一次面接の通過率は? 合格率を劇的に上げる対策方法も徹底解説

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役

    Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する

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  • キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士

    Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる

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  • キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役

    Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる

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一次面接を控えており、どれくらいの確率で合格できるのか、その通過率が気になる人は多いのではないでしょうか。「一次面接は通過しやすいのかな」「比較的簡単なイメージがあるけど実際どうなんだろう」など、実態がわからず悩みますよね。

通過率がわかると、心構えをして対策できたり、対策にかけるべき労力を考えることができます。通過率をしっかり把握して一次面接に臨みましょう。

記事では、キャリアアドバイザーの木村さん、鈴木さん、上原さんと一緒に、一次面接の通過率や、通過率アップのコツを解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。

一次面接の通過率は低いが対策はしやすい

一次面接は選考フェーズの序盤ということもあり、なんとなく通過しやすい印象を持つ人も多いのではないでしょうか。しかし一次面接の通過率は、実はかなり低く、対策はしっかりとおこなわなければなりません。

ただその一方で、細かい知識や高い能力が求められたりといったような難しさはあまりなく、対策しやすい面接となっています。丁寧に対策をし、確実に通過できるようにしていきましょう。

記事では、まず一次面接の平均通過率を説明します。ただ、企業によって通過率にばらつきがあるので、通過率が高いケースと低いケースをそれぞれ解説します。さらに企業の通過率を予測する方法を説明するので、すでに一次面接を控えている人は参考にしてみましょう。

加えて、一次面接の通過率を上げるための対策方法を解説します。これを読むことで、通過率が低い一次面接も確実に突破できるようになりますよ。

一次面接について詳しく知りたいという人は、こちらの記事で特徴や対策方法など詳細に解説しているので参考にしてくださいね。

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一次面接の通過率は平均30%前後と低い傾向にある

面接のフェーズごとの通過率

もちろん企業によってばらつきがあるため一概には言えませんが、一次面接の通過率は平均30%前後と言われています。「思ったよりも低いな」と感じる人が多いのではないでしょうか。

一次面接は最も多くの学生が集まるフェーズです。そのため、二次面接以降の選考を効率的に進めるために、一次面接でかなりの人数を絞り込むことになるのです

二次面接、最終面接と進むと、受ける学生の母数が減るため、通過率は上がることになります。

二次面接の通過率は以下の記事で詳しく解説しています。ぜひこちらも参考にしてみてくださいね。

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一次面接の通過率が比較的高いケース

一次面接の通過率は平均30%前後となっていますが、これはあくまでも目安であり、企業によっては70%と高いケースもあれば、20%程度とさらに低いケースもあります。

木村 千恵子

プロフィール

一次面接は、選考基準を厳しくするか緩めにするかが企業によってかなりばらつきがあり、その分通過率も企業によって大きく異なることが多いです。

一次面接の通過率が高い企業の特徴

  • 人手不足である
  • 高いスキルや専門性を求めない

離職率が高かったり、応募者数が少なかったり、創業間もなかったりすることから人手不足に陥っている企業や、入社後も資格や専門的な知識が不要な企業は、一次面接の通過率が高くなる傾向にあります。前者はベンチャー企業など、後者はサービス業界などが挙げられます。

鈴木 洵市

プロフィール

営業代行系という、企業に代わって営業活動をする職種も通過率が高い傾向にあります。営業社員がいればいるほど企業の利益になるため、通過率を高く出しているように思います。

そのような企業は、最低限のマナーを守れている、質問に対して回答ができるなど、基本的なことができていれば通過できるケースが多くあります。

木村 千恵子

プロフィール

一次面接の通過率が高い企業は、基本的なことをできているかを確認していることが多いです。たとえば、身だしなみと意思疎通が問題なくできる人物かどうかだけをチェックしている場合などです。

一次面接の通過率が比較的低いケース

反対に、一次面接の通過率が低いケースとして多いのは、大手企業など、多くの学生が応募する企業の場合です。また、少数精鋭で一人ひとりに高い能力を求めている企業も、評価基準が高くなり、結果的に通過率は低くなりやすいです。

上原 正光

プロフィール

専門スキルを要求するIT企業、学歴を重視する企業は、一定のスキルや学歴が最低条件となるため、一次面接の通過率が比較的低い傾向にあります。

一次面接の通過率が低いケースでは、グループ面接やグループワーク、グループディスカッションなどがおこなわれることがあります。5、6人ほどの学生が一緒に選考を受け、そこから最も評価の高い人が選ばれるといったケースもあり、その場合の通過率は20%弱になることもあります

鈴木 洵市

プロフィール

たとえグループワークやグループ面接をする選考であっても、中小企業などでは、人材採用についてあまりハードルが高くないので、通過しやすいこともあります。

グループ面接やグループワークの対策法については、こちらの記事で詳細に解説しているので参考にしてくださいね。

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木村 千恵子

プロフィール

一次面接の通過率が低い企業は、高度なスキルや能力を持っているかを確認する傾向にあったり、資格や学歴などを見ることもあります。

アドバイザーコメント

一次面接の通過率は年々高まっている傾向にある

一次面接の通過率は、優秀な社員を逃してしまうことを防ぐため、近年高くなる傾向があります。特に、商社と言った給与が高い業界や、その他の大企業以外ではその傾向にあります。

サービス業界や中小企業は通過率が高いことも

サービス業については就職後、数年が経ってから事業運営を学んで独立する社員も多くいます。つまり多くの人が退職すると見込まれており、新卒採用の時点で人数を多めに確保しなければならず、一次面接の通過率が高くなっています。

また、中小企業については新卒者の採用自体がそもそも大きな課題であるという傾向があります。学生の人気は大企業やベンチャー企業に集中しやすく、中小企業は人員確保のために、一次面接の通過率を高くしています。

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一次面接の通過率を予測する方法

一次面接の平均通過率は30%前後となっていますが、当然企業によってばらつきがあります。一次面接を受ける前に、その企業ではどれほどの通過率なのか、しっかりと実態を把握しておきたいですよね。

そこで、各企業の一次面接の通過率を予測する方法を解説します。一次面接を受ける前にチェックしましょう。

上原 正光

プロフィール

ただし、選考の通過率にとらわれすぎないようにしましょう。あくまで活き活きと楽しく活躍できる会社を選ぶことが大切なので、選考通過率で企業を選ぶと後悔しかねません。選考通過率は参考程度にしましょう。

①応募人数に対する採用人数を調べる

応募人数に対する採用人数、つまり採用倍率を見ることで、一次面接の通過率が高いか低いかを予測することができます。

採用人数とは、最終的に内定が出た人の人数ですが、採用倍率が高いということは一次面接で相当の絞り込みがおこなわれていると予測できます。反対に、採用倍率が低ければ当然一次面接の倍率も低いといえます。

採用倍率はどれくらいだと高いのでしょうか? 基準を教えてください。

木村 千恵子

プロフィール

25倍以上から高いといえる

多くの場合、採用倍率が高い要因は一つではありません。企業の人気度、募集人数の母数の数、企業の採用基準や採用方針などによっても変わってきます。

倍率が高くなっている要因に関係なく、一般的に言われるのは、倍率が25倍を超えると高いと考えられるということです。

倍率を意識しすぎる必要はありませんが、あえて倍率の高い企業を狙うよりも、倍率が低くて自分に合う企業を探すほうに努力することも有効な就活戦略といえますね。

採用倍率は就職四季報に掲載されています。就活の口コミサイトなどにも記載されていることがあるので、併せてチェックしてみましょう。

アドバイザーコメント

通過率は採用予定数と応募数から逆算して設定されていると考えられる

企業によってその年の採用予定人数があらかじめ決まっているため、その数に対してどのくらい応募者がいて、最終的に何人採用するか、企業は頭を悩ませています。

したがって、合否のボーダーラインにいる学生を不合格にすると採用予定人数にほど遠いのか、全員を不合格にしても十分採用人数に届いているか、などの選考状況によって判断は変わる可能性があります。

採用予定人数の幅は各社の内部的な事情であるため、予測は難しいところです。それでもできることは、その企業の例年の採用人数から推測して、一次面接の突破率の幅を予測するということです。

②1人に求めるスキルや能力の高さを調べる

一人ひとりに求める能力が高い企業も、一次面接の通過率が低くなりやすいと解説しました。そのため、社員に求められる能力の高さを調べることも一次面接の通過率を予測する有効な手段となります。

たとえば、社員全員が高いスキルや難関資格を取得していたり、学生時代から素晴らしい功績を残していたりすることがあります。そのような企業は、一次面接から評価基準が高くなり、通過率が低くなる傾向にあります。

上原 正光

プロフィール

ただし、高いスキルや能力を求められる場合であっても、人柄や基本的なコミュニケーション能力があれば通過させる企業もあります。

社員のスキルや能力の高さは、企業ホームページ(HP)にて、社員のプロフィールや活動実績を見て確認してみましょう。そこにこれまでの経歴や、企業での活躍が書かれていれば、一人ひとりに求められるスキルや能力の高さを推測することができます。

OB・OG訪問や座談会などで、活躍している社員の特徴や入社後必要なスキルなどを質問してみても良いですね。

OB・OG訪問や座談会の特徴や、質問すべき内容はこちらの記事で解説しているので参考にしてください。

OB・OG訪問
OB・OG訪問・OG訪問は必要? 就活を有利にするコツと手順を完全網羅

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座談会とは? 質問例50選と本選考への活かし方を企業目線で解説

アドバイザーコメント

一次面接の通過率を予測するなら直近3年間の傾向を見てみよう

一次面接の通過率は、その企業のその年度の採用方針によって変わる可能性がありますが、日本社会全体や特定の業界に大きな経営上の変化(感染症や自然災害の発生など)がないかぎり、基本的には直近3年間の傾向が参考になるでしょう。

また、加えて直近3年間に採用されたOB・OGに採用の傾向について話を聞いても良いですね。最近の採用傾向について知ることができるかもしれません。もちろん人事部などに聞いても良いですが、聞く機会がなければ若手のOB・OGに聞いてみましょう。

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一次面接の通過率は上げやすい! 一次面接の3つのコツを理解しよう

一次面接の通過率を上げる3つのコツ

  • 明確なマイナスを作らない
  • 良い第一印象を残す
  • 一次面接から強い熱意を伝える

一次面接の通過率は基本的に低いということがわかり、不安に思う人が多いかも知れません。しかし、一次面接は他の選考と比べて対策しやすく、しっかりと準備すれば通過することができます。

ここからは、一次面接の通過率を上げる3つのコツを解説するので、しっかり突破できるように確認してくださいね。

①明確なマイナスを作らない

一次面接は「落とす人を見極める」面接と言われており、「合格させるかどうか悩んだら、とりあえず合格させて二次面接以降で判断する」としているケースが多いです。

上原 正光

プロフィール

一次面接は落とす人を見極める面接であるため、面接官の好き嫌いや、相性などの「絶対に不可」とは言えない理由では落とさないようにしています。反面、適性検査などで明らかに不合格とする結果が出れば、面接結果を確認しつつ不合格とするようです。

つまり、明確に不合格になる理由がなければ合格できることが多いため、「マイナス要素を作らない」と意識することが大切です

ここからは、マイナス要素を作らないための方法を解説するので、一次面接前にしっかりと確認しておきましょう。

面接官の質問をしっかりと聞き適切な回答をする

明確にマイナスになる1つの要素として、面接官の質問に対して的外れな回答をしてしまうということが挙げられます。たとえば、「周囲を巻き込んで活動した経験を教えてください」と質問されたにもかかわらず、周囲を巻き込んだエピソードを盛り込まずに学生時代の活動内容を回答してしまうといったケースです。

的外れな回答をすると「入社後も円滑なコミュニケーションができなさそうだな」などと最低限のコミュニケーション能力に懸念を持たれてしまい、面接を通過することが難しくなります

鈴木 洵市

プロフィール

質問をしっかりと聞き回答する会話のキャッチボールについては、非常に重要です。

コミュニケーションは双方向でおこなうもので、自分の意見を伝えたから終わりではなく、相手の話をいかに聞けるか、相手の話にいかに対応できるかで仕事が円滑に進むかを判断されるからです。

面接前に回答内容を準備している学生は特に、「準備したことを回答しよう」と意識するあまり、面接官の質問をよく聞かず的外れな回答をしてしまうことが多いです。しっかりと質問を聞いて適切な回答をするよう心掛けましょう。

面接本番は緊張してしまい、質問の意図までなかなか意識することができません。コツを教えてください。

上原 正光

プロフィール

とにかく練習を重ねて慣れるように意識しよう

面接では大抵の人が緊張するものです。誰もが自分と同じように緊張しているという事実を忘れないようにしましょう。

緊張を和らげるためのコツは、やはり練習を重ねることです。特に一次面接は第一印象が大事なので、練習して慣れていきましょう。

コツは「話す内容についての準備」と「声を出して笑顔でハキハキ話す練習」をすることです。緊張すると、どうしても表情が硬くなってしまうので、笑顔を作り明るくハキハキと話せるように、発声練習をしておきましょう。

そして当日は自然にいること。練習を重ねれば自然な対応ができるようになるので、質問の意図も落ち着いて確認できるようになります。面接が終わったら、何を聞かれたか、どう答えたのかを面接ノートに記入し、十分に振り返ってください。

よりよい応答の仕方を考えて、次回のために練習しておきましょう。

適切な面接の受け答えができるようになるには、面接練習を重ねることが大切です。面接練習の方法はこちらで解説しているので参考にしてくださいね。

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一次面接に限らず、面接で緊張してしまいうまく答えられなかったらどうしよう……と不安な人もいると思います。以下の記事では答えられないときの対処法を解説しています。

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想定できる質問への回答を用意してよどみなく話す

面接では、自己PRや志望動機などの定番の質問があります。面接官は、そのような定番質問に対する回答は、学生は当然準備してくるものだと考えています。

そのため、定番質問にスムーズに回答できなかったり、内容をしっかりと練りこんでいない回答をしていたりすると、面接に対する熱意が疑われてマイナス評価につながりやすいです

定番質問には以下があり、最低限これらの質問に対する回答はしっかり用意しておきましょう。

面接の定番質問

  • 自己紹介
  • 志望理由
  • 自己PR
  • 長所と短所
  • 学生時代力を入れたこと
  • 逆質問
  • ESに書いたことの深掘り

定番質問に対する回答の考え方や伝え方は、以下の記事で詳しく解説しているので併せてチェックしてくださいね。

自己紹介
面接は自己紹介が命運を握る! 良い第一印象を残す秘訣と例文9選

志望理由
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG

自己PR
例文12選|面接必勝の自己PRはエピソードが最重要!

長所と短所
「長所と短所がわからない」の脱出方法10選|例文や伝え方も紹介

学生時代に力をいれたこと
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説

逆質問
面接で「質問はありますか」と聞かれたら? 回答例66選を大公開
一次面接の逆質問例60選|4つのポイントを押さえて好印象を掴もう

もちろん定番質問以外の質問にも準備できていればなお良いです。面接で聞かれることのある質問はこちらの記事で解説しているので、参考にしてくださいね。

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面接の質問150選! 回答例から答え方まで質問対策を完全網羅

面接の質問に回答するためには、事前準備が重要です。面接でよく聞かれる質問と回答例に加えて、質問に答えられない時の対処法についてもキャリアコンサルタントが解説します。伝え方を意識して、面接の質問対策をしましょう。

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木村 千恵子

プロフィール

面接でよどみなく話すコツは、丸暗記するのではなく自分の伝えたいことをキーワードでポイントを押さえておくことです。結論から話すPREP法を意識して回答することで、自然な話の流れで説得力を持って伝えることができます。

基本的なマナーやルールをマスターする

面接で落とす人を見極めるには、面接の基本的なマナーやルールをマスターしているかどうかも見られることとなります。

たとえば清潔感のある身だしなみであるか、時間をしっかり守れているか、正しい敬語を使用しているかなどです。

現在はWEB面接を実施する企業が多いですが、「面接官から見える範囲は狭いから」などと気が抜けてしまい、特に身だしなみなどのマナーを守れていない人が多いです。しかし、案外面接官は気がつくものなので、マナーやルールは徹底しましょう。

WEB面接で面接官が特に見ているルールやマナーは何ですか?

上原 正光

プロフィール

基本は対面面接と同じであると理解して振る舞おう

Web面接でも、対面でも、面接自体に変わりはありません。服装、身だしなみ、あいさつ、言葉遣い、受け答えなど、対面の面接と同じ準備や振る舞いが必要です。

Web面接では、対面の面接よりもお互いに表情を読み取るのが難しくなります。うまくコミュニケーションをとるためにも、いつもよりも表情豊かに、明るく大きな声ではっきりと応答することがポイントです。

WEB面接のマナーやルールなどはこちらの記事を確認してください。よくある失敗もまとめています。

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対面面接のマナーやルールはこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしましょう。
面接のマナー
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面接初心者は要注意! ルール違反になるパターンやマナーを徹底解説

②良い第一印象を残す

初頭効果

一次面接は多くの学生を相手にするため、20~30分など短時間でおこなわれることが多いです。そのため、回答内容を精査されるというよりも、印象面が大きな影響を残します

初頭効果といい、第一印象はその後の印象に大きな影響を残しやすいと言われています。短時間でおこなわれることの多い一次面接では、その時間内に印象を覆すことは難しいと言えます。

初頭効果

最初に与えられた情報がその後の情報にも影響を及ぼすという心理学の法則

そのため、一次面接は特に、しっかりと良い第一印象を残す工夫をしていきましょう。ここからは、良い第一印象を残すための方法を解説するので参考にしてくださいね。

鈴木 洵市

プロフィール

一次面接については、第一印象が非常に重要なポイントです。最初にイメージが悪いとそのままの印象を引きずりかねません。注意してください。

一次面接の時間はこちらの記事で詳しく回答しているので、面接を受ける前の心構えとしてぜひチェックしてくださいね。

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面接の時間はどれくらい? 選考別の時間を把握して対策を効率化しよう

面接の時間は30分~1時間が基本です。ただし、企業の特徴や選考のフェーズごとに時間は変わります。かかる時間から面接の内容を考えると、効率的に対策できますよ。キャリアコンサルタントとともに各面接の時間と必要な対策を解説します。

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明るく爽やかな話し方を意識する

メラビアンの法則

第一印象を良くするためには、面接官が視覚から受ける情報と聴覚から受ける情報を良くすることがポイントです

メラビアンの法則と言い、たとえば「怒っている表情なのに感謝の言葉を述べている」などコミュニケーションに矛盾があると、視覚情報、聴覚情報、言語情報の順に優先して処理すると言われています。

メラビアンの法則

コミュニケーションに矛盾があった場合、「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」の割合で優先して処理するとされる心理学の法則

新入社員には明るく爽やかな印象を求める企業が一般的です。そのため、視覚情報や聴覚情報から明るく爽やかな印象を残せるように、以下に気を付けて話してみてくださいね。

明るく爽やかな印象を残すための話し方

  • 口角を上げ自然な笑顔で話す
  • 回答する際や話を聞く際はまっすぐ面接官を見る
  • 身振り手振りを交えて明るく話す
  • 普段よりも高い声のトーンで話す
  • ゆっくりはきはきと大きな声で話す

木村 千恵子

プロフィール

名乗るときには相手を見て自然な笑顔でハキハキと話す。これが鉄則です。話し方は、模擬面接などでさわやかに答えられるように練習すれば、段々自信がついてきます。

面接終了後に御礼のメールを送る

親近効果

面接が終了したら、面接をしてくれたことへの御礼メールを送ると、より良い印象を残すことができます。

先ほど、初頭効果と言い最初の印象が残りやすいと伝えましたが、最後の印象についても強く残りやすいです。これは心理学の言葉で親近効果と言います。

親近効果

最後に与えられた情報や直前に与えられた情報が印象に残り、評価に影響を及ぼす現象のこと

そのため、面接終了後に御礼のメールを送ると、「丁寧な学生だな」という印象が残り、多少面接で失敗したとしても良い印象になることがあります

ただ、御礼のメールを送ったかどうかが、合否に直接的な影響を及ぼすものでないことには注意してください。

メールを送信するフォーマットとして以下を活用してくださいね。

送信メッセージ

TO〇〇〇〇@theport.jp

CC

件名【本日の面接のお礼】〇〇大学〇〇学部〇〇 〇〇

〇〇株式会社
総務部人事課
〇〇 〇〇 部長

いつもお世話になっております。
〇〇大学〇〇学部の〇〇 〇〇(名前)です。

このたびは、お忙しい中面接の機会をいただき誠にありがとうございました。

面接を通して、貴社の〇〇な点を理解することができ、さらに魅力を感じました。
また、面接の最後に質問させていただいた〇〇について知ったことで、私もそのような人材になりたいという思いから、入社させていただきたいという思いが強くなりました。

ご多忙中、素晴らしい機会をいただき感謝申し上げます。
またお会いできますことを楽しみにしています。
よろしくお願いします。

〇〇大学〇〇学部〇年
〇〇 〇〇(名前)
電話番号:〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メール:〇〇〇〇@〇〇.com

上原 正光

プロフィール

お礼メールは送らなくても評価に影響はないですが、送ることで好印象を与えることもあります。お礼メールは遅くても翌日の午前中までに送りましょう。内容はできるだけ簡潔にし、誤字脱字と宛名には十分気を付けてください。

実際に社名が誤っている事例もよく見受けられるので注意してください。

39点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しよう!

診断スタート

・まだ面接を受けたことがない人
・面接でなぜ落ちたかわからない人
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③一次面接から強い熱意を伝える

企業が採用基準で重視する項目上位6位

一次面接は、「ESが通ったから」「とりあえず面接の経験をしたいから」などとなんとなく受けている学生も多くいます。選考の後半のフェーズになると熱意が増すものの、一次面接の時点ではそこまで志望度が高くないという人が多いのです。

就職みらい研究所の就職活動・採用活動に関する振り返り調査データ集によると、企業が重視する項目として「熱意」は74%と2番目に多くなっています。

そこで、一次面接から熱意を伝えられるよう意識すると、ほかの就活生と差別化することができます。ここからは一次面接で熱意を伝える方法を解説するので、取り入れてインパクトを残しましょう。

自己紹介で熱意を伝える

まず、自己紹介で「熱意をもって選考を受けている」ということや「入社したいという熱い気持ちを持っている」ということを伝えましょう。

先ほど、初頭効果といい、第一印象がその後も強く残りやすいと解説しました。自己紹介は第一印象を形作るものとなるので、自己紹介で熱意を伝えると、その後も「熱意が高い人」という印象を持たれやすくなります

以下のように、自己紹介の最後に、選考に対する意気込みや入社への熱意を盛り込むことがおすすめです。

自己紹介で熱意を伝える例

〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。

私は学生時代カフェでアルバイトをしており、顧客一人ひとりに「あの店員にまた会いたい」と思われるような店員を目指して、日々積極的にコミュニケーションを取っていました。その結果私に会うことを目的として来店する顧客が増え、やりがいを感じておりました。

第一志望である御社に、そのような強みを含め、この面接で私のすべてをお伝えできればと思っています。緊張しており至らない点もあるかと思いますが、精一杯頑張りますのでよろしくお願いします。

木村 千恵子

プロフィール

強みをアピールできていて良いですね。ただ、「自分に会う目的でカフェに来店する顧客が増えた」というのは、場合によっては「本当かな?」と思われることもあるので、具体的な情報を入れたエピソードにするとなお良いです。

そもそも自己紹介の作り方や伝え方がわからないという人は、こちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてみてくださいね。

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面接の自己紹介の作り方・伝え方|やってはいけないNG例も紹介

面接での自己紹介は、第一印象を左右するものなので非常に重要です。自己紹介をするのは短時間ですが、他の就活生よりも良い印象を残せるポイントは多くあります。ポイントや自己紹介例、練習法についてキャリアコンサルタントの意見も交えて解説します。

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面接の自己紹介の作り方・伝え方|やってはいけないNG例も紹介

自己紹介で趣味を伝えて印象付けたいという人は、こちらの記事も確認しておきましょう。

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面接の自己紹介で趣味を無理に伝える必要はありません。ただ、あえて趣味を伝えるべきケースが存在するので、それを押さえ、好印象を残していきましょう。キャリアコンサルタントともに、自己紹介で趣味を伝えるおすすめのケースや伝え方、例文を解説します。

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自己紹介で趣味を伝えるべき? 好印象を残す工夫を例文付きで解

志望動機で熱意を伝える

志望動機とは、企業に入社したいという理由を伝えるものですが、その内容をしっかりと練ることでより熱意を伝えることができます。

たとえば、深い企業研究のうえで志望しているということを示したり、多くの企業を見た中で、その企業に最も魅力を感じていることを伝えるといった方法があります

熱意が伝わる志望動機の例文(証券業界を想定)

私が証券業界を志望する理由は、資産形成という形で顧客の人生にプラスを生み出せることに魅力を感じたためです。

私は学生時代応援部に所属しており、野球部やサッカー部など、運動部の試合を応援するチアリーディングをおこなっていました。

特に、近年成績が上がらなかったラグビー部において、例年よりもダイナミックで難易度の高い振付に挑戦し応援したところ、その気持ちが伝わり優勝した際は大変感動しました。将来も人の力になれる仕事をしたいと考えたところ、資産という最も欠かせないものにおいて人を支えられる証券業界に魅力を感じました。

加えて御社のOB・OG訪問にて20人の方にお会いしましたが、皆様仕事に前向きで、いきいきと働かれているところに大変魅力を感じました。特に〇〇様の「顧客の人生を直接的に豊かにできる、これほどやりがいのある仕事はないと思っている」とのお言葉が今でも胸に残っています。

御社に入社させていただいた際には、顧客の人生を支えプラスを生み出せるよう、「応援力」を活かして貢献をさせていただきたいです。

上原 正光

プロフィール

具体的な人数を示していると共に、〇〇様というように特定個人名を示しており、熱意が伝わりやすいです。時間をかけて企業研究していることもわかります。

金融の中でもなぜ証券業界なのか、同業の中で他社でなくなぜ当社なのかという点について具体的に伝えるとより良いですね。

そもそも志望動機の作り方や伝え方がわからないという人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。例文10選とともに詳しく解説しています。

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また、志望動機は書き出しが肝心です。書き出しで熱意を伝える方法はこちらの記事で解説しているので併せてチェックしましょう。

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逆質問で熱意を伝える

逆質問とは、面接の最後に「質問はありますか?」と面接官から聞かれ、学生から質問をすることですが、逆質問においても熱意を伝えることができます。

たとえば深い企業研究をしなければ出てこないような質問をしたり、入社後のスキルアップを目指すような質問をしたり、自身の強みをアピールできる質問をすると効果的です

そのような逆質問の例は以下の通りです。面接で「質問はありますか?」と最後に聞かれた際はぜひ参考にしてみてくださいね。

熱意が伝わる逆質問の例

  • 入社前に勉強しておきたく、入社後役立つ資格やスキルがあれば教えていただきたいです。
  • 入社後は御社に貢献させていただきたいと思っており、御社で活躍されている社員の方の特徴を教えていただきたいです。
  • 私の強みはリーダーシップだと考えているのですが、新入社員から活かせるシーンがあれば教えていただきたいです。
  • 御社は企業理念として「日進月歩」を掲げられていますが、創業当初は「質実剛健」であったと伺っています。現在はどんな変化も厭わない前向きなカラーが強いと認識しているのですが、実際はいかがでしょうか。

ほかにも、逆質問の例66選や一次面接に特化した逆質問対策をこちらの記事で紹介しているので、併せてチェックしてみましょう。
逆質問例66選
面接で「質問はありますか」と聞かれたら? 回答例66選を大公開
一次面接の逆質問対策
一次面接の逆質問例60選|4つのポイントを押さえて好印象を掴もう

面接練習として受けている企業など、正直そこまで志望度が高くない企業もあり、熱意を伝えるのが難しく感じます。どうすればいいですか?

鈴木 洵市

プロフィール

企業について深く知りたいという姿勢を示そう

面接練習として受ける企業に対して熱意を伝えるのは非常に難しいですよね。

コツとしては、「企業のことを深く知りたい」という姿勢を見せることです。

自分が面接している企業のすべてを知っているわけではないと思うので、逆質問を前のめりにおこない「面接を通してその企業を知りたい」という意識を示すと、相手は熱意がある学生だと印象に残りやすくなります。

アドバイザーコメント

一次面接の通過率を上げるにはとにかくマイナスを作らないこと

企業側は「学生を絞る」ことを目的にして一次面接をおこなっています。そのためマイナス点をつけられないよう意識することが大切です。まず見た目の印象が悪いと一次面接の通過率は極めて低くなります。

身だしなみに注意すること、明るくハキハキしていること、基本的なマナーに気配りができることなど、人並みレベルはクリアできるように十分注意しましょう。

基本的な質問への回答に加え熱意も伝えるとより良い

そして、面接官の質問の意図をしっかりと汲み取り、その質問に正しく返答できているかがチェックされます。

一次面接では、オーソドックスな質問が多くされるので、そうした質問への回答練習を積むことが必要です。加えて、自己アピールをきちんとしたうえで、どうして当業界を選んだのか、他社ではなく当社なのか、入社したいという熱意が伝わるような説明を練習しておきましょう。

通過率は低いが対策はしやすい! コツを押さえて一次面接を確実に突破しよう

一次面接は、平均通過率は30%とかなり低いです。しかし、3つのコツを押さえて対策すれば、誰でも面接の通過率を格段に上げることができます。

まずは第一関門の一次面接を突破し、二次面接、最終面接につなげられるようにしていきましょう。

アドバイザーコメント

通過率を気にするよりも対策をしっかりおこなうことが大切

一次面接で初めて企業の人と話すという人も多いですよね。そこで、自分がどれほど通過できる可能性があるのか、一次面接は特に通過率が気になる人も多いと思います。

面接の通過率は、就職活動をする皆さんだけでなく、転職活動をおこなっている社会人も非常に気になる部分です。

しかし、通過率を気にするのはあまり意味がありません。特に一次面接においては、年ごとにも通過率は大きく変動するものです。基本的には、企業とマッチしていれば通過し、そうでなければ通過しないと考えましょう。

一次面接は対策をすれば通過率が上がりやすい面接と捉えよう

ただ、一次面接は、面接の基本の部分を押さえておくことで通過率を飛躍的に上げることが可能です。まずは今回の解説の内容をおさらいする、練習をする、誰かに見てもらって指摘を受けることを実施してください。

そして心配であれば、キャリアアドバイザーなど、相談できる人や環境をフルに活用して一次面接の通過率を上げるようにしてください。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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