この記事のまとめ
- 旅行会社の志望動機の基盤は3ステップで作れる
- 志望動機を差別化するための旅行会社の魅力の見つけ方を押さえよう
- 旅行会社への熱意が示された志望動機の例文6選を紹介
「旅行が好きで、なんとしてでも旅行会社に就職したい」という思いを持っている学生は、選考を突破するために万全の対策をしておきましょう。中でも志望動機はその熱量をアピールする絶好の機会です。
ただ、「ありきたりな内容しか思い浮かばない」「意欲はあるけどうまく言葉にできない」と悩んでいる学生もいますよね。
この記事では、キャリアアドバイザーの若林さん、小峰さん、遠藤さんのアドバイスを交えつつ、旅行会社の志望動機の作り方を解説します。旅行会社の選考を受ける人は、内定につなげるためにもぜひ参考にしてくださいね。
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新卒人気が圧倒的の旅行会社! 選考突破には志望動機の差別化が欠かせない
旅行会社は新卒の人気就職先ランキングで、たびたび上位にランクインするほど希望者の多い就職先です。ただ、どんなに旅行が好きでも、旅行でいろいろな場所に行った経験があっても、同じような思いや経験のある学生が集まるのが旅行会社の採用選考です。
そのため「旅行が好きだから」「英語力を活かしたいから」といった理由では、旅行会社の採用担当者からすればありきたりな志望動機で、印象に残りづらくなってしまいます。
記事ではまず、旅行会社の志望動機の基本的な構成を解説したうえで、ほかの志望者と差別化するためのコツを説明していきます。例文6選を確認してイメージをつかみ、応募先の魅力を見つける方法やビジョンの立て方を実践してください。
旅行会社の担当者に強く印象付けられるような差別化された志望動機に仕上げて、第一志望の旅行会社の内定をつかみましょう。
- 旅行会社の選考で志望動機は重視されますか?
志望理由が似通りやすい業界だからこそ重視される
旅行というカテゴリは誰もが似たような経験をしているので、その志望動機も似通ったものになりがちです。
ただ、選考というのはその差を見て、その人なりの特徴を見ていくことになります。そのため、特徴を差別化しやすい志望動機というのはとても重視されます。
志望動機には自分の経験に加えて、その経験から感じた価値観や自分らしさなども言語化して盛り込んでいくと良いでしょう。
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理解必須! 旅行会社の志望動機を作るために必要な基礎知識
旅行会社の志望動機を作成する前に、そもそも旅行会社のことを正しく認識できているか確認しておきましょう。
正確に理解できていない状態で作成した志望動機を伝えた場合、志望企業のことをよく調べず応募していると思われ、志望意欲を疑われてしまいかねません。
特にここで解説する2つのポイントは、勘違いしている学生が多いため要チェックですよ。
旅行業界について理解が不足していると感じる人は、こちらの記事を参考にしてください。
旅行業界の全貌が丸わかり! 課題・動向・選考対策のコツまで解説
旅行会社と旅行代理店の違い
はたから見れば、旅行会社と旅行代理店の違いはわかりにくく、勘違いしている人も多くいます。ただ、事業の内容が異なるため、自分が志望している会社がどちらに該当するのかは正しく認識しておくべきです。
旅行会社は上記の画像の「旅行業」に該当します。宿泊施設や航空会社から仕入れたホテルの客室や新幹線の座席を組み合わせてツアーを企画し、ユーザーに販売して収益を得る構造になっています。旅行業界で大手といわれている企業は、基本的に旅行会社です。たとえば、以下のような企業が挙げられます。
一方で旅行代理店の収益構造は、旅行会社が企画したツアーを販売して仲介手数料を受け取る仕組みです。旅行代理店のさとうトラベルサービスは、JTBの提携店を2店舗展開し、JTBの企画商品を販売しています。
このように旅行会社と提携していて違いがわかりにくくなっていますが、代理店に就職した場合は、ツアーを企画するのではなく販売する業務に従事することになります。
代理店に対して「ツアーを企画したくて志望しています」という志望動機では、ミスマッチだと判断されかねないので注意しましょう。
旅行会社の業務範囲
「添乗員としていろいろな観光地に行けそう」「顧客の旅行に同行できて楽しそう」などのイメージから旅行会社を志望している人もいるかもしれません。ただ、旅行会社の社員が添乗員として同行するようなツアーは、近年減少傾向にあります。
なぜなら、新型コロナウイルス感染症の影響で団体ツアーの需要が落ち、旅行者が自分で自由に行程を組めるプランの方が人気になっているからです。
また、ガイド付きのツアーを販売している場合でも、ガイドが旅行会社の社員とは限りません。旅行会社が観光バス会社のツアーを販売し、ツアー自体はバス会社の社員で取り仕切っているケースが多々あります。
「添乗員として全国各地を旅行したい」「旅行客をガイドして楽しませたい」といった志望動機を伝えて、「その希望は当社ではかなえられない」と思われてしまうことがないよう、応募先の旅行会社の業務範囲をしっかり押さえたうえで志望動機を作成しましょう。
旅行会社だけではありませんが、同業種でも得意分野や人気のプランなどは違います。
たとえば「旅行の企画をしたい」ではなく、各会社の企業研究をおこない、どんな旅行を企画したいかなどをきちんと深掘りしておきましょう。
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3ステップ! 旅行会社の志望動機の伝え方
3ステップ! 旅行会社の志望動機の伝え方
- 応募先ならではの志望理由を簡潔に言い切る
- 根拠を詳しく説明する
- 入社後のビジョンを示す
旅行会社の志望動機は、ここで解説する3ステップを踏んで作成しましょう。どんなに良い要素がそろっていても、話す順番次第で相手への伝わり方は大きく変わるので、手順通りに回答を組み立てていくことも重要です。
もっとも効果的に伝えるために、基本となる3ステップを押さえてくださいね。
①応募先ならではの志望理由を簡潔に言い切る
志望動機に限らず、就活で自分の意見を伝えたり企業からの質問に答える際は、結論ファーストが鉄則です。最初に結論を話すことで相手はこれから展開される話が予想できるため、志望動機全体の理解度が高まります。
志望動機において結論は、応募先ならではの志望理由、つまり「ほかの企業ではなく応募先で働きたいのはなぜか」です。
1文目から冗長になると、要点がわからずに相手の理解度を高めることができないため、「教育旅行に注力している御社で、平和教育を重視した修学旅行を企画したいと思い志望しました」というように、簡潔に言い切りましょう。
志望動機の書き出しが思い浮かばない人や、工夫して差別化したい人には、こちらの記事がおすすめです。
例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
②根拠を詳しく説明する
志望理由を簡潔に言い切ったら、根拠を詳しく説明して、説得力のある内容にしていきます。
たとえば、先ほどの「教育旅行に注力している御社で、平和教育を重視した修学旅行を企画したいと思い志望しました」という志望理由であれば、企業側からすると「なぜ平和教育を重視するのか」「修学旅行にこだわるのはなぜか」といった疑問が浮かびます。この根拠となるエピソードや自分の中にある考えを具体的に伝えましょう。
志望動機を評価する企業の担当者は、あなたの人柄やバックグラウンドをほとんど何も知りませんよね。そのような相手でも、自分が志望するにいたった経緯がイメージできるようにわかりやすい説明をしましょう。
志望動機とは、その人が仕事や企業を選ぶときの価値観です。価値観とは、その人の経験とそのときの感情や思考から形成されています。
したがって、その価値観の根拠としてエピソードを示し、その経験と感情・思考を言語化することがとても重要です。
③入社後のビジョンを示す
志望動機の終盤の内容は相手の印象に残りやすいため、入社後のビジョンを示してポジティブに締めくくりましょう。自分がどのようなステップで成長し、どう会社に貢献していけるのかを示すことで、担当者もあなたを採用するメリットを感じやすくなります。
しかし、入社後のビジョンがまだ見えていない学生も少なくないはず。旅行会社でのビジョンの描き方は、記事の後半で解説しているのでぜひチェックしてくださいね。
志望動機がポジティブに締めくくれないと悩んでいる人には、こちらの記事がおすすめです。
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
テーマの異なるさまざまな例文を紹介! 旅行会社の志望動機の例文6選
テーマの異なるさまざまな例文を紹介! 旅行会社の志望動機の例文6選
3ステップで旅行会社の志望動機を作る方法を解説しましたが、最終的にどのような志望動機に仕上げれば良いのかイメージできていない人もいるでしょう。まずは、例文を確認してイメージをつかみましょう。
ここでは、旅行会社に惹かれたきっかけや携わりたい事業など、さまざまな角度から作成した志望動機を紹介します。自分の志望理由に近いものだけではなく、ほかの志望動機も確認してみて、伝え方やエピソードの見いだし方を参考にしてくださいね。
例文①応募先の企画力の高さに惹かれた
例文①応募先の企画力の高さに惹かれた
御社のパッケージツアーに参加した際、その企画力の高さに感動したため、志望しています。
一昨年、御社が企画しているクルーズ旅行に参加しました。クルーズ旅行に参加するのは6回目で、御社のツアーは初めてでした。
ほかの会社のクルーズ旅行と比べると手頃な価格で、クルーズで巡る観光地は知名度が高くない場所だったにもかかわらず、どの観光地もとても見応えがあり、自分以外の参加者もとても感動している様子でした。
クルーズで巡った観光地である〇〇は、ここ最近SNSを通して話題になりつつあります。話題になる前から魅力的な観光地を見いだし、満足度の高いツアーとして成功させる企画力の高さに感動し、自分もそのような仕事がしたいと思うようになりました。
御社に入社後は、新卒は最初、ツアーの電話販売に配属されるとお伺いしています。まずはツアーの販売を通じて商品知識やお客様のニーズを学び、いずれは企画部で新しい流行になるようなツアーを生み出したいと考えております。
何度もクルーズ旅行に参加していることから旅行好きなことがわかり、参加したツアーの感想を具体的に述べていることから旅行業界への興味関心度の高さが伝わります。入社後のイメージもきちんとつかめている印象です。
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例文②カウンターサービスに感動した
例文②カウンターサービスに感動した
お客様のご期待を超える一流のツアープランナーになりたいと思い、御社を志望しました。
私は4年前、祖母の退職祝いの旅行を企画する際、祖母と父と3人で御社のオーダーメイド専門店を利用しました。店舗を訪れた際、スタッフの方全員が高級ホテルのように洗練された所作や言葉遣いで接してくださり、初めて感じるような非日常感を味わえました。
そのうえ、担当のプランナーの方が祖母と父のどんな質問にもすぐに的確に返答してくださり、各オプションのメリットだけでなくデメリットも伝えてくださる点に誠実さを感じました。
父も祖母も担当のプランナーの方を心から信頼している様子で、祖母は旅行の後に感謝の手紙を送るほど一連のサービスに満足していました。
その様子を間近で見ていて、「旅行に関するハイレベルな知識」だけでなく、「相談の時間からお客様に心地良く過ごしてもらうためのホスピタリティ」の2つのスキルを持つプランナーに憧れるようになりました。
御社に入社しましたら、まずは店頭で2つのスキルを培い、社内のホスピタリティコンテストにも積極的に手を挙げて参加し、限られた社員のみが配属されるハイクラスの店舗で、一流のプランナーとして活躍したいと考えています。
上記の例文は志望している会社を実際に利用したことがあり、なおかつ得られた経験から、その企業に対していかに思い入れがあり、働きたいかが伝わってきます。このような企業とマッチした志望動機は、好印象を与えることができます。
例文③インバウンド事業に携わりたい
例文③インバウンド事業に携わりたい
日本の魅力を世界に伝えるために、欧米からのインバウンドに注力している御社の一員として貢献したいと考えています。
私は、スペインとアメリカの2カ国への留学経験があります。その際、欧米の日本に対する認知度の低さにショックを受けました。
それまでは、漠然と日本の文化は世界に受け入れられていて、さまざまな国から好感を持たれていると認識していましたが、留学先で出会った人は、私が日本から来たと言っても中国語で挨拶をしたり、K-POPの話題を持ち出したりと、周辺国との区別ができていないようでした。
このような経験も含めて、留学を経験して改めて日本文化を世界に対して影響力のある存在にしたいと考えるようになりました。アジアでは一定の地位を築けていると思いますが、課題は少し離れた欧米にあると思っています。
御社は、欧米からのインバウンドに注力し、昨年度の訪日米国人の旅行取扱額で業界ナンバーワンの実績もお持ちです。欧米の人が「日本に来たい」「日本って魅力的だな」と思うきっかけを作るために、自身の経験を活かしてツアーの提案や広告活動に携わっていきたいです。
上記の例文から参考にしてほしいポイントは、自身の経験でショックを受けたエピソードであること、そのショックから課題を抽出し方策とターゲットを明確に設定しているところです。
だからこそ、この会社を選んだ理由を説得力を持って示せていると思います。
例文④地方創生に携わりたい
例文④地方創生に携わりたい
自分の故郷である〇〇町の地方創生事業を成功へと導いた御社で、衰退に悩む多くの地域のために働きたいと思い志望しています。
私は生まれたときから高校生まで〇〇町で過ごし、故郷が衰退していくのを肌で感じていました。
学校の生徒数は毎年減り続けて、一学年が2クラスから1クラスになったり、最寄りの駅を走る電車の本数が1日に6本から4本になるなど、子どもながらに危機感を持っていましたが、どこかで「どうしようもないことなんだろうな」と思っていました。
しかし、3年前に御社と〇〇町が連携して、誘客プロモーションを始めてから一気に状況が変わりました。私たち地域住民は特段気にもしていなかった海辺の景観を活かし、写真スポットとして発信したのです。
国内外から多くのカップルが訪れ、SNSで自分の町が話題になっているのを見たときはとても嬉しかったです。半年前に帰省した際には、以前は静かだった商店街が、人や装飾でにぎわっていました。
自治体の担当者の中には、自分の故郷に愛着を持ちながらも衰退はどうしようもないと希望を持てていない人も多くいると思います。そのような人たちに対して、御社の全国へ広がるネットワークや豊富な実績を伝えて関係を築き、希望を裏切らないプロモーションをしていきたいです。
地方創生に携わりたいという学生はたくさんいるので、旅行会社の一員としてどう取り組むつもりなのか伝えることが重要です。
上記の例文は、この会社と関係のある体験を踏まえて今後のイメージを描けている点がほかの学生との違いになっています。
例文⑤教育旅行に携わりたい
例文⑤教育旅行に携わりたい
国内の教育旅行の取り扱い数が多い御社で、平和教育に携わりたいと思い志望しました。
私は大学で歴史学を専攻しており、大正や昭和の日本史を学ぶ中で、戦争を二度と起こさないためには、教育が重要だと強く思うようになりました。ただ、現在では戦争体験者が徐々に少なくなり、若い人たちが戦争を自分ごととして捉える機会が少なくなっています。
だからこそ、長崎原爆資料館や知覧特攻平和会館などを訪れ、戦争当時のことをリアルに肌で感じられる機会がなくてはならないと思います。その機会となっていた修学旅行が、最近では海外が行き先となったり、娯楽の要素が強くなっている傾向にあると伺いました。
インターンで御社で教育旅行を担当している社員の方からお話をお伺いした際、「海外は単価が高いから旅行会社は海外を勧めがちだけど、生徒さんにとって深い学びを得られる機会にすることを1番大事にしたい」とおっしゃっていて、その考え方に感銘を受けました。
修学旅行の目的はもちろん平和教育だけではなく、さまざまな教育的意義があると思います。そのことを忘れずに、多くの学校と深い学びのある修学旅行を追究していきたいです。
そしていずれは、平和への取り組みに注力している自治体と共同で、若者の学びの機会となる平和学習プログラムを実現したいと考えています。
この志望動機の中に、自分の考えや入社後にどのような仕事をしたいのかが明確に書かれているため、この会社に入りたいという意思が伝わる内容です。インターンを通して感じたことを伝えられている点もGoodです!
インターンから学んだことの書き方は以下のQ&Aコンテンツでキャリアコンサルタントが解説しているので、併せてチェックしてください。
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例文⑥ネット領域に携わりたい
例文⑥ネット領域に携わりたい
御社のネット領域で、旅行客が情報交換をするプラットフォームの強化に携わりたいと思い志望しています。
御社の予約サイトは、ツアーや宿泊の予約ができるだけでなく、旅行者同士の情報交換の場としても活かされています。数年前から個人が交通機関と宿泊施設、レジャー体験を組み合わせてツアーを作れるプランが誕生しましたが、このツアーを組む際、旅行者の体験記がとても参考になると思いました。
実際私も友人と地方への旅行を計画した際、空港から観光地までの距離感が想像できませんでしたが、体験記でほかの旅行者のツアーの組み方や感想が掲載されていてとても参考になりました。
私自身、旅行を計画する際は店舗に行ったり、電話で相談するなどの行為は負担に感じるタイプで、ネットで完結できることを便利だと感じます。そのような人たちが今後も増えてくると予想しています。
大学で学んだプログラミングの知識を活かし、御社の予約サイトがより使いやすく、旅行を計画する多くの人のよりどころとなるよう、貢献していきたいです。
上記の例文の参考になるポイントとしては、体験の共有がネット上で完結できることの価値が今後ますます求められていくということを自分の体験と感覚から述べている点です。
自分で体験したエピソードから、自分らしい価値観を述べている点が良いと思います。
要注意! 埋もれてしまいがちな旅行会社の志望動機の例
旅行会社志望の学生に参考にしてほしい例文を紹介しましたが、それぞれの例文から旅行会社への入社意欲の高さが伝わってきたのではないでしょうか。一方で、入社意欲は同じくらいあっても、志望動機の伝え方次第では伝わらないケースもあります。
ここで解説する2つの例文は、旅行会社への志望度が高いにもかかわらず、その熱量が伝わらず埋もれてしまう志望動機の例です。旅行会社の志望動機ではよく見られる内容なので、ひとごとと思わず、自分が同じような伝え方をしてしまわないように確認してくださいね。
旅行が好きだから
旅行が好きだから
旅行が好きなので旅行に関係する仕事がしたいと思い、旅行会社を志望しました。
私は大学時代に47都道府県すべて制覇したくらい旅行が好きです。旅行会社では、添乗業務で国内だけでなく、海外にも行ける機会があると聞きました。
御社に入社しましたら、旅行客のサポートをしながら、さまざまな観光地を巡って地域を盛り上げていきたいと思います。
採用担当者が志望動機で知りたいことは、「なぜ就職先として旅行会社を選ぶのか」ということです。「旅行が好きだから」という理由では、旅行を提供する仕事に就きたい理由としては不十分です。また、数ある旅行会社の中から応募企業を選ぶ理由にもなっていません。
ただ、「旅行が好き」という気持ちは旅行会社で働くうえで強力な武器になり得ます。その気持ちを基盤として、自分ならではの志望理由を掘り起こしましょう。具体的な方法はこの後解説していきます。
旅行にかかわる仕事は旅行会社に限られません。そのほかさまざまな旅行にかかわる仕事をこちらの記事で解説しているので、ぜひチェックしてくださいね。
旅好きに向いてる仕事25選|就く方法や仕事内容を詳しく解説!
- 「旅行が好きだから」という理由以外思いつきません。
好きだからこそ気付いた視点を盛り込もう
「好き」を仕事にすることは、決して悪いわけではありません。ただ、好きという感情を仕事にどう昇華するのかが大切。
「仕事で旅行ができるから」「観光地を巡れるから」といった、自己中心的な動機では採用に結びつきづらくなります。
旅行好きでこの業界を志望するなら、旅行好きである点をどう仕事に活かせるのか、好きだからこそ気付いた視点などを加えて、利他的な側面から志望動機を練ってくださいね。
英語力を活かしたいから
英語力を活かしたいから
海外留学で培った英語力を活かしたくて、御社を志望しました。
私は大学2年生のとき、3カ月間カナダに留学した経験があり英語力には自信があります。御社は海外にも多数の拠点があり、希望者にはチャレンジの機会を用意する方針だと伺いました。
海外で働くのが夢なので、入社後は積極的に手を挙げ海外の支店で働きたいです。
留学経験がある人、英語力に自信がある人は、旅行会社志望者の中では珍しくありません。大手となればなおさらです。そのため、ただ実績を伝えるだけではアピールとして不十分です。
留学の際にどんな経験をして、何を考え、旅行会社を志望するようになったのか。その過程にあなたならではのエピソードがあるはずです。この後解説する内容も参考に、差別化された志望動機に仕上げましょう。
英語力をアピールしたい場合は、具体的に英語を使う場面を思い浮かべてみましょう。
インバウンドの顧客の対応や海外のホテル、コーディネーターとの調整・交渉、あるいは添乗員として実際に海外に行くこともあります。
業務で使えるほかの強みも英語力に併せてアピールしてみてください。
英語力を効果的にアピールするコツは、こちらの記事でも解説しています。
英語力は就活への影響大! 求められるケースとレベルを徹底解説
旅行会社の志望動機は「応募先ならでは」と「自分ならでは」のかけ合わせで差別化できる
ここからは、ライバルを引き離す差別化された志望動機にする方法を解説していきます。
旅行会社の志望動機を差別化するには、応募先ならではの要素と自分ならではの要素の両方が必要です。「応募先には〇〇という魅力があって、自分の〇〇な個性と一致する」という展開を思い浮かべながら、それぞれの要素を用意しましょう。
応募先ならではの志望動機が書ける! 旅行会社の魅力の見つけ方
応募先ならではの志望動機が書ける! 旅行会社の魅力の見つけ方
- 実際にサービスを利用してみる
- 旅行以外の事業に着目してみる
- 沿革を調べてみる
応募先ならではの要素を志望動機に盛り込むには、前提として応募先企業のことを深く理解していなければなりません。
しかし、「正直応募先のことをよく知らない」という人もいるのではないでしょうか。その場合でも、ここで解説する方法を実践すれば、今からでも応募先ならではの魅力が見つけられます。
3つの方法を解説するので、取り掛かりやすい方法を実際にやってみましょう。
①実際にサービスを利用してみる
コーポレートサイトや求人情報で事業内容を見るだけと、実際にサービスを利用してみるのとでは理解度が大きく変わります。まだ応募先のサービスを利用したことがないのであれば、ぜひ利用してみましょう。
ベストは、新卒社員が配属されやすい店舗やコールセンターを通して旅行を予約し、実際に一連のサービスを体験してみることです。今から旅行に行くのは難しいという人は、予約サイトを操作してみたり、パンフレットを取り寄せて眺めてみるだけでも、理解が深まるはずです。
実際にサービスを利用してみると、良い点も改善点も具体的に出てくるはずです。それらが志望動機の題材になりますよ。
実際にサービスを利用するときには、顧客目線と会社目線の双方から客観的にサービスを分析し、良い点、改善したい点を考えてみてくださいね。物事を多角的な視点で捉えることは、志望動機だけでなく働いてからも役立ちます。
実際に店舗を利用しようとしている人は、こちらのQ&Aコンテンツで店舗見学の際の注意点を解説しているのでチェックしてくださいね。
②旅行以外の事業に着目してみる
現在では、旅行会社の多くは旅行の取り扱いだけでなく、旅行事業を通して培ったノウハウを活かして、さまざまな事業を展開しています。
詳しく調べてみると、旅行業以外にも興味を惹かれる事業が見つかるかもしれません。旅行業に携わりたい一心だと、どうしてもほかの就活生と被ってしまいがちですが、ほかの事業を取り上げれば内容が被る可能性が減り、差別化がしやすくなりますよ。
旅行会社が展開している旅行以外の事業として代表的なのが、ウェディングや地方創生です。まずは、この2つについて押さえておきましょう。
ウェディング
海外やリゾート地での挙式に憧れる人は多くいますが、遠く離れた場所で挙式を挙げるとなると、現地の会場と直接打ち合わせをするのが難しく、十分な準備ができません。
そこで旅行会社が間に入り、さまざまなウェディングプランを用意して、顧客の要望に合うプランを提案し、現地との調整をおこないながら準備を進めていきます。
ハネムーンとのセットで手配を依頼されるケースも多く、旅行会社のノウハウが存分に発揮されています。
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HISのウェディング専門店「AVANTI&OASIS」
創業当初から、海外の航空券や若者向けの海外ツアーに注力していたHISは、ハワイやグアム、ヨーロッパといった海外挙式のプランも豊富に取り扱っています。沖縄でのリゾート挙式のプランも人気です。
ウェディング専門店のスタッフは、現地研修を受けたり、ハワイスペシャリスト検定で上級を獲得するなど、リゾート挙式に関する高い専門性を身に付けています。
ウェディング事業に携わりたい人は、ブライダル業界への理解が必須です。こちらの記事で、業界の構造やトレンドを押さえましょう。
ブライダル業界の実態に迫る! 仕事の内容や7つのトピックを解説
ウェディング事業に携わりたい意思を志望動機で示すなら、こちらの記事も参考にしてください。
例文8選|ブライダル業界の選考を制す志望動機を作成する方法
地方創生
地方が観光地として有名になり多くの観光客が訪れれば、地方の産業が活性化し、地方創生につながります。旅行会社は誘客のノウハウを活かして、地域の魅力を発掘し、プロモーションをおこない、地域の認知度を高めるなどして地方創生にかかわっています。
各企業のプロモーションの事例や実績を具体的に見てみると、その企業ならではの強みが見えてきますよ。
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JTBの「地域交流事業」
グループの事業ドメインとして「交流創造事業」を掲げるJTBは、地方創生事業にも注力しています。観光により観光客と現地の人がつながる側面を重視し、地方の交流の活性化を目指しているのです。
具体的な事例としては、広島県広島市及び廿日市市のアドベンチャーツーリズムが挙げられます。原爆ドーム周辺だけでなく、観光スポット周辺の来訪が少ない地域を活性化させるため、トレッキングやサイクリング、平和学習を含めたツアーを企画し、ガイドの育成にも携わっています。
- 旅行会社が取り組んでいる旅行以外の事業の中で、注目するべき事業って何ですか?
旅行会社ならではのノウハウを活かした地方創生事業に注目!
地方創生は日本全体の大きな課題です。日本各地の魅力を知り尽くしている旅行会社ならではのアプローチで、自治体や地元の企業とともに地域を活性化する事業はやりがいがあるでしょう。
また、企業の課題解決やホテルなど宿泊施設の運営にかかわる事業も、各旅行会社が経営計画の中に組み入れています。
③沿革を調べてみる
新型コロナウイルス感染症の拡大で、旅行業界は大打撃を受けました。旅行の取り扱い額は大きく落ち込み、倒産してしまった会社も少なくありません。しかし、旅行業界にとって初めての苦境がコロナ禍というわけではありませんでした。
2002年から2004年にかけてはSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行し、海外旅行が続々とキャンセルになりました。また、世界各地では戦争が絶えず起こっていますが、これらも規模が大きいものであれば、該当地域への渡航ができなくなり、旅行が取り扱えなくなったこともこれまで数え切れないほどありました。
現在まで経営を続けている旅行会社は、これらの苦境を乗り越えてきた歴史があります。各社が苦境をどう乗り越えたのかに着目してみると、その企業の強みが見えてきますよ。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見るネットや人脈を活かして志望企業の情報を集めよう
志望企業ならではの魅力を見つける方法としては、各社ホームページ(HP)や口コミ情報、生成AI(人工知能)を活用して調べたり、先輩や知り合いなどで業界経験のある人に直接話を聞くと良いと思います。
調べてみて感じた各社の特徴を書き出してみよう
ちなみに私が調べてみて魅力を感じた各社の特徴を紹介すると、JTBは国内外の旅行に広く対応していて、多様な商品と柔軟な対応が特徴となっています。
HISは低価格ブランドや海外パッケージツアーなど、多角的なビジネス展開が特徴です。
近畿日本ツーリストは観光業だけでなく、教育旅行・スポーツ・不動産活用・地域振興など事業領域が多岐にわたることが特徴です。
日本旅行は働きやすい環境づくりとして、ワークライフバランスや女性活躍などの制度に力を入れていることに特徴があります。
これらの特徴はその企業のほんの一部を表しているに過ぎないので、偏った見方や思い込みをしないように注意も必要ですね。
旅行会社について理解を深めようとしても、調べ方や分析方法がわからない人もいますよね。こちらの記事を参考にしてください。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
自分ならではの志望動機が書ける! 旅行会社でのビジョンの描き方
自分ならではの志望動機が書ける! 旅行会社でのビジョンの描き方
- 事業ごとの仕事内容を理解する
- 参考となるロールモデルを探してアレンジする
- ビジョン実現のために必要なスキルを明らかにする
前述の通り、志望動機は入社後のビジョンを示して締めくくると、ポジティブな印象を強く残すことができます。そして入社後のビジョンこそ、「自分ならではの要素」を見いだしやすいポイントです。
とはいえ、入社後にどんな業務に取り組むのかイメージできておらず、ビジョンを描けない人もいるでしょう。ここで解説する内容を押さえれば、旅行会社で働くリアルなイメージがつかめて、ビジョンも描けるようになりますよ。
ステップ①事業ごとの仕事内容を理解する
ビジョンを描く前に、まずはかかわれる仕事の選択肢を把握しましょう。志望している旅行会社に入社したとして、どのような事業に携わる機会があるのでしょうか。
ここを理解していなければ、応募先とミスマッチなビジョンを立ててしまいかねません。まずは仕事内容をしっかりと理解しましょう。
多くの旅行会社は下記の4つの業務に分かれていて、それぞれの役割を担っています。
旅行業の分類
- 渉外営業
- リテール業務
- 仕入・造成業務
- Web・システム業務
各事業において、社員はどのような仕事をしているのか見ていきましょう。
渉外営業
渉外営業は、法人に向けたビジネスで、社員旅行や社内イベントの企画・提案、教育機関への修学旅行の営業・添乗業務を担います。さらに詳細に見ていくと、以下のような仕事があります。
渉外営業の具体的な仕事内容
- 新規開拓のための外回り
- ホテルや観光施設に関する情報収集
- 交通機関や宿泊施設の手配
- 見積りの作成
- プレゼン資料の作成
- 団体旅行の添乗
総合職として入社した場合、最初は各支店に配属され、渉外営業に携わるケースが多いです。総合職志望の人は、渉外営業の中で注力したい業務や携わりたいプロジェクトを探してみましょう。
総合職と聞いても、ほかと何が違うのかわからない人もいますよね。こちらの記事で総合職について詳しく解説しているので、ぜひチェックしてください。
総合職と一般職の7つの違いを解説! 将来後悔しない選択の秘訣とは?
BtoB営業とは、法人に向けた営業を指すため、渉外営業とほぼ同義といえます。渉外営業について詳しく知りたい人は、こちらの記事で理解を深めましょう。
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- 総合職で旅行会社に入社する場合、どのようにビジョンを考えれば良いのでしょうか?
志望企業のリアルな情報を集めよう
働く旅行会社の事業規模や、どういった分野を主としているかなどによって、総合職で採用された後のキャリアは変わってきます。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、インターンやOB・OG訪問などで直接社員に聞けるようなら、キャリアについて質問してみましょう。難しいようであれば、ネットで実際にその会社で働いている人の声を拾う方法もあります。
自分が目指す方向性が決まっているなら、そのビジョンにマッチした会社を探してみても良いですね。
リテール業務
リテール業務は個人に向けたビジネスで、店舗やコールセンターに勤務して、旅行の手配やツアーの販売に従事します。駅の近くやショッピングモールの店舗で働くことに憧れて、旅行会社のリテール業務を志望している人もいるかもしれませんね。
旅行会社には欠かせない役割ですが、最近の旅行会社の動向としては、店舗の縮小化が進んでいるのも事実です。なぜなら最近はネットで予約を済ませる旅行客が多く、なおかつ店舗は維持費がかかるために得られる利益が少なくなっているためです。
店舗を少なくしていけば、当然リテール業務に携わる従業員の数も減らされます。そんな中で自分の価値を発揮し続けるためには、旅行に関する高い専門性とホスピタリティの両方が重要となります。
リテール業務は個人の顧客にプランの提案や販売をするため、接客業に分類されます。志望動機でリテール業務への意欲を示す際は、こちらの記事が参考になりますよ。
接客業の志望動機はどう書く? 効果的なアピールポイント5つを解説
仕入・造成業務
旅行会社の特徴として、自社で商材を持たない点が挙げられます。宿泊施設や交通機関から商材を仕入れなければ、旅行業は成立しないのです。
そのため、各機関から商材を仕入れて旅行商品を作る仕入・造成は、旅行会社のビジネスのスタート地点となる重要な役割です。
新卒から配属される可能性もありますが、ほかの業務と比較すると必要人員が少ないため、門が広いわけではありません。仕入・造成業務に就きたい人は、最初はリテール業務や渉外営業に配属される可能性も踏まえておいた方が良いでしょう。
Web・システム業務
旅行会社が扱う予約システムは、航空会社や鉄道会社、宿泊施設とも連動する高度なテクノロジーを用いたシステムになっています。
これらのシステムは、社員が顧客の旅行を手配するときに利用するだけでなく、現在ではネット予約で顧客自身が手配できるように構築されています。
旅行業界では、じゃらんnetや楽天トラベルといったネット専業の旅行会社が躍進していて、デジタル化の流れに遅れをとらないよう各社注力しています。そのため、Web・システム業務への期待値は高くなっています。
ステップ②参考となるロールモデルを探してアレンジする
各社の募集要項を見れば、入社後に上記のうち携わる可能性が高い業務がわかるはずです。ただ、入社してからずっとその業務に従事するのか、ほかの業務にも携われるのかは、募集要項からはわからない場合も多く、ビジョンを描きづらいでしょう。
そこで、手がかりとなるのがロールモデルです。実際に応募先の旅行会社で一定のキャリアを築いている人がどのようなステップを踏んでいるのかを知れば、ビジョンが描きやすくなります。
ロールモデルに出会うには、インターンシップやOB・OG訪問がおすすめです。ただ、そのような時間がとれない人もいるでしょう。その場合は、採用サイトの社員インタビューを熟読してください。その人の入社からこれまでの職務内容や、今見据えているビジョンを参考に、自分用にアレンジしましょう。
インターンやOB・OG訪問を検討している人は、以下の記事を参考にしてください。
インターン
インターンとは|大学生向けのおすすめのインターンを学年別に解説
OB・OG訪問
OB・OG訪問は質問選びが鍵! おすすめ質問100選を紹介
ステップ③ビジョン実現のために必要なスキルを明らかにする
自分なりのビジョンが見つかったら、それをかなえるために必要なスキルを考えます。
たとえば、1年目の配属はコールセンターの可能性が高くても、最終的にはツアーの企画に携わりたいという目標があった場合、ビジョンの実現のためにコールセンターで身に付けられるスキルがあるはずです。
具体的には、ツアーを企画するには観光地の知識や市場のニーズの把握が必要になります。「御社に入社しましたら、まずはコールセンター業務の中で市場のニーズや旅行に関する知識を身に付け、いずれはツアー企画で培ったスキルを活かしたいと考えています」というようにまとめれば、ビジョンを示した一文が出来上がります。
上記の流れに沿ってもいまいち明確なビジョンが描けないという人もいるでしょう。こちらの記事でよりわかりやすく解説しているので参考にしてください。
キャリアビジョンとは|就活のプロが意義と描き方を徹底解説!
旅行会社で身に付くスキルとしては、コミュニケーション力が大きいと思います。
特に顧客のニーズを汲み取り、企画し、推進していくファシリテーション技術が磨かれていくと、中長期的なキャリア形成の軸となるポータブルスキルになっていきます。
脱「ありきたり」! 差別化された志望動機で旅行会社の内定をつかもう
「旅行が好きだから以外に志望動機を伝えようがない」「どうしてもありきたりな内容になってしまう」と悩んでいた人も、ここまでの解説で差別化された内容が見えてきたのではないでしょうか。
志望者の多い旅行会社の選考において、差別化された志望動機は欠かせません。「この程度でいいや」と妥協することなく、徹底してブラッシュアップさせた志望動機で、第一志望の旅行会社の内定を勝ち取りましょう。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る「旅行が好き」からさらに一歩踏み込んだ志望動機を作成しよう
旅行が好きで、旅行にかかわる仕事がしたいという気持ちは、旅行業界を志望する学生の皆さんに共通の思いです。
その中でほかの学生との違いを出すには、まずは旅行会社の社員として、「顧客の旅行をサポートする」という役割をしっかり認識することがポイントです。
どのような顧客のどのような旅行を商品としているのかを調べることで、企業の強みや特色を把握でき、なぜその企業なのかという理由になります。
求められているのは苦境をチャンスに変えようとする前向きさ
どのようにサポートするかは、部門や事業部ごと、職種によって異なります。企業説明会やOB・OG訪問、企業の公開情報を通じて具体的な業務内容を研究して、働くイメージを持ちましょう。
もちろん、やりたい業務にすぐに就けないことも多いので、そこに至るまでに何を学び、経験したいと考えているかも示せるとなお良いです。
コロナ禍、円安など社会情勢の影響を受けやすい業界だからこそ、企業の一員として、たとえマイナスの状況になったとしてもプラスに持っていこうとする意欲のある人が求められます。
技術の進歩でさまざまな体験ができる世の中になっても、旅行で得られる体験や感動は人の心に残ります。旅行業界を目指す皆さん、頑張ってください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事
Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修
プロフィール詳細キャリアコンサルタント / システムエンジニア
Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
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