この記事のまとめ
- 面接の受け答えができるようになる4つのポイントを解説
- 質問別に受け答えの例文を掲載
- 受け答えの質を高めるために準備できることを紹介
就職活動では面接を受けるタイミングが多くあり、そのなかで受け答えの仕方についてはよく見られている部分です。しかし、受け答えに自信が持てずに不安な人は多いのではないでしょうか。
この記事では、キャリアコンサルタントの谷所さん、渡邊さん、板谷さん、高尾さんから、面接の受け答えについて専門家の視点からアドバイスを載せています。さらに、高尾さんからは実際の面接の例をもとに、受け答えを良くするための具体的な準備を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事を読みこんで、受け答えの方法をしっかりと身に付けて、面接で合格するための受け答えができるようになりましょう。
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面接の受け答えは4つのポイントを押さえることが重要!
面接で受け答えをするためには、4つのポイントを押さえることが大切になります。面接で受け答えをするうえで、まず知っておいたほうが良い点を見ていきましょう。
4つポイントについては、それぞれ専門家からのワンポイントアドバイスを載せているので、回答の具体例とともに実際に面接で受け答えをするイメージをしながら、記事を読んでみてください。
さらに、受け答えでNGとされる注意点や、面接の前にできる準備についても解説しているので、ぜひ参考にして高く評価してもらえる受け答えができるようになりましょう。
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面接の受け答えの4つのポイント
面接の受け答えの4つのポイント
面接の受け答えで意識してほしいポイントは4つあります。この4つのポイントを押さえることで、適切な受け答えをすることができるようになります。
面接における受け答えは、普段おこなっているような会話とはまた違った工夫が必要となり、その点を意識するだけで印象が変わってきます。
面接での基本的な質問への答え方や話し方について詳しく解説しています。面接に臨むうえですぐに意識できるポイントになっているので、ぜひ参考にしてみてください。
結論ファーストで話す
最も伝えたいと思う内容を最初に伝えることで、自分の話を面接官が理解しやすくなります。
面接官は就活生の受け答えにおいて、話す内容のわかりやすさも見ています。結論を後に回してしまうと、一番重要となる主張を伝えるまでに時間がかかってしまい、面接官は言いたいことを理解するまでに時間がかかってしまいます。
そのため、せっかく成果の出た経験や、人柄が伝わるようなエピソードを持っていたとしても、結論を先に伝えずに話がわかりづらくなってしまうのは非常にもったいないです。
また、結論を述べたあとの話の構成については、PREP法に則って伝えましょう。Point(ポイント)の部分を結論に置き換えて話を組み立ててみてください。

PREP法
Point(ポイント)、Reason(理由)、Example(例)、Point(ポイント)の順番で話す方法で、相手に簡潔でわかりやすく伝えることができる話し方
面接では、どのような質問をされたときでも結論から答えることを意識して、面接官がより話を理解しやすく、高く評価される受け答えを目指しましょう。
結論ファーストで話した後は、「理由」、「具体的なエピソード」を続けて説明し、最後に「結論」を改めて強調するPREP法が定石です。理由や結論は、「〜です」「〜と確信しています」のように、断定的な言い回しで言い切りましょう。
具体的なエピソードを用いて話す
2つ目のポイントとして、具体的なエピソードを用いて話すことが挙げられます。自分自身に関することを聞かれた際は、なるべく詳細に話の内容を展開しましょう。
面接では、質問への回答にさらに深ぼった質問をされる場合があります。そのときに話すエピソードが具体的であることで、より説得力を持たせることができます。
また、エピソードが具体的だと、適当に答えているわけではないことが伝わり、話の信憑性を高めることができます。
エピソードを具体的にするためには、話を5W1Hの観点で振り返ることがコツです。
5W1H
When(いつ)、Where(どこで)、Who(誰が)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)の総称で、より話を詳細で正確に伝えることができるポイント
より評価をしてもらうために、具体的なエピソードを用いた受け答えを意識しましょう。
エピソードを具体的にするには「感情を表すフレーズ」と「人のセリフ」を入れるのがコツです。たとえば、「サークルの先輩に『いつも任せたことを丁寧にやってくれるよね』と言われてとても嬉しかった」がエピソードで、「サークルの先輩に褒められたことがある」は「説明」です。
ポジティブな言葉を使用する
面接で前向きな言葉を用いて受け答えをすることで、その明るさがゆえに会社に対する熱意が伝わりやすくなるため、より良い印象となります。
どのような質問に対してもポジティブな話し方をすることができれば、入社後も何事にも前向きに取り組んでくれる人物だという見方をされ、一緒に働きたいと思ってもらうことにつながります。
また、面接では過去の挫折経験や弱みのように、マイナスな要素を話さなくてはならないときがあるものです。その際は、どうしてもネガティブな表現をする必要もありますが、最後の締めくくりをポジティブな言葉で説明することで、前向きな性格として評価してもらうことができます。
ポジティブな言葉を用いて受け答えをおこなうことで、前向きな人柄を評価してもらいましょう。
ポジティブな言葉や言い換え表現をおこなうことで、完璧な人としての演技をするのではありません。あくまで一緒に働きたいと思ってもらえるような人材であることをアピールするためです。緊張したことや、最初に上手くいかなかったことなど、プロセスの中で少しネガティブな部分も表現してみることで納得感を持たせることができるのではないでしょうか。
企業への熱意を伝える
受け答えのなかでは、いかに企業への熱意が伝わるかが見られています。企業を志望する気持ちが伝わるような話の内容を心掛けましょう。
どのような面接でも、最終的にはその企業で働いてほしい人物かを判断する場となるため、企業に対して熱意を持っているかどうかを、受け答えの面からもチェックしています。そのため、質問への回答の中でも熱意を伝えることがより合格へ近づく受け答えとなります。
また、熱意がある受け答えをすることで、面接官に印象を残すことができます。面接官は非常に多くの就活生とかかわるため、内定にたどり着くには印象に残る受け答えをすることが大切です。
面接官の印象に残るように入社への意欲や熱意を伝えて内定を目指しましょう。
企業への熱意は、志望度の高低にかかわらず伝えるべきです。企業は『入社後に活躍し長く働けるか』を見ており、熱意がないと判断されれば不採用になる可能性もあります。志望度が低い場合も、その企業独自の魅力を掘り下げ、前向きな姿勢を示しましょう。
どのような受け答えが響く? 就活のプロが事例を用いて解説!
受け答えにおけるポイントを知ったうえで、その要素を面接官側がどのように感じているのか気になっている人もいるのではないでしょうか。
そこで、キャリアコンサルタントの高尾さんから実際の面接を例に、良かったことと悪かったことを紹介してもらっています。受け答えによって面接官がどのように受け取るのか、具体的に知りたいという人にとって非常に参考になります。
アドバイスをもとに、より印象の良い受け答えの仕方をイメージしていきましょう。
アドバイザーのリアル・アドバイス!5つの構造が大事! 数字や名詞を使って具体的に語ろう
高尾 有沙
プロフィールを見る面接官として印象に残った良い事例として、「チームで成果を出した経験は?」という質問に対し、「結論、役割、行動、成果、学び」の構成で90秒で言い切った学生がいます。
具体的な回答は、下記のとおりです。
「サークルの大規模イベントで、SNSの新規施策により来場者数120%を達成しました。
私は分析と当日運営を担当しました。集客の仮説を3案立ててA/B検証をおこない、当日の導線を再設計することで、結果としてCVRが1.6倍になりました。
この経験から、検証ログを残すことが施策の再現性を高めると学びました。実際に、後続のイベントでも同様の成果を出せています。」
このように、数字と固有名詞を交えて具体的に伝えることで再現性が伝わり、的確な追加質問を引き出すこともできていました。
結論ファースト! 主語と数字を入れて60~90秒でまとめよう
一方、内容が良くても評価が下がってしまう残念な伝え方もあります。それは、話が長く、結論が最後まで出てこないパターンです。
主語が曖昧で、「みんなで頑張った」という表現に終始したり、「指示が悪かった」「忙しかった」など、他責の表現があることが特徴です。
これらの対策として、下記の3点を意識すると良いでしょう。
まず、話の冒頭に「結論」「役割」などのラベルを置くことです。
そして、話の区切りを60~90秒に設定してください。
最後に、「誰が」「何を」という主語と、具体的な数字を必ず入れるようにしましょう。
面接の質問別の受け答えの方法と例文
面接の質問別の受け答えの方法と例文
面接の受け答えにおけるポイントを解説してきましたが、質問への受け答えについて、具体的にどのような内容で話せば良いのかを知りたい人もいると思います。
そこで、面接においてよく聞かれる質問別に受け答えの仕方を例文とともに紹介します。
具体例があることで、より自信を持って受け答えができるようになるので、例文を参考にしながら、自分なりの受け答えを考えてみましょう。
自己紹介をお願いします
自己紹介を求められた際は、簡潔に答えるようにしましょう。最初に氏名、在学または卒業学校名を名乗り、最後は自分自身の強みや今日の面接への意気込みを伝えます。強みや意気込みについては、その会社で活かしたい旨も添えると良いです。
自己紹介の例文
「〇〇大学の〇〇と申します。学生時代は、飲食のアルバイトでリーダー職を担い、売上向上に向けて後輩一人ひとりのマネジメントに力を入れました。マネジメントの経験で得た傾聴力と計画実行力を活かし、御社のチームの一員として貢献したいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
また、自己紹介の詳しいポイントについては以下の記事でも説明しています。より多くの例文を参考にして、納得のいく自己紹介を作ってみてください。
自己PRをしてください
自己PRについては、自分自身が一番アピールしたいと思う強みを話しましょう。
まずは、結論ファーストで何が強みなのかを述べます。次に、強みを説明する具体的なエピソードを話してください。最後に、その強みが会社に入ってどのように活かせると考えているのかを伝えると、よりわかりやすくなります。
自己PRの例文
「私の強みは、目標達成に向けた計画性と実行力です。大学のサークル活動で、地域のイベントを企画した際、参加者数が目標に届かないという課題に直面しました。
私はこの課題を解決するため、ターゲット層を再分析し、SNSを活用した広報戦略を立案しました。毎週の進捗会議でメンバーと計画を共有し、協力しながら実行した結果、目標の2倍の参加者数を集めることに成功しました。
この経験で培った計画性と実行力を活かし、御社の〇〇事業において、プロジェクトを成功に導く一員として貢献したいと考えております。」
自己PRで大切なのは「結論ファーストで端的に話すこと」です。「結論ファーストで話す」=「短く言い切る」です。結論から話そうと意識しつつ、区切りのない話が長々と続くケースがよくあります。特に「短く言い切る」を意識しましょう。
さらに、以下の記事では自己PRの作り方について紹介しています。一つひとつの手順を確認しながら、自己PRの作成にあたってみてください。
面接が迫っている人は、頻出質問の回答例だけでも予習しておこう!
面接でどんな質問がされるか、そして答えられるか不安ですよね。ただ、企業によって何を質問されるか分からない人も多いはず。
そこで活用したいのが無料の「面接回答集」です。この資料があれば、森永製菓や伊藤忠商事、トヨタ自動車などの人気企業の面接で、実際に聞かれた質問とその答え方がわかるようになっています。
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志望動機を教えてください
志望動機を聞かれたときには、志望する理由を根拠を持って受け答えることがカギとなります。
構成としては、こちらも結論ファーストで志望理由を話します。そして、その会社を志望するに至った経緯を続けてください。この場合も、エピソードはできるだけ詳細に準備しましょう。最後には、その会社でどのようなことをしていきたいか展望を伝えてください。
志望動機の例文
「私が御社を志望した理由は、『人々の生活を豊かにする』という御社の企業理念に強く共感したからです。
学生時代、私はボランティア活動で地域の人々と交流する中で、人々の生活をより便利で快適にする仕事に就きたいと考えるようになりました。
御社は、革新的な〇〇サービスを通じて、人々の暮らしに寄り添い、豊かさを提供しています。
私は、この企業理念のもとで、これまでに培ったコミュニケーション能力を活かし、チームを雰囲気を盛り上げられるような存在として貢献したいと考えております。」
志望動機の受け答えにおいて、企業に入社してからもその経験を活かすことができそうかどうかという再現性があるかどうかを重視しています。
また、創作の志望動機ですと、途中で違和感や矛盾が出てきてしまうこともあります。実際に自分の言葉で話をしているかも意識しましょう。
志望動機の受け答えについてより詳しく知りたい人は、以下の記事がおすすめです。3ステップで答える方法に加えて、あらゆる業界に対応した例文を紹介しているので、参考にしてみてください。
学生時代に力を入れたことは何ですか
学生時代に力を入れたことでは、最も注力して取り組んだ活動を最初に伝えて、次に取り組もうと思った理由や、そのときの状況を説明しましょう。
そして、そのなかで自分自身が行動したこと、結果としてどのようなことを得たり、学んだりしたのかまで詳細に答えることで説得力が増します。
こちらも自己PRと同様に、最後は活動で得たことを活かして、会社に貢献したい旨を伝えましょう。
学生時代に力を入れたことの例文
「学生時代に最も力を入れたことは、カフェでのアルバイトです。
私がアルバイトを始めた当初、店はリピーター客が少なく、売り上げが伸び悩んでいました。そこで、お客様に喜んでいただくためには、一人ひとりの好みを把握することが重要だと考えました。
私は、お客様との会話を通じて好みやニーズをメモし、その情報を他のスタッフと共有する仕組みを提案し、実行しました。その結果、お客様に『いつもありがとう、〇〇さんの入れたコーヒーが一番好きだよ』と声をかけていただく機会が増え、半年後にはリピーター客が30%増加しました。
この経験から、お客様に寄り添って課題を解決することの重要性を学びました。この学びを活かし、御社でもお客様一人ひとりに喜んでいただける課題解決を提供していきたいと考えております。」
面接のガクチカの受け答えで最も重視している点は、具体的な行動を通じて何を学んだかです。目標設定、課題分析、行動と結果、学びのプロセスなどから学びを整理できているかを確認し、その内容が業務でどう生かせるかも参考にしています。
学生時代に力を入れたことの伝え方が難しいと感じる人は、以下の記事を読んでみてください。例文をもとに作り方がわかるようになっているので、ぜひ参考にしてみましょう。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
例文16選|「学生時代に力を入れたこと」の作り方を伝授
質問はありますか
面接官から質問があるかという逆質問を求められた際には、こちらから積極的に質問をするようにしましょう。
この問いかけは、会社への入社意欲を見極めるひとつになるため、熱意を持った質問をすることが重要です。
受け答えのポイントとしては、企業の情報を持ち出しながら入社した気持ちを伝えることです。やりたいと考えていることや、知りたいと思っていることを聞きましょう。
質問の例文
「入社後の具体的なキャリアパスについてお伺いしてもよろしいでしょうか? 御社の〇〇事業に携わりたいと考えているのですが、そのポジションを目指すためには、どのようなスキルを身につけていけば、将来的により貢献できる人材になれますか?」
面接官にどのような質問をすると良いか知りたい人は、以下の記事を参考にして、熱意が伝わるような準備をしましょう。
39点以下は要注意!
あなたの面接力を診断してください
「面接に自信がない」「今のままで選考通過できるか不安」そんな就活生は自分の面接力を知ることからはじめましょう!
たった30秒で面接力を把握できる「面接力診断」がおすすめです!。簡単な質問に答えるだけで、“あなたの強み”と“改善点”が明確になり、対策もしやすくなります!
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当てはまると注意! 受け答えのNG例3選
- ネガティブな発言をする
- 踏み込んだ質問をする
- 面接のマナーが守れてない
面接の受け答えについて押さえておくべきポイントを解説してきました。しかし、面接でしてしまうとNGとなってしまう受け答えの注意点もあります。
せっかく良い点が意識できていても、NG行為をしてしまうことで、面接官からの評価が変わってしまうことが考えられます。
そこで、より良い受け答えができるようになるためには、面接では避けるべき受け答えについても抜かりなく押さえておきましょう。
①ネガティブな発言をする
ネガティブな発言をしてしまうことはよくあることです。しかし、面接においてネガティブな姿勢はマイナス印象となってしまうことを覚えておきましょう。
後ろ向きな言い回しをしてしまうと、自信のない人だと認識されてしまいます。自信のない様子だと主体性が感じられず、面接官からすると、会社に入ってから活躍する姿をイメージしづらいです。
もしあなたがポジティブな性格であったとしても、ネガティブな伝え方をしてしまうだけで、人柄を正しく評価してもらえず、ミスマッチを懸念されることになってしまうため、面接ではポジティブな言い回しを意識しましょう。
特に自分の弱みや短所を問われた際はネガティブなことを正直にきちんと伝えなければなりません。
たとえば自分の短所が消極的な性格である場合は、「今は積極的に発言することを心掛けています」といった前向きな発言で締めくくるようにしましょう。ネガティブな要素を伝えつつ、その弱みとみき合って前向きにとらえることができる人だということは好印象になります。
②踏み込んだ質問をする
企業に対しておこなう逆質問についても、注意しなければいけない点があります。それは、踏み込みすぎた質問をしないようにすることです。
たとえば、会社の業績や評判について、ネガティブな情報を前提にした質問や、面接官自身のプライベートについて掘り下げるような質問は失礼な印象ととらえられかねません。
そういった要因から、踏み込んだ質問をする人は、社会人としてのマナーが欠けている人だと判断されてしまう可能性があるため、なるべく面接の内容に沿った質問を心掛けて、評価を下げないようにしましょう。
具体的にどのような逆質問を避けるべきなのかが気になる人は、以下の記事がおすすめです。面接で聞いてはいけない質問をまとめているので、参考にしてみてください。
③面接のマナーが守れてない
受け答えをするときにもマナーは存在します。マナーを守れていないことは、面接におけるNG行為の一つとなり、評価をさげてしまいます。
たとえば、受け答えをする際は丁寧な言葉遣いができているかが大切です。敬語が正しく使えていないだけで、社会人としてのマナーが問われ、相手からの印象がわるくなってしまいます。
また、適切なタイミングで相槌を打っていなかったり、相手へのリアクションを取れていなかったりすると、話を聞いていないと受け取られかねないです。
たとえ話している内容が良くても、マナーが守れていないだけで面接官からの評価をさげてしまいます。そのため、相手と気持ちよくコミュニケーションを取れるような意識で、受け答えをしていきましょう。
「目を見て話さない」「笑顔がまったくない」、特にこの二つはコミュニケ―ション能力の不足を印象づけやすく、マイナスです。緊張すると疎かになってしまいやすいので、特に意識をしてほしいと思います。
マナーについてより詳しく知っておきたい人は、以下の記事を読んでみてください。面接をするうえでかかせないマナーについて解説しているので、参考にして面接に備えましょう。
受け答えのレベルを上げるための事前準備
受け答えのレベルを上げるための事前準備
- 面接練習をする
- 他人に見てもらう
- 日頃から話し方を意識する
面接に臨むうえでは事前準備が不可欠です。面接の前におこなうことで、さらに受け答えのレベルを上げられる準備があります。
適切な受け答えをするためには、ポイントを知っておくだけではなく、受け答えを想定してアウトプットをすることが重要です。
ここでは、より受け答えのレベルを上げることができる面接の前にできる準備について解説します。ポイントを理解しただけでは不安だと思う人は、ぜひ読んでみて、自信を持って受け答えができる姿を目指しましょう。
面接練習をする
まずは、本番をイメージして面接の練習をすることです。事前に練習をおこなうことで、自分自身が苦手としている部分を洗い出すことができます。
たとえば、どのような質問が来たときに自分は回答に困ってしまうのかを把握することです。その部分を重点的に対策しておけば、本番の面接でも焦らずに自分の意見を口に出せて、面接官も納得するような受け答えができます。
実際の面接を受ける前に、修正できそうだと思う箇所をを見つけて、本番ではスムーズな受け答えができるようになりましょう。
面接の練習について詳しいやり方を知りたい場合は、以下の記事を読んでみてください。本番の面接で後悔したくないと思う人は、5つの秘訣を押さえて自信の持てる状態を目指しましょう。
他人に見てもらう
自分の受け答えを他人に見てもらい、客観的な意見をもらうことで適切な改善につなげることができます。
自分で面接の言い回しを考えていても、それが本当に合っているのかわからないという人もいるのではないでしょうか。そういった場合、受け答えの質を上げていくためには、自分では気付けない点を指摘してもらうことは非常に効果的です。
見てもらう受け答えの点としては、話すスピードが速すぎないか、声量は小さすぎないかといった自分では気付きにくい点にしましょう。
また、この記事で解説した結論ファーストで話せているか、具体的な話ができているかといった点も確認してもらい、その都度修正を重ねていくことで、より理想の受け答えに近付けてください。
どのように面接の練習をすれば良いのかが知りたい人は、以下の記事を読んでみてください。本番で力を発揮するための模擬面接の方法について詳しく解説しています。
日頃から話し方を意識する
ただ、面接の準備を直前におこなうだけでは不安という人もいるでしょう。そのような場合は、普段の会話から面接のような受け答えを意識する方法が効果的です。
日常会話と面接での受け答えは使う言葉が異なり、日頃から意識するのは難しいと感じるかもしれませんが、できるポイントから始めてみましょう。
たとえば、結論ファーストで話をすることです。相手から「昨日は何を食べたか」と聞かれた場合、まずは「食べた物」を答えて、場所や時間帯、経緯などは後で説明しましょう。
簡単な日常会話のなかでも、話し方のテクニックを意識して取り入れることで、本番の面接でも評価される受け答えができるようになります。
アドバイザーのリアル・アドバイス!録音して確認! 改善点を見つけて話す内容を再構成しよう
高尾 有沙
プロフィールを見る面接準備で最も効果的なのは、「自分の受け答えを録音、文字起こし、改善」という自己チェックです。
まず、自己PR、志望動機、ガクチカなど主要な質問への回答を、30秒版と90秒版でそれぞれ録音します。
次に、録音した内容を文字に起こし、冗長な表現や口癖を洗い出しましょう。現状から3割カットすることを目標に、内容を簡潔に再構成します。
企業情報をもとに説得力のある回答を磨こう
自己分析の次は、企業研究と実践練習で回答の説得力を高めていきます。
求人票、IR情報、採用ブログなどを読み込み、その企業が「求める成果」を3行程度で要約し、自分の回答の根拠と明確に結び付けましょう。
仕上げに、「想定問答10個」を友人や周囲の人に協力してもらい、回答する練習をします。そのたびにフィードバックをもらい、回答を一つずつ改善していきましょう。
このような、一回ごとの分量は少なくても高頻度のPDCAサイクルを回すことが、短期間であなたの「伝え方」を大きく向上させます。ぜひ実践してみてください。
面接の受け答えはわかりやすく伝えることを意識して内定を勝ち取ろう
この記事では、面接における受け答えができるようになるポイントを解説してきました。要点を押さえつつ、練習でアウトプットをして、わかりやすい伝え方を意識しましょう。
自分自身の話し方を見つめ直して、受け答えの一つひとつを修正していくことで、面接官からの評価を得ることができます。
相手が理解しやすいような方法で自分自身の思いを伝えて、内定を得られる受け答えを目指していきましょう。
アドバイザーからあなたにエール型と間と目線で差がつく! 伝わりやすさで評価をもらおう
高尾 有沙
プロフィールを見る面接本番で意識したいのは、「型」「間」「目線」の3つです。
1つ目は「型」です。「結論、根拠、具体、再結論」という構成を、「30秒版」と「90秒版」でそれぞれ暗唱できるレベルまで準備しておきましょう。
2つ目は「間」です。回答を終えた後には2秒ほど間を置き、相手の表情をうかがったり、追加の質問を受けたりする余白を作ることを意識しましょう。
3つ目は「目線」です。一文を話すごとに、「相手、全体、相手」という順で視線を配るようにしましょう。
面接官の視点から見ると、話の「型」が整っており要約が短い学生は印象が良く、評価も安定しやすいです。逆に、長い前置きや「えーっと」といった言葉で話が散漫になると、内容が良くても十分に伝わりません。
直前の準備に集中! 要点を見返して本番に臨もう
面接の直前には、要点をまとめたメモを「今日の強み、成果指標、逆質問」の3行にまとめて見返し、姿勢と声量を整えることに集中しましょう。
もし緊張してしまったら、「今のご質問の意図は、AとBのどちらでしょうか」のように、質問内容を確認してから答えるのも有効です。
最後に、自己PRと志望動機だけでもよいので、この「型」に沿って「録音、文字起こし、冗長語の削除」という作業を一度は実施してください。言葉が洗練され、自信が声に表れますよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi













4名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/勉強カフェ札幌大通スタジオ代表
Yuki Watanabe〇営業、コーディネーター、中学校教師とキャリアを積み、独立後は社会人向けの学習スペースの運営やキャリアコンサルタント、話し方講師として活躍。約500名の就職相談の実績を持つ
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント
Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味
プロフィール詳細