この記事のまとめ
- 模擬面接を最大限に活かすためには「本番の再現」が重要
- 模擬面接は多くのメリットがある欠かせない面接対策
- 効果的な模擬面接のためには事前の準備が肝心
- 面接力診断ツール
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この記事を読んでいる人におすすめ
模擬面接は手間がかかるうえに、そもそも何を準備をすればいいのか、誰に頼めばいいのかわからず、結果的に模擬面接を経験せずに本番の面接に進んでしまう人は多くいます。
模擬面接は回答内容の確認から、面接マナーが身についているか、姿勢や表情に問題はないかなど、面接の評価にかかわる部分を網羅的にチェックできる非常に効果的な面接対策です。そのため、模擬面接を経験した人としていない人とでは、面接対策の面で大きく差がついてしまう可能性があります。
この記事では、キャリアアドバイザーの早川さん、木村さん、柴田さんのアドバイスを交えつつ、模擬面接の始め方から、本番を再現した模擬面接をおこなうための準備、進め方のコツを解説します。模擬面接を始めたいと考えている人や、効果的な面接対策をおこなって面接を突破したいと考えている人はぜひ参考にしてくださいね。
模擬面接の効果を発揮するには「本番の再現度」が重要
模擬面接は欠かすことのできない大切な面接対策ですが、本番を再現せずただの練習として模擬面接をするだけではあまり意味がありません。
模擬面接を「ただの練習だから」と捉えて臨んでしまえば、現時点の実力を正確に測ることができず、正しい改善点を見つけることは難しくなります。本番における緊張の緩和というメリットも、模擬面接が本番を意識していないものであれば期待はできません。
本番を再現し、面接の緊張感や雰囲気を体験しながら面接を練習するという意識が、模擬面接を進めるうえで大切です。
この記事では、面接対策において模擬面接が必要である理由から、模擬面接の実施方法、本番を想定した模擬面接の進め方を解説。事前にしておきたい準備もまとめているため、この記事を読めば模擬面接の準備をすぐにスタートすることができます。効果的な模擬面接を始めるためにも、これから解説する内容を参考にしてください。
そもそも模擬面接とは?
模擬面接とは、本番を想定した環境で実際に面接を体験する対策方法です。環境さえ用意すれば複数人でも1人でもおこなうことができます。
面接を実体験することで本番での緊張を緩和できることに加え、自身の現時点での実力を測ることもできます。さらには客観的な視点で改善点を探すこともできるなど、多くのメリットがある効果的な面接対策となるため、実際に本番に挑む前に最低でも一度は体験しておきましょう。
面接対策として模擬面接をおこなうメリット
模擬面接は多くのメリットがある効果的な面接対策になりますが、中でも特筆すべきメリットが2つあります。1つは「本番で実力を発揮できるようになる」、もう1つは「客観的な視点による改善ができる」です。
それぞれが面接でどのように効果を発揮するのかをここでは解説するので、メリットを把握して模擬面接の必要性を理解しておきましょう。
本番で実力を発揮できるようになる
自分の今後の進路を決定する面接は、将来がかかっているとも感じられるため、どんな人でも緊張します。そうして上手く受け答えができなかったり、頭が真っ白になって質問の意図が掴めなくなってしまうことも。
「どんな質問がされるのか」「どんな進行で進むのか」と、わからないことが不安につながり、不安が緊張を高め、失敗や焦りを引き起こします。
事前に面接の流れや雰囲気を体験して理解できる模擬面接をおこなうと、緊張の原因ともいえる「わからない」を解消し、本番での緊張を緩和させ本来の実力を発揮できるようになります。
客観的な視点による改善ができる
模擬面接は自分の「面接の実力」を客観的に測ることのできる機会です。改善点を発見しレベルアップができるチャンスとも言えます。
入念に考え込んで回答を準備していたとしても、自分では気づけない改善点がどこかに必ず隠れています。さらにいえば、回答内容だけでなく面接中の姿勢や喋り方までもチェックすることができます。
模擬面接を繰り返していけば、改善が積み上がり着実に面接の実力が上がっていくため、非常に効果的な面接対策といえます。
アドバイザーコメント
早川 峻
プロフィールを見る模擬面接は時間感覚を掴むための有効な手段
時間感覚を掴めるようになることも模擬面接の大きなメリットです。模擬面接を繰り返しおこなう中で、自分の回答を時間内にまとめるスキルが身につきます。
実際の面接で厳格な時間制限を設ける企業は少ないですが、自己紹介や自己PRなどは「1分程度で」と指示されることもあります。
面接官が聞き取りやすい長さで回答するためには練習が必要なので、模擬面接を繰り返しおこないながら時間感覚を掴んでください。自分では上手く話せていると思っても、ついつい想定よりも長く話してしまう人は多いものです。
練習の重要性を認識したうえで本番に臨もう
私はキャリアコンサルタントの立場でこれまでに多くの求職者の模擬面接を見てきましたが、どれだけ優秀な人材であっても練習不足ゆえに面接本番で緊張して上手く話せなかったり、あらかじめ準備していた回答内容を思い出せなくなるなど、良い結果を残せなかった人がたくさんいました。
まずは何を話すか考えておくことが大切ですが、それが決まったらあとは練習あるのみです。模擬面接だからといって気を抜かず、出来る限り本番をイメージして取り組んでみましょう。
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あなたは当てはまる? 模擬面接をやっておくべき人
模擬面接をやっておくべき人
- 人前で話すことが苦手
- 緊張しやすい
- それまで面接をほとんど受けたことがない
- 面接に落ち続けている
- なぜ面接に落ちるのかわからない
面接対策を進めている人の中には「自分には模擬面接は必要ない」と感じている人もいるのではないでしょうか。多くのメリットがある模擬面接は、基本的にはどんな人にも欠かせない対策方法となるので、面接突破を考えるうえではやっておくべき面接対策です。
なかでもこの後で解説をしている項目に該当する人は、模擬面接をおこなうことで状況が改善する可能性が高いため、積極的に模擬面接をおこなうようにしましょう。
こちらのQ&Aでは面接の不安を解消する方法をキャリアコンサルタントが回答しています。併せて参考にしてみてください。
人前で話すことが苦手
「友人と話すのは大丈夫だけど、知らない人と話すことや人前に立つことが苦手」「相手が誰であれ人と話すことが苦手」、こういったことを自覚している場合は、ぜひ本番を迎える前に模擬面接をおこなっておきましょう。
面接という場を事前に体験し、本番の雰囲気のなかで話す練習を重ねていけば、実力が身に付き、やがて自信も身に付きます。人前で話すことが苦手で面接に不安を感じている人こそ、模擬面接をおこない状況を改善しましょう。
緊張しやすい
初対面の人に普段考えることもないような質問を投げかけられ、決まった時間のなかで回答することを求められる面接は誰でも緊張するもの。ましてや緊張しやすい人にとっては、面接のことを考えるだけで緊張や不安を感じてしまうこともあるでしょう。
緊張で本来の実力が出せずに面接で落ちてしまったという人は毎年大勢います。だからこそ、事前に面接の流れや雰囲気をリハーサルとして体験でき、いわば慣れることで緊張を緩和させる効果がある模擬面接は、緊張しやすい人にとって非常に重要な面接対策となります。
「不安」はすべて未来に対して起きるものです。「これからどうなるのかわからない」と、やったことがないから不安になり緊張するのです。
そのため「慣れ」を会得すると不安は和らぎ緊張しなくなります。模擬面接でさまざまなパターンを経験し、慣れを自分のものにしましょう。
これまで面接をほとんど受けたことがない
就活を始めたばかりや、まだ面接を受けていない人は、雰囲気や流れが理解できておらず、面接で上手く受け答えができていない可能性が高いです。
質問対策や面接のマナーを事前に確認して知識をつけたとしても、面接の場で実践できなければ意味がありません。リハーサルとしての模擬面接は実践できる場になるので、ぜひ模擬面接はおこなっておきましょう。
面接に落ち続けている
面接に落ち続けている人は、誤った面接対策をしていたり、面接対策が不十分である可能性が高いです。これまでと同じような面接対策を続けていても、状況はなかなか改善しません。
質問への回答内容のチェック、面接時の態度の改善、そして面接の雰囲気に慣れることもできるといった、まさに網羅的な面接対策である模擬面接であれば、「面接に落ち続けてしまう」という状況を改善できる可能性が高いです。
面接に落ち続けている状況が続けば、モチベーションも失われてしまいます。状況を変えるためにも、有効的な手段である模擬面接をぜひ選択してみましょう。
なぜ面接に落ちるのかわからない
入念に準備をしても、面接に落ちることはあります。しかし、面接に落ちてしまった後、「なぜ落ちたのか」といった理由が自分でわからない場合、次の面接までに改善することができず、また面接に落ちてしまう可能性があります。
模擬面接は客観的な視点でのフィードバックが得られるため、気づかなかった改善点が見つかりやすいです。面接に落ちてしまった後は原因を見つけて改善することが重要だからこそ、面接に落ちてしまった理由がわからない人は模擬面接をおこない、原因を解明するようにしましょう。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る模擬面接に抵抗がある人は「事前トレーニング」と捉えよう
「面接」と聞くだけでネガティブな感情を持ったり、緊張してしまって模擬面接を受けようという気持ちになれない就活生は、「模擬面接」ではなく、面接で自分のベストパフォーマンスを出すための「事前トレーニング」として捉えることをおすすめします。
事前トレーニングを繰り返すことで無自覚だった改善点が見えてくる
事前トレーニングでは、自分だけではどうしても気付けない面接官の視点で細かいフィードバックをもらい、本番に備えてピンポイントで対処することができます。そして面接での自分のパフォーマンスに自信が持てるようになるという大きなメリットがあります。
たとえば、面接官の質問に答えているときに無意識に自信がなさそうな表情を見せていたり、緊張のあまり貧乏ゆすりが出るなど、身体の一部が不自然な動きをしているにもかかわらず、自覚がないため自分では直しようが無い場合も、模擬面接を事前トレーニングとして繰り返せば、本番でそうならないように練習することができます。
模擬面接で第三者の客観的なアドバイスをもらうことで、模擬面接を受けずに自己流で運日対策する就活生よりも心に余裕を持って本番を迎えられるようになりますよ。
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確認しておこう! 模擬面接の実施方法
模擬面接は複数人でも1人でもおこなうことが可能です。それぞれにメリットがあるため、自身の環境と求めている要素に合わせて選ぶようにしてください。
複数人でおこなった模擬面接の振り返りを1人での模擬面接でおこなう、といったように、組み合わせて実施することも効果的です。
ここでは模擬面接の実施方法をそれぞれ解説しているので、まずは内容を確認して、自分にあった方法はどれかを選んでみましょう。
1人でおこなう
1人で模擬面接をおこなうための4ステップ
- なるべく本番に近い環境を用意する
- 鏡を見ながら回答をする
- 回答している様子を録画しておく
- 録画を見返して改善点を見つける
模擬面接は1人でもおこなうことができます。目の前に面接官がいることをイメージしながら、用意しておいた質問に対し回答してみましょう。始める前にスーツを着たり、机と椅子を用意して姿勢よく座ったりと、なるべく本番に近い環境を用意しておくとより効果的です。
また、前に鏡を置いて、自分の姿をチェックしながら進めればたとえ一人でも姿勢や表情のチェックをしつつ練習をすることができます。自分の模擬面接の様子を録画して、見返しながら改善点などを探していくと効果的です。第三者に自分の姿を確認してもらえないからこそ、自分で自分の姿を確認する工夫が大切です。
一人で模擬面接をおこなう際は、第三者に見られていないことで気が抜けてしまい、緊張感を持ちづらいことに注意してください。本番に近い環境を用意したうえで、「本番のようにやるぞ」と意識して取り組むようにしましょう。
想定質問に対する回答が思いつかない場合、1人で模擬面接をしてみることがおすすめです。
適切な回答は書こうとしてもなかなか出てこないものですが、本番さながらに話してみるとよい案を思いつくことがあります。
友人とおこなう
友人と模擬面接をおこなうための6ステップ
- 模擬面接を友人に依頼する
- 本番に近い環境を用意する
- 質問してもらいたい項目や見てもらいたい部分を伝える
- 本番と同じように質問に回答する
- フィードバックを受けて改善点を確認する
- 面接官役もしつつ複数回繰り返す
模擬面接をおこなう際は、友人に頼むのが一番手軽です。友人に面接官を担当してもらい、頻出質問への回答内容や、面接時の姿勢や喋り方などを、第三者の視点でチェックしてもらいましょう。
アルバイトなども含めて過去に採用面接を受けたことがないという就活生は、いきなり初対面の人と模擬面接をするのも緊張してしまいますよね。
まず採用面接を受けたことがある友人に面接官役になってもらい、協力してもらうのが良いでしょう。
なお、模擬面接では就活生役としてだけでなく、面接官役として参加してみるのも効果的です。評価する側からの視点に立つとどこが目につくのかが把握でき、自分の面接時の態度や受け答えの改善に取り入れることができます。
友人と模擬面接をおこなうことの注意点としては、同じレベルの就活知識しかないことから改善点を見逃してしまう可能性があります。模擬面接は友人に依頼することと併せて、就活のノウハウと知識を備えている就活のプロにも依頼することをおすすめします。
就活のプロに依頼する
就活のプロと模擬面接をおこなうための5ステップ
- 余裕を持って模擬面接の依頼・予約をする
- 質問してもらいたい項目や見てもらいたい部分を伝える
- 本番と同じように質問に回答する
- フィードバックを受けて改善点を確認する
- 面接官役もしつつ複数回繰り返す
模擬面接は友人だけでなく、就職エージェントや大学のキャリアセンターなどの就活のプロに頼む方法もあります。これまで多くの就活生の模擬面接を経験してきているため、スムーズに模擬面接をセッティング、進行してくれます。
さらには、就活の最新知識も収集しているため、志望業界・企業に合わせた回答内容のチェックなども依頼できます。効果的な模擬面接が期待できるしょう。
就活のプロと模擬面接をおこなうことの注意点としては、即日で頼めるわけではないため、あらかじめ予約などをする必要がある点です。面接直前になって模擬面接をやろうと思っても、相手の都合が空いていない可能性があるため、余裕を持って依頼するようにしましょう。
志望企業の細かい事業内容や仕事内容を把握できているか不安な人は、就活のプロに模擬面接してもらうことがおすすめです。
知識と経験のあるプロであれば、学生自身では思いつかないような質問が投げかけられるケースもあり、より本番を想定した練習に近付きます。
本番を意識した模擬面接を始めるための事前準備
本番を意識した模擬面接を始めるための事前準備
- 対面かオンラインかを選ぶ
- 質問してほしい項目を書き出す
- 本番前に確認しておきたいチェックリストを作る
いざ模擬面接を始めようと思っても、何から手を付けて良いのかわからないといった人は多いはず。模擬面接を始めるためには、どんな質問をしてもらうか、どんなところをチェックしてもらうかを決めるといった、事前準備が大切です。
事前準備をしっかり進めておけば、模擬面接をいよいよ始める段階になったときに迷うことなく進行できます。ここでは模擬面接を始める前に準備しておきたい項目を解説するので、効果的な模擬面接をおこなうためにも内容を把握しておきましょう。
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対面かオンラインかを選ぶ
新型コロナウイルス感染症の影響も収まりつつあり、ここ数年は対面面接を実施する企業が増えてきました。一方で、オンラインの面接を継続する企業もあります。そのため、まずは志望企業の面接がオンラインなのか対面なのかを確認して、模擬面接の方式を選択しましょう。
なお、一次、二次面接はオンライン、最終面接は対面などと双方を組み合わせる方式を取る企業もあるので、模擬面接の方式で迷った場合はどちらも体験しておくことをおすすめします。
- 対面もオンラインも面接内容は大して変わらないと思います。対面で練習できていればオンラインは不要じゃないですか?
対面とオンラインはポイントが異なる! どちらも対策しよう
対面とオンラインは全く別のアプローチで対策すべきです。
たとえば、対面であれば学生の全身が面接官の視界に入っていますが、オンラインであれば胸から上だけに限定されます。そのため、対面のときは身振り手振りが有効に使えます。
一方でオンラインの場合は顔の表情の細かい部分までチェックできるので、目の動きをはじめとした表情の変化で大きく印象が変わります。
話し方についても同様です。対面では声の大きさやハリで差がつくのに対し、オンラインではマイクを通して声が伝わるので、リアルな場よりも活舌よく明瞭に話す必要があります。
これらのことを意識しつつ、それぞれ別物として練習しておきましょう。
こちらの記事ではWEB面接の詳しい対策や流れを解説しているので、オンラインの面接を控えている人は、この記事の内容を参考に模擬面接をおこないましょう。
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また、WEB面接ではなく電話で面接をおこなう企業もあります。電話面接の対策を知りたい人は、以下の記事をチェックしてみてくださいね。
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質問してほしい項目を書き出す
模擬面接を始める前に、セレクトした頻出質問など実際に質問してほしい項目を書き出しておきましょう。
本番でも聞かれるであろう質問を模擬面接で回答してみることで、詰まることなく回答できるか、回答内容がわかりやすいかといった評価にかかわる部分をチェックできます。
模擬面接で練習しておきたい頻出質問
- 自己紹介
- 志望動機
- 自己PR
- 長所と短所
- 将来のキャリアプラン
- 学生時代に力を入れたこと
- なぜ同業他社ではなく自社なのか
- 逆質問
面接において質問への回答は大きな評価基準になるため、自分の回答の実力や改善点を模擬面接でしっかりと確認しておきましょう。
頻出質問の詳しい回答方法はこちらの記事で解説しているので、回答が浮かばない人や不安な人は確認しておきましょう。
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上記の頻出質問の他にも網羅的に質問対策をしたい人は、以下の記事で面接で聞かれる質問を詳しく解説しているため、参考にしてください。
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面接の質問に回答するためには、事前準備が重要です。面接でよく聞かれる質問と回答例に加えて、質問に答えられない時の対処法についてもキャリアコンサルタントが解説します。伝え方を意識して、面接の質問対策をしましょう。
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他にも挫折した経験や失敗談など、マイナス要素を含む話は普段から話す機会が少ないため、事前に練習しておいたほうが良いと思います。マイナスな話をしつつも、最終的にプラスの印象を相手に与えるには入念な準備が必要です。
挫折経験や失敗談の答え方は以下の記事で詳しく解説しているので、回答に不安がある人はこちらの記事も参考にしましょう。
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本番前に確認しておきたいチェックリストを作る
本番前のチェックリスト
- 身だしなみに問題がないか
- 入退室のマナーを守れているか
- Webの環境は問題ないか
- 質問に対しわかりやすく回答ができているか
- 姿勢が悪くなっていないか
- 大きな声ではきはきと喋ることができているか
- 笑顔を忘れず相手の顔を見ることができているか
面接は回答内容だけでなく、姿勢や表情、喋り方など、総合的に評価されます。そのため、模擬面接では回答内容以外にもチェックをしてもらうようにしましょう。
さらには、自身の特にチェックしておきたい部分をリストにしておくとより効果的に改善点を把握することができます。
①身だしなみに問題がないか
身だしなみを整えることは社会人として当然のマナーです。身だしなみを整えきれないまま本番の面接に挑んでしまい、清潔でなかったり、だらしない印象を抱かれてしまえば良い評価は期待できません。
模擬面接で確認しておきたい身だしなみ
- 企業の指定する服装をマナーを守って着用しているか
- 髪の毛は整っているか
- 靴は汚れていないか
- カバンは面接に適したものか
- アクセサリーは外しているか
- 面接前に防寒具を外しているか
とはいえ、身だしなみというのは自分だけでは把握しきれない部分もあります。模擬面接の機会を活用して、客観的な視点から確認をしてもらうようにしましょう。
模擬面接を避けて面接の質問に答える準備だけに絞ると、面接の重要評価ポイントの一つである身だしなみに問題があることに気づかないまま本番を迎え、予想外に面接の評価が低かったというケースがあり得るので注意しましょう。
②入退室のマナーを守れているか
入退室の瞬間も面接に含まれます。入室は「面接が始まる」という緊張から、退出は「面接が終わった」という安心から、どちらも特に失敗をしやすい場面です。マナーを守った入退室がきちんとできているか模擬面接で確認しておきましょう。
入退出で確認しておきたいポイント
- 入室のノックの回数は3回
- 相手の返事が聞こえてから入室をしているか
- 面接官に完全に背中を向けないようにしてドアを閉めているか
- 静かにドアを開閉しているか
- 退出の前にドアの前で改めてお辞儀をしているか
- 退出後ドアをきちんと閉めているか
面接官にとって、入退出のマナーは守れて当たり前だと捉える人もいます。マナーが身についているか模擬面接でしっかりと確認し、身についていないようであれば無意識にできるようになるまで練習しておきましょう。
面接のマナーはこちらの記事で詳しく解説しているので、マナーに自信がない人は併せてチェックしておきましょう。
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絶対に落とせない面接のマナー! 「即不合格」にならないための作法
面接のマナーは合否をわける重要要素。念入りな対策が欠かせません。面接時の一連のマナーから身だしなみのマナーまでキャリアコンサルタントが徹底解説します。集団面接やWEB面接のマナーも紹介するので、参考にしてください。
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③Webの環境は問題ないか
オンラインの面接の場合、本番当日上手く回線がつながらなかったせいで進行に支障が出てしまえば、面接の準備をしてきた意味がありません。回線がしっかりとつながっているか、音声や映像に乱れはないか、オンライン形式の模擬面接で事前に確認しておきましょう。
なお、オンラインである場合はカメラに写る画角も大切です。背景に余計なものが写っていないか、きちんと表情が見えるか、オンラインだからこそ見える範囲には気を配りましょう。
WEB環境のチェックポイント
- ネットの接続状況に問題がないか
- 音声がはっきりと聞こえ、マイクも機能しているか
- カメラに映る範囲に余計なものが映っていないか
- 明るさに問題がなく、自分の表情がはっきりと見えるか
④質問に対しわかりやすく回答ができているか
質問に対する回答内容は、面接の評価を大きく左右します。そこで重要なのが、結論が明確にわかり、論理に矛盾のないわかりやすい回答ができているかという点です。
わかりやすく回答をするための効果的な方法としては、結論をまず伝えるようにして話を組み立てる「PREP法」がおすすめです。より相手が理解しやすいように話の構成を組み立てることができます。
入念に練られた回答内容であっても、わかりにくい内容であれば面接官に意図が伝わらず、魅力は半減してしまいます。面接は相互コミュニケーションの場なので、「相手がわかりやすいように話をする」というのは意識すべきポイントです。実践できているか模擬面接で確認するようにしましょう。
PREP法はできていても、その前に「回答になっているかどうかわかりませんが」「得意と言えないかもしれませんが」と前置きをすると何が結論なのかわかりづらくなります。
言い切る自信がなくてついそのような前置きをしてしまいがちですが、面接の場では避けるようにしましょう。
⑤姿勢が悪くなっていないか
緊張をしているとつい背中が丸まって猫背になってしまいがちですが、姿勢が悪いと自信がないように見えてしまいます。静かに深呼吸をして、背筋を伸ばすことを意識しつつ、姿勢に問題が無いか模擬面接で確認しておきましょう。
姿勢が悪いことで問題が起こるのは面接の時だけではありません。入社後に先輩上司や取引先の相手に対してもマイナスな印象を与えている可能性があります。姿勢1つで仕事のチャンスを掴むことも逃すことも有り得るのです。
⑥大きな声ではきはきと喋ることができているか
早口になっていたり、聞き取りづらい小さな声で喋っていては、伝えたいことも伝わりづらいですし、自信なさげな印象を残してしまいます。面接官も「元気がない」「入社しても上手くやっていけるだろうか」と、不安を感じざるを得ません。
模擬面接での質問への回答から、どの程度の声量なら聞き取りやすいのか、話すスピードに問題はないかなど、客観的な視点も交えつつ確認しておきましょう。録音をして、自分がはきはきと喋ることができているか確認してみるのも効果的です。
⑦笑顔を忘れず相手の顔を見ることができているか
面接は第一印象が大切です。表情は特に印象を左右するため、「笑顔を意識できているか」は大切なポイントです。面接官も人間なので、一緒に働く人を採用するとなれば、終始真顔や暗い表情で面接を受けている人よりも、笑顔で面接を受けている、活力を感じられるような就活生の方に好印象を抱くのは当然です。
加えて、相手の顔を見ずに会話をすることはビジネスシーンでは非常識となるため、面接の場においても求められるマナーとなります。笑顔を忘れず相手の顔を見ることができているか、模擬面接でしっかりと確認しておきましょう。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る「対話」ができているかどうかもチェックしよう
上記のポイント以外にも皆さんに意識してもらいたいのは、面接の場は応募先企業との「対話」の場でもあるということ。壁打ちのように質問に答えているだけでは面接官に興味を持たれず、また面接の流れもスムーズになりません。「この人にもっと質問したい」と思わせるような雰囲気を作るために、以下の点を意識し「対話」になるよう心がけましょう。
①覚えた答えも自然に話す
想定質問に対して回答を準備しておくのは大切ですが、暗記した答えを棒読みで話すとかえって印象が悪くなることもあります。暗唱口調にならないよう、回答をできるだけ自然に話せるように心がけましょう。
②求められている回答を探す
受けた質問にはやみくもに自分の言いたいことを伝えるのではなく、この会社、またはこの場の面接官はどのような回答を求めているのかを必ず念頭に置いて答えましょう。
③こちらからも共感を示す
よく話す面接官に当たったときは、その話を頷きながら熱心に聞き共感していることを示しましょう。人は自分の話を一生懸命聞いてくれる人に好感を持つものです。話に逆質問するのも良いでしょう。
事前に理解しておこう! 模擬面接の流れ
模擬面接の流れ
- 対面の場合は入退室も含めてスタートする
- 本番と同じように質問に回答する
- 終了後にフィードバックを受ける
- フィードバックをもとに模擬面接を再度おこなう
模擬面接がどういった流れで進行していくのかをあらかじめ理解しておかなければ、いざ模擬面接を始めたとしても、正しい流れや進め方がわからず本番の面接とズレた内容になってしまう恐れがあります。そうなれば、本番に活きるような対策にはなりません。
ここでは模擬面接の始め方から終了後の次への活かし方まで解説するので、効率よく、かつ模擬面接の効果をしっかり活かしきるためにも、しっかりと確認しておきましょう。
対面の場合は入退室も含めてスタートする
対面の場合は入退室からスタートをしましょう。「練習だから入退室はいいや」と手を抜いていては、本番でイメージ通りに動けない場合があります。
模擬面接であっても、実際に部屋の外に出てノックをするところから始めて、部屋を退出するところまでおこないましょう。
オンラインの場合は着席した状態から始めてOK
対面の場合は入退出を含めたうえで進める必要がありますが、オンライン面接の場合は入退室を含めなくて構いません。カメラの前で着席した状態からスタートしましょう。
本番でもオンライン面接であれば入退出から求められることはありません。入退室でマナーのアピールができない分、最初の挨拶や面接に取り組む姿勢などでアピールをしましょう。
- 模擬面接がオンラインの場合、背景はどうすれば良いでしょうか?
余計なものが映り込まないように注意しよう
実際の面接がオンラインであった場合、なるべく画面上に余計な物は映さないように注意する必要があります。たとえば机の上にある不要な物や、趣味の道具などプライベートなものはノイズになりますし、干してある洗濯物などが映るのも避けましょう。
模擬面接の場を活用して、あらかじめカメラに自分や部屋の背景がどう映っているかを確認してみてください。なるべく物が入り込まないように心がけましょう。
本番と同じように質問に回答する
模擬面接をスタートしたら、本番と同じように質問に回答をしていきます。なお、ここで「練習だから」と気を抜いたり、緊張感をもって取り組んでいないと、本番のための練習になりません。
可能な限り本番と同じ緊張感を持って、相手が本物の面接官だと思いながら質問に回答しましょう。
- 本番と同じように取り組まなければならないとは思っていますが、なかなか意識できません。どうすれば緊張感をもって進められますか?
目上の人や就活のプロと取り組もう
可能であれば、先輩や大学の教員など、自分が自然と適度な緊張感を持てる目上の人に協力してもらうのがベストです。
もしそれが難しく友人に協力してもらう場合は、模擬面接をビデオ撮影して、それをキャリアセンターや就職課の職員などに見てもらうと良いでしょう。その場合、どの部分で緊張感が足りないと感じたか具体的に指摘してもらうことで自分に足りない部分を認識できるようにします。
その部分を集中的に修正しながら模擬面接を繰り返しおこなうことで、適度の緊張感を持って面接に臨む方法がつかめるようになるでしょう。
終了後にフィードバックを受ける
模擬面接が終わった後は、面接官役の人から必ずフィードバックを貰いましょう。受け答えの内容は適切だったか、話し方はわかりやすかったか、声の大きさや表情に問題はなかったかなど、客観的な視点での評価をもらい、必ずメモを取りましょう。
改善点があれば本番までに練習して改善をし、良かった点があればさらに伸ばす。その積み重ねが面接突破につながります。
- フィードバックの内容に納得できない場合はどうすればいいですか?
納得できなくてもOK! ただし理由の分析は忘れずに
フィードバックはあくまでその人が「どう捉えたか」を伝え返すものなので、正しくないこともありますしすべてを取り入れる必要はありません。
大切なのはその人が「なぜそう捉えたのか」を検証することです。納得いかない理由や根拠をとことん分析してから取り入れるべきかどうか判断しましょう。
フィードバックをもとに模擬面接を再度おこなう
フィードバックを貰った後は、もう一度模擬面接をおこないましょう。改善点を意識しながら面接に臨むことで、頭で考えるよりも身に付きます。
せっかくフィードバックをもらったのに、その内容を取り入れることができなければ模擬面接を活かしきれたとはいえません。模擬面接は一度だけでなく、複数回繰り返すものであると覚えておきましょう。
- 模擬面接を複数回おこなう場合、どのくらいの頻度でおこなえばいいですか?
2週間に一度くらいのペースがおすすめ
就職活動がピークを迎えると、1週間のうちに何社も面接を受けることになります。この点を考慮すると、2週間に一度くらいは模擬面接を受けられると良いですね。長期間にわたってたまに受けるよりも、一定の期間で何度も実施する方が効果は高いと思います。
練習相手の都合もあるので、なるべく前もって計画を立てておいたほうが良いですね。
本番を意識した面接練習の方法はこちらの記事でも詳しく解説しているので、面接練習への理解をさらに深めたい人は参考にしましょう。
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面接の練習は目的意識をしっかり持つことが大切です。この記事では基本的な面接練習方法だけでなく、状況別の練習方法についてもキャリアコンサルタントが解説します。自分に合う練習方法を見極めて、本番の面接を突破しましょう。
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本番を想定した模擬面接をおこなうための6つのコツ
本番を想定した模擬面接をおこなうための6つのコツ
- 前日から本番と同じように事前準備をする
- なるべく本番に近い環境を用意する
- 本番の開催時間と同じ時間帯におこなう
- スーツを着て本番を意識しながら参加する
- 暗記をせずその場で考えて回答をする
- 本番に備えてさまざまな形式の模擬面接を受ける
模擬面接は本番の再現が大切だと解説しましたが、実際には本番ではないため、練習であるという前提が抜けず、緊張感を持って臨むことが難しいという人もいるはずです。
そういった人は、ここで解説をする、本番を想定した模擬面接をおこなうためのコツを確認しましょう。このコツを活用すれば、本番のリハーサルとして十分な模擬面接をおこなうことができます。
①前日から本番と同じように事前準備をする
本番を想定した模擬面接をおこなうためには、前日からの事前準備も本番を意識して進めてみるのが効果的です。持ち物の確認から面接マナーの振り返りなど、本番前日にもやるであろう準備をすることで、より本番を意識した模擬面接をおこなうことができます。
また、特に本番での忘れ物は絶対に避けたいですよね。本番を迎えてから「あれを持っていくべきだった」と慌てることがないように、いわば「準備の練習」として模擬面接の前日から本番と同じような準備をしておくと安心です。
面接に向けては、物理的な準備と心の準備の2種類がありますが、どれを忘れても当日は非常に焦ってしまい、面接で実力を発揮するのが難しくなってしまう恐れがあります。その準備レベルのチェックをする意味でも、準備の練習は有効ですね。
面接で必要な準備はこちらの記事で詳しく解説しているので、何を準備すべきかわからない人は参考にしてください。
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②なるべく本番に近い環境を用意する
面接での失敗談で「大きなビルの立派な会議室に入った瞬間、頭が真っ白になって何も話せなくなった」というのをよく耳にします。
質問の内容でなく「場」に圧倒される人は少なからずいるので、できるだけそれに近い環境で練習しておくのはとても大切です。
練習場所が食堂やカフェなど本番の面接とはまったく違うような環境では、いくら模擬面接を重ねても実際に面接の雰囲気に慣れることができません。
空き教室を使って対面の座席に座ってみたり、一対一になれる個室などを使ってみると効果的です。志望企業の面接形式が集団面接や面接官が複数人の予定ならば、複数人の友人に依頼をして1対1以外の環境を作ることをおすすめします。
③本番の開催時間と同じ時間帯におこなう
本番と同じ環境で模擬面接をおこなう場合、「時間」も非常に大切です。本番が午前中からの開催であることに対し、模擬面接を夜にばかりおこなっていては、コンディションに差があるせいで練習通りにいかないこともあります。また、違和感を感じて本来の実力を発揮できない可能性も。
誰もが緊張してしまう面接であるからこそ、些細な違和感や感覚のずれがミスを引き起こしかねません。本番の面接が何時からの開催なのかをまずは確認し、同じような時間帯に模擬面接をセッティングするようにしましょう。
面接の時間は志望先の企業によってばらばらです。朝、昼、夜、どのような時間でも柔軟に対応できるように慣れておきましょう。
なるべく夜ふかしなどはせず体調管理をおこなうことで、いつでも良いパフォーマンスを出せるようになります。
④スーツを着て本番を意識しながら参加する
志望企業がスーツを指定している場合、模擬面接でもぜひスーツを着用してください。面接の服装はスーツ、オフィスカジュアル、私服の3パターンにわけられますが、中でもスーツは特に着用のルールが多く、着慣れていないと細かいミスが残りがちです。
客観的な視点でチェックができる模擬面接で、しっかりとスーツを着用できているか確認するようにしましょう。
面接におけるスーツの最低限のマナー
- 紺か黒の落ち着いた色のスーツであるか
- サイズが合っているか
- ネクタイの結び方が合っているか
- 紺か黒の靴下で色を合わせているか
- 黒の革靴で汚れはないか
ただでさえ緊張しやすい面接の場でさらにまったく着慣れない服を着て挑むとなれば、気持ちに余裕がなくなってしまいます。「スーツをきて面接を受ける」ことの回数を増やしておくことは、緊張を緩和させるうえで大きく効果を発揮します。
面接での服装のマナーや注意点は以下で詳しく解説しているので、模擬面接前にこちらも確認しておきましょう。
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⑤暗記をせずその場で考えて回答をする
模擬面接は質問してもらいたい項目をあらかじめ用意することもあり、回答内容を事前に考えてしまいがちです。しかし面接で暗記して答えるのは棒読みになりやすいため、事前に回答内容を考え、暗記して答えてしまうようなことはできる限り避けましょう。
とはいえ、何の練習もせずいきなりその場で回答を考えるのは難しいです。だからこそ模擬面接を練習の場として活用し、その場で考えて話す特訓をしておくことが大切です。
本番では想定外の質問をされることもあります。そういったときに臨機応変に対応できるように、対応力を鍛える目的も含めて、模擬面接ではなるべくその場で考えて回答をすることに慣れておきましょう。
面接官役の人に、自己PRや志望理由など定型的な質問をした後、その内容について深掘りする質問を2~3度繰り返してもらうよう頼んでおきましょう。
回答を準備しておいた質問に関する詳細のため突発的に聞かれても答えやすく、そこから徐々に慣れることで瞬発力が身につきます。
⑥本番に備えてさまざまな形式の模擬面接を受ける
面接は1対1の個人面接が基本的には多いですが、グループ面接や面接官が複数人いることもあります。面接の形式はさまざまであり、進行の方法もそれぞれによって異なります。
一般的な面接の形式
- 個人面接
- グループ面接
- 面接官が複数人いる面接
- Web面接
本番の面接の形式と違った形式の模擬面接をおこなっていては、本番を迎えたときに「こんなこと模擬面接ではやらなかった」と焦ることになるかもしれません。まずは志望企業の面接形式がどんなものであるかを確認し、それに合わせて模擬面接の準備を進めましょう。
なお、事前に面接の形式がわからないこともあります。その場合は事前に形式を絞っての対策ができません。そのため、可能な限りさまざまな形式の模擬面接を受けるようにして、どんな形式の面接であっても対応できるようにしておきましょう。
面接本番を意識して模擬面接をおこなうために、面接のコツも理解しておきましょう。面接のコツはこちらの記事で解説しているので参考にしてくださいね。
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本番を再現した模擬面接を活用して選考を突破しよう!
模擬面接は準備に手間がかかるため、敬遠する人も多いです。しかし、模擬面接で得られるメリットは見逃すにはあまりに惜しく、模擬面接をした人としていない人とでは、面接対策の面で大きく差がつくことになります。
この記事で解説をした模擬面接の進め方から、本番を再現した模擬面接をおこなうコツを用いれば、効果的な模擬面接を迷わず始めることができ、選考突破に一気に近づきます。まずは志望企業の面接形式がどんなものであるかを調べるところから始めて、模擬面接の準備を始めましょう。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る模擬面接は手間がかかるからこそ本番で差がつく
採用面接では、就活生がその会社についていかによく調べ、自分なりに最善の準備をしたかどうかが、驚くほど如実に表れます。
多くの場合、面接官は複数同席していろいろな角度から就活生一人ひとりの様子を細かく観察するため、面接のためにどれだけ丁寧に準備してきたか、面接官にはすぐにわかります。そこで準備のレベルを上げるための有効な対策の一つが模擬面接です。
しっかり逆算して模擬面接をおこない自信を持って面接に臨もう
模擬面接は自分一人では実施できないため、適任者を探して日程を調整したり、実施してフィードバックをもらって自分の修正に取り組み、その成果を確認するなど、計画的に進める必要があります。
そのため、いつ模擬面接を受けるのが良いのか、また誰にやってもらうのが良いかなどを迷って後回しにしてしまいがちです。しかし、本番の面接日を視野に入れて模擬面接を適切なタイミングで適切な回数実施できれば、面接の準備にも自信が持てるようになり、精神的に大きな支えとなるでしょう。
面接を苦手だとする就活生が多い中、面接で自分の持っている力を最大限に発揮したいのなら、模擬面接を敬遠せずにぜひ積極的に活用してくださいね。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/留学カウンセラー
Shun Hayakawa〇大手就活メディアの営業を経て、現在は留学支援をおこなうアナザーストーリーの代表取締役を務める。キャリアコンサルタントとして学生の強みの発見から選考対策など幅広く支援
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
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