例文12選|趣味の音楽鑑賞で差別化する方法! 企業側の印象も紹介

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/ワーズアンドキャリア代表

    Yukiko Umenai〇アナウンサーとしてのノウハウを活かし、総合人材会社で研修や社員教育を担当。人材の活躍やキャリア形成支援にも注力し、大学ではキャリア講義やカウンセリング、就職支援を担っている

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/HR&Sパートナーズ代表

    Chinatsu Iwasaki〇大学理系学部卒業、大手インフラ企業の人事として勤務。開業後、企業の採用コンサルティングや就職支援などをおこなう。現場感と対話を大切にしている

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  • キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士

    Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている

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この記事のまとめ

趣味について考えたときに、パッと思いつくものが「音楽鑑賞」という人は多いでしょう。しかし、就職活動で趣味を聞かれた際、周りと差別化できないなどの観点から「趣味は音楽鑑賞」と答えても良いのか迷う人もいるのではないでしょうか。

結論、趣味が音楽鑑賞と答えても問題ありません。音楽鑑賞の趣味は、伝え方ひとつで自分の個性や人間性をしっかりアピールすることができます。また、趣味で培った経験を正確に伝えることで、採用担当者の興味を惹くことも可能です。

とはいえ、多くの人が趣味としている可能性があるため、ほかの学生と差別化できる回答を意識することが重要です。

この記事ではキャリアアドバイザーの楳内さん、岩﨑さん、杉原さんと一緒に、趣味が音楽鑑賞であることを伝える際のポイントを解説します。例文も紹介しているので、音楽鑑賞の趣味で印象を残したい人は参考にしてください。

目次

音楽鑑賞の趣味をアピールするには深掘りと言語化力がカギ!

趣味が音楽鑑賞であることをアピールする際は、音楽鑑賞から得られた価値観やスキルを具体的なエピソードとともに伝えるのが効果的です。なぜなら、そうすることで採用担当者に自分の個性や素の人柄を知ってもらえるからです。

この記事では、はじめに選考で趣味を聞く理由を解説します。面接官が趣味を聞く理由を理解し、意図に沿った回答をできるようにしておきましょう。

次に、趣味として音楽鑑賞をアピールできる基準を紹介します。音楽鑑賞を日常生活でどのように活かしているかでアピールできるかが決まるため、自身の経験と照らし合わせながら読んでください。

さらに、趣味の音楽鑑賞であることを活かしてほかの学生と差別化するポイントも紹介しています。自分の魅力を最大限アピールできるよう、ぜひこの記事の内容を実践してください。

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そもそもなぜ? 選考で企業が趣味を聞く理由

選考で企業が趣味を聞く理由

  • アイスブレイクとして空気を和ませるため
  • 人柄や個性など素の就活生を見るため
  • 熱中したことに対する姿勢を見るため

選考で趣味について質問されるのは、学生の緊張をほぐし、より自然な流れで学生の個性や人柄を見ようとしているからです。さらに、入社後どのように活躍できるかも判断される場合があります。

ここでは選考で企業が趣味を聞く理由を紹介するので、就活で趣味を回答する際に役立ててください。

アイスブレイクとして空気を和ませるため

学生の緊張をほぐすためのアイスブレイクとして、趣味に関する質問をされることがあります。空気を和ませるのが意図であるため、面接の序盤で趣味を聞かれることが多いです

面接が始まってすぐに本題に入るのではなく、アイスブレイクをすることで、お互いの距離を縮め円滑なコミュニケーションが期待できます。

緊張しているタイミングではありますが、納得感のある回答ができるよう、あらかじめ考えた趣味を話せるようにしておきましょう。

アイスブレイクとして趣味に関する質問をされた場合でも、その回答内容は選考の結果に影響しますか?

楳内 有希子

プロフィール

基本的に選考に影響することはない

面接ではほとんどの人が緊張や不安を感じています。そのような状態では、面接する側も応募者本来の人間性を把握することが難しいのです。まずはリラックスし、その場に慣れてもらうことを目的としておこなうのがアイスブレイクです。

そのためアイスブレイクとしての趣味に関する質問は、選考結果に影響しないことが多いです。初対面の人同士が出会う場面だからこそ、最初の打ち解け具合や距離感によって、その後の流れが変わります。ここではあまり選考を意識しすぎず、本来の力が発揮できるようにうまく活用しましょう。

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人柄や個性などの素を見るため

就職活動の面接においては、採用担当者は学生の素の人柄や個性を見たいと考えています。趣味に関する質問は取り繕っていない回答を得られる傾向が高いため、学生のありのままの人柄を見ることが期待できるのです

そして趣味に関する回答に対してさらに深掘りを続けていくことで、あなたの人柄や個性をより深く知ろうとしています。

趣味に対する深掘りは以下のように質問されることが多いため、答えられるように対策しておきましょう。

趣味に対する深掘りの例

  • どんな曲が好きなのか
  • なぜそのアーティストを好きになったのか
  • 音楽鑑賞が好きになったきっかけ
  • 音楽鑑賞でどのような影響を受けたか

熱中したことに対する姿勢を見るため

趣味に対する取り組み方を深掘りすることで、学生が熱中していることへの取り組み方を見ることもあります。熱中したことに対する姿勢が、仕事への取り組みに反映される可能性が高いからです

たとえば趣味がバンド活動の場合、楽曲を完璧に弾けるようになるだけでなく、観客を楽しませることが求められます。この趣味の内容から、より良いものを作り上げるための「向上心」があると判断され、仕事でもその力を発揮できそうだと判断されるでしょう。

このように、趣味の音楽鑑賞をアピールするためには、趣味に没頭した経験を探すのがポイントです。 

面接で趣味を聞かれた際はどのように回答すべきでしょうか。個性が伝わる回答方法を知りたい人は下記の記事を確認してください。

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面接で趣味を聞かれたときの回答方法を解説しています。面接官が趣味を聞く意図を踏まえ、キャリアコンサルタントの視点も取り入れた回答を作りましょう。また、面接官の誤解を招きやすい趣味やマイナスな印象を残さない回答の方法も伝授します。21例文も用意しているので、自分らしい回答に役立てていきましょう。

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採用担当者の本音は? 趣味が音楽鑑賞の学生に対する印象

趣味が音楽鑑賞の学生に対し、採用担当者は実際にどのような印象を持つのか気になる人も多いと思います。そこで、採用経験のあるキャリアアドバイザーの岩﨑さんに、音楽鑑賞の趣味を持つ学生に抱く印象を聞きました。

実際の採用現場の声を理解し、趣味を答える際の参考にしてください。

アドバイザーコメント

音楽鑑賞の趣味からは感受性の高さなどのポジティブな印象を受ける

採用担当者としては、「感受性や創造力が豊か」である印象を抱くのではないでしょうか。多くの創作物に出会って喜怒哀楽を揺さぶられる経験や、思い出がよみがえり感傷にふけることもあったかもしれません。そんな中で自分を律することができたり切り替えができる人という側面もあると思います。

今の企業活動は、感情に訴えかけるマーケティングやストーリーでモノを売るといったことも多く、常に新たなものを生み出していく必要があるため、適性があるのではと期待を持つことも考えられます。

趣味を聞く意図を理解してどのように回答するか考えてみよう

なお、採用担当者が趣味を聞く場合、その意図は何かを考える必要があるでしょう。緊張していると見受けられる学生に対してアイスブレイクとして問いかけているのか、それとも面接の一つの質問として聞いているのかなど、どういう流れで聞かれるのか、意図は何かによってどこまで言及するかは変わるかもしれません。

似たような趣味に「読書」や「映画鑑賞」を挙げる人も少なくないと思います。その趣味から広がる交友関係や日常に与えるプラスの影響などを話すときの表情は、とても生き生きとしていませんか?どうしても硬い表情になりがちな面接の中で、笑顔が見られそうな質問としての位置付けもあるので、自然体で回答することも大切ですよ。

採用担当者に趣味を聞かれた際、ライブと答えても良いかをキャリアアドバイザーが回答しています。ライブが趣味の人は以下のQ&Aコンテンツを参考にしてください。

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趣味として音楽鑑賞をアピールできる3つの基準

趣味として音楽鑑賞をアピールできる基準

  • 音楽鑑賞で価値観が変わった経験がある
  • 人生に大きな影響を与えるアーティストがいる
  • 活動する際の原動力になっている

趣味として音楽鑑賞をアピールするには、人生に良い影響を与えたエピソードがあるかが重要です。なぜなら、音楽鑑賞が人生に良い影響を与えたということを伝えると、趣味を日常生活への学びとして活かしている学生だと思ってもらえるためです。

単に「音楽が好きだから」という理由ではありきたりになってしまうため、他の学生との差別化が難しくなってしまいます。

ここからは、趣味として音楽鑑賞をアピールできる基準を解説します。基準を知り、自分の個性を効果的にアピールする方法を考えてみましょう。

①音楽鑑賞で価値観が変わった経験がある

音楽鑑賞が単なる趣味であったとしても、価値観が良い方向に変わるほど熱中した経験を伝えることで、物事に真剣に取り組める人柄だと感じてもらえることもあります。

たとえば、もともと「失敗は悪いことだ」という価値観を持っていた場合でも、音楽鑑賞を通じて「失敗は成功のもと」だと考えられるようになり、新しいことに挑戦できるようになったなどのエピソードがあると、音楽鑑賞からしっかり学び、日々の活動につなげていることをアポールできます

単に音楽鑑賞をしているのではなく、何を学び、人生にどのような影響を与えているかを伝えることで、音楽鑑賞を趣味としてアピールできます。

小さなことなので、価値観が変わった経験と言っていいのかわかりません…。

杉原 美佐子

プロフィール

変化の大小ではなくあなたがどのように感じたかが重要

価値観が大きく変わってなくても構いません。あくまでも趣味なので、心に染みたとか、こんな音楽もあるんだと新しい発見があり音楽の幅が広がっただけでも大丈夫です。

趣味をたずねるのは、その人の人柄を知るためです。控えめな雰囲気なのに好きなのはハードロックやビジュアル系ということもありますし、逆に元気で明るいのにクラッシック一択など、人の趣味は外見からはわかりません。

なぜその曲が好きなのか、音楽を通して自分はどのような傾向があるのかがわかれば良いのです。音楽を通じて自分の内面を見つめてみましょう。

②人生に大きな影響を与えるアーティストがいる

音楽鑑賞を通して、人生に大きな影響を与えたアーティストがいる場合もアピールポイントの一つになります。

たとえば「メンバーの脱退などの悲しい出来事があっても常に前向きに演奏している姿を見て、つらい出来事があっても目の前のことを楽しむことでチャンスがめぐってくると気付けた」などのエピソードがあれば、仕事で壁にぶつかっても前向きに取り組める人柄だとアピールできるでしょう

このように、人生の軸となる価値観がアーティストによって形成された経験がある場合は、趣味の音楽鑑賞を効果的にアピールできます。

③活動する際の原動力になっている

音楽の歌詞によって勇気づけられ、行動を起こす際の原動力となっているという人もいるでしょう。具体的には、ランニング中に好きな音楽を聴きながら走ったり、モチベーションを上げてからアルバイトに行ったりと、音楽がもたらす効果は多くあります。

今までも音楽の力で踏ん張って頑張ることができたという経験がある場合は、仕事で上手くいかないことがあったとしても、いつものように音楽鑑賞をすることで困難を乗り越えられるというアピールも可能です

このように、音楽鑑賞によって行動の幅が広がる・より活動的になれるというエピソードがある場合は、趣味として音楽鑑賞をアピールできます。

岩﨑 千夏

プロフィール

どんな趣味でも、そこから何を得たか、日常にどんな影響を与えたかを説明できるかどうかが問われています。趣味を聞かれた場合に、好きな理由がなければ音楽鑑賞を答えてはならないとは思いませんが、どのような影響があったかは説明できるようにしましょう。

ただ楽しいからではなくもう一歩踏み込んで、趣味を聞かれている目的から何を話すか考えてみてください。

趣味が音楽鑑賞と伝えるなら! 4ステップで差別化しよう

趣味が音楽鑑賞と伝える4ステップ

  • 好きなアーティストやジャンルを絞る
  • その音楽が好きな理由を言語化する
  • 音楽から得た価値観をを具体的なエピソードとともに伝える
  • 音楽鑑賞の趣味を仕事にどう活かすかを伝える

趣味が音楽鑑賞だと伝えるなら、音楽鑑賞から得た経験が仕事にどう活かせるかをアピールするのが効果的です。なぜなら、実際に趣味を仕事に活かしている姿を採用担当者に想像してもらいやすくなるためです。

ここからは趣味が音楽鑑賞と伝える際のステップを4つに分けて解説します。趣味が音楽鑑賞と伝える4ステップを知り、回答を具体的に考える際の参考にしてください。

ステップ①好きなアーティストやジャンルを絞る

好きなアーティストやジャンルが複数存在する場合は、就活でアピールしたい方向性に合わせて一つに絞りましょう。

たとえば、「歌詞に勇気づけられるアーティストの曲を聴いていたら、ストレスをコントロールできるようになった」など、そのアーティストやジャンルに関するエピソードを自分の言葉で説明できるものがおすすめです。 

最終的には音楽鑑賞の趣味を仕事にどう活かすかを伝えることを意識して、アーティストやジャンルを絞るのがおすすめです。

趣味としてアピールしないほうが良い音楽のジャンルはありますか?

楳内 有希子

プロフィール

ジャンルの制限はないがある程度印象の違いはある

趣味なのでどんなジャンルでもいいですが、それぞれに相手が抱く印象があることも意識しておきましょう。

クラシック、洋楽ロック、アイドル曲などそれぞれ印象が違いますよね。どんな印象を与えたいのか、そこから何を伝えたいのかを考えて再考してみてはいかがでしょうか。差別化が難しい音楽鑑賞も、具体的にジャンルやアーティスト名を伝えることで、あなたらしさが見えてきますよ。

ステップ②その音楽が好きな理由を言語化する

なぜその音楽が好きなのかという理由を明確にし、根拠を持って話せるようにしましょう。その音楽が好きな理由を伝えることで、学生の価値観人柄が伝わり、面接官により深くあなたを理解してもらうことができます。

たとえば、「それぞれの楽器の音が重なる瞬間に元気が出るから」や「〇〇という歌詞を聞くと元気をもらえるから」など、具体的に理由を伝えることで説得力のあるアピールが可能になります

その音楽が好きな理由から、ありのままの人柄や個性が見えることもあるため、採用担当者にどのような印象を抱かれる可能性があるかを考えながら言語化しましょう。

ステップ③音楽から得た価値観を具体的なエピソードとともに伝える

音楽鑑賞から得た学びや成長を伝える際、内容に説得力を持たせるためにも、具体的なエピソードを用意しておきましょう。音楽鑑賞がつらい時期を乗り越える原動力になったことや、自分の常識を覆したことなどのエピソードを伝えることで、単に音楽鑑賞をしているのではなく、日々の生活に役立てていることが伝わります

このとき、志望企業が求める人物像や価値観を確認しておくことが重要です。なぜなら、どれだけ趣味を魅力的にアピールしても、企業が求める人物像と合ってないことを伝えると選考通過できない可能性があるためです。そのため、社風や求める人物像を事前に理解しておきましょう。

ステップ④音楽鑑賞の趣味を仕事にどう活かすかを伝える

最後には、音楽鑑賞から得られた価値観や人生観を仕事にどう活かすかを伝えるのが非常に重要です。企業理念や仕事内容を照らし合わせて趣味の活かし方を伝えると、入社後にどのように活躍できるかをイメージしてもらいやすくなりますよ

音楽鑑賞の趣味を仕事に活かす場合、以下のようなアピールが効果的です。

音楽鑑賞の趣味を仕事に活かす場合のアピール例

  • ストレスが溜まっても上手く発散できる
  • 行動力が身についたため、新しいことにどんどん挑戦したい
  • 豊かな感受性により、人の感情を汲み取れる
  • 「諦めない」という信念により、何事も最後まで成し遂げられる
  • 音楽鑑賞から培った言語力を活かし、国際的な仕事をしたい

身近な趣味だと思われがちな音楽鑑賞であるからこそ、音楽鑑賞で培ったスキルや能力の活かし方を伝えると、就職後に活躍しているイメージが伝わりやすくなります。

杉原 美佐子

プロフィール

正直、音楽鑑賞が直接仕事に役立つことはないかもしれません。

ただし、音楽をきっかけに上司や先輩、同僚だけでなく取引先と親密な関係性になることもあります。音楽好きは多いので、自己紹介のときに好きな曲やアーティストを入れると何かのきっかけになるかもしれません。

培った能力・ジャンル別! 音楽鑑賞が趣味と伝える例文12選

ここからは、趣味の音楽鑑賞で培った能力と好きなジャンル別に、音楽鑑賞が趣味だと伝える例文を紹介します。

音楽鑑賞の趣味を伝える際のポイントを紹介してきましたが、イメージが付かない人や、実際の例文を知りたい人はぜひ参考にしてください。

培った能力別の例文5選

まずは、音楽鑑賞で培った能力別の例文を紹介します。具体的にどのような能力や価値観を培い、それをどのように活かせるのかをアピールできると、他の学生と差が付くでしょう。音楽鑑賞で得たスキルや能力がある人は、ご自身の回答を作る際に役立ててください。

例文①ストレスをコントロールできるようになった

例文①ストレスをコントロールできるようになった

私の趣味は音楽鑑賞です。クラシックを定期的に聴くことで、ストレスをコントロールする力が身に付きました。

実習やアルバイトでプレッシャーを感じた際、クラシックを聴くとリラックスすることができ、目の前の課題に対して前向きに取り組むことができるようになりました。

貴社に入社した際も、音楽鑑賞で培った能力を活かし、ネガティブな気持ちやストレスをポジティブなエネルギーに変え、前向きに仕事に取り組みたいと考えています。

楳内 有希子

プロフィール

音楽鑑賞によって、ストレスをコントロールする力があることが伝えられていますね。会社によってはストレス耐性も見ているので、アピールポイントになります。

後半は少し同じことを繰り返している印象なので、言葉を変換したりして整理するとさらにすっきりしそうです。

例文②行動力が身に付いた

例文②行動力が身に付いた

私の趣味は音楽鑑賞です。

音楽鑑賞を通じて、行動力が身に付きました。たとえば、好きなアーティストの公演が決まった際は、ライブチケットを入手するのはもちろん、グッズの情報をいち早く入手し、確実に手に入れるために早朝から並ぶなどの行動力があります。

このような経験から、目標に向かって計画を遂行し、積極的に行動する力を身に付けました。そのため、好きなアーティストの講演だけでなく、学業で疑問に思った点や面白いと思った点をすぐに教授や先輩に話せるようにもなりました。

入社後は音楽鑑賞で身に付けた行動力を活かし、仕事に対しても迅速かつ的確な対応を心がけ、チームとして成果を出したいと考えています。

岩﨑 千夏

プロフィール

行動力があるのは素晴らしいことですが、それが自分の満足度のためなのか、何を目的としたものなのか、結果何が得られたのかを整理して伝える必要があります。

また、具体性に欠けると本当に趣味なのかが伝わりにくいので、抽象的になりすぎないようにも気を付けましょう。

例文③感受性が豊かになった

例文③感受性が豊かになった

私の趣味は音楽鑑賞です。

趣味の音楽鑑賞を通じて、もともと豊かであった感受性に磨きがかかったと思います。大学生になってから好きな音楽のジャンルが広がり、ジャンルごとのリズムの癖や表現の違いを分析するようになりました。

また、その音楽が創られた意図や歌詞の解釈を友人と議論することで、自分とは違った視点から理解を深めることができました。このように、音楽を細部まで注意深く聞くことで、その音楽に隠された本質を見ることができるようになっただけでなく、ほかの人の意見を興味深く聞けるようになりました。

入社後は音楽鑑賞で培った感受性を活かし、貴社の社員の多様な意見を吸収しながら、共通の目標を達成できるよう尽力します。

杉原 美佐子

プロフィール

感受性に磨きがかかったとは、具体的にどうなったのでしょうか。音楽のジャンルが広がったとは、最初はどのジャンルで何をきっかけにほかのジャンルに興味をもったのでしょうか。

全体的にやや抽象的な印象なので、具体的なエピソードを追加するとより良くなるでしょう。

例文④信念を持てるようになった

例文④信念を持てるようになった

私の趣味は音楽鑑賞です。

私はあるアーティストの「どこにいても、自分は自分。未来の自分に誇れるように」という言葉に感銘を受け、「自分に恥じない人生にする」という信念を持つことができました。人は人生において幾度となく選択を繰り返しますが、未来の自分が私を見たときに、誇れる選択をしようと考えるようになったのです。

そのため、困っている人がいたら必ず助けたり、与えられた役割は最後まで責任を持って成し遂げたりと、自分に恥じない選択ができるようになりました。

貴社に入社したら、仕事で与えられた目標は必ず達成し、困っている人には手を差し伸べるなど「気付いたことには積極的に取り組む」という姿勢を貫きたいと考えています。

楳内 有希子

プロフィール

アーティストの言葉を引用しながら、自分の思考や価値観を伝えることで、責任感や積極性をうまくアピールできていますね。

「趣味は音楽鑑賞です。」からアーティストの言葉が唐突な印象を受けるので、「特に●●というアーティストの曲をよく聞いています。そのきっかけは~」など、趣味につながった理由を付け加えても良さそうです。

例文⑤語学力が向上した

例文⑤語学力が向上した

私の趣味は音楽鑑賞です。

私は幼い頃から海外の曲に触れることが好きで、洋楽やラテン音楽を聴くようになりました。そして、覚えた音楽を歌えるようになりたいと思い、歌詞の意味を調べながら発音の練習をするようになりました。

その結果、英語やスペイン語を話せるようになっただけでなく、異文化にも興味を持つようになりました。入社後はこの言語力を活かし、国際的な仕事をしたいと考えています。

岩﨑 千夏

プロフィール

どんなジャンルのどんなアーティストの楽曲をよく聴いているのかなど、具体的な話があるとより良いですね。

また、ただ聞き流しているだけだとリスニング力は上がっても「語学力」が上がったとまでは言えないので、音楽をきっかけとして能動的に動くきっかけとなった出来事にも言及してほしいです。

音楽のジャンル別の例文7選

ここからは、好きなジャンル別の例文を紹介します。音楽にはさまざまなジャンルがありますが、その音楽からどのようなことを学んだのか、そして仕事にどのように活かしたいのかを明確にすることがポイントです。

どのジャンルで伝えるか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

例文①クラシック

例文①クラシック

私の趣味は音楽鑑賞です。

私は趣味であるクラシック音楽の鑑賞を通じて、情報収集力や音楽に対する深い理解力を身に付けました。最新のコンサート情報が出ると、出演するアーティストの過去の演奏歴や演奏スタイル、曲の背景などを調べ尽くし、音楽をより楽しめるよう心掛けています。

この取り組みから、趣味だけでなく、必要だとされる情報についても深く掘り下げる姿勢が身に付きました。入社後は、この情報収集力や徹底的な理解力を活かし、お客様一人ひとりに合った提案をしていきたいと考えています。

杉原 美佐子

プロフィール

クラシックもジャンルがあるので、どのアーティストが好きなのか、よく聞く曲目は何か。今まで収集したデータはどのように整理しているのかなど、掘り下げて聞きたくなることがたくさんあります。それぞれ説明をもう少し追加してみましょう。

例文②J-pop

例文②J-pop

私の趣味は音楽鑑賞です。

私はJ-popの音楽鑑賞を通じて、ストレスをコントロールできるようになりました。大学の実習で困難が立ちはだかった際、ひとり部屋でJ-popの曲を聴きながらリラックスする習慣を作りました。

その結果、ネガティブな気持ちが発散され、リフレッシュした状態で困難に立ち向かうことができました。このような経験から、プレッシャーのかかる状況にも冷静に対処する能力が身に付いたと思っています。

入社後に不可能だと思われる仕事に直面した場合でも、自分の感情をコントロールし、最善の結果を生み出すことができると考えています。

J-popで有名なアーティストの場合、アーティスト名を出して伝えた方が良いでしょうか?

岩﨑 千夏

プロフィール

名前を出すことで話が伝わりやすくなるなら出した方が良い

名前を出すか出さないかは、どちらが正解という明確な線引きはないのではないかと思います。

アーティスト名を出す場合の基準としては、採用担当者が知っていそうかどうかと、アーティスト名を出さないことで話の意図が伝わりにくいおそれがあるかどうかだと思います。

採用担当者の年代によって使い分けるのは難しいかもしれないので、「おそらく誰もが知っていそう」だと判断した場合と、「あまり知られていないが特徴的な活動をしていてそれに影響を受けた」などの話をするなら、簡単な説明を添えて名前を出したほうが伝わりやすいでしょう。

例文③k-pop

例文③k-pop

私の趣味は音楽鑑賞です。

K-popへの情熱から、語学力やコミュニケーション能力が培われました。私はK-popアイドルが話す韓国語を理解すべく、毎日歌詞の意味を調べたり、動画を見て発音の練習をしたりと、継続的に勉強をしていました。その結果、韓国語で日常会話ができるようになりました。

また、ライブに参加した際は、より楽しい経験にするためにファンとの交流も心がけ、その結果コミュニケーション能力が身に付きました。

このような経験から、情熱を持ったことに対して必要なスキルや能力を身に付けることができるようになったため、仕事に対しても同じように情熱を持って取り組んでスキルを磨いていきたいと考えています。

楳内 有希子

プロフィール

K-popアイドルが話す韓国語を理解したいという目標に向かって努力する姿勢が見られ、実行力の高さをアピールできていますね。ファンとの交流もポジティブに表現できています。

そこからコミュニケーション能力があることを伝えているので、具体的にどのようなことができるようになったのか、どういった工夫をしたのかなども加えると、より説得力がアップしそうです。

例文④ロック

例文④ロック

私の趣味は音楽鑑賞です。

私は趣味のロックを通して、自分自身もギターに没頭した経験があります。好きな楽曲をギターで弾きたいと思い、独学で練習に励みました。

その際、音楽の細部まで耳を傾け、繰り返し練習を重ねることで、少しずつ技術が向上しました。もちろん上手くいかないことも何度もあり挫折しそうになったこともありましたが、「どうしてもギターを弾きたい」という思いがあったため諦めることはありませんでした。

このような経験から、貴社に入社した際は目標を達成するまで必ず諦めずに、ひたむきに取り組めると自負しております。努力を惜しまず最後まで責任を持って取り組み、会社全体の成長に貢献していきたいと考えています。

岩﨑 千夏

プロフィール

音楽鑑賞という趣味として話を進めるのなら、ギターの練習がメインとなるこの文章においては、「趣味はギターを弾くこと」のほうがしっくりくるかもしれません。

どうしても弾きたいと諦めず頑張ったエピソードが印象的なので、趣味のアピールの方向性を再考してみても良いでしょう。

例文⑤ボーカロイド

例文⑤ボーカロイド

私の趣味は音楽鑑賞です。

私はボーカロイドを聴いて、価値観が大きく変わりました。実は中高生の頃は、負の感情を押し殺しながら友達や家族と接していました。しかしボーカロイドの真っすぐな歌詞を聴き、自分の感情をもっと外に発信しても良いのかもしれないと思うことができました。

自分の気持ちを素直に友達に伝えるようにしたところ、これまで以上に友達との仲が深まり、さらに交流の機会も増えました。家族からも「最近表情が明るくなったね」と言われるようになり、ボーカロイドに出会えてよかったと思っています。

このような経験から、入社した際はしっかり自分の意見を伝え、そのうえでチームとして最も良い選択ができるよう努力したいと考えています。

面接官に通じないかもしれないと思い、好きなジャンルを伝えるのをためらってしまいます…

杉原 美佐子

プロフィール

相手基準ではなく自分の説明力でわかってもらうという意識を持とう

私も若い人の音楽は正直よくわかりません。名前を聞いたことがある程度です。しかし、知らない人にその音楽の素晴らしさを説明するチャンスとも考えられます。

「なんとなく好きです」「かっこいい音楽です」ではなく、そのアーティストの背景や曲調、歌詞はどのような感じが多いのか、ファンはどのくらいいるのか、しっかりと説明してみましょう。

これは表現力や語彙力、プレゼンテーション能力が試されるときです。面接官が興味を持って、聞いてみたいと言ったらしめたものです。

面接官と年齢差があったり、雰囲気が自分と大きく異なったりしているからといって、コミュニケーションを避けるのはもったいないです。通じる・通じないではなく、自分の言葉でわかってもらえる努力をしましょう。

例文⑥アイドル

例文⑥アイドル

私の趣味は音楽鑑賞です。

私はアイドルが好きです。アイドル自身がおこなっている努力を見て、私も継続的な努力に励むことができるようになりました。

たとえば、私はこれまでダイエットが成功したことがありませんでしたが、アイドルの頑張りを見て、自分が言い訳しているだけだと気が付きました。それからはアイドルの食生活や運動量を参考にし、継続的な努力を続けました。その結果、程よい筋肉も付き、理想的なダイエットに成功しました。

その経験から、なりたい自分になるためには努力することが不可欠なのだと実感しました。貴社に入社したら、しっかりキャリアビジョンを描き、なりたい自分を実現するために努力し続けたいと考えています。

楳内 有希子

プロフィール

自分の理想や目標に向かって、努力することができる人という印象を持ちます。仕事ではより質の高いサービスや商品を提供するために、自ら努力する姿勢や能力があることが重要視されるのでアピールポイントになるでしょう。

「継続的な努力」に説得力を加えるために、どのくらいの期間おこなったのか、理想のダイエットとはどういう状態なのかなど、数字を加えて表現することもできますね。さらに、入社後のなりたい自分についても企業研究などをしながらさらに言語化できるといいでしょう。

例文⑦洋楽

例文⑦洋楽

私の趣味は音楽鑑賞です。

私は大学生になってから洋楽に魅了され、時間があるとどんなタイミングでも洋楽を聞いている学生でした。初めは翻訳しながら歌詞の意味を理解していたのですが、そうしているうちに「洋楽を聞きながら意味を理解したい」と思いました。

そこで、まずは単語の暗記や文法の見直しから始めました。しかし座学で勉強するだけでは英語のニュアンスを理解することができないと感じ、留学生との交流を始めました。最初は思ったよりも英語が話せず落ち込んだこともありましたが、ひたむきに勉強と交流を続けた結果、今では留学生とスムーズに会話できるようになりました。

入社後は、趣味が高じて身に付いた英語力やコミュニケーション能力を活かし、国際的な業務で貢献したいと考えています。

杉原 美佐子

プロフィール

まず、洋楽より「英語の曲」とした方が良いでしょう。音楽好きが高じて流暢に英語が話せるようになった例としてDJの小林克也さんがいますが、そうした例を入れたり憧れの人や話せるレベルの目標があるとより良いと思います。

低評価を避けるために確認! 音楽鑑賞のNG例文

音楽鑑賞のNG例文

  • NG例文①具体的なエピソードがない
  • NG例文②ありきたりすぎる理由
  • NG例文③趣味から得られたものがない

音楽鑑賞を趣味として伝える場合、単なる趣味の話で終わってしまうとほかの就活生との差別化ができません。実際に音楽鑑賞のNG例文を読んで、採用担当者が興味を持ってくれそうか考えてみましょう。

NG例文①具体的なエピソードがない

具体的なエピソードがないNG例文

私の音楽鑑賞は趣味で、好きなアーティストがたくさんいます。特にロックが好きで、音楽アプリで様々な曲を聴いています。

趣味の音楽鑑賞から、情熱的に仕事に取り組むことができると思っています。貴社に入社した際は、音楽でモチベーションを高めながら一生懸命仕事に打ち込みたいと考えています。

上記の例文には具体的なエピソードがないため、趣味の音楽鑑賞からどのように「情熱的に仕事に取り組むことができるのか」が伝わりにくくなっています。音楽鑑賞によってモチベーションが上がったなどの実体験を書くことで、信ぴょう性のあるアピールになります

岩﨑 千夏

プロフィール

前半の文章では、情熱的であるという印象を残念ながら感じませんでした。ロックが好きだから情熱的だと解釈すれば良いのでしょうか。

また、「音楽を聴かないと一生懸命仕事ができないのか」とも受け取れなくはないので、再度文章構成を考えてみると良いでしょう。

NG例文②ありきたりすぎる理由

ありきたりすぎる理由のNG例文

音楽鑑賞が趣味です。音楽は人々を楽しませ、感動させる素晴らしいものだと感じるからです。心に響くメロディーや歌詞に触れることで、日常のストレスを解消できますし、心をリラックスさせることができます。

貴社に入社した際は、音楽を聴いてリフレッシュした状態で仕事に取り組みたいと考えています。

音楽鑑賞は、比較的多くの人が楽しめる趣味です。そのため、「リラックスできる」や「ストレス発散になる」というありきたりな理由だと、ほかの学生に埋もれてしまう可能性があります

音楽鑑賞を通して得た自分だけのスキルや価値観を伝えることで、上手に個性をアピールできるでしょう。

杉原 美佐子

プロフィール

ストレスがある状態だとなぜいけないのでしょうか。心をリラックスさせる必要性は何ですか、リフレッシュした状態だと仕事にどのような影響があるのでしょうか。

このように自分の考えを丁寧に伝えると、ありきたりな理由にはならないでしょう。

NG例文③趣味から得られたものがない

趣味から得られたものがないNG例文

音楽鑑賞が趣味です。単純に音楽を聴くことが好きで、気分転換や時間を楽しむためにおこなっています。ライブに行く際は、友達と騒ぐのがとても楽しいと感じています。これからも、より多くの経験をするために、定期的に友達とライブに行きたいと思っています。

上記の例文は、単に「趣味はなんですか?」という質問に答えるだけになっています。「ライブに行くことが好き」ということは伝わりますが、趣味から何を得られたのかが伝わりません

ライブに行ってどのような考え方が身についたのか、どのように行動が変わったのかを伝えることで、効果的なアピールにつながります。

楳内 有希子

プロフィール

単純に「好き」という言葉で片付けずに、「気分転換や時間を楽しむことができるため音楽を聴くことが好きです。」と自信を持って伝えましょう。

より多くの経験をしたいのはなぜですか、そしてどんな経験をしたいのですか。そこからあなたの人柄や思考が見えてきます。また、定期的にライブに行くために何か努力していることがあればそのことも伝えましょう。目標に向かって行動することができる実行力をアピールすることにもつながります。

志望企業が未定の学生必見!趣味が音楽鑑賞の人に合う仕事や職種

趣味が音楽鑑賞の人に合う仕事や職種を紹介します。これまで志望していなかった仕事や職種が見つかる可能性があるため、ぜひ就活に役立ててください。

仕事内容理由
音楽雑誌のライター・編集者音楽業界のタイムリーな情報を収集できるため
ライブハウスのスタッフライブなどのイベントに関われるため
音楽フェスのプランナー規模の大きなイベントの企画・運営ができるため
CD店のスタッフ人気の音楽の仕入れや販売ができるため
趣味が音楽鑑賞の人に合う仕事
職種理由
ライター感受性活かした執筆ができるため
営業ストレスをコントロールしながら仕事できるため
ウエディングプランナー音楽で場の雰囲気を作り出せるため
カウンセラーリラックスできる場を提供できるため
趣味が音楽鑑賞の人に合う職種

興味がある仕事内容や職種が見つかった人は、業界研究から丁寧におこないましょう。自身にその仕事が合っているのかをしっかり確認し、後悔のない就職活動にしてください。
音楽鑑賞が趣味の人は、音楽業界に興味があるケースも多いでしょう。

音楽業界への就職方法や仕事内容を知りたい人は、下記の記事を確認してください。
音楽業界に就職する方法は? 職種や将来性・向いている人を徹底解説

一方で、音楽業界は大変だと聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。以下のページでは、音楽業界はやめとけという声に対する回答をしています。音楽業界に興味がある人は参考にしてください。
「音楽業界はやめとけ」って本当ですか?

下記の記事では、自分の価値観に合った企業の見つけ方を解説しています。自分に合う企業を見つけたい人はぜひ確認してください。
良い仕事とは? 自分に合う働き方や会社が必ず見つかる3ステップ

岩﨑 千夏

プロフィール

上記以外だと、マーケティングや採用担当者などはいかがでしょうか。音楽鑑賞という断片的な情報で断定は難しいですが、トレンドを追いかけ売れる仕組みを考えることができるのであれば、マーケティング的な思考もできるかもしれません。

また採用担当者においては、日々採用手法として新しいものが出てきていて研究する必要があり、求職者と関係構築する際にも音楽に精通しているのは武器になるでしょう。

趣味の音楽鑑賞で培った経験を言語化し魅力的なアピールをしよう!

ひとくちに「趣味が音楽鑑賞」といっても、音楽にはさまざまなジャンルがあり、人によって感じ取るものは異なります。そのため、自身がその音楽を聴いてどのように感じたのか、音楽が人生にどのような影響を与えたのかを明確に伝えることが重要です。

自分の言葉で音楽に対する想いを伝えることで、採用担当者にあなたの魅力や個性が伝わりやすくなります。趣味の音楽鑑賞を効果的にアピールするためにも、あなたの率直な思いを言語化しておきましょう。

アドバイザーコメント

音楽鑑賞という趣味に自信を持って自分らしくアピールしよう

趣味を音楽鑑賞と書いたり伝えて良いのか、と不安に思っている人も多いようです。そもそも趣味とは自分の楽しみのことなので、それに正解や不正解はありません。まずは、趣味が音楽鑑賞であることに自信を持ちましょう。

そのうえで、企業が趣味を聞く理由は大きく2つあります。1つは、応募者の人柄や思考を知りたいからで、もう一つは特に面接では緊張している学生が多いため、まずは話しやすいテーマをもとに会話をすることで少しでもリラックスしてほしいからです。

選考においては、特に人柄を重視する企業が多いです。趣味になった理由や背景からも、あなた自身の思考が見えてくるので、音楽鑑賞という趣味を通じて自分はどういう人なのかを意識して伝えましょう。

趣味を聞かれたらチャンスだと思って素直に回答しよう

また、趣味を聞かれた際は、好きな音楽や応援しているアーティストについて、その良さを知ってもらえるチャンスとポジティブに捉えましょう。会話を重ねていくことで打ち解け、その場の雰囲気に慣れていくことができます。

さらに、音楽鑑賞から学んだことや得たこと、欲を言えばそれがどう仕事に活きるのかまで伝えられれば、自分らしさが光る魅力的なアピールになるはずです。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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