PwCコンサルティング内定者のES・再現面接を公開! 【27卒早期選考体験インタビュー】

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表

    Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう

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  • キャリアコンサルタント

    Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/ヒトノビ代表

    Tamao Koseki〇就職時は準備不足で苦労するも大手企業に入社。転職して実用書の編集者を10年経験し、独立。キャリアコンサルタント資格を取得し、現在は強みを引き出して活かす人材育成をおこなう

    プロフィール詳細

PORTキャリア編集部は2027年卒のPwCコンサルティングのビジネスコンサルタント職内定者にオンラインインタビューを実施しました。コンサル業界だけでも30社近く選考に進み、20社ほどのインターンに参加した内定者は、PwCコンサルティングを「良い意味でコンサルらしくない企業」と語ります。

「ファシリテーターをすると落とされると噂のGDでは逆張りで場を仕切った」「ケース面接では課題に対して自分なりの定義を設定しそれを面接官に伝えた」など、選考中に内定者が気を付けた点を余すことなく紹介します

記事内では、キャリアコンサルタントが内定者の良い点を解説し、今後の志望者に向けてアドバイスをしています。内定者の回答とプロのアドバイスを自身の選考対策に活かしてみてください。

PORTキャリア編集部(左)がPwCコンサルティング内定者(右)にインタビューを実施
PORTキャリア編集部(左)がPwCコンサルティング内定者(右)にインタビューを実施

知っておきたいPwCコンサルティングの情報

ここでは、PwCコンサルティングを志望する人に向けて、同社の基本情報や採用基準を紹介します。

1分でわかるPwCコンサルティング

PwCコンサルティング

世界4大会計事務所(Big4)の一つである総合コンサルティングファーム。経営戦略の策定から業務プロセスの改革、ITシステムの導入などの実行までを一気通貫で担っている。

監査、税務、法務など、PwCグループ内の法人と連携して、複雑な課題に対して統合的な解決策を提案できる点を強みとして持つ。

現在では、世界最古の戦略ファームを源流とする戦略部門(Strategy&)と、総合コンサルとしての強みの双方を活かして、DXやAI(人工知能)などのデジタル面を駆使した変革を目指している。

会社名PwCコンサルティング合同会社
設立年月2016年2月29日※組織変更による
(前身組織は1983年1月31日に設立)
代表者代表執行役CEO 安井 正樹
本社所在地〒100-0004
東京都千代田区大手町1-2-1
Otemachi One タワー
企業HPhttps://www.pwc.com/jp/ja.html
新卒採用HPhttps://www.pwc.com/jp/ja/careers/consulting/campus.html
会社情報

PwCコンサルティングの採用基準

PwCコンサルティングの選考において意識したい点を、内定者の声とともに紹介します。

内定者の考えるPwCコンサルティングの評価指標

  • 「やさしいコンサル」に合致する人間性
  • 「グローバル」に対する理解
  • コンサルタントとしての言語化能力
  • コンサル業界すべてに求められる論理的思考力

また、内定者の実感によれば、学歴による一律の排除は感じなかったといいます。ただし、どうしても学歴による壁があると感じてしまう人は、ほかの選考者との差別化が大事だと内定者は語ります。

Wさん
Wさんコメント
明確な学歴フィルターは感じませんでしたが、集まった学生を見ると、私の在籍校である同志社大学が最下層だったように思います。

いわゆる「高学歴」と呼ばれる人と同じ回答をしてしまうと落とされる可能性もあるので、抜かりない対策が必要です。

また、地方出身ということで、なかには関東圏の学生の雰囲気にのまれてしまう方もいると思います。自分を信じて選考に臨むことが大切です。
学歴を気にしてしまうBig4志願者のあなたにおすすめのQ&A(クリックして開く)

Big4コンサルを目指す場合に学歴はどのくらい必要ですか?

Big4内での同社の強みや特徴は何ですか? また今後の志望者へアドバイスをお願いいたします。

キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表

谷所 健一郎

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グローバル連携を通じた多角的で一貫した支援が強み

PwCコンサルティングは、Big4のなかでもグローバル連携と戦略から実行までの一貫性に秀でています。世界130カ国以上のネットワークを活かした「One Firm」体制により、海外案件の比率が高く、ナレッジ共有がスムーズな点が特徴です。

また、最上流の戦略策定から実行支援までをつなぐBXT Works(※)でのアプローチを掲げ、複雑な社会課題に多角的な専門性で応える立ち位置を確立しています。
 
志望者は、組織目標への共感を示したうえで、論理的思考力に加え、多様な専門家と協働する高い人間力を具体例で証明していきましょう。戦略と実行が融合した環境で何を成し遂げたいかを明確にし、変化に即応する主体性を持つことが重要です。

※BXT Works:PwC社が提唱する、Business、Experience、Technologyの3つを掛け合わせて変革を実現しようとするアプローチ方法(参考:イノベーションの実現を加速する「BXT Works」とは|PwC Japanグループ公式HP)

内定者のプロフィール

内定者のデータ
氏名W・Aさん(仮名)
卒年同志社大学 2027年卒
内定企業PwCコンサルティング、アビーム、JACリクルートメント、など
就職企業コンサルティングファーム
受験業界コンサル、人材
就活の軸起業に向けた環境があること、社員の方々が思いやりのあるコミュニケーションができること
就活軸の決定経緯将来自分がどうなりたいかをまず考え、そのための手段として必要なものを洗い出した
Wさん
Wさんコメント
将来的に起業を考えているので、その前段階として企業で学びたい意思を伝えていました。人柄だけでは起業は成り立たず、事業を立ち上げるためのビジネススキルが必要だと考え、コンサルティングファームに重きを置いて就活を進めました。

ちなみに、最終的にはベンチャーへ入社を決めました。これは起業という目標から逆算して、ベンチャー企業にて会社を作るフェーズにかかわることが、自分のキャリアに役立つと感じたからです。
コンサル業界や人材業界を目指す際に参考にしたい記事(クリックして開く)

PwCコンサルティングの選考フロー

PwCコンサルティングの選考は、ES(エントリーシート)やWebテストといった基本ステップに加え、GDやケース面接、そして「1day job」など、多角的に能力を見極められるフローになっているのが特徴です

年間を通じた採用をおこなっており、季節ごとに締め切りが設けられています。ここでは、前年度の選考フローを例にとり、応募者が最も多いと考えられる大学3年冬に開始するスケジュールを一般的な選考フローとして紹介します。

PwCコンサルティングの
一般的な新卒採用スケジュール
※前年度(2026年卒)実績にもとづく
本選考(26卒・冬/春ターム)
大学3年
1月
ES提出
形式:Web入力(マイページより提出)
大学3年
1〜2月
Webテスト(適性検査)
形式:Web(TG-WEB等)
大学3年
2月
GD(グループディスカッション)
形式:Web(Zoom等、事前課題提示あり)
大学3年
2〜3月
一次面接(ケース面接含む)
形式:Web(マネジャークラスとの対話・論理思考テスト)
大学3年
3月
1day job選考(ワークショップ)
形式:対面(オフィスにて1日かけてグループワークを実施)
大学4年
4月
最終面接(人事・パートナー)・内定
形式:Webまたは対面(役員による人物確認・覚悟の確認)

※自社グループ関連サービス就活会議の26卒スケジュールのデータをもとに作成
※正確なスケジュールは、PwCコンサルティングHP(選考情報)を参照のこと

Wさんは、3年次の春から夏にかけて実施されるビジネスコンサルタント職の選考に参加しました。

内定者が参加した選考スケジュール
本選考
2025年
5月頃
ES提出
形式:マイページ上
2025年
5月頃
Webテスト
形式:オンライン
2025年
6月頃
GD
形式:オンライン
2025年
6月頃
ケース面接・人物面接
形式:オンライン
2025年
7月頃
1 day job
形式:対面(東京オフィス)
2025年
8月頃
最終面接(人事・パートナー)・内定
形式:オンライン
Wさん
Wさんコメント
本格的に人数が絞られるのはGDとジョブ、そして最終面接です。特に、ジョブは5〜6人中1〜2人しか通過しないという噂があり、最終面接は鬼門といわれています。

また、Webテストはインターン・本選考にかかわらず同じ結果が使い回されるので、あまりに早まって選考を受けて悪い点数を取ると、その後の選考には進めなくなるので注意が必要です。

また、留学先からオンラインで選考に参加する際は「中国にいるので電波が悪くなってしまうかもしれない」「中国ではGoogle使用が難しいのでドキュメントの共有はできない」ということを伝えていました。

PwCコンサルティングの早期選考

Wさんは早期選考にて内定を獲得しました。応募時期がいくつかに分かれているPwCコンサルティングだからこその気を付けるべき点について確認していきましょう。

エントリー登録(全職種共通ES)

PwCコンサルティングの選考では、はじめに全職種共通のESの提出が求められます。このESの質問内容は学歴や留学経験、資格などについての設問が主です。そのため、特別な心構えの必要はなく、基本的な経歴を記入するものだと認識すれば問題ありません

Wさん
Wさんコメント
全職種共通のESで求められるのは、一般的な履歴書に書く内容のみです。個人情報入力的な立ち位置なので、こちらのESで落ちるということはまずないはずです。

Web適性検査

Wさんの受けたPwCコンサルティングのWebテストはTG-WEBでした。PwCの選考全体で結果が使い回されるため、可能な限り他社で練習を重ね、問題形式に慣れておくことをおすすめします

Wさん
Wさんコメント
PwCのWebテストは選考全体で結果を使い回されるため、一度きりのチャンスという点は注意が必要です。

問題数が少ないので覚えてしまったほうが早いと思います。4月頃から他社のTG-WEBを業界・業種問わずたくさん受けて練習しました。問題を覚えるための受験なので、申し訳ないとは思いつつ、それ以降の選考は辞退しています。

練習を重ねた結果、PwCのテストは「見たことがある問題だな」という気持ちで受けられました。実際、得点率は8割以上を確実に超えているはずです。

GD

PwCのGDでは、業界が抱える課題に対してグループで提案を考えます

Wさんによると、「やさしいコンサル」と呼ばれるPwCには「ファシリテーターをすると落ちる」「発言量が多いと落ちる」といった噂があるため、参加者たちはお互いの様子を見ながら進める雰囲気を持っていたといいます。

Wさんが参加したGDの様子

  • 面接官:1人
  • 学生:5~6人
  • 形式:オンライン
  • 時間:1時間程度
  • テーマ:一般的な業界の課題解決策(テーマの具体的な内容については守秘義務につき伏せる)
  • 雰囲気:和やかではあるがお互いの様子をうかがっているため、議論が進みにくい
Wさん
Wさんコメント
みんなが良い人になりすぎて議論が進まないことが多かったので、あえて積極的にファシリテーターのような役割をしました。

さらに、「この言葉の認識はこれで合っていますか」とわざと聞いて、前提を合わせるアピールをすることも有効だったと思います。

もし、自分より優秀な学生がいる場合は、知識で勝とうとするのではなく、その学生が言った発言に対して似ているけれど少し違う視点を投げかけると差別化になるはずです。

ケース面接

ケース面接は一対一でおこわれます。お題は口外禁止のため参加した人にしかわからないものの、GDのテーマが持ち越される場合や、まったく別のテーマが用いられる場合などさまざまです

Wさんの参加したケース面接の様子

  • 面接官:1人
  • 形式:オンライン
  • 時間:1時間
  • テーマ:守秘義務につき伏せる
  • 進め方:お題が与えられ、5分程度考えてから発表をする。40~45分程度のケース面接の後に、15~20分程度で人物面接(ガクチカや志望動機に関する質問)が実施される
  • 雰囲気:和やか
Wさん
Wさんコメント
たとえば、「売上を上げてください」というお題なら、「何年間で何億円上げることを売上と定義します」というふうに、みずから言葉の定義を絞って提示することが大事です。こうすることで、フィードバックで「何を根拠としているのか」「どのくらいが売り上げと言えるのか」といった鋭い質問を事前に回避できます。

実際のフィードバックでは、仮説思考の強さを評価してもらえました。また「こういう案もあるのでは? 」という提案もありました。

1 day job

1 day jobは、5~6人中1~2人しか通過しないといわれるほど、厳しくチェックされる場面です。PwCコンサルティングの選考で好まれる振る舞いを理解しましょう。

Wさんの参加した1 day jobの様子

  • 参加学生:50~60人(5~6人の班が10グループ)
  • 社員の数:約10~13人(各グループに1人+全体の司会や運営を担当する社員数名)
  • 形式:対面(東京オフィス)
  • 進め方:1時間程度の説明の後、1~2時間程度ワークし、中間発表をする。昼休みを挟んで再度ワークが2時間程度あり、全体での最終発表が1時間程度あった。最後にはフィードバックと座談会の機会が設けられる。
Wさん
Wさんコメント
評価は、メンターへアピールできるかどうかにかかっていると思います。ガツガツ行くのが好まれるというわけでもなく、「筋の良い意見」「発表姿勢」「質疑応答への積極的な回答」が見られていると感じました。ただし、1日しかないので、躊躇している暇はありません。

コミュニケーション能力があるか、案出しやまとめ役といった自分の役割を全うできているか、なども評価されると思います。「もう少し発言したほうが良かった」「ジョブ慣れしていないと思うから(後略)」というフィードバックをもらっていた学生もいました。

私がメンターに質問する際は、ただ聞くのではなく「自分はこう思いますがどうでしょうか」と仮説を持って臨みました。

座談会はフランクに進みます。
「仕切りすぎると落とされる」と噂されるPwCコンサルティングの1 day jobでは、どのようにアピールするのが効果的でしょうか?

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

プロフィールを見る

「やさしいコンサル」の本質を見抜きクライアントの成功を目指す

PwCのジョブで最も重要なのは、「優しさ(協調性)」を「議論の停滞」の言い訳にしないことです。WさんがGDやジョブで「あえて逆張りしてファシリテーターを買って出た」というのは、非常に良い戦略だと考えます。

「仕切ると落ちる」という噂の正体は、他人の意見を封じ込める「独善的なリーダー」が嫌われるということであって、議論を前進させる「導き手」を否定しているわけではありません。PwCが掲げる「Speak Up(発信する)」と「Work Together(協調する)」を同時に成立させるためには、以下の3点を意識するのが正解です。

①「問い」で場を動かす
Wさんが実践した「この言葉の定義はこれで合っていますか?」という確認は、まさにプロのコンサルタントの手法です。仕切るのではなく、「前提を揃えるための問いを投げる」ことで、優しさを保ちつつも議論を前に進め、結果として主導権を握ることができます。

②「仮説」を添えてメンターを頼る
「どうすれば良いですか?」という丸投げの質問ではなく「私は〇〇という理由でA案が良いと考えていますが、現場の視点ではどう見えますか? 」という仮説付きの質問は、メンターからの高い評価対象になります。

③質疑応答で「チームの盾」になる
最終発表での積極的な回答は、「自分が目立ちたい」からではなく「チームを守る」という姿勢です。これが、PwCの求める「個の強さ」と「チームへの貢献」の両立です。

Wさんの勝因は、PwCの「優しさ」を「甘さ」と履き違えず、「成果を出すための手段としての優しさ」として使いこなせた点にあります。

もしあなたが「やさしいコンサル」という言葉に戸惑っているなら、「クライアントに対して一番優しいのは、耳の痛い真実を伝えてでも、強いコミットメントで変革を成功させることだ」という視点を持ってみてください。そうすれば、選考での振る舞いも自然と「一歩踏み込んだもの」になるはずです。

職種別ES

1 day jobの後で、職種別のES提出が求められました。ここではビジネスコンサルタント職に応募したWさんのES回答を見ていきましょう。

ビジネスコンサルタント職を志望する理由

PwCコンサルティングの「【BC】ビジネスコンサルタント職」を志望する理由を、日本語でご記入ください。(400文字以内)
志望理由を記載する際は、以下の点に関して明確に触れてください。
・数あるコンサルティングファームのなかで、PwCコンサルティングを志望する理由
・「ビジネスコンサルタント職」で成し遂げたいこと

Wさんの回答

貴社を志望する理由は、戦略立案に留まらず、実行まで伴走する支援体制と、グローバルネットワークを活かした変革支援に魅力を感じたためだ。

特に業界・ソリューション双方の専門家が連携し、バリューチェーン全体にアプローチできる点において、複雑な企業課題に対して本質的な価値提供が可能であると考えた。

私は中国企業のアプリ開発プロジェクトに参画し、唯一の日本人メンバーとして日中間の橋渡しを担いながら、マーケティング戦略の立案・改善に携わった。
そのなかで、戦略を描くだけでなく、実行し続けることの難しさと重要性を実感した。この経験から、クライアントに深く入り込み、変革を実現するパートナーとして価値を発揮したいと考えた。

本職種としては、グローバル市場における企業の成長戦略立案から実行支援まで携わり、デジタル領域を活用した事業変革を推進したい。将来的には、日本企業と海外市場をつなぎ、新たな価値創造を実現したい。

Wさん
Wさんコメント
述べたいことを箇条書きにしてAIに入力することで志望動機を作成しました。もちろん、最後は自分の手で調整しました。

PwCのキーワードは「グローバル」だと感じたので、留学のエピソードを使っています

さらに、企業のHPをすべてコピペして、「求める人物像に合うようにして」という指示も加えました。

ちなみに、ビジネスコンサルタントは企業の課題に対する提案をおこなう仕事であるため、言語化能力や人柄が重視されると考えています。

現在の就活では、AIを使用することも対策の一つです。ツールをうまく活用できる能力も、コンサルタントに必要だといえるかもしれません。

ただし、企業によっては選考でのAI利用を制限、あるいは禁止していることも理解しておく必要があります。そのため、AI活用は自己分析や構成作成の補助にとどめ、Wさんのように実体験にもとづいた具体的なエピソードを掛け合わせるなどして、独自性を出す工夫も大切です。

最終選考

PwCコンサルティングの最終面接は重要局面といわれます。

Wさん
Wさんコメント
最終面接では、私の友人もほとんど落ちていました。ほかの選考に比べると倍率は高いと思っています。「一緒に働きたいです」「引き続きよろしくお願いします」という旨を言われた人でも落とされたということがよくあるようです

また、最終面接には人事面接とパートナー面接の2つのフェーズがあり、どちらを先に受けるかを選びます

多くの人が人事面接を先に受けるため、Wさんも同様の順序を選択しました。また、Wさんの場合、二つの面接日は同日だったといいます。Wさんの受けた最終面接の様子を把握して、今後の選考に備えましょう。

人事面接

ここまでのPwCコンサルティングの面接では、GDやケース面接といった内容が主だったため、ここで初めて学生について詳しく問われる、人物面接がおこなわれます。その名の通り、人事社員が担当する面接の様子を見ていきましょう。

Wさんの参加した人事面接

  • 面接官:人事担当者1名
  • 所要時間:30分程度
  • 形式:オンライン
  • 雰囲気:和やか
  • 質問内容:ガクチカ(深掘り多め)、志望動機(深掘り少なめ)
  • 補足:論理性よりは人柄やコミュニケーション力が見られる印象
Wさん
Wさんコメント
ちゃんとした人物面接はここが初めてで、人事面談前に職種別のESを提出したので価値観などが見られていると思います。コンサルにしては珍しく、圧迫面接や詰められるような雰囲気はありませんでした。

人柄やコミュニケーションの取り方を重視していると感じたため、自然体で臨んでみてください。

パートナー面接

パートナーとは、PwCコンサルティングの上位レイヤーの社員を指します。現場社員であるからこその視点を持っているため、人事面接とはアピール方法を変える必要があります

Wさんが参加したパートナー面接の様子

  • 面接官:パートナー1名
  • 所要時間:30分程度
  • 形式:オンライン
  • 雰囲気:雑談ベースではあるものの緊張感があった
  • 質問内容:ガクチカ、志望動機に加え、自分の将来や業界について
  • 補足:一緒に働きたいと思える「実務で使える人材」かどうかが見られる
Wさん
Wさんコメント
最終面接の質問内容は、面接官によってバラバラなようです。ここでケース面接を出された、という知人もいました

雰囲気は厳しくはないですが、パートナーは一緒に働く可能性を考えて面接をすると思うので、「実際に業務ができそうか」という視点で見られていることは意識したほうが良いです。

私が評価されたのは、回答の一貫性だと思います。

PwCコンサルティングの面接再現スクリプト【再現音声あり】

ここからは、実際の面接を再現した音声とトークスクリプトを掲載します。実際の回答の再現を聞いて、面接時の受け答えの参考にしましょう。

Wさん
Wさんコメント
将来の起業というビジョンを軸に、PwCの「人間性」や「やさしいコンサル」の魅力を結びつけ、一貫性を持った回答を心掛けました。
再現面接中のWさんとPORTキャリア編集部
編集部(左)が再現面接官を担当

学生時代に最も力を入れたこと(00:10~)

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面接官
学生時代に最も力を入れたことを教えてください。
内定者の回答(クリックして開く)

はい、私は現在、中国の〇〇に留学をしております。

その際に最も力を入れた活動といたしましては、学歴社会に悩む若者たちに対しての教育活動に最も力を入れました。というのも私の背景といたしまして、学費や留学費を自分自身で一部負担をして留学に行った背景がございます。

中国はやはり有名な学歴社会の国だと思っており、私がいる〇〇でもやっぱり裏路地とかに行くと物乞いをしている方や勉強ができない方が一定数いらっしゃって、そういった方々に私の背景とも重なって何かできることがないかというふうに考え始め、中国の学歴社会に対する教育事業に最も力を入れてまいりました。

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面接官
なぜ留学先に中国を選んだのですか?
内定者の回答(クリックして開く)

高校時代がコロナ禍で、中国に対する批判的な声が大きかった時期でした。SNS を見ても、中国は日本から出ていけ、中国人のせいで学校行事がなくなったなど、そういう声が最も寄せられていた時期だったと記憶をしています。

ただ、そうした意見を言っている方々の多くが、実際に中国に行ったことがなかったり、中国語を学んだことがなかったりすることに疑問を感じました。そのため、大学生活では実際に中国を自分の目で見てみたい。現地の方々と交流したい。そのような思いから留学を決断しました。

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面接官
国籍の違う人とコミュニケーションを取るときに心掛けていることはありますか。
内定者の回答(クリックして開く)

その人の文化、その人の文化の背景だったりだとか価値観をすごく意識するようにしていました。

具体的なお話をすると中国人の方々は返信スピードをすごく重視しています。というのも中国人の方々は1秒で返信が返ってくる、基本的には10分以内には絶対に返信するっていうような文化がございまして、というのも人が多ければ社会においてチャンスがすごい多いんですよね。いろんな方々に一斉送信して早く返信が来た人たちにこの仕事を任せてみようという文化があるので、そういったところを理解して、日本人は返信が遅いって言われるような人種なのかなと思ってるんですけれど、すごく返信スピードを意識してコミュニケーションを取るようにしていました。

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面接官
具体的に、現地での業務内で心掛けたことはありますか。
内定者の回答(クリックして開く)

相手のことを深く理解することを心掛けました。私は外国人という立場なので、お互いの文化や価値観を理解してもらうために、業務終わりの食事に誘われたら必ず行くようにしていました。中国の方はお酒が好きな方も多く、夜遅くまで飲むこともありましたが、積極的に参加しました。勧められた料理が口に合わないこともありましたが、食べる努力をするなど、歩み寄る姿勢を大切にしました。

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面接官
実際に中国に行ってみて、何か印象は変わりましたか。
内定者の回答(クリックして開く)

大きく変わりました。私は20年間大阪で生まれ育ってきており、大阪の人は関東の方から見るとお節介などと言われますが、中国の方は良い意味でそれ以上に情に厚く、お節介な方が多いと感じました。

たとえば、中国って日本のアプリ何も使えないんですよね。GoogleやLINEも使えないんですけれど、私が終電を逃してしまった時、電車にどうやって乗ったら良いか、バスにどう乗ったら良いかがわからず帰れなかった時に、たまたま通りかかった中国人の方が「どうしたの」と声をかけてくださり、ホテルまでのタクシーを呼んでくださって、一緒に帰ってくれたという経験があったので、そういう意味ですごい中国人の方々に対する印象は変わったと思っています。

コンサルティング業界の志望理由(04:50~)

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面接官
では続いて、コンサルティング業界を志望する理由を教えてください。
内定者の回答(クリックして開く)

こちらは少し回答が長くなってしまうのですが、私は現在、先輩と会社を立ち上げたり、学生起業にかかわらせていただいたりしており、将来的にも起業したいと考えています。

そうしたなかで就職活動を始めたのですが、起業して人の上に立つ、あるいは中心になる際に何が必要な力なのかを逆算して考えると、2つの点に辿り着きました。1つはビジネススキルを圧倒的なスピードで成長させること、もう1つは人間力や人柄を成長させることです。この2点が起業において大切だと考えています。

1番目のビジネススキルを伸ばすために最も必要なのはコンサルティングファームでの経験だと考え、後者の人間力に関しては人材業界だと思ったため、現在はコンサルティング業界と人材業界を中心に就職活動を進めています。

ただ、起業となると人柄だけではビジネスが立ち上がるわけではありません。そのため、コンサルティングファームでビジネススキルを磨きながら、人間力も高められるようなファームを志望している、というのがコンサルティング業界を志望する理由になります。

Wさん
Wさんコメント
端的に答える必要があるときは、「起業をしたい思いがあるものの、まだ領域は決まっていません。学生起業にかかわっていても、まだまだ世のなかや社会について知らないことが多くあると思っています。そのため、いろいろな業界の方々とかかわるチャンスがあり、社会の仕組みを知ることができるコンサルティング業界を志望している」と答えていました。

PwCコンサルティングの志望理由(06:16~)

アイコン
面接官
ではそのなかでもなぜPwCを志望するのか教えてください。
内定者の回答(クリックして開く)

これは先ほどの回答にもつながりますが、コンサルティングファームは周りの方からすると、数字とかデータをすごく重要視して話すあまり、どちらかというと冷たく見える、人間力(が乏しい)と言われてしまうことが多い印象を僕は持っています。

そのなかで先ほど挙げた起業に必要な2つのスキルの2つ目、人間力っていうところがPwCの社員の方々はすごい高いなというふうに思っております。実際にこの「やさしいコンサル」といったところを掲げているところや、人と人のコミュニケーションを重視されているところが、僕が求める起業家の将来像としてつながっているので、志望させていただいております。

ビジネスコンサルタント職の志望理由(07:11~)

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面接官
では、この職種(ビジネスコンサルタント)を志望する理由を教えてください。
内定者の回答(クリックして開く)

学生時代に頑張ったことでも挙げたように、中国でも、日本と中国をつなぐ架け橋となり、実際に中国企業で働かせていただいた経験がございました。そこで日本の素晴らしさ、または海外の素晴らしさを双方に伝えていきたいという将来のミッションを自分自身は持っています。

そのなかでPwCのビジネスコンサルタント職では、自身の専門分野を活かし、かつ海外の視点とも協力しながら、自分がしたいビジョンに向けて実務を積むことができるのではと思っているので、ビジネスコンサルタント職を希望いたしました。

将来のビジョンや夢(08:00~)

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面接官
将来のビジョンや夢は決まっていますか。
内定者の回答(クリックして開く)

ずっと述べさせていただいているように、起業したいなと思っています。具体的な年次では、35歳までに起業をしたいです。

入社して1~2年目は仕事や雰囲気に慣れる期間だと思っております。3~4年目でやっと自分自身の苦手分野や得意分野が見えてくるフェーズだと思っています。5~6年目でようやくコンサルタントとしての色がつき、自分はこういう領域が得意なんだ、だからこの分野をやってみよう、この業界に触ってみよう、と思う時期だと思っております。その後の7~10年目以降でやっと人のマネジメントにかかわれる役職や、少人数から大人数のマネジメントにかかわれると思います。

こうして10年前後でコンサルタントとしての、自分の慣れから人の育成までかかわれる、つまり起業までの一定のスキルが経験できるということになるので、目標として35歳をめどに起業したいと考えています。

アイコン
面接官
なぜ起業をしたいと思っているのか、もう少し詳しく教えてください。
内定者の回答(クリックして開く)

「自分のやりたいことをやる」という価値観をすごく大切にしているからです。

たとえば、留学経験も同様で、留学と聞くとアメリカ、オーストラリアなど英語圏を想像される方がほとんどなのかなと思います。そのなかで中国に行ったのも先ほどお伝えした理由で、自分がやりたいことをやってみたい人生だと思っています。

この就職活動においても、企業に属してしまうと、自分のやりたいことが100%できるかと言えば、イエスとは言えないと思っています。どういうことかと言うと、やはり上場している企業だと親会社の言うことを聞かないといけなかったり、株主からの声を反映したりと、自分がやりたいと思ったことを100%世のなかに出せるわけではないと思っています。

なので自分のやりたいこと、サービス、事業を100%世のなかに利益として出すためには、起業するのが僕の価値観に沿っていると思ったため、起業したいと考えています。

コミュニケーションで大切にしていること(10:27~)

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面接官
人とコミュニケーションを取るときに大切にしていることは何ですか。
内定者の回答(クリックして開く)

私自身、〇〇学部という学部に在学をしていて、コミュニケーションに重きを置いているような学部です。というのもたとえば英語や中国語を話せることは前提として、どういう言葉を選ぶかを中心に学んできました。

たとえば、声をかける際でも「おい」と声をかけるのと、「すみません」と声をかけるときの相手への印象が違うように、その相手の背景や価値観に合った言葉を選ぶように意識をしてコミュニケーションを取るようにしています。

逆質問(11:18~)

アイコン
面接官
それではこちらからの質問は以上といたします。何か質問はありますか。
内定者の逆質問の伝え方(クリックして開く)

いくつかご質問させていただければと思っています。

将来的に起業したいとお伝えしていたと思うんですけれど、その過程で大切になってくるのがマネジメント能力だと認識をしています。

そのなかで〇〇様(面接官の名前)がマネジメントをする際に意識をされていることとかがあれば教えていただきたいです。

アイコン
面接官
ほかに質問はありますか。
内定者の逆質問の伝え方(クリックして開く)

先ほどこれもお伝えしたように、学部が〇〇学部ということもあり、人と人とのコミュニケーションは社会人になってからも大切にしたいと思っています。

そのなかで、「やさしいコンサル」といったことを掲げられている点や、コンサルティングファームはコンサルティングファーム同士で仕事をするというよりは業界の方にプレゼンをするなど、コミュニケーション取る機会がとても多い業界だと思っています。

その際に面接官の方がコミュニケーションを取ることに意識をされていることがあれば教えていただければなと思います。

Wさん
Wさんコメント
「マネジメントとコミュニケーションにおいて心掛けている点」については、どの企業に対しても聞いていました。さらにそれに加えて、面接官の属性に合った質問をするのがコツです。

PwCの面接における「マネジメントで大切なこと」の回答は「部下の苦手を無理に克服させるのではなく、強みを活かせるように人を配置するのが役職者の仕事であり、そのためにはまずその人のことをよく知ることが大切である」でした。

私はそれに対して「コンサルティング業界のように人の入れ替わりが激しい業界では、苦手を克服するよりも自身の強みが活かせる領域にかかわることが自身のスキルアップにもつながると思うので、そうしたマネジメントの仕方を非常に魅力的に感じました」と自身の感想を述べ、面接官の回答に対する認識合わせをおこなっていました。
Wさんの回答が評価された理由を教えてください。また、今後の志望者へ面接に向けたアドバイスをお願いいたします。

キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表

谷所 健一郎

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自らの能力とビジョンを示し企業との親和性を述べたことが評価につながった

この内定者が評価された理由の一つは、同社のOne Firm文化に不可欠な異文化への適応力と客観的視点を具体的な事実で示した点です。

ネットの情報を鵜呑みにせず現地で一次情報をつかみに行く姿勢は、コンサルタントに必要な批判的思考を体現しています。また、返信スピードや会食を通じた信頼構築のエピソードは、同社が重視する人間力やコラボレーションの素養を十二分に証明しており、採用担当者の共感を得たはずです。

今後の志望者は、論理的思考力に加え、多様な価値観を抱える他者への想像力と誠実さを言語化しましょう。自身の野心やスキルアップだけでなく、なぜPwCの「やさしいコンサル」という姿勢が、自身のビジョンに不可欠なのかを論理的に語ってください。

内定者の「勝因」を分析

Wさん
Wさんコメント
PwCは良い意味でコンサルっぽくない企業です。一般的なコンサル業界や戦略ファームであれば、「ロジカル」「数値」「端的」などを意識する必要があります。

一方で、PwCは人柄や人間性にも重きを置いていると感じました。メンターとの距離は近く、各フェーズでされるフィードバックも定量的というよりは、話し方に関するものが多かったからです。

だからこそ、立ち回りに迷う人もいると思いますし、ほかのコンサルの選考とは違った雰囲気になることもあります。

コンサル業界のなかでも特殊な特徴を持つPwCコンサルティングの内定を、Wさんが獲得した背景を確認しましょう。

起業という軸にもとづいた回答の一貫性

どの質問に対しても「将来の起業」という軸からブレることなく回答できたことが、面接官への強い説得力につながったと考えられます。

Wさん
Wさんコメント
面接のために回答を準備していく、ということはしませんでした。もとから、起業するための手段と考えて企業選びをしているので、どの質問に対しても軸がぶれないんです。

「起業」という目標を抱えていなくても、自分自身のなりたい姿から逆算することで一貫性のある回答を作れます。まずは、人生で叶えたいことは何かを洗い出し、そのために必要な要素を見つけてみましょう。それを企業や業界の特徴と結び付けることで説得力のある回答になります。

周りの学生に埋もれない独自の立ち回り

Wさんは、内定者の特徴が均一化されるような企業では、同じ回答をしていては落とされると考え、あえて差別化できる動きや対策をしました。

Wさん
Wさんコメント
GDでは、PwCの特徴に合わせてみんなが良い人ぶりすぎたため議論が進みませんでした。そこであえて「やりすぎると落ちる」と噂されているファシリテーターになり、採用担当者に残す印象を調整しました。

また、企業研究においてはIR資料と株主向けのYouTube動画を見ました。逆質問でわざと「IR資料で気になったのですが……」「株主の動画を拝見して……」と切り出すことで「ほかの学生とは違う」という雰囲気を出しました。

Wさんの振る舞いに共通するのは「ほかの人がやらないことをやる」という点です。どちらも勇気や時間が必要な行動ではあるものの、採用担当者にとっての評価点の増加になる可能性もあります。

また、IR資料のどこを見たら良いかわからない人に対して、Wさんは以下のようにアドバイスします。

Wさん
Wさんコメント
IR資料のどこを見たら良いかわからない人は、まず売り上げの部分を見てみてください。多くの企業は新型コロナウイルス感染症によって業績が落ちています。

そこを境にして、私の場合は、売り上げが増えていたら「どういう課題に対してどのような打ち手で回復したのか」回復がそこまで見られないなら「今後どのように回復していく予定ですか」といった質問をしていました。

ほかにも、部門ごとの売り上げや、年収、従業員数、といった項目に着目しても質問がしやすくなるはずです。

このように、社会情勢や業界動向に照らし合わせて「その企業はどうなのか」といった視点で資料を見れば、企業理解が進むばかりか、逆質問を通したアピールの機会にもつながります。

コンサル選考の経験値と高い言語化能力

PwCの雰囲気はほかのコンサル業界と異なるとはいえ、コンサルティング業務に必要な資質には変わりはありません。

Wさんは事前に多くのコンサルティングファームの経験をしていたことで、ケース面接にも対応できました。また、自信も大きく変化したといいます。

Wさん
Wさんコメント
コンサルは、戦略ファームもベンチャーも受けていたので1 day jobやケース面接に対する抵抗が一切ありませんでした。ただ、一発目にPwCを受けていたら落ちていただろうと思います。

また、多くの練習を重ねたので、「どのケース面接が来ても私は答えを持っているんだ」くらいの自身を持って臨めました。「負けない」と思えるほど対策することは大切です。

言語化能力についていえば、ファシリテータをやりつつも、相手の意見をまとめて一つにする・要約するということを意識していたので、そこも評価されていたと思います。

Wさんは20社程度のインターンに参加したことで、コンサル業界で求められる振る舞いを身に付けていきました。実際の面接に参加しないまでも、第三者との練習や過去問での対策を通して、自信を持って選考に臨めることを目指しましょう

内定者の勝因は何だと考えられますか? また、今後の志望者に対してもアドバイスをお願いいたします。

キャリアコンサルタント/ヒトノビ代表

小関 珠緒

プロフィールを見る

徹底した企業理解と自己理解によって価値を生み出していた

内定者Wさんの勝因は、「入社後に価値を出せる人材である」という期待を、選考を通じて一貫して示せた点にあると考えます。

具体的には、①自分のなりたい姿を深く内省し言語化していたこと、②IR資料などをもとに企業課題まで踏み込んで考えていたこと、③企業理解を踏まえたうえで自分の視点や強みを打ち出していたことです。これにより、自己理解と企業理解を高いレベルで掛け合わせ、「入社後も自走し成長できる人材」というイメージを持たせたことが決め手といえます。

また、インターン参加数も20社と多く、コンサル業務の現場感覚を身に付けていた点も勝因の一つです。

今後PwCコンサルティングを志望する方は、「入りたい」ではなく「どう価値を出せるか」で語ることが重要です。

インタビュー中の編集部(左)とWさん(右)
インタビュー中の編集部(左)とWさん(右)
編集後記●選考に関してご友人の話もされていたことから、多くの方に囲まれるなかで自分の立ち位置を調整していける方なのだとお見受けしました。PwCの「やさしいコンサル」に合ったお人柄と、あえて逆張りをするという戦略のバランスは採用担当者にも評価された点だと考えます。すべて本心で語っていた誠実さと安定感も、起業という夢を掲げながらも採用担当者を「一緒に働きたい」と思わせた理由の一つだと思います。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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