この記事のまとめ
- エントリーシートは文字数が指定されている場合とそうでない場合がある
- 文字数別のエントリーシートの例文を参考にしよう
- 文字数が足りない場合の文章の追加方法は要注意
就活で提出するエントリーシート(ES)を作成するにあたって、自己PRを記載することがほとんどです。そのなかで文字数が指定されているケースを見たことがある人もいるのではないでしょうか。
文字数は守らなければいけないものであり、指定された文字数のなかで伝えたいことを盛り込むためには工夫が必要になります。
そこで、この記事ではキャリアコンサルタントの吉野さん、高尾さん、柴田さんと一緒に、ESで文字数が指定されている場合の書き方や差別化するコツなどを例文とともに解説します。文字数で悩みを抱えている人は参考にして、選考突破を目指しましょう。
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文字数指定のあるエントリーシートは構成と深掘るべき箇所の見極めが重要
冒頭のとおり、文字数指定があるESの自己PRを作成する際は、文字数内で伝えたいことを伝えるための工夫が必要になります。その工夫とは構成と深掘りすべき箇所の見極めです。
しかし、具体的にどんな構成で作成するべきか、どのような箇所を深掘りすべきかわからないと悩む人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事の前半では、文字数が指定される理由や指定を守らないことのリスクなど、企業側の考えや目線を解説します。企業側の意図を把握して、それに沿った自己PRを作成できるようにしましょう。
そして記事後半では、文字数別の自己PRの例文や他者と差別化するコツ、文字数が足りない・オーバーしてしまう場合の対処法などを解説します。自分の状況に合った対処法を知り、文字数を守りながら魅力を最大限伝えられる自己PRを作成しましょう。
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指定がある? エントリーシートで記載すべき文字数
ESには、企業側から文字数が指定されている場合と指定されていない場合があります。それぞれのケースで、どのくらいの文字数を記載すれば良いのか迷う人もいるかもしれません。
以下では、文字数が指定されている場合と指定がない場合の記載方法について解説します。志望先企業の指定を守りながら、魅力を効果的なアピールにつながるエントリーシートを作成できるよう、事前に確認しておきましょう。
そもそもESの書き方がわからないと悩む人は、以下の記事を確認しましょう。ESの書き方を網羅的に解説しています。
また、自己PRのベストな文字数についてより詳しく把握しておきたい人は、以下の記事をチェックしておきましょう。
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自己PRのベストな文字数は? 文字数ごとの例文や書き方の流れを解説
自己PRの文字数は企業が何を知りたいかによって指定される場合があります。この記事では、自己PRの文字数指定ごとの企業の意図や例文をキャリアコンサルタントと一緒に解説します。指定された文字数に合わせて自己PRを作成する方法を理解しましょう。
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指定がある場合:提示された文字数内で納める
企業によって指定されるESの文字数はさまざまです。「300文字以内」といった短いものから「800文字以内」のような比較的長いものまで、企業ごとに異なります。
そのため、まずは企業が指定する文字数をしっかりと確認し、それに従って作成することが基本です。
指定された文字数内で収めることは、単にルールを守れるかどうかだけでなく、要点を整理し簡潔に伝える力を評価されるポイントでもあります。具体的には、情報を絞り込み、具体性と説得力を高めることが求められます。
前提として文字数を守ることが重要であるため、事前に下書きを作成し、文字数を調整しながら完成度を高めるのがおすすめです。
指定がない場合:400文字前後を目安にする
ESの自己PRで必ずしも文字数が指定されているとは限りません。文字数に関する記載がない、つまり指定がないケースもあるのです。この場合、どの程度の文字数でまとめたら良いのか悩む人もいるかもしれません。
自己PRの場合、一般的には400文字前後を目安にするのがおすすめです。400文字であれば、アピールしたい内容を簡潔にまとめつつ深掘りも可能なため、ポイントを押さえれば採用担当者が理解しやすい文章になります。
ただし、企業によって期待される内容やボリュームが異なる場合もあります。
そのため、企業のコーポレートサイトや採用ページ、SNSでの発信内容を確認したり、OB・OG訪問を活用して直接話を聞いたりするなどしながら、自分のアピールポイントをバランス良く盛り込むことが大切です。過不足のない情報を心掛けましょう。
文字数を指定する企業には、「応募者の情報整理力」や「指示への適応力」を評価する意図があります。
一方で文字数を指定しない企業には、応募者に自己表現の自由を与え、その内容やボリュームから自主性を判断する意図があります。
いずれの場合も、企業研究を通じて企業の意図を理解し、適切な構成や文字数で自己PRを作成することが重要です。
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(リーダーシップが強みの場合)
明確にしておこう! 指定された文字数の「程度」とは何割が目安?
企業によってはESの自己PRの文字数について〇〇文字「程度」と指定される場合があります。しかし、この「程度」とは具体的に何文字前後を指すのか目安がわからず、疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。
「〇〇文字程度」と指定された場合は、記載されている文字数の80%以上、120%未満を目安とするのが良いとされています。
たとえば「400文字程度」と指定された場合は、320文字から480文字の間で納めるのが適切です。これにより、企業が求める情報を過不足のないボリュームで伝えやすくなります。
企業が提示する文字数の「程度」の温度感を正しく理解し、適切なボリュームでESを作成しましょう。
意図を理解しよう! エントリーシートの文字数が指定される理由
意図を理解しよう! エントリーシートの文字数が指定される理由
- 要点を整理し簡潔に伝える力を確認するため
- 論理的な思考で構成を作成できているか見るため
- ルールを守れるか確かめるため
「自己PRでなぜ文字数を指定されるのかわからない」と疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。企業側がESの自己PRで文字数を指定することには明確な理由や目的があります。
こうした企業側の意図をあらかじめ把握しておかないと、評価されるポイントを押さえた質の高いESを作成しにくくなり、書類選考通過率も低下してしまう可能性があるのです。
ここからは、ESの文字数が指定される理由を解説します。企業側の意図を理解して、それを満たせるようなESを作成できるようにしましょう。
要点を整理し簡潔に伝える力を確認するため
社会人になると、何事も簡潔に伝える力が求められます。特に仕事の現場では、忙しいスケジュールのなかで効率的に要点を伝え、顧客やチームメンバーのニーズを的確に満たす行動が求められます。
その際、長々と話したり要点がまとまっていない状態で説明したりすると、相手に混乱を与えてしまい、本来伝えたい内容が伝わらない可能性があるのです。
このような背景から、企業はESで文字数を指定することで、応募者が要点を整理し簡潔に伝えられるかどうかを確認しています。限られた文字数内で自分の考えや強みを伝える能力は、社会人としての基本スキルの一つです。
また、簡潔さだけでなく、文章構成や内容の深さも評価対象となります。つまり、企業は文字数制限を通じて、応募者の伝達力や内容を掘り下げる力を総合的に判断しているのです。
- 指定された文字数が多い場合、逆に要点がまとまりません……。
全体の構成を考えてから文章作成に移るのがコツ
書き出す前に、まず構成を考えましょう。文章構成は、この記事でもこの後紹介するPREP法のほか、SDS法、DESC法などがあります。
構成の組み立て方は、ある程度パターンがあるものです。文章をいきなりパソコンで書き始めるのではなく、まず手書きでメモを作成し、使えそうなエピソードや切り口、キーワードなどを整理することをおすすめします。
準備を丁寧におこなうことで、要点は何かが自分でも理解しやすくなります。
文章構成力や要約力はまさに大学教育で培われるものであり、そうした能力が求められるESは学業にどれだけ打ち込んだかが伝わる試験といえます。
論理的な思考で構成を作成できているかを見るため
論理的思考とは
全体像を把握しながら物事を体系的に整理し、筋道を立てて考えること
社会人として働く際は突拍子もないアイデアよりも、抜け漏れなく整理され、根拠にもとづいた意見が求められる場面が多くあります。このような納得感のある意見を述べるには論理的思考力が必要であり、これは社会人として必須の能力といえるのです。
企業側は選考にあたって、応募者がこのような思考力を持ち合わせているかを判断する必要があります。そのため、ESの文字数制限や構成を通じて、応募者が論理的な思考で文章を組み立てられるかをチェックしているのです。
限られた文字数内で伝える内容を整理し、説得力のある構成を作成できるかどうかは、論理的思考力を測る大切な指標となります。
テンプレを活用すれば受かる自己PR文が作れます
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
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(リーダーシップが強みの場合)
ルールを守れるか確かめるため
前提として、ルールを守ることは人としての基本的なマナーであり、社会人として働くうえでも欠かせない要素です。
職場では、社内規定や業界の基準、取引先との契約条件など、さまざまなルールのなかで業務を遂行しなければなりません。
ルールを守れないと信頼を損ない、社内外の多くの人に迷惑をかける可能性があるため、そのような人材は採用の段階で避けられる傾向があります。
ESの文字数指定も、企業が設けた一つのルールです。一見小さなルールに思えるかもしれませんが、指示を守るかどうかは、応募者の基本的な態度や社会人としての適性を判断する重要なポイントとなります。
たとえば、「300文字以内」と指定されているにもかかわらず、大幅にオーバーしたり、逆に極端に少ない文字数しか書かなかったりする場合、「この学生はルールが守れないのだろう」と思われてしまう可能性があります。
ESの文字数を守ることは、採用担当者に対してルールを守る姿勢を示すための基本的な要素です。小さなルールを守れる人は、大きな責任をともなう業務でも信頼を得やすく、結果として評価につながりやすいのです。
選考が不利になる? エントリーシートの文字数を守らないリスク
ESの自己PRを記載するにあたって、どうしても指定の文字数に満たない、またはオーバーしてしまうといった状況に陥る人もいると思います。しかし、そのままルールを守らずに提出してしまうと、選考に落とされてしまうかもしれません。
そこで以下では、ESの文字数を守らないことのリスクについて解説します。文字数を守らなかった場合にどういったデメリットがあるのか、あらかじめそのリスクを把握しておき、書類選考を有利に進めましょう。
文字数が少なすぎる場合:志望度が低いとみなされる
指定された文字数を満たすようにESを作成することは、決して簡単ではありません。
しかし志望度が高い場合、「絶対に内定を獲得したい」という強い意欲が生まれ、指定文字数を満たすよう工夫しながら作成するのが一般的です。
そのため、文字数が少なすぎる場合、採用担当者に「この応募者は本気で当社に興味があるのだろうか」と疑念を抱かせる可能性があります。
また、文字数が少ないと、自己PRや志望動機が十分に伝わらないことも考えられます。
企業側はESを通じて、応募者の能力や価値観、企業との相性を判断しようとしています。しかし、記載内容が少なすぎると判断材料が不足してしまい、仮に志望度の高い企業だったとしても思いや熱意が伝わりきらず、不利な評価を受ける可能性があるのです。
志望企業に対して高い意欲を示して選考を有利に進めるためにも、指定された文字数を意識し、しっかりとアピールする内容を盛り込むことが重要です。内容が薄いESは、志望度だけでなく、誠実さや本気度に疑問を持たれる可能性があるため注意しましょう。
文字数を指定するというのは、単にその文字数で書いてほしいというだけでなく、細かな指示を適切に受け取れるかどうかという判断にも用いられます。
そのため、文字数を守れないというのは仕事においても指示どおりできない可能性が高いと判断されてしまう恐れがあり、どれだけ内容が良くても高評価にはつながりにくいです。
自己PRが思いつかない人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
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簡単な質問に答えていくだけでChatGPTが自動で魅力的な自己PRを作成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
(リーダーシップが強みの場合)
文字数がオーバーする場合:ルールを守れないと認識される
前述のとおり、社会人として働くうえでは、大小問わずルールやマナーを守ることが必須です。
顧客との契約や取引条件の遵守はもちろん、社内の規定や日常業務のルールまで徹底しなければ、信頼を失い、多くの人に迷惑をかける結果となります。特にチームで動く企業では、一人のルール違反が全体の成果や信頼に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
このような背景から、ルールを守れない人材は選考段階で不採用とされるケースが多く、採用担当者は応募者の誠実さやルール遵守意識を慎重に見極めています。
その判断材料の一つがESの文字数指定です。指定された文字数を超えて記載すると、「ルールを守れない人」という印象を持たれ、選考において不利になる可能性が高まります。
さらに、文字数がオーバーしていると、要点を簡潔にまとめる力が欠けているとも受け取られかねません。
社会人として必要なコミュニケーション能力や論理的思考力を疑われることにもつながるため、ES作成時には文字数をオーバーしないように、内容を端的に伝える努力をしましょう。
ESの文字数が指定したものよりも明らかに多い場合はルール逸脱になるので、プラス評価とはなりません。短く的確に表現する言葉を見つけるには、語彙力が必要です。
文字数のオーバーは熱意の表れというよりも、語彙力・表現力の不足と感じます。
文字数別! エントリーシートの構成と自己PR例文
文字数別! エントリーシートの構成と自己PR例文
- 300文字
- 400文字
- 500文字
- 800文字

ESで指定される文字数は企業によって異なります。どの指定文字数であっても基本的にはPREP法を活用した構成で記載するのがおすすめです。しかし、文字数によって書くべき内容と書かなくても良い内容に違いがあるため、押さえるべき構成も変わります。
PREP法とは
結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論(Point)の順序で伝える方法
ここからは、ESの構成について自己PRの例文と併せて解説します。指定された文字数でどのように書いたら良いかわからず悩んでいる人は参考にしてください。
300文字
ESの文字数指定が300文字の場合、限られたスペースで自分の魅力を最大限伝える必要があります。300文字という制限は短いように感じるかもしれませんが、採用担当者にとっては、応募者が要点を簡潔にまとめる力を確認できる重要な基準です。
300文字のESでは、伝えたい内容を一つに絞り、エピソードを中心に簡潔に構成することがポイントです。たとえば、自分の強みや成果を具体的に述べる際には、「いつ・どこで・何をしたか」「その結果どうなったか」を端的に伝えることを意識しましょう。
また、冗長な表現や繰り返しを避け、正確かつシンプルな表現を心掛けることが大切です。300文字の文字数制限がある場合、情報を詰め込みすぎず、採用担当者にとって理解しやすい内容を目指しましょう。
300文字という比較的少ない文字数を指定する企業は、要点を簡潔にまとめる力や論理構成力、効率的なコミュニケーション能力を見ている可能性が高いです。
限られた文字数内で重要な情報を整理し的確に伝える力は、ビジネスシーンで必要不可欠なスキルだからです。
また、企業は論理的思考力や言葉選びのセンスを評価していて、短い文字数でも説得力のある内容を構成できる人材を求めていることも背景にあるでしょう。
300文字の自己PR例文
300文字の自己PR例文
私の強みは課題の分析能力です。
私は大学でマーケティング学を専攻し、その過程で目標達成のために計画を立て、粘り強く取り組む力を身に付けました。
たとえば、学園祭では、チームリーダーとして学園祭の集客に取り組みました。これまでの学園祭を分析して、ターゲットにとって「行くのをやめる要因は何か」「どうすれば行きたくなるのか」などを徹底的に考えました。
その結果、当日は目標の150%の人を集めることに成功しました。
この経験を通じて、問題を解決するための分析能力を磨くことができました。貴社での業務においても、発見された課題の根本を分析して、解決に貢献したいと考えています。
自身の粘り強さを自己PRでアピールしたいと考える人は以下の記事を参考にしてください。アピール方法を例文付きで解説しています。
関連記事
例文11選|粘り強い性格の自己PRで知らないと損する注意点
粘り強い性格は多くの企業で求められる一方、自己PRの際に気を付けるべき注意点もあります。キャリアコンサルタントのアドバイスとともに、粘り強い性格で好印象を残す秘訣を解説していきます。エピソードや職種別の例文も参考にしてください。
記事を読む

上記例文では、自己PRで伝えたいこととして「粘り強く取り組む力」を最初に明確に示し、それをサポートする具体的エピソードを述べ説得力を持たせています。
また、成果を数値で示しているのも客観性があります。最後にアピールポイントを入社後どのように活かせるかを述べている点も高評価につながるでしょう。
400文字
400文字は、ESでよく指定される文字数の一つです。この文字数は簡潔さと詳細さを兼ね備えることが求められるため、内容を深掘りしつつも読みやすい構成で仕上げることが重要です。
まず、書くべきテーマを明確にし、伝えたい要素を整理しましょう。たとえば、自己PRの場合、自分の強みやそれを活かした具体的なエピソード、企業でどのように活かせるかという流れを意識するとまとまりが出ます。
また、エピソードを記載する際には、5W1Hを意識して具体性を持たせることで、読み手に内容が伝わりやすくなります。
5W1Hとは
情報を整理するフレームワーク。「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(誰が)」「What(何を)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の6つの要素で構成されている
一方で、文字数に合わせて無理に情報を詰め込むと、内容が散漫になりがちです。適切な量を意識しつつ、簡潔で説得力のある文章を目指しましょう。
400文字の自己PR例文
400文字の自己PR例文
私の強みは、チームをまとめ、目標達成に向けて行動する力です。
大学時代、地域活性化に関する研究をするゼミに所属していました。ゼミではプロジェクトリーダーを務め、10名のメンバーを率いて地域活性化イベントを企画・運営しました。
計画段階では、意見が対立する場面もありましたが、全員の意見を丁寧にヒアリングし、共通の目標を明確にすることでチーム全体の意識を一つにまとめました。
また、スケジュール管理やタスク分担を徹底し、全員が自分の役割を理解して行動できるようサポートしました。その結果、イベント当日は約300人の来場者を集め、地元メディアにも取り上げられる成功を収めることができました。
この経験から得たリーダーシップや調整力は、貴社のプロジェクト業務でも必ず活かせると考えています。加えて、柔軟な対応力も身に付けたため、困難な状況でも冷静に判断し解決策を導き出せます。
500文字
ESの記載内容として「500文字以内」と指定されている場合、伝えたい要点をしっかりと盛り込みつつ、全体を簡潔にまとめることが求められます。
500文字という制限は、自己PRや志望動機を深掘りして書くのに十分な文字数であるため、エピソードの具体性や説得力を高めるチャンスでもあります。
ただし、情報量が多くなる分、話の論点がズレるリスクもあるため、書き始める前に文章しっかりと構成を練ることが重要です。
冒頭では結論や主張を述べ、中盤でエピソードを交えながら具体的な内容を展開し、最後に志望企業との関連性や将来の展望を述べるといった流れを意識するのがおすすめです。
また、読みにくくならないように文を簡潔にまとめ、冗長な表現や不要な情報を削ることを意識し、自己PRの魅力を引き出しましょう。
500文字の自己PR例文
500文字の自己PR例文
私の強みは目標達成のために粘り強く努力できることです。
この強みを最も発揮したのが、大学時代に所属したバスケットボール部での経験です。私は部長として、チームの全国大会出場という目標を掲げ、練習内容の改善や戦術の見直しに取り組みました。
具体的には、試合のデータ分析をもとに選手一人ひとりの役割を明確にし、効率的な練習プランを作成しました。また、部員の意識向上を図るために定期的なミーティングを実施し、目標を共有し続けました。
これにより、チーム全体の連携力が向上し、公式戦での勝率が前年の60%から85%に上昇し、この結果、チームは目標としていた全国大会への出場をはたすことができました。
さらに、この経験を通じて、課題を見つけ、解決策を実行に移すプロセスや、メンバーとの信頼関係を築く重要性や、分析力と行動力を組み合わせて目標を達成する方法を学びました。
貴社では、この強みを活かし、チームの成長や事業の発展に貢献したいと考えています。目標に向けて努力を惜しまない姿勢を武器に、貴社で挑戦を続け、成果を上げることを約束します。
自身の経験からチームワークを築き上げることを得意としている人もいるのではないでしょうか。以下の記事では自己PRでチームワーク力をアピールする方法を解説しているのでぜひ参考にしてください。
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例文8選|自己PRでチームワーク力の高さを効果的に伝える方法
効果的なチームワーク力の自己PRに欠かせない条件を、キャリアコンサルタントとともに解説。そもそもチームワーク力とは何なのかをわかりやすく説明したうえで、考え方のコツ、OK例文やNG例文を紹介します。
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800文字
800文字の自己PRでは、より詳細な内容を記載できるため、自己分析や過去の経験を深く掘り下げ、具体的なエピソードを含めることが重要です。
この文字数では、単にスキルや経験を列挙するだけでなく、それがどのように形成されたのか、何を学んだのか、そしてどのように企業に貢献できるかを明確に伝えることが求められます。
また、文字数が増えるほど内容が散漫になりやすいため、特に800文字程度の自己PRでは一貫性のある構成が重要です。
冒頭では伝えたい強みや価値観を明示し、エピソードをもとにその根拠を示し、最後に企業でどのように活かすかを述べる流れが理想的です。
この構成で記載することで、長文でも読み手にわかりやすく、興味を引く内容に仕上がります。
800文字では情報量が多くなる分、文章の冗長さや重複に注意が必要です。一文一意を意識しながら、過不足なく記述することで、最後まで読んでもらえる自己PRに仕上げましょう。
800字は、小論文に匹敵する長さです。事前の準備と明確な論点整理が求められます。より詳細な企業研究も必要になります。
企業側の視点としては安易な応募を減らし、本気度の高い人を選別したいという意図が考えられます。
就職試験で800文字の作文の提出を求められるケースがあります。以下の記事では、書き方を例文とともに解説しているので、作成する可能性がある人はチェックしておきましょう。
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就職試験では800字の作文が出題されることがあり、論理的に書くためにはあるコツを押さえる必要があります。この記事では、就活のプロであるキャリアコンサルタントから就職試験の800字の作文の書き方を例文付きで解説します。
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800文字の自己PR例文
800文字の自己PR例文
私の強みは大学時代のゼミ活動を通じて培ったプロジェクト管理能力とリーダーシップです。
所属していたゼミでは、地域課題を解決するプロジェクトに取り組み、私がリーダーとしてチームをまとめる役割を担いました。たとえば、ある地域の観光客減少という課題に対し、現地調査をもとにSNSを活用した観光PR施策を提案しました。
このプロジェクトでは、10名のチームメンバーそれぞれの強みを活かしたタスク配分や進捗管理をおこない、目標達成に向けてチームを牽引しました。
活動のなかで特に心掛けたのは、チーム内での円滑なコミュニケーションです。メンバー間の意見交換を活性化させるために週次のミーティングを設定し、進捗状況や課題を共有しました。
その結果、全員が自分の役割を理解し、主体的に取り組む姿勢を育むことができました。提案内容は地域の観光協会から高い評価を受け、実際にいくつかの施策が採用されました。
この経験を通じて、チームを動かして成果を出すためのプロジェクト管理能力とリーダーシップを磨くことができました。
そしてリーダーシップのなかでも特に、データをもとにした意思決定を得意としています。このプロジェクトでは、観光客数や滞在時間などのデータを分析し、施策の優先順位を明確化しました。
さらに、分析結果をもとに次の改善点を提案し、関係者全員の納得を得て行動計画を策定しました。データを活用することで、説得力のある提案をおこない、関係者の合意形成をスムーズに進めることができました。
これらの経験を活かし、貴社ではデータにもとづいたアプローチで課題解決に取り組むとともに、チームを牽引して成果を創出することで、事業の成長に貢献したいと考えています。
加えて、これまで培ったプロジェクト管理能力とリーダーシップを駆使し、新たな価値を創出していきたいと考えています。
自己PRでリーダーシップ力についてアピールしたいと考える人は、これらの記事を参考にしてより良い内容に仕上げられるようにしましょう。
リーダーシップの言い換え
例文12選! リーダーシップの言い換え6分類と見つけ方のコツ
リーダーシップの自己PR
例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法
リーダーシップを発揮した経験の伝え方
リーダーシップを発揮した経験が伝わる回答例12選! 作り方も伝授
上記例文は、自身がPRしたいテーマである「プロジェクト管理能力とリーダーシップ」について、どのような場面でそれを身に付けたのかを、段階を踏みながら説明していることでより説得力を持たせています。
さらに、リーダーシップの内容に関して具体性を示している点も好印象をもたらしています。
ESに悩んでいる就活生は
大手内定者の「ES回答例100選」を活用しよう!
・内定者のESを参考にしたい
・大手志望で就活準備をしている
就活のプロが解説! 指定文字数に収めつつエントリーシートを差別化するコツ
ESの指定文字数を守れていたとしても、ありきたりな内容では書類選考を突破するのは難しいのが事実です。
しかし、指定内に文字数を納めることに意識が向きすぎて、内容の差別化を忘れてしまう人も多いのではないでしょうか。または、差別化をしたくても文字数の指定を守ることを優先して、思いどおりの内容を記載できないこともあるかもしれません。
そこで、キャリアコンサルタントの高尾さんに、指定文字数に収めつつエントリーシートを差別化するコツを聞いてみました。指定された文字数のなかで差別化できているか不安に感じる人は、高尾さんの意見を参考にしてもう一度内容を考え直してみましょう。
アドバイザーコメント
高尾 有沙
プロフィールを見る限られた文字数のなかで自分の強みや経験をユニークに伝えよう
差別化を図るためには、まず具体性を重視しましょう。たとえば「リーダーシップを発揮した」だけではなく、「10名のメンバーをまとめ、○○を達成した」といったように、具体的な数字や成果を盛り込むことで説得力が増します。
また、ほかの応募者にはない自分だけの経験をアピールすることも差別化につながります。
アルバイトやゼミ、部活動といった、一見すると一般的なエピソードであっても、そのなかで自分が工夫した点や影響を与えた場面を抽出して書くことで独自性を出すことができるのです。
自分よがりなアピールではなく企業目線の意識も大切なポイント
さらに、企業の求める人物像を意識することも大切です。企業研究を通じてどのような人材が求められているのかを把握し、それに合わせて自己PRをカスタマイズしましょう。
たとえば、チームワークを重視する企業であれば、他者との協力や調整力をアピールする内容が効果的です。
限られた文字数のなかで強い印象を与えるために、冗長な表現を避け、簡潔でインパクトのある表現を心掛けましょう。冒頭の一文で自分の強みを端的に示し、最後に企業でどのように活かせるかを明確に伝えると、さらに効果的です。
このように、具体性や独自性、企業のニーズへの適応力を意識して記載することで、指定文字数を守りながらもほかの応募者と差別化を図ることができます。採用担当者に「この人と話をしてみたい」と思わせる内容を目指しましょう。
指定文字数に納めるだけでなく、ESは中身も重要になります。以下のQ&Aコンテンツでは受かるSEの書き方についてキャリアコンサルタントが回答しているので、現在考える内容に不安がある人は参考にしてください。
深掘りがポイント! エントリーシートの文字数が足りない場合の対処法
ここまでの内容を踏まえても、ESの文字数が足りないと悩む人もいるかもしれません。文字数が足りないとき、エピソードの具体性が足りなかったり、説得力に欠けたりする可能性が考えられます。
とはいえ、やみくもに不要な文章を追加することは望ましくありません。採用担当者から「文字数が足りなくて文字稼ぎをしている」と見破られ、低評価につながる可能性があるからです。
ここからは、ESの文字数が足りない場合の対処法を解説します。文字数が不足して悩んでいる人はチェックして実際に試してみましょう。
エピソード部分を掘り下げてより具体的に記載する
ESの文字数が足りない場合は、自分のエピソードをより深く掘り下げることで、具体性を持たせながら文字数を埋めやすくなります。
成功体験をアピールする際には、どのような課題があり、それを解決するためにどのような工夫をしたのかを詳しく記載しましょう。さらに、具体的な成果や数値を示すことで、説得力がいっそう増します。
たとえば、「イベントを企画し成功させた」という内容を掘り下げる場合、「参加者数が目標の1.5倍を達成した」「例年来客が少ないという課題を解決するためにSNSによる集客施策を実施した」など、具体的なエピソードを盛り込むことが効果的です。
このように細部を補足することで、読者に自分の経験がより鮮明に伝わりやすくなります。
エピソードを深掘りするためには自己分析が必須です。具体的な自己分析の方法は以下の記事で解説しているので、十分な自己分析ができていない人は確認しておきましょう。
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自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
記事を読む

数値やデータを活用して説得力を高める
指定された文字数に満たすように文章を作成し、かつ内容をより説得力のあるものにするためには、数値やデータを活用するのが効果的です。
たとえば、成果をアピールする際に「学園祭の企画を成功させた」という表現だけでは抽象的で説得力に欠けますが、「参加者数を前年比120%に増加させた」「予算内でスポンサーを5件獲得した」など、具体的な数値を示すことで、実績の大きさや影響力を伝えられます。
また、エピソードのなかで取り組んだ過程についてもデータを加えるのがおすすめです。
たとえば、「学園祭で来場者アンケートを分析し、次回の企画内容を改善した結果、来場者数を前年比150%に増加させた」「部活動の勧誘イベントで新入部員の人数を20名から35名に増やした」など、具体的な成果を数字で裏付けると説得力が格段に上がります。
このように、数値やデータを積極的に活用することで、アピール内容をより明確に伝えられます。
- 数字やデータを活用するだけでは数十文字しか稼げないと思いますが、具体的にどうしたら文字数を多く増やすことができますか。
具体性を意識することで文字数も独自性も付与できる
ESの文字数が足りないときには、経験やエピソードをさらに具体化させましょう。
単に「リーダーシップを発揮しました」と述べるのではなく「みな他人のいるところでは意見を述べようとしないので一人ひとり個別に話を聴き、そのうえで全員が納得する方策を考え提案しました」などと詳細にします。
また、その自己PR内容が入社後のどのような場面で活用できるのか、つまり再現性についても述べておくと文字数が稼げて、好印象にもつながりやすくなります。
単に文字数を満たすためにあまり意味のないことを羅列してもプラスにはつながりにくいです。
どのようにすれば読み手を納得させられるかを意識しながら、伝えたいポイントを深掘りしましょう。
エントリーシートの文字数がオーバーしたときの対処法
エントリーシートの文字数がオーバーしたときの対処法
- 「という」などの冗長な表現を削除する
- 一文一意を意識して文を短くする
- 重複する内容を削る
伝えたいことが多く、指定された文字数をオーバーしてしまう人もいるかもしれません。前述のとおり、文字数がオーバーしたまま提出すると「ルールを守れない」と評価され、選考に落とされる可能性が高まるため注意が必要です。
そこで重要なのが、無駄な部分を少しずつ削って、全体の文字数を削っていくことです。
ここからは、ESの文字数がオーバーしたときの対処法を解説します。文字数が削れなくて困っている人はチェックしましょう。
「という」などの冗長な表現を削除する
文章を作成する際、リズム良く文章を読んでもらうために「武道館という場所で実施した」の「という」が使用されることは多いですが、文字数制限のある文章では削ることができます。
具体的には、「武道館という場所で実施した」は「武道館で実施した」と表現可能です。このように、「という」を省くことで文章が簡潔になり、伝えたい内容がよりスムーズに伝わります。
また、「こと」「ので」といった補助的な表現も同様に削れるかどうか確認してみてください。たとえば、「成功したことが評価された」は「成功が評価された」と変更できます。
このように冗長な表現を省くことで文字数を減らしつつ、読みやすさを向上させましょう。
基本的に冗長な表現は避けるべきですが、印象的なリズムを作りたい場合や柔らかさを出したい場合には意図的に用いると効果的です。
たとえば、上記で挙げられていた「という」言葉も、語り口調が自然になり、読み手に親しみやすい印象を与えたり、強調の意味を込めたりすることが可能です。
一文一意を意識して文を短くする
ESを作成する際、伝えたい内容を一つの文章に詰め込みすぎてしまうことがあります。しかし、一つの文に複数の内容を含めると文字数が多くなるだけでなく、読みにくくなったり、伝えたい内容がぼやけてしまったりするリスクがあります。
そのため、一文一意を意識し、一つの文章に一つの主張や情報だけを含めるようにしましょう。
たとえば、「私は大学でマーケティングを専攻し、多くのプロジェクトに参加して実績を積みました」という文章は、「私は大学でマーケティングを専攻しました。
そのうえで「多くのプロジェクトに参加し、実績を積みました」と続けて書くことで情報が整理され、読み手に伝わりやすくなります。
簡潔で明確な文章を心掛けることで、エントリーシート全体の印象が大きく向上します。読みやすい構成を目指しましょう。
重複する内容を削る
ESを作成する際、同じ内容や似た表現を繰り返してしまうことがあります。重複する内容が多いと、文字数が増えるだけでなく、文章全体が冗長になり、要点が伝わりにくくなったり、読み手に悪い印象を持たれたりする可能性もあります。
そのため、ESを提出する前に、内容を見直して重複部分を削除することが大切です。
たとえば、「私はリーダーシップを発揮してチームをまとめました。リーダーとしてメンバーの意見を調整しました」という文章は、「私はリーダーシップを発揮し、チームをまとめ、メンバーの意見を調整しました」と1つの文にまとめることで簡潔になります。
同じ内容を別の表現で繰り返す必要はありません。重複を省き、スッキリとした構成を意識しましょう。
就活のプロが解説! 削っても文字数がオーバーする場合のコツ
ここまでの内容を参考にして文字数を削ってもオーバーしてしまう人もいるかもしれません。特に、伝えたいことやエピソードに自負がある人は削れる箇所が少なく、文字数をオーバーしがちです。
しかし、どれだけ盛り込みたいエピソードがあってもルールは守る必要があり、文字数を削らなければいけません。
そこで、ここからはキャリアコンサルタントの柴田さんに、削っても文字数がオーバーする場合のコツを解説してもらいます。文字数オーバーに頭を抱えている人は参考にして、実際に試してみましょう。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る最初は指定文字数を大きくオーバーしても問題ない
私は日頃、志望動機や自己PR作成の指導をする際、いったん指定文字数よりも長めに原稿を書くのをおすすめしています。長めの文章から不要な部分を削っていくほうが、より質の高いものになる傾向があるからです。
「自己PRならこれを述べなければ」と本人が考えているポイントがあっても案外不要な場合が多く、逆に文字数を稼ぐために補足で伝えたエピソードや意見などのほうが、読み手の理解を促す効果があるケースもよく見られるのです。
そのため、どうしても記述が長くなりがちだとしても、その時点で気にする必要はまったくありません。
不要な文章を削ぎ落とし密度の高い文章に仕上げよう
細かな単語を平易なものに置き換えるというのも、ESの文字数を削るためにはもちろん大切ですが、その際に一つひとつの文章や段落にも注目しましょう。
「この一文なくても意味は伝わるのではないか」「このエピソード必要ないのではないか」と全体を俯瞰しながら必要のない部分をそぎ落とし、抜本的な改革に着手するのです。
やり方としてはかなり大胆ですが、最初から指定文字数を目指してまとめるよりも、超過したものからそぎ落としていった方が内容的にかなり精査され、すっきりしたものに仕上がりやすくなります。
文字数制限のなかで最大限アピールできるエントリーシートを作成しよう
ESで企業側から指定される文字数は絶対に守らなければいけません。しかし、ただ文字数を守るだけでは不十分で、そのなかで自分を最大限アピールしなければいけません。
特にエピソードを具体的にしたり、数値などを用いて説得力を持たせたりすることで、採用担当者も「話を聞いてみたい」と思えるESを作成することができます。ぜひこの記事を参考にして文字数を守ったESを作成し、選考突破を目指しましょう。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見るESで適正文字数を目指すには「推敲」と「添削」が重要
就職活動は大変ですが、終わってみれば「楽しかった」「自分の成長を感じられた」と思う就活生が多いものです。その成長の一つとして、文章力の向上が挙げられます。
文章力を高めるには、「推敲」と「添削」が効果的です。
推敲とは、書いた文章を何度も読み直し、手直しすることです。書いた後に時間を置いて読み直すと、新たな気付きがあります。また、声に出して読むことで、文章の違和感に気付きやすくなります。
また添削とは、他人に文章を読んでもらい、間違いや改善点を指摘してもらう作業です。
「推敲」と「添削」を繰り返すことで、文章力は着実に上達します。多くの大学ではキャリアセンターでESの添削を受けるので、積極的に活用しましょう。
ESを文字数どおりに仕上げるには企業研究や文章力向上が鍵
添削でよく見られるポイントとして、文字数が足りない人は企業研究が不十分なケースが多いです。一方で文字数オーバーの人は、無駄な表現や文章が多い傾向があります。
このような課題は、自分一人で悩むよりも、他者の視点を借りた方が効果的に改善できます。
文章力は一生もののスキルです。就職活動を通じて、ぜひ文章力を磨いていきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント
Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細