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伊勢丹──コム・デ・ギャルソン。ファッションの最先端で磨いたプロフェッショナルとしての経験と、コミカルなキャラクターが多くの人気を集めるよこちるどれんに、就活やキャリアについてたずねる連載企画。
第3回となる本記事では、「好きを仕事にするべきか」という悩みに対し、よこちるどれん流の「優先度の見つけ方」や「副業から始めるキャリア戦略」など、実践的なアドバイスを伺いました。
※本記事は連載記事です。続編が公開され次第リンク先に飛べるようになります。
・1記事目:ファッションインフルエンサー「よこちるどれん」に就活着こなし相談! スーツはこう着る
・2記事目:叫べないから服を着た。「よこちるどれん」が服と歩んだ独立までのランウェイ
・4記事目(6/1~公開予定)
| ▼よこちるどれん プロフィール ファッションインフルエンサー。1993年、高知県四万十市生まれ。自身のYouTubeチャンネルやTikTokで日常や洋服を軸とした動画コンテンツを発信。各SNSの総フォロワー数は約50万人に上るなど、ファッションを楽しむ若者層から厚い支持を集めている SNS:YouTube / X(旧Twitter) / Instagram / TikTok |
【特別インタビュー企画】
「あの人」に聞く未来の“出会い方”社会という広い海へ漕ぎ出す就職活動。
地図も決まった航路もないなかで、
どうやって自分の進むべき道を決断すればいいのでしょうか。
必要なのは、誰かが作った正解ではなく、自分が納得して進むための「羅針盤」。
本企画では、自分だけの羅針盤をもって
オリジナルの道を歩む人たちにインタビュー。
迷いながらも進み続けた人生ストーリーから、
明日からの就活がちょっと楽しみになるヒントをお届けします。
「好きを仕事にする」はやめたほうがいい?

──「好きを仕事にしたい」と考える人は多いですが、好きな「服」を基軸に仕事を選ばれてきたよこちるさんからアドバイスはありますか?
よこちるどれん)「好きならやってみたら」と言いたい一方で、「優先度」の問題だとも思うんですね。
たとえば自分は仕事を選ぶ際に、いかに自分が充実しているか、成長を感じられるかを重視しています。
僕は服が好きで、だから東京の百貨店やセレクトショップで働くことが一番の充実だと思って選んだし、その軸でギャルソンでも働きました。そして今は独立もしています。
この「やりがい」重視な人は、好きなことを仕事にすることがすごくマッチすると思います。

「好きを仕事に」だけが正解なの?
よこちるどれん)一方で、安定した環境を求める人。高い給料や多い休日こそを求めたい人にとっては、やりがいって「その次」の話ですよね。
そういった人が好きを仕事にすることを無理に求めるのは、ある種ミスマッチな話でもあると思います。
世の中的に「好きを仕事にすること」が素晴らしいものとして語られることも多いけど、その選択が絶対的なベストかと言ったらそうではないんですね。
だから、まずは自分にとって一番大切にしたいことは何なのかを見つめることが大切です。
「とにかく一回働いてみよ!」

──自分が大切にしたいものを見つけるためには、何をすればいいのでしょうか。
よこちるどれん)とにかく、一旦働いてみることが大切です。
就職もそうだし、アルバイトでもいいと思うので、まずは社会に触れる。現場に立つ。そうして初めてわかることってめっちゃあるから。
自分も働いたことでわかったことが本当にたくさんありました。いろいろな人の視点に触れることで視野も確かに広がりましたね。
いろいろな気付き、さまざまな常識が自分の中に入ってきたことで、選択肢は増えたし軸もより明確になった。そのおかげで、納得できる選択がこれまでできたと感じています。

一直線な仕事だけが正解じゃない
──じゃあアルバイトをしようとなったとき、将来服の仕事がしたい場合はよこちるさんのようにアパレルを選ぶのがおすすめですか?
よこちるどれん)一直線に行きたいなら確かにいいと思います。販売員として現場目線を養うことや、見習いとして制作現場の温度感を知ることは確かな糧になります。
ただ、個人的にはどんな仕事でもいいと思っています。仕事の種類よりも、そこで何を学べるか、学ぼうという姿勢で臨めるかのほうがよっぽど大事なのかなって。

よこちるどれん)たとえばいま有名ブランドを立ち上げている人や、人気を集める販売員が全員アパレル関係の仕事をしてきたかというと、そうではないんです。
YouTuberや配信者もそうです。一見キラキラして見える人たちが学生のころからエンタメ系の仕事をしていたかというと、たとえば病院やスーパーで働いていたとか、まったく違う職種だというケースも多くて。
でも、そこでめっちゃ一生懸命働いたことですごくいろいろなものを得て、結果的にそれが今に活かされている。多様な視点と経験があるから生み出されるものって絶対あるんですね。
一直線につながる仕事であるかにこだわりすぎなくてもいいので、まずは働いてみる。一生懸命になってみる。そこにこそ価値があると思います。

「両方やればよくね?」
──「好き」もしたい、でも「安定」も逃せない。そんな人にアドバイスをするとしたら?
よこちるどれん)「両方やろう」ですね。安定した本業と、挑戦する副業の2軸で走り出してみましょう。僕もそうでしたし。
好きなことをやるならそこに全部をかけないといけない、というわけではまったくないです。始め方は副業からでも、趣味からでも良いんだから。

よこちるどれん)リスクを引き受けないと挑戦できないわけではないんですね。たとえば動画投稿なんてスマホ一台あればできるし、ノーリスクで始められますからね。
それでもいいから、とにかく両方やってみること。「まずは働いてみよう」って話もしましたが、まずはやってみることでいろいろわかってくるんですね。
思ったよりうまくいくな、とか、仕事にしてみるとあんまり楽しくないな、とか。今後の意思決定に必要な材料がどんどん集まってくると思います。
実際僕も収入が本業を超えたから独立判断もしたので、そういった保険をかけながら「好き」に挑戦する、というのもおすすめですね。

守るべきは守る
よこちるどれん)ただ、副業が本業に迷惑をかけるようなことだけは避けないといけません。そこの優先度だけは履き違えちゃいけないですね。
僕もギャルソンで働きながら着こなし動画などを発信していましたが、職場に迷惑をかけないようにすることを第一にしていました。
それは社会人としての常識だし、そこを守って初めてやれることだと思うんですね。

よこちるどれん)副業スタートはノーリスクで挑戦できる手段だけど、そこで迷惑をかけるようなことをしてしまったら本業にも影響が出ます。それはリスクですよね。
こういった考えを持てたのも働いてきたから。まずは守るべきことを知る、そこから自分なりの行動をしていくことが大切です。だから、まずは働いてみよう!(笑)。
「守破離」じゃないですけど、この点は服の着こなしとも少し似ていますね。

取材・執筆・撮影:小林駿平
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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