この記事のまとめ
- 新卒でシステムエンジニアを目指すなら志望動機で熱意を伝えよう
- システムエンジニアの志望動機を完成させる構成3ステップ
- システムエンジニアの志望動機例文8選を紹介!
- 志望動機作成ツール
たった3分で選考通過率の高い志望動機が完成!
この記事を読んでいる人に
おすすめな作成ツール(無料)
IT市場の拡大により、需要が高まっているシステムエンジニア。しかし、いざ志望動機を書こうと思っても「志望動機で何を伝えれば良いかわからない」「専門的な知識がない中で志望動機が書けない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
システムエンジニアは文系・理系問わず、未経験でも目指せる職種ですが、説得力ある志望動機を作成するためには、仕事内容や特徴を正しく理解する必要があります。
この記事では、キャリアアドバイザーの小峰さん、野村さん、木村さんのアドバイスを交えつつ、システムエンジニアを志望する学生向けに仕事内容や志望動機で盛り込むべきポイント、例文などを解説していきます。
就活対策おすすめツール・資料ランキング
新卒未経験でシステムエンジニアを目指すなら志望動機が重要!
前述の通り、システムエンジニアは新卒未経験でも目指せる職種です。しかし、新卒では経験や知識がアピールできないため、志望動機で入社意欲や熱意を示すことが重要です。
この記事ではまず、システムエンジニアの志望動機を作成するうえで必要な仕事の基礎知識や向いている人の特徴を解説します。システムエンジニアの全体像を押さえて、志望動機のイメージを持ちましょう。
そしてそのうえで、構成に沿った志望動機の作成方法を解説していきます。
最後には例文も紹介しているので、ぜひ参考にしながらあなたらしい志望動機を組み立てて、内定を勝ち取りましょう。
システエンジニアの例文とあわせて内定者ES100選<志望動機>を確認しよう!
・強みや経験別に見れる
・大手・一流企業が多数掲載
なぜエンジニアになりたいかを伝えるコツはこちらのQ&Aでキャリアコンサルタントがわかりやすく解説しているので、併せてチェックしてください。
志望動機作成前に確認しよう! システムエンジニアの基礎知識
志望動機作成前に確認しよう! システムエンジニアの基礎知識
- システムエンジニアとは?
- システムエンジニアの仕事内容
- システムエンジニアの働き方
志望動機を作成する前に、まずはシステムエンジニアの概要を把握しましょう。システムエンジニアがどのような仕事かあいまいな状態では、自分がシステムエンジニアとして何がしたいのか見えづらくなってしまいます。
ここからは志望動機を作成するうえで押さえておきたい、システムエンジニアの役割や仕事内容、働き方について解説します。一つずつ詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
システムエンジニアだけでなく「ITの仕事ってどのようなものがあるのだろう?」と気になっている人はこちらの記事も参考にしてください。
関連記事
ITの仕事って何があるの? 仕事の種類や働く魅力を詳しく解説!
ITの仕事には幅広い種類があります。キャリアコンサルタントがITの仕事を網羅的に解説していくので、IT業界に興味がある人は、この記事で仕事のイメージをつかみましょう。未経験からスタートできるITの仕事も紹介します。
記事を読む
システムエンジニアとは?
ここからはシステムエンジニアと混同しやすい、プログラマー(PG)とプロジェクトマネージャー(PM)との違いを解説します。違いを知ることで、システムエンジニアの役割が見えてきますよ。
ほかの職種との違いを理解することは、その仕事における役割を理解することにつながります。
役割を理解することにより、ほかの職種との役割分担やスコープ(範囲)が明確になるので、仕事を円滑に進めることにもとても役立ちますよ。
システムエンジニアの詳しい説明は、こちらの記事でも紹介しています。併せてチェックしてみてくださいね。
関連記事
システムエンジニアとは? 仕事内容から未経験の就職方法まで解説
システムエンジニアは、クライアントのニーズに最適なシステムの開発を担う職種です。この記事では、システムエンジニアに興味をもっている新卒就活生向けに、システムエンジニアの仕事内容や向いている人、必要な準備などをキャリアコンサルタントと解説します。
記事を読む
プログラマー(PG)との違い
システムエンジニアとプログラマーの違いは、企業やプロジェクトによって定義が異なるため、一概には言えません。
一般的には、クライアントからの要望をヒアリングし、仕様書を作成するのがシステムエンジニアです。開発全体では、上流部分の工程にあたる部分です。
一方でプログラマーは、システムエンジニアが作成した仕様書をもとに、プログラミング言語を用いてプログラミングをします。これは、開発全体の下流部分の工程にあたります。
プログラマーについてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。
関連記事
プログラマー志望は最初に読みたい! 仕事内容から適性まで完全網羅
この記事では、そもそもプログラマーとは何かの解説から種類や働き方、適性までをキャリアコンサルタントが解説。プログラマーについての知識がまったくなくても、この記事を読めば自分に向いているかどうかがわかります。
記事を読む
プロジェクトマネージャー(PM)との違い
システムエンジニア(SE) | システム開発で、システムの設計を担当する |
プロジェクトマネージャー(PM) | プロジェクト全体の管理・推進を担当する |
システムエンジニアはシステムの設計を担当する技術職であるのに対し、プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体に責任を持ち推進する役割を担います。
システムエンジニアがシステム開発の実作業に責任を持つ一方で、人員の調達や予算、納期などを担当し、プロジェクトが円滑に進むように管理をおこなうのがプロジェクトマネージャーです。さらにトラブル発生時の対応やリスク管理もプロジェクトマネージャーの仕事です。
そのため、システムエンジニアからのキャリアアップ先の一つがプロジェクトマネージャーといえます。
以下の記事では、未経験からプロジェクトマネージャーを目指す際のキャリアパスについて解説しています。将来像まで考えられていると志望動機の説得力が増すので、ぜひこちらの記事も参考にしてください。
関連記事
未経験から目指すプロジェクトマネージャーへの道|必須スキルを解説
IT業界が気になる人の中には、将来プロジェクトマネージャーを目指したいと考える人も多いでしょう。この記事では、プロジェクトマネージャーの年収や将来性について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
記事を読む
上記以外にも、エンジニアに関連した仕事は多様にあります。それぞれの職種については以下で解説しているので確認してみましょう。
関連記事
エンジニアとは|12の職種の仕事内容から目指し方まで徹底解説
エンジニアとは技術者を指す言葉ですが、その中でも注目されているITエンジニア。その種類は多種多様でエンジニアを目指すのであれば、まずは自分に合った職種を見つけるところから始めるのが大切です。12種類のエンジニアの仕事内容からなり方まで解説していきます。
記事を読む
AIツールなら業界・業種に合わせた
志望動機が簡単に作れます!
「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかを明確な根拠をもとに考え、伝えることが苦手な学生は多いです。
無料の「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、志望する業界・職種ごとに選考通過率が高い志望動機が作れます!
たったの3分で作成可能なので、まずは試してみてください
システムエンジニアの仕事内容
システムエンジニアの仕事内容
- 要件定義
- システム設計
- テスト
- 各種マネジメント業務
志望動機を作成する前に、まずはシステムエンジニアの仕事内容を理解しましょう。業務のイメージがあいまいなままでは、自分がどのように活躍したいのか考えにくくなってしまいます。
また仕事内容を理解していない状態で志望動機を作成してしまうと「志望度が低いのではないか」「企業研究が不十分」と思われてしまう可能性もあります。
自分の能力や経験をどう活かせるのかしっかりアピールするためにも、ここで解説するシステムエンジニアの仕事内容を一つずつ把握して、活躍する意欲が伝わる志望動機を作成してくださいね。
要件定義
システムエンジニアの仕事は、顧客の目的や要望などをヒアリングし、システム全体の概要を明確にすることから始まります。
この仕事では、顧客の課題や要望を正確に聞き取ったうえで提案していくことが求められます。ヒアリングや要件定義が適切に進められていないと、開発が始まってから仕様変更を何度もしたり、やり直しになったりする可能性もあるため、要件定義は重要な工程です。
この要件定義のプロセスは、システムエンジニアが顧客と直接に相対するステップです。
顧客の困っていることや実現したいことを上手に聞き出し、要件定義としてドキュメント化し、顧客へのレビューで承認を受けるというコミュニケーション力も求められる仕事ですよ。
システム設計
システム全体の概要が決まったら、次はヒアリングした内容をもとに、クライアントの要望を実現させるためのシステムを設計します。
まずはシステムに必要な機能や操作方法などの基本的な骨組みを作成し、その後、プログラミングをするための詳細な設計をしていくという作業です。この仕事では、プログラミングの知識だけでなく開発全般に関する経験が求められます。
ここで作成したシステム設計は、開発に携わるプログラマーなどの職種の仕様書となります。
システム開発には莫大な費用が掛かるため、大変なプレッシャーを感じることも少なくありません。その分成功したときの達成感は、大きなやりがいにつながるでしょう。
システム設計では、些細なことでもクライアントの要望をしっかり聞き取ることが重要です。
テスト
完了したシステムが設計書通りに作動するか、不備やミスがないかを確認するのもシステムエンジニアの仕事の一つです。
テストは、パーツ別に正常に動作するか確認する「単体テスト」、機能を組み合わせて正常に動くかを確認する「結合テスト」、すべてのシステムを結合させた状態で動作を確認する「総合テスト」と段階別に確認します。
不備があればプログラマーに修正を依頼し、すべて問題なければ顧客に納品します。
各種マネジメント業務
運用開始後の障害対応やメンテナンスも、システムエンジニアが担う業務です。
システムに問題が生じてしまうと、顧客に大きな損害を与えてしまう可能性もあります。そのためシステムエンジニアはトラブルを未然に防げるよう監視し、障害発生時は素早く原因を特定して通常の稼働に戻すことを目指します。
またシステム開発に関連する予算管理や人員管理、スケジュール管理といったマネジメント業務もシステムエンジニアの役割です。
マネジメント業務で大変なことの一つに、「客先調整」があります。
顧客の要望を聞いたり、実現方法を調整したり。またトラブルの原因を説明し、取りまとめとしてさまざまな調整をおこなっていきます。
このように大変なこともありますが、顧客と直接話をする立場でもあり、やりがいも大きいと思います。
システムエンジニアの働き方
システムエンジニアの働き方には「受託開発」と「自社開発(社内SE)」の大きく2種類があります。
ここからはそれぞれの特徴を解説するので、自分の志望企業はどちらのタイプか把握して、志望動機でも意識するようにしましょう。
受託開発
「受託開発」とは、顧客から依頼を受けた内容をもとにシステム構築・開発・保守運用などを担うことをいいます。受託開発の場合、客先に出向して開発業務をおこなう客先常駐という働き方が多く、業界ではよく聞く言葉のため覚えておきましょう。
受託開発のメリットは、顧客の業種やニーズに合わせて多様なシステム開発の経験を得られることです。
一つのプロジェクトが終了すると働く場所が変わるため、環境が頻繁に変化することをポジティブに受け止められる人に向いている働き方といえます。
自社開発
受託開発に対して、自社の商品やサービスの開発に携わる働き方を「自社開発」と言います。
自社開発の場合、自社に在籍する社員とともにプロジェクトを進行することが多くなるため、コミュニケーションが取りやすい、スケジュール調整がしやすいことなどがメリットです。
プロジェクトごとに働く場所が変わることはないため、腰を据えて仕事をしたい人に向いているといえます。
一方で、限定的な分野の技術しか磨かれない可能性があるため、スキルアップの機会が受託開発よりも少ないというリスクもあります。
- システムエンジニアを志望する段階で、どのような働き方を希望するかは絞った方が良いでしょうか?
絞ることで就活の軸は定まるがリスクもあるので注意!
同じシステムエンジニアという名前の職種でも、企業によってその役割も責任範囲も異なる可能性が高いため、働き方もその組織によって異なると考えるべきです。
自分がどのような働き方を希望するかで絞ることは可能かもしれませんが、そのことによって自分が活躍を志望する領域や業種の分野を狭めてしまう可能性もあります。
働き方を最重視して志望先を選びたいという気持ちが強く、それを就活の軸にしたいと自分で決める場合は、それも選択肢の一つといえるかもしれません。
しかし、就活の早い段階からそのような絞り方をすると、自分のキャリアビジョンの実現に役立つかもしれない企業が、除外されてしまうリスクもあります。志望先を決める際は、このことも考慮しておきましょう。
まだ志望動機で悩んでいる人はAIツールを活用して完成させよう!
「この業界に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか相手により伝わるように説明できないと悩む学生は多いです。
そのなときは無料の「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、納得感のある志望動機が完成します。
ぜひ活用して、志望業界の選考を突破しましょう。
新卒・未経験でもアピールできる! システムエンジニアに向いている人
新卒・未経験でもアピールできる! システムエンジニアに向いている人
- IT分野への興味が強い
- コミュニケーション能力が高い
- 論理的思考力がある
- マネジメント能力がある
システムエンジニアの仕事は、専門的な知識やスキルがないと難しいと考えている人もいるかもしれません。
しかし研修や資格支援制度が充実している企業も多く、入社時点での専門スキルは必須ではありません。新卒採用の場ではシステムエンジニアとしての適性があるかどうかが重要視される場合も多いのです。
ここからは、システムエンジニアに向いている人の特徴を解説します。入社後活躍しているイメージが伝わりやすい志望動機を作成するためにも、自分の強みとリンクする部分があるか確認してみましょう。
IT分野への興味が強い
前述したとおり、新卒の場合は研修などで業務に関して詳しく教えてくれる企業も多いため、入社時のスキルは必須ではありません。しかし、IT分野に興味・関心を持っていることが大前提です。
特にITの分野は成長が著しく、新しい技術がどんどん生まれています。常に顧客のニーズに対応できる知識やスキルを磨くことが必要なので、IT分野に興味・関心を持って意欲的に取り組める人が向いているといえるでしょう。
- IT分野への関心を志望動機でアピールしたいのですが、知っておくべきトレンドや用語はありますか?
「AI技術」をチェックしておこう!
今知っておきたい重要なトレンドとしては、AI技術です。さまざまな企業やサービスで、AI技術を積極的に取り入れようという動きが顕著になっています。
特によく聞く用語としては、「生成AI」「デジタルツイン」などです。
「生成AI」とは、学習した知識を応用して独自の結果を創造できるAIです。
「デジタルツイン」とは、現実世界の情報を収集し、仮想空間上でさまざまなシミュレーションができるようにする技術をいいます。
IT分野への興味・関心を伝えるのであれば、資格を取得するという手もあります。こちらの記事でおすすめの資格15選を紹介しているので参考にしてみてください。
関連記事
厳選15選|目指すべきIT資格の見つけ方から勉強方法まで徹底解説
目的もなくIT資格をとりあえずとろうとすると、興味が持てず挫折してしまうことも。まずは自分に合った資格を選ぶことが重要です。自分に合った資格の選び方から、厳選15個の資格の詳細、勉強方法まで解説します。適切な資格を取得してIT業界でステップアップしましょう。
記事を読む
IT業界についてより詳しく学んでおきたい人は、以下の記事もおすすめです。IT業界の動向や今後の見通し、選考対策などを解説しています。
将来性やトレンド
IT業界を徹底解剖! 押さえておきたい将来性やトレンドまで解説
今後の動向や選考対策
IT業界を徹底研究! 今後の動向から選考対策まで完全網羅
コミュニケーション能力が高い
システムエンジニアの仕事は、黙々と手を動かすだけでなく、顧客やプログラマーなどの担当者と密にコミュニケーションを取りながら業務を進めるケースがほとんどです。
クライアントの要望を引き出し、IT知識がない人にでもわかるように解決策を説明する必要があるため、高いコミュニケーション能力が求められます。
さらにプロジェクトを円滑に進めるためには、チームメンバーとの連携も必須です。
チームで問題を解決したエピソードや、他者とのかかわりの中で普段意識していることなどがあれば、具体的にどのようなコミュニケーション能力を活かせるのか志望動機でも明確に伝えましょう。
コミュニケーション能力のアピール例
- 相手にわかりやすく伝える力がある
- 多様な意見をまとめる力がある
- 傾聴力がある
- 周りを巻き込んで物事を推進する力がある
システムエンジニアにはコミュニケーション能力も不可欠です。たとえば、対ユーザーでは、要望を理解し、それを言語化してIT知識のない人にもわかるような説明力。
またプロジェクト内では、メンバー間の状況把握や解決策の合意への円滑な情報共有、意見調整のための傾聴力や理解力も必要です。
コミュニケーション能力をアピールしようと考えている人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
関連記事
例文12選|コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
コミュニケーション能力は企業が学生に最も求める能力といえます。本記事では有効なコミュニケーション能力の自己PR方法について解説しています。
記事を読む
論理的思考力がある
システムエンジニアは、顧客の課題や要望を的確に捉えて、適切な解決策を導き出す必要があるため、論理的思考力がある人も向いているといえます。論理的思考力があれば、問題発生時も原因を洗い出して仮説を立てて検証することで、迅速に対処できます。
また顧客にシステムの説明をする際、相手がITの知識を備えているとは限りません。その際も、論理的思考力があれば道筋を立てて説明できるため、相手に伝わりやすくなります。
論理的思考力をアピールしたい人は、志望動機や面接時の受け答えが論理的でないと説得力がなくなってしまうため要注意です。後ほど解説するおすすめの構成に沿って志望動機を作成し、選考を通じて論理的思考力を伝えることを意識しましょう。
マネジメント能力がある
システムエンジニアは、チームを率いてプロジェクトを円滑に進行する必要があるため、マネジメント能力も必要です。
業務が滞りなく進行するよう進捗管理をしたり、特定のメンバーに過度な負担がかからないよう作業分担をしたりすることもシステムエンジニアの重要な役割だからです。
部活やアルバイトなどでリーダーの立場や、メンバーを取りまとめたり後輩の指導をしたりした経験があれば、マネジメント能力としてアピールしましょう。
マネジメント能力があることはリーダーシップがあると言い換えることも可能です。リーダーシップを強みとして効果的に伝える方法は以下の記事で解説しています。
関連記事
例文17選|自己PRでリーダーシップを最強の強みとして伝える方法
自己PRでリーダーシップをアピールする際の注意点や効果的な構成をキャリアコンサルタントとともに解説します。さらに、例文17選も紹介。仕事に活かせる強みとして、リーダーシップをアピールしましょう。
記事を読む
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見る「聴く力」が高い人はシステムエンジニアへの適性が高い!
システムエンジニアに向いている人の特徴としては、コミュニケーション能力が高いということが挙げられます。
コミュニケーション能力というと、話す能力が高いことだと思われがちですが、どちらかというと聴く力が重要になります。
なぜならシステムエンジニアは、顧客からプログラマーまで多くの関係者とかかわりながら、目標達成に向けて課題や問題を調整していく場面が多いからです。
聴く力は「傾聴力・言語化力・俯瞰力」から構成される
「傾聴力」は相手の気持ちや価値観を引き出す力、「言語化力」は引き出したことを共感の得られる言葉にする力、「俯瞰力」は相手とコミュニケーションしている自分自身を俯瞰して観察し、客観的にコントロールする力です。
これらの力を備え、高めていくことにより、複雑な課題や問題を引き出し、整理し、関係者と調整しながら、目標達成に向けて仕事を前に進めることができるようになります。
逆に、独自のやり方や考え方を優先し、自分一人で仕事を進めていくタイプの人にはあまり向いていないかもしれません。
特別な動機がなくても大丈夫!
ツールを使えば魅力的な志望動機が作れます
「この職種に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのか学生時代に培ったスキル・経験を踏まえて伝えるのに苦戦する学生は多いです。
無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みをいかして採用したいと思わせる志望動機が3分で完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
(IT業界の場合)
当てはめてみよう! システムエンジニアの志望動機の構成
当てはめてみよう! システムエンジニアの志望動機の構成
- システムエンジニアを志望する理由
- その中でもその企業を志望する理由
- システムエンジニアとして働く自分の将来像
システムエンジニアについて魅力に感じていることや、企業に向けてアピールしたい内容はあっても、いざ志望動機を書こうとすると書き方がわからない人もいるのではないでしょうか。
魅力的な志望動機を作成するためには、適切な構成に当てはめるのがおすすめです。構成に当てはめて書くことで、簡単に志望動機を作成できます。ここではシステムエンジニアの志望動機の書き方を3ステップで解説するので、自分らしい志望動機を作成しましょう。
志望動機の構成についてより詳しく知りたい人は、こちらの記事も併せて参考にしてみてください。採用担当者に伝わりやすい志望動機になる6つの要素を解説しています。
関連記事
志望動機はこの構成で決まり! 盛り込む6要素と伝える順番を解説
志望動機の構成は採用担当者に伝わりやすい型が決まっています。この記事では志望動機を聞く企業の意図を把握してから、志望動機を構成する要素と順番を解説していきます。キャリアコンサルタントによる解説と業界別の例文もあるので、参考にしながら自分の志望動機の構成を整えていきましょう。
記事を読む
①システムエンジニアを志望する理由
まずは、なぜシステムエンジニアを志望するのか結論を伝えましょう。
結論から伝える方法をPREP法といい、PREP法を用いると採用担当者は先に結論を把握したうえで読み進められるため、その後のエピソードもよりスムーズに理解できるようになります。
PREP法とは
結論(Point)理由(Reason)具体例(Example)結論(Point)の頭文字を取った言葉で、話を展開するフレームワーク
前述したとおり、相手にわかりやすいように道筋を立てて伝えることは、システムエンジニアとしても必須のスキルです。
結論が見えない説明をして、「論理的に話すことが苦手なのかな」と懸念されてしまわないように、どのような質問でも結論から回答することを意識しましょう。
志望動機における結論とは、言ってみれば企業が一番知りたいあなたの情報です。
結論を後回しにすると、一番熱意を持って伝えるべき志望動機のメッセージがぼやけてしまいかねません。最初に結論を端的に伝えましょう。
書き出しは志望動機全体の印象を内容を左右する重要なポイントです。志望動機の書き出しが思いつかないという人はこちらの記事も参考にしてみてください。
関連記事
例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
志望動機の書き出しは、志望動機全体を印象付ける大事な部分です。書き出しのコツは「本気度」を伝えること。書き出しの基本的な考え方や高評価を得るコツ、やりがちな失敗についてキャリアコンサルタントとともに解説します。そのまま使える便利なフォーマットも紹介しているので、参考にしてください。
記事を読む
②その中でもその企業を志望する理由
システムエンジニアを志望する理由を伝えたら、次はその中でもなぜその企業を志望するのかを伝えましょう。
「システムエンジニアとして働けるならほかの企業でも良いのでは?」と懸念されてしまうのを避けるためには、しっかり企業研究をして「その企業でなくてはならない理由」を明確にする必要があります。
企業の採用ページやホームページ(HP)はもちろん、社員インタビュー記事などを読んで理解を深め、企業に共感する点や魅力を感じる点を整理する方法が簡単でおすすめです。
企業研究の際は、企業ノートを作成することで情報が整理しやすく理解も深まります。企業ノートの作り方はこちらの記事で解説しているので参考にしてみてください。
関連記事
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!
企業研究ノートは企業選びと選考対策に有効! 就活は情報戦で情報を収集するだけでなく、いかに活かせるかが重要です。記事では企業研究ノートの作り方、必須の情報16項目から情報収集の方法まで、キャリアコンサルタントのアドバイスも交えて解説しています。企業研究ノートで情報を整理し、企業研究を効率的に進めましょう。
記事を読む
さらに時間に余裕がある人は、OB・OG訪問やインターンに積極的に参加して、実際に聞いたことや感じたことを盛り込んで作成すると、より具体的な内容の志望動機になります。
OB・OG訪問やインターンのやり方は、以下の記事で解説しています。事前にポイントを知っておくと有効に活用できるので、ぜひ参考にしてみてください。
OB・OG訪問
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
インターン
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
- 企業ならではの志望理由を考えるのが難しいです……。
自分との共通点を見つけるのがポイント!
志望企業の魅力を見つけるのは、難しいかもしれないけどワクワクもしませんか?
まずはWebサイトやSNSを活用し、企業の特徴やプロジェクトに焦点を当てて調べましょう。最新の業績や新プロジェクトを確認することで、具体的な成功事例に触れることができます。
次に、企業の価値観や文化に深くアプローチし、自身の価値観との共通点を見つければ、それを志望動機で打ち出すことも可能です。
またその企業でしかできない挑戦や成長機会について調べ、これを自分のスキルや志向性と結びつけて、入社後のイメージを膨らませることも効果的です。
その際はなぜ結びつくのか具体的に説明し、その企業だからこそ自分自身が成長できるとアピールすることが重要ですよ。
③システムエンジニアとして働く自分の将来像
最後にシステムエンジニアとしてどう活躍したいのか、将来像を伝えましょう。
志望動機は、あなたを採用するとどのようなメリットがあるのかをアピールする場です。採用担当者があなたが活躍している姿をイメージしやすいように、自分の強みの活かし方や貢献方法を具体的に説明しましょう。
自分が活かせる力がうまく思い付かない人は、システムエンジニアとして求められる力について前述しているので、そこから自分に当てはまるものを見つけてアピールしてくださいね。
おさらい! システムエンジニアに求められる力
- IT分野への興味が強い
- コミュニケーション能力が高い
- 論理的思考力がある
- マネジメント能力がある
将来像が明確に描けている学生に対しては、仕事や組織に対して主体的に取り組んでくれる印象を持ちます。
なぜなら将来像としてのビジョンがあれば、そこに向かう道筋や目標も明確になり、自律的なキャリアを築いていくことが可能になるからです。
入社後にやりたいことの考え方は以下の記事で解説しています。システムエンジニアとして働く姿が言語化できていない人は参考にしてみてください。
関連記事
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
企業が入社後にやりたいことを質問するのは、就活生の希望を知りたい意向が強いためです。入社後にやりたいことを見つけるための方法やどうしても見つからなかったときの対処法をキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む
志望動機の締めくくりは書き出し同様に重要なポイントです。システムエンジニアの志望動機を作成する際に併せて参考にしてみてください。
関連記事
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
志望動機は締めくくりが大変重要であり、全体の印象を左右します。志望動機の締めくくりの基本ルールをと伝えるべき内容を押さえましょう。この記事ではキャリアコンサルタントと、すぐに使える便利なテンプレートや例文も併せて解説するので、参考にして選考を突破しましょう。
記事を読む
プロのアドバイスを伝授! システムエンジニアの志望動機を書くコツは?
「実際どのような志望動機を書けば良いのだろう?」「ほかの学生と差別化できる内容にするためにはどうすべき?」と考えている人もいるかもしれません。
ここからは、現場や採用活動に精通したプロのアドバイスを聞いてみましょう。システムエンジニアの志望動機を書くコツを把握して、より魅力的な志望動機を作成してくださいね。
キャリアコンサルタントのアドバイス
システムエンジニアの志望動機をより企業に響く内容にするためには、それを読む採用側の目線を理解することが鍵になります。
ここではIT企業でエンジニアとして活躍したのち、人事部で採用にも携わり、現在はキャリアコンサルタントとして就職・転職支援をしている野村さんに、システムエンジニアの志望動機で特に重要なポイントを聞いてみました。
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見るシステムエンジニアの志望動機は4つのポイントを押さえて作成しよう
志望企業に響く志望動機を伝えるために、以下の4つのポイントについて具体的に考えてくださいね。
①自己理解
過去の学業や部活・サークルでの成功・失敗経験から得た教訓、自分の強みや価値感を具体的な言葉にしましょう。これらがなぜシステムエンジニアとしてのキャリアにマッチしているかを明確に伝えることで、あなたの個性が際立ちます。
②仕事理解
この業界や職種に興味を持った経緯、なぜIT分野やシステムエンジニア職を選んだのかを具体的に説明します。どうしてこの分野に情熱を傾けるのか、感じている魅力を具体的に表現することで、志望企業に自分の熱意が伝わるはずです。
③将来の希望や夢の主張
システム開発が社会への貢献の手段であるとしたら、その先にあなたが描きたい将来のビジョンや夢を言葉にすることも大切です。自身が目指す未来の姿を描くことで、志望企業における自分の役割が具現化されます。
④企業の理解と選択
志望企業に対する共感や共鳴ポイントについて、HPや会社案内から得た情報をもとに具体的に思いを巡らせましょう。企業理念や重点事業が目指すものへの共感を表現し、なぜこの企業を選んだのかを述べることで、志望企業に向けた真摯な思いを伝えられます。
これらを、たとえたどたどしくても、率直かつ熱意を込めて伝え、自分の言葉で志望企業に訴えかければ、必ず通じると思います。
システムエンジニア経験者のアドバイス
中にはITの知識やプログラミングの経験があまりなく、システムエンジニアのイメージが漠然としているという人もきっといますよね。
仕事理解を深めて説得力のある志望動機を作成するために、ここでは大手電機メーカーでシステムエンジニアとして活躍し、現在は若手のキャリア支援を務めるキャリアコンサルタントの小峰さんに、現場で特に求められる力を聞きました。
経験者ならではのアドバイスを参考にして、志望動機の差別化を図りましょう。
アドバイザーコメント
小峰 一朗
プロフィールを見るシステムエンジニアとして現場で求められる力を理解しよう
私がシステムエンジニアを経験してきて、これから志望する人に知っておいてほしいと思う大事な観点としては、「コミュニケーション」「論理的思考」「自律的意思」などが挙げられます。
・コミュニケーション
顧客の要望や意図を理解し、それをしっかり形にしていくことが非常に重要なので、まずは正確に話を聴く力が大切です。
・論理的思考力
システムを作り上げていくには、ハードウェアやソフトウェアなどを整合性を持って組み合わせていく必要があります。そのため論理的に設計していく力が不可欠です。
・自律的意思
さまざまな関係者の意見や要望を踏まえつつも、システムエンジニアとしての方針や方向性を、根拠を持って意思表示できる人が活躍します。
周囲からの信頼を得る姿を想像できる志望動機にしよう
このように、他者の意見に左右されたり、顧客の要求を鵜呑みにしたりしていては良いシステムは作れません。システムエンジニアはシステム全体のデザイナーです。
自分の意思を持って自律的なあり方を身に付けていくことが、信頼されるシステムエンジニアとして長く成長していく秘訣になると思います。
システムエンジニアの志望動機8選
システムエンジニアの志望動機8選
- 働き方別の志望動機例文2選
- アピールポイント別の志望動機例文4選
- 文系理系別の志望動機例文2選
志望動機に盛り込むべき内容や構成について解説しましたが、いざ書いてみてもうまくまとまらない人や、仕上がりに自信のない人もいるでしょう。
ここからは、エントリーシート(ES)や面接で使えるシステムエンジニアの志望動機例文をケース別に8選紹介します。自分の状況に置き換えて読みながら、志望動機の参考にしてみてください。
IT業界を受ける際の志望動機の書き方はこちらの記事で詳しく解説しています。志望動機に盛り込むべきポイントを押さえて魅力的な志望動機を考えましょう。
関連記事
IT業界の受かる志望動機の書き方|職種別の例文10選も紹介
IT業界は5業種に分かれ、それぞれに特化した志望動機の作成が必要です。キャリアコンサルタントが業種・職種別の例文を交えながら、IT業界の志望動機を解説。IT業界の知識を押さえて、受かる志望動機を作成し、選考を突破していきましょう。
記事を読む
働き方別の志望動機例文2選
システムエンジニアの働き方別の例文を紹介します。仕事内容をよく理解して、どのように活躍したいのかを具体的に伝えましょう。
①受託開発の場合
受託開発の場合
私はシステムで世の中を便利にしたいと考え、システムエンジニアを志望しています。
きっかけは小さい子どもを育てている姉が、ネットスーパーを利用するようになって負担が減ったという話を聞いたことです。システムにより生活が豊かになることを実感し、私もITの力を使って困っている人を助けたいと考えました。
特に受託開発では、顧客とコミュニケーションを取りながらニーズに合わせた最適な提案ができる点や、システム開発の一連の工程を担当できる点に魅力を感じています。
その中でも御社は、若手が挑戦できる環境があり、成長意欲の高いシステムエンジニアが多く集まっているとOB・OG訪問の際に伺って魅力を感じました。
私は大学時代の吹奏楽部での経験で、チームで積極的にコミュニケーションを取りながら目標に向かって切磋琢磨することの大切さを学び、システムエンジニアの業務に活かせるスキルを身に付けたと自負しています。
入社後はシステムエンジニアとしてクライアントに最適な提案ができるように、向上心を持って日々勉強していきます。そして困っている人を救えるような、人々に寄り添ったシステムを構築していきたいです。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
良い点は、具体的な経験やOB・OG訪問から、企業への明確な理解を示している点ですね。チーム経験を強みに結びつけ、自己成長への意欲が感じられます。
エピソードや成功事例をより感動的に表現し、自己成長につなげて書くとさらに良くなりそうです。
②自社開発の場合
自社開発の場合
私は御社の教職員向けサービスの開発に携わりたいと考え、志望しました。
小学校の学童でのアルバイト経験を通して、教職員の働き方改革の必要性を痛感しました。先生にお話を伺うと、働き方を改善したくても業務の多さから難しいといった実情も知り、業務の効率化を目指せるIT技術の分野に興味を持つようになりました。
特に「生徒とかかわる時間外の書類作成が多い」という声が多かったのですが、御社は生徒一人ひとりのデータを一元管理し、ExcelやWordに出力して利用できるシステムを開発しているため、現状を改善するシステムに携われると感じています。
大学時代はバスケットボールチームのキャプテンとしてチームをまとめてきたため、培ったコミュニケーション能力やリーダーシップを開発業務に活かせると考えています。
御社に入社後は、顧客の「こうなったら良いな」という部分を汲み取り、より良い提案ができるシステムエンジニアになりたいと思います。
実体験で感じたこと、興味を持ったこと、システム開発への志望につながった流れはわかりやすく自然で良いですね。
後半のコミュニケーション能力とリーダーシップの話は、前の部分との関連性が少し薄いように感じます。システム開発とリーダーシップの関係についての考えも伝えられると良いですね。
アピールポイント別の志望動機例文4選
システムエンジニアに活かせる強みを持つ人は、アピールポイント別の志望動機を参考にしてみてください。ただ強みをアピールするのではなく、その強みをどのように企業で活かしていきたいのかを具体的に伝えましょう。
③IT分野への興味をアピールする場合
IT分野への興味をアピールする場合
私が御社を志望する理由は、介護業界の人手不足を助けるシステム開発に携わりたいと考えたためです。
大学で老人ホームにボランティアに行った際に、介護のIoT化が進んだことにより、入居者様と向き合う時間が増えたというお話を伺いました。この経験からIT分野の推進が社会問題の解決につながると実感し、ITについて興味を持つようになりました。
御社は特に介護分野のDX推進に力を入れていて、人手不足の介護現場をITで根本からサポートできると感じました。
もちろん、日々進化し続けているIT分野で顧客に最適な提案をするためには、常に最新の情報を収集していく必要があると理解しています。
私はシステム開発の経験はありませんが、独学でITパスポートと基本情報技術者試験の資格を取得し、今後は応用情報技術者試験にも挑戦したいと考えています。
御社に入社後も日々向上心を持って専門知識の習得に努め、1日でも早く戦力として活躍してまいります。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
資格取得など明確な目標を持って、システムエンジニアとして日々成長していく意思を伝えているところが良いですね。
改善点としては、数ある社会問題のうち、なぜ介護問題に取り組んでいきたいのか、その根拠を付け加えるとより良くなると思います。
④コミュニケーション能力をアピールする場合
コミュニケーション能力をアピールする場合
私がシステムエンジニアを志望したのは、企業の労働環境改善にかかわるシステムを開発したいと考えたためです。
私はゼミ活動で「テレワークの実現プロセス」を研究し、多くの企業にインタビューさせていただきました。
チームで役割分担をして事前に徹底的なリサーチをして、ヒアリングの際も相手の潜在的な考えや意見を引き出すことを意識し、多くの興味深い話を聞けました。
その中で社内のシステムが追い付かずに、テレワークの環境を整備できていない企業も多くあることを知り、システムエンジニアになってITの力で解決したいと考えるようになりました。
御社は、企業に導入する業務効率化システムの開発に積極的に取り組んでいて、私がやりたいことを実現できると考えました。
入社後は、ゼミ活動で培ったヒアリング力や仲間と連携して物事をやり遂げる力を活かして、顧客に寄り添ったコミュニケーションができるシステムエンジニアになりたいと思います。
良い点は、 具体的なゼミ活動経験がシステム開発を志望する経緯を裏付けている点です。志望先への理解が深く、効率化システム開発への共感が伝わります。
顧客にどんな価値を提供したいかを強調し、エピソードをより具体的に挙げて自身の魅力を伝えると、志望動機がより引き立つはずです。
⑤論理的思考力をアピールする場合
論理的思考力をアピールする場合
私は、顧客のニーズを的確に捉え、適切な解決策を導き出すシステムエンジニアに魅力を感じ、御社を志望しています。
所属しているゼミの討論大会では、思うように準備が進まずに苦労しましたが、積極的にゼミ生の悩みを聞いて課題を洗い出し、一緒に優先順位を付けて準備を進めていったことにより、大会本番で成功した経験があります。
この経験から論理的に物事を考える力が付いたと自負しており、この強みをさらに活かしてシステムエンジニアとして顧客の課題解決に貢献したいと考えています。
御社のインターンシップに参加した際、スキル次第で年齢に関係なく評価する社風であると伺い、早くから成長していきたい自分とマッチすると感じました。
これまでに独学でITパスポートや基本情報技術者試験の資格を取得したので、今後もさらに学び続け、入社後はいち早く活躍したいと思います。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
最初の志望理由が明確で良いと思います。
ただ解決策を導き出した経験として、ゼミの討論大会のエピソードは大きなイベントではあったかと思いますが、たった1度の経験なので、この経験だけで「身に付いた」と言い切ってしまうのは少し疑問を感じるかもしれません。
⑥マネジメント能力をアピールする場合
マネジメント能力をアピールする場合
私はアルバイトで身に付けたマネジメント能力を活かして、世の中の役に立つシステムを作りたいと考え、御社のシステムエンジニアを目指しています。
私は1年生から3年間、スーパーでアルバイトをしてきました。その際に、御社の在庫管理システムが導入され、業務効率が大幅に改善した経験があります。この経験からIT技術の力を痛感し、自分もこのような便利なシステムを構築したいと考えるようになりました。
アルバイト先ではリーダーを務めていて、30人以上いるアルバイトのシフト組みや人員配置、指導などの業務を担ってきました。
アルバイトやパートスタッフ一人ひとりの意見や能力を尊重して指導することを心掛け、マネジメント能力が養われたと自負しています。
御社に入社後は、どんな仕事でも当事者意識を持って取り組み、ゆくゆくはチームを率いるリーダーも担当してみたいと思っています。そしてプロジェクトを円滑に進行し、同じような業務改善ができる事業が一つでも増えるよう、多くの便利なシステムの開発に挑戦していきます。
リーダー経験によりマネジメント能力に自信を持っていて、これからも当事者意識を持って取り組んでいきたいというキャリアビジョンが見える点が評価できます。
付け加えるなら、なぜマネジメント能力をシステム開発で活かしていきたいのか、その根拠も掘り下げて伝えるとさらに良くなるでしょう。
文系・理系別の志望動機例文
最後に、文系・理系別に志望動機例文を紹介します。
文系からシステムエンジニアを目指す場合、大学で学んだこととシステムエンジニアの関連性が低いケースが多いため、IT分野への興味・関心があることや、勉強意欲があることを盛り込んだ内容にしましょう。
⑦文系の場合
文系の場合
私が御社を志望するのは、従業員の労働環境改善に向けた取り組みに共感したからです。
私は大学時代、レストランで3年間アルバイトをしてきました。その中で、忙しいと裏方業務の対応に追われて配膳や接客がおろそかになったり、従業員が疲弊して辞めてしまい定着率が悪かったりと、悪循環に陥ってしまったことがありました。
この経験から、顧客へのサービス向上には、従業員の働きやすさも大切であることを実感しました。
説明会に参加した際、御社は従業員同士の情報共有システムを開発し、コミュニケーションロスによるミス防止や従業員同士の連携強化に貢献していると伺い、ITの力を使って企業活動をサポートできることに魅力を感じました。
大学では労働法学を専攻し、労働環境に関する課題解決を学んでいます。ITの技術を通して、企業が抱える労働問題を解決し、働きやすい会社作りに貢献していきたいです。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
文系の場合は技術系の学生とは異なり、技術面以外の課題や視点から強くアピールすることを意識すると良いでしょう。
文系の視点ならではのIT技術の活用について考え、自分だからこそ解決できる課題があることを伝えるのも有効だと思います。
⑧理系の場合
理系の場合
私は物流を支えるシステム開発に携わることで、多くの人々の生活を便利にしたいと思い、御社を志望しています。
大学では情報システムを専攻していますが、授業で物流企業の見学に行った際、物流が社会の経済活動を支える役割を果たしていることを実感し、物流業界へ興味を持つようになりました。
物流業界は人手不足や再配達による負担などさまざまな課題を抱えていますが、ITの力はこれらの問題を解決する可能性があると思います。そのシステムを構築するシステムエンジニアの仕事に魅力を感じました。
特に御社は物流業界向け業務システムの開発に力を入れているため、「ITの力で物流業界の課題を解決し、人々の生活をより便利にする」という私の思いが実現できると考えました。
情報学部で学んできたプログラミングの知識や課題解決に向けた粘り強く取り組める性格を活かし、より良いシステムの開発と貴社のシェア拡大に貢献してまいります。
物流業界への強い興味や志望企業への理解が明確で、課題解決への意欲が伝わるところが良いですね。
具体的なプロジェクトや技術への言及で志望動機を一層深めて、志望企業でのリアルな貢献イメージを示すと、さらに印象が強まるでしょう。
説得力ある志望動機を作成して新卒でシステムエンジニアになろう
説得力があるシステムエンジニアの志望動機を作成するためには、まず仕事内容や特徴をしっかりと理解することが重要です。
そのうえで、なぜその企業でなくてはならないのか、システムエンジニアとしてどのように活躍したいのかを考えてアピールしましょう。
システムエンジニアは、未経験でもアピール次第で十分に目指せる職種です。あなたらしい説得力のある志望動機を作成して、システムエンジニアの内定をつかんでください。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見るシステムエンジニアの仕事への理解を深めて説得力のある志望動機にしよう
志望動機は、応募する会社の事業内容と職種についての理解が正しくできているかが問われます。
事業内容や職種のことをよく理解しないままだと、待遇面や福利厚生などを理由に応募していると受け取られたりして、志望意欲が低いと判断されてしまいます。
そのため志望動機では、「この会社で活躍したい、貢献したい」という意欲が伝わるように、新卒でシステムエンジニアを目指したい動機として説得力のある理由やエピソードを準備することが大切です。
会社へのラブレターと捉えると志望動機も考えやすい!
システムエンジニアとしてどんな役割を果たしたいと考えているか、先輩のシステムエンジニアはどんな仕事をしているのか、どんなプロジェクトにかかわっているのかなども事前に把握しておきましょう。
そうした要素が志望理由につながっているのであれば、そのことも伝えながら、なぜこの会社なのか、という理由も改めて自問自答してみてください。
志望動機は、その会社への興味の度合いがわかる質問項目なので、熱烈さが伝わるような文章を考えることも必要になります。不安がある場合は、会社に対するラブレターだと思って書いてみると効果的です。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント / システムエンジニア
Ichiro Komine〇大手電機メーカーでシステムエンジニアとして従事。若者の人生や成長にかかわりたいと思い、キャリアコンサルタントの資格取得。現在はコンサルティングや自己分析支援をおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細