策

内向型におすすめの仕事選びとは? キャリアコンサルタントが解説!

内向型の強みや仕事を詳しく説明しました。どういった強みが活かせるのか、実際の仕事でどのように活用できるのかなどを理解できたかと思います。

ここでは、キャリアコンサルタントの永田さんに内向型が仕事選びをするときのコツやポイントを、実際の相談内容を踏まえて仕事選びのプロの視点から説明してもらいます。

キャリアコンサルタントからのアドバイスから、内向型ならではの仕事選びの視点を理解して自分にピッタリな仕事選びができるようにしましょう

アドバイザーコメント

プロの意見を聞いてみることで新たな発見がある

内向型な性格というと、「自分の人生とは?」「生きる目的って?」と物事を深く考えすぎてしまう傾向にあり、問題を難しくしてしまっている場合があります。

そういうときは自分だけで考えるのではなく、第三者的視点から転職エージェントなどを利用するのも一つの手段ですね。

もしくは我々のようなキャリアコンサルタントに相談して自己理解を深めていくと同時に、自分が進むべき道の可能性を一緒に探ってくれる存在を味方につけておくと仕事選びをするうえで適職を見つけやすくなるかと思います。

自分では気付けなかったことを知れる可能性がある

私は個人で仕事をしている関係で、フリーランスとして仕事をしてみたいという人からの相談もよくもらいます。その中でも、キャリアコンサルタントの実態はあまりよく知らないという人が多く、相談してもらった人から「自分でも気づかなかった思いを知ることができた」という言葉をよくもらいます。

仕事選びとは少しかけ離れてしまったかもしれませんが、職業選択をするうえで誰かの意見を聞きながら、まず「己を知る」ことを最初に取り組むことが、内向型の人にとってはスムーズだと感じます。


内向型・外向型だけで判断するのは危険! 自分に合う仕事はしっかり見極めよう

内向型の特徴や向いている仕事を知ることも大事ですが、一方で、内向型・外向型の2面だけで向いている仕事を判断してしまうのはあまりおすすめできません

内向型の中にもタイプが分かれているように、人それぞれに適性があります。向いている仕事とやりたい仕事が違うこともある人もいるはずです。

「やりたいこととは違うけど向いているから」という理由で仕事を決めてしまうと、その後の仕事自体が苦しいものになってしまう可能性があります。やりがいが感じられずただの作業として取り組まないという気持ちが大きくなってしまえば、1日の多くを占める仕事の時間が苦痛に耐えなければならないつらい時間になってしまうでしょう。

自分のどの特性を優先したいのかも考えることで、よりいっそう自分らしく働ける姿に近づきます。方向性を見極めるためにも、一度立ち返って自己分析をしてみることも一つの方法です。

こちらの記事では、自己分析の詳しいやり方を解説しています。仕事選びと併せて自己分析をして、自分らしく働ける方法を見つけましょう。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

吉野 郁子

プロフィール

どんな人たちと一緒に働くのか、も大切な視点です。「自分と同じタイプばかりで働きやすい」もあれば、「いろいろな性格の人がいるので補い合えるのが魅力」もあります。社風との合致は働き続けるうえで大切なことです。

悩んだらチェック! 内向型が仕事をするうえで意識すべきポイント

内向型の強み・特徴を理解できても、人によってはそれでも消えない悩みがあるかもしれません。ここからは、内向型であることに対して悩んでいる人向けに、仕事を選ぶとき・仕事をするときに意識しておくと良いポイントを紹介します。

人にはそれぞれ違った悩みがあり解決方法も異なるため、「これをすれば悩みが解決できる!」といった方法を見つけ出すことは簡単ではありません。解決方法を探しながらも悩みすぎず気楽に日々を過ごすために、ぜひ参考にしてみてくださいね。

自分を責めすぎない

まず、「何がしたいのかわからない」「どうしてこれもできないんだろう」と悩んでしまったときは、自分を責めすぎないでくださいね。自分の内側に意識が向いていることでこだわりが強く、自分の理想に近づけたいという思いが強い内向型ですが、この特徴から何事も完璧にこなさなければいけないと感じてしまう人もいるでしょう。

内向型に限らず、誰にでも得意・不得意はあるものです。みんながみんな、すべてを完璧にできるはずはありません。100%を目指すのは良いことですが、もし失敗してしまってもあまり気にしすぎないようにしましょう

普段からこまめに休憩を取って、一息つく時間を作ってみてください。

永田 修也

プロフィール

やはりできていない面にばかり注目してしまうのも内向型の特徴の一つだと思います。しかし、実際は「できていること」の方がはるかに多くあるはずです。

そういった自分をしっかり評価してあげることで自信が湧き、落ち込んでいる自分に勇気を与えることができると思うのであまり自分を責めすぎないようにしましょうね。

コミュニケーションは仕事の一つと割り切る

コミュニケーションの頻度が少ない仕事でも、最低限のコミュニケーションは取らなければいけないことに悩んでいる人もいるでしょう。会社員の立場となると、仕事内容や職場環境にかかわらず仕事の報告や相談など、少なからずコミュニケーションは発生してしまいます。

そんなときは、「仕事だから仕方がない」と割り切ってしまいましょう。仕事とプライベートを完全に区切る意識を持つことで、少し気が楽になるはずです。円滑に仕事を進めるためには必要なことなのだ、と考えてしまえば気負いすることもなくなるのではないでしょうか。

働く環境を整える

自分のペースで進めることが得意な内向型がいることを説明しました。このタイプで「自分のペースで進められる環境なんてわからない……」という人もいるかもしれませんね。

そんな場合は、働く場所について考えてみましょう。求人情報や業界の解説・キャリア支援をしている就活サイトで仕事の検索をかけるときに「完全在宅・フルリモート」「リモートOK」「部分在宅」「出社不要」などの単語を含めることで、自分が好む環境を絞りながら仕事を探せます。

周りの影響を受けない自分だけの空間を確保できれば、自分のペースで集中して取り組むことができますよ

吉野 郁子

プロフィール

「自分は内向型だから無理だ」と最初から決めず、「伸びしろ」も大切にしましょう。敬語・電話応対・顧客対応などは、社会人になって初挑戦する人も多いです。先輩方に支えてもらい、少しずつやってみると苦手意識も減っていきます。

仕事に活かせる内向型だけの強みを知って納得のいく働き方を目指そう

内向型のタイプを知って自分らしく働ける方法を紹介してきました。自分のタイプだけの強みを知るということは、職場での市場価値を高めることにもつながります。自分の特徴を確実に理解して、自分に合う仕事を見極めてくださいね。

自分に向いている仕事がわからずにそのままにすると、自分らしく生き生きと働くことができずに思い悩んでしまい、もったいない時間を過ごすことになります。1日の大半を占める仕事の時間を有意義にするために、内向型の強みを大いに活用して自分らしく過ごせる仕事を見つけましょう。

アドバイザーコメント

悩んだときは自己分析をして自分を振り返ってみよう

仕事選びや仕事の仕方に悩んでしまう段階にいるということは「自分はどういう人間か」という自己分析がまだ足りていない可能性があります。

自分とはこういう人間であるという自己概念が明確になっていれば仕事選びや適職というのは見えてくるものですが、そこがまだ明確になっていないのであれば仕事を選ぶ時期としては若干早いのかもしれません。

「自分とは何者なのか?」ということを突き詰めるというのも内向型の人にとっては必要なことの一つです。

ゴールが明確にできればあとは突き進むだけ

私もどちらかといえば内向型なので、自分の中で「これ!」という答えが出るまでなかなか動けない場合が多いのですが、一度暫定的な答えが出てしまえば、そこからは一気に突き進めたりすることがあります。

そうなると、モチベーションも高まり迷うことが無くなるのでかなりのパフォーマンスが期待できます。

そのため、まだ自己分析が足りないと自覚がある人はPORTキャリアのサイトの中でも自己分析のやり方などを解説している記事があるので、そちらを参考にしながら取り組んでみるのも良いかと思います。

応援しています。頑張ってくださいね。


執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
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