Q
大学4年生
女性
面接の途中で涙を流してしまいました。
公務員の面接を受けました。2回面接があったのですが、1回目の面接では面接官の反応も良さそうで、「実際に働いてほしいな」などと言ってもらえました。
しかし、2回目の面接試験です。4人の面接官の質問に答えていくなかで、3人目のときに「スポーツを今でも続けているそうだが、そのスポーツから離れたいと思ったことはないのか」という質問をされました。
私はそれに対し、コロナによって大会が中止となり、今までの努力の成果を発揮することができない状況を話しました。その後、どのように成長したのかを話している最中に、当時のつらい気持ちを思い出し、涙してしまいました。その後の質問は気持ちを切り替えて、笑顔で話すように心掛けましたが、涙目で応答することになってしまいました。
面接の途中で涙してしまったことについて、面接官はどのように感じているのでしょうか? やっぱり合格は厳しいでしょうか?
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
きちんと気持ちを立て直せたならマイナスイメージにはなりにくい
面接の質問に答えている最中、当時の気持ちを思い出して思わず感極まってしまったんですね。その話を読んで、質問者さんがスポーツにとても熱心に取り組んでいたことが伝わってきます。
とはいえ、面接というオフィシャルな場面でそういう感情を表に出してしまったことがどう評価されるのかは気になるところですよね。一般的には面接で涙したこと「だけ」で不合格になることは考えにくいです。
採用側も優秀な人材を獲得したいと考えているので、受験者の人柄や能力、経験などを総合的に見て採用・不採用を判断します。
人の気持ちがわかる人材としてプラスにとらえられた可能性もある
質問内容を読む限り、質問の最中ずっと泣いていたわけではなく、一つの話題で涙してその後は笑顔でやり取りすることができたのであれば、さほど気にする必要はないと思います。
公務員は納税者に対して親身な対応を求められる仕事でもあります。そういうことを考えると、むしろ涙したことで人の気持ちがわかる人なのではないかという印象にすらなりそうです。
泣いたときに言葉が出てこなくなるほど取り乱したり、面接官が心配するほどの様子であれば、さすがに「感情のコントロールができないのではないか」とマイナスの印象になるかもしれませんが、質問内容を読む限りではそのような状態ではなさそうなので、心配しなくても良いと思います。
自分の素直な感情を表現できているためマイナスにはなりにくい
面接中に思いが高ぶり、応募者が涙する場面には、何度か遭遇したことがあります。その純粋さや、話してくれたエピソードに本当に思いが込もっていることがわかり、当時の私は面接官として心を打たれました。
そのため、涙で不採用になるということはあまり考えられないですね。面接の質問意図としても、自然体の喜怒哀楽の様子を見たかった可能性があります。
感情を立て直せたことをプラスにとらえ前向きに結果を待とう
働くことは常に楽しいことばかりではないので、採用側は応募者の人としてのさまざまな面を知っておきたいのです。「最近腹が立ったことはありますか」「どんな人が嫌いですか」のように怒りの表情を引き出す質問や、「趣味は?」「好きな〇〇は?」と楽しさの表情を引き出す質問などもあります。
今回の「スポーツを離れたいと思ったことは」の質問は怒りや哀しみの表情が引き出され、質問者さんのかざらない姿を引き出すことができたようですね。
そして、その後も感情に溺れすぎず、表情を立て直すように努めた点も良いですね。他者への配慮が感じられます。落ちるとしたら、ほかの応募者のほうがより適任だったということだけでしょう。
面接中の受け答えで焦らないようにするためには、事前準備が必須です。今後面接の予定がある人は、以下の記事を参考にしてあらためて準備を完璧にしておきましょう。
以下のQ&Aでも、面接中に泣いてしまった際の印象について解説しています。マナー講師からのアドバイスもあるので、併せて確認しておきましょう。
面接で言葉が詰まって黙ってしまったときの印象を気にしている人もいるのではないでしょうか。以下のQAで、どのような印象を持たれやすいのかキャリアコンサルタントが回答しています。
こちらのQAでは、公務員試験の面接で「失敗」と言える行動にはどのようなものがあるのか回答しています。併せてチェックしてみましょう。
39点以下は要注意!
あなたの面接力を診断してください
内定獲得のためには、面接での印象が大きなポイントとなります。あなたは自分の面接に自信を持っていますか?
少しでも不安に感じる人はたった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、“あなたの強み”と“改善点”が明確になります。
もし39点以下だった場合は要注意です。今すぐ診断で面接力をアップし、就職で失敗する可能性をグッと下げましょう。
・面接でなぜ落ちたかわからない人
・自信を持って、面接に臨みたい人