この記事のまとめ
- 玉手箱で答えを見ながら回答することは大きなリスクをともなう
- 企業は玉手箱で「高得点を取れること」だけを求めているわけではない
- 玉手箱を自力で攻略する方法を4ステップで解説
- WEBテストパーフェクト問題集
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この記事を読んでいる人におすすめ
就活でおこなわれる適性検査の一つである玉手箱ですが、高得点を取るために答えを知っておきたいという人は少なくないでしょう。
インターネットやSNSで調べれば、玉手箱の答えは簡単に入手することができます。しかし、答えを見ながら受検することは不正行為であり、その後にもさまざまなリスクがともないます。今後の就活のみならず、人生を左右してしまう可能性もあるのです。
この記事では、キャリアアドバイザーの古田さん、瀧本さん、適性検査対策講師の中村さんとともに、玉手箱の答えを見ながら受検することのリスクとその後の影響、企業が玉手箱から得たい情報、そして正攻法で突破する方法を解説します。これから玉手箱を受検しようとしている人や対策したいと思っている人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
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玉手箱で答えを見るのはNG! 選考に進むために正面突破できる方法を知ろう
玉手箱の答えを見ることのリスクはなんとなくわかっていても「正直答えを見ながら受検してもバレないだろう」と考えている人もいるかもしれません。
しかし、答えを見ながら受検すること、そして答えを入手することにはそれぞれリスクが潜んでいます。もし選考を突破して志望企業での内定を獲得できても、最悪の場合、内定取り消しの事態を招きかねません。
企業の意図を理解して正しい方法で選考に進むためにも、この記事ではまず企業が玉手箱から知りたい学生情報を解説します。企業の意図を正しく理解して、玉手箱を受検することの本来の目的を改めて考えてみましょう。
次に玉手箱の答えを入手する際に発生するリスクと、受検後のリスクを徹底解説します。不正をして玉手箱を受検することによって引き起こされるリスクへの理解を深めましょう。
最後に、答えに頼らずに玉手箱を攻略する方法を4ステップで紹介します。自分の力で突破して自信を持ってその後の選考に進むために、攻略方法を参考にしてくださいね。
「そもそも玉手箱が何なのかいまいちよくわからない」という人もいるかもしれません。こちらの記事で玉手箱について解説しているので、併せてチェックしてみてください。
玉手箱とは? 出題内容や突破するための解き方のコツを徹底解説
適性検査には複数の方法がありますが、SPIも代表的な適性検査です。玉手箱とSPIの違いを理解することで、それぞれに適切な対策方法を身に付けられるのでぜひこちらも参考にしてくださいね。
玉手箱とSPIは別物! 違いやそれぞれの出題内容・対策方法を解説
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玉手箱の答えは実際に出回っている! それでも利用は避けよう
実際のところ、玉手箱の答えは調べれば簡単に入手することができてしまい、監視型テストでなければ受検中は企業に気付かれないため、答えを見ながら受検する人もいます。
しかし、そもそも答えを見て解答することは不正行為にあたります。志望の企業で内定をもらうために玉手箱を確実に突破したいという気持ちもあるかもしれませんが、不正行為をして突破できたとしても、後ろめたい気持ちからその後の選考に自信を持って挑めなくなる可能性もあるのです。
また、答えを見て正答率が高い結果を出せても、実力がともなっていないことで企業の意図に反した結果になってしまいます。今後の就活に不利に働く可能性も大いにあるため、答えを利用して受検に挑むことは避けて、正攻法で突破することを目指しましょう。
答えを見ながら受検して性格テスト以外が高得点だったとしても、それは等身大の自分ではありません。入社後に「玉手箱が高得点だったから優秀だ」と過度な期待をされて辛い思いをすることになるのでやめましょう。
こちらの記事では、Webテストでのカンニングがバレるかどうかについて詳しく解説しています。実情を知るためにもチェックしてみてくださいね。
Webテストは調べながら受検するとバレる? 理由やリスクを解説
SPIについては、こちらの記事を参考にしてください。答えを見るリスクについてキャリアコンサルタントが詳しく解説しています。
SPIで答えを見るのはあり? 将来的なリスクと正しい対策法とは
正答率以外も企業は見ている! 玉手箱を採用するおもな意図
玉手箱で評価されるためには、高い正答率を叩き出すことがすべてだと考えている人もいるかもしれません。もちろん、採用の判断基準の一つとして企業が回答率を参考にしていることも事実です。
しかし、企業は正答率以外にも着目することで自社にマッチする人材であるかを確認しようとしています。企業の意図を理解せずに不正な手段で受検してしまっては、余計なリスクを被ることになり、本末転倒の結果につながりかねません。
企業が玉手箱を採用する本来の意図を正しく理解して、改めて玉手箱を受検することの目的を明確にしていきましょう。
基礎的な能力を持ち合わせているかを確認するため
玉手箱に必要な知識は実務に直結するとは限りません。そのため、企業は必ずしも受検者が満点を取ることを求めているわけではないのです。
企業側は、玉手箱で受検者が基礎的な能力を持っているのかを確認して、採用するのに値するのかを判断しようとしています。業務を遂行するうえでの基準を超えていれば、満点を取る必要はありません。
しかし、企業によって採用基準はさまざまです。基準がわからない限りは、高得点を目指して対策することは無駄にはならないでしょう。
言語問題では長文読解を中心にした文章の趣旨理解、計数問題では四則演算や図表の読解、英語問題は論理的読解と長文読解が中心で、効率的な読解力が求められます。これらが基礎的な能力とされますが、時間管理しながら解くことが重要です。
客観的にさまざま角度から応募者を理解するため
玉手箱は大きく「能力テスト」と「性格テスト」の2つで構成されています。企業は、これらの受検結果から問題に対する解決能力だけではなく、企業とのマッチ度を図ろうとしています。
企業は、能力テストでは計数・言語・英語から知的能力面、性格テストでは応募者の思考傾向や特徴・強みなどの性格面を把握できます。つまり、面接官の主観や思考を含まずに、受検者の能力や特徴を客観的な視点で理解することを目的としているのです。
面接では、主観的な要素が必ず入ってしまいます。表情や雰囲気、声の感じなどさまざまです。それでは企業が求める人材に一致しているかわからないこともあるため、より客観的な判断を下せるように性格テストを実施します。
応募者と企業が、互いにミスマッチにならないよう最善を尽くしているわけです。
能力テストに限らず、性格テストにも対策方法があります。こちらの記事で対策方法と落ちる人の特徴を詳しく解説しているのでチェックしておきましょう。
性格適性検査マニュアル|問題例付きで選考を有利に進める対策を解説
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玉手箱の答えを入手する4つの方法とそれにともなうリスク
不正な手段から玉手箱の答えを入手するのは良くないと思いつつも、調べれば簡単に入手できてしまうのが現状です。そのため、入手した答えを活用して玉手箱で高得点を狙おうとする人が絶えません。
しかし、入手する過程でさまざまなリスクが発生します。ここでは、玉手箱の答えを入手する4つの方法と各方法のリスクを解説します。潜んでいるリスクの危険性を改めて理解して、正しい方法で玉手箱を受検しましょう。
①インターネットで購入する
インターネットで玉手箱の答えを探していると、オークションサイトやnote、メルカリなどで販売しているものを見かけることがあるでしょう。中には解答集をMicrosoft Excelにまとめたものを販売している人もいます。
インターネットで入手できる答えは、内容の正確性が保証されていないだけでなく、信用できないサイトからダウンロードすることで危ないウイルスを拾ってしまうリスクもあるのです。
②SNSで入手する
SNSでは、玉手箱などの適性検査の答えを販売しているアカウントが存在しています。過去の学生が、自分で入手した答えをSNSで販売していることもあります。
インターネットで購入することと同様に、SNSで手に入れられる解答集も答えが必ずしも正しいものとは限りません。また、無料で答えを配布すると学生に連絡をし、その後に高額の情報商材を購入させられるといった被害も実際に出ています。
こういった被害に遭わないようにするためにも、SNSで販売されている情報は入手しないようにしましょう。
- 自分で入手していない場合でも、SNSでポストされている答えを見ることもダメなのでしょうか?
答えが間違っている可能性があるので避けよう
X(旧Twitter)で共有されている解答を参考にすることはおすすめできません。これらの答えは公式なものではなく信憑性が確認できないため、誤った情報をもとに準備するリスクがあります。
玉手箱の問題は、あなたの思考力や問題解決能力を評価するためのものです。そのため、自分自身の知識と論理的思考を駆使して答えを導き出すことが重要です。
信頼できる参考書や公式のガイドラインをもとに、自己学習と練習を積むことをおすすめします。
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しかし、書こうしてもネタが思いつかなかったり、学業やアルバイトで忙しく手つかずの学生も多いのではないでしょうか?
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(継続力が強みの場合)
③受検代行サービスを利用する
外部のサービスを利用して、自分の代わりに受検をしてもらうことも不可能ではありません。知人に報酬を払って代行してもらうやり方もあるでしょう。
しかし、そもそも代行受検は不正行為です。替え玉受検をおこない逮捕に至った事例もあるので、そこまでのリスクを負ってまでサービスを利用する必要があるか考え直してみてくださいね。
- 金銭が絡んでいない場合でも受検代行してもらうことは不正行為にあたるのでしょうか?
不正行為であり違法行為なため受検代行は依頼しないこと
お金を払っていようがいまいが、本人以外の人が受検すれば、企業を騙していることになります。Web上の検査であっても、電磁的記録に対応した処罰規定にある、何らかの罪に問われる違法行為です。かなり重い罪として罰金や懲役が科されます。
そのため、入社前に発覚した場合は内定取り消し、入社後に発覚した場合は懲戒解雇となる可能性があります。
企業が受検代行に対してあまり対策をしていないのは、適性検査の結果よりも、面接で話すことを重視しているためと言われています。だからといってバレなければ大丈夫とは思わないでください。秘密を抱えて生きるリスクを考えましょう。
④友人や先輩から譲ってもらう
友人や先輩が持っている答えを譲ってもらうことも、答えを入手する方法の一つです。実際に解いた答えもあれば、別の方法で入手した答えである場合もあります。
知人が不正な手段で答えを入手した可能性も拭えません。そういった手段で入手した答えを譲ってもらった場合も、不正行為に加担することになってしまいます。また、就活の時期になって答えをもらうために一方的に距離を詰めた場合、あなたに対して良い印象を抱く人はあまりいないでしょう。
「知らない間に不正行為に加担していた」という状況になってしまわないように、周りの人から玉手箱の答えを譲ってもらうことは避けましょう。
玉手箱を突破できても安心はできない! キャリアコンサルタントがその後のリスクも解説
答えを入手したり不正な方法で受検することは、先に述べた安全面などに関連するリスクだけでなく、将来的にもリスクがおよびます。もしその場を切り抜けられても、その後のリスクで職を失う可能性もありえます。
ここで、キャリアコンサルタントの瀧本さんから、不正な方法から受検を突破することによるその後のリスクについて解説してもらいます。その場凌ぎの方法が今後にどのような影響を与えるのかを知って、正しいやり方で受検することの意味を改めて理解しましょう。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る不正行為は自身の信頼性を損ない将来性を狭める行為
不正な方法を用いることは短期的には成功をもたらすかもしれませんが、長期的には重大なリスクをともないます。
不正行為は倫理的な問題を引き起こし、自身の信頼性と評判を損なう可能性があります。企業は倫理観を重視するため、このような行動は将来的なキャリアに悪影響を及ぼすでしょう。
そして、不正行為は自己成長の機会を奪います。適性検査は自己の能力や適性を理解するための重要な手段であり、不正に頼ることで自己の弱点や改善点を見落とすことになります。これは、職業生活において必要なスキルや知識の習得を妨げることになるのです。
ズルをする癖がついて価値観に影響を与えることも
不正行為は悪い習慣を形成する可能性もあります。一度不正をおこなうと、それが簡単な解決策であると認識してしまい、将来的にも同様の行動を取る可能性が高まります。これは、職業倫理や法的な問題に直面するリスクを高めるのです。
また、自己の価値観や自尊心に影響を与える可能性もあります。自分自身で成し遂げた成功に比べ、不正による成功は内面的な満足感や達成感を得ることが難しく、長期的な自己評価の低下につながることがあります。
時間がない人におすすめ!
WEBテスト対策問題集&模試が受け取れます
志望度が高い企業にWEBテストで落ちてしまうのは本当にもったいないです。しかし何冊も問題集を解くのは時間が足りないですよね。
そこで「WEBテストパーフェクト問題集」を活用しましょう。この問題集を使えば解く上で重要なポイントの解説を見ながら効率よく勉強することができます。
また本番形式の模試も付いているので、前もって本番の感覚をつかむことができますよ。
ぜひ活用してWEBテストを突破しましょう。
自力で突破を目指そう! 玉手箱の攻略方法4ステップ
玉手箱の攻略方法4ステップ
- 問題の出題傾向を押さえる
- 問題集を活用して問題に慣れる
- 実際の試験時間で解く
- 友人と協力しながら復習する
ここまで解説したように、不正に答えを入手したり答えを見ながら受検することは大きなリスクをともないます。
そして、玉手箱は基礎的な能力を測るための適性検査であるため、しっかりと対策をすれば十分に選考突破を狙うことができます。答えを見ずに自力で突破をするために、4ステップでできる玉手箱の攻略方法を参考にしてくださいね。
玉手箱の練習法については以下の記事でプロが詳しく解説しているので参考にしてみてください。
玉手箱はどう練習する? 対策のプロが出題内容別の対策方法を解説
- 玉手箱の対策は、一般的にどれくらいの時間をかけて勉強すれば実力が身に付きますか?
最低でも20時間の勉強時間を確保しよう
人によって異なりますが、目安としては20〜30時間くらい必要かと思います。ただ、一気にやるのではなく、毎日コツコツとやっていく方が頭に残ります。可能な限り余裕のあるうちに対策をしておきましょう。
各分野のレベル感を以下で説明するので、対策の参考にしてみてくださいね。
・計数科目
四則逆算は易しいですが、図表系の問題は難しいです。着眼点が大切になってくるので、ある程度演習しておく必要があります。
・言語科目
長文自体は比較的読みやすいですが、「設問が論理的に正しいか」「趣旨がどうか」などを判断するため、問われ方に慣れておく必要があります。
・英語科目
設問が英語なので苦手な人にとっては難しく感じるかもしれないですが、一つひとつの単語などを見てみれば、中学や高校で目にしたことのあるものばかりなので心配する必要はないでしょう。
ステップ①問題の出題傾向を押さえる
玉手箱は出題形式が決まっているため、各科目の傾向を知っておくことで対策につながります。正答率を上げるだけでなく、短時間で解答ができるようになりますよ。
計数科目ではよく使われる問題形式を覚えておくと、問題を見ただけで解き方がわかるようになります。あとは練習同様の解き方に当てはめて計算するだけなので、活用できるようにしておきましょう。
計数科目でよく出る問題例
- 192+▢=295-79
- 0.012=▢×0.0003
- (27-8)×6=(▢×1)(▢-1)
計数問題は問題形式が少ないので解法を押さえましょう。言語問題は長文の内容を理解する練習が必要です。英語問題は読解力を身に付けましょう。制限時間が短いですが、出題傾向は決まっているため対策はしやすいですよ。
計数問題に苦手意識のある人は以下の記事を参考にしてみてください。対策法や高得点を取るコツをまとめています。
計数理解テストの攻略法は? 講師直伝の高得点を取るコツを解説
こちらの記事内で玉手箱の例題を紹介しています。具体的にどういった問題が出されるのかを確認するために、ぜひチェックしておいてくださいね。
SHLテストの対策方法は? 例題付きで各問題を完全攻略
ステップ②問題集を活用して問題に慣れる
問題集には、過去に出題された問題や似たような問題例が記載されています。頻出問題に慣れておくことで、時間をかけずに本番の問題も解くことができるようになるでしょう。
練習問題を無料で提供している公式サイトやスマホアプリなどもあるので、スキマ時間にも対策を進めることができます。通学時間や移動時間を有効活用して徹底的な対策を目指しましょう。
公式サイト・アプリ | 特徴 |
---|---|
大人のための算数・数学教室 大人塾 | ・計数科目特化型の無料サイト ・制限時間が設けられていて前の問題には戻れないため、本番を意識して練習問題が解ける |
一般常識一問一答.com | ・分野別に問題が分かれている ・言語問題も項目が分かれているため本番を見越した対策ができる |
玉手箱 Webテスト 解説付き 就活対策問題集(Google Playのみ) | ・1項目5~10問程度の出題 ・最後に試験の合格率がわかるため自分の到達度が計れる ・問題数がやや少なめ |
玉手箱対策 計数 | 就活・転職対策アプリ(App Store/Google Play) | ・計数科目特化型の有料アプリ ・正答率などをデータの計測が可能 ・数値やグラフで学習記録を付けられる ・本番の時間配分で練習可能 ・分野別で計110問の用意あり |
玉手箱対策 言語 | 就活・転職対策アプリ(App Store/Google Play) | ・言語科目特化型の有料アプリ ・正答率などをデータの計測が可能 ・数値やグラフで学習記録を付けられる ・本番の時間配分で練習可能 ・分野別で計148問の用意あり |
こちらの記事では、適性検査の練習でおすすめのサイトや本、アプリを紹介しています。「どのサイトが一番自分に合っているのだろう?」と迷っている人は参考にしてみてくださいね。
Web適性検査の練習でおすすめのサイト7選|本やアプリも紹介
- 問題集を何回か繰り返し解いていると、問題の答えを覚えてしまって対策になっていない気がしています……。
答えを導き出す過程を意識してみよう
確かに何周もしていれば答え自体を覚えてしまってもおかしくありません。しかし、答えを導き出す過程が最も重要なのです。
たとえば、計数の図表の問題で答えを導き出す場合、「Aという情報とBという情報を比較すると、△△な関係性が見られるので、空欄には〇〇が入るのではないか」という流れで解を求めていきます。
つまり何度も何度も繰り返し問題集を解くのは、答え自体を覚えるのではなく、その答えを導くまでの過程(どのような理由でその答えに辿り着くのか)という部分を覚えておかなければならないわけです。
そうすることで、数字や条件が変わったとしても上手に対応できるはずです。本番の問題は表面的には違った問題に見えたとしても、中身の部分、すなわち答えを導くまでの過程の部分は問題集と同じというものばかりです。
勉強する際は答えを導くまでの過程を意識して対策をしていきましょう。
ステップ③実際の試験時間で解く
玉手箱では、各科目で解答時間が設けられています。また能力テストでは1問ずつ解答時間が制限されているため、後戻りすることができません。そのため制限時間内でどれくらいの問題を解くことができるかがカギになります。
練習の時点からタイマーを使用して本番の解くスピードを意識しながら練習しておくことで、実際に受検するときに焦らずに平常心で挑むことができますよ。
科目 | 出題形式 | 問題数/制限時間 |
---|---|---|
計数 | 四則演算 | 50問/9分 |
図表読み取り | 29問/15分 または 40問/35分 | |
表推測 | 20問/20分 または 35問/35分 | |
言語 | 論理的読解 | 32問/15分 または 52問/25分 |
趣旨判定 | 32問/10分 | |
趣旨把握 | 10問/12分 | |
英語 | 論理的読解 | 24問/10分 |
長文読解 | 24問/10分 |
玉手箱のうちの英語の科目の解答のコツをこちらで解説しています。例題も紹介しているのでぜひチェックしてみてください。
玉手箱の英語は10分で解ける? スラスラ解くコツを例題付きで解説
- 本番同様の時間制限で練習してみても、最後まで解き切れません。わからない問題は諦めて良いのでしょうか?
できる問題を解いて正答数を高めることを意識しよう
わからない問題は潔く諦めて次の問題に進むことをおすすめします。時間管理がこのテストの重要な要素であり、難しい問題に時間を費やすよりも解ける問題に集中して正答数を増やすことが重要です。
玉手箱は、問題の順番がランダムで出題ジャンルが一種類のみという特徴があります。各問題の難易度はそれほど高くないため、比較的平易な問題を素早く正確に回答することが求められています。
対策としては、問題集を1周して形式に慣れてから模擬テストを受けて自身の現状を把握し、練習時は制限時間を意識して解くことが肝心です。また、計数問題では電卓を使いこなすこと、わからない問題は飛ばして次に進むことを推奨します。
ステップ④友人と協力しながら復習する
友人や先輩から答えをもらうことにはリスクがともないますが、教え合うなど協力して対策を進めることは良い復習にもなり、実力の向上につながるでしょう。
協力して実際に受けた問題に対する解答集を作成すれば、出題傾向を知ることができます。自分一人で対策をすることも十分に可能ですが、仲間と協力すれば得られる情報もありますよ。
友人と協力して勉強するのは、とても素晴らしいことです。しかし、本番は一人で受検しなければなりません。つまり、自分に実力が身に付いていないと本番で結果を残せないということです。
知らず知らずのうちに友人に依存してしまっていたり、勉強しているようでしていなかったりしないよう注意する必要があります。
答えに頼らない正攻法で玉手箱を突破して選考に進もう
玉手箱の答えは、インターネットやSNSで調べれば簡単に入手することができるため、バレなければ良いと思って利用してしまう人も少なくありません。しかし、その場ではリスクを被らずに突破できても、その後の選考や将来にリスクはつきまといます。
正しい対策をして玉手箱を突破できれば、自分の実力で突破できたのだと自信を持ってその後の選考や面接に挑むことができるでしょう。
この記事では答えを見ながら玉手箱を受検することと答えを入手することのリスク、そして自分の力で攻略する方法を詳しく解説しました。各ポイントを押さえたうえで自信を持って玉手箱を突破し、志望企業への内定獲得を目指してくださいね。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見る玉手箱の先の選考を見据えた対策をしよう
「就職先が決まらないと心配される」「応援してくれる人を喜ばせたい」など、それぞれが抱える背景から、なんとしても内定に漕ぎつけたい気持ちはわかります。
しかし、入社後に活躍できるかは玉手箱だけではわからないため、玉手箱は「形だけ」という企業が多いのも事実です。
もちろん、得点が低すぎても困るので企業によって合格ラインは設定していますが、そこまで高得点にはしていません。
また、玉手箱の能力テストの得点よりも面接を重視している企業の方が多く、答えを見ながら高得点で入社したとしても、そのことを覚えている人は社内にはほとんどいないでしょう。そのため、答えを見ながら受検するリスクを取る必要はないのではないでしょうか。
不正行為をした後のリスクを今一度考えてみよう
「不正したけどバレずに入社できた」という経験は、その後も悪い意味で活かされてしまうものです。昨今ニュースで流れている大手企業の不正行為は、その延長線にあるのかもしれません。
自分に不正行為を許し続ける人生は幸せなのでしょうか? もう一度よく考えてほしいものです。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細適性検査対策講師
Akira Nakamura〇学校事務や大学講座運営などの企業にて、営業や講師、キャリア相談など幅広い業務を担当。現在はフリーランスとして、面接指導や適性検査「SPI」の講師を務める
プロフィール詳細