
すぐに問題を解きたい人はこちらをチェック!
SPIの「熟語の成り立ち」は言語分野で出題されます。熟語を形成するそれぞれの漢字がどのような関係性で結びついているのかを答える問題です。熟語の関係性は5つのパターンがあり、制限時間のなかでいかに素早く分類を判断するかが攻略の鍵となります。しかし、その関係性の把握が難しく、思うように得点が伸びないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
この記事では、年間2,000名以上の就活相談を受け、これまで延べ5,000名以上の学生のWebテスト対策をサポートしてきたキャリアコンサルタントの瀧本さんとともにSPIの「熟語の成り立ち」の解き方について解説していきます。解き方のコツや、対策方法についての解説があるため、ぜひ参考にしてみてくださいね。
SPIの「熟語の成り立ち」の練習問題10問を難易度別に紹介しています。自分の今のレベルを確かめてみましょう。
よりSPIの本番をイメージして対策したい人は、SPI対策模試にも挑戦してみてください。
問題に取り組む前に確認しよう! 熟語の成り立ちの解き方のコツ
SPIの「熟語の成り立ち」の問題は、語感や普段の使い方に引きずられやすく、誤答が起きやすい独特の問題です。特に、熟語を意味の全体像として覚えていると、漢字同士の関係を見抜くのが難しくなります。
この問題を解く前に覚えておいて欲しいポイントは2つです。
①選択肢のパターン
この問題で重要なのは、熟語の意味だけで判断せず、漢字一文字ずつの役割を文の構造(文型)としてとらえることです。
熟語の成り立ちの組み合わせには、以下のようなパターンが存在します。
・修飾関係:高速
・反対語の組み合わせ:軽重
・主語と述語の関係:日没
・似た意味の組み合わせ:温暖
・動詞+目的語:読書
このように複数のパターンがあるため、引っかからないように注意が必要です。
②解答のコツ
解くコツは、文型で自然な関係を考えることにあります。主語と述語の関係は「◯が◯する」、動詞と目的語は「◯を◯する」、似た意味や反対語は「◯と◯」、修飾語の関係は「どんな◯?」のように、当てはまるものを考えてみてください。
これらを意識するだけで難問の正答率が大幅に向上します。
SPI「熟語の成り立ち」練習問題10問|瀧本さんによる解説コメント付き
ここからは、SPI「熟語の成り立ち」の練習問題を10問紹介していきます。各設問に解き方の解説が付いているので、1問ずつ解き進めてみてくださいね。
「熟語の成り立ち」の問題に不安がある人は、「問題に挑戦する前に確認しておこう! 二語の関係を解く際のポイント」を読んでからチャレンジしましょう。
問題1(難易度:★☆☆☆☆)
問題
以下の熟語の成り立ちとして当てはまるものをA ~ E から選びなさい。
A 主語と述語の関係である。
B 動詞の後に目的語を置く。
C 似た意味を持つ漢字を重ねる。
D 反対の意味を持つ漢字を重ねる。
E 前の漢字が後の漢字を修飾する。
青空
選択肢
正解:E
「青い空」と読むことができ、前の漢字「青」が後の漢字「空」を修飾しています。
SPIの熟語の成り立ち問題では、二字熟語が「どの関係で組み立てられているか」を見極めることが重要です。
特に日常的な言葉ほど直感で判断しがちですが、「前の漢字が後ろの漢字に対してどんな意味の働きをしているか」を丁寧に確認すると正確に分類できます。
「主語+述語」、「動詞+目的語」、「意味の重なり」、「反対語の組合せ」、「修飾関係」のどれが最も自然に当てはまるかを、一度「◯い◯」「◯する◯」などに読み替えて判断してみましょう。
熟語全体の意味よりも、漢字同士の関係に着目するのがポイントです。
問題2(難易度:★☆☆☆☆)
問題
以下の熟語の成り立ちとして当てはまるものをA ~ E から選びなさい。
A 主語と述語の関係である。
B 動詞の後に目的語を置く。
C 似た意味を持つ漢字を重ねる。
D 反対の意味を持つ漢字を重ねる。
E 前の漢字が後の漢字を修飾する。
道路
選択肢
正解:E
「道」も「路」も、どちらも「みち」を意味する似た漢字を重ねてできています。
SPIの「熟語の成り立ち」を解く際は、まず二つの漢字が「どのような関係」で結びついているかを正確に見極めることが重要です。
特に、似た意味なのか、反対の意味なのか、あるいは一方が他方を説明しているのかを丁寧に判断しましょう。 読み方を「◯◯な◯」「◯◯する◯」のように言い換えてみると、修飾関係かどうかがわかりやすくなります。
また、同じ意味を重ねる熟語は、一字だけでも成り立つ言葉に似た意味の漢字を合わせて意味を強めている場合が多いため、両方の漢字の意味を個別に確認することがポイントです。
問題3(難易度:★★☆☆☆)
問題
以下の熟語の成り立ちとして当てはまるものをA ~ E から選びなさい。
A 主語と述語の関係である。
B 動詞の後に目的語を置く。
C 似た意味を持つ漢字を重ねる。
D 反対の意味を持つ漢字を重ねる。
E 前の漢字が後の漢字を修飾する。
登山
選択肢
正解:B
「山に登る」と読むことができ、動詞「登(る)」が目的語「山」の後に置かれています。(※訓読では「山に登る」ですが、漢文の構造としては「登(動詞)- 山(目的語)」となります)
熟語の成り立ち問題では、まず二つの漢字が「どのような文法的・意味的関係」で結びついているかを丁寧に分析することが大切です。
特に「動詞+目的語」のパターンは、間に助詞を補い「◯を◯する」のように訓読してみると、関係が見抜きやすくなります。 一方で、「前の漢字が後の漢字を修飾する」タイプは、「◯い◯」や「◯の◯」と読み替えることが可能です。
さらに、「似た意味」や「反対語」を重ねる熟語は、それぞれの漢字が単独で意味を成すか、あるいは互いに対応する概念かどうかをチェックすると判断しやすくなります。
熟語全体のイメージだけで決めるのではなく、漢字一つひとつの役割に注目することがポイントです。
問題4(難易度:★★☆☆☆)
問題
以下の熟語の成り立ちとして当てはまるものをA ~ E から選びなさい。
A 主語と述語の関係である。
B 動詞の後に目的語を置く。
C 似た意味を持つ漢字を重ねる。
D 反対の意味を持つ漢字を重ねる。
E 前の漢字が後の漢字を修飾する。
軽重
選択肢
正解:D
「軽い」と「重い」という、反対の意味を持つ漢字を重ねてできています。
熟語の成り立ちを判断する際は、まず二つの漢字が「似た意味」か「反対の意味」か、あるいは「一方が他方を説明(修飾)しているか」を見極めることが重要となります。
反対語を組み合わせた熟語は、軽重・大小・明暗など、相反する概念が対になっているのが特徴です。 一方、修飾関係の場合は、「◯い◯」や「◯の◯」のように読み替えてみると自然につながります。
熟語全体の意味だけで決めるのではなく、漢字が示す概念の方向性や対比に着目することがポイントです。
問題5(難易度:★★★☆☆)
問題
以下の熟語の成り立ちとして当てはまるものをA ~ E から選びなさい。
A 主語と述語の関係である。
B 動詞の後に目的語を置く。
C 似た意味を持つ漢字を重ねる。
D 反対の意味を持つ漢字を重ねる。
E 前の漢字が後の漢字を修飾する。
日没
選択肢
正解:A
「日が没する(沈む)」と読むことができ、「日」が主語、「没」が述語の関係になっています
熟語の成り立ちを判断する際は、まず二つの漢字を「文の要素」としてとらえ、どの関係が最も自然かを確認することが重要です。
特に「主語+述語」の関係は、熟語全体を「◯が◯する」と文章に読み替えると判別しやすくなります。
一方、「動詞+目的語」の関係は、間に助詞を補い「◯を◯する」と置き換えられるかがポイントです。 修飾関係であれば、「◯い◯」や「◯の◯」と読んでみて、しっくりくるかを確認しましょう。
問題6(難易度:★★★☆☆)
問題
以下の熟語の成り立ちとして当てはまるものをA ~ E から選びなさい。
A 主語と述語の関係である。
B 動詞の後に目的語を置く。
C 似た意味を持つ漢字を重ねる。
D 反対の意味を持つ漢字を重ねる。
E 前の漢字が後の漢字を修飾する。
着席
選択肢
正解:B
「席に着く」と読むことができ、動詞「着(く)」が目的語「席」の後に置かれています。(※構造上は「着(動詞)- 席(目的語)」)
熟語の成り立ちを見極めるには、まずその熟語を「和文(訓読)」として読み下したときに、どのような文型になるかを考えるのが効果的です。
特に「動詞+目的語」のパターンは、間に助詞を補い「◯に◯する」「◯を◯する」と自然に読み替えられるかで判断できます。
熟語全体の意味だけで判断せず、文型に読み替えて構造を分析することが最重要ポイントです。
問題7(難易度:★★★★☆)
問題
以下の熟語の成り立ちとして当てはまるものをA ~ E から選びなさい。
A 主語と述語の関係である。
B 動詞の後に目的語を置く。
C 似た意味を持つ漢字を重ねる。
D 反対の意味を持つ漢字を重ねる。
E 前の漢字が後の漢字を修飾する。
純益
選択肢
正解:E
「純粋な利益」と読むことができ、前の漢字「純」が後の漢字「益」を修飾しています。
熟語の成り立ちを判断する際は、二つの漢字が「どのような関係で意味を成しているか」を丁寧に観察することが重要です。
まず、熟語を「◯が◯する」「◯を◯する」「◯い◯」「◯の◯」といった文型に言い換えてみましょう。 特に修飾関係の熟語は、前の漢字が後ろの漢字の性質を補足しているため、「どんな◯か?」と問いかけると構造が見えやすくなります。
熟語のイメージだけで判断せず、漢字同士の役割と文法的なつながりに注目することがポイントです。
問題8(難易度:★★★★☆)
問題
以下の熟語の成り立ちとして当てはまるものをA ~ E から選びなさい。
A 主語と述語の関係である。
B 動詞の後に目的語を置く。
C 似た意味を持つ漢字を重ねる。
D 反対の意味を持つ漢字を重ねる。
E 前の漢字が後の漢字を修飾する。
市営
選択肢
正解:A
「市が営む(運営する)」と読むことができ、「市」が主語、「営」が述語の関係になっています。「国立」「県立」なども同じ成り立ちです。
熟語の成り立ちを見極める際は、まず二つの漢字を「文型に置き換える」と構造がつかみやすくなります。
特に「主語+述語」の関係を持つ熟語は、全体を「◯が◯する」と文章化したときに、自然な意味として成り立つのが特徴です。
熟語の「意味」だけでなく、漢字がどの役割を果たして並んでいるかを丁寧に分析することがポイントとなります。
問題9(難易度:★★★★★)
問題
以下の熟語の成り立ちとして当てはまるものをA ~ E から選びなさい。
A 主語と述語の関係である。
B 動詞の後に目的語を置く。
C 似た意味を持つ漢字を重ねる。
D 反対の意味を持つ漢字を重ねる。
E 前の漢字が後の漢字を修飾する。
安静
選択肢
正解:C
「安(やすい)」も「静(しずか)」も、どちらも「おだやか」である状態を示す似た意味の漢字を重ねてできています。「安らかに静かにする」とEやBのように解釈しがちですが、Cが最も適切です。
熟語の成り立ちを見極める際は、まず各漢字が「名詞や形容詞的な意味」を持つのか、それとも「動作」や「性質」を表すのかを個別に確認することが重要となります。
特に「似た意味」を重ねる熟語は、一見すると修飾関係に見えやすいですが、実際には両方の漢字が状態や性質を表し、対等(並列)に使われているケースが多いのが特徴です。
一方、反対語の組み合わせは、「軽・重」や「明・暗」のように、明確に対立する概念がセットになっている点が判断材料になります。
難易度が高い熟語ほど直感に頼らず、漢字一つひとつの本来の意味と性質を丁寧に見極めることが正解への近道となります。
問題10(難易度:★★★★★)
問題
以下の熟語の成り立ちとして当てはまるものをA ~ E から選びなさい。
A 主語と述語の関係である。
B 動詞の後に目的語を置く。
C 似た意味を持つ漢字を重ねる。
D 反対の意味を持つ漢字を重ねる。
E 前の漢字が後の漢字を修飾する。
雌雄
選択肢
正解:D
「雌(メス)」と「雄(オス)」という、反対(対)の意味を持つ漢字を重ねてできています。読み方(しゆう)や、「雌雄を決する」といった使われ方から、成り立ちを瞬時に判断するのが難しい問題です。
熟語の成り立ちを見極めるには、まず二つの漢字の「意味の関係」を丁寧に確認することが重要です。 特に難易度の高い熟語は、日常的な使われ方から連想すると文法構造を見誤りやすいため、注意が必要です。
似た意味や反対語の組み合わせを判断する際は、各漢字を切り離し、単独でどのような概念(性質・状態・名称)を表しているかを考えると精度が上がります。
上級レベルの問題ほど慣用的な使い回しに惑わされず、「漢字本来の意味同士の関係」を冷静に分析することが最も重要です。
練習問題が解けたら、次はSPI模試に挑戦して実力をチェックしてみましょう。
SPI「熟語の成り立ち」を解くためのポイント
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執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi





アドバイザーからワンポイントアドバイス
瀧本博史
プロフィールを見る熟語の成り立ちは基本のパターンを押さえることが得点UPにつながる
「熟語の成り立ち」の学習方法としては、まず代表的なパターンごとに熟語の構成例を理解し、瞬時に分類できるように暗記するのが効果的です。
よく出る5つのパターンがあるため、これらのパターンを確実に覚えたうえで、「軽重」「安静」「純益」「日没」「雌雄」といった誤答しやすい熟語を重点的に練習しましょう。また、初見の熟語に対しては、文型に変換して考える癖をつけることが応用力を伸ばすポイントです。
この分野は短期間でも成果が出やすく、1日20〜30分程度の学習を数日続けるだけでも十分なスコアアップが期待できるでしょう。ただし、効果には個人差があります。
直感的に判断するのではなく一文字ずつの意味をとらえよう
就活生にとって特に難しいのが、「似た意味」と「修飾関係」の区別や、「反対語」「主述関係」の見極めです。ここは重点的に対策すべき領域と言えます。
対策としては、直感的な判断を避け、すべての熟語を「文型」に変換して考えることが大切です。あわせて、漢字一文字の意味を再確認し、反対語のペアになっていないかを毎回チェックしましょう。
こうした対策を地道に続ければ、正答率は確実に向上します。SPIの「熟語の成り立ち」は語彙問題に比べて比較的難易度が低く、効率的に得点アップを狙えるおすすめの分野です。