Q
大学3年生
男性
地方銀行は「オワコン」って本当ですか?
地方銀行への就職を検討している就活生です。ですが、業界研究を進める中で「地方銀行はオワコン」という話をよく耳にするようになり、不安を感じ始めました。
そのほかにも、人口減少やフィンテックの台頭で経営環境が厳しいというニュースも目にします。
私は地元に貢献したいという思いがあり、地方銀行への就職を検討していたので、このまま志望して良いのか迷っています。
地方銀行には将来性があるのでしょうか? 実際に働く方々は、現状をどのようにとらえているのか知りたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
極端な言葉に惑わされず変化の本質を見よう!
まず、「これは良い」「これは悪い」などと一般化しないことが大切です。「オワコン」といったネット上の極端な言葉に惑わされず、業界が大きな変化の最中にあると冷静にとらえる視点を持ちましょう。
確かに経営統合や再編などは進んでいます。しかし、地域経済を支え、企業と人をつなぐ金融機関としての役割自体がなくなるわけではありません。
むしろ変化の激しい時代だからこそ、地域活性化のために何ができるかという新しい課題に取り組めると考えることもできます。これがやりがいにつながります。
表面的な言葉だけで判断するのではなく、業界が直面している課題と可能性の両面に目を向けるようにしましょう。
変化のなかで、自分の視点を持つことが大切
5年後や10年後の未来がどうなっているかは誰にもわかりません。その不確実性を単なる「衰退」とちらえるのではなく、新しい価値が生まれるチャンスととらえてキャリアを築いていく姿勢が求められます。
変化する環境のなかで、自分はどう貢献したいのか、どのようなスキルを身に付けたいのかという視点を持つことが重要です。
安定を求めて悲観するのではなく、変化に対応できる人材になることを目指して、前向きにチャレンジしてください。
どの業界に行っても変化は避けられません。変化を楽しめるマインドセットを持つことが不可欠です。
地方銀行がオワコンかどうかは地域の将来性で判断できる
地方の人口減少により、貸出先が減っていることや、支店の統廃合が進んでいることは事実です。また、フィンテックやデジタル化の推進により、支店の窓口業務や事務作業も効率化されています。
そのなかで、地域企業の事業継承を支えたり、地方創生で大学や行政と連携したりするなど、生き残りを賭けてさまざまな施策をおこなう地方銀行も多いです。
ただ、急激な人口減少が起きている地域は、地域経済自体が縮小されていきます。その点では、地方銀行で働いていても厳しさを感じる場面は多いはずです。
すでに観光産業で強みを持っていたり、企業の多さ、人口が維持されていたりする都市がある地域であれば、まだまだポテンシャルがあります。
一般論より、銀行と自分の未来を照らし合わせることが大切
もちろん、地方銀行に入ってからの個人の頑張りで世界を変えることも可能ではあります。ただし、現時点では、地元の銀行が将来に向けてどのようなことに力を入れて取り組んでいるかを理解しましょう。
そのうえで、「その一員として一緒に働きたいか? 」どうかを自分自身に問い直したうえで、志望するかどうかを決めるのがおすすめです。
以下の記事では銀行への就職の実態について解説しています。具体的な仕事内容や平均年収などについても触れているので、銀行への就職に興味がある人はぜひ参考にしてください。
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