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志望動機をAI(人工知能)で作成したものの、企業にバレないか不安に思う人もいるのではないでしょうか。
この記事では、志望動機のAI利用がバレる場面と、バレた場合の評価への影響、そして使って問題のない範囲を、プロのアドバイスをもとに解説します。
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志望動機のAI利用はバレるのか
志望動機のAI利用に関する採用実態
志望動機をAIで作ったことが企業に伝わるかどうかは、実際の採用現場のデータから確認できます。
2026年に採用担当者503人を対象におこなわれたSHIFT AIの「採用担当者503名調査」では、AIで作成された応募書類への実感や対応が明らかになっています。
ここでは、志望動機のAI利用がどこまで伝わっているのかを3つの観点から解説します。
採用側がAI利用を感じ取れるケースは多い
採用担当者の多くは、応募書類からAIの利用を感じ取っています。「バレる」というのが答えです。
「AI書類を感じる」と答えた割合
- 新卒採用担当:76.0%
- 中途採用担当:66.9%
- 全体:57.1%
新卒採用担当では4人に3人が、AIで作成されたこと書類から感じ取っています。中途採用より新卒のほうが高い点も押さえておきましょう。
ただし「感じる」は、AIで作られたと断定できることとは違います。確証がないまま印象だけが残る状態のため、指摘されないまま評価だけが下がることもあります。
自分の志望動機を読み返し、AIが出した文のまま残っている箇所がないかを先に確認しましょう。
AI利用を理由に落とす事例もある
志望動機作成のAI利用については、それが原因で落とした経験を持つ採用担当者は少なくありません。
(AI書類を)「落としたことがある」と答えた割合
- 新卒採用担当:64.0%
- 中途採用担当:52.0%
- 全体:48.5%
採用担当者全体の約半数、新卒採用担当では6割以上が落とした経験を持っています。
同じ調査では、AIで作成されたと感じる書類への対応として、新卒採用担当の42.9%が「評価を下げている」と回答しました。
AI文章検知ツールを導入する企業も
企業側も採用にAIを使っています。学生がAIで書いた書類をAIが評価する状況が生まれているのです。
採用活動でのAI活用状況
- 新卒採用担当の72.0%が採用活動でAIを活用している
- 活用している人のうち53.0%が「応募書類の一次スクリーニング・自動評価」に使用
一方で、見分け方が確立しているわけではありません。新卒採用担当の39.3%が「見分け方がわからない」、44.0%が「落とす基準・ルールがない」と回答しています。
企業側も判断に迷っている状態です。基準がない分、担当者の印象で評価が左右されます。
見抜かれないことを狙うより、読んだ人が具体的だと感じる中身を入れるほうが確実です。
志望動機作成ツールを試してください
「志望動機がなかなか書けない……」と悩んでいませんか?自己分析や業界研究に時間がかかり、思うように進まない方も多いでしょう。
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志望動機のAI利用がバレる4つのケース
志望動機のAI利用がバレる4つのケース
AI利用がバレるケースは書類・面接選考の両方であります。
採用担当者が何を手がかりにしているかは、SHIFT AIの「採用担当者503名調査」でも明らかになっています。手がかりを知っておけば、どこを直せば良いかがわかります。
ここでは、志望動機のAI利用がバレる4つのケースを、書類3つ・面接1つに分けて解説します。
【書類】「結論から申し上げますと」などAI特有の言い回し
AIが生成する文章には繰り返し出てくる言い回しがあります。同じ表現が複数の応募者から届くため、採用担当者は気付きます。
AIが使いがちな言い回し
- 「結論から申し上げますと」
- 「〜という点において」
- 「貴社の理念に深く共感し」
問題は一般的に学生が普段使わない表現が並ぶことです。面接で話す言葉と書類の文体が違えば、そこで違和感が生まれます。
出力された文章は自分が声に出して言える言葉に置き換えましょう。読み上げて不自然と感じる箇所が直すべき箇所です。
【書類】具体性がないのに文章が整っている
採用担当者がAI書類だと感じる理由で最も多いのが、「洗練されているのに具体性がない」でした。全体の56.4%が挙げています。
AIは学生本人しか知らない事実を出せません。いつ、どこで、誰と、何をしたのかが書かれていない志望動機はそれだけで疑われます。固有名詞と数字を自分で加えましょう。
「インターンに参加し」は「昨年8月に5日間のインターンに参加し、〇〇部門の社員3人から話を伺い」に変わります。日付、期間、人数のうち2つ入れば、具体性は足ります。
【書類】ほかの学生と内容が似ている
同じAIに似た指示を出せば似た文章が出てきます。採用担当者は同じ時期に多数の書類を読むため類似に気付くことがあるのです。
似た内容になりやすい部分
- 業界を志望する理由
- 企業理念への共感の表現
- 入社後に挑戦したいことの書き方
とくに「成長できる環境に惹かれた」「人を大切にする社風に共感した」は重なりやすい表現です。どの企業にも当てはまる内容はAIを使っていなくても評価されません。
自分の経験とその企業を結ぶ一文を入れましょう。「塾講師として担当した生徒の成績を上げた経験から、成果が出るまで伴走する〇〇事業に惹かれました」のように、経験と事業名を並べる形です。
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【面接】書いた内容を深掘りされて答えられない
志望動機のAI利用について、書類で疑われた場合、面接で確かめられます。自分で書いていない内容は深掘りされた時点で答えられない人も多いでしょう。
書類が通っても、面接で確かめられる点は変わりません。提出した内容は、すべて自分の言葉で説明できる状態にしておきましょう。
- AIが生成しがちな文章の癖には、どんなものがありますか?
AIらしさは、決まった言い回しそのものより、「誰にでも当てはまりそうな整った文章」が続くときに感じやすいです。
たとえば「貴社の理念に深く共感しました」「自身の強みを活かして貢献したいです」と書かれていても、なぜそう思ったのか、自分の経験とどうつながるのかが見えないと、採用担当者には借り物の言葉に映ります。
また、文の長さやリズムがそろいすぎていたり、抽象語ばかりで迷いや感情の揺れが見えなかったりする文章も、AI的に見えやすいです。
逆に、人が書いた文章には、その人ならではの言葉の癖や具体的な経験、少し不器用でも自分なりに考えた跡があります。AIを使うなら、最後は必ず自分の言葉に戻すことが大切です。
志望動機のAI利用がバレたときの結果
志望動機のAI利用がバレたときの結果
AI利用が伝わった場合、すぐ不合格になるとは限りませんが、評価が下がる可能性は十分にあり得ます。
ここでは、志望動機のAI利用が伝わったときに起きる結果を解説します。
書類選考で落とされる
志望動機のAI利用がばれた場合、最も直接的な結果が書類選考での不合格です。
SHIFT AIの「採用担当者503名調査」調査では、AIで作成した可能性が高い書類を理由に選考を落とした経験があると答えた新卒採用担当が64.0%にのぼりました。
一方で、AI利用そのものを否定する企業ばかりではありません。同調査では、新卒採用担当の61.1%がAIの活用を許容すると答えています。問題視されているのは、使ったことではなく中身と言えます。
志望度が低いと判断される
AI利用が伝わるとその企業への志望度が低いと受け取られる可能性が高まります。
志望動機は企業ごとに変える必要がある項目です。AIに任せると業界一般論になり、なぜその企業なのかが抜け落ちます。
提出前に、企業名を競合他社に置き換えて読み直しましょう。それでも成立するなら、その企業を選んだ理由がまだ書かれていません。その場合は、説明会やインターンで自分が見たものを1つ足してください。
AIの活用自体が問題なのではありませんが、AIが作った文章をそのまま使ったと見抜かれると、「志望度が低い」「自分で考えていない」と心証が悪くなります。
構成や添削に活用し、自身の経験や応募企業への思いを自分の言葉で盛り込むことが重要です。
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(人材業界の場合)
【プロンプト付き】AIを取り入れた志望動機作成のコツ
AIを使うこと自体は問題ありません。実際に多くの新卒採用担当がAIの活用を許容しています。
分かれ目はAIに何をさせるかです。自分にしか答えられない部分を任せると評価が下がり、調べて整理する作業を任せれば効率が上がります。
ここでは、AIを取り入れた志望動機の作り方を4つのステップで解説します。実際に使えるプロンプトの例もあわせて紹介します。
①企業を選んだ理由はAIに考えさせない
AIに任せてはいけないのは、なぜその企業なのかという部分です。この答えは自分本人の経験のなかにしかありません。
AIに任せない部分
- その企業を選んだ理由
- 自分の経験と企業の接点
- 入社後にやりたいこと
AIが出せるのは公開されている情報から作った一般論です。同じ業界を志望する学生が同じ指示を出せば、似た文章になります。
企業研究の整理や業界動向の要約はAIに任せて構いません。自分の言葉が必要な部分と調べれば分かる部分で線を引きましょう。
線引きの基準は、調べればわかることか、自分の経験からしか出てこないことかです。決算資料の要約は前者、インターンで感じたことは後者にあたります。
②自己分析の深掘りや壁打ち相手として使う
AIは、文章を書かせるより質問させるほうが力を発揮します。自分の考えを掘り下げる相手として使いましょう。
使えるプロンプトの例
あなたは就活生の自己分析を手伝うキャリアアドバイザーです。
私が話した経験に対して、「なぜそう考えたのか」「なぜその方法を選んだのか」を
深掘りする質問を1つずつ出してください。
一度に複数の質問はせず、私が答えたら次の質問に進んでください。
【私の経験】
(ここに自分の経験を書く)
使えるプロンプトの例
以下の志望動機について、面接官の立場から深掘りの質問を5つ作ってください。
答えられない質問があれば、それが準備不足の箇所だと判断したいです。
【志望動機】
(ここに自分で書いた志望動機を貼る)
2つ目のプロンプトは面接対策としても使えます。答えられない質問が面接で詰まる箇所であるため練習に活用しましょう。
③出力された文章を自分の言葉に置き換える
AIに文章を整えさせた場合は必ず自分の言葉に直しましょう。AIが生成する文章には「結論から申し上げますと」「〜という点において」といった決まった言い回しが繰り返し出てくるためです。
同じ表現が複数の応募者から届くため、採用担当者はそこで気付きます。
置き換える箇所
- 普段使わない言葉や表現
- 抽象的な形容(大きく、非常に、深く)
- 固有名詞や数字が入っていない箇所
とくに直したいのは抽象的な形容です。「深く共感し」を「〇〇の説明会で△△と伺い」に変えるだけで具体性が生まれます。
置き換えた後、もとの文章と読み比べてください。自分の経験が増えていれば、直せています。
④自分の言葉として話せるか声に出して確認する
最後に書いた志望動機を声に出して読みましょう。書類は面接で必ず確認されるためです。
確認する3点
- 読んでいて言いにくい表現はないか
- 各文の根拠を説明できるか
- 深掘りされたときに具体例を出せるか
言いにくい表現は自分の言葉になっていない箇所です。面接で同じ内容を話すとき、その部分だけ不自然になる可能性が高まります。
提出前に志望動機の各文に「なぜ」と問いかけてみましょう。答えられない文が残っていれば、そこが面接で詰まる箇所です。読み上げて引っかかった箇所に印を付けておきましょう。
AIの使い方を就活全体で整理しておきたい人は、活用できる場面をまとめたこちらの記事も参考にしてください。
就活でAIを活用できる3つのシーン|おすすめツールや注意点も
アドバイザーのリアル・アドバイス!AIは「壁打ち相手」として活用しよう
AIは志望動機の完成文を作らせるより、自分の考えを深める相手として活用するのがおすすめです。
まず、企業の理念や事業内容、仕事内容を調べ、自分が魅力を感じた点や学生時代の経験、仕事で実現したいことを箇条書きで入力してください。
そのうえで、「この企業に魅力を感じる理由を深掘りする質問を、一問ずつしてください」と指示すれば、対話を通じて自分の価値観や動機を整理できます。
「自分の経験と応募企業の仕事にどのような接点があるか」「志望動機に説得力が足りない部分を指摘してください」「採用担当者が追加で聞きたい点を教えてください」と質問する方法も有効です。
回答例を求める場合も、企業名、応募職種、共感した点、自分の経験、入社後に取り組みたいことを具体的に伝えてください。
自分の経験で説明できる形に直そう
ただし、AIの文章には、事実と異なる情報や自分らしくない表現が含まれることがあります。必ず読み直し、「なぜそう思うのか」と聞かれても、自分の経験を交えて説明できる内容に修正してください。
AIに答えを任せるのではなく、問いかけや添削を通じて自分の考えを言語化することが、説得力のある志望動機につながります。
企業に刺さる志望動機は、AI作成ツールを試してください
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【就活QA】志望動機のAI利用の疑問を解消しよう
AIの利用については就活生から多くの質問が寄せられています。「どこまで使って良いのか」「本当にバレるのか」など、判断に迷う場面も多いでしょう。
志望動機だけでなく、自己PRやエントリーシート全体での使い方に悩む人もいます。
ここでは、実際に就活生から寄せられた質問に就活のプロが回答したQ&Aを紹介します。自分の状況に近いものから読んでみてください。
志望動機のAI利用はバレるがNGとは限らない! 上手に活用しよう
志望動機のAI利用は採用担当者に伝わります。新卒採用担当の76.0%がAIで作成された書類を感じ取っており、64.0%が実際に落とした経験を持っていました。
一方で、AIの活用を許容する新卒採用担当も61.1%います。問題視されているのは、使ったこと自体ではなく、その企業を選んだ理由が自身の言葉で書かれていないことです。
まずは自分で書いた志望動機をAIに読ませ、面接官の立場で深掘りの質問を出してもらいましょう。答えられない質問が残っていれば、そこが埋めるべき箇所です。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi












アドバイザーのリアル・アドバイス!AIへの丸投げは見抜かれる! 自分の体験で文章を肉付けしよう
大学教員/キャリアコンサルタント
小西 一禎
プロフィールを見るAIに作らせた文章をほぼ丸々提出した場合は、かなりの確率で見抜けます。相手はプロ中のプロです。学生がAIを使っているのを基本的に前提としています。
就職ではありませんが、大学教員として受験生の入試面接にあたっている立場からはっきり申し上げます。
ただ、採用側もAIを使う時代です。AIを用いて志望動機を作ること自体を、企業側が忌避する姿勢は薄れています。
問題はその使い方です。プロンプトを指示するか否かはともかく、AIに丸投げして作らせた文章をいかにしてあなたが肉付けしていくか。魂を込めていくか。社会に出ていくあなた方には、その点が問われています。
当たり障りのない文章ではなく自分のエピソードを伝えよう
AIの文章に、温もりを感じますか。平板で一般的で、当たり障りがないのではないですか。情感が込められた具体的な体験が、AIの文章に出てきますか。いずれも否でしょう。
それらが見当たらず、耳障りのいいことしか書かれていない文面を見せられた採用担当者が、一緒に働きたいと思うでしょうか。
あなたを知ってもらう絶好の機会となる志望動機です。自分の言葉で、考え方やエピソードを力強く伝えましょう。