
一般常識は、就活の筆記試験や面接で高頻度で問われる問題の一つです。出題範囲が幅広く、国語・社会・数学・理科・英語の5分野に加えて、時事問題や社会問題、ビジネスマナーなどで構成されています。
なかでも国語・数学・時事問題は頻出分野です。すべてのカテゴリを一度に覚えようとせず、頻出分野の対策を優先的に取り組んでおきましょう。
この記事では、これまで5,000名以上の就活支援をおこなってきたキャリアコンサルタントの瀧本さんとともに、一般常識問題の各カテゴリから一問一答形式で例題を紹介します。出題されやすい分野を確認しながら、自分の苦手なカテゴリや現在の理解度を確かめてみてください。
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問題を解く前に確認! 一般常識の対策のコツ
一般常識の概要
- 問題パターン:国語、社会、数学、理科、英語、時事問題、社会常識、ビジネスマナー
- 出題頻度:書類選考(あり)筆記(高)面接(高)
- 一般常識の対策方法を教えてください!
短期間でインプットするのは難しい! 普段からニュースをチェックしよう
一般常識は、特定の分野だけを深く学べば良い試験ではありません。そして、満点を目指す試験ではなく、全体の正答率を高める試験だと考えましょう。
解く際は1問にこだわりすぎず、わかる問題から確実に得点を積み重ねることが大切です。
政治・経済・社会・歴史・地理・理科・文化・時事問題など幅広い知識が問われるため、短期間で大幅に得点を伸ばすのは難しいです。よって、事前に対策した人としなかった人の差が出やすい分野でもあります。
普段からニュースに触れたり、時事問題を確認したりする習慣を付けておきましょう。
1問あたりの時間は20~30秒程度を目安にし、迷った問題は後回しにする判断も必要です。知識量だけでなく時間配分も合否を左右するため、模擬問題を時間を計って解く練習がおすすめです。
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一般常識の概要
ここでは、表に各カテゴリの出題分野をまとめています。問題の傾向を把握したり、学習の優先順位を決めたりするのに役立つ内容です。限られた時間で効率良く対策するために、各カテゴリの特徴を押さえておきましょう。
あわせて各カテゴリに適したおすすめの対策方法も解説しているため、筆記試験や面接本番に向けてぜひ取り組んでみてください。
一般常識の対策問題10問|瀧本さんによる解き方の解説付き!
ここからは、一般常識の対策問題を10問紹介します。8種類のカテゴリのうち、1カテゴリにつき1~2つの例題を出題しているため、幅広い分野の問題に触れながら出題傾向を確認できます。
瀧本さんからのアドバイスもあるため、正解を確認するだけでなく、解答のポイントや考え方を押さえながら問題を解いてみましょう。
もっと一般常識の問題を解きたい人は「【2026年最新版】一般常識の一問一答115問と解き方! 就活のプロの解説付き」の記事をチェックしてみてください。
問題1(難易度:★★☆☆☆)
慣用句「役不足」の正しい意味は以下のうちどれか。
・その人の能力に対して、与えられた役目が軽すぎること。
・その人の能力に対して、与えられた役目が重すぎること。
・役目に対して、十分な能力が備わっていること。
正解:その人の能力に対して、与えられた役目が軽すぎること。
この言葉は、本人の力量に比べて割り当てられた役目が不十分であるという状態を表す。しかし、現在では「自分の能力ではその役目を果たすのには不十分だ(荷が重い)」と誤解されることがきわめて多い。これは本来「力不足」が持つ意味であり、両者を混同しないようにしたい。誤用が広く浸透している言葉の一つであるため、本来の意味を正確に身に付けることが大切である。
「国語(慣用句)」の問題では、まず「役不足」と似た意味で使われがちな言葉を切り分けることが大切です。日常会話では、本来とは逆の意味で使われる場面が多いため、普段の感覚だけで選ぶと引っかかりやすくなります。
この種の問題は、本人の能力と与えられた役目とのつり合いをどう表しているかに注目して整理しましょう。「荷が重い」と混同しないように、言葉の向いている方向を落ち着いて確認していくことがポイントです。
問題2(難易度:★★☆☆☆)
日本の裁判制度は、同一の事件について原則として何回まで裁判を受けることができる仕組みとなっているか。
正解:3回
正解は3回である。これを三審制と呼び、日本の裁判制度では、同一の事件について原則として3回まで裁判を受けることができる仕組みとなっている。これは、裁判を慎重におこなうことで誤判を防ぎ、国民の人権を守るために設けられている。
第一審の判決に不服があるときは第二審へ控訴し、さらに第二審の判決にも不服があるときは第三審へ上告することができる。ただし、上告は憲法違反など限られた理由にもとづく場合におこなうものとされる。
「社会(政治)」の問題では、日本の裁判が何度まで受けられる仕組みかを制度名と合わせて思い出すことが近道です。
こうした問題では、単に回数だけを覚えるのではなく、なぜその仕組みがあるのかまで押さえておくようにしましょう。裁判は誤りを防ぎ、人権を守るために段階を設けて慎重に進められるという流れを理解しておくと、数字だけの暗記よりもはるかに定着しやすくなります。
さらに、控訴や上告という言葉も関連づけて覚えておくと判断が容易です。
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問題3(難易度:★★☆☆☆)
「5+24÷□=11」において□に入る数は?
正解:4
この問題は、計算の順序を意識して逆算をおこなうことで解くことができる。式「5+24÷□=11」において、まずは「24÷□」を1つの塊としてとらえる。5にこの塊を足すと11になるため、「24÷□」の計算結果は11-5=6だとわかる。次に「24÷□=6」という式から□の値を求める。24をある数で割ると6になるということなので、24÷6=4となり、□に入る数は4と導き出せる。
「数学(四則演算)」の問題では、いきなり□を求めようとするのではなく、計算の順序を守って式を1つずつ分析していくのが基本です。
足し算と割り算が混ざっているときは、先に割り算の部分をひとかたまりとしてとらえましょう。まず全体からわかる数を取り出し、そのあと逆算していく流れを取れば、初心者でも混乱しにくくなります。
四則演算では、左から順番に計算するのではなく、どこを先に処理すべきかを見抜くことができると進めやすくなります。
問題4(難易度:★★☆☆☆)
水が水蒸気になるときの変化を何という?
正解:気化
物質が温度の変化などによって、液体から気体へと状態変化する現象を指す。水が水蒸気に変わる現象がこれに該当する。
気化には、液体の表面から起こる蒸発と、内部から起こる沸騰の2つの形態がある。一般的な物質は液体から気体になると体積がきわめて大きく膨張する。水の場合、100℃(沸点)で気化すると、体積はおよそ1,700倍になる。また、気化するときは周囲から熱を奪う性質を持つ。これとは逆に、気体が液体になる現象は液化と呼ばれる。
「理科(化学)」の問題では、水が液体から気体へ変わるときの名称だけでなく、状態変化の流れそのものを頭に入れておくことが大切です。
用語だけの暗記でなく、水蒸気になる場面を具体的に思い浮かべると理解しやすくなります。
さらに、表面で起こる変化と内部から起こる変化には違いがあることや、逆の変化の名称も一緒に押さえておくと知識がつながります。言葉だけで覚えるより、現象としてイメージしながら整理するのが対策時のコツです。
問題5(難易度:★★☆☆☆)
( )に入る語を答えなさい。
・楽しみに待つ:look ( ) to
・追いつく:catch ( ) with
正解:forward、up
「look forward to」は「~を楽しみに待つ」という意味の英熟語。toの後ろには名詞や動名詞がくることが多く、日常会話やビジネスメールでも頻繁に使われる表現である。「catch up with」は「~に追いつく」という意味を持つ。遅れを取り戻す状況などで用いられる。どちらも英語の試験でよく出題される重要な3語構成のイディオムであるため、セットで確実に身に付けることが大切である。
「英語(熟語)」の問題では、空所に入る語を一語ずつ覚えるというより、熟語全体をまとまりで覚えているかが問われています。
英熟語は、前置詞や副詞が1つ違うだけで意味が変わります。日本語訳だけを見て何となく選ぶと間違えやすいので注意しましょう。
「楽しみに待つ」「追いつく」のように、よく使う意味とセットで口に出して覚えておくと定着しやすくなります。
また、後ろに何の形が続きやすいかまで意識しておくと、単なる穴埋めではなく実践的な知識として転用可能です。
問題6(難易度:★★☆☆☆)
88歳のことを何という?
正解:米寿
88歳を迎えた長寿のお祝いを指す。「米」という漢字を分解すると「八」「十」「八」になることから、88歳のお祝いを「米寿」と呼ぶようになった。米寿の祝いでは、還暦の赤色とは異なり、黄色あるいは金茶色が基調色とされ、それらの色のちゃんちゃんこや頭巾、贈り物を贈る習慣がある。還暦や古希、白寿などと並ぶ、日本伝統の代表的な長寿祝いの1つとして広く知られている。
「社会常識(冠婚葬祭)」の問題では、年齢に対応する長寿祝いの名称を機械的に覚えるだけでなく、漢字の成り立ちや色の由来まで知っておくと忘れにくくなります。
長寿祝いは、還暦、古希、喜寿、米寿、白寿など似た言葉が並ぶため、数字と名前だけでは混同しやすい分野です。特に漢字の分解から年齢に結び付くものは、意味がわかると記憶に残りやすくなります。
日本の伝統的な行事としての背景も軽く押さえておくと、ただの暗記ではなく理解として整理しやすくなるでしょう。
問題7(難易度:★★☆☆☆)
日本国憲法第26条で、すべて国民はその能力に応じて等しく受けることができるよう定められている権利は何か。
正解:教育を受ける権利
日本国憲法第26条第1項に規定されており、生存権などと並ぶ社会権の一種。この権利は、すべての国民が人間らしく生きるための基礎的な知識や能力を身に付けるために欠かせない。さらに、同条第2項では、国民の義務として「その保護する子女に普通教育を受けさせる義務」が定められており、その義務教育は無償とされている。これらにもとづき、現在の日本の公立小中学校の授業料は無料である。
「社会常識(法律)」の問題では、憲法の条文番号だけでなく、そこに書かれている権利の内容をほかの基本的人権と区別して考えることが大切です。
一般常識の法律分野では、生存権、教育を受ける権利、勤労の権利などが混ざって出題されやすいため、言葉の響きだけで選ぶとずれやすいことに注意しましょう。
また、この条文には権利だけでなく、保護する子どもに教育を受けさせる義務も関係しています。周辺知識まで押さえておくと整理しやすいです。権利と義務を対にして理解しておきましょう。
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問題8(難易度:★★☆☆☆)
ビジネスシーンにおいて、目上の人に対して使う敬語表現として誤っているものは①と②のどちらか。
①「おわかりいただけましたか」
②「ご理解いただけましたか」
正解:①
「おわかりいただけましたか」は丁寧な形ではあるものの、「わかる」という語が相手の理解力を確認する響きになりやすく、目上の人に対しては上から目線に受け取られるおそれがある。相手に説明が伝わったかを確認する場合は、「ご理解いただけましたでしょうか」や、さらに配慮した表現として「ご不明な点はございませんでしょうか」を用いると良い。
「ビジネスマナー(敬語の使い方)」の問題では、敬語の形が丁寧に見えるからといって、そのまま正しいと判断しないことが大切です。
ビジネス敬語では、言葉遣いそのものが丁寧でも、相手の能力を測るような響きがあると失礼にあたる場合があります。この手の問題は、文法のほか、「相手にどう受け取られるか」という対人配慮まで見られています。
正しい敬語を覚えるときは、単なる言い換えとしてではなく、どんな場面で使うと自然かを具体的に想像しながら整理すると、実務にもつながる理解になるでしょう。
問題9(難易度:★★★☆☆)
給与収入のみのパートタイム労働者や学生アルバイトについて、令和8年分以後、所得税が原則としてかからない年収の目安が引き上げられることになったが、それはいくらか。
正解:178万円
令和8年度税制改正により、基礎控除額と給与所得控除の最低保障額が引き上げられ、給与収入のみの場合、178万円までは原則として所得税がかからない仕組みとなる。従来は「103万円の壁」と呼ばれていたが、令和7年度改正で160万円、令和8年度改正で178万円へと整理される。ただし、令和8年11月までの源泉徴収事務に変更はなく、令和8年分は年末調整で精算される点に注意が必要である。
この問題について、もっと詳しく知りたい人は国税庁が提供している「令和8年度税制改正による所得税の基礎控除の引上げ等について」を確認してみてください。
この種の設問は、単なる金額の暗記ではなく、何の税金にかかわる基準なのか、従来と何が変わったのかを押さえておくと理解しやすくなります。
ニュースや改正内容を数字だけで覚えるのではなく、生活や働き方にどう関係するかまで含めて整理すると、記憶に残りやすくなるでしょう。
問題10(難易度:★★★☆☆)
アルファベットで「WHO」と略される、すべての人々が可能な最高の健康水準に到達することを目的に結成された国際連合の専門機関を何というか。
正解:世界保健機関
WHOは1948年に設立された国際連合の専門機関で、すべての人々が可能な最高の健康水準に到達することを目的としている。加盟国間の保健政策の調整や、国際的な感染症対策の推進を担い、本部はスイスのジュネーブに置かれている。
「時事問題(国際機関)」の問題では、略称のアルファベットを見た瞬間に正式名称と役割が結び付くかどうかがポイントになります。
国際機関の問題は、名前だけを覚えていると似た組織と混同しやすいです。何を目的に設立され、どの分野で中心的な役割を持つのかまであわせて押さえておきましょう。
特に保健や感染症対策のように、近年のニュースと結び付けやすい分野は、出来事と機関名を一緒に覚えておくと判断しやすくなります。略称と正式名称を往復できるようにしておくと強いです。
一般常識の問題を対策する際のポイント
一般常識に関するQ&A
適性検査と一般常識試験は何が違うのでしょうか?
SPIと一般常識の違いは何ですか?
SPI3の一般常識ではどんな問題が出ますか?
一般常識テストとSPIは同じものですか?
就職試験の一般常識問題で数学はどの程度出ますか?
入社試験の一般常識とSPI、どちらを優先すべきですか?
中途採用の筆記試験で一般常識はどんな問題が出ますか?
転職の筆記試験で一般常識が不安ですが、どのような対策が効果的ですか?
就活で問われる一般常識はどのような対策をすべきですか?
就活の一般常識問題はどこまで対策すべきですか?
就活の筆記試験の一般常識はどのような対策が必要ですか?
就職試験の一般常識における数学の例題が知りたいです。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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アドバイザーのリアル・アドバイス!頻出テーマを押さえることで効率よく知識を増やすことができる
キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
瀧本博史
プロフィールを見る一般常識は出題範囲が非常に広いため、知識を完璧にすることよりも、頻出分野を効率よく押さえ、解ける問題を確実に得点する姿勢が重要です。
「最近のニュース」「日本の政治制度」「主要な歴史事項」「地理の基礎知識」など、頻出テーマは繰り返し出題される傾向があるため、まずはこれらを重点的に学習していきましょう。
知識の積み重ねがカギ! 毎日10分ニュースに触れる時間を取ろう
就活生がやりがちな失敗は、直前になって膨大な範囲を一気に覚えようとすることです。しかし、一般常識は短期間の丸暗記では対応しにくい分野となるため、毎日10~15分でもニュースに触れたり、問題集を解いたりする時間を設けましょう。
また、問題を解いた後は正解・不正解だけを見るのではなく、「なぜその答えになるのか」を確認することが知識の定着につながります。
必要な練習としては、分野別学習と総合演習の両方がおすすめです。まずは歴史、地理、政治経済などを個別に学び、その後に模擬問題で総合的に解く練習をおこないましょう。