PwCコンサルティング対策で気になるのは? (クリックして飛ぶ)
PORTキャリア編集部は2027年卒のPwCコンサルティングのビジネスコンサルタント職内定者にオンラインインタビューを実施しました。コンサル業界だけでも30社近く選考に進み、20社ほどのインターンに参加した内定者は、PwCコンサルティングを「良い意味でコンサルらしくない企業」と語ります。
「ファシリテーターをすると落とされると噂のGDでは逆張りで場を仕切った」「ケース面接では課題に対して自分なりの定義を設定しそれを面接官に伝えた」など、選考中に内定者が気を付けた点を余すことなく紹介します。
記事内では、キャリアコンサルタントが内定者の良い点を解説し、今後の志望者に向けてアドバイスをしています。内定者の回答とプロのアドバイスを自身の選考対策に活かしてみてください。

※この記事では、PwCコンサルティング内定を目指す人に向けて内定者のリアルな体験談や選考情報を掲載します。情報については可能な限り一次情報ソースにあたりファクトチェックをおこなっていますが、個人の経験をメインとするコンテンツの特性上、この記事の情報はヒントとしてご活用いただき、確認や最終的な意思決定はご自身の判断でおこなってください。
知っておきたいPwCコンサルティングの情報
ここでは、PwCコンサルティングを志望する人に向けて、同社の基本情報や採用基準を紹介します。
1分でわかるPwCコンサルティング
PwCコンサルティング
世界4大会計事務所(Big4)の一つである総合コンサルティングファーム。経営戦略の策定から業務プロセスの改革、ITシステムの導入などの実行までを一気通貫で担っている。
監査、税務、法務など、PwCグループ内の法人と連携して、複雑な課題に対して統合的な解決策を提案できる点を強みとして持つ。
現在では、世界最古の戦略ファームを源流とする戦略部門(Strategy&)と、総合コンサルとしての強みの双方を活かして、DXやAI(人工知能)などのデジタル面を駆使した変革を目指している。
| 会社名 | PwCコンサルティング合同会社 |
| 設立年月 | 2016年2月29日※組織変更による (前身組織は1983年1月31日に設立) |
| 代表者 | 代表執行役CEO 安井 正樹 |
| 本社所在地 | 〒100-0004 東京都千代田区大手町1-2-1 Otemachi One タワー |
| 企業HP | https://www.pwc.com/jp/ja.html |
| 新卒採用HP | https://www.pwc.com/jp/ja/careers/consulting/campus.html |
PwCコンサルティングの採用基準
PwCコンサルティングの選考において意識したい点を、内定者の声とともに紹介します。
内定者の考えるPwCコンサルティングの評価指標
- 「やさしいコンサル」に合致する人間性
- 「グローバル」に対する理解
- コンサルタントとしての言語化能力
- コンサル業界すべてに求められる論理的思考力
また、内定者の実感によれば、学歴による一律の排除は感じなかったといいます。ただし、どうしても学歴による壁があると感じてしまう人は、ほかの選考者との差別化が大事だと内定者は語ります。

いわゆる「高学歴」と呼ばれる人と同じ回答をしてしまうと落とされる可能性もあるので、抜かりない対策が必要です。
また、地方出身ということで、なかには関東圏の学生の雰囲気にのまれてしまう方もいると思います。自分を信じて選考に臨むことが大切です。
学歴を気にしてしまうBig4志願者のあなたにおすすめのQ&A(クリックして開く)
- Big4内での同社の強みや特徴は何ですか? また今後の志望者へアドバイスをお願いいたします。
グローバル連携を通じた多角的で一貫した支援が強み
PwCコンサルティングは、Big4のなかでもグローバル連携と戦略から実行までの一貫性に秀でています。世界130カ国以上のネットワークを活かした「One Firm」体制により、海外案件の比率が高く、ナレッジ共有がスムーズな点が特徴です。
また、最上流の戦略策定から実行支援までをつなぐBXT Works(※)でのアプローチを掲げ、複雑な社会課題に多角的な専門性で応える立ち位置を確立しています。
志望者は、組織目標への共感を示したうえで、論理的思考力に加え、多様な専門家と協働する高い人間力を具体例で証明していきましょう。戦略と実行が融合した環境で何を成し遂げたいかを明確にし、変化に即応する主体性を持つことが重要です。
※BXT Works:PwC社が提唱する、Business、Experience、Technologyの3つを掛け合わせて変革を実現しようとするアプローチ方法(参考:イノベーションの実現を加速する「BXT Works」とは|PwC Japanグループ公式HP)
内定者のプロフィール
| 氏名 | W・Aさん(仮名) |
|---|---|
| 卒年 | 同志社大学 2027年卒 |
| 内定企業 | PwCコンサルティング、アビーム、JACリクルートメント、など |
| 就職企業 | コンサルティングファーム |
| 受験業界 | コンサル、人材 |
| 就活の軸 | 起業に向けた環境があること、社員の方々が思いやりのあるコミュニケーションができること |
| 就活軸の決定経緯 | 将来自分がどうなりたいかをまず考え、そのための手段として必要なものを洗い出した |

ちなみに、最終的にはベンチャーへ入社を決めました。これは起業という目標から逆算して、ベンチャー企業にて会社を作るフェーズにかかわることが、自分のキャリアに役立つと感じたからです。
コンサル業界や人材業界を目指す際に参考にしたい記事(クリックして開く)
コンサルの志望動機
例文12選|コンサルの志望動機で必須のアピール内容とNG例を解説
人材業界に向いている人
人材業界に向いてる人の特徴8選! 仕事内容別に徹底解説
PwCコンサルティングの選考フロー
PwCコンサルティングの選考は、ES(エントリーシート)やWebテストといった基本ステップに加え、GDやケース面接、そして「1day job」など、多角的に能力を見極められるフローになっているのが特徴です。
年間を通じた採用をおこなっており、季節ごとに締め切りが設けられています。ここでは、前年度の選考フローを例にとり、応募者が最も多いと考えられる大学3年冬に開始するスケジュールを一般的な選考フローとして紹介します。
一般的な新卒採用スケジュール
※前年度(2026年卒)実績にもとづく
※自社グループ関連サービス就活会議の26卒スケジュールのデータをもとに作成
※正確なスケジュールは、PwCコンサルティングHP(選考情報)を参照のこと
Wさんは、3年次の春から夏にかけて実施されるビジネスコンサルタント職の選考に参加しました。

また、Webテストはインターン・本選考にかかわらず同じ結果が使い回されるので、あまりに早まって選考を受けて悪い点数を取ると、その後の選考には進めなくなるので注意が必要です。
また、留学先からオンラインで選考に参加する際は「中国にいるので電波が悪くなってしまうかもしれない」「中国ではGoogle使用が難しいのでドキュメントの共有はできない」ということを伝えていました。
エントリー登録(全職種共通ES)
PwCコンサルティングの選考では、はじめに全職種共通のESの提出が求められます。このESの質問内容は学歴や留学経験、資格などについての設問が主です。そのため、特別な心構えの必要はなく、基本的な経歴を記入するものだと認識すれば問題ありません。

Web適性検査
Wさんの受けたPwCコンサルティングのWebテストはTG-WEBでした。PwCの選考全体で結果が使い回されるため、可能な限り他社で練習を重ね、問題形式に慣れておくことをおすすめします。

問題数が少ないので覚えてしまったほうが早いと思います。4月頃から他社のTG-WEBを業界・業種問わずたくさん受けて練習しました。問題を覚えるための受験なので、申し訳ないとは思いつつ、それ以降の選考は辞退しています。
練習を重ねた結果、PwCのテストは「見たことがある問題だな」という気持ちで受けられました。実際、得点率は8割以上を確実に超えているはずです。
GD
PwCのGDでは、業界が抱える課題に対してグループで提案を考えます。
Wさんによると、「やさしいコンサル」と呼ばれるPwCには「ファシリテーターをすると落ちる」「発言量が多いと落ちる」といった噂があるため、参加者たちはお互いの様子を見ながら進める雰囲気を持っていたといいます。
Wさんが参加したGDの様子
- 面接官:1人
- 学生:5~6人
- 形式:オンライン
- 時間:1時間程度
- テーマ:一般的な業界の課題解決策(テーマの具体的な内容については守秘義務につき伏せる)
- 雰囲気:和やかではあるがお互いの様子をうかがっているため、議論が進みにくい

さらに、「この言葉の認識はこれで合っていますか」とわざと聞いて、前提を合わせるアピールをすることも有効だったと思います。
もし、自分より優秀な学生がいる場合は、知識で勝とうとするのではなく、その学生が言った発言に対して似ているけれど少し違う視点を投げかけると差別化になるはずです。
ケース面接
ケース面接は一対一でおこわれます。お題は口外禁止のため参加した人にしかわからないものの、GDのテーマが持ち越される場合や、まったく別のテーマが用いられる場合などさまざまです。
Wさんの参加したケース面接の様子
- 面接官:1人
- 形式:オンライン
- 時間:1時間
- テーマ:守秘義務につき伏せる
- 進め方:お題が与えられ、5分程度考えてから発表をする。40~45分程度のケース面接の後に、15~20分程度で人物面接(ガクチカや志望動機に関する質問)が実施される
- 雰囲気:和やか

実際のフィードバックでは、仮説思考の強さを評価してもらえました。また「こういう案もあるのでは? 」という提案もありました。
1 day job
1 day jobは、5~6人中1~2人しか通過しないといわれるほど、厳しくチェックされる場面です。PwCコンサルティングの選考で好まれる振る舞いを理解しましょう。
Wさんの参加した1 day jobの様子
- 参加学生:50~60人(5~6人の班が10グループ)
- 社員の数:約10~13人(各グループに1人+全体の司会や運営を担当する社員数名)
- 形式:対面(東京オフィス)
- 進め方:1時間程度の説明の後、1~2時間程度ワークし、中間発表をする。昼休みを挟んで再度ワークが2時間程度あり、全体での最終発表が1時間程度あった。最後にはフィードバックと座談会の機会が設けられる。

コミュニケーション能力があるか、案出しやまとめ役といった自分の役割を全うできているか、なども評価されると思います。「もう少し発言したほうが良かった」「ジョブ慣れしていないと思うから(後略)」というフィードバックをもらっていた学生もいました。
私がメンターに質問する際は、ただ聞くのではなく「自分はこう思いますがどうでしょうか」と仮説を持って臨みました。
座談会はフランクに進みます。
- 「仕切りすぎると落とされる」と噂されるPwCコンサルティングの1 day jobでは、どのようにアピールするのが効果的でしょうか?
「やさしいコンサル」の本質を見抜きクライアントの成功を目指す
PwCのジョブで最も重要なのは、「優しさ(協調性)」を「議論の停滞」の言い訳にしないことです。WさんがGDやジョブで「あえて逆張りしてファシリテーターを買って出た」というのは、非常に良い戦略だと考えます。
「仕切ると落ちる」という噂の正体は、他人の意見を封じ込める「独善的なリーダー」が嫌われるということであって、議論を前進させる「導き手」を否定しているわけではありません。PwCが掲げる「Speak Up(発信する)」と「Work Together(協調する)」を同時に成立させるためには、以下の3点を意識するのが正解です。
①「問い」で場を動かす
Wさんが実践した「この言葉の定義はこれで合っていますか?」という確認は、まさにプロのコンサルタントの手法です。仕切るのではなく、「前提を揃えるための問いを投げる」ことで、優しさを保ちつつも議論を前に進め、結果として主導権を握ることができます。
②「仮説」を添えてメンターを頼る
「どうすれば良いですか?」という丸投げの質問ではなく「私は〇〇という理由でA案が良いと考えていますが、現場の視点ではどう見えますか? 」という仮説付きの質問は、メンターからの高い評価対象になります。
③質疑応答で「チームの盾」になる
最終発表での積極的な回答は、「自分が目立ちたい」からではなく「チームを守る」という姿勢です。これが、PwCの求める「個の強さ」と「チームへの貢献」の両立です。
Wさんの勝因は、PwCの「優しさ」を「甘さ」と履き違えず、「成果を出すための手段としての優しさ」として使いこなせた点にあります。
もしあなたが「やさしいコンサル」という言葉に戸惑っているなら、「クライアントに対して一番優しいのは、耳の痛い真実を伝えてでも、強いコミットメントで変革を成功させることだ」という視点を持ってみてください。そうすれば、選考での振る舞いも自然と「一歩踏み込んだもの」になるはずです。
職種別ES
1 day jobの後で、職種別のES提出が求められました。ここではビジネスコンサルタント職に応募したWさんのES回答を見ていきましょう。
ビジネスコンサルタント職を志望する理由
PwCコンサルティングの「【BC】ビジネスコンサルタント職」を志望する理由を、日本語でご記入ください。(400文字以内)
志望理由を記載する際は、以下の点に関して明確に触れてください。
・数あるコンサルティングファームのなかで、PwCコンサルティングを志望する理由
・「ビジネスコンサルタント職」で成し遂げたいこと
Wさんの回答
貴社を志望する理由は、戦略立案に留まらず、実行まで伴走する支援体制と、グローバルネットワークを活かした変革支援に魅力を感じたためだ。
特に業界・ソリューション双方の専門家が連携し、バリューチェーン全体にアプローチできる点において、複雑な企業課題に対して本質的な価値提供が可能であると考えた。
私は中国企業のアプリ開発プロジェクトに参画し、唯一の日本人メンバーとして日中間の橋渡しを担いながら、マーケティング戦略の立案・改善に携わった。
そのなかで、戦略を描くだけでなく、実行し続けることの難しさと重要性を実感した。この経験から、クライアントに深く入り込み、変革を実現するパートナーとして価値を発揮したいと考えた。
本職種としては、グローバル市場における企業の成長戦略立案から実行支援まで携わり、デジタル領域を活用した事業変革を推進したい。将来的には、日本企業と海外市場をつなぎ、新たな価値創造を実現したい。

PwCのキーワードは「グローバル」だと感じたので、留学のエピソードを使っています。
さらに、企業のHPをすべてコピペして、「求める人物像に合うようにして」という指示も加えました。
ちなみに、ビジネスコンサルタントは企業の課題に対する提案をおこなう仕事であるため、言語化能力や人柄が重視されると考えています。
現在の就活では、AIを使用することも対策の一つです。ツールをうまく活用できる能力も、コンサルタントに必要だといえるかもしれません。
ただし、企業によっては選考でのAI利用を制限、あるいは禁止していることも理解しておく必要があります。そのため、AI活用は自己分析や構成作成の補助にとどめ、Wさんのように実体験にもとづいた具体的なエピソードを掛け合わせるなどして、独自性を出す工夫も大切です。
最終選考
PwCコンサルティングの最終面接は重要局面といわれます。

また、最終面接には人事面接とパートナー面接の2つのフェーズがあり、どちらを先に受けるかを選びます。
多くの人が人事面接を先に受けるため、Wさんも同様の順序を選択しました。また、Wさんの場合、二つの面接日は同日だったといいます。Wさんの受けた最終面接の様子を把握して、今後の選考に備えましょう。
人事面接
ここまでのPwCコンサルティングの面接では、GDやケース面接といった内容が主だったため、ここで初めて学生について詳しく問われる、人物面接がおこなわれます。その名の通り、人事社員が担当する面接の様子を見ていきましょう。
Wさんの参加した人事面接
- 面接官:人事担当者1名
- 所要時間:30分程度
- 形式:オンライン
- 雰囲気:和やか
- 質問内容:ガクチカ(深掘り多め)、志望動機(深掘り少なめ)
- 補足:論理性よりは人柄やコミュニケーション力が見られる印象

人柄やコミュニケーションの取り方を重視していると感じたため、自然体で臨んでみてください。
パートナー面接
パートナーとは、PwCコンサルティングの上位レイヤーの社員を指します。現場社員であるからこその視点を持っているため、人事面接とはアピール方法を変える必要があります。
Wさんが参加したパートナー面接の様子
- 面接官:パートナー1名
- 所要時間:30分程度
- 形式:オンライン
- 雰囲気:雑談ベースではあるものの緊張感があった
- 質問内容:ガクチカ、志望動機に加え、自分の将来や業界について
- 補足:一緒に働きたいと思える「実務で使える人材」かどうかが見られる

雰囲気は厳しくはないですが、パートナーは一緒に働く可能性を考えて面接をすると思うので、「実際に業務ができそうか」という視点で見られていることは意識したほうが良いです。
私が評価されたのは、回答の一貫性だと思います。
PwCコンサルティングの面接再現スクリプト【再現音声あり】
面接再現音声スクリプトを見る
ここからは、実際の面接を再現した音声とトークスクリプトを掲載します。実際の回答の再現を聞いて、面接時の受け答えの参考にしましょう。


学生時代に最も力を入れたこと(00:10~)
コンサルティング業界の志望理由(04:50~)

PwCコンサルティングの志望理由(06:16~)
ビジネスコンサルタント職の志望理由(07:11~)
将来のビジョンや夢(08:00~)
コミュニケーションで大切にしていること(10:27~)
逆質問(11:18~)

PwCの面接における「マネジメントで大切なこと」の回答は「部下の苦手を無理に克服させるのではなく、強みを活かせるように人を配置するのが役職者の仕事であり、そのためにはまずその人のことをよく知ることが大切である」でした。
私はそれに対して「コンサルティング業界のように人の入れ替わりが激しい業界では、苦手を克服するよりも自身の強みが活かせる領域にかかわることが自身のスキルアップにもつながると思うので、そうしたマネジメントの仕方を非常に魅力的に感じました」と自身の感想を述べ、面接官の回答に対する認識合わせをおこなっていました。
- Wさんの回答が評価された理由を教えてください。また、今後の志望者へ面接に向けたアドバイスをお願いいたします。
自らの能力とビジョンを示し企業との親和性を述べたことが評価につながった
この内定者が評価された理由の一つは、同社のOne Firm文化に不可欠な異文化への適応力と客観的視点を具体的な事実で示した点です。
ネットの情報を鵜呑みにせず現地で一次情報をつかみに行く姿勢は、コンサルタントに必要な批判的思考を体現しています。また、返信スピードや会食を通じた信頼構築のエピソードは、同社が重視する人間力やコラボレーションの素養を十二分に証明しており、採用担当者の共感を得たはずです。
今後の志望者は、論理的思考力に加え、多様な価値観を抱える他者への想像力と誠実さを言語化しましょう。自身の野心やスキルアップだけでなく、なぜPwCの「やさしいコンサル」という姿勢が、自身のビジョンに不可欠なのかを論理的に語ってください。
内定者の「勝因」を分析

一方で、PwCは人柄や人間性にも重きを置いていると感じました。メンターとの距離は近く、各フェーズでされるフィードバックも定量的というよりは、話し方に関するものが多かったからです。
だからこそ、立ち回りに迷う人もいると思いますし、ほかのコンサルの選考とは違った雰囲気になることもあります。
コンサル業界のなかでも特殊な特徴を持つPwCコンサルティングの内定を、Wさんが獲得した背景を確認しましょう。
起業という軸にもとづいた回答の一貫性
どの質問に対しても「将来の起業」という軸からブレることなく回答できたことが、面接官への強い説得力につながったと考えられます。

「起業」という目標を抱えていなくても、自分自身のなりたい姿から逆算することで一貫性のある回答を作れます。まずは、人生で叶えたいことは何かを洗い出し、そのために必要な要素を見つけてみましょう。それを企業や業界の特徴と結び付けることで説得力のある回答になります。
周りの学生に埋もれない独自の立ち回り
Wさんは、内定者の特徴が均一化されるような企業では、同じ回答をしていては落とされると考え、あえて差別化できる動きや対策をしました。

また、企業研究においてはIR資料と株主向けのYouTube動画を見ました。逆質問でわざと「IR資料で気になったのですが……」「株主の動画を拝見して……」と切り出すことで「ほかの学生とは違う」という雰囲気を出しました。
Wさんの振る舞いに共通するのは「ほかの人がやらないことをやる」という点です。どちらも勇気や時間が必要な行動ではあるものの、採用担当者にとっての評価点の増加になる可能性もあります。
また、IR資料のどこを見たら良いかわからない人に対して、Wさんは以下のようにアドバイスします。

そこを境にして、私の場合は、売り上げが増えていたら「どういう課題に対してどのような打ち手で回復したのか」回復がそこまで見られないなら「今後どのように回復していく予定ですか」といった質問をしていました。
ほかにも、部門ごとの売り上げや、年収、従業員数、といった項目に着目しても質問がしやすくなるはずです。
このように、社会情勢や業界動向に照らし合わせて「その企業はどうなのか」といった視点で資料を見れば、企業理解が進むばかりか、逆質問を通したアピールの機会にもつながります。
コンサル選考の経験値と高い言語化能力
PwCの雰囲気はほかのコンサル業界と異なるとはいえ、コンサルティング業務に必要な資質には変わりはありません。
Wさんは事前に多くのコンサルティングファームの経験をしていたことで、ケース面接にも対応できました。また、自信も大きく変化したといいます。

また、多くの練習を重ねたので、「どのケース面接が来ても私は答えを持っているんだ」くらいの自身を持って臨めました。「負けない」と思えるほど対策することは大切です。
言語化能力についていえば、ファシリテータをやりつつも、相手の意見をまとめて一つにする・要約するということを意識していたので、そこも評価されていたと思います。
Wさんは20社程度のインターンに参加したことで、コンサル業界で求められる振る舞いを身に付けていきました。実際の面接に参加しないまでも、第三者との練習や過去問での対策を通して、自信を持って選考に臨めることを目指しましょう。
- 内定者の勝因は何だと考えられますか? また、今後の志望者に対してもアドバイスをお願いいたします。
徹底した企業理解と自己理解によって価値を生み出していた
内定者Wさんの勝因は、「入社後に価値を出せる人材である」という期待を、選考を通じて一貫して示せた点にあると考えます。
具体的には、①自分のなりたい姿を深く内省し言語化していたこと、②IR資料などをもとに企業課題まで踏み込んで考えていたこと、③企業理解を踏まえたうえで自分の視点や強みを打ち出していたことです。これにより、自己理解と企業理解を高いレベルで掛け合わせ、「入社後も自走し成長できる人材」というイメージを持たせたことが決め手といえます。
また、インターン参加数も20社と多く、コンサル業務の現場感覚を身に付けていた点も勝因の一つです。
今後PwCコンサルティングを志望する方は、「入りたい」ではなく「どう価値を出せるか」で語ることが重要です。

執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi






3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント
Arisa Takao〇第二新卒を中心にキャリア相談を手掛け、異業種への転職をサポートする。管理職向けの1on1やコンサルティング業界を目指す新卒学生の支援など年齢や経歴にとらわれない支援が持ち味
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ヒトノビ代表
Tamao Koseki〇就職時は準備不足で苦労するも大手企業に入社。転職して実用書の編集者を10年経験し、独立。キャリアコンサルタント資格を取得し、現在は強みを引き出して活かす人材育成をおこなう
プロフィール詳細