この記事のまとめ
- 就活がやばいと感じても焦りは禁物! まずは何がやばいのかを明確にしよう
- 就活がやばいと感じる主な原因は14個ある
- 14の取り組みでやばい状況から脱出し前向きに就活を進めることが可能
- 適職診断
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この記事を読んでいる人に
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就活が進み、自分の状況がやばいと焦りを感じている人は多いのではないでしょうか。「内定が取れなくてやばい……」「精神的につらくてやばい……」と、大変なことが多い就活では、目の前が真っ暗になりそうなこともあると思います。
就活はただでさえ大変なことが多く、やばい状況になりがちです。やるべきことを整理して一つずつ対応していけば、そんな状況から抜け出し、最後には笑顔で就活を終えることができますよ。
記事では、キャリアアドバイザーの富岡さん、渡部さん、三好さんと一緒に、就活がやばいと感じる人に向けてアドバイスをしていくので、ぜひチェックしてくださいね。
就活がやばい人は自分次第で解決できる課題にしっかり取り組むことが不可欠
就活がやばい状況になる原因としては、自分ではどうしようもできない外的要因と、自分の努力次第で改善できる内的要因の2つがあります。就活がやばいと焦っている人は、自分次第で状況を変えられる内的要因の対策にしっかり取り組むことが大切ですよ。
記事では、まずそもそもあなたの就活が本当にやばいのか、就活がやばいといえる状況を解説します。そのうえで、就活がやばくなる原因を、外的要因、内的要因に分けて解説します。
特に内的要因については対策できるため、解説する14の対処法をしっかりと確認して実践してみてくださいね。
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まずは就活がやばいと感じても必要以上に自分を責めないようにしよう
「就活がやばい」と感じる人の中には、「なぜこんな状況になる前に頑張れなかったのだろう」などと自分を責めてしまう人も多いですよね。しかし、誰しも初めての就活、勝手がわからずうまくいかないのは当然のことなのです。
しっかり就活していたとしても、スケジュール調整に苦労したり、不合格通知により精神的にショックを受けたりと、なかなかスムーズに進まないことが多いですよね。
そんな大変な就活を、常に順調に進められる人はほとんどいません。就活で「やばい」と感じるのは当たり前のことなので、まずは自分を必要以上に責めないようにしてくださいね。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る経験がないことに「やばい」と感じるのは当たり前
経験したことがないことに1から取り組んでいくのは誰でも大変です。一連の流れを経験すれば、どの段階でどんなことが必要で、そのためにはこのくらい時間を確保しなければいけない、と考えられるものですが、就活は基本的には大学生活の中で1回しか経験しません。
何をしたらいいかわからない、自己分析や企業研究に対してどのくらい時間がかかるかもわからない、そうこうしているうちに期限が来る、焦る、なんだか「やばいかも」と感じてしまうのは当然です。
「やばい」と感じたセンサーを頼りに一つひとつ解決すれば大丈夫
やばいと感じる気持ちを否定することなく、普通の感情なんだと受け止めることで気持ちを落ち着かせてみてくださいね。
「やばい」と焦りを感じるということは、今のままだと就職できないと自分の中でセンサーが働いている状態です。それはとてもいいことだと思います。
今までの就活を見直し、自分に向き合うチャンスと捉え、この記事を参考に「やばい」と感じる状況を紐解いていってみてください。複雑に絡まっているように見えますが、一つ一つを見ていくと解決することができることに気づけますよ。
就活がやばいと感じる状況
就活がやばいと感じる状況
- 周囲の学生が内定を得ている状況で自分は取得できていない
- 就活に余裕はあるもののさまざまな情報を聞き焦る
そもそも、なぜ「就活がやばい……」と焦ってしまうのでしょうか。ここからは、現状を客観的に見つめられるように、やばいと感じやすい状況を解説します。
漠然と「やばいやばい……」と焦るのではなく、「〇〇だからやばいと感じているんだ」と焦っている理由を改めて自覚することで、焦りを解決する行動を取りやすくなりますよ。
①周囲の学生が内定を得ている状況で自分は取得できていない
周囲の学生と比較し、周囲が内定を取っているにもかかわらず、自分だけ取得できていないと、やばいと焦りだす学生が多いです。
内定を得ているだけならともかく、就活を終えてのびのびとしている様子を見ると、「自分はまだ就活をしていてみじめだな」と感じることもありますよね。
一社も内定を得られていない場合や、内定は得ているけど自分が行きたいと思える企業からは内定をもらえていない場合、周囲が納得して就活を終えている様子を見ることで「やばい」と焦るのではないでしょうか。
ただし、どんなに早くたくさん内定を取ったとしても行ける会社は1つだけです。
最終的に1社を決めるのに必要なのは「早く」でも「楽に」でもありません。苦労してでも時間をかけて納得のいく決定ができることのほうが何倍も重要です。
一般的な内定獲得時期はこちらの記事で詳しく解説しています。いつ頃までに内定がないとやばいのか知りたい人は、併せて参考にしましょう。
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内定が決まらなくてやばいと思っている人は、ぜひこちらの記事を読んでみてくださいね。選考別に対策を紹介しています。
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②就活に余裕はあるもののさまざまな情報を聞き焦る
就活が本格化する前や、選考が進んでおり比較的余裕があるものの、さまざまな情報を聞き焦る人も多いです。たとえば「この時期に内定を1つも持っていないとやばい」「資格0はやばい」などの情報に左右されるケースです。
友人同士の会話や、SNSで見た情報に惑わされることは多いと思います。初めての就活なので、何を信じたら良いかわからず、特に煽るような表現を見ることで「本当は私、やばいのかも……」と焦りますよね。
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当てはまっていたら要注意! 就活がやばいといえる状況
当てはまっていたら要注意! 就活がやばいといえる状況
- 夏採用終了時点で内定が1つも取れていない
- 危機的な状態にもかかわらず焦っていない
しかし、あなたがただ「やばい」と思っているだけで、実際はまったく焦る必要のない状況ということもあります。
焦ってしまうと、冷静な判断力を失い、闇雲にエントリーして手に負えなくなるなど、かえって悪い方向に進んでしまうかもしれません。
まずは、あなたが本当にやばい状況にあるのか、ここで解説する内容をもとにチェックしてくださいね。
夏採用終了時点で内定が1つも取れていない
まず、夏採用が終了した時点で内定が取れていない人は、危機感を持って就活を進めていく必要があります。
夏採用
6月末~8月末におこなわれる採用活動
採用活動は、6月中旬で一度終結する企業が多いですが、その後「夏採用」「秋採用」「冬採用」といい、後に改めて採用がおこなわれることもあります。
「何度も採用活動がおこなわれるなら安心だな」と感じる人もいるかもしれませんが、夏採用が終了する8月末時点で内定を1つも持っていない人は、その後さらに苦しい状況になることもあり、精神的に追い込まれてしまう人もいるため注意が必要です。
24卒の6月末時点での内定率は約84%
「内定ってなかなかとれないものじゃないの?」と考える学生もいるかもしれません。しかし、学情の2025年卒内々定率調査(2024年7月度)によると、6月末時点で、25卒の84.7%が内定を獲得しています。
つまり、6月末までに1個も内定を得ていない人は、約15%しかおらず、出遅れてしまっているということを念頭に置かなければなりません。
すでにエントリーした企業全てに落ちてしまった人は、以下の記事も参考にしましょう。今からでも挽回する方法を解説しています。
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就職活動終了者は約66%であり、夏以降ハイレベルな戦いになるといえる
内定を獲得したからといって、就活を終了している人は少ないのも現実です。上と同じ学情の2024年卒 内々定率調査(2023年7月度)によると、2025年卒の学生で、6月末時点に就活を終了させた人の割合は65.9%とされています。
6月時点で内定を得ている人が約85%いることから、内定を獲得しているにもかかわらず就活を続けている人が約19%いることがわかりますね。
6月以降の選考では特に、内定を獲得する実力のある学生と比較されることが増えるため、まだ1社も内定を得ていない人は苦戦を強いられやすくなるのです。
加えて、夏採用以降は、留学から帰ってきた、部活動を引退した、などの優秀な学生が集まる傾向にあるため、より厳しい戦いになるといえます。
夏採用終了時点で内定がないという状態が同じでも、「内定までの距離」によってそのやばさ具合が異なります。1社も面接に進んでいないなど、距離が遠いと感じる場合は就活の方法について改めて見直す必要があるかもしれません。
危機的な状態にもかかわらず焦っていない
8月末以降も内定がなく、危機的な状態にあるにもかかわらず、焦らずに「まだなんとかなりそうだ」と考える人は、特にやばい状況にあるといえます。
もちろん新卒採用で就活しない道もありますが、正社員になるのであれば、新卒で就活をすることが近道です。また、既卒よりも新卒の採用数を圧倒的に多く設定している企業も少なくありません。
もしかしたら、「自分はどうせダメだから」と諦める気持ちから焦っていない人もいるかもしれませんね。大丈夫です。誰にでも必ず強みはあり、あなたにマッチする企業は存在しますよ。今からでも間に合うので、諦める前に、まずは就活にしっかりと取り組んでみてくださいね。
就活をしないと決断した場合、どんな道があるのか気になる人はこちらの記事を参考にしてみてください。働く場合、働かない場合に分けて解説しています。
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就活がやばいのは仕方ないともいえる! 3つの外的要因
就活がやばいのは仕方ないともいえる! 3つの外的要因
- オンライン化によりライバルが増えたから
- 早期選考が増え動き出しが遅いと不利になる傾向にあるから
- 秋以降は特にレベルの高い戦いになるから
「自分は本当にやばい状況にあるんだ……」と落ち込んだ人も多くいるかもしれませんね。しかし、就活がやばくなってしまうのは仕方がないともいえます。
近年は、就活を進めるにあたり厳しい状況にありました。まずは就活がやばくなってしまう3つの外的要因を解説するので、必要以上に落ち込まず「今の状況になるには仕方ない部分もあったのだな」と理解してくださいね。
①オンライン化によりライバルが増えたから
説明会や選考のオンライン化が進んだことで、例年は選考を受けることを諦めていた遠方の学生も応募するようになりました。その結果、応募人数が増え、例年よりも厳しい戦いになっています。
選考だけでなく、就職後もリモートワークを実施している企業は特に、さまざまな地域から学生が選考を受けるようになり、選考倍率が高くなっています。
中でも、ウェディング業界やレジャー業界は採用倍率が上がっている傾向にあります。
ほかにもメーカーやマスコミも、学生が企業名を目にしやすいことから依然倍率が高い状況が続いています。
②早期選考が増え動き出しが遅いと不利になる傾向にあるから
ディスコの新卒採用に関する企業調査によると、2024年卒よりも、2025年卒の面接開始時期の方が早くなっています。
つまり、採用活動の時期が前年よりも早まっている傾向にあり、動き出しが遅いと不利になりやすいです。
また、インターンの時点で内定を出す企業もあります。「就活解禁の4年生の3月から動き出そう」などと考えていると、乗り遅れてしまうのです。
- では、いつから就活を始めれば万全といえますか?
3年生の春頃から開始すると万全
3年生の春頃から、内定に直結するものも含めインターンシップの募集があるので、その時点で自己分析や業界研究をある程度おこなって方向性を決める必要があります。
2年次から長期インターンをするケースもありますが、多くの学生にとって万全な時期といえるのは、この3年生の春の時点ではないかと思います。
記事の、学生のアンケート結果ですが、自己分析や業界研究など各自でできることを始めた時期となっており、企業との接触はまだ先ですね。
多くの企業がセミナーや説明会を始めるのは3年生の秋以降なので、それまでに自己分析や業界研究をある程度終えている人は乗り遅れることはないのではないでしょうか。
③秋以降は特にレベルの高い戦いになるから
繰り返しになりますが、夏採用が終わり、秋採用、冬採用となると、よりハイレベルな戦いになります。ライバルとなる学生は、部活動を終えた体育会の学生や、研究が終了した理系の学生など、就活市場で人気の高い傾向にある学生になるのです。
秋採用・冬採用
それぞれ9月〜11月末、12月~3月末の期間におこなわれる採用活動
また、内定を取得したまま就活を進める優秀な学生も多いです。加えて、6月までの選考よりも採用数が減り、場合によっては1人分の座を数百人で争うこともあります。
よって、9月頃から就活を始めた人は特に、「内定が取れなくてやばい」と思う状況に陥りやすいといえるのです。
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就活がやばい原因は自分にもあるかも! 考えられる11の内的要因
就活がやばくなる11の内的要因
- 早めの動き出しができていないから
- 自己分析ができていないから
- 業界・企業研究ができていないから
- 闇雲に大手企業ばかり受けているから
- 書類選考ならではの対策ができていないから
- 面接ならではの対策ができていないから
- 身だしなみに問題があるから
- WEBテスト・筆記試験の対策が後回しになっているから
- 不採用の理由を振り返らずに就活を進めているから
- 内定を就活のゴールと考えているから
- つらい思いなど就活への悩みを解決しないまま臨んでいるから
就活がやばい状況は、自分にはどうしようもできない外的要因があると解説しましたが、自分自身が作り上げてしまっている内的要因も考えられます。
ここからは、やばい状況につながりやすい、学生自身がついやってしまいがちな失敗を解説します。耳が痛い話かもしれませんが、問題に向き合うことでやばい状況から脱出できるので、しっかりチェックしていきましょう。
①早めの動き出しができていないから
就活の流れややるべきことを理解せず、動き出せていない人は、就活がやばい状況になりがちです。多くの学生は大学3年生の6月から動き始めており、3年生の4月から始めているとベストと解説しましたが、中には大学4年生の夏になっても何もしていない学生もいますよね。
もちろん闇雲に行動すれば良いというわけではありませんが、スタートが遅れると、その分得られる情報量が少なかったり、企業と出会うタイミングを逃すことがあります。
たとえば外資系企業やベンチャー企業などは大学3年生の10月頃から、マスコミ業界の一部は大学3年生の12月頃からエントリーが開始されるなど、選考が早い企業もあるので、早めの動き出しができていないと受けられる企業も減ってしまうのです。
スタートが遅れてしまうと、時間が足りなくなり、身につけておきたい知識やスキルを獲得できないまま選考に臨んでしまうことがあります。もちろん結果は残念なものになってしまいます。
後悔先に立たずなので、しっかりと目標を立て、逆算して早め早めに行動するようにしましょう。
②自己分析ができていないから
ESや面接でおこなわれるどんな質問も、あなたが企業にマッチするか、活躍しそうかなどを知るためにおこなわれるものです。
たとえば「長所・短所を教えてください」「自己PRをしてください」などと聞かれることがあります。しかし、自己分析をしていなければ、自分について深く理解できていないことが多く、そのような質問にうまく答えられません。
たとえ答えられたとしても、その後に「どのようなときに発揮されるのですか」などと深掘りし質問をされた際は困ってしまうのではないでしょうか。
自分を売り込む就活という場で、そもそも自分のことをよく知らなければ、十分なアピールができず、上手くいかないことが多いです。
OB・OG訪問や面接など、企業側の人と初めて話して「なぜそうしたか」「なぜそう考えたか」という「なぜ?」に答えられなかった時、「やばい、深く考えていない」と感じた人が多いようです。自己分析が足りないと具体的に答えられません。
③業界・企業研究ができていないから
就活は、ただ自分のことをアピールすれば良いものではありません。企業と自分がマッチしており、「入社するにふさわしい人材」であることを伝えなければなりません。当然ですが業界や企業について理解していないと、あなたと企業がマッチしていることは伝えられません。
ただ、企業ホームページ(HP)を見るだけでも、企業の情報がたくさん掲載されており、「何から理解すれば良いのだろう」「よくわからない単語が多いな」などと気が滅入ってしまう人も多いですよね。
ですが、企業のことを理解していなければ、採用担当者にすぐ伝わります。「これから入社して働く覚悟ができていないな」と思われ、採用することを懸念されかねません。
業界・企業研究不足は、面接官からの深堀り質問を受けた時に如実に現れます。他業界・他企業との違い、興味関心をなぜ持つか、働くイメージはできているか、それはどうしてか……。
準備不足で面接官の問いに窮してしまうと、やばいのスパイラルに陥ってしまうことになります。
こちらの記事で各業界の特徴を詳しく解説しているので、業界理解に自信がない人は併せて確認しましょう。
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④闇雲に大手企業ばかり受けているから
中には「大手企業しか入りたくない!」と感じる人もいると思いますが、闇雲に大手企業ばかり受けている人も、就活がやばい状況になりやすいです。
大手企業は学生に人気があり、倍率は数十倍から数百倍になることもあります。そのため、大手企業しか受けていない学生は、すべて落ちてしまうことも十分にあるのです。
また、とにかく大手企業に入ることを目的としている人は、闇雲に大手にエントリーし、その企業とのマッチ度などを深く考えられていないことが多いですよね。
そのような状態では、採用担当者から「自社に入りたい明確な理由が感じられないな」などと思われ、うまくいかないと考えられます。
大手は競争率が高く応募者も多いので、落ちる人もケタ違いに多いわけです。しかも初期段階は一人ひとりをじっくり見てくれることがなく、大まかな基準で落とされます。その構造を知らないと、軒並み落ちて自信をなくしてしまうことになります。
⑤書類選考ならではの対策ができていないから
必要な情報を集めていたり、しっかりと分析できていたとしても、その結び付け方、伝え方を理解していないと意味がありません。
書類選考では、読みやすい構成にしたり、アピールポイントが伝わりやすいように書かなければなりません。そのような書類選考独自のアピール方法を理解できていないと、わかりにくい書類になり、採用担当者に読んですらもらえないこともあるかもしれません。
特に、「学生時代力を入れたこと」や「自己PR」「志望動機」など、よくある質問でさえ書類選考ならではの対策ができていないと、「就活に対しての意識が低いんだな」と感じられてしまいます。
書類選考に落ちてしまう人は、こちらの記事で対策を詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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書類選考ならではの押さえるべきポイントとして「受け取り手への想像力」が挙げられます。自分一人の頭の中で想像することは、それまでの経験に基づく世界でしか広げることができません。
適切な助言を得られる人から自分の世界にない視点を得ることが対策として有効です。
⑥面接ならではの対策ができていないから
書類選考同様、面接も独自の対策が必要です。採用担当者に伝わりやすく、印象に残りやすい話し方などがあります。
また、そもそも面接の基本的なマナーやルールを理解できていない人もいるのではないでしょうか。
それらをわきまえずに、十分な準備ができていなければ、面接を通過することは難しく、いつまでも内定が出ずにやばい状況になりえます。
⑦身だしなみに問題があるから
どんなに良い受け答えができていたとしても、身だしなみに清潔感が感じられなかったり、就活に適した格好をしていなければ、採用担当者は「一緒に働きたい」とは思いません。
メラビアンの法則といい、人はコミュニケーションに矛盾がある際、視覚情報を優先して処理すると言われています。たとえば、怒った表情で感謝を告げると、「怒っている」と認識しやすくなります。
メラビアンの法則
コミュニケーションに矛盾がある場合、「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」という割合で優先して処理するという法則
つまり、どんなに良い内容を伝えていても、身だしなみに問題があれば、その印象が強く残り良い評価を得にくくなるのです。
だらしない印象を与えてしまうことで、仕事に対しても細かいところまで気配りできない、雑な仕事や、ミスを懸念されてしまいます。
また、清潔感に欠けてしまうと、顧客を不快にしてしまうことが考えられるため、営業や接客に相応しくないと判断されてしまいます。
⑧WEBテスト・筆記試験の対策が後回しになっているから
WEBテストや筆記試験は「難しそう……」「面倒だな」と、後回しになっている人も多いのではないでしょうか。就職みらい研究所の就職白書2024によると、2024年卒の採用活動では、適性検査、筆記試験をおこなった企業の割合は約60%となっており、対策は不可欠です。
しかし、特に大学4年生の4月以降、書類の締め切りや面接などに追われ、WEBテストなどの対策をする時間は取りにくいです。
そのため、早めに対策した方が良いですが、後回しになっている場合はやばい状況になってしまいます。
こちらの記事ではWEBテストの対策法について詳しく解説しています。例題や受検する際の注意点についても紹介していますのであわせて参考にしてみてください。
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⑨不採用の理由を振り返らずに就活を進めているから
不採用通知を受けると、たとえ志望度が低くても大きなショックを受けますよね。「その会社や面接のことをもう考えたくない」と感じるかもしれません。しかし、振り返りをせずに就活を進めてしまうと、毎回同じ失敗をしてしまいます。
良くない部分を見つけ改善することで、成長し、選考の通過率は上がるので、振り返りは不可欠です。
ただ、皆さんの中には「企業によって必要な対策は異なるのでは」と感じる人もいるかもしれません。しかし、たとえば「自信がなさそうな話し方をしている」など、どの企業でもマイナス評価につながりやすい改善点があるかもしれません。
不採用になった理由を振り返り、次の選考に活かさなければ、いつまでも落ち続けてしまい、気づけばやばい状況になってしまうのです。
⑩内定を就活のゴールと考えているから
内定を得ることが就活のゴールと考えている人も、結局どこからも内定を得られないなど、やばい状況になりやすいです。
就活の本来のゴールは、自分が活躍できる企業に入社することです。しかし、内定を得ることに必死になり、闇雲にエントリーしてしまう人もいますよね。そのような人は、不安を解消するために「とにかく内定を得られれば良い」と考えてしまい、選考では、企業に入社したいという思いを説得力を持って伝えられません。
企業側が欲しいのは、「入社後活躍できそうだな」と感じられる人材です。そのためただ内定を得ることを目的として選考を受けている学生は見破られてしまい、結果が出にくいです。
就活は1~2年の中期プロジェクトと考えれば良いと思います。そう考えるとゲーム感覚で前向きに取り組めるのではないでしょうか。一定の期間で真剣に取り組んで結果を出すことが求められますが、そこで終わるわけではありません。
⑪つらい思いなど就活への悩みを解決しないまま臨んでいるから
就活中は肉体的にも精神的にもストレスを抱えてしまいますよね。しかし、そのつらい思いを抱いたまま就活を進めてしまうと、どんどんストレスが溜まってしまいます。面接官にネガティブな感情が伝わり、「暗いな……」とマイナスな印象を持たれてしまうかもしれません。
また、そもそもつらい思いをしているということは、就活の進め方が自分に合っていないということも考えられます。たとえば、体力があまりないにもかかわらず、多くの企業の面接を入れ、ばててつらくなるケースです。
つらい思いに向き合って解決したり、つらさの原因が何なのか理解していないと、就活をうまく進めることができません。
「就活がつらい」という思いに対処するための方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので併せてチェックしてくださいね。
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就活がつらいときは、まずその気持ちを受け入れましょう。そして、就活がつらいと感じる原因に向き合い、正しく対処することが大切です。この記事ではポジティブになれる行動などをキャリアコンサルタントと解説します。
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アドバイザーコメント
三好 真代
プロフィールを見る先行きの不透明さと決断の重要さから「やばい」と感じやすい
就活はそもそも「先が見えない不安定さ・不透明さ」を抱える活動です。そして今の選択が自分の未来に大きな影響を与えることを、皆さんは十分に知っています。
そのような人生の重要な岐路と捉えられる就活に「やばい」と感じることは当然。人間が持つ危険を回避する能力が、正しく機能している証拠です。
本当にやばい状況かどうかという事実ではなく、「やばい」という心理状況に陥りがちということを理解しましょう。
やばいと思う気持ちを前に進む原動力と捉えることが大切
「やばい」から脱出する最初の一歩は、「やばい」とついつい考えてしまう自分の存在を認めることです。
「やばい」はたくさんあってOK。一つひとつ、何がやばいのかを丁寧に感じていきましょう。「やばい」を認めることで、その先に続くものが出てくるはずです。
○○できていなくてやばい……じゃあ○○できるようにするにはどうすればいいんだろう
○○の結果はやばい……結果を改善する方法はあるだろうか
○○と言われるのはやばい……□□と言われるには何を変えたらいいだろう
やばくてOK。その思いを前に進む原動力と考えれば、おのずと未来への道が見えてきますよ。
就活がやばいときは自分次第で解決できる対処法を実践しよう
就活がやばいときの対処法14選
- 就活の全体スケジュールを整理しよう
- 真に必要な対策にしぼっておこなおう
- 自己分析をしっかりとおこなおう
- 企業研究をしっかりとおこなおう
- エントリーする企業を見直そう
- 書類選考の添削をしてもらおう
- 面接練習をしよう
- 書類選考や面接の振り返りをしよう
- 内定を得やすい中小規模の合同説明会に参加しよう
- 早期内定が期待できるスカウトサービスを活用しよう
- 新卒での就職以外も視野に入れよう
- 長期インターンシップに参加しよう
- 周囲に相談しつつ進めよう
- 適度に息抜きをしよう
就活がやばいときの原因は、外的要因と内的要因があると解説しましたが、自分で解決できるのは内的要因です。
ここからは、内的要因を解決してやばい状況から脱出する方法を解説します。「面倒だな」「大変そうだな」と思うかもしれませんが、自分が納得できる企業から内定を得て、笑顔で入社できるよう、今だけの辛抱だと思って頑張りましょう。
①就活の全体スケジュールを整理しよう
就活を進めるうえで欠かせないのは、いつ何をすべきか、スケジュールを考えつつ進めることです。就活全体のスケジュールを把握したうえで、月単位、週単位、日単位とさらに細かくスケジュールを分けて、今やるべきことを把握することが大切です。月単位のスケジュールは上のイラストを参考にしてくださいね。
企業ごとに選考スケジュールは異なります。そのため、気になる企業があればそれぞれの選考スケジュールを調べ、各社に合った計画を立てることが大切です。
説明会の予約やエントリー、WEBテスト対策、ESの提出など、ぎりぎりでおこなうのではなく、締め切りの3日前を目安に終えられるよう、スケジュールを組んでみましょう。
就活のスケジュールはノートにまとめると効果的です。就活ノートの作り方はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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就活ノートを作成すると、情報を整理できたり、自己分析がはかどったりと選考対策がかなり進みやすくなります。この記事では、就活ノートの作成方法や、差をつけられるまとめ方について、キャリアコンサルタントと解説します。おすすめの文房具も紹介しているので参考にしてください。
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②真に必要な対策にしぼっておこなおう
皆さんの中には、選考であまり重視されないことに時間をかけて対策してしまっている人もいるかもしれません。たとえば、就職みらい研究所の『就職白書2024』データ集によると、資格を重視している企業はわずか15.8%となっています。しかし、そうとは知らず闇雲に資格を取得し就活に備えようとしている人がいるかもしれません。
また、「好印象になりそうだから」と、何度も同じ企業の説明会に参加しつつも、実際その企業では説明会参加回数などは一切考慮されないなどのケースもあるかもしれません。
本当に必要な対策をしっかりと調べることが大切です。企業ごとの対策方法は、OB・OG訪問などで確認してみましょう。
OB・OG訪問のやり方や、情報を引き出す良い質問の例は、こちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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就職先の決め方決定版|学生が見落としがちな視点と注意点を徹底解説
就職先の決め方は正しい「自己理解」と「企業理解」が重要です。これから就活を始める人と内定を持っている人に分けて就職先の決め方をキャリアコンサルタントが解説します。決め方の注意点も紹介しているので、後悔しない選択をするカギにしてください。
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アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見るかかる時間と影響度で就活対策の優先順位を決めよう
優先順位を考える場合、基本的な方法は2つの軸で考えるやり方です。就活に充分に時間がある状態での優先順位を考えてみましょう。
1つの軸は対策にどのくらい時間がかかるかということです。身だしなみなどはその場で直せる対策なので最も時間がかかりません。一方、自己分析は過去の経験を思い起こすことから始めるため非常に時間を使いますよね。
2つ目の軸は影響度がどのくらい大きいかということです。一般的に、ESはそれほど差がつかないので対策の影響度は高くないと思われますが、面接は大きな差がつくので面接対策の影響度は高いといえます。
余裕度から考えて今おこなう対策を理解しよう
「入社後の活躍」というゴールにつながる優先順位からみても、より長期的かつ影響力が高いものの方が優先順位が高いはずです。
そうなると、時間的余裕がある段階では、自己分析と職業理解の2つになるでしょう。もしこれが時間的余裕がない場合なら別です。たとえば面接10分前に自己分析を振り返っても焦るだけで意味がありません。やれることはトイレに行って身だしなみを直すくらいです。自分の状況によっても優先順位は変動するのです。
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③自己分析をしっかりとおこなおう
自己分析不足が原因で就活がやばい状況になりやすいと解説しましたが、最低限以下については分析しておかなくては、「企業で活躍できる人材」であることをアピールできません。
最低限おこなっておくべき自己分析の内容
- 強み・弱み
- 好きなこと・嫌いなこと
- 得意なこと・苦手なこと
- やりがいを感じること
- 大切にしている価値観
- 将来どんな人になりたいかというビジョン
また、企業にアピールする以前に、自分について理解せず就活を進めてしまうと、就活が無事に終わってからも「本当にこれでよかったのかな」と悩んでしまうかもしれません。
できれば幼少期から自分自身のことを振り返り、自己理解を深めていきましょう。
自己分析の具体的なやり方は、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてくださいね。
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④企業研究をしっかりとおこなおう
企業研究不足もやばい状況になる原因と解説しましたが、最低限以下については把握しておくことが大切です。
最低限把握するべき企業の情報
- 企業理念
- 企業の強み・弱み
- 業界他社との違い
- 事業内容
- 商品やサービス
これらの情報は基本的なものであり、企業HPなどですぐに調べることができます。選考を通過するためには、オリジナリティのある情報も収集することが大切です。
たとえばOB・OG訪問や座談会などで社員から収集した情報は、独自性が出ます。「〇〇様から、御社は自由闊達な雰囲気もありながらチームワークの強みがあるとお聞きし、私の価値観にマッチしていると感じました」などと伝えると、企業研究をしっかりおこなっていると熱意を感じられますよね。
座談会に参加する際の心得や、効果的な質問はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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⑤エントリーする企業を見直そう
エントリーする数が多すぎたり、反対に少なすぎたり、大手企業ばかり受けている場合などは、やばい状況になりやすいと解説しました。そのような人は、エントリーする企業を見直すことが大切です。
文系理系、専攻にもよりますが、例年の傾向ではエントリー数は平均20社程度です。またエントリー先についても1つのカテゴリに偏り過ぎないことがポイントです。
たとえば第一志望が大手の場合でも、3~5割は中小やベンチャーへのエントリーもおこなうことで視野と可能性が広がりますよ。
また、積極採用をしている業界を受けるのもおすすめです。たとえば、社会のデジタル化に併せて、今最も勢いがあるとも言えるIT業界や、ITへの順応に力を入れ採用数を増やしている傾向にある金融業界などがあります。
加えて、建設業界、福祉業界、飲食業界、宿泊業界、運送業界などは人手不足の傾向にあるため、積極採用をしている企業が多いです。
エントリー数の決め方はこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしつつ見直しましょう。
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⑥書類選考の添削をしてもらおう
書類選考が通らずやばいと感じている人は、第三者の目を通すことが大切です。自分では良いと思っている内容が、実は「何を書いているのかわからない」など、まったくアピールになっていないかもしれません。
たとえば就職エージェントやキャリアセンターなどの就活のプロに添削してもらい、アピールになる書類を作成していきましょう。
また、そもそも書類選考で何を書けば良いのかわからないという人も多いと思います。以下の記事では、よくある質問の書き方を解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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自己PR
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- 書類選考締め切りまで時間がなく、添削してもらう余裕がないのですがどうしたら良いですか。
身内以外の第三者に読んでもらうか、採用担当者の目線でセルフチェックしよう
プロに添削してもらう時間がなければ、せめて身内以外の第三者に読んでもらって印象やわかりやすさを聞いてみてください。表現を直すだけで印象がかなり変わることもあります。
自分では気づけないところに気づくためには客観的な視点を入れることが大事です。オンラインで書類添削サービスをおこなう人もいて、柔軟に対応してくれる場合もあるので、サイト上のサービスも検討してみましょう。
いずれも難しい場合は、自分が採用担当者になったつもりで見返すのも1つの方法です。この文章より高い評価を受ける人はどんな人で、その人はどんな書類を書いているだろうか、と想像して改善ポイントを探してみてください。
⑦面接練習をしよう
面接で基本となるのは、質問の意図に合った回答をすることや、明るくはきはきと答えることです。「そんなことは当たり前では?」と感じる人もいるかもしれませんが、面接という緊張する場では案外できない人が多いです。
そこで、面接前に面接練習をおこなうことが大切です。録画をしたり、面接官役を設定して見てもらうことで、改善点を見つけ出しましょう。そして、その改善点を解消できるまで、何度も繰り返し練習することで、面接の基本が身につきますよ。
就活がやばい状況にある人は、就職エージェントやキャリアセンターなどの就活のプロに頼んで面接練習をしてもらうことをおすすめします。
面接練習の方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、チェックしてくださいね。
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また、練習をする前に、そもそも面接をどう受ければ良いのかわかっていない人もいると思います。こちらの記事では、面接のコツについて詳細に解説しているので、これを読んでから面接練習をしてくださいね。
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面接のコツをつかむには、評価されるポイントを理解することが不可欠です。さらに、種類別の面接のコツをつかめば差別化できます。この記事では、面接を突破するための質問への回答方法や立ち振る舞いなどをキャリアコンサルタントと解説します。
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面接では自己PR、志望動機を中心にいくつかの質問をされますが面接官が聞いていることに対して結論から答えるところがポイントです。
まずは普段の会話の中でも聞かれたことに結論から答え、その後理由を説明し、相手に納得してもらう癖をつけてみてください。
⑧書類選考や面接の振り返りをしよう
就活がやばい状況にある人は、落ちてしまった選考の反省点を振り返らない傾向にあると解説しました。そこで、書類選考や面接が終わったら、良かったこと、良くなかったことを振り返ることが大切です。選考直後と、結果が出た後に振り返りをすると良いです。
ただ、採用担当者から選考の感想を言ってもらえるケースは少なく、自己評価をしなければならないため、難しそうだと感じる人もいますよね。
その場合は、改善点をフィードバックしてくれる就活サービスがおすすめです。以下の逆求人型サイトを通して選考を受けると、結果を理由つきで伝えてもらえるため、適切な振り返りをすることができますよ。
適切な振り返りができるおすすめの就活サービス
- JOBRASS
キャリアアドバイザーが履歴書の書き方や面のコツなどを丁寧にアドバイスする。また、JOBRASSを通して受けた企業の選考の合否の理由も教えてもらえる
- 最後に「質問はありますか?」と面接で聞かれるのですが、そのときに、「本日の私の印象を教えてほしい」などと聞いて振り返りをするのはありですか?
相手の立場を考えつつ意図を明確にして聞くのはOK
その質問をされたときの面接官の気持ちを想像しましょう。
・選考判断にかかわる内容だから答えづらい
・学生の今後に役に立つから率直に答えよう
・悪い印象を伝えると傷つくかもしれない
・良い印象を伝えると変な期待をさせてしまうかもしれない
など、面接官により期待する回答を得られるかどうか予想ができませんね。
「なぜそれを知りたいの?」と逆質問されることも想定し、「振り返りをし今後に活かしたい」という目的を明確に示して質問を工夫してみましょう。
「御社で活躍するために今の私に不足点があるとしたらどのような点でしょうか」など、今回の面接で不足した点を質問することで、印象について言及してもらえる可能性が高まります。同時に自己成長の意欲も伝えることができ、印象がUPしますよ。
⑨内定を得やすい中小規模の合同説明会に参加しよう
内定を持っておらずやばいと感じる人は、「まずは内定を得る」と意識することが大切です。中小規模の合同説明会とは、学生十数人に対して企業が数社参加しているものです。
大型の合同説明会は、1社15分程度しか話を聞くことができませんが、中小規模の合同説明会では、長時間説明を聞き詳しい情報を得ることができたり、人事とのコネクションができたりします。そして、場合によっては内定につながることもあります。
おすすめの合同説明会はミーツカンパニーです。東京都以外にも各地で開催され、開催日も多く、オンラインでも受けられます。日程が合えばぜひ参加してみてくださいね。
ただ、内定を獲得することを目的とするのは少し危険です。繰り返しになりますが、就活のゴールは自分がいきいきと活躍できる企業に入社することなので、「自分にマッチする企業なのか」という視点を持って説明を聞くようにしてくださいね。
⑩早期内定が期待できるスカウトサービスを活用しよう
就活のスカウトサービスを利用すると、比較的すぐに内定を得やすいです。登録している企業はベンチャー企業か中小企業が多く、今後の企業の成長を目指し積極採用している傾向にあるためです。
企業側は、学生のプロフィールを確認し「自社にマッチしている」と考える学生にオファーを送ります。学生は、自ら企業探しをせずに、自分に合う企業に出会えることがあります。
しかし、すべての企業がプロフィールを吟味しているわけではないことには注意してください。たとえば「理系学生」「部活動経験がある人」など、一定の基準を満たしているすべての学生にオファーを送る企業もあるので、自分とのマッチ度が高いとはいえない企業も含まれています。
オファーを受けた際のメッセージを読み、自分の履歴書や自己PRを読んだうえで応募しているのか考えてからエントリーしてみてくださいね。
おすすめのスカウトサービスは以下の通りです。
おすすめのスカウトサービス
- キミスカ
企業ごとにESの登録を求めるサービスが多いが、キミスカはESを1つ登録すればすべての企業に利用することができる - 逆求人フェスティバル
人事や経営者と1対1で相談し、企業のリアルな部分を詳しく聞くこともできる - 理系ナビ
理系就活のプロであるアドバイザーから個別アドバイスを受けられる
「内定がとれない……」と焦っている人は、こちらの記事で内定をとるための方法を詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
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内定をとれない人の特徴は主に8つあります。内定をとれなくてつらい時のNG行動や対処法などをキャリアコンサルタントが解説します。内定がとれない現状を把握して、正しく行動し、理想の内定をつかみましょう。
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スカウトサービスのメリットは何といっても面倒がないことです。受け身で相手のアクションを待つスタイルなので手間がありません。
デメリットは相手主導になってしまうことです。楽な分だけこちらが主導権を持って動くことができない部分があります。
⑪新卒での就職以外も視野に入れよう
就活がやばいと感じる人は、どうしても焦って進めようとしてしまうところがあります。そのような状態では、冷静に判断できなくなり、最終的には自分に合っていない企業に入社を決めてしまうかもしれません。そのため、焦って新卒での就活を進めるのではなく、新卒以外での就職も視野に入れることもおすすめします。
たとえば第二新卒として就職したり、就職浪人をしたり、就職留年をしたりといった選択肢です。ただ、「就職浪人などは不利になるんじゃないか」と感じる人もいるかもしれません。たしかに新卒よりも門戸は狭くなりますが、新卒で就職しなかった理由、新卒就活の改善点を克服していることなどをしっかりと伝えられれば、合格できることも多いです。
新卒で無理に就職をしなくても良いと思えば、精神的に余裕が生まれて、かえって就活がスムーズに進むということもありますよ。
すべての学生が同じタイミングで就職して組織で働き出すことに、そもそも違和感を感じます。
就職の支援が受けられる環境が整っていて、就職への道が大きく開かれているのは今だけ、というタイミングを認識したうえで「今就職を選ばない理由」が自分の中に明確にある場合は、ぜひ思う道を歩んでほしいと思います。
終章留年と就職浪人どちらが有利になるのか知りたい人はこちらのQ&Aを参考にしてみてください。
⑫長期インターンシップに参加しよう
中には、大学3年生など比較的余裕がある人もいると思います。時期的に余裕があれば、長期インターンシップに参加することがおすすめです。
長期インターンとは、3か月以上のインターンシップで、社員とほぼ同じ仕事をすることも多くあります。そのため、仕事をこなすうえで必要なスキルが身につき、就活でのアピールに効果的です。
就職みらい研究所の就職白書2022によると、長期インターンに参加している人の2022年卒の割合はわずか約3%となっています。つまり、長期インターンの経験は周囲との差別化にもつながるのです。
⑬周囲に相談しつつ進めよう
就活がやばい状況にある人は、肩身が狭い思いをし、1人で就活を進めている人もいるかもしれません。しかし、1人で進めると、視野が狭まり、自分にまったく合っていない企業への入社を決めてしまうなどのリスクがあります。
そのため、就活がやばいときこそ、周囲に相談しつつ進めることが大切です。たとえば就職エージェントやキャリアセンターなどでは、就活の悩みや不安などの相談に乗ってもらえることもあります。社会人として働く家族や、自分をよく知る友人に相談することもおすすめです。
初めての就活、すべて自分の判断で進められる人はほとんどいません。迷ったり悩んだりしたら、周囲に相談し、客観的な視点を取り入れて、良い選択ができるようにしましょう。
就活の相談先14個について、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
- とはいえ、やばい状況を人に話すのも気が引けます。その場合は1人で進めても良いのでしょうか。
1人で進めずキャリアコンサルタントなどに相談しよう
1人で抱え込んでしまうと、視野が狭くなり、焦りが募ってしまうのでできるだけ人に話すようにしてください。言葉にして話すことは問題を自分から離すことにもつながるので、状況を客観視することができます。
その際は、話を聴くトレーニングを受けているキャリアコンサルタントに相談することをおすすめします。しっかりと今の気持ちを受け止めてくれるので、安心することができ、自分はどうしていきたいか気づきを得ることにつながります。
⑭適度に息抜きをしよう
就活がやばいと感じ、つい自分を追いつめて過密スケジュールを立てて自分を追い込んでしまう人もいると思います。しかし、焦っているときこそ息抜きが大切です。
たとえば1日15分だけでも趣味の時間を作ったり、1日休んで遠出をしたりと、リラックスする時間を作るようにしましょう。深呼吸をするだけでも気分転換になります。
息抜きをすることで、「また頑張ろう」と前向きな気持ちで次の行動に移れることが多いです。反対に、息抜きなしで活動してしまうと、いつかガソリンが切れてまったく就活への意欲がなくなってしまうこともあるので、適度に息抜きをして就活を乗り切りましょう。
就活に疲れた……というときの息抜きの方法は、こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひ実践して気分転換してくださいね。
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就活に疲れたときは休憩をはさみながら自分のペースで対策を進めましょう。この記事では就活に疲れたときのメンタルケアの方法や就活との向き合い方、就活を効率化する方法などをキャリアコンサルタントが解説します。
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就活がやばい、人生終了だと思い詰めてしまう人もいるかもしれませんが、決して人生終了ではありません。こちらの記事で考え方や行動を変えて逆転する方法を解説しているので、併せてチェックしましょう。
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就活がやばいと感じたら! 冷静に一つずつ課題を解決し納得して就活を進めよう
大変なことが多い就活では、さまざまな局面で「やばい……」と焦りがちですよね。しかし、ただ漠然と焦るのではなく、何がやばいのか、本当にやばい状況にあるのか、まずは現状をしっかりと理解することが大切です。
そのうえで、冷静に一つずつ課題を解決すれば、やばい状況から必ず脱出することができます。納得して就活を進められるように、焦らず課題分析と、それを解決する行動をしていきましょう。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見るたとえ就活やばくても考え方・行動で未来はいくらでも変えられる
記事を通して自分自身の「やばい」を分析することができましたか。何に対してやばいと感じているのか理解することでやるべきことが見え、焦りも軽減することができたのではないでしょうか。
焦りに対しての対処法は、大きく分けて
・考え方を変える
・行動を変える
の2つです。
過去と他人は変えられないと言われています。もっと早くから準備しておけばよかったと後悔しても過去に戻ることはできません。また、あなたに焦りを与える他人がいたとしてもその人を変えることは難しいでしょう。
まずはこの記事にたどり着いたことに自信を持ち次の一歩を踏み出そう
変えられるのは未来と自分です。今回紹介している方法でこれから取り組めそうなことがあれば小さく一歩でいいのでまず踏み出してください。自己分析ができていなければ取り組んでみましょう。周囲の就活事情や、ネットの情報で一喜一憂してしまうなら離れてみるのも大事です。
行動と考え方を変えることは、確実にあなたの未来に変化をもたらしてくれます。
もう遅いということはありません。就活がやばい状況をなんとかしたいとこの記事にたどり着いたあなたは、確実に未来へのアクションを起こせていますよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/atWill代表
Masayo Miyoshi〇幅広い領域においてキャリアコンサルティングの経験を積み、行政や企業向けのキャリア研修PG開発、講師業などにも携わる。対個人・対組織の支援を両輪でおこなっている
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