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障害者が就職するにはどうしたら良いですか?
私は現在28歳で先日障害者手帳を取得し、障害者枠か、もしくは障害者であることを伝えたうえで一般枠での就職することを目指しています。
しかし私は最終学歴が中学校卒業で、長期雇用や単発バイトなどの派遣社員としての勤務経験は10年近くありますが、正規雇用で働いたことも、3年以上同じ職場にいた経験もなく、就職に有利な資格はおろか、地方での就職に必須の自動車免許すらありません。
こうした状況になっている要因として、私は自閉スペクトラムがありIQなどの知能が健常者より低く高校受験が出来なかったこと、いわゆる経済困窮家庭で家族から虐待や差別的な扱いを受けていたことなどが挙げられます。
家庭の事情で、父以外に一人でも多くの働き手が必要だったこともあり、障害者と見られては働かせてもらえないかもしれないという懸念から、今まで障害者手帳(精神)も取得していませんでした。しかし、母親に怒鳴られたり、家事を押し付けられたりするなどして、結局自分自身に限界が来て退社する、ということを繰り返してきてしまい、今回障害者手帳を取得しました。
こうした状況になってしまったことを家族や環境、社会のせいにするつもりはありません。辛いこともありましたが1年前に母親が亡くなり、今の家族関係は良好で、私のメンタル面もおおむね良い状態です。
しかし私は、就労において選択肢が限られていて、ほかの人が当たり前に使っているサービスが利用できません。私は地方在住で、今住んでいる自治体の障害者手帳を取得していることもあり、在住地域での就職を希望しています。
しかし、新卒求職者が使う就職情報サイトや、就職エージェントなどの一般的に使われているサービスのほとんどは首都圏や大阪などの都市部で就職するための情報コンテンツやサービスが多く、健常者の利用者が多数を占めるため、障害者が利用することを想定して作られていないのです。
また、向いている業種や職業にも無知で、自己分析をしようにもほとんどのサービスの入力欄は高卒や大卒などの欄しかなく、私のような者ははじかれます。なんとか調べた先で出た結果は「真面目で責任感がある。自分の技術で人の役に立つことが好きで、ITエンジニアや研究職向き」というものでした。たしかに当てはまる部分もありますが、私の地域や経歴ではそんな職種にはおそらく就けないでしょう。
今の目標は一人の人間として自立することと、シニア期に困らない資産形成をすることなので、自治体の支援窓口やハローワークを頼って就職活動をするつもりです。
しかしそれでは「単純作業や健常者がやらないような簡単な仕事しかないのでは?」と思ってしまいます。単純作業自体は過去にもやってきたので苦ではないですが、それだけでは自分が成長し、やりがいを感じることができる仕事に就けない気がします。
逆にやりがいや成長を重視すると、自分がマルチタスクについていけないのではないかという不安もあるため、葛藤しています。私はこの先どんな仕事を目指してどのように就活を進めていけば良いのでしょうか?
事情を詳しく説明するためとはいえ、まとまっていない文章でごめんなさい。しかし、このことに関しては自治体の窓口でも詳しく相談できておらず、誰にも言える機会がなかったので、いろいろな思いが溢れてきてしまいました。長文になってしまいましたが、アドバイスをよろしくお願いします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
自分を変えたいという行動力であらゆる支援を活用してみよう
質問者さん、まずは状況をしっかりと説明してくれてありがとうございます。これまで環境的にさまざま大変なことがあったなか、頑張って働いてきた様子が伺えます。
希望的なのは、質問者さんが自分自身の能力や個性について客観的に理解できている部分があること、そして障害者手帳を取得するなどの行動力があることです。
こういったことに対して「こんなことは普通ですよね」とか「大したことはしていない」と自己評価する人もいます。しかしこうしたことをできる人もいればできない人も世の中にはいて、客観的にみると「自己理解ができている」や「行動力がある」と映るのです。
そのうえで、今後の働き方についてさまざまな不安を感じているようですが選択肢はたくさんあります。まず、障害者手帳を取得したのであれば「障害者雇用枠」を活用できます。
今日本では障害者雇用促進法という法律によって、一定の割合で障がい者を雇用しなければならないと定められているのです。具体的にいうと民間企業では2.5%、国や地方公共団体では2.8%、都道府県等の教育委員会では2.7%の割合で雇用しなければなりません。
ハローワークに行くと障害者雇用枠についても詳しく教えたり、求人情報も紹介してくれたりするため、ぜひ一度相談してみてください。
徹底した情報収集こそがキャリア実現のカギ
単純作業など簡単な仕事しかできないのではないか、という心配もあるようなので、職業訓練の受講など検討してみてはどうでしょうか。
訓練内容は簡単な作業系もあれば、ビジネス情報系のコースもあるので、自分の興味や能力に合わせて選ぶことができますよ。こうした公的な支援をうまく活用しながら、質問者さんが目指している「一人の人間として自立すること」「シニア期に困らない資産形成をすること」を実現させていって欲しいと思います。
大切なことは情報収集です。「知っていれば活用できたのに」ということにならないようにしましょう。制度をうまく活用するためにハローワークや支援団体とどんどんコンタクトを取って情報収集をおこなってください。
障害者雇用枠で就職を目指すのがおすすめ
現在、障害者手帳を取得されたとのことで、就職活動において障害者枠を活用するか、一般枠での就職を目指すか悩まれている状況だと思います。
まず、障害者枠を選ぶことにはいくつかの利点があります。障害者雇用枠は、企業側であれば障がいを持つ人に対して配慮がしやすく、障害を持つ本人にとっては安定的な働き方が期待できるため、長期的な雇用につながる可能性が高いです。
また、ハローワークなどの公共機関は、障がい者専用の求人や就職サポートを提供しており、面接に同行する支援もおこなっています。特に、地方でもハローワークを通じて障がい者枠の求人を探すことが可能です。
支援機関を活用してスキルアップや自己理解の機会を設けてみよう
一方、一般枠での就職も選択肢として残されていますが、この場合は企業側が障害に対する理解や配慮が不十分な場合があるため、適切な環境を見つけることが難しいかもしれません。障害を開示するかどうかは慎重に考え、自分にとって最も働きやすい環境を選ぶことも重要となります。
就職活動に不安がある場合は、就労移行支援や職業訓練を利用するのも方法の一つです。これにより、職場での適応力を高め、より自分に合った仕事を見つけやすくなります。
特に、地方での就職を希望される場合は、地元の支援機関や自治体が提供するサービスも活用しつつ、オンラインでのリモートワークやサテライトオフィスでの勤務も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
目標に向けた道筋として、まずは障害者枠の求人を中心に探しつつ、適性に合った仕事を見つけるための自己分析をおこなって、支援機関も積極的に活用してみましょう。
自分に合った仕事の見つけ方は以下の記事でも解説しています。自分に向いている仕事がわからないことで、どんな求人に応募すべきか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
こちらの記事では、田舎暮らしでできる仕事を詳しく解説しています。仕事の見つけ方や仕事の種類、地方で働く注意点も詳しく説明しているのでチェックしてみてください。
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