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就活で嘘のGPAを言ったらどうなりますか?

就活で使うエントリーシート(ES)や面接の場面で、GPAについて聞かれることがあるのですが、私のGPAはあまり高くありません。少しでも有利に進めたいのですが、多少嘘をついて実際よりも高い数値で言うのはダメでしょうか?

GPAを偽ることは、どの程度のリスクがあるのでしょうか。 もし入社後にGPAの詐称が発覚した場合、何か問題になることはありますか?

きっちりしている会社は調べられるかもしれませんが、ばれないこともあるんじゃないかと思っています。もしそういうケースがあれば、教えてほしいです。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表

谷所 健一郎

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GPAの嘘は大きなリスクとなるので絶対NG

まず結論から申し上げると、GPAを実際より高い数値で申告することは、絶対に避けるべきだと考えています。

私の考えでは、GPAを偽る行為は、もし発覚した場合、企業との信頼関係を大きく損なうだけでなく、選考中の回答の矛盾から露見する可能性も十分にあり得ます。

私のこれまでの経験上、内定後に成績証明書の提出を求められ、そこでGPAの詐称が判明すれば、内定が取り消しになるというリスクは非常に高いといわざるをえません。

また、入社後であっても、虚偽の申告が発覚した場合は懲戒の対象となり、減給、降格、最悪の場合は解雇といった処分を受ける可能性があると、私は認識しています。

GPAを偽って選考を通過し内定を得たとしても、私のこれまでの学生さんとのかかわりから察するに、心から喜ぶことは難しいのではないでしょうか。

仮に、もし発覚せずに就職できたとしても、いつ露見するのかという不安を常に抱えながら仕事に取り組むことになり、それでは仕事の本当の価値をみいだすことができるのだろうかと、私は疑問におもいます。

正しいGPAと誠実な姿勢が何よりも大切

私が常々お伝えしているように、ご自身のネガティブな気持ちをポジティブな視点に転換して伝えることは、気持ちのとらえ方の問題であり、何ら問題ありません。

しかし、GPAやTOEICのスコアといった客観的な数値で示される情報については、故意に偽ることは明確な詐称と判断されるため、決してすべきではないと、私は強く考えています。

特にGPAを重視する企業は、その数値を非常に厳しく確認している可能性が高いと考えられます。

ですから、私が推奨するのは、正しいGPAの成績を正直に伝え、もし数値が低い場合はその理由や今後の改善策、そして成績以外のご自身の強みを誠実に伝えることです。

そうした姿勢が、むしろ企業からの評価につながることも少なくないといえます。嘘を伝えて得られるメリットは何もないと、私は断言できます。どうか、正しいGPAを伝えるように心がけてください。

キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

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GPAの嘘は成績証明書の提出からバレて大きなリスクになる

GPAを実際よりも高く申告すると、一時的に面接で好印象を得られるかもしれませんが、多くの企業では選考の終盤や内定承諾時に「成績証明書」の提出を求められるため、そこで詐称が発覚し、内定が取り消される可能性が非常に高くなると考えています。

私が模擬面接官を務めたある学生も、エントリーシート(ES)で「GPA3.8」と記載したものの、入社手続き段階で提出した成績証明書の数値とあわず、人事部から事情を追及され、最終的に内定が取り消されてしまいました。

私の考えでは、たとえ嘘がその場で露見しなかったとしても、履歴書と公式書類の間に齟齬があれば、それは「コンプライアンス意識の欠如」や「信用問題」として、企業の評価を大きく下げかねないことにつながります。

嘘よりも成長と学習意欲を示し誠実さが評価される

一方で、これも私の指導経験からの事例ですが、正直に低いGPAを伝えたある学生は、応募書類に「成績には波がありましたが、後期に専攻科目の学習方法をみなおし、〇点アップさせることができました」といった改善のストーリーを具体的に添えたことで、「課題を認識し、自己改善を図ることのできる姿勢」が評価され、みごとに一次選考を突破しました。

私が考えるに、嘘をつくメリットは、あったとしても瞬間的な印象操作にとどまり、その一方でデメリットは、発覚したときの損失が非常に重大かつ回復困難であるという点に尽きます。

反対に、正直に伝えることのメリットは、まず面接官との間に信頼関係を築けること、それに加えて、たとえGPAが低くてもそれを補う他の強み、たとえばアルバイトでのリーダー経験や研究での成果などをアピールする絶好のチャンスを得られることだと、私は考えています。

どんなにGPAの数字が低くても、成長意欲や主体的な学習姿勢といった前向きな姿勢を示すほうが、企業に対して長期的にはるかによい印象を残すことができるといえます。

以下の記事でも就活で嘘をつくデメリットやリスクを解説しています。嘘がばれた時に考えられる事態も説明しているので、チェックをしておきましょう。

GPAの平均値や数値ごとのアピール方法は、次の記事を参考にしてみてくださいね。

こちらの記事ではGPAの概要をまとめています。数値に応じた選考でのアピール方法も解説しているので、チェックしておきましょう。

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