この記事のまとめ
- 公務員になりたい理由がわからないのは働くイメージが描けていないから
- 公務員になりたい理由を言語化するためには自己分析と企業研究が必須
- 面接で公務員になりたい理由を聞く意図を踏まえて回答を考えよう
安定や福利厚生を求めて目指す人も多い公務員ですが、条件ばかりを重視するあまり、「面接で公務員になりたい理由を聞かれたら、具体的に答えられないかもしれない」と不安に思う学生もいるでしょう。
公務員になりたい理由に答えられないのには、複数の理由があります。その理由を知ったうえで必要な情報を集めることで、自分だけの公務員になりたい理由を見つけることができるのです。
この記事では、キャリアアドバイザーの杉原さん、吉野さん、遠藤さんのアドバイスを交えつつ、公務員になりたい理由を言語化する方法を解説します。公務員の志望理由がうまくまとまらないという人は、ぜひ参考にしてください。
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公務員になりたい理由を仕事の特徴から整理してほかの就活生と差をつけよう
公務員になりたい理由を聞かれてもすぐに浮かばないのは、公務員の仕事内容を理解できておらず、自分の強みと結び付けられていないためである可能性が高いです。
この記事では最初に、面接官が「公務員になりたい理由」を聞く意図を解説します。まずは採用担当者の目線に立って、どのような志望理由なら採用したいと思うかを考えましょう。
その後に、公務員になりたい具体的な理由がわからない原因を解説します。公務員になりたい理由を言語化するための方法を実施することで、ほかの学生と差がつく志望理由を作成することができます。
最後には、公務員になりたい理由が思い浮かばない人のために例文も紹介しているので、構成や表現などを参考にしつつ、自分なりの公務員になりたい理由をまとめましょう。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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面接で「公務員になりたい理由」を聞く意図
面接で公務員になりたい理由を聞くのには明確な理由があり、この回答によって選考結果が変わる可能性もある重要な質問です。
そのため、採用担当者に公務員になりたい理由を聞かれる意図をしっかり理解したうえで、対策をおこないましょう。ここではおもな2つの理由を紹介します。
公務員と民間企業との違いを理解しているか確認するため
公務員の面接では、公務員と民間企業との違いを理解しているかを確認するために、公務員になりたい理由を聞く場合があります。なぜなら、公務員と民間企業はまったく違う機能を担っているからです。
民間企業は営利を目的としており、「モノを製造し、販売する」あるいは「さまざまなサービスを提供する」などの経済活動をおこない、株主や出資者に利益を還元します。
一方で公務員は、国民や地域住民に対する奉仕事業を中心としており、公共サービスを提供することを目的としています。営利追求が中心ではないため、民間企業とは働く際の視点が異なるのです。
このような民間企業と公務員の根本的な違いを理解していない状態で公務員を志望してしまうと、入職後にミスマッチが起きてしまう可能性がかなり高くなります。だからこそ、公務員になりたい理由から自治体の仕事への理解度を測ろうとしているのです。
「民間企業と公務は何が違うのか」という点は、応募先研究の基本のキです。面接でも問われる点なので、自分の言葉で説明できるよう、必ず調べて考えを整理しておきましょう。それも怠るなら、選考通過は難しいでしょう。
公務員と民間企業を併用しようと考えている人は、こちらの記事で注意点やコツを確認してください。
公務員と民間企業の併願で共倒れ? 状況別で両立のコツを解説
応募者が公務員として活躍できるかを知るため
公務員への理解のほかにも、公共サービスへの使命感や社会貢献への意欲がどれだけあるのか、スキルや強みの面から応募者が公務員の適性があるかどうかを見極め、真摯に仕事に向き合えるかどうかを確認したいという意図もあります。
そのため、公務員になりたい理由の中で大学で学んだ知識や長所をどのように活用していくのかを明確に伝えられている場合は、公務員として活躍が期待できるとみなされる可能性も高くなるでしょう。
公務員としてどのように活躍したいかを自らの言葉で具体的に示し、公務員の業務に対する熱意を伝えることが重要です。
公務員は特定のクライアントのためではなく、国民や地域の住民すべてのために働きます。視野を広く持ち、日々の暮らしや社会を守りたい、より良くしたいという気持ちを持っていることが、活躍のための前提条件になります。
「公務員になりたい理由」以外にも、公務員の面接でよく聞かれる質問を知っておきたい人は以下の記事がおすすめです。
公務員面接の頻出質問15選|意図を汲み取った回答で好印象を残そう
なぜ浮かばない? 公務員になりたい具体的な理由がわからない原因
公務員になりたい具体的な理由がわからない原因
- 条件面に魅力を感じてやりたいことを考えられていないから
- 公務員の仕事内容を理解できていないから
- 目標やキャリアビジョンが見えていないから
公務員になりたい具体的な理由が浮かばないのには、大きく3つの原因があります。そのため公務員になりたい理由がまとめられない人は、ここでおおまかに原因を突き止めて、具体的に言語化を進める準備をしましょう。
①条件面に魅力を感じてやりたいことを考えられていないから
公務員は社会的に立場が安定しており、将来なくなる可能性も少ない職業として知られています。そのため、条件面ばかりにフォーカスして、実際に仕事でやりたいことを考えていないことが原因の一つと考えられます。
公務員は社会貢献が求められる職業であるため、志や仕事に対する思いがないと継続的なモチベーションにつなげるのは難しいといえます。
まずは公務員の具体的な業務内容を理解し、自分自身のスキルをどのように活かせるのか、何に魅力を感じるのか考える必要があります。
条件面以外に目を向けるには、まずは希望する市役所や県庁などにどのような課があり、業務は何かを調べてみましょう。
たとえば産業政策課なら、成長戦略の策定だけでなく海外拠点があったりします。多くの課があるので、興味を惹かれる仕事がきっとあるはずです。
②公務員の仕事内容を理解できていないから
公務員は、職種や部署によって業務内容が大きく異なります。そのため、それぞれの仕事内容を理解できていないと、自分が活躍する姿のイメージが湧きにくくなり、なぜ公務員になりたいのかが曖昧になってしまうのです。
たとえば一口に公務員と言っても、まず国家公務員や地方公務員に分かれており、その中でもさまざまな部署があります。そして地方公務員の地方自治体の中でも、地域によって設置されている部署が違ったり、同じ部署でも仕事内容が違うことがあります。
まずは志望する自治体の部署の仕事内容をしっかり理解したうえで、公務員になりたい理由を具体化するのがおすすめです。
③目標やキャリアビジョンが見えていないから
公務員の仕事内容はある程度わかっていたとしても、公務員としての目標やキャリアビジョンが見えていない場合は、公務員になりたい理由の言語化は難しいでしょう。
この場合は、「公務員として就職したい」という目の前の目標に捉われるあまり、将来どのようなキャリアを積んでいきたいのかを自分自身で理解できていない可能性が高いといえます。
まずは公務員という職種にこだわらず、将来達成したい夢や目標、キャリアビジョンを考えてみましょう。その後、その目標やキャリアを公務員としてどのように実現していきたいかを考えると、自分なりの理由が見えてきますよ。
今後のキャリアビジョンや目標について考え方がよくわからないという人は、こちらの記事を確認してください。
キャリア形成とは? 4ステップでこの時代を生き抜く方法を考えよう
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公務員になりたい理由を言語化するための3つの準備
公務員になりたい理由を言語化するための準備
- 自己分析をして公務員を目指したきっかけを深掘りする
- 各自治体のWebサイトを見て活動をリサーチする
- 公務員が主催するイベントに参加する
ここまで公務員になりたい理由がわからない原因を紹介してきました。ここからは実際に公務員になりたい理由を言語化していきましょう。必要な準備としては上記の3つが挙げられます。
上記をしっかり実践することで、公務員になりたい理由を明確にするための要素を見つけることができるので、まずは土台作りから始めましょう。
①自己分析をして公務員を目指したきっかけを深掘りする
就職先の候補として、民間企業の職種ではなく公務員を考えている時点で、なにか公務員に興味を持ったきっかけや、魅力的に感じた部分があったはずです。そのきっかけを振り返るために、まずは自己分析をしてみましょう。これまでの経験を振り返って、なぜ公務員に興味を持ったのかを深掘りしてみてください。
たとえば自治体主催のボランティア活動や地域のイベントに参加した経験があれば、そのときに感じた思いが公務員を目指したきっかけとなっている可能性もあります。その経験を通して、自分がどのようなやりがいや喜びを感じたのかを洗い出しましょう。
また、直接的に自治体とかかわりはなくても、国や地域で抱える課題に興味・関心を持ったことから志望したという人もいるでしょう。その場合は、どのような課題を解決していきたいのか、どのようになったら理想なのかを考えてみると、公務員を目指したきっかけが見つかるかもしれません。
過去の経験を振り返る自己分析には、マインドマップの利用がおすすめです。詳しく知りたい人はこちらの記事を確認してください。
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
自己分析の基本的な情報から網羅的に知りたい人は、こちらの記事を確認してみてください。自分に合った自己分析法が見つかりますよ。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
- 公務員を目指すきっかけとなった大きな経験がないのですが、その場合どうしたらいいでしょうか?
これまでの公務員とのかかわりの中から見いだしてみよう
役所の人と直接かかわりがあったとか、公共のサービスを受けたという大きな経験がなくても構いません。
身近なところでは公立の学校で教育を受けたり、警察や消防に安全を守ってもらったりと、私たちは何らかの形で公務員とかかわりを持っています。
そういうことに思いを馳せ、自分がどのように社会に貢献したいか考えてみることが、公務員を目指す理由を考えるための第一歩です。
②各自治体のWebサイトを見て活動をリサーチする
公務員になりたい理由を言語化するためには、各自治体でおこなっている活動を把握することも必須です。
まずは各自治体のWebサイトで、希望する部署の詳しい仕事内容や担っている役割を確認してみてください。自治体ごとに理念や目指す方向性が異なるため、共感できる点が見つけられると良いでしょう。
さらに、ニュース欄や各種SNSなどから最新の活動やプロジェクトの情報を確認して、今力を入れている社会貢献活動の内容を理解するのもおすすめです。公共サービスや地域社会にどのような影響を及ぼしているのかに焦点を当て、志望理由につながる点を見つけましょう。
志望する職種・区分以外の仕事も調べておくと仕事の解像度が上がる
志望する職種や区分の仕事内容を調べるのはもちろんですが、それ以外の仕事についてもリサーチすると、志望職種についてより明確に知ることができます。なぜなら、公務員の仕事の全体像を見ることで、組織同士のかかわりや役割への理解が深まるからです。
前述のとおり公務員にはさまざまな仕事があり、それぞれ求められるスキルや専門性は変わります。その中でも、自分の活かせるスキルや興味のある分野を再確認することで、志望職種への解像度が上がるでしょう。
志望する自治体や省庁の特徴を調べる際は、以下の記事を参考にしてみてください。企業分析の方法の記事ですが、調べるべき観点などは応用できますよ。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
③公務員が主催するイベントに参加する
国や自治体で主催するイベントに参加することで、実際の仕事内容や組織の風土、社会貢献の様子がわかる場合もあります。
公務員が主催するイベントにはおもに下記が当てはまります。
公務員が主催するイベント
- 公務研究セミナー
- インターンシップ
- 自治体などで開催されるお祭り
- オンライン説明会
- 官庁オープンツアー
上記のほかにも、各自治体によってさまざまなイベントが開催されているため、積極的に参加してみましょう。実際に職員とかかわることで、自分がその場で働くイメージや意義が見いだせるかもしれません。
イベントでは、運営している公務員の働きぶりを見ておくと良いでしょう。具体的には、男女比、人柄の雰囲気、当日どんな作業を担当をしているのかなどです。
民間企業と協力して運営している場合、民間スタッフとの役割・動きの違いも観察してみましょう。
公務員のインターンに参加するべきなのか迷っている人は、以下のQ&Aも併せて確認してみてください。
パターン別! 公務員になりたい理由の例文5選
パターン別! 公務員になりたい理由の例文5選
ここからは、公務員になりたい理由に対する回答例文をパターン別に紹介します。
公務員になりたい理由が思いつかない人はエピソードの参考として、すでに理由を思いついている人は文章の構成や表現などの参考として活用して、内容をより磨いていきましょう。
就活は、適職診断から始めてください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶことが大事です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する企業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
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例文①市役所で働きたい場合
市役所の公務員として働きたい場合の例文
私は、〇〇市をより住みやすい街にしたいと考え、〇〇市役所を志望しています。私は大学進学のために〇〇市に引っ越してきましたが、住んでいるうちに、この街は空き店舗の有効活用や子育て支援など、住みやすい環境づくりに力を入れていることがわかりました。
地域の発展には税収の増加が欠かせませんが、それには難題もあるでしょう。たとえば税収増加には地域の人口増加も必要ですが、〇〇市では若年層の流出や高齢化が進行しています。この問題に対処するためには、若者の定住促進策や子育て支援施策の充実などが必要でしょう。
私はこれらの課題に真摯に取り組み、〇〇市の税収増加に貢献するために最善の解決策を模索し、地域の発展に向けて全力を尽くしたいと考えています。
私は大学で都市計画を学び、地域の活性化に関する研究を積んできました。この経験を活かし、〇〇市の税収向上に貢献し、住民に豊かな環境を提供できるよう、誠心誠意仕事に臨みます。
就職支援のプロからの例文評価とアドバイス
上記の例文は、自分の出身地ではないところで就職したいというケースで、市と自分とのかかわりを示し、施策の実現には税収が必要であることを理解できています。
あなたの意見として、この市の魅力やなぜ盛り立てていきたいかということをもう少し聞いてみたいです。
市役所を志望している人は以下の記事を参考にしてみてください。市役所の面接で失敗しない対策やコツをまとめています。
回答例12選! 市役所の面接で失敗しないための対策のコツを解説
例文②都道府県庁で働きたい場合
都道府県庁の公務員として働きたい場合の例文
私は〇〇県の町おこしに積極的に参加したいと思い、〇〇県庁を志望しました。〇〇県は、伝統工芸品を使ったワークショップや地域の歴史や伝承にまつわる物語をテーマにしたイベントなど、私の地元とは違った町おこしのアプローチやアイデアがおこなわれています。
このようなイベントを開催することで、〇〇県の魅力がより多くの人に知られ、実際に〇〇県に訪れる観光客の増加にもつながると考えています。さらにSNSなどを通じて口コミが広まり、県外からの訪問者数がさらに増加する可能性もあるでしょう。
私は大学で公共政策を専攻しており、政策分析やプロジェクトマネジメントのスキルを身に付けました。この経験により、〇〇県の町おこしにおける課題やニーズを明確にし、今よりもっと効果的な施策を提案・実行したいと考えています。
就職支援のプロからの例文評価とアドバイス
なぜ〇〇県の町おこしに興味を持ったのか、自分の地元と比較しきちんと説明できていますね。
加えて、自分が感じている○○県の魅力や、将来は○○県をどのように発展させたいのかがあるとさらに良くなると思います。
例文③国家公務員として働きたい場合
国家公務員として働きたい場合の例文
私は環境問題に昔から関心があり、日本の美しい自然環境を守りたいという思いから環境省を志望しました。
私の父は漁師で、小さい頃から海や自然とのふれあいが日常的でした。ある日、父と一緒に漁に出た際、海の魚が減っているような感覚がありました。
すると父は、昔と比べて魚の数が減ったことを嘆き、「昔はもっとたくさんの魚が泳いでいたんだよ」と語りました。その時、私は初めて環境の変化が身近なところで起きていることを実感しました。
その後も意識をして見てみると、海岸にごみが打ち寄せられていることや海の水が昔よりも濁っていることにも気付くようになりました。これらの経験から、自然環境が変化し環境汚染が進んでいる現状に対して、積極的に何かをする必要性を感じるようになりました。
このような気持ちから、就職をするなら環境保全に取り組める環境にしたいと思い、その中でも特に省庁であれば影響力も大きく、最新技術を駆使した施策も提案できるため志望いたしました。
たとえば、環境省が推進している「海洋プラスチックごみの削減」や「自然保護活動」にも積極的に参加し、海洋環境の保全に貢献したいと考えています。
入省後は積極的に課題解決に努め、より一層国民に安心と安全を届けることを実現したいと考えています。
就職支援のプロからの例文評価とアドバイス
原体験であるお父さんとの出来事を具体的に書いているのが良いですね。そのきっかけ以降に、環境問題について活動・学習したことをさらに書くとより良くなりますよ。
また、環境問題は国内に留まりません。グローバルな視点でも書けると良いでしょう。
国家公務員に興味のある人はこちらの記事も参考にしてみてください。プロが国家公務員の種類など詳しく解説しています。
関連記事
国家公務員の種類をプロとわかりやすく解説! 役割や必要なスキルも
国家公務員の種類を一覧で紹介し、キャリアコンサルタントとともに仕事内容・応募資格・勤務地を比較しながら解説します。自分に合った種類の選び方や種類別の向いている人の特徴も解説するので、国家公務員を志望している人は必読です。
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例文④地元の公務員として働きたい場合
地元の公務員として働きたい場合の例文
私は、生まれ育った〇〇市の職員として働くことを志望しています。なぜなら自分の力で〇〇市の役に立ちたいと思ったためです。
こう思ったきっかけは、昨年に〇〇市の救助活動が人の命を救ったエピソードを聞いたことです。〇〇市の職員が迅速かつ的確な対応で被災者を救出し、命を守った様子に非常に感銘を受けました。
そのため、この経験を機に被災地へのボランティアを積極的におこない、大学で防災に関する授業を受ける中で人命を守る方法や被害を最小限に抑える手法を学びました。
特に積雪による被害が多い〇〇市で、市民が安全に生活できることはもちろんのこと、被害を最小限に食い止めることで損失を減少させ、財政にも寄与できると考えています。
これまで学んだ知識と経験を活用し、小さい頃から育ててくれた〇〇市に対して感謝の気持ちを込め、地域を支えていきたいと考えています。
就職支援のプロからの例文評価とアドバイス
市役所の業務の中で防災の分野で貢献したいことが伝わり、短い間に大学での学びや活動を通じて防災関連の知識や経験を得てきたことも説得力につながっています。
防災と減災の両方の角度からの取り組みについて触れてあると、さらに良くなると思います。
例文⑤地元以外の公務員として働きたい場合
地元以外の公務員として働きたい場合の例文
〇〇市が持つ魅力をほかの地域にも広めたいと思ったため、〇〇市の職員を志望しています。きっかけは、大学の友達の地元である〇〇市に興味を抱き、大学4年間何度も訪れたことです。
〇〇市はいちごが有名で、周辺地域ではいちごの名産地として有名です。しかしいちごはほかにも有名なブランドが多いため、全国的にはまだまだ無名であることを知りました。
地元の特産品をほかの地域に広めるには、物流やマーケティングの課題があります。たとえば特産品の輸送にかかるコストや品質管理の問題などです。また、そもそも地元で愛される特産品が、ほかの地域でどのように求められているのかという市場調査も必要になるでしょう。
そこでSNSでの発信や地元でのイベントを積極的におこなうことで、地元の特産品の魅力を広めるつつ、ユーザーの需要も調査できるのではないかと考えました。すでにSNSには取り組んでいると思いますが、入職後は発信の仕方など改善できる点を考えて、地元の特産品に関する情報発信を強化したいです。
そして将来的には、全国各地の方々にも興味を持ってもらい、地元経済の活性化につなげたいと考えています。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
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就職支援のプロからの例文評価とアドバイス
販路拡大の課題に触れ、特産品を広めたい熱意が伝わってきます。
しかし、いちごがベースなので就職先はJA(農業協同組合)でも良いのではと思われる可能性もあります。経済効果についてもう少し記述を増やし、地域全体を考えていることも示しましょう。
簡単3ステップ! 公務員になりたい理由を伝える方法
公務員になりたい理由を伝える方法
- 公務員に興味を持った理由を伝える
- なぜその自治体で働きたいかを明確にする
- これまでの経験をどのように仕事に活かすかをアピールする
例文も参考にして、公務員になりたい理由が少しずつ明確になってきた人もいるのではないでしょうか。内容が固まってきたところで、次に公務員になりたい理由を伝える手順を解説します。
面接は短い時間のなかで自分をアピールしなければいけないので、内容だけでなく伝え方の面でもほかの学生と差をつける必要があります。公務員になりたい理由をわかりやすく伝える3ステップを活用して自分の意欲や熱意を十分に伝えて、公務員としての内定を勝ち取りましょう。
公務員の面接で失敗してしまい合否が気になる人はこちらのQ&Aを参考にしてみてください。
ステップ①公務員に興味を持った理由を伝える
まずは結論として、公務員に興味を持った理由を伝えましょう。最初に公務員になりたい理由に対する回答を伝えることで、面接官に一番伝えたいことを理解してもらった状態で話を進められるのです。
また、「社会貢献をしたいから」という理由で公務員を志望する人も多いですが、志望理由としては弱く、ほかの学生に埋もれてしまう可能性もあります。
「旅行に来た際に〇〇市の魅力に気が付いたから」や「地元の魅力をもっとたくさんの人に知ってほしいと感じたから」など、自分の実体験を元に伝えると、具体的で熱意が伝わりやすくなります。
公務員になりたい理由の書き出しを工夫したい人は、以下の記事も参考にしてみてください。
例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
ステップ②なぜその自治体で働きたいかを明確にする
地元の市役所に応募する場合、「地元が好きだから」「生まれ育った故郷に恩返しをしたいから」といった思いで公務員を志望する人も多いでしょう。
たしかにその気持ちは重要ですが、それだけでは活躍しているイメージがつきにくく、理由としては不十分と捉えられる可能性があります。そのため地域の特色や実施中の政策、直面している課題などを再確認し、なぜその自治体を希望していて、具体的にどのように貢献したいかを伝えることが重要です。
一方、地元以外の市役所を志望する場合、「地元で就職が決まった場合、地元に戻るのではないか」と懸念される可能性もあります。その地域独自の特徴や地元との違いに焦点を当て、客観的な視点から働きがいに触れるのが良いでしょう。
- たくさんの自治体がある中で、どうやって職種や区分を選ベば良いかわかりません……。
「やりたいか」ではなく「できそうか」で考えてみよう
まず職種は、「応募資格を満たすか」「自分にできそうかどうか」で考えていくと、おのずと絞られていくでしょう。
また、試験科目や試験内容を詳しく調べていくと、自分の実力で合格できそうかがより具体的に考えられます。応募倍率も過去データを調べて見てみましょう。
やりたいかどうかも当然重要ですが、受かりそうかも大切な視点です。説明会やセミナーに参加検討をしたとき、「楽しみだな」と思うか「面倒くさいな」という気持ちが強いかなども、深層心理での志望度が表れます。
このように絞っていくと、試験日程が合って試験対策も頑張れそうな応募先はそんなに多くの数は残らないでしょう。
ステップ③これまでの経験をどのように仕事に活かすかをアピールする
公務員は業務の特性上、利益を求めて行動する人材ではなく、社会貢献に一生懸命になれる人材を欲しています。
そのため、これまでの経験を活かしたうえで求められる人材像に合ったアピールができると、採用担当者の印象にも残りやすいでしょう。たとえば以下のようなアピールが適切です。
これまでの経験をどのように仕事に活かすかをアピールする例
- これまでのボランティア活動を活かして、福祉の課題を解決したい
- ボランティア活動で訪れた地域で、その際の経験を活かして町おこしに貢献したい
- 都市計画の知識を活かし、企業誘致を通じて地域の活性化に寄与したい
- 国際交流サークルで培った経験を活かし、多様な人種の人とコミュニケーションを取り、地域を活性化させたい
上記のように、これまでの経験とこれからどのように貢献していきたいかをセットで伝えると、入職後の活躍もイメージしやすくなるので、未来への展望も合わせてアピールするようにしましょう。
公務員になりたい理由の締めとして、何を書いたら良いかわからない人はこちらの記事がおすすめです。
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
- 公務員として活かせる経験やスキルがない気がします……。
公務員への理解を深めれば活かせるスキルが見えてくる
逆に、公務員として活かせる経験やスキルは何だと考えていますか。
公務員といっても仕事は千差万別。国、県、市町村の業務は違い、分野も税、経済、福祉など多岐にわたっています。ほかにも警察、消防、自衛隊も公務員です。それぞれに必要な資質やスキル、経験しておいてほしい体験は異なります。
仕事研究をしっかりおこなえば、自分の活かせる経験やスキルはきっと見つかります。「公務員」という大きなくくりで見てしまうのではなく、それぞれの職務で考えてみましょう。
また、公務員は人のために働く仕事なので、町民、市民、県民、国民のために働く覚悟が必要です。多くの人のために自分ができることを、自己分析を通じて見つけてください。
公務員になりたい理由を伝える際の注意点
公務員になりたい理由を伝える際の注意点
- 福利厚生や待遇面だけの理由にしない
- 「安定性」など自分本位な内容には触れない
- 民間企業と比べた公務員の良さだけをアピールしない
ここまでの内容で、自分なりの「公務員になりたい理由」が見つかった人もいるかもしれませんが、中には回答として伝えない方が良い理由やニュアンスもあります。
注意点を知らないと、気付かないうちにマイナス評価につながる回答をしてしまう可能性もあるので、公務員を目指す人は必ず確認しておきましょう。
福利厚生や待遇面だけの理由にしない
公務員を志望する学生の中には、公務員の条件面に惹かれた人も多いでしょう。しかし、公務員になりたい理由に福利厚生や待遇面のことばかり書いてしまうと、「本当にこの仕事で意欲的に働いてくれるのだろうか」と思われてしまう可能性があります。
公務員は国民や住民の生活を守り、最優先に考えなければならない重要な仕事です。このような公共の使命がある仕事にもかかわらず、自分のメリットばかりをアピールするのは好ましくありません。
本音がどうであれ、条件面だけの志望理由にならないようにしましょう。
「安定性」など自分本位な内容には触れない
公務員は給与が安定しており、なくなることがない仕事というイメージがあるでしょう。しかし「安定性」が理由で公務員になりたいと伝えると、仕事への理解度が浅いという印象になる可能性があります。
たしかに公務員という仕事がなくなる可能性はかなり低いですが、業務のデジタル化が進み、人の手で対応をしなくなるような業務は今後ますます出てくるでしょう。そのため安定性にフォーカスしすぎると、今の自分の利益しか考えていないのではないかという懸念を抱かれる可能性もあります。
このように、仕事に対する理解度や意欲が低く捉えられてしまうと、選考通過も難しくなってしまうため、仕事内容をしっかり理解したうえで今後どのように活躍したいかをアピールしましょう。
以下のQ&Aでは、「安定性」を志望動機で伝えるときに意識してほしいことをキャリアコンサルタントが解説しています。もしほかの理由ではなく、安定しているという魅力を違った表現で伝えたい場合は参考にしてみてください。
必要以上に民間企業と比べた公務員の良さだけをアピールしない
公務員と民間企業の違いを知ることが重要とお伝えしましたが、必要以上に民間企業と比較して公務員の良さをアピールすると、逆に「公務員の役割を理解できていないのではないか」という印象につながる可能性があるため注意が必要です。
たとえば、「民間企業よりもボーナスが高い」「利益を求めなくて良い点に魅力を感じた」などの理由は、社会貢献に携わる自治体の仕事や意義に魅力を感じているというより、民間企業への就職をベースとして、そこで共感できなかった点を公務員の魅力として見いだしているようにも見えてしまいます。
そのため、自らの経験を踏まえつつ、公務員でしか実現できないことを挙げることが重要です。「市の助成金に支えられて進学できたため、夢を抱く若者を支援したいと考え、〇〇市職員として活躍したいと考えました」など、実体験に基づいた理由をアピールするのが重要です。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る自分が公務員としてどんな価値を世の中に提供できるのかを示そう
公務員を目指している人に理由を聞くと、「安定している」「営利を追求しないところが良い」「家族が勧めるから」「身の回りに公務員が多い」「自分に合っていると思うから」「ワークライフバランスが保てる」「長く働けると思うから」というようなことを聞きます。
こうした理由は、「人の役に立ちたい」「世の中のために働きたい」という気持ちが伝わらず、学生にとってのメリットや心地良さを最優先に求めている印象を受けます。
公務員は住民や企業が納めた税金を使って、国や地域のために働くのだということを今一度じっくり考えてみてください。
民間企業ではなく公務員を目指すのはなぜ? と自分に問いかけてみよう
また、上記以外にも「社会貢献性の高い仕事がしたい」という志望理由も多いです。しかし民間企業の業務も社会に貢献しています。民間ではなくなぜ公務員になりたいのか、公務員としてどのように社会の役に立ちたいのかということを自分の言葉で述べてあると、採用担当者の心に響きます。
ピンポイントで「この部署で」と言う必要はありませんが、自治体であれば施策などを読み込んだうえで、どういう分野に携わりたいのか、それはなぜかということをしっかり伝えると好印象です。
公務員になりたい理由が思い浮かばないなら! 試してほしい3つのこと
公務員になりたい理由が思い浮かばないなら! 試してほしい3つのこと
- 本当に公務員になりたいのか考え直す
- 公務員の取り組みに共感できるか考える
- 自己分析をやり直して強みを再分析する
ここからは、「公務員になりたい理由を明確にするための方法」を試しても、どうしても浮かばない場合の対処法を解説します。
ここまでの内容で公務員になりたい理由が思い浮かばない場合は、そもそも根本では公務員になりたいと思っていない可能性もあるため、ここで紹介する方法を試してみてください。
①本当に公務員になりたいのか考え直す
公務員になりたい理由がどうしても思い浮かばないときは、今一度本当に公務員になりたいのか考え直してみましょう。周りから公務員を勧められたり、イベントに参加したりした結果魅力を感じたかもしれませんが、まだ心から公務員になりたいと思っていないのかもしれません。
そのため、まずは公務員という枠を取り払って、純粋に自分自身がどんな職務に興味を抱いているか、どのようなキャリアを築きたいかを整理するのがおすすめです。資格やスキルを有している場合は、それを仕事にどのように活かせるかも一緒に考えましょう。
はじめはアイデアを自由に書き出すだけでも問題ありません。書き出す中で、まったく別の職種になる可能性もありますが、やはり公務員が自分の目指すキャリアに一番合っているという結論になるかもしれません。
少しずつ自分の考えがクリアになってきたら、それを「公務員になりたい理由」として整理してみましょう。
自分の目指すキャリアがわからない人は、以下の記事も併せて確認してみてください。キャリアビジョンの描き方がわかりますよ。
キャリアビジョンとは|就活のプロが意義と描き方を徹底解説!
②公務員の取り組みに共感できるか考える
そもそも公務員の取り組みに共感できるかどうかも、改めて考えてみましょう。現在公務員がおこなっている取り組みに共感できるかどうかが志望動機の原点となるためです。具体的な取り組みやビジョンに対する自分の考えを明確にすることで、なぜその職種で働きたいのかが自然とわかってくるでしょう。
公務員の仕事の特徴は、社会全体の利益や公共の福祉向上に貢献することです。具体的な公務員の取り組みに注目し、それにどれだけ共感できるかを考えましょう。たとえば、地域社会の課題に主体的に取り組む姿勢、市民サービス向上のための努力、防災・環境保護などの社会課題へのアプローチなどが挙げられます。
公共のために尽力し、社会の課題に取り組む姿勢に共感できるかどうかを考え、それがなぜ自分のキャリアにつながり、満足感を得られるのかを考えてみてください。
もし民間就職に切り替えるなら、スケジュールや方向性・応募企業の決め方など、就職活動の進め方の一連の流れをまず確認しましょう。
ガイダンスがあればぜひ参加し、間に合わなければ個別相談で教えてもらいましょう。
民間企業の就活の流れがわからないという人は、まず以下の記事で全体の流れをつかみましょう。
就活の流れを5ステップで解説! 時期別の選考対策も紹介
③自己分析をやり直して強みを再分析する
公務員になりたい理由がどうしても思い浮かばないときは、自分のどんな強みが公務員の仕事に活かせるのかを再認識するために、自己分析をやり直すのも一つの手です。
自己分析の手順としては、まずこれまでの経験や学びを振り返ります。たとえば学業やアルバイト、ボランティア活動、趣味、資格取得などが挙げられるでしょう。これらの経験がどんな場面で役に立ったか、どんな状況で力を発揮できたかなどをリストアップします。
次に、その強みをどのように公務員の仕事に活かせるかを考えます。たとえばリーダーシップ力がある場合、その強みを活かして地域の課題解決に主体性を持って取り組むことができるなどのアピールにつながるでしょう。
このように自分特有の強みを公務員としてどのように活かしていきたいかを改めて言語化できると、公務員としてなりたい姿や今後のビジョンが描きやすくなり、公務員になりたい理由も言語化しやすくなりますよ。
強みがなかなか思い浮かばない人はこちらの記事を確認し、自分の強みを見つけてください。
強み一覧付き|自分の強みが必ず見つかる方法9選とアピール方法
短時間で自己分析をやり直したい人は、以下の記事もおすすめです。
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選
業務理解を深めたうえで自分なりの「公務員になりたい理由」を伝えよう
公務員は一般的に、「安定している」「福利厚生が良い」などのイメージが浸透しているあまり、仕事内容への理解が不十分なまま選考を受けてしまう学生もいます。公務員になりたい理由を明確にするためにも、公務員の業務の特徴をしっかり理解したうえで、自分自身の強みを何に活かせるのかを把握することが重要です。
公務員になりたい理由がどうしても思い浮かばない場合は、自己分析を通して、本当に公務員になりたいのか、公務員のどんな取り組みに共感できるのかを考え直してみるのもおすすめです。
この記事で紹介した方法で自分なりの公務員になりたい理由を見つけて、志望先の選考突破を目指しましょう。
アドバイザーコメント
杉原 美佐子
プロフィールを見る「安定」が本当に公務員の魅力なのかもう一度考えよう
公務員の選考の中で、「安定しているから」という志望動機をよく目にします。しかし「安定」とは何でしょうか。クビにならないことでしょうか。給料が確実に支払われ一定の生活が送れることでしょうか。
皆さんは、財政破綻した北海道の自治体をご存知ですか。2021年度で169億の借金を抱え、市民一人当たりだと約240万円の債務です。当然、ごみ収集などの行政サービスの質は落ちています。調べると、こうした財政難の自治体は全国に数多くあります。
しかし、そこで働く職員は多くの仕事を兼務しながら市民生活を守るために一生懸命に働いています。
また、2024年1月1日に起きた能登半島地震では、多くの公務員は自分の家が被災しているにもかかわらず、庁舎に駆けつけ被災者のために働いています。
公務員になるメリットばかりに目を向けるのは危険
公務員の仕事は人々の生活を守ることです。安定しているからではなく、市民が安心できる暮らしを守り、町を発展させたいと思って公務員を志望するのです。
名前も知らない誰かのために働くこと、町や国を守ること、社会全体の幸福とは何かを考えてみて、それを志望動機にしてはいかがでしょうか。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士
Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
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