この記事のまとめ
- カフェの志望動機は「好き」だけでは不十分
- カフェの志望動機は差別化するポイントを押さえてアピールしよう
- 理由別にカフェの志望動機例文を紹介
- 志望動機作成ツール
たった3分で選考通過率の高い志望動機が完成!
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カフェが好きで働くことに興味がある人の中には「カフェやコーヒーが好きなことをそのまま志望動機にしていいのだろうか」「どんな志望動機を書くべきかわからない」と悩んでいる人もいるでしょう。
カフェは顧客として利用した経験のある人も多く身近な存在ですが、意外に見えていない仕事内容や業界の特徴があります。志望動機を作成する前に、業界の知識を深め、働くイメージを持ちましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの田邉さん、平井さん、永田さんのアドバイスを交えつつ解説していきます。カフェの志望動機を考えている人は、記事をぜひ参考にしてみてくださいね。
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カフェの志望動機を伝えるときは独自性を盛り込もう
説得力のある志望動機を作成するためには、自分ならではの価値観や経験を交えて独自性を盛り込むことが重要です。
ただ単に「コーヒーが好き!」「カフェの雰囲気が好き!」という気持ちだけをアピールしても、面接官には響かず、選考を突破することが難しくなってしまいます。
なぜカフェで働きたいのかを深掘りし、自分の強みをカフェでどのように活かせるのかや将来どのように活躍したいのかを盛り込んだ志望動機を考えましょう。
この記事では、はじめにカフェ業界の知識を身に付けるため、基礎的な情報や仕事内容を説明しています。次に、求められるスキルやほかの学生と差別化するポイントを解説し、3つのステップで実際に志望動機を組み立てていきます。
例文10選も紹介しているので、カフェの志望動機を作る際に参考にしてみてくださいね。
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そもそもカフェ業界とは?
それでは早速カフェ業界について解説していきます。
カフェで働きたいと考えている人は、業界の定義や混同しやすい喫茶店との違いも正しく理解しておきましょう。
学生によっては「エントリーシート(ES)提出や面接までに時間がなく、志望動機の書き方が早く知りたい」と思っているかもしれません。
しかし、カフェ業界の特徴を知らなければ、業界に必要な人材のアピールができず選考落ちになりかねません。まずは業界の特徴を詳しく理解しましょう。
コーヒーを中心に提供する飲食店のこと
カフェは、フランス語で「コーヒー」を表す言葉です。それが転じて、今ではコーヒーを中心に提供する飲食店を意味する言葉として知られています。
日本では多くのカフェが存在し、特にチェーン店のカフェが多く店舗展開しています。
カフェの店舗数上位3社(2023年4月現在)
- スターバックス コーヒー 1,885店舗
- ドトールコーヒーショップ 1,068店舗
- コメダ珈琲 968店舗
喫茶店との違い
喫茶店はカフェと同じような意味合いで使われることが多く、呼び名の違いは店の雰囲気や開業した年代などで区別されると考えている人もいるでしょう。
カフェと喫茶店では営業するうえで取得する許可が異なります。カフェ業界を目指している人は、カフェと喫茶店の違いも把握しておきましょう。
カフェ | 喫茶店 | |
営業許可 | 飲食店営業 | 喫茶店営業 |
酒類 | 提供可能 | 提供不可 |
調理 | 全般可能 | 基本的に不可 |
飲食店営業許可と喫茶店営業許可では、主に提供できるメニューが異なります。カフェは酒類や料理などを提供できますが、喫茶店はアルコールや加熱以外の工程が必要になる料理は提供できません。
店名に関しては規制がなく、喫茶店として営業許可を取って「〇〇カフェ」と名乗る店もあります。
- 喫茶店とカフェでは、就活においては何か違いはありますか?
どちらも企業研究が重要
カフェへの就職活動をする際に重要なのは、やはり企業研究ではないでしょうか。
喫茶店の多くは個人経営のお店が多いですしカフェなどでも個人の場合もあるので、そういったお店に対しては「そのお店が好きという熱意」が大事だと思います。
また一見こじんまりとしているお店でも運営母体は大きな会社だったりする場合もあるので、ホームページ(HP)やSNSなどから会社概要などをきちんと確認しておくと良いでしょう。
志望動機を作成する前に押さえよう! カフェ業界の現状
カフェ業界の現状
- 減少したカフェ需要は回復しつつある
- 販売形態が変化している
- セカンドオフィスとしての利用も増加している
- 異業種を含む競争が激化している
説得力のあるカフェの志望動機を作成するためには、業界の現状をしっかり理解しておくことが必要不可欠です。
現状を理解することで、業界の在り方や方向性を把握できます。そのうえで自分がどうなりたいのか考えることで、論理的な志望動機作成に役立てられます。
ここからは、志望動機を作成する前に押さえておきたいカフェ業界の現状について、4つの視点で解説していきます。現状を理解して、カフェ業界で自分がどのように活躍したいか、明確に伝えられるように準備しましょう。
減少したカフェ需要は回復しつつある
日本フランチャイズチェーン協会のフランチャイズチェーン統計調査(各年)によると、日本国内のフランチャイズのコーヒーショップの売上高は、新型コロナウイルス感染症の影響による緊急事態宣言の発令や営業時間の短縮要請などもあり2020年に減少しました。
しかし、2021年には外出規制が緩和され、仕事や作業をするスペースとしての利用も増加したため、売上高も回復しつつあります。
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販売形態が変化している
前述したとおり、新型コロナウイルス感染症の影響により、カフェを含む飲食店は大きな打撃を受けました。そこで、人件費の削減や、売り上げ向上、感染防止などさまざまな観点により、販売形態を変化させて営業する企業も増えました。
変化した販売形態の例
- モバイルオーダー:スマートフォンやタブレッドから注文・決済する
- 非接触型オーダー:店頭でタッチパネルを使って注文・決済する
- 物販:イートインで提供していた商品をテイクアウトでも提供する
自宅でも楽しめるキットやコーヒー豆や器具などの関連商品を販売する - フードデリバリー:オンライン注文・配達プラットフォームを利用して、消費者のもとに商品を届ける
従来の店頭での注文による販売のほか、さまざまな販売ルートが増えることで顧客の拡大も予想されます。一方でコンビニのテイクアウトコーヒーが競合相手になるなど、顧客獲得に今までとは異なる発想も求められそうです。
セカンドオフィスとしての利用も増加している
新型コロナウイルス感染症防止の観点から、リモートワークが推奨され、出社せずに仕事をする人も増加しました。
しかし、自宅で仕事ができる環境でない人や、自宅では仕事をしたくない人も多く、カフェをセカンドオフィスとして利用する需要も増加しました。
それに応える形で、無料Wi-Fiを完備したりコンセントを配置したりするなど、仕事をしやすい環境作りに力を入れる企業も多くあります。
最近では、リモート会議に参加する人や集中して仕事に取り組みたい人向けのコワーキングカフェも見られるようになってきました。
異業種を含む競争が激化している
カフェの人気は衰えることなく、近年では異業種からのカフェ業界への参入も増加しています。
カフェ業界への異業種参入例
異業種が展開するカフェは、100円コーヒーなどカフェ専門店よりも低価格での販売を売りにしていることも多く、その結果業界全体の価格競争が激化しています。
単純に飲み物を安く買いたい客層がチェーン店へ流れていくでしょう。
一方でサービスやお店の雰囲気など「形がない」ものへ価値を感じる人はゆったりできる個人店へ足を運ぶため、客層は二極化していきそうです。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見るカフェ業界志望者はサステナビリティへの意識を持とう
ここまでに取り上げた以外では、「サステナビリティ」の視点が重要になると思います。
サステナビリティとは、「持続可能性」と訳され、「将来の世代の要求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」と定義されます。
具体的にカフェ業界では、「食品廃棄物の問題」「地球環境負荷の問題」「従業員の労働問題」「コーヒー豆などのフェアトレード問題」などが取り上げられるでしょう。
廃棄物や労働環境などの改善が進んでいる
たとえば、従来はプラスティック製品だったスプーンやフォーク、マドラー、ストローなどが環境に優しい木製や紙製に変わってきています。カフェではまだ取り組みは小さいですが、地産地消の食材利用も当たり前になってきています。労働問題では飲食店の「ワンオペ営業」に批判が集まったことも、記憶に新しいですね。
大手コーヒー企業でも、「UCCサステナビリティ指針」を宣言した上島珈琲や、「KOMEDA COMES TRUE.」を掲げたコメダ珈琲店のように、サステナビリティを顧客に訴求する例もでてきています。
今後どうなる? カフェ業界の課題
カフェ業界の課題
- 人口減少や少子高齢化にともなう市場の縮小
- 地球温暖化による2050年問題
- 物価高や人件費増によるコスト高騰
カフェ業界の現状を理解したところで、「今後はどうなるのだろう」などと、今後の動向や課題が気になる人も多いと思います。
ここからは、カフェ業界の今後の課題を解説していきます。参考にして理解をより深めていきましょう。
業界の課題を知っていることで、志望動機ではあなたの強みを業界の発展に役立てられるアピールができます。
また、業界の課題解決に取り組んでいる企業への就職をすることで、将来性のある企業で長期間活躍することにもつながります。
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人口減少や少子高齢化にともなう市場の縮小
日本では少子高齢化が加速し、人口も減少しています。そのため、カフェの利用率や消費量が減り、カフェ市場が年々縮小していくと懸念されています。
国内の人口減少や、少子高齢化はすでに進行しているため、新たなビジネスやサービスを模索していく必要があり、大手チェーンなどでは海外進出を進める企業も増えています。
しかし、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、依然として海外事業の比率は低いままです。コメダホールディングスは2026年2月までに海外店舗を80店に増やす目標を掲げていましたが、中期経営計画 VALUES 2025で海外の新規出店の遅れを発表しています。
地球温暖化による2050年問題
地球温暖化にともなう気候変動の影響による、コーヒーの2050年問題が注目されています。
2050年問題とは
世界的な気候変動や降雨の影響により、コーヒー栽培に適した土地は現在のおよそ半分になり、2050年までにこれまでの生産活動ができなくなる可能性があること。
地球温暖化は温度の上昇だけでなく、湿度の上昇や降雨量の減少をもたらし、その結果さび病などの深刻な病気が発生しやすくなります。
病害や虫害は収穫量の減少や品質低下をもたらし、被害が拡大すれば、経済的苦境によりコーヒー生産から撤退する生産者も出てくると予測されます。
このような状況を打破するために、2050年問題に向け各企業がさまざまな取り組みをしています。
各社の環境対策(2024年8月現在)
- キーコーヒー
アメリカのコーヒー研究機関ワールド・コーヒー・リサーチ(WCR)と共同で、国際品種栽培試験(IMLVT)に取り組んでいる。世界中の優良品種を育てて、豊かな味わいだけでなく病害虫や気温の変化に強い品種の発掘を目指す。 - スターバックスコーヒー
自社農園で気候変動などがもたらす病害虫に耐えうる品種の開発に取り組んでいる。
プラスチック容器からマグカップや紙素材を使用したカップでの提供を推奨する。
環境配慮型店舗の国際認証を取得したグリーナーストアを展開する。
物価高や人件費増によるコスト高騰
コーヒー豆や卵、牛乳などの原材料価格の高騰や為替変動などの影響、人件費、物流費、水道光熱費などのさまざまなコストの上昇が負担となり、メニューの値上げを発表する企業が相次いでいます。
一方で物価高や増税、新型コロナウイルス感染症の影響により、消費者の節約思考はますます根強い傾向にあり、値上げすることによる消費者離れも懸念されています。
- 課題も多そうですが、カフェ業界を受けるのは避けたほうが良いでしょうか?
何が起こるかわからないのはどの業界も同じ
その時の時代の流れや市場の変化によって多少の影響を受けることはあるでしょう。しかし、それはカフェだけではなく、そのほかの業界においても同じことが言えます。
大切なのは「そのときどきの時代の流れや変化に合わせて創意工夫を常に考えて行動している企業(お店)かどうか?」という視点。そこに注目してそこで働く人や顧客の反応などを注意深く見ておくことが大事です。
成長していく会社に自分の身をおくことで長く勤めることができますし、精神的にも安心できると思います。
志望動機のイメージをつかもう! カフェ業界の仕事内容
カフェ業界の仕事内容
- 店舗スタッフ
- 営業
- 店舗開発
- 商品開発
- マーケティング
カフェで働くというと、バリスタや接客をする店舗スタッフをイメージする人も多いのではないでしょうか。
しかし、店舗スタッフ以外にもカフェ業界の仕事は多岐に渡ります。
ここからは、カフェ業界の仕事内容を解説します。働く姿を具体的にイメージできていると志望動機を作成する際に役立ちますよ。
カフェ業界に限らず、どのような職種があるか知りたい人は、以下の記事も参考にしましょう。
職種の種類一覧を徹底解説! 業種・業界・職業との違いも押さえよう
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「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか学生時代に培ったスキル・経験を踏まえて伝えるのに苦戦する学生は多いです。
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①店舗スタッフ
入社後まずは店舗スタッフとして配属され、接客や調理、店舗マネジメントスキルを学んだうえで、営業や店舗開発、商品開発などの部署にジョブローテーションする企業も多くあります。
店舗スタッフの主な仕事内容
- 接客
- 商品提供
- コーヒーの抽出
- スイーツ・フードの製造
- アルバイトの採用
- 人材育成、トレーニング
- 食材や資材の発注
- シフト管理
店舗スタッフは顧客と直接かかわるため、カフェの印象を決める顔といっても過言ではない、重要なポジションです。顧客から質問されることも多いため、コーヒーを含む商品に関する知識をわかりやすく説明できる必要があります。
また、カフェはアルバイトやパートのスタッフも在籍していることが多いため、正社員以外のスタッフの指導も担当します。
カフェ業界だけでなく、接客業に興味のある人はこちらの記事も参考にしてみてください。
販売職を徹底調査! 仕事内容から就活を成功させるコツまで紹介
②営業
カフェでの営業職は法人営業を指し、自社商品を広める仕事を担当します。
コンビニエンスストアや量販店などで自社商品を採用してもらうために働きかけたり、プライベートブランド商品の開発を提案したりして、店舗以外の売り上げを伸ばすことも重要な役割のひとつです。
関連商品の販売状況や競合商品の価格帯などを確認し、顧客に合った商品を提案します。
販売形態の変化で顧客と触れ合うチャネルが多様化した店舗スタッフをバックアップし、スタッフと力を合わせて、変化に即したより良い店舗運営を創り上げることがやりがいになるでしょう。
営業職を視野に入れている人は、以下の記事も参考にしてみてください。志望動機例文に加えて営業職の仕事内容から選考突破のコツまで解説しています。
例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ
法人営業についてはこちらの記事で解説しています。カフェ業界だけでなくBtoB営業について詳しく知りたい人は併せて確認してみてくださいね。
BtoB営業ってどんな仕事? 魅力から大変な部分までまるごと解説
③店舗開発
カフェを出店するまでの、新規店舗開発、設計・デザイン、建設・設計監理をする役割です。また、既存店舗の改装や設備や機器の管理なども担います。
店舗開発の仕事内容
- 物件の調査・選定
- 店舗企画
- 店舗の設計・デザイン
立地やコンセプトによって、売り上げを左右することもあり、重要なポジションといえます。
企業によっては、エリアマネージャーやスーパーバイザーが兼任する場合もあります。
④商品開発
店内販売のドリンクメニューやフードメニュー、グッズなどの企画開発を担当する役割です。
商品開発の仕事内容
- 顧客のニーズやトレンドをリサーチ
- 集めた情報を分析
- コンセプトやメニューを決定
- 試作・試食試飲・改良
定番メニューだけでなく、季節別のメニューを楽しみに来店する顧客も多いため、顧客のニーズやトレンドを反映させたり、ブームを予測して商品を開発する必要があります。
- カフェで商品開発に携わりたいです。いきなり配属になることは稀だと思うのですが、志望動機でアピールするのはやめたほうがいいですか?
商品開発に携わりたいことも積極的にアピールしよう
たしかに、新卒入社をしてすぐに商品開発の部署へ配属になる可能性は低いです。しかし、新卒採用をするときには、採用担当者は長期的なキャリアを考えて採用しています。
そのため、入社すぐに配属される可能性が低い部署や職種を志望していることを伝えると、長期で活躍するアピールにもつながるのです。
入社後にどのような経験をして商品開発に携わりたいかを考えてアピールすると、さらに好印象を与えられるでしょう。
志望動機が思いつかない人は、ツールを使うのが一番オススメ
・業界・職種ごとの志望動機がわからない人
・アルバイトやゼミで忙しい人
⑤マーケティング
マーケティングは、売れる仕組み作りをする役割です。
まずは顧客のニーズを知るために市場調査をして、得たデータや情報をもとに、マーケティング戦略を設計します。
マーケティング戦略とは
どのような顧客に、どのような価値(商品やサービス)を、どのように提供するかを決める取り組み
また、商品やサービスを広めるためにメディアの企画・運用、プロモーション企画の立案なども担います。また、これらの活動が実際に売り上げに結びついていたのかを検証するのもマーケティングの仕事といえます。
マーケティング職の詳しい仕事内容はこちらの記事で解説しています。
新卒でマーケティング職に就くには? 仕事内容から対策まで徹底解説
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見るカフェ業界での一般的なキャリアステップを理解しよう
カフェに入社した最初の頃は、店舗スタッフとして現場で経験を積み、接客や調理など最前線で働くことになるでしょう。この時点では先輩に流れを教わりながら下積みをしていくことになります。
そこから主任などある程度ポジションを任されるような状態になれば、日々の業務にプラスして面接や新人教育などをする場合もあります。
そこから年数を重ねて出世していくことで、店長を任されたり店舗の運営・管理に関して仕事をしていきます。
現場から徐々に経営に近づいていく
この時には自分のことだけではなく店舗全体のことを考えたり、来店された顧客のトラブルなどの対処、本部にいる上司からの指示を部下に伝える、部下の評価を上に上げたりと責任がともなうマネジメント業務が中心となります。
さらに上のポジションに進んでいくと会社の経営に携わったり、商品の開発やイベントの企画、各種デザインにかかわる仕事など会社によってさまざまな業務があります。
この段階までいけば当初のカフェが好きで働きたいという動機よりも、より会社運営的な動きに近い業務がメインになってくるので、飲食店ではないそのほかの業界での企業の働き方とも似通ってくるかと思います。
志望動機の参考にしよう! カフェで働く魅力
カフェで働く魅力
- 自分の好きな環境で働ける
- 顧客の喜ぶ顔を近くで見られる
- コーヒーに関する知識やスキルを身に付けられる
- マネジメントスキルを身に付けられる
志望動機はカフェのどこに惹かれているのかを伝える場です。
そのためカフェで働く魅力ややりがいを事前に確認しておくと、志望動機を考える際に役立ちます。
ここからはカフェで働く魅力を解説していきます。自分は何に惹かれるのかを確認しながら見ていきましょう。
自分の好きな環境で働ける
カフェという空間や雰囲気が好きでカフェ業界に興味を持った人も多いでしょう。
自分の好きな環境で働けることが、カフェで働くメリットの一つといえます。好きな環境で働ければ、働くモチベーションにつながります。
ただし、志望する理由が「その空間が好きだから」「好きな環境で働きたいから」だけでは、説得力が欠けてしまうため注意が必要です。
なぜ好きなのかや、自分の強みをどのように活かせるのかなど熱意を持って伝えましょう。
顧客の喜ぶ顔を近くで見られる
カフェの店舗スタッフとして働く場合、顧客の反応を直接知ることができます。
美味しいコーヒーやリラックスできる空間を提供し、顧客から「ありがとう」と直接感謝の言葉をもらえたり、喜んでいる顔を間近で見られたりするため、やりがいを持って働けます。
もちろん良い評価だけでなく、厳しい評価をもらうときもあります。しかし、自分の行動に対して振り返るチャンスになり、自身の成長につながります。
コーヒーに関する知識やスキルを身に付けられる
カフェで働くと毎日コーヒーを扱い、ときには顧客から説明を求められることもあります。そのため、コーヒーに関する知識やスキルを実践を通して身に付けられます。
コーヒーは豆の産地や焙煎方法、抽出方法などにより、香りや味が異なる奥深いものです。覚えることはとても多く、積極的に勉強する必要がありますが、知識を習得できれば、自分で美味しいコーヒーを淹れられたり、将来自分のお店を持ちたいと考えたりする際に役立ちます。
マネジメントスキルを身に付けられる
カフェの店舗スタッフとして働く場合、アルバイトスタッフやパートスタッフの指導も業務内容に含まれます。スタッフの採用や指示出し、シフトの作成など、人をマネジメントする力が必要です。
また、チェーン店では、複数の店舗を統括することもあり、売り上げ向上のために工夫したり、業務を効率的に進めるための仕組みを考えたりするうちに、経営視点を学べます。
- 将来は自分のお店を持つ夢があります。まずカフェで働き経験を積もうと考えていますが、志望動機でアピールしないほうが良いですか?
「会社経営の視点をもって働きたい」というアピールが有効
独立とはいわずに、会社経営の視点をもって働きたい、と言うのはどうでしょうか。
一般的にカフェ業界の企業では、店舗スタッフはアルバイトやパートが中心です。
正社員として就職した場合も店舗勤務からキャリアをスタートさせますが、アシスタント・マネージャのように一定レベルのポジションにつくことが一般的です。なぜなら現場経験を必須としながらも、社員は店舗運営や会社経営の視点での仕事が期待されているからです。
そういった視点で仕事をすれば、結果的に独立に必要な知識や経験も身につけられるでしょう。
志望動機でアピールできる! カフェ業界で求められるスキル
カフェ業界で求められるスキル
- 体力
- コミュニケーション能力
- マルチタスク能力
- 継続力
- ホスピタリティスキル
- 語学力
カフェ業界の志望動機を考える際に「どこをアピールしたら良いのだろう」「そもそも自分に向いているのかな」と悩んでいる人もいるでしょう。
ここからはカフェ業界で求められるスキルを解説します。何が求められているのか、企業側の視点を理解しておくことで、より的確なカフェ業界の志望動機を作成できますよ。
①体力
カフェの仕事は、接客や調理など長時間立っていることも多く、体力は必須といっても過言ではありません。また、空いた皿やグラスを素早く下げたり、店内を清掃したりと想像以上に体を動かす仕事も多くあります。
勤務体系もシフト制で土日も出勤という企業が多いため、体力があり、体調管理がしっかりできることがカフェで働くうえで求められる資質といえます。
②コミュニケーション能力
カフェの仕事は接客がメインのため、コミュニケーション能力も必要なスキルです。
カフェは、毎日さまざまな人が訪れるため、すべての人が気持ちよく過ごせるようにそれぞれに適した対応が必要です。
カフェの店員との会話を楽しみながらコーヒーを選びたいといったニーズもあるため、コーヒーに関する知識だけでなくトーク力も求められています。
社交的で人とコミュニケーションを取ることが好きな人に適性がある仕事です。
一見コーヒーの知識やこだわりなどを重要視しがちですが、それよりも「ほど良い距離感」が大事だと思います。
その顧客をしっかりと観察し、コミュニケーションをしたい人なのか、はたまた自分のゆっくりとした時間を過ごしたいのか、きちんと空気を読むことが大切だと感じます。
コミュニケーション能力があることを自己PRする方法はこちらの記事で解説しています。参考にしてみてください。
コミュニケーション能力は12個の言い換えで勝負しよう! 例文つき
③マルチタスク能力
カフェの仕事は、顧客にコーヒーや食事を提供するだけでなく、多岐にわたります。商品の陳列やバッシングなどの複数の業務の優先順位を考え、接客業務と平行して臨機応変に対応する必要があります。
また、ホールを担当していてもレジが並んでいたらレジを手伝ったり、調理が滞っていたら調理場を手伝ったりと自分の管轄外の業務をしなくてはならないこともあります。
レジが混んでいたり、テーブルが片付けられていなくて座れなかったりすると利用を諦めてしまう人もいるため、広い視野を持って状況を捉え、素早く行動できる人も適性があるといえます。
臨機応変に対応できることを自己PRする方法はこちらの記事で解説しています。参考にしてみてください。
例文8選|臨機応変に対応する力の自己PRで印象に残す4ステップ
④継続力
カフェでは、コーヒーに関する知識、さまざまなメニューやドリンクの作り方など多くを学ぶ必要があります。
それらの知識やスキルはすぐに身に付くものではなく、コツコツと勉強したり練習したりする必要があります。また、季節によって変わる商品の知識や、コーヒーの最新技術やトレンドを継続的にアップデートしていく必要もあります。
継続力があると、カフェではコーヒーの淹れ方などのスキルの探求や、食事とのペアリングを追求することに役立てられます。また、継続的に取り組んで得られた知識を接客に活かすことで、顧客からの信頼を得ることにもつながりますよ。
継続力があることを自己PRする方法はこちらの記事で解説しています。参考にしてみてください。
例文13選|「継続力」を魅せる自己PRの鉄則を職種・業界別に解説
⑤ホスピタリティスキル
居心地が良いサービスを提供するためには、ホスピタリティスキルが重要です。
カフェにはさまざな人が来店し、ゆっくりくつろぎたい人もいれば、急いでいる人もいます。そのため、どの顧客も同じ対応をするのではなく、顧客一人ひとりに合った対応をする必要があります。
顧客がどのようなニーズを持っているのかや、どのようにすれば喜んでもらえるのかを常に考え、心のこもった行動ができる人は、適性があるといえます。
⑥語学力
特に繁華街や観光地のカフェには外国人が来店することも多いため、語学力があると活躍できる可能性があります。
語学力は必須ではありませんが、日本語がわからない顧客に対して、外国語でおすすめの商品を提案したり、雑談の中でお店の周辺案内ができたりすると喜んでもらえます。
語学力に自信がないという人も、海外から来た顧客も気持ちよく利用してもらうために、挨拶や注文などで使える接客英語を押さえておきましょう。
就活で英語力をアピールしたい人はこちらの記事も参考にしてください。どの程度の英語力があるとアピールできるのかや注意点なども解説しています。
英語力は就活への影響大! 求められるケースとレベルを徹底解説
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見るカフェで働くなら正社員としての自覚が重要
カフェで働くにあたってもう一度押さえておきたいのは、正社員とアルバイト・パートに期待されていることの違いです。
カフェを志望したきっかけは、店舗を利用した経験やコーヒーが好きだからという人が多いかもしれません。
しかし皆さんが就職するのは店舗ではなく、店舗を経営している会社です。志望したきっかけは原体験として大事にしながら、一段高い視座で店舗をとらえ直し、会社が求める人材像を把握する必要があります。
競合も含めて業界全体を見渡してみよう
この記事にも紹介されたように、カフェ業界も競合が変化しています。
たとえばコンビニとの関係をとっても、自社製品をチルド商品にしてコンビニの販売網にのせる一方で、テイクアウトのコーヒーとは競合関係になります。
カフェ店舗で仕事をする人が増えたことで、無料ドリンク飲み放題のコワーキングスペースが競合になりました。このような環境で自社の売上を拡大する正社員には、問題発見・解決能力、チームで協働する能力、顧客志向などが求められるでしょう。
カフェの志望動機を差別化するポイント
カフェの志望動機を差別化するポイント
- 接客経験をアピールする
- 客としてカフェに行き分析する
- 資格を取得する
採用担当者は多くの学生の面接を担当しています。そのため「カフェが好き」といった理由だけでは、多くの学生と差別化できず、印象に残らない可能性があります。
ここからは、カフェの志望動機に盛り込みたい、差別化できる要素を解説していきます。ぜひ志望動機を作成する際に参考にしてくださいね。
接客経験をアピールする
企業側は早期離職を避けたいと考え、長く働き活躍してくれそうな人材を探しています。
接客経験がある人は、カフェで働くイメージもしやすく、良い面だけでなく大変な面も理解していると推測できます。接客経験がない人と比べると、入社後のミスマッチが生じにくいのです。
また、接客を通して学んだことや感じたことを志望動機に盛り込むことで、より説得力のある志望動機を作成できます。
- 接客経験がないのですが不利になりますか? 適性がないと思われてしまわないか不安です……。
接客経験がない学生であっても内定獲得のチャンスは十分ある
たしかに、カフェを志望する学生は接客経験がある人も多いため、接客経験がないと不利になるのではと不安になりますよね。しかし、接客経験がない学生が選考で不利になることはなく、内定獲得のチャンスはあるので安心してください。
面接官は接客経験だけで適性を判断しているのではなく、面接での受け答えで仕事を任せられるか判断しています。面接練習をして、採用担当者が求める受け答えをすれば、好印象を与えて内定獲得につながります。
アルバイトでの接客経験をアピールしたい人は、こちらの記事で解説しているので参考にしてください。
例文15選|アルバイトのガクチカの作り方と印象に残すコツ
客としてカフェに行き分析する
実際に店舗に行って接客を受けてみることもおすすめです。
店舗に行って感じた魅力や他社との違いを分析し、自分の言葉でまとめると、独自性のある志望動機を作りやすくなります。
1店舗だけでなく立地の異なる複数店舗に足を運んだり、時間帯をずらして同じ店に行ってみたりして、店舗の立地や時間帯によってどのような特徴があるのか分析すると、企業への理解がより深まります。
分析していることが伝わると、熱心な学生という印象を持ちます。合わせて競合会社の店舗も見て、比較検討しておくとさらに良いでしょう。応募先だけを見ていてもわからないことが、競合他社をみることで気づく可能性があります。
カフェを分析する際は、店舗見学をすることも有効です。こちらのQ&Aコンテンツでは、キャリアコンサルタントが店舗見学を最大限活かすコツについて回答しています。
資格を取得する
カフェで活かせる資格を習得することもおすすめです。資格は必須ではありませんが、カフェ業界への関心や熱意が伝わりやすくなります。
また、将来的にキャリアアップにつながりやすくなります。自分が目指すキャリアの方向性によっても取得するべき資格が異なるため、何を極めてきたいのかや将来どのようなキャリアに進みたいのかを明確にして判断しましょう。
カフェで活かせる資格
- JBAバリスタライセンス
- コーヒーインストラクター
- コーヒーマイスター
- フードコーディネーター
JBAバリスタライセンス
JBAバリスタライセンスは、日本バリスタ協会が発行しているライセンスで、本格的なバリスタを目指したい人におすすめの資格です。
レベルが1〜3で分かれていて、バリスタに必要な専門的な知識やスキルを身に付けられます。
各試験を受ける前にJBA認定校でのスクール受講を修了する必要があり、スクールの受講資格もハードルが高いため、プロフェッショナル向けの資格といえます。
JBA認定校でのレベル1のスクール受講資格
- バリスタ(アルバイトでも可)として従事している
- コーヒー関連企業に就業していてエスプレッソ抽出経験がある
- JBA認定校が別途開講するJBA認定のカリキュラムの必要課程修了後1年未満
主催団体 | 日本バリスタ協会 |
資格取得におすすめの人 | バリスタ経験があり、本格的に学びたい人 |
出題形式 | レベル1:筆記・実技 レベル2:筆記・実技・テイスティング レベル3:筆記・テイスティング・実技・論文 |
ライセンスの有効期限 | 発行日より3年間 |
料金(税込) | レベル1:JBA認定スクール受講料 40,700円 受検料 18,700円 ライセンス登録料 18,700円 レベル2:JBA認定スクール受講料 55,000円 受検料 22,000円 ライセンス登録料 18,700円 レベル3:JBA認定スクール受講料 66,000円 受検料 27,500円 ライセンス登録料 18,700円 |
コーヒーインストラクター
コーヒーインストラクターの資格は、全日本コーヒー商工組合連合会認定の資格です。
3級から1級、さらに上位資格のコーヒー鑑定士があります。3級は試験などはなく、講習会に参加すれば誰でも取得できる資格で初心者向けです。
主催団体 | 全日本コーヒー商工組合連合会 |
資格取得におすすめの人 | 3級:基本的な知識やおいしい淹れ方などを学びたい人 2級受検の必須条件ではない 2級:コーヒーの対面販売に従事する人に求められる 基礎的な知識・鑑定技術を学びたい人 1級:コーヒー製造業者に求められる、プロとして必要となる高度な専門知識と、鑑定技術を学びたい人 コーヒー鑑定士:世界に通用するレベルの知識を取得したい人 |
出題形式 | 3級:講習会参加 2級:講習会+学科・実技 1級:講習会+学科・実技 コーヒー鑑定士:商品設計・生豆鑑定・品質管理の3教科による講習会と検定試験 3つのマスターすべて取得した人がコーヒー鑑定士として認定される |
料金(税込) | 3級:開催場所によって異なる(1,500円程度) 2級:講習会受講料 25,000円 検定受検料 5,000円 認定登録料 5,000円 1級:講習会受講料 40,000円 検定受検料 10,000円 認定登録料 5,000円 コーヒー鑑定士:講習会受講受検料 50,000円/1教科 検定受検料 10,000円/1教科 認定登録料(鑑定士合格者)50,000円 認定登録料(マスター合格者)50,000円 |
コーヒーマイスター
コーヒーマイスターとは、日本スペシャルティコーヒー協会が認定する資格です。
難易度は高くありませんが、出題の分野が広いことが特徴です。
コーヒーマイスターの専用テキスト内容
- 第1章:コーヒーマイスター
- 第2章:コーヒーとカフェの歴史
- 第3章:コーヒーの生豆
- 第4章:コーヒーの産業・経済
- 第5章:コーヒーの産地
- 第6章:コーヒーの抽出技術と食器の知識
- 第7章:コーヒーの科学と健康
試験を受ける前にコーヒーマイスター認定講座を修了している必要があります。
コーヒーマイスター養成講座は、約3カ月のプログラムが組まれていて、基本的には専用テキストを使って自宅で取り組めます。座学とカッピングを含む実技講習は1回です。
コーヒーマイスター取得後は、上位資格であるコーヒーマイスター中級資格(SCAJアドバンスド・コーヒーマイスター)を目指せます。
主催団体 | 日本スペシャルティコーヒー協会 |
資格取得におすすめの人 | コーヒーに興味がある人 コーヒーの全般的な知識を身に付けたい人 |
出題形式 | 記述式 100問 |
資格認定期間 | 取得後3年間 3年ごとに更新が必要 (更新費用10,000円) |
料金(税込) | 39,000円 (テキスト・カッピングスプーン代、実技講習料、 認定試験受検料も含む) |
フードコーディネーター
フードコーディネーターは、日本フードコーディネーター協会が実施する資格で、日本で唯一のフードコーディネーター資格です。
認定試験は3級、2級、1級試験をそれぞれ年1回ずつ実施しています。
コーヒーだけでなく、食にまつわる幅広い知識を身に付けられる資格です。
身に付けた知識を活かしてカフェのプロデュースや食品の開発、販売促進の立案など、さまざまなシーンで活躍できます。
主催団体 | 日本フードコーディネーター協会 |
資格取得におすすめの人 | コーヒーだけでなく食に関して幅広く学びたい人 企画や商品開発、経営などの業務も興味がある人 |
出題形式 | 3級:CBT方式 1分野25問 4分野 計100問 2級:一次試験 CBT方式 100問 二次試験 レストランプロデュース・商品開発・フードプロモーションの3分野から選択し、オンライン講座受講後に企画書審査 1級:一次試験 2級認定分野から選択し企画書審査 二次試験 プレゼンテーション・面接 (自己アピール3分、プレゼンテーション15分、質疑応答10分) |
試験内容 | 3級:文化、科学、デザイン・アート、経済・経営 2級:食市場の動向とマーケティング、商品開発、レストランプロデュース、 ホスピタリティと食生活のサポート、食の表現と演出、 フードプロモーション、企画書作成の実際 1級:レストランプロデュース、商品開発、フードプロモーションのうちの 専門分野でプロとして活躍するに足る実践的な知識と技術を試す |
料金 (税込) | 3級:一般12,000円 会員7,000円 認定登録料 21,000円 2級:一次試験 一般12,000円 会員7,000円 二次試験 14,000円 認定登録料 21,000円 専門分野2分野以降 6,000円 1級:一次試験 12,000円 二次試験 16,000円 認定登録料 31,000円 年会費 (入会申込の方) 15,000円 ※合格後に入会すると入会金は免除 |
カフェ業界に特化した資格以外にも、あらゆる業界で就職に有利な資格があります。こちらの記事で紹介しているので参考にしてみてください。
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見るカフェの志望動機で差別化するためにはエピソードを具体化しよう
本文で紹介された「接客経験を積むこと」と「カフェに行き分析すること」は取り組んでいる学生も多いのではないでしょうか。また、資格は興味あるものの、勉強時間が確保できず現実的ではないと考えている学生もいますよね。
このように悩む人は、カフェなどの接客経験にかかわらず志望動機でアピールするエピソードを具体化することで差別化になります。
あなたとまったく同じ経験をしている学生はいないですよね。しかし、エピソードを抽象的に伝えてしまうと、ほかの学生と同じようなエピソードとして伝わってしまい差別化にならないのです。
工夫したことや自分ならではの視点を盛り込もう
たとえば、「お客さまの要望を聞き、好みのコーヒーを提供して感謝された」というエピソードは、ほかの学生にも当てはまるエピソードですよね。一方で、「カフェが初めてのお客さまに味の好みを聞き、カフェモカをおすすめしました。おすすめ商品に満足していただき、毎週お店に来てくださるようになりました」と伝えると、ほかの学生は伝えられないエピソードになります。
このように、エピソードを具体的に伝えることで、ほかの学生との差別化をおこないましょう。
3ステップで誰でも作成できる! カフェの志望動機の構成
カフェの志望動機の構成
- カフェを志望する理由
- 数あるカフェの中でその企業でなければならない理由
- カフェで働く自分の将来像
志望動機でアピールしたいことや差別化する方法を知って作成する準備ができていても、どのように書いたら良いのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
志望動機を伝わりやすく魅力的に作成するためには、適切な構成に沿って考える方法がおすすめです。
ここからはカフェの志望動機を作成する方法を3ステップで解説していきます。参考にしてあなたらしい志望動機を作成してみてください。
志望動機の書き方はこちらの記事でも解説しています。併せて確認してみてください。
「志望動機が書けない」から確実に卒業する3ステップ|例文付き
以下の記事で面接、ES、履歴書のそれぞれのケースに合わせた書き方を解説しているので併せて参考にしてみてください。
面接
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG
ES
例文12選|受かる志望動機をエントリーシートに書く4つのステップ
履歴書
例文10選|新卒用履歴書の志望動機の基本と盛り込むべき6要素
①カフェを志望する理由
まずはなぜカフェを志望するのか、結論を簡潔に伝えましょう。
結論から伝える方法はPREP法といい、PREP法に基づいて志望動機を構成することで、伝わりやすい論理展開ができます。
PREP法とは
結論(Point)理由(Reason)具体例(Example)結論(Point)の頭文字をとったもので、話を展開するフレームワーク
志望動機を質問された際にエピソードから話してしまうと、面接官が「結局何が言いたいのだろう?」と内容を理解するのに苦労してしまいます。
志望動機に限らずどのような質問でも、まずは結論から伝えることを意識すると、面接官に伝えたいことが伝わりやすくなります。
結論から伝えることの裏側には「相手優先で考えられているか」ということが透けて見えてきます。
結論もなくだらだらと自分の思いつくままに喋る人というのは、仕事においても常に自分優先に行動してしまうだろうと疑念を抱かれる可能性が高いですね。
志望動機の書き出しで面接官に興味を持ってもらうことが重要です。こちらの記事も併せて確認してみてください。
例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
②数あるカフェの中でその企業でなければならない理由
なぜカフェを志望するのか伝えたら、なぜその企業でなくてはならないのか理由を伝えましょう。
この企業だからこそ働きたいという熱意をアピールするためには、企業研究をしっかりして、なぜ他社ではなくその企業なのかを明確にすることが重要です。
会社説明会やOB・OG訪問を活用して実際に働く人の話を聞いたり、実際にカフェに行ったりして感じたことを交えることで、よりあなたらしい志望動機を作成できます。
企業研究の際のOG・OB訪問のやり方や質問はこちらで解説しています。参考にしてみてくださいね。
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
- カフェ業界全体に興味があり、それぞれの企業の異なる志望理由が思い浮かびません……。
店舗に来店して具体的なイメージを持とう
それぞれの企業の店舗に行って、顧客体験をしてみましょう。
たとえば、スターバックス・ドトール・コメダ珈琲を比べるとどうでしょうか。まず、店舗のつくりが違いますね。椅子やテーブルの選び方も違います。オーダーの仕方もメニューも違います。店舗に行ってそれらの違いを調べてください。
そのうえで、各企業のHPを熟読してください。特に各社の沿革と、何を大事にしているかを考えながら読みます。それが各社ごとの店舗の違いになっているはずです。その点を結び付けながら、見てきた店舗の特徴を整理します。
ここまでできれば、同じカフェ業界でもそれぞれの会社のイメージができると思います。
③カフェで働く自分の将来像
最後に、自分がカフェでどのように活躍したいのか、将来像を伝えましょう。
面接官は、企業で活躍してくれそうな学生を評価します。あなたが入社後活躍する姿を面接官がイメージしやすいように、具体的に説明しましょう。
カフェで働く将来像が明確で、自分の強みをどのように活かせるのかまで言及できれば、志望度の高さや熱意を伝えられます。
志望動機の締めくくりは、書き出し同様に重要なポイントです。こちらの記事で解説しているので、カフェの志望動機を作成する際に併せて参考にしてみてください。
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
入社後にやりたいことの具体的な考え方はこちらの記事で解説しています。カフェで働く自分の将来像がイメージできない人は参考にしてみてください。
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
要注意! カフェの志望動機で避けたいNGパターン
カフェの志望動機で避けたいNGパターン
- カフェが好きなことのみを志望理由にする
- 待遇面のみを志望理由にする
- 独立志向を前面に出す
どんなに熱意を持っていても、カフェの志望動機で避けたほうが良い内容もあります。
入社したい気持ちを伝えたつもりが、「長く働いてくれるのだろうか」「うちの企業でなくても良いのではないか」などの懸念材料にならないために、避けるべき内容を理解しておきましょう。
ここからは、カフェの志望動機を作成する際に、避けたい内容を解説します。すでに志望動機を作成した人は、当てはまっていないか見直してみてください。
カフェが好きなことのみを志望理由にする
カフェの志望動機を「カフェが好き」「コーヒーが好き」とアピールする学生は多くいます。好きだけではほかの学生と差別化できず、あなたの印象が残りにくいです。
また、顧客目線にとどまる志望動機では評価されない可能性が高くなります。カフェが好きなことはカフェで働くうえで重要なことですが、企業は社員として自社に貢献してくれる人材を求めています。
単なるファンにとどまらないように、自分の強みをどのように活かしたいのかや、社員としてどのように活躍できるのかまで伝えるように心掛けてください。
カフェが好きなことのみをアピールすると、採用担当者からは「入社企業への貢献を考えておらず利益に貢献してくれない学生」と考えられてしまいます。あなたの強みや興味が企業へどのように貢献できるかを考えてアピールしましょう。
待遇面のみを志望理由にする
就職先を決めるにあたって、給与や勤務地、福利厚生などは欠かせない要素です。しかし、志望動機で待遇面だけで選んでいるように聞こえてしまうと、「同じ待遇であればほかの企業でも良いのではないか」と懸念されてしまう可能性もあります。
待遇に惹かれている場合でも、志望動機は事業内容やその企業だからこそかなえられる自分の展望などを盛り込んで伝えるようにしましょう。
独立志向を前面に出す
カフェを志望する人の中には、将来は自分のお店を持ちたいと考えている人もいるかもしれません。しかし、企業は時間やお金を掛けて採用活動をしているため、長く自社に貢献してくれる人材を探しています。
そのため、面接の段階から独立の意思をメインで押し出してしまうと「長く働いてくれないかもしれない」と思われてしまう可能性もあります。
企業によっては独立を応援してくれる風土の企業もありますが、面接ではアピールしすぎない方が安全です。
将来独立を目指している人は、まず企業で成し遂げたいことは何なのかを考え、そのことについて主に言及するようにしましょう。
- 独立したいことを伝える場合、どのような点に注意して回答すれば良いでしょうか?
あいまいな部分をなくそう
面接の担当者はカフェでの独立の難しさを十分理解していますし、未経験の人が知識・技術を身につけることの大変さも熟知していることでしょう。独立を後押しする風土がなければ、往々にして反論してくる可能性が高いかと思います。
そのうえで独立の意思を伝えるのであれば、「しっかりと年数重ねて勤め、スキルを身に付けた後独立したい」と具体的で明確な目標があることを伝えることで評価につながる可能性もあります。
いずれにしても「曖昧でなんとなく考えているだけか」と思われないように、きちんと先方が納得できる回答ができるようにしましょう。
理由別に紹介! カフェの志望動機例文10選
カフェの志望動機例文10選
- アルバイトでの経験を活かしたい(カフェ)
- アルバイトでの経験を活かしたい(アパレル)
- アルバイトでの経験を活かしたい(書店)
- サークルでの経験を活かしたい
- コーヒーにかかわる仕事がしたい
- お店のファンである
- 企業理念に共感した
- 企業理念に共感した
- 社風に魅力を感じた
- 社風に魅力を感じた
盛り込みたいことや、伝わりやすいポイントなど、カフェの志望動機の書き方について理解が深まってきたでしょうか。
今まで解説してきたことを踏まえて、カフェの志望動機例文10選を紹介していきます。
理由別に紹介するので、自分ならどのような志望動機を作成するかを照らし合わせながら見ていきましょう。
例文①アルバイトでの経験を活かしたい(カフェ)
例文①アルバイトでの経験を活かしたい(カフェ)
御社を志望する理由は、アルバイトで培ったニーズの分析力を活かして、顧客に寄り添った店舗作りをしたいと考えたためです。
学生時代アルバイトをしていた個人経営のカフェでは、豆はもちろん焙煎や淹れ方もこだわっていましたが、近隣の大手カフェに比べて顧客が少ないことが課題でした。
そこで私は入店しやすく過ごしやすい店内にするためにはどうすべきか考え、近隣店舗の調査や顧客との会話を通してニーズをつかみ、香りやインテリア、接客方法などの変更を提案しました。
すぐには効果が出ませんでしたが、居心地が良いカフェとSNSで紹介されてからは来店者数も増え、前年比140%の売り上げを達成できました。
御社は地域の特性に合った店舗作りをしていて、店舗見学を兼ねて10店舗利用しましたが、どの店舗も顧客に寄り添った空間作りをしていると感じました。私も御社の一員となり、顧客のニーズを分析し、ほっとできるような空間作りをしたいと考えています。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
実体験に基づいた文章になっている点が良いと思います。
「顧客に寄り添った空間」とは具体的にどんなことでしょうか。そこをもう少し具体的に、あなたの着眼点を伝えてみましょう。
例文②アルバイトでの経験を活かしたい(アパレル)
例文②アルバイトでの経験を活かしたい(アパレル)
私が御社を志望する理由は、自分の接客で顧客に付加価値を提供したいと考えたためです。
アパレルショップでのアルバイトでは、商品の付加価値として顧客が想像していなかった発見や喜びを提供することを意識して取り組んできました。
たとえば、顧客が購入を迷っているときは、顧客の好みを聞いたうえでコーディネート案をいくつか紹介したり、今流行っている商品やこれから人気になりそうな商品を簡潔に紹介したりしました。顧客との会話の中でニーズを把握し、ときには意外性のある提案をすることにより顧客に喜ばれた経験もあります。
御社は既存のメニューにカスタマイズができることもあり、アルバイトで培った接客力を存分に活かせると考えています。顧客に寄り添った提案や気持ちの良い接客をすることで、コーヒーに付加価値を加え、顧客に満足していただける店舗を作っていきたいと考えています。
付加価値というのが自分にとっては良いのかもしれないのですが、企業がそれを求めているかは切り分けて考えた方が良いでしょう。企業理念などを今一度確認して「何を大事にしている会社なのか」を理解し、想いに沿った回答を心掛けることが大切です。
例文③アルバイトでの経験を活かしたい(書店)
例文③アルバイトでの経験を活かしたい(書店)
私が御社を志望する理由は、書店のアルバイトで培った接客スキルを活かしたいと考えたためです。
書店でのアルバイトでは、気持ちの良い接客を心掛けて取り組みました。書店に訪れる顧客の年齢層や職業はさまざまなため、それぞれに適切な態度や言葉遣いで柔軟に対応する必要があります。またニーズに対応した商品提案ができるように、自分の今まで興味のなかった分野の本も読んでみて、解説したり紹介したりできるように準備しました。
御社のカフェも大人から子どもまで、さまざまな用途で顧客が訪れます。どの年代からも愛される御社で、一人ひとりに合った接客ができる力を活かして、すべての人が快適に過ごせる空間作りをしたいと考えています。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
カフェの特徴と自分の経験が一致することをアピールできている好印象な志望動機です。
より好印象を与えるためには、「ニーズに対応した商品提案」をした具体的なエピソードを伝えましょう。すると、入社後どのように活躍するのかを採用担当者がイメージしやすくなります。
例文④サークルでの経験を活かしたい
例文④サークルでの経験を活かしたい
私が御社を志望する理由は、サークル活動で身に付けた語学力とコミュニケーション能力を活かしたいと考えたためです。
大学では英語サークルに所属し、外国人観光客に向けてまちなかを案内をしたり、留学生向けのイベントを企画して運営したりしました。その中で、異なる文化や価値観を持った人とのコミュニケーション方法や、語学力を身に付けられました。
御社のカフェは、外国人にも人気が高いとOB・OG訪問をした際に教えていただきました。サークルで学んだ知識やスキルを活かして、さまざまなバックグラウンドがある顧客に対しても最適なコミュニケーションを取り、また行きたいなと思っていただける接客を目指します。
また日本の店舗で接客やマネジメントを学び、ゆくゆくは語学力を活かして海外での店舗展開にも携わりたいと考えています。
英語力とコミュニケーション力を活かして何をしてきたのか、どう活かしたいかがわかりますし、店頭接客だけでなくて社員として将来の海外展開にも触れているところが、好印象です。
例文⑤コーヒーにかかわる仕事がしたい
例文⑤コーヒーにかかわる仕事がしたい
私はコーヒーが大好きで、コーヒーにかかわる仕事がしたいと考え、カフェ業界を志望しています。
その中でも御社を志望する理由は、御社がコーヒー豆一粒一粒にこだわり、自社の研究センターで研究を重ねて製品を開発したり、焙煎や抽出の技術を開発したりしている点に惹かれたためです。
御社のインターンシップに参加した際に、研究センターで働く社員の方から、顧客によりおいしいコーヒーを届けるための開発にかける思いを教えていただき、私はその商品を発信する立場になりたいと思うようになりました。
御社に入社後は知識やスキルを身に付けて、一人ひとりに丁寧に思いを込めて提供していきたいです。そしてゆくゆくはより多くの人に届けるために、マーケティングや広告企画に携わり、御社の商品を宣伝することで貢献したいと考えています。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
純粋にコーヒーが好きで会社に貢献したいという気持ちが伝わってくる良い例文だと思います。インターンシップに参加した際の学びなども付け加えられていて情熱も感じますし、とても良い印象を受けます。
例文⑥お店のファンである
例文⑥お店のファンである
私が御社を志望する理由は、御社のカフェの心に寄り添う接客が好きだからです。
私は御社のカフェが好きで、週末は必ず利用しています。他店のカフェも利用することはありますが、御社のサービスは特に温かみがあります。
たとえば、私の好みを覚えてくれていて新メニューが出たときは紹介してくださったり、おすすめのカスタマイズを提案してくださったりと、私に合わせた接客をしてくださると感じます。また、洋服にコーヒーが付いてしまった際もすぐに気がついて、コーヒーの汚れを落とす豆知識を教えてくださいました。
御社のカフェに通ううちに、自分も顧客に寄り添った接客をして、居心地の良い空間を提供したいと考えるようになりました。そこで、就職前に少しでも知識を身に付けておくためにコーヒーマイスターの資格を取得しました。
御社に入社後は、日々スキルと知識向上に励み、私がしていただいたような心に寄り添う接客をすることで、顧客に居心地の良さを感じてもらいたいです。
コーヒーマイスターの資格を取ったことで、カフェへの志望度の高さを感じられる志望動機ですね。
ただし、「私に合わせた接客」が抽象的なので、ほかのカフェにも当てはまる内容になっています。より具体的な内容を書くと、志望企業に特化した志望動機になりますよ。
例文⑦企業理念に共感した
例文⑦企業理念に共感した
私は、コーヒーを通じて顧客にやすらぎと活力を提供するという企業理念に共感し、御社を志望しています。
大学受験の際に、塾の合間に御社のカフェをよく利用していました。勉強が思うようにいかない日や、集中できない日もカフェで過ごすことで、心が落ち着き気分転換になりました。
この経験から、いつでも快適な空間で温かいサービスを届けるカフェで、私も誰かを支えて優しく背中を押すような仕事がしたいと考えるようになりました。
御社に入社後は、顧客が満足してカフェの空間で過ごすためにはどうすべきか常に考え行動したいと考えています。また、将来的には自宅でもカフェ同様にコーヒーを楽しめるように、店舗でコーヒー教室開催などのイベント企画にも挑戦したいです。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
身近なことから志望動機をつなげていて、良いと思います。利用時に店舗スタッフのどんな接客が良かったかなども含められると、より説得力が増して、入社後にやってみたいこととも結びつくと思います。
カフェの志望動機を企業理念に共感したと伝えたい場合はこちらの記事がおすすめです。
例文9選|志望動機で企業理念への共感を伝えて唸らせる4ステップ
例文⑧企業理念に共感した
例文⑧企業理念に共感した
私は、もう一つの家としてくつろぎの場を提供するという企業理念に共感し、御社を志望しています。
私は御社のカフェが好きでよく利用します。なぜ御社のカフェが好きなのかと考えたところ、どのカフェよりもアットホームで心がやすらぐ感覚があるからです。
カフェではいつもドリップコーヒーを注文しますが、ある日とても疲れていたので甘いココアを注文しました。するとすぐに「今日はいつもと違うんですね」と気がついてくださり、疲れていることを話すと「無理しないでくださいね」と優しい言葉をかけていただきました。思いがけない温かい言葉がとてもうれしく感じました。
わが家のようにくつろげる空間を作り出しているスタッフの方に感銘を受け、私も御社に入社後は、誰かの心を温めるようなくつろぎの場を提供したいと考えています。
感動して嬉しかった気持ちが伝わるとても良い例文です。きっとこれを聞いた面接官も自分の会社を誇らしく感じることでしょう。
そして、この体験が元で入社したいというのも一貫性があり、筋が通っていてとても良い印象を受けますね。
例文⑨社風に魅力を感じた
例文⑨社風に魅力を感じた
私が御社を志望する理由は、裁量権が大きく、顧客のために何ができるかを常に考えて行動できる環境があると考えたためです。
レストランでのアルバイトでは、顧客の気持ちに寄り添い行動することがサービスを提供するうえで重要だと学びました。また、自分が考えて行動したことが顧客満足につながり、喜んでいただけたときに大きなやりがいを感じ、就職後も顧客に商品だけでなく、自分の接客も付加価値として提供できる仕事に就きたいと考えるようになりました。
その中でも御社は、OB・OG訪問をした際に、「スタッフ一人ひとりに裁量権が与えられていて、マニュアル通りの接客ではなく、思いをプラスして働いている」といったお話を聞き、魅力に感じました。
挑戦しやすい社風の御社で、顧客のために何ができるか徹底的に考え、主体的に行動することで、顧客満足度の高いサービスを生み出したいと考えています。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
裁量権が大きいことが志望動機ですが、レストランのアルバイトのエピソードで裁量権の重要性が触れられていないので、志望する軸とエピソードに一貫性を持たせて志望動機を考えましょう。
志望動機で社風に魅力を感じたと伝えたい場合は、こちらの記事も参考にしてみてください。
「社風の志望動機」は注意が必要! 例文付きで受かるコツを伝授
例文⑩社風に魅力を感じた
例文⑩社風に魅力を感じた
私が御社を志望する理由は、風通しの良い環境に惹かれたためです。インターンシップに参加した際に、どんな立場の人でも積極的に意見が言える環境であることに魅力を感じました。
風通しの良さに惹かれる理由は、吹奏楽部での活動を通して、一人ひとりが当事者意識をもって考え、積極的に意見を交換することでチームが良い方向に進むことを感じたためです。
所属する吹奏楽部は、できたばかりの部活動だったため、すべて一から話し合って決めていく必要がありました。部員全員で積極的に意見を出し合い、お互いの意見を尊重しながら、活動のスケジュールや効率的な練習方法を決め、チーム全体で取り組み活動することは大きなやりがいにつながりました。またチームの団結力も生まれたと感じています。
御社でも部活動での学びを活かし、周囲の意見を尊重しながらも自分の考えを発信し、チームをさらに強化していきたいと考えています。
内容はとても具体的に書かれていますが、結論が惜しいです。「チームをさらに強化する」のは手段ですね。チームを強化して、実現したいことはなんですか。そこを伝えてみましょう。
確認しよう! カフェの志望動機NG例文
カフェの志望動機NG例文
- カフェが好きというアピールのみ
- 待遇面のみを理由にする
- 具体的なエピソードがない
ここからはカフェの志望動機のNG例も紹介します。
NGパターンとして共通して挙げられる点は、深掘りができていないことです。「なぜ」の視点を持って、志望動機をブラッシュアップしていくと、あなたの熱意や魅力が伝わりやすい志望動機が作成できますよ。
NG例文①カフェが好きというアピールのみ
NG例文①カフェが好きというアピールのみ
私が御社を志望する理由は、カフェに携わる仕事がしたいからです。
私は幼い頃からカフェの空間が大好きで、カフェめぐりが趣味です。SNSで雰囲気の良いカフェを探して、さまざまなカフェを訪れました。
その中でも御社のカフェの雰囲気や接客の温かさに感動し、私も心安らぐ時間を提供する仕事がしたいと考えるようになりました。
御社に入社後は、大好きなカフェの空間で働き、顧客に気持ちよく過ごしていただけるように工夫したいと考えています。
全体的に志望理由や志望に至った背景が浅くアピールが弱い気がします。具体例を出しながら感情を揺さぶられるような体験や、一番印象に残ったエピソードなどを交えつつ話の強弱をつけることで、良い印象へ近づけましょう。
NG例文②待遇面のみを理由にする
NG例文②待遇面のみを理由にする
私が御社を志望する理由は、働きやすい環境が整っていると感じたためです。
御社は自宅の近くに複数の店舗があり、以前からよく利用しています。どの店舗も接客や雰囲気が素晴らしいと感じています。
また、説明会の際に社内の資格支援制度も充実していると教えていただきました。私は、大学時代アパレルショップでのアルバイトをしていて接客経験はあり、コミュニケーション能力には自信があります。
しかしコーヒーに関する専門的な知識が不足しているので、資格支援制度を積極的に利用して、コーヒーの知識を深めていきたいと考えています。
御社の恵まれた環境の中で学びつつ、アルバイトで培った接客スキルやコミュニケーション能力を活かして、顧客に満足いただける店舗作りに貢献していきたいと考えています。
「働きやすい環境が整っていること」は、他社にも当てはまるため、志望する本気度が伝わらなくなってしまいます。働きやすい環境に就職した後に、「どうしたいのか」を伝えられると魅力的な志望動機になりますよ。
NG例文③具体的なエピソードがない
NG例文③具体的なエピソードがない
私は、おいしいコーヒーを提供することで、誰かを笑顔にしたいと考えて御社を志望しています。
大学時代はパン屋のアルバイトを通して、自分がおすすめした商品を顧客に満足していただけることへの喜びを学びました。私は辛いことがあっても美味しいものを食べると、元気になり前向きな気持になれると思っています。
御社に入社後は、アルバイトで学んだ提案力を活かして、顧客を笑顔にする接客をしたいと考えています。
アルバイト経験から伝えたいことが「勧めた商品にお客さまが満足する」「おいしいものを食べると元気になる」と2つ読み取れます。「提案力を活かしたい」を結論にするなら、「おいしいもの」については削除して、提案で工夫した点などを盛り込みましょう。
好きを深掘りして自分だけのカフェの志望動機を作成しよう
カフェ業界は、顧客に一杯のコーヒーを通して、くつろぎの場を提供できるやりがいの大きい仕事です。
カフェの志望動機を作成する際は、好きや憧れの気持ちを全面に押し出すのではなく、なぜ好きなのかを深掘りして考えてみてください。
また、自分の強みと交えてどのように貢献していけるのかや、将来どのようなビジョンを持っているのかまで伝えられると、自分らしい志望動機を作成できますよ。
アドバイザーコメント
田邉 健
プロフィールを見るカフェの志望動機はどのように貢献できるのかを考えて差別化しよう
カフェに就職したいと思うと、カフェで働いた経験やカフェに対する興味をアピールしたくなりますよね。しかし、カフェを志望する学生の多くはカフェ経験があり、差別化するハードルが高いのが事実です。
そのため、経験についてアピールするだけでなく、経験を就職後どのように活かすのかを伝えてアピールしましょう。就職後に活かしたいことは、あなたの価値観が表れるため、ほかの学生との差別化につながりやすいです。
志望動機の基盤は自己分析
たとえば、「カフェでお客さんにフードをおすすめできるように従業員向けの試食会を実施した」というエピソードがあるとします。このエピソードだけでも差別化できますが、経験に加えて「この経験を活かして社内の課題を解決する企画立案に役立てたい」と伝えると、企画に興味があるという価値観をアピールすることもできますよね。
企業へどのように貢献したいかは、企業研究をしていなければアピールできないため、ほかの学生との差別化につながります。自己分析はもちろん企業についても分析して、内定獲得を目指しましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/なべけんブログ運営者
Ken Tanabe〇新卒で大手人材会社へ入社し、人材コーディネーターや採用、育成などを担当。その後独立し、現在はカウンセリングや個人メディアによる情報発信など幅広くキャリア支援に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
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