Q
大学3年生
男性
作業療法士の就活で落ちることはありますか?
作業療法士(OT)は需要が高く、一般企業の新卒採用と比べると就職しやすいと聞くことが多いです。そのため、正直なところ「資格さえあればどこかには就職できるだろう」と、就職活動に対する危機感が薄くなっています。
一方で、志望度の高い病院や施設から不採用通知が来たらどうしようという不安もあります。人気の病院や大手法人では、資格を持っていても選考で落とされることはあるのでしょうか。
作業療法士の採用において、病院や施設はどのような理由で学生を不採用にするのか知りたいです。
また、資格があるにもかかわらず就活で失敗しないために、学生時代に特に力を入れておくべきことや、面接で専門知識以外にアピールすべき具体的な資質について、アドバイスをお願いします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
作業療法士でも就活で落ちることは珍しくない
結論から言うと、作業療法士でも 人気の病院や倍率の高い病院は普通に落ちます。
確かに、作業療法士の需要が高いのは事実ですが、どこでも採用されるわけではありません。一緒に働きたいかという、人柄、コミュニケーション力、現場への理解度によって合否は大きく変わります。
資格取得はゴールではなくスタートラインでしかないのです。
対人能力と個人能力で一緒に働きたいと思われる人になる
病院・企業問わず、採用において不採用を出す理由は大きく2つあります。
1つ目は、コミュニケーション力、リーダーシップ、影響力、協調性といった、対人能力が不足していると感じられた場合です。病院では、患者さんへの態度が不安なケースや、チーム医療への適性が感じられないのは致命的になります。
2つ目は、人柄、人間性、礼儀やマナー、地頭の良さ、発想力といった個人能力が不足していると感じられた場合です。病院はチームで支える仕事なので、資格の有無より安心して任せられる人かを重視します。
資格があっても油断は禁物です。しっかりと対策をしておきましょう。
人柄やチームへの理解、学ぶ姿勢がなければ落ちる
作業療法士は需要の高い専門職ですが、資格さえあれば就職できるという時代ではありません。
特に急性期病院、回復期リハビリ、教育体制の整った法人、福利厚生の良い大手医療法人などには応募が集中し、不採用になることもあります。
採用で重視されるのは、資格ではなく人柄、コミュニケーション力、医療チームとの協働性、患者への向き合い方、学ぶ姿勢です。
不採用のおもな理由は、志望動機が浅くどこでもかまわないという印象になること、実習経験の振り返りが言語化できないこと、コミュニケーションが硬いことなどが考えられます。いずれも、思いを言語化する練習で改善できるものです。
ビジョンと言動を一致させる準備を! 具体的な経験をしよう
面接では、観察力、傾聴力、説明のわかりやすさ、気持ちへの配慮、チームの一員として動く姿勢を具体的な経験とともに伝えることが重要です。
資格はスタートラインにすぎないため、どんな作業療法士になりたいかのビジョンと言動の一貫性が評価基準となります。
丁寧に人柄と姿勢を示すことが内定獲得の鍵です。
自分の言葉で、患者に寄り添う視点が乏しいという印象を残さないように、熱意と具体的な行動力を伝えましょう。
チーム医療への理解を深めることも大切です。
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