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SPI非言語の「順列と組合せ」は、公式を使ってパターンを把握することと、正確な計算力が求められます。順列と組み合わせの公式を問題の状況に応じて使い分けることが、素早く正解を導き出すコツです。
この記事では、300名以上の学生のWebテスト支援をおこなってきた西さんとともにSPIの「順列と組合せ」の解き方を解説していきます。
記事の後半には練習問題を10問用意しています。「順列と組合せ」に苦手意識がある人や計算のやり方がわからない人は、本番の問題をスムーズに解けるように繰り返し練習しましょう。
よりSPIの本番をイメージして対策したい人は、SPI対策模試にも挑戦してみてください。
実際に問題を解く前に確認! 「順列と組合せ」の解答のコツ
SPI「順列と組合せ」の概要
- 問題パターン:積の法則、積の法則と和の法則、組み合わせと積の法則、余事象、順列、最後に当てはまらない場合を引く、同じものを含む順列
- 1問あたりの時間:1分
- 形式ごとの出題頻度:テストセンター(高)ペーパーテスト(高)Webテスティング(低)
- 順列と組み合わせを解くときのコツをわかりやすく教えてください!
順列と組み合わせのどちらを使うべきか正しく見極めよう
SPIの非言語分野で「順列(P)」と「組み合わせ(C)」を攻略する鍵は、公式を使い分ける前に「選んだものに順番や役割があるか」を考えることです。
たとえば、「リレーの走者を決める」なら順番が重要であるため順列ですが、「掃除当番を数人選ぶ」なら役割が同じであるため組み合わせを使います。
まずは問題文を読み、「並び替えたら別のパターンになるか」を確認しましょう。
おもなパターンには、一列に並ぶ「整列問題」、複数の部署に振り分ける「組分け問題」、そして隣り合う条件を指定された「セット問題」があります。
苦手な人は、まず状況を樹形図や図で書き出し、視覚的に「何が起きているか」を把握する習慣をつけると、判断の精度が飛躍的に高まります。
順列と組み合わせを解くための公式
SPI非言語の「順列と組合せ」を効率よく解くには、問題ごとに適切な公式を使うことが重要です。
順列と組み合わせの公式は、複雑な条件を整理するために役立ちます。それぞれの公式は、以下の通りです。
2つの公式
- 順列の公式
nPr=n(n−1)(n−2)⋯⋯(n−r+1)
r個の数の積
=n!(n−r)! - 組み合わせの公式
①nCr=nPr/r!
=n(n−1)(n−2)⋯⋯(n−r+1) / r(r−1)⋯⋯3⋅2⋅1
②nCr=n! / r!(n−r)!
SPI「順列と組合せ」練習問題10問|西さんによる解き方の解説付き!
ここからは、SPI非言語「順列と組合せ」の練習問題を専門家の解説付きで10問紹介します。この単元は一見複雑に見えますが、問題文から順列と組み合わせどちらの公式を使えるかを正しく判断できるようになれば、SPI非言語の得点源にできます。
「順列と組合せ」に苦手意識がある人やまだ1度も解いたことがない人は「問題を解く前に確認! 順列と組合せの解答のコツ」を読んでから、練習問題にチャレンジしてみましょう。
問題1(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
あるレストランのランチメニューには、メイン料理が6種類、セットのスープが3種類用意されている。メイン料理とスープをそれぞれ1つずつ選んで注文をするとき、組み合わせは全部で何通りあるか。
選択肢
正解:D
メイン料理の選び方が6通りあり、そのそれぞれに対してスープの選び方が3通りある。したがって、積の法則にもとづき「6×3」を計算すれば良い。単純な足し算をしてしまい「9通り」とする間違いや、2乗を計算して「36通り」とするミスが想定されるが、2つの事象が独立して起こる場合の組み合わせは掛け算で求められるため、18通りが正解となる。
「場合の数」は、公式を丸暗記するよりも「何が起きているか」をイメージすることが攻略の近道です。
今回のメニュー選びのように、異なるグループからそれぞれ一つずつ選ぶケースでは、積の法則を活用します。
メイン料理の6種類それぞれに対して、スープの選択肢が3種類ずつ存在すると考えてみてください。
1つ目のメインを選んだ場合も、2つ目のメインを選んだ場合も、同様に3通りのスープの組み合わせが生まれます。つまり、メインの数だけ「3通りの枝分かれ」が繰り返される構造になっているのです。
問題2(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
A、B、C、D、Eの5人が横一列に並んで整列をおこなう。このとき、Aのすぐ右隣にBが並ぶような並び方は全部で何通りあるか。
選択肢
正解:B
Aのすぐ右隣にBがいるため、ABを1つの塊として考える。これにより、塊1つと残りの3人(C、D、E)を合わせた合計4つの要素を並べる方法を求めれば良い。4つの要素を横一列に並べる順列は4×3×2×1=24通りとなる。単純な全員の順列である120通りや、AとBの左右を入れ替えて計算した48通りなどは誤りである。したがって、正解は24通り。
「特定の2人が隣り合う」という並び方の問題は、SPIの非言語分野では「2人をセットで1人として数える」のが鉄則です。
この考え方を使えば、複雑な計算をせずに正解を導き出すことができます。
通常、単に「隣り合う」という条件であれば、AとBが入れ替わる「BA」のパターンも考慮します。
しかし、今回は「Aのすぐ右隣にB」と位置が指定されているため、入れ替えを計算する必要はありません。
問題3(難易度:★★☆☆☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
新人研修に参加した8人を、2つのチームに分けることになった。Aチームが5人、Bチームが3人となるように分けるとき、チームの分け方は全部で何通りあるか。
選択肢
正解:C
8人のなかからBチームに入る3人を選べば、残りの5人は自動的にAチームに決まる。したがって、8C3を計算すれば良い。「8×7×6」を「3×2×1」で割ると56通りとなる。順列の計算をおこなって336通りとしたり、分母の階乗を間違えたりすることのないよう注意が必要である。2つのグループに分けるときは、一方のメンバーを選ぶ組み合わせを考えることで答えが導き出せる。
新人社員8人を「5人と3人」の2つのチームに分けるという問題は、一見複雑そうに思えるかもしれません。
しかし、実は「特定のチームに入るメンバーを1人ずつ選んでいく」という、組み合わせの基本の考え方で解けます。
SPIの組分け問題では、「1つのチームを決めれば、残りは自動的に決まる」という性質を理解しておくことが重要です。
まずは特定のグループに着目し、落ち着いて公式に当てはめることで、確実に正解を導き出せるようになります。
問題4(難易度:★★★☆☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
プロ野球のオールスターゲームにおいて、ファン投票によりパ・リーグから投手12人、セ・リーグから投手10人が選出された。各リーグから代表の投手を1人ずつ選んで対談をおこなうとき、対談の組み合わせは全部で何通りあるか。
選択肢
正解:D
パ・リーグの投手12人の中から1人を選ぶ方法は12通り、セ・リーグの投手10人の中から1人を選ぶ方法は10通りある。これらを組み合わせて対談をおこなうため、計算式は「12×10」となり、120通りが正しい。和の法則と混同して「22通り」としたり、順列の計算やリーグ内での組み合わせを選んだりしないよう注意が必要である。
異なるグループから代表を1人ずつ選ぶ際の「組み合わせ」を考える場合、算数の「積の法則(掛け算)」を使うことで、驚くほど簡単に正解を導き出せます。
今回のケースでは、パ・リーグの投手12人に対し、それぞれセ・リーグの投手10人との対談パターンが考えられます。
つまり、パ・リーグの1人目に対して10通り、2人目に対しても10通り……といった形で、10通りの枝分かれが12回繰り返されるイメージです。
このように、「パ・リーグから1人、かつセ・リーグから1人」といった形で、両方の事象が同時に、あるいは続けて起こる場合の数は、それぞれの選択肢を掛け合わせることで網羅できます。
問題5(難易度:★★★☆☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
0、3、5、8の四つの数字を組み合わせて3ケタの整数を作る。ただし、同じ数字を何回用いても良いものとする。このとき、500より大きい整数は何通り作れるか。
選択肢
正解:C
500より大きい整数となるのは、百の位が5または8のときである。百の位が5のとき、十の位は4通り、一の位も4通りの数字の選び方があるため、4×4で16通りとなる。同様に、百の位が8のときも16通り作ることができる。したがって、16+16を計算して32通りが正解となる。百の位に0が使えないことに注意しつつ、各桁の候補を正確に掛け合わせることが求められる。
この問題は、桁ごとに整理して考えるのが攻略のポイントです。同じ数字を繰り返し使える場合は、各桁に入る選択肢を順に掛け合わせる「積の法則」で導き出せます。
まず、百の位が500より大きくなるためには、百の位は「5」または「8」の2通りに限られます。
次に、十の位と一の位は「0、3、5、8」のいずれの数字を使っても良いため、それぞれ4通りずつの選択肢があります。
この条件を掛け合わせると、「2(百の位)× 4(十の位)× 4(一の位)= 32通り」であり、この中には、百・十・一の位が「5・0・0」となるケースが1通り含まれています。
500ちょうどは条件に含まれないため、最後にこれを差し引いて正解を導き出しましょう。
問題6(難易度:★★★☆☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
ある企業の研修に参加した新人社員9人を、3つの部署へ配属することとなった。営業部に2人、総務部に3人、開発部に4人を配属するとき、配属先の組み合わせは全部で何通りあるか。
選択肢
正解:C
まず、9人の中から営業部へ行く2人を選ぶ組み合わせは、9C2=36通りとなる。次に、残った7人の中から総務部へ行く3人を選ぶ組み合わせは、7C3=35通りとなる。最後に残った4人は自動的に開発部への配属が決まる。したがって、36×35を計算すると1,260通りになる。単なる順列の計算や、人数の重複を考慮しない計算ミスに気を付ける必要がある。
部署ごとの定員が決まっている中から、順番を考慮せずにメンバーを選ぶ「組み合わせ(C)」の考え方を使って導き出します。
複数の部署を同時に決めるため、それぞれの選択肢を掛け合わせる「積の法則」を適用するのがポイントです。
また、「まず特定のグループを選び、残った中から次のグループを選ぶ」という手順で整理すると、複雑な配属問題もスムーズに解けるようになります。
公式を当てはめるだけでなく、「選んだ後に何人残っているか」を意識してください。
問題7(難易度:★★★☆☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
赤、青、黄、緑、白、黒の6色のカラーコーンを横一列に並べる。このとき、赤の左隣には必ず青がくるように並べる方法は、全部で何通りあるか。
選択肢
正解:C
「赤の左隣に青」という条件は、左から「青赤」の順で隣り合うことを意味する。このため、青と赤を1つのセットとして固定し、残りの4色(黄、緑、白、黒)と合わせた合計5つの要素を並べると考える。5つの要素を並べる順列は5×4×3×2×1=120通りである。青と赤が隣り合うものの順序が指定されない場合の240通りと混同しやすいが、本問は並びが固定されているため、120通りが正しい。
「並び順が指定された隣り合わせ」の問題は、SPIの非言語分野において「セットで1つの塊とみなす」のが鉄則です。
青と赤をこの順番(青・赤)で固定し、粘着テープでぐるぐる巻きにした「特大コーン」をイメージしてください。
手元にはこの「青・赤セット」が1つと、残りの4色(黄、緑、白、黒)のコーンが4つ、合わせて5つの要素があることになります。
この5つの要素を横一列に並べる方法は、5の階乗、つまり「5×4×3×2×1」と計算できます。
問題8(難易度:★★★☆☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
ある部署のメンバー11人で社内清掃をおこなうことになった。会議室の清掃を担当するグループが9人、給湯室の清掃を担当するグループが2人であるとき、グループの分け方は全部で何通りあるか。
選択肢
正解:B
11人の中から給湯室を担当する2人を選べば、残りの9人は自動的に会議室の担当となる。そのため、11C2を計算すれば良い。「11×10」を「2×1」で割ると55通りとなる。11C9を計算しても同じ結果になるが、数の小さいほうで計算するほうが効率的である。掛け算のみの110通りや、単なる人数の足し算による間違いに気を付ければ、スムーズに正解を導き出せる。
社内清掃の役割分担を考える際、11人を「9人と2人」のグループに分ける場合は、SPIの非言語分野で頻出の「組分け」の考え方で解けます。
この問題のポイントは、「人数の少ないグループから先に決める」ということです。
11人の中から会議室の9人を選ぶ(11C9)のも、給湯室の2人を選ぶ(11C2)のも、実は結果として同じ組み合わせになります。
なぜなら、給湯室の2人が決まれば、残りの9人は自動的に会議室担当に決まるからです。
問題9(難易度:★★★★☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
1、2、4、6、9の5つの数字を組み合わせて3ケタの整数を作る。ただし、同じ数字を何回用いても良いものとする。このとき、620より大きい整数は何通り作れるか。
選択肢
正解:A
まず百の位が9のとき、十の位と一の位はそれぞれ5通りずつ選べるため、5×5で25通りとなる。次に百の位が6のときを考える。十の位が4、6、9であれば、一の位は5通りずつ選べるので、3×5で15通り。十の位が2のときは、一の位が1、2、4、6、9の5通りすべてで620より大きくなるため5通り。以上をすべて合わせると、25+15+5で合計45通りとなる。条件の境目を丁寧に分類することが重要である。
3ケタの整数の問題で「〇〇より大きい」という制約がある場合は、百の位の数字で「場合分け」をして考えます。
まず、百の位が「9」の場合、十と一の位がどの数字でも必ず620より大きくなります。各桁に使える数字は5種類なので、このパターンは「1×5×5=25通り」です。
次に百の位が「6」の場合を細分化します。十の位が「4・6・9」の3通りであれば、一の位は何でも良いため「3×5=15通り」となります。
また、十の位が「2」のときは、一の位が「1・2・4・6・9」の5通りいずれの場合でも620を上回るため、「1×5=5通り」です。十の位が「1」の場合は条件を満たせません。
問題10(難易度:★★★★☆)
問題
次の問いに対して、適切な答えを一つ選びなさい。
プロジェクトチームのメンバー12人が、3か所の出張先へ分かれて向かうことになった。アメリカへ3人、イギリスへ4人、フランスへ5人が行くとき、メンバーの割り振りの組み合わせは全部で何通りあるか。
選択肢
正解:C
12人の中からアメリカへ行く3人を選ぶ組み合わせは、12C3=220通りである。残りの9人の中からイギリスへ行く4人を選ぶ組み合わせは、9C4=126通りとなる。最後に残った5人は自動的にフランス行きとなる。これらは連続しておこなわれるため、積の法則により220×126を計算する。結果は27,720通りとなる。分母の階乗による割り忘れや、人数の数え間違いをしないよう注意して計算をおこなう。
出張先の割り振りなど、特定の人数ごとにグループを分ける問題は、SPIの非言語分野でも非常に得点しやすいパターンです。
順番を考慮せずにメンバーを選ぶ「組み合わせ(C)」の考え方を使い、各ステップを掛け合わせる「積の法則」で導き出します。
また、複数のグループを順に決めていく際は「選んだ後に残った人数」を次の計算に使うことが鉄則です。
練習問題が解けたら、次はSPI模試に挑戦して実力をチェックしてみましょう。
SPI「順列と組合せ」を対策する際のポイント
SPIの非言語に関する記事
◇非言語の対策
SPI非言語は対策すれば怖くない! 出題傾向や例題を徹底解説
SPIに関する記事
◇解答時間
SPIの解答時間を受検方式別に解説! 時間切れを防ぐコツ10選も
◇勉強法
効率抜群なSPIの勉強法|出題形式と頻出問題を踏まえた対策を伝授
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SPIの勉強時間をプロが解説! おすすめの進め方や重点ポイントも
「順列と組合せ」以外の練習問題も解いてみよう!
SPIは多くの分野に分かれています。練習問題を繰り返し解いて、苦手を攻略しましょう。
SPIのそのほかの練習問題
各分野の問題が解けたら、最後にSPI模試に挑戦してみましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi





アドバイザーのリアル・アドバイス!順列と組み合わせの問題は適切な型の当てはめがポイント
キャリアコンサルタント/西雄一教育研究所代表
西 雄一
プロフィールを見るSPIの組み合わせ問題を攻略する最大のコツは、問題文を読んだ瞬間に、順番が関係あるかを即座に判断し、公式へ当てはめる「型の習得」にあります。
また、多くの就活生が陥りがちな失敗は、すべての問題を解こうとして時間を浪費することです。
SPIは時間との勝負であるため、複雑な条件分岐が必要な難問は後回しにし、基本の「nCr」で解ける問題を確実に仕留める割り切りが重要となります。
順列と組み合わせのパターンを区別する練習を重ねよう
基本的な考え方として、選ぶ対象に役割の差がない場合は「組み合わせ(C)」、役割や順序がつく場合は「順列(P)」を使うという区別を徹底しましょう。
たとえば、代表2人を選ぶならCですが、議長と書記を選ぶならPです。この判断を無意識におこなえるまで、典型的な問題を繰り返し解く「パターントレーニング」が不可欠です。
練習の際はただ正解を出すだけでなく、計算過程で「約分」を先におこない、大きな数字の掛け算を避ける工夫も意識してください。こうした細かな技術の積み重ねが本番での焦りを防ぎ、確実なスコアアップにつながります。
まずは頻出のパターンを完璧に暗記することから始めましょう。