CCNAとはネットワーク技術者の資格! 内容と取得メリットを解説

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この記事のまとめ

  • CCNAはネットワークの登竜門となる資格
  • 努力は必要だが未経験でも受験は可能
  • 学生には難易度が高く専門性も高いため就活でアピールになる

特にIT業界を志望する学生の中には「CCNA」という資格の名称を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。しかし「CCNAとはどんな資格なの?」「難しいのかな」といった疑問の声もよく聞きます。

IT系の資格は多くありますが、その中でもCCNAとは私たちの生活を支えるネットワークに関する専門資格です。持っていれば就活で大きなアピールポイントとなるため、「難しそうだから」「よくわからないから」などという理由で取得を検討しないのは非常にもったいないです。

この記事では、CCNAの特徴や取得メリット、実際に取得した学習方法などCCNAの理解や取得に役立つ内容を解説します。ぜひともCCNAを理解して就活を有利に進めましょう。

目次

CCNAはネットワークのすべてがわかる万能な資格

CCNAは、ネットワークに関する知識が網羅されている資格であり、それだけでネットワークのすべてが理解できるといっても過言ではありません。その分難易度も高いですが、取得できればその資格そのものが評価に直結するでしょう。

この記事では、まずCCNAがどのような資格なのかを解説。そして試験の内容や解答形式など、CCNAについて徹底的に解説していきます。CCNAとは何かを理解したうえで、就活にどう活きるのかも知っていきましょう。

また、実際にCCNAを取得したい人のために、合格必須の勉強法を伝授します。この記事を読んで、CCNAの理解を深めるだけでなく、取得までの道のりをもイメージしましょう。

CCNAとは?

まずそもそもCCNAとはどういった資格なのでしょうか。CCNAという資格を聞いたことはあっても具体的にどのような資格なのかは知らないという人が多いでしょう。

まずはCCNAという資格の内容を誰でもわかるように紹介していきます。CCNAという資格の内容を簡単に理解するところから始めましょう。

シスコ社が実施する資格

CCNAとは?

シスコシステムズ社(シスコ社)が提供する「Cisco Certified Network Associate」の頭文字をとった資格

シスコ社とは、ネットワーク構築に欠かせないルーターやスイッチなどのコンピュータネットワーク機器の開発や販売をおこなう企業です。アメリカに本社を置き、ネットワーク機器のシェア率は世界でNo.1を誇ります。

IDC Japanの調査によると、日本国内における2021年のネットワーク機器市場シェアNo.1はシスコ社で48.1%、2位のNEC社は5.4%、3位はアライドテレシス社で5.3%。このことから見ても圧倒的なシェア率であることがわかるでしょう。

ネットワーク機器の企業が提供している資格だけあって、一定のネットワークの知識がなければCCNAの試験に合格はできません。逆にいえば、CCNAの取得に向けて勉強すれば一定のネットワーク知識が身に付くともいえます。

また、ネットワークの世界で働けば、業界シェア率No.1のシスコ社の機器に触れる機会も多々あるでしょう。勉強の段階から現場で使う可能性の高いシスコ社の機器に触れておけるため、実務で学んだ知識を活かせる場面は多く、ネットワーク分野に携わる人はシスコ認定資格を持っている場合が多いです

試験グレードは初級

シスコシステムズ社認定のベンダー資格

実はシスコ社が提供している資格はCCNAのほかにもあり、それぞれグレードによって分けられています。グレードとは難易度のことだと考えると良いでしょう。

グレードは全部で4種類あり、高いレベルから順に「エキスパート」「プロフェッショナル」「アソシエイト」「エントリー」に分類されています。そしてそのうちCCNAのグレードはアソシエイトで、レベルとしては下から2番目にあたります。

どちらかというと難易度としては比較的低めだと考えられます。実際アソシエイトは初級レベルとされており、そこに位置するCCNAはネットワークを初めて学ぶ人やこれから知識を身につけたいという人に向いている資格といえます

前提資格はない

資格によっては受験するためにはその前段階の資格が必要であったり、実務経験が必要だったりするなどの前提になる条件がありますが、CCNAにはありません。IT経験者からネットワーク知識のまったくない未経験者まで、受験は誰でも可能です

前提条件がある資格の場合、取得したい資格を受験するために事前に資格を取得しなければなりません。本当に取りたい資格を取るためだけに一旦必要のない資格を取得するのは手間も労力もかかります。むしろその手間や労力を億劫に感じて、本当に取りたい資格の取得を断念することもあるでしょう。

しかし、CCNAに前提条件となるものはありません。いつでも誰でも自分の努力次第で、ネットワークの世界で評価の高い資格を取得できるのです。

受験料は42,900円(税込)

CCNAの受験料は税抜きで39,000円、税込で42,900円です。

このCCNAの受験料は2020年2月24日に改定され、改定前の金額は税抜きで33,600円・税込みで36,960円でした。この改定で2,000円ほど高くなっており、学生には少し負担かもしれません。そのため、CCNAを受験する場合は一回で合格できるようしっかりと学習を進めることが大切になります。

支払い方法はクレジットカードとバウチャー方式という事前に購入したチケットで支払う方法の2つから選べます。

バウチャーとは映画でいう前売り券だと考えてください。割引がされることもありますが、有効期限が定められていたり誰でも買えるわけではないことに注意が必要です。教育機関である程度の数を購入してバウチャーが必要な人に配布することが多いため、まずはバウチャーを学校が所有していないか確認してみましょう

有効期限は3年

CCNAは一度取得すれば永久的に所有できる資格ではありません。実はCCNAには3年という有効期限があります。つまり、取得後何もせずに3年間を過ぎてしまうと資格を所持しているとはいえなくなるということ。資格を持ち続けるには勉強を継続する必要があるため「勉強し続けている」ということの証明にもなるメリットがあります。

CCNAは時折改定される試験です。ITの進化はめざましく、最新技術が毎日生まれるような世界。だからこそ、IT資格もその時々のトレンドや最新技術を盛り込んだ内容にしなければなりません。CCNAも都度改定することでその所有者が最新技術を持っていることを認定しています。だから有効期限が定められていると考えると納得できるのではないでしょうか。

更新方法は大きく2つ。

CCNAの更新方法

  • CCNAを3年以内に再受験し合格する
  • CCNAの上位資格を取得する

CCNAの再受験は一般的な更新の方法ですが、有効期限である3年以内にCCNAの上位資格であるCCNPやCCIEなどの資格を取得すれば、自動的にCCNAの保有期間も延長となります。

この方法だと上位資格を1つ受験すればCCNAの合格も含まれるため一石二鳥ではありますが、上位資格である分より高度な知識が要求されます。自分の学習スケジュールを見ながらどちらかを選ぶと良いでしょう。

さらに詳しく! CCNAの試験内容の詳細

ここまではCCNAの概要を説明していきました。とはいえ概要だけ説明されても、実際CCNAではどんな問題が出題されるのかなどを知らなければうまくその内容をきちんと理解できたとはいえないですよね。

ここからは出題される問題の分野や各分野の配点割合などを紹介していきます。CCNAを受けようかどうか決める参考にしてみてください。

試験内容:6つの分野に分かれている

CCNAの試験内容

  • ネットワーク基礎
    →OSI参照モデル、TCP/IPなど
  • ネットワークアクセス
    →スイッチや無線LANの設定など
  • IP接続
    →ルーティングの仕組みや設定など
  • IPサービス
    →NTP、DHCP、FTPなど
  • セキュリティの基礎
    →セキュリティの考え方や種類など
  • 自動化とプログラムアビリティ
    →自動化の影響やツールの理解など

CCNAの出題内容はシスコ社により公開されており、大きく6つの分野に分かれています。たとえば、ネットワークの基礎や機器の設定、そして活用すると便利になるツールなどがあり、CCNAを勉強することでネットワーク関連の知識が一通りつくということもよくわかるのではないでしょうか。

出題割合は分野ごと変わるものの、これらの分野が大きく偏ることなくほぼまんべんなく出題されます。そのため苦手分野を作らないように学習を進めなければなりません。

初めてネットワークを勉強する人にとってはわからない言葉が多いかもしれませんが、それぞれの分野をできる限りわかりやすく紹介していきます。

ネットワークの基礎

配点割合は20%と全体の1/5を占めます。また基礎というだけあって、試験全体の中でも難易度は低めです。絶対に落としたくない分野の1つです。

よくネットワークを使った通信は階層型として例えられます。たとえば、パソコンでメールを送る場合、まずパソコンをWi-FiやLANケーブルでネットワークに接続しなければなりません。この接続は階層型の一番下に位置します。

パソコンをネットワークに接続したら、メールソフトを立ち上げます。この際、メールソフトを立ち上げてメールを使えるようにするためには、実はさまざまな通信をおこなっているのです。この通信は階層構造の中盤あたりに位置します。そしていよいよ最後にメールを送るという通信があり、これは階層型の一番上に位置します。

これからの階層型の考えはOSI参照モデルといわれます。そのほか、TCP/IPスタックというネットワークの階層や、ルーターやスイッチなどの基本的なネットワーク機器など、ネットワークや通信にかかわるエンジニアなら絶対に持っておかなければならない基礎知識が出題されます

その他出題される主な内容

  • 通信するときの条件
  • ルーター、L2、L3スイッチの役割と機能
  • IPアドレスの計算
  • 無線LANの通信原理 など

この中でも未経験者が苦労しやすいのはIPアドレスの計算です。2進数や8進数への変数変換に苦手意識を持つ人は多くいます。

ネットワークアクセス

ネットワークを接続するときに使う仕組みや設定についての分野です。配点割合はネットワークの基礎同様20%となっています。

たとえば、企業内でパソコンを使う際は、スイッチというネットワーク機器を通じて業務システムやインターネット閲覧をおこないます。このスイッチはほとんどの企業で複数台導入されており、互いにLANケーブルなどで接続されています。

しかし、単純にスイッチ同士をLANケーブルで接続すると、場合によってはネットワーク全体をダウンさせてしまう恐れもあります。またある部署はインターネットアクセスが業務上必要ないため、不要なアクセスを禁止しなければならない場合もあるでしょう。これらの事象はスイッチに適切な設定を入れることで対処することができます。

このネットワークアクセスの分野では、このような場面におけるスイッチの正しい設定方法を問われる問題などが出題されます

その他出題される主な内容

  • トラブル時でも安定した通信ができるようにする仕組み
  • 無線LANの設定方法 など

IP接続

IP接続の分野では、企業間や企業内の各支店を接続するためのルーターを使った通信の仕組みや設定、確認方法が問われる問題が出題されます。この接続をルーティングといい、ルーティングの種類や設定方法を回答していくことになります。

配点割合も25%と一番割合が高く、しっかりと身につけることでCCNAの合格が大きく近づく分野です。

ルーティングにはIPアドレスが欠かせません。ルーターにIPアドレスを割り当て、プロトコルを使って通信を実現しているからです。どんなルーティングプロトコルを使うべきか、動作フローを理解しましょう。

その他出題される主な内容

  • ルーティングを構成する要素
  • ルーティングの規則
  • トラブル時でも安定した通信がおこなえるようなルーティング設定方法 など

IPサービス

IPサービスではネットワークを使ったさまざまな通信方式の設定や細かなチューニング方式が問われます。配点割合は10%と低いですが、ネットワークを安定させるために欠かせない重要な知識が問われる問題ばかりです。油断せずに取り組みましょう。

出題される問題としては、「ネットワークを利用して時刻同期をしたい場合、ネットワーク機器でどのように設定するか」などがあります。この問題に回答するには、時刻同期をおこなう通信方式であるNTP(Network Time Protocol)に関する知識が必要です。

ネットワーク機器は機器自身にエラーが発生するとエラー内容を時刻と合わせてログに出力します。通信に異常がある場合は他のスイッチなどのネットワーク機器でも同様にエラーが発生する場合があり、同時に起こったかどうかを判断するために時刻が重要になるのです。

このように時刻同期はネットワークを安定して通信させるための非常に重要な要素の1つです。接続そのものだけでなく、こういった細かな知識や技術について問われるのがIPサービスの分野となっています。それぞれのプロトコルがどんな動作をするのかを理解しておくことが勉強のカギを握ります。

その他出題される主な内容

  • 自動でIPアドレスを取得するための設定、確認
  • データ転送をするための設定、確認
  • ログ出力機能の説明と設定方法 など

セキュリティの基礎

昨今サイバー攻撃などネットワークを介した攻撃が多くなっており、セキュリティとネットワークは切っても切り離せない関係です。そのためネットワークの専門資格であるCCNAでもセキュリティの知識を問われる問題が出題されています。配点割合は15%と比較的低い割合ですが、しっかりと回答できるようにしましょう。

まずは現在のネットワークにおいて、脆弱性や脅威などに対してどのような対策がとられているか、そしてそれにはどのような技術が使われているかを知るところから始めましょう

そのうえでOSI参照モデルやTCP/IPスタックなどの階層モデルにおいて各階層にどのようなセキュリティ技術があるのか、またネットワークの制御にはIPアドレスやポート番号を使うこともできますが、各セキュリティ対策においてどの動作フローが使われているのかを紐解いて考えていくとよいですね。

例としては以下のような問題が出題されます。

出題題

ネットワーク機器に暗号化したパスワードを設定せよ

そもそもネットワーク機器は設定内容次第で通信を許可したり、止めたりできる重要な機器です。そのため、機器操作のためにはパスワード設定が必須です。そのパスワード設定にもいくつか種類があるため、より強固な設定をおこなう必要があります。

その他出題される主な内容

  • セキュリティの概念
  • リモートアクセス時の設定
  • 無線LANの暗号化方式の説明、設定 など

自動化とプログラムアビリティ

自動化とプログラムアビリティでは、このネットワーク管理の自動化に関する問題が出題されます。

従来ではネットワーク機器そのものを操作して設定変更をおこなってきました。しかし、複数のネットワーク機器を導入していると、変更が必要な際は複数のネットワーク機器そのものの操作が求められてしまい、対応時間が長くなってしまいます。そこで対応時間を短くするために取り組まれているのがネットワーク管理を自動化しようという動きです。

ここではSDNという仮想的なネットワークを作り上げる技術全般について押さえておきましょう。SDNを利用することで、複数のネットワーク機器ごとに必要な設定をしなければならなかったのが、複数のネットワーク機器に対して一括で設定ができるようになります

配点割合は10%と一番低いですが、しっかり勉強すれば得点しやすい分野です。例としては以下のような問題が出題されます。

出題例

個別管理のネットワークと集中管理のネットワークを正しく比較している説明を選択せよ

この問題を解くためには管理方法が個別と集中でどのように違うかを理解する必要があります。

個別管理ではネットワーク機器そのものを操作していましたが、集中管理では一つの機器を操作するだけで複数のネットワーク機器の操作ができます。ここに係る仕組みの違いを理解できれば、問題は解答できるでしょう。

その他出題される主な内容

  • ネットワーク管理を自動化した場合の影響
  • 従来機器とシスコ社の最新機器との比較
  • 自動化ツールの理解 など

出題形式:5つの出題形式がある

CCNAの出題形式

  • 選択問題
  • ドラッグアンドドロップ問題
  • 穴埋め入力
  • シナリオ問題
  • シミュレーション問題

CCNAにはさまざまな問題がありますが、すべて同じ方法で回答するわけではありません。問題によって回答の方法はいくつかに分かれています。

試験当日に回答方法がわからず困ってしまわないようにあらかじめ理解するようにしましょう

それでは、それぞれの出題形式を紹介していきます。

選択問題

就活でよく使われる適性試験などで見られるように、いくつかの選択肢から正しいものを選んで回答する方法です。

主に4つの選択肢から正しい回答を1つ選んでチェックします。

しかし、問題によっては正しいものを複数選ぶ問題や、正しくないものを1つ選ぶ問題などがあるため、回答する際は問題ごとに何を選ぶのか確認するようにしてください

選択肢によっては正しい答えを見つけるよりも、消去法で明らかに誤っているものを排除した方が回答しやすい場合もあります。

ドラッグアンドドロップ

用意されている項目を、適切な位置にドラッグ&ドロップして回答する方法です。

たとえば、「表示されている複数の通信方式に対応するそれぞれの通信ポートを選択せよ」という問題が出題されます。

ドラッグアンドドロップの問題例

通信ポートとして挙げられている4つの選択肢をからそれぞれの通信方式に当てはまるものを選び、ドラッグ&ドロップでそれぞれを紐づけましょう。

問題によっては、回答枠より選択肢が多くドラッグ&ドロップをしない項目が発生する場合もあります。回答には注意してください。

穴埋め入力

穴が空いている文章に適切な文字列や数字を入力して回答する方法です。選択肢が与えられていない場合が多く、自分で答えを入力する必要があるため、難易度はかなり高めといえます

出題例

「スイッチ(1Gbps)同士を接続した場合の通信速度は[  ]Mbpsになる」

答えは「1000」ですが、これを導き出すためには出題された問題をよく読まなければなりません。

スイッチは1Gbpsで接続されていることが問題文に記載されています。また、回答すべき単位は「Mbps」となっています。これから、「1Gbps=1000Mbps」と導かれるため、答えが「1000」となります。

その場で計算をしたり、問題文を読み記憶の中から回答を導き出さなければなりません。ここにかけられる時間はなるべく多くしておくと良いでしょう。

シナリオ問題

一つの決められたシナリオに対して複数の問題が出題される方法です。長文を読み内容を理解しなければならない場合もあり、CCNAの知識やスキル以外に文章を読み取る能力も求められます。問題によっては回答すべき問題が複数あるため、回答漏れがないように注意してください。

出題される問題の多くは、ネットワーク機器が数多く接続されている環境があらかじめ用意されています。その用意された環境で、ネットワーク機器の設定がどうなっているのかを確認するコマンドを入力できるかを問われます。

たとえば、「パソコンAがパソコンBへ通信する際にルーターBとルーターCのどちらを経由するか」という問題があります。

シナリオ問題の出題例

この問題では、まずルーターAの設定や状態を、コマンドを入力することで確認します。その後必要に応じて他の機器の状態もコマンドを打ち込んで確認し、回答を導き出します。

このようにシナリオ問題は、問題文を読み、確認が必要な機器を選択し確認コマンドを入力できるかを問われます。実務に近く、その分野の知識をきちんと習得できていなければ回答が難しい出題形式です。

シミュレーション問題

準備されているシミュレーション環境で、指示された課題を解決するために実際にネットワーク機器や端末を操作してコマンドを入力して解答する形式です

シミュレーション問題の出題例

出題される問題の例として、図のようなネットワーク機器やパソコンなどの端末が数多く接続されている環境があります。パソコンAとパソコンBの通信が不通となっている場合、まずはつながらない理由をスイッチやルーターAを操作しコマンドを入力しながら確認したり、設定して通信できるようにしたりします。

シミュレーション問題では、選択肢から正しい答えを選ぶ場合や実際にコマンドをネットワーク機器に入力して設定する場合があります。

シミュレーション問題は試験改定後は出題されていないようですが、選択問題などで出てくるコマンドを覚えるためにも、実際にコマンドを入力する練習をしておきましょう。

試験時間と問題数:120分で103問程度

CCNAの試験時間は120分で、問題数は103問程度となっています。試験時間の割に問題数が多く、わからない問題で悩んでしまうと時間が足りなくなるという事態が起こってしまいます

つまり合格のカギを握るのは時間配分です。事前に勉強する際は時間配分を意識しながら取り組むことが必須になります。

単純計算で1問にかけられる時間はおよそ1分程度と捉えるといいでしょう。場合により考えても答えがわからない問題は、飛ばすのも一つの手段です。また、シナリオ問題は回答に時間がかかるものが多いです。そこに時間を多めに取られることを予測して、選択問題はできるだけ10秒程度で回答するなどの時間配分を工夫して回答してみてください。

実際CCNAって難しいの? 難易度と目安になる勉強時間

ここまでCCNAで出題される問題や解答方法を紹介していきました。

試験の特徴はおおよそ理解できても、実際かなり難しそうに感じている人も多いのではないでしょうか。ここからは、実際CCNAはどれくらい難しいのか、未経験の人が勉強しても取得できるのかどうか、CCNAの難易度や合格率を具体的に解説していきます。

合格点:850/1000が目安

CCNAを開催しているシスコ社からCCNAの合格点は公式には発表されていません。ただ、CCNAの学習サイトとして有名な「Ping-t」にある合格体験記など、受験者の声から推察するとおよそ1,000点満点中850点が合格の目安といわれています

試験の8割以上の回答が必須と考えると、一気に難易度が高く感じてしまうかもしれません。しかし、シスコ社の資格は試験が始まる前に受験までの交通手段や職業などのアンケートに答える必要があります。このアンケートに答えることで300点を獲得できます。

そのため、実際には残りの700点のうち550点を取れば合格できるということです。正解率はおよそ75%に引き下がります。そう考えると、少しハードルも低く感じるのではないでしょうか。

合格率:25~30%ほど

合格点同様に、CCNAの合格率はシスコ社から公表されていません。正確な値はわかりませんが、合格点と同様に「Ping-t」の合格体験記などに掲載されている受験者の口コミなどから判断するにおよそ25〜30%といわれています

IT系の資格で同等の難易度とされているものに基本情報技術者試験があり、IPA「令和4年度 情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 統計資料」によると、その合格率は25〜35%となっています。基本情報技術者試験はネットワークだけでなくIT全般の基礎知識を求められる国家資格であり、IT系国家資格において基本情報技術者試験はグレード2にあたります。

基礎知識が求められるという点ではCCNAと変わらないため、難易度もあまり変わらないとされています。そのため、CCNAも25~35%程の合格率であると予想できるのです。

合格に必要な勉強時間:人によって変わる

CCNAに合格するために必要な勉強時間は一概にはいえず、前提となるネットワークの知識を持っているかそうでないかによって異なってきます

何事もそうですが、応用問題に答えるのならばまずは前提知識の習得から始めなければなりませんよね。ネットワークやITに親和性の高い情報系の学生はネットワークに関する講義を受けている場合もあるため、学習時間が短くなる傾向があります。

今の自分の状態と比較して、CCNA合格に必要な時間を確保してみてください。

情報系の学生やネットワーク知識がある人

情報系の学生や趣味などでネットワークの基礎知識を持っている人であれば、CCNA合格に必要な時間は最低60時間とされています。

60時間を達成するために1日2時間ずつ学習すると仮定した場合、単純計算では1カ月程度勉強すればいいことになりますが、自身の持っている知識量によって学習時間は変化します。1カ月で終わると過信せずに、自分の知識量に合わせて学習時間を想定してスケジュールを組むようにしましょう。

たとえば、CCNAの参考書を見た時におおよそわかる場合には学習時間を減らし、反対にほとんどわからない場合は学習時間を増やすといった方法で学習時間を想定してください。また、ネットワーク知識がある分、学習すべき内容をすばやく吸収しやすいですが、苦手な分野がないように学習するのが大切です

CCNA合格のためには幅広い範囲をまんべんなく理解する必要があります。前提知識があるからといって油断せずに学習をおこないましょう。

文系の学生やネットワーク知識がない人

学生の多くが現段階ではあまりネットワークの知識はないでしょう。特に文系の学生であればそれはなおさら。そんな人がCCNA合格にするためには、勉強時間は最低でも200時間必要とされています。

これはそもそもネットワークのイメージをしにくいため、CCNAの勉強をする前にネットワークについての基礎知識の習得から始めなければならないためです。どうしても情報系の学生やネットワーク知識のある人に比べて学習時間が長くなります。

200時間をこなすために1日2時間ずつ学習をすると仮定した場合、単純計算で約3カ月の勉強時間が必要です。しかし、あくまでも200時間は最低限の時間数であり、人によってはさらに時間がかかることも押さえておきましょう。

文系学生など、あまりネットワーク知識がない学生は3カ月以上の勉強期間を見込んだうえで受験のスケジュールを立てるようにしましょう。

CCNAを取得する5つのメリット

CCNAを取得する5つの取得メリット

  • ネットワークの知識を身に付けられる
  • ネットワーク知識の証明になる
  • 実際の業務で扱う機器の操作を覚えられる
  • 時代に合った最新の知識を得られる
  • 情報通信業界への就活を有利に進められる

ここまでCCNAの出題内容を紹介していきました。専門知識が試されるCCNAに対して、「難しそう」などと少しネガティブな感情を持っている人も多いかもしれません。

しかし、そんなCCNAを取得するメリットは数多くあります。このメリットを理解せずに「難しそうだから受験をしない」や「よくわからないから社会人になってから取得すればいいや」などと決めてしまうのはもったいないです。CCNAにはどんなメリットがあるのかを知ってから受験するかを判断しても良いでしょう。

①ネットワークの知識を身に付けられる

CCNAはネットワークの知識を問う資格です。ネットワークに関する技術や知識が網羅されているため、資格取得のために勉強することがそのままネットワークの勉強となります。

合格するためにはかなりの勉強が必要であり、数多くの知識を頭に叩き込まなければなりません。合格できたということは相応のネットワークの知識を身につけられているといえるでしょう

さらに、CCNAはさまざまな分野からまんべんなく問題が出されます。その分苦手な分野は避け得意分野だけに絞って勉強をしていると合格できない可能性が高くなります。

ネットワークに関する資格の中でも網羅的な知識が求められるCCNAだからこそ、幅広い知識を身につけられているといえるのです。

②ネットワーク知識の証明になる

資格は客観的にその資格にかかわる分野の知識が証明できます。CCNAの合格にはネットワークの知識が必要であるため、CCNAに合格するとネットワーク知識があることが客観的に証明されることになります。そのため、ネットワーク知識を有している人材を欲している企業へは大きなアピールになるでしょう。

もちろん資格がなくても「ネットワーク知識がある」と伝えることは可能です。しかし、口頭で知識を有していることを伝えても、その人がどれだけの知識や技術を持っているかはあまりわかりません。

その点、資格があればどの程度の知識を蓄えているのかはイメージがつきます。だからこそ、自分の知識やスキルの証明のためにもCCNAの取得がおすすめなのです。

そして社会人であれば企業でCCNA取得を促す場合もあるため、ネットワークにかかわる人の多くがCCNAを保有しています。その反面、学生でCCNAを取得している人は少ないため、取得することでライバルとの差別化も図れ、企業側へのアピールがしやすくなるといえるでしょう。

③実際の業務で扱う機器の操作を覚えられる

CCNAの試験では、シミュレーション問題などで機器を操作して回答しなければなりません。ここで操作する機器は試験だけで使われる機器ではなく、実際の業務で扱う機器を操作します。そのため、CCNAの勉強で学んだ操作スキルは、実際の業務でも利用できます。

特に操作する機器は世界中で一番利用されている機器メーカーであるシスコ社です。CCNA取得で学んだ機器操作スキルは世界中どこの企業でも利用できるといっても過言ではありません

先ほども解説した通り、シスコ機器を利用している企業は圧倒的に多いです。シスコ機器の操作方法を身につけることは、国内外問わず活躍できる場を増やすことにつながります。

④時代に合った最新の知識を得られる

ネットワークを利用する環境は変化しています。たとえば、サイバー攻撃に関するニュースを聞く頻度は日々多くなっているのではないでしょうか。

サイバー攻撃

ネットワークを使って情報を盗み出し、金銭を要求したり業務を停止させたりする攻撃

大きいニュースでは、2022年3月に発生したサイバー攻撃によってトヨタ自動車の工場が停止しました。このようにセキュリティ対策を講じなければ業務が止まってしまうため、ネットワークの業務をおこなう人にはセキュリティ知識も求められています。

しかし、従来のCCNAではネットワーク技術に特化した問題ばかりが出題されていました。それが、こうしてセキュリティ対策の重要性が叫ばれてきたことを受けて、2020年2月の改定によってセキュリティはもちろん、今後のメジャーなネットワークシステムとして期待のクラウド、無線LANなどの問題が出題されるようになりました。

そして、先ほど解説した通りCCNAには有効期限があり、一定の期間で試験を受けなおさなくてはなりません。時代に合わせて改定がおこなわれるCCNAは、その時代に合った最新知識を学べる資格であり、それもCCNAを取得するメリットといえるでしょう

⑤情報通信業界への就活を有利に進められる

CCNA合格で身につけたスキルは、主に情報通信業界で活かせます。情報通信業界とはネットワークに関する業務をおこなう業界を総称したものです。

情報通信業界の主な企業として「NTT」「KDDI」「ヤフー」「グーグル」「サイバーエージェント」「楽天」などさまざまあります。こういった情報通信業界において、通信のすべてとなるネットワークの知識は必須。

そして学生のうちからCCNAというネットワークの専門資格を取得していれば、入社前から一定のネットワーク知識があり、実務にもすぐに出られると思ってもらえるでしょう

資格が合否を決めるわけではありませんが、評価が同程度の志望者が2人いたとして、片方がCCNAをもっているのなら企業としてはより知識のあるCCNA取得者を採用したいと考えますよね。情報通信業界への就職を目指す人にとっては、CCNAは就活を有利に進める武器になるといえるでしょう。

CCNAはネットワークに興味のある人全般におすすめ! 汎用性が高い理由

CCNAはネットワークの知識が求められる資格です。ネットワークの知識が求められる代表的な職種としては、ネットワークエンジニアが挙げられます。

そのため、ネットワークエンジニアとして活躍したい人にはおすすめですが、実はネットワークエンジニア以外のエンジニアにもおすすめの場合があります。ここからは、実際にネットワーク以外の現場でCCNAやその知識がどう活かせるのか、さまざまな場合におすすめといえる理由を解説していきます。

将来的にITインフラにかかわる場合も必要になる

ネットワークなしでは私たちの生活は成り立たないほどネットワークは重要な役割を担っています。そのため、ネットワークはガス・電気・水道に加えて第4のインフラと呼ばれます。

このITインフラにかかわるエンジニアはネットワークエンジニア以外にも代表的な職種としてサーバーエンジニアがあります。

サーバー

ネットワークを使って業務システムやアプリケーションを提供するコンピュータ

代表的な例として、メールを使うためのメールサーバーやGoogle Chromeなどで表示されるWebサーバーなどがあります。サーバーエンジニアはその名の通り主にサーバーを使って業務をおこないますが、サーバーはそれだけでは十分に機能しません。

それどころか、サーバーを作る際にネットワークとどのようにつなぐのかをあらかじめ決めておかないと、サーバーを一から作り直さなければならなくなる可能性すらあります。つまり、サーバーを十分に機能させるにはネットワークの知識が求められるということです。

このようにネットワークエンジニア以外でもITインフラにかかわる場合には、CCNAの学習で得られたネットワークの知識が活かされる場面があるのです

そのほかのエンジニア職で活きることも

ITインフラにかかわるエンジニア以外でもネットワークの知識が求められる場面があります。

システムエンジニアが新しいシステムを作るときを例として紹介します。システム作成のおおまかな流れは以下の通りです。

システム作成の大まかな流れ

  • 顧客の課題を確認し解決方法の検討
  • システムの作成
  • システムの動作確認

まず顧客の課題を確認し、解決するための方法を検討します。この検討の中でそのシステムがネットワークを利用するデータ量を考慮しないと、ネットワーク側でシステム処理を正しくできない場合があります。

処理しきれない場合、システムは想定していた動作ができません。せっかくのシステムもネットワークの影響により期待通りの動きをすることができなくなるのです。

このときに、仮にこのシステムエンジニアにネットワークの知識があれば、ネットワーク環境を考慮したシステムが作成できていたでしょう。期待通りの動作がされていたことが考えられます。

システムやアプリケーションはすべてネットワークを使って動いており、適切に動かすためにはネットワークの知識が必須になります。そのため、CCNAはITインフラにかかわるエンジニア以外のエンジニアにもおすすめの資格だといえるでしょう

そのほかエンジニアにおすすめの資格をこちらの記事で紹介しています。エンジニアに興味のある人は、CCNAはもちろん、エンジニアとして取っておくと良い資格についても把握しておくと良いですね。
エンジニアの種類別のとるべき36の資格|選び方や勉強方法も解説

CCNA取得におすすめの学習方法4選

CCNA取得におすすめの学習方法4選

  • 参考書や問題集を利用する
  • シスコサイトを利用する
  • インターネット上のサイトを利用する
  • ITスクールに通う

ここまでを踏まえて、CCNAの取得を目指そうと考えている学生もいるのではないでしょうか。ここからはCCNA取得のためにおすすめする学習方法を紹介していきます。

実際にCCNAを取得した人たちが利用していた学習方法を紹介していくので、自分に合った学習方法を選択して効率よく学習を進めてみてください。

①参考書や問題集を利用する

資格を勉強するといえば参考書や問題集を購入しておこなうのがもっともオーソドックスな方法ではないでしょうか。CCNAの学習も同じように参考書や問題集に取り組むことで十分可能です。

参考書や問題集は、ネットワークの専門家が執筆しているものです。そのため、信頼性の高い情報が得られます。しかし、必ず最新の参考書や問題集を使うように注意しましょう。CCNAは試験の改定頻度が高く、古い参考書を使うと古い試験の出題範囲しか載っていないことがあります。

せっかく多くの時間をかけて学んだ知識が実は古いもので、合格にも今後の実務にもまったく活きないものだったなんてことは避けたいですよね。最新のCCNAの試験番号は「200-301」となっています。この試験番号に対応するものを用意しましょう。

数ある参考書や問題集の中でもCCNA合格におすすめの参考書や問題集を厳選していくつか紹介していきます。

マスタリングTCP/IP 入門編

マスタリングTCP/IP 入門編は、ネットワークに関する業務をしている人のほとんどが知っている本といっても過言ではない参考書です。実際ネットワークの業務に従事している人も、わからないことがあればインターネットで調べるかこの本で調べているようです。

ネットワークに関する技術が網羅されているため、一冊すべて読み込み理解できればそれだけでネットワークの知識がそれなりについているといえるでしょう

タイトルにもある通り、特にネットワークの基礎の分野で出てくるTCP/IPスタックについては非常に詳しく解説されており、この本を1冊読むだけでTCP/IPについては大丈夫といっても過言ではありません。初心者でも無理なくネットワークの知識を吸収しやすい参考書となっています。

しかし、この本はあくまでもネットワークの知識を深める参考書であることは押さえておきましょう。CCNA合格のためのシスコ社に特化したコマンドや内容の記載はないため、注意してください。この本とシスコ社のコマンドが学べる参考書やWebサイトをうまく活用するのがおすすめです。

3分間ネットワーク基礎講座

3分間ネットワーク基礎講座は会話形式でネットワークの理解を深められる内容となっています。ネットワーク知識がない人が文字ばかりの参考書を読んでもイメージができず、学習が思うように進まないことも多々あるもの。

その点、この本では博士と助手の会話形式でネットワークについての説明が進みます。初心者が感じる疑問を助手が発言し博士が説明。疑問を逐一解決しながら読むことができます。

そのため、ネットワーク知識がない人でも無理なく読めて、ネットワークの知識を高められる本となっています。また、1講座が約3分で読み終えられるため、スキマ時間で勉強を進めなければならない人にとってはちょうどよいのではないでしょうか。

1週間でCCNAの基礎が学べる本

1週間でCCNAの基礎が学べる本はCCNA取得のための書籍であり、ネットワークの基礎から学べる内容になっています。記載されている文章の表現が易しく、専門用語をかみ砕いて説明してくれているためネットワーク初心者がCCNAの合格を目指すにはぴったりの1冊です

CCNAの受験で初めてネットワークの勉強をする人は、この本から学習を進めることをおすすめします。

ただし、この本は基礎を身に着けるための1冊であり、CCNAやネットワークについての深い内容には触れていません。この本でまずはネットワークの基礎を学び、その後はより専門的な別の参考書を使ってより高度な知識を身につけるようにするとより良いでしょう。

②シスコサイトを利用する

CCNAはシスコ社が提供している資格であるため、学習の際はシスコ社が提供している教材を使うのがもっとも試験に沿っているといえます。シスコ社のホームページ(HP)では、当日の試験の操作方法を学べます。

CCNAを初めて受験する場合は、シスコ機器の操作方法に戸惑う場合があります。操作に手間取ってせっかくの解答時間を減らしてしまうことはできるだけ避けたいですよね。そのため、実機の操作についてはシスコ社のサイトを利用してから試験に臨むことをおすすめします

この勉強方法はパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットからも利用できるため、自分の好きな時間に確認できるメリットもあります。時間を利用して学習を進めて、CCNAの操作方法がわかった状態で試験に臨みましょう。

③インターネット上のサイトを利用する

CCNA合格のためにいろいろな学習サイトがインターネット上に公開されています。スマートフォンで検索し利用することもできるため、電車の移動時間などスキマ時間を効率的に使えるでしょう。非常に便利なサイトが多いですが、数が多く信頼性に欠けるサイトもあるため利用するサイトは注意が必要です。

信頼性が非常に高くCCNAの勉強や実際の業務で役に立つサイトを紹介します。

3分間ネットワーキング

3分間ネットワーキングは、参考書で紹介した「3分間ネットワーク基礎講座」のインターネットサイト版です。

もともとインターネット上で公開されている内容を書籍化したのが「3分間ネットワーク基礎講座」です。書籍同様にネットワーク初心者が感じる疑問を助手が質問し、それをネットワークのスペシャリストである博士が説明するといった会話劇で進められます。ネットワーク初心者でもわかりやすく、ネットワークの知識を吸収しやすいといえます。

基本的には書籍版で学べることと同じ内容が学べます。サイトのメリットであるように、スマートフォンを使えば通学や隙間時間を使って学習ができますし、書籍であれば都度メモを残したり見返したいところに印を付けたりすることができます

書籍とインターネットサイト、双方のメリットを踏まえたうえで自分の学びやすさと照らし合わせてどちらかを選ぶと良いでしょう。

ネットワークエンジニアとして

ネットワークエンジニアとして」はCsicoのコマンドを含めてCCNAの合格に必要となる情報をまとめているサイトです。特にCCNAの合格に必要な知識をまとめているだけでなく模擬問題も掲載されており、このサイトに一通り触れるだけで試験勉強も模擬試験もできます

勉強方法に迷っている人はまずはこのサイトを利用してみるのも良いでしょう。

しかし、専門用語が頻繁に出現するためネットワーク初心者には勉強を進めるのが難しい場合もあります。上で紹介した初心者向けの参考書を併用して、わからない単語は都度調べながら勉強を進めると良いでしょう。

また、このサイトはCCNAの合格に特化したサイトではなく、ネットワークの業務で役に立つ内容も網羅されています。シスコに関する知識だけでなく、シスコ社以外のネットワーク機器のコマンドや情報が掲載されているため、実際の業務でも活用できるサイトです。

Ping-t

Ping-t」はIT系資格対策用のサイトです。CCNA以外にもAWSやoracle masterなどの資格合格のために学習できます。このサイトは他のサイトとは異なり、模擬問題が主に出題されるサイトです。倣うより慣れろという言葉もある通り、問題をひたすら繰り返し解くことで知識の定着ができるようになるでしょう

掲載されている問題数も多いうえ、自分の回答歴が記録され苦手な問題や誤って解答した問題はピックアップされます。苦手分野をつぶすことに特化もでき、効率よく学習ができるでしょう。

しかし、模擬問題が出題される分ネットワーク初心者には少し難易度が高いサイトでもあります。学習を進める中で自分の知識の定着具合の確認に使うのがもっとも役立つ使い方でしょう。

また、Pint-tの「合格体験記」では、過去に受験した人が試験の内容や合格までの勉強方法やかかった時間などの道のりを紹介してくれています。そちらもぜひ読んでみて試験の感覚をつかんでみてください。

④ITスクールに通う

ここまでは独学でおこなう学習方法を紹介していきましたが、学習を進める中でわからない問題でつまずき、思うように勉強が進められないのではと思う人もいるでしょう。

そんな人におすすめの学習方法がITスクールに通って学ぶ方法です。ITスクールでは講師がわかりやすく説明してくれるため、一人で勉強を進めるよりも理解が進むことが多いでしょう。

また、わからない箇所があればすぐ講師に確認できます。一度つまずいてしまうと、なかなかそこから勉強も進まないうえに苦手意識が生まれてしまいますよね。そういったリスクも減らせます。さらには一緒に受講する仲間がいるため、互いに切磋琢磨し合いモチベーションアップも期待できるのがITスクールに通うメリットです

ITスクールは有料のスクールが多いですが、中には無料で受講できるITスクールもあります。金額でスクール利用を迷う人もぜひ一度無料のITスクールの利用を検討してみるのも良いでしょう。

CCNAの受験方法

CCNAの受験方法は非常に簡単ですが、受験前に準備するものも多く、初めて受験する人にとっては手順が複雑に感じられるでしょう。また、試験当日もどういった流れで受験するのか不安に感じている人もいるのではないでしょうか。

ここからは、いざCCNAを受験するときに手間取ってしまわないよう、CCNAの受験本番について初めてCCNAを受験する人が不安に感じやすいポイントを紹介していきます。
自信を持ってCCNA受験に臨めるようにしましょう。

申込み方法

まずは申込みの流れを紹介していきます。

申込みの流れ

  • シスコ社の公式HPからアカウント作成
  • ピアソンVUEからシスコアカウントの紐づけ
  • 受験する試験を選択
  • 受験日、受験場所を選択
  • 受験料の支払い

ここまでを実施できれば申込みは完了です。

受験にはまずシスコアカウントの発行が必要になります。アカウント発行も手間はかからず簡単にできるので安心してください。またここで作ったアカウントは特に有効期限が設けられていません。のちのちシスコ社の上位資格を取得しようと思った際にも使えます。

受験日

CCNAの受験日に決まったものはないため、自分に必要な学習時間や都合に合わせて好きなタイミングで受験できます。勉強が十分にできたと感じた段階で申し込むと良いでしょう。

合格後は合格証の発行もできます。ただし、申し込まなければ合格証は発行されず、かつ自宅に合格証が届くまでにはおよそ1カ月半~2カ月ほど時間を有します。

合格証はその名の通り合格の証です。資格を取得していることを確実にアピールしたい場合や合格証の提示を求められた場合に備えて、就活が解禁される3月までに取得しておくのがもっとも良いでしょう

また、受験会場によっては自分の受けたい日時の予約が取れない場合もあります。特に日曜日は混雑する曜日です。希望する人は早めに予約を取っておきましょう。受験日を先に決めておけば、緊張感をもちメリハリをつけながら勉強に励めるメリットもあります。

もし受験日を変更したい場合や、キャンセルする場合は申し込みをしたピアソンVUEから操作をおこないます。ただし試験によって変更・キャンセルができる日程が異なるため注意してください。予約時に送られてきたメールの内容に変更・キャンセルの記載があります。キャンセルする場合は自分が受験する日付などを確認したうえでおこないましょう。

受験会場

受験会場は「自宅」と「テストセンター」の2種類から選べます。

そのうち自宅で受験する場合は移動することがないため遅刻の心配なく試験に臨めます。

しかし、自宅で受験するためには、カンニング防止の観点からいくつかの条件を満たしていなければなりません

自宅からの受験の実施要件

  • 静かなプライベートスペースを利用できること
  • Webカメラを備えて信頼性の高いデバイス
  • 高速で安定したインターネット接続
  • OnVUEソフトウェア
  • 身分証明書

これらは必ず用意する必要があり、加えてシスコ公式サイト「シスコオンラインテストの実施要件」に記載してある動作確認項目をすべて満たさなければなりません。

動作確認項目としては、主に以下の内容をおこないます。

動作確認項目

  • 試験で使用するOnVUEソフトウェアをダウンロードできるか
  • OnVUEソフトウェアが起動できるか
  • 音声が聞こえるか
  • Webカメラが使用できるかなど

これらの確認をシスコ社が提供する手順に沿っておこないます。用意できる環境があればよいですが、用意するのが難しい、よくわからないという人は「テストセンター」での受験がおすすめです。

テストセンターは全国で100カ所以上の会場があり、その中から好きな会場を選んで受験できます。試験当日に迷わないためにも、初めて行く会場の場合は事前に道順を確認したり、下見をすることをおすすめします。

当日の動き

試験当日はまず選んだ試験会場へ移動します。

受験当日の流れ(テストセンター)

  • 試験会場へ移動する
  • 受付で名前や受験する試験を伝える
  • 本人確認する
  • 注意事項に目を通して、署名をする
  • スコアレポートに載る写真を撮影する
  • 私物をロッカーにしまう
  • メモ帳代わりのホワイドボードとマーカーを受け取る
  • 受験用のパソコンへ移動する

ここからは、パソコンの画面に従って操作します。自宅で受験する場合もこのあとは同様となります。

パソコンの画面操作

  • 名前と受験する試験を選ぶ
  • アンケートや例題で操作方法を確認する
  • 試験開始

アンケート回答後はすぐに試験が始まります。慌ててタイムロスをしないよう、いつ試験が始まってもよいという心づもりでアンケートに答えるようにしてください

すべての問題に回答するか制限時間を超えた場合に試験が終了します。

試験終了後の流れは以下の通りです。

試験終了後の流れ

  • 受験用のパソコン上で合否が表示される
  • 受付へ移動
  • スコアレポートを受け取り署名する
  • ロッカーから私物を受け取る
  • テストセンターから退出する

これで試験はすべて完了です。

自宅で受験するときは以下のように進めましょう。

受験当日の流れ(自宅)

  • 自宅のパソコンで試験用のリンクを選ぶ
  • OnVUEソフトウェアが開始されるまで待機する
  • 開始されたら作業スペースをWebカメラで撮影する
  • 身分証明書をWebカメラで撮影する
  • 試験開始

自宅受験では試験用のツールとしてOnVUEソフトウェアを起動して、監督者と接続する必要があります。接続できるまで最大30分程度かかる場合もありますが、その間は待機していましょう。

試験が終わったら、合否はその場で表示されます。

どうしてCCNAが就活でアピールになるのか?

ここまでCCNAについてさまざまな特徴を解説してきました。その中で、CCNAを取得したいと考えている人もいるのではないでしょうか。とはいえ、せっかくお金と時間をかけてCCNAの取得をするのですから、就活で有利に働かせたいですよね。本当に就活でアピールになるのか、その点に疑問を感じている人もいるかもしれません。

ここからは、CCNAがなぜ就活を有利に進められるといえるか、その理由を解説していきます。CCNA取得が就活でもたらすメリットを理解できれば、CCNA取得に一歩を踏みきれるはずです。

資格そのものの専門性が高いから

CCNAはIT全体ではなくネットワークという分野に特化した資格です。1つの分野に特化しているということは、ほかのIT資格よりも専門性が高い資格であるといえます。また、試験ではシスコ社の実機をもとにした問題が出題されます。シスコ社の機器のことを深く理解しておかなければ解答は難しいため、シスコ社という特定領域への理解も深くなる資格です。

専門性と対比して使われる汎用性が高い資格であれば幅広い業界でその資格を活かすことができますが、専門技術や知識が必要となる業務においてはその資格はあまり活きません。その反面、専門的な資格は専門分野において大いに効力を発揮します。

だからこそ、専門性の高いCCNAを取得することで、ネットワークというシスコ社のシェア率が高い分野において評価されるといえるのです

学生がとるには難易度が高く資格取得までの努力がよりわかるから

学生の場合、日常生活などでネットワークについて深く知ろうとする機会はおそらくなかったでしょう。そしてネットワークの知識は初心者がすぐに理解するのは難しい専門的なものばかりです。前提知識がない学生がCCNAを取得する場合、その勉強時間は200時間もかかるのも納得がいくうえに、難易度の高さもうかがえるのではないでしょうか。

また、CCNAではネットワーク機器の操作知識も求められます。社会人の場合、企業によっては資格の勉強のためにネットワーク機器を自由に使える場合もあります。また、業務という実践を通じて学ぶことができるのも、理解の促進に大きく影響するでしょう。

しかし、学生の場合は自由に使える機器がなく学習環境を自分で用意しなければなりません。中古機器を購入して学習したり、インターネットサイトを使って操作方法を学んだりなどより工夫して学習を進める必要があります。そのため、社会人より学生の方が取得のための努力が必要な場面が多いといえるでしょう。

もちろん企業側もCCNAを取得するまでの大変さは理解している分、学生のここまでの努力もよくわかってくれるはずです。企業側は資格取得だけでなく取得までの過程も評価します。

難易度の高いCCNAという資格の取得という目標に向けてあきらめずに努力できるということから、入社後も同様に目標達成のために努力してくれそうと期待が持てるため、企業にとっては非常に魅力的に映ります。CCNAの取得は取得したことそのものだけでなく、努力ができるというアピールにもなるのです。

CCNAはもちろんですが、このほかにも就活に有利になる資格は数多くあります。こちらの記事で紹介しているので、CCNAと合わせてさらに就活を有利に進める武器として参考にしてください。
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説

CCNAを取得して就活を有利に進めよう

CCNAはネットワークにかかわりたい人なら必ず持っておくべき資格です。ネットワークの知識が網羅されているため、資格取得に向けて勉強を重ねればおのずと必要な知識もつきます。

とはいえその分難易度も高く、前提知識がない人が一朝一夕で取得できるものではありません。取得にはかなりの努力と時間を要すことでしょう。

しかし、取得できればネットワークという分野において専門知識があることの証明ができ、それは必ず就活で役立つはずです。少しでもCCNAやネットワークに興味をもてた人は、ぜひ資格の取得を目指してみましょう。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)

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