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派遣社員が正社員として登用されるには何が必要でしょうか?
入社したいと思っていた企業の選考を受けましたが、人事から「あなたの実力では正社員雇用は難しいため、派遣社員として働くのはどうか」と打診されました。
憧れの企業だったため気持ちは揺らぎましたが、やはり正社員として雇用されたいという思いがあったので辞退しました。
しかし、その後派遣社員制度について調べてみたところ、後々正社員として登用されるという事例もわずかながらあるということがわかりました。
ただ必ずしも正社員登用されるとは限らないことや確率としてはとても低いことも同時に知り得ました。
その企業はもう断ってしまいましたが、派遣社員から正社員登用されるにはどのような取り組みをすれば良いのか知っておきたいです。
私のように面接の時点で「実力不足」と判断された場合は難しいでしょうか? 運要素もありますか?
ちなみに、選考を受けた企業は地方に本社がある会社ですが、地元ではかなり名の知れた大企業です。おそらく派遣社員もたくさんいると思うので、頑張ったところでほかの人の中に埋もれてしまうかもしれないし、お断りして正解だったかなとも感じています。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
正社員登用には「入社後の頑張り×タイミングの要素」が重要
派遣社員が正社員として登用されるためには、まず大前提として、その会社に派遣社員の正社員登用制度が存在していなければいけません。
質問者さんが選考を受けた会社はあったようですが、そもそも会社として派遣社員を正社員登用することを考えておらず、それに関する予算や制度を設けていないのであれば、いくら優秀でも正社員登用の可能性はほぼないでしょう。
また、正社員登用制度があったとしても、まずは成果を出して評価を上げなければいけません。その際、どのような点が評価されるのかを上司に確認することが重要です。自分なりに頑張って成果を出したと思っても、会社としての評価ポイントとズレていれば望む結果を得ることはできないでしょう。
一般論ではありますが「この人を逃したくない」と思われる人材になるためには、言われたことをきちんとこなすだけでは足りません。その上の段階までやってこそ「替えがきかない貴重な人材」と評価されます。
たとえば、一つ指示を受けたら上司の考えを理解し先回りして動く、一つひとつの作業がほかの人よりスピーディーかつ正確でクオリティが高い、社内の人間と良好な関係を構築し頼りにされるなど、一例ではありますが、こういったことが大切になるでしょう。
たとえ面接の時点で「実力不足」と評価されたとしても、派遣社員として働くなかで評価を覆すことができれば正社員登用は十分あり得ますよ。
運要素もあるからこそ投げやりにならず前向きに努力することが大切
「運要素があるか」については、少なからず「ある」と思っておいてください。派遣の正社員登用はその人自身の実力だけでなく、そのときの社内の人材配置や予算などもかかわるので運要素が完全にゼロにはならないでしょう。
正社員登用に限らず、就職・転職にはいくら準備しても「運要素」はあるものです。就活の段階では自分にマッチすると思った会社でも、配属先の部署の同僚・上司がどのような人かは入社してみなければわかりません。
また、さほど深く考えずに入社を決めた会社だったとしても、自分の能力を引き出して活躍できるような仕事に当たることもあり得ます。「準備をしても無駄」ということではなく、そのように自分ではコントロールできない運要素はどこかにあるものと思って、自分自身ができることに注力することが大事だと思いますよ。
ハードルは高いが仕事ぶりを認めてもらえれば正社員のチャンスはある
派遣から正社員になる場合は、仕事ぶりを認められて社員から推薦を受けるということが一般的であると思います。若い労働力は年々不足していくので、そうした登用機会は今後増えていくといえるでしょう。
ただ、質問者さんを正当に評価してくれる企業はまだまだあると思うので、今回辞退したのは妥当な判断ではないかと思います。
採用面接時点で「実力不足」と言われたとのことですが、まだ働いてもいないのに、面接で実力がわかるというのは論理的に考えておかしな判断です。実際は面接の評価が高くなかったというだけのことでしょう。
そのため企業側はまず派遣で働いてもらい、仕事ぶりを見たいと考えたのでしょうが、言葉が適切ではないですね。
「相対評価として応募者の中で採用には至らなかったが、仕事能力は働いてもらってから判断したいので、一定期間派遣で働いてほしい。そして働きぶりが認められたらその時点で正社員として改めて採用したい」と言われていたら、質問者さんの感じ方も違ったのかもしれません。
「自分を正当に評価してくれる場所はある」と前向きに次に進もう
どうしても入りたい企業だったら、「実力不足」と言われた時点で交渉の余地はあったかもしれませんが、文末のとおり、おそらく派遣から正社員に登用されるのは新卒で入るよりもハードルが高いと思われます。
面接の時点で「実力不足」と断言してしまうような偏見のある会社ですから、派遣から登用してもらっても、その後の扱われ方が良いとも私には思えません。ほかの企業を探してみましょう。
以下の記事では、正社員と他の雇用形態の違いや特徴を解説しています。あわせて参考にしてみましょう。
正社員などの雇用形態に限らず、働きやすい会社や仕事はたくさんあります。自分に合った企業を見つけるときにはこちらの記事もチェックしてください。
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