Q
大学3年生
男性
アイドルの音楽鑑賞は、履歴書に趣味として書けますか?
履歴書の趣味欄について書き方を迷っています。アイドル鑑賞が趣味と書いても良いでしょうか? 特定のアイドルグループの曲を聴いたり、ライブ映像を見たりすることが私の趣味です。
実際、履歴書に「趣味:アイドルの応援」や「音楽鑑賞(アイドル)」のように正直に書いても良いのでしょうか? それとも、単に「音楽鑑賞」とだけ書いておく方が無難でしょうか?
「アイドルが好き」と書くことで、面接官の方に「現実を見れていない」「仕事より趣味に熱中しそう」といったマイナスなイメージを持たれてしまわないか、少し不安に感じています。オタクっぽいと思われて引かれないかも心配です。
もし書くとしたら、どのように表現すれば、悪印象を与えずに自分の好きなことを伝えられるでしょうか? アドバイスをお願いします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
「好き」を深掘りして伝えれば効果的なアピールになる!
結論から申し上げますと、趣味欄に「アイドル鑑賞」と書くこと自体にまったく問題はないと思います。
私も実際に、K-POPや48グループ鑑賞などを趣味として書いていた学生さんを多く見てきました。
そこで印象に差が出るのは、「なぜその趣味が好きなのか」「そこからどんなことを学んでいるか」を言語化できているかどうか、という点です。
深掘りと言語化力で熱意を魅力に変えよう!
たとえば、ただ「アイドルが好きです」と伝えるのではなく、「努力し続ける姿に刺激をもらい、自分も頑張ろうと思える」「チームワークや個性の活かし方に関心を持って見ている」といったように、「好き」という気持ちを深掘りして伝えることで、「熱中できるものがある人」「観察力や感受性が豊かな人」といったポジティブな印象に変わることが多いです。
私が常に重要だと考えているのは、趣味から得たことを自身の言葉で語れるかどうか、ということです。
私が過去にみてきたK-POP好きの学生は、「韓国語に関心をもち、独学で学び始めた」「アイドルが夢をかなえる過程に影響を受け、自分も成長したいと思うようになった」といった話を面接で語っており、むしろ好印象でした。
私としては、趣味欄は自分らしさを表す大切な要素だと思うので、嘘をついたり、隠したりする必要はまったくありません。
ただし、重ねてになりますが、重要なのは「なぜ好きか」「そこから何を得ているか」をしっかりと言語化しておくことです。
「アイドルが趣味」はOK! 伝え方で共感を呼ぼう
私がこれまで求職者指導をした経験から回答すると、履歴書の趣味欄に「アイドルの音楽鑑賞」と書いても何ら問題はないと考えます。
趣味は人それぞれですし、私の実感としても、最近はアイドルの「推し活」も多くの人に認知されてきていると感じます。
私がさまざまな企業の採用担当者と話すなかでも、同じような趣味を持っている人がいる可能性は十分にあると思います。
私のこれまでの調査による分析によると、採用担当者はどのような趣味に対しても、「その趣味を始めたきっかけ」「その趣味をしているときの気分」、「その趣味を通じて何を得たのか」といった点に関心を持つ傾向があります。
ですから、趣味jがアイドル鑑賞と履歴書に書いたとしても、それは決して珍しいことではないと思います。
熱意+α!企業目線でアピールポイントを
ただ、私がいつもアドバイスするのは、あまりにも熱意をこめて「アイドルへの思い」だけを前面に出しすぎないように、ということです。
私としては、志望する企業や業界に合わせて、書くポイントを工夫することをお勧めします。
まず求められている人材像を理解したうえで、その趣味を実行するにあたって自分が心がけていることを中心にアピールポイントを整理していきましょう。
たとえば、「海外のコンサートに参加するためにどのようにして貯金をしたのか」という計画性や、「同じ趣味をもつ人同士」のコミュニケーション、「表には出ない内容」に関する情報収集能力、韓国のアイドルや地元ファンとの交流を活発にするために身に付けた語学力など、角度を変えればさまざまなポイントが浮かびあがりますね。
趣味の音楽環境で他の就活生と差別化する方法は、以下の記事を参考にしてみてください。アイドルが好きな人の音楽鑑賞の例文も紹介しているので、チェックしてみましょう。
こちらの記事では音楽にかかわる仕事を詳しく解説しています。音楽が好きで、音楽にかかわる仕事に興味がある人はぜひ確認してみてください。
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