この記事のまとめ
- BtoCとは個人消費者にサービス・商品を提供するビジネスモデル
- BtoC以外にもBtoBやCtoCなどビジネスモデルはさまざま存在する
- BtoCとBtoBの違いを明確にして自分に合うビジネスモデルを見つけることが重要
就職活動でよく目にする「BtoC」。「なんとなくの意味はわかるけど詳しくはわからない」という人も多いはず。
また、BtoCと似た言葉でBtoBという言葉を目にすることもありますよね。
BtoCの意味やBtoBとの違いを理解すると、企業研究がしやすくなるため、この記事を参考に理解を深めましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの上原さん、横山さん、谷所さんのアドバイスを交えつつ解説します。これから企業研究をする人はぜひ参考にしてくださいね。
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BtoCの理解を深めて企業選びに役立てよう
BtoCとBtoBを理解しないまま就職活動をすると、「自分が思っていた仕事内容と違う」という事態になりかねません。選考中に気付いて、応募企業を辞退するという決断はしたくないですよね。そうならないためにも、事前にBtoCについて詳しく理解しておく必要があります。
当記事では、まずはBtoCの意味を理解できるように詳しく解説します。その後で、BtoCやBtoB以外のビジネスモデルについて、さらに、BtoCのメリット・デメリットや、向いている人の特徴も解説。
この記事を読めば、BtoCやBtoBはもちろん、その他のビジネスモデルについても理解を深めることができます。また、BtoCに向いている人の特徴を掴むことができるため、今後の企業選びに役立つでしょう。
BtoCというビジネスモデルについて詳しく知りたい人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
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就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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まずは知っておきたい! BtoCとBtoBの基本情報
そもそもBtoCとは「Business to Consumer」の略です。
Businessは企業や会社を表し、Customerは一般消費者や顧客を表します。つまり、BtoCとは企業から個人消費者に向けたサービスを提供すること。
一方、BtoBは「Business to Business」の略で、企業から一企業に向けたサービスを提供することを指します。
要するに、BtoCとBtoBは「企業」に対してサービス提供をするか、「一般消費者」に対してサービスを提供するかという明確な違いがあります。
企業はどんな顧客を想定してビジネスを展開しているかでさまざまなビジネスモデルに分類されます。これを理解することで、自分が誰向けの仕事がしたいのか整理するのに役立ちます。
一般消費者向けが良いか、企業や政府を相手にインフラ構築などを目指したいかで仕事の内容はずいぶん違ってきます。自分がどんな働き方をしてみたいか考えてみましょう。
BtoCとは
上述したように、BtoCとはBusiness to customerの略であり、一般消費者に対しておこなうビジネスモデルのこと。たとえば、普段から利用するスーパーやコンビニ、百貨店、などがBtoCに分類されます。
さらに、公共交通機関やAmazon・楽天などのインターネット通信販売もBtoC事業です。このようなビジネスは利用人数が多いため、市場を拡大させやすいと言われています。
BtoBとは
BtoBは企業から企業へ商品やサービスを販売するビジネスモデルです。たとえば、紙や繊維などを提供している製造業や、企業向けに素材を販売する素材メーカーなどがあげられます。
BtoBは、BtoCよりも販売価格が高額であり、継続的に取引が続くという特徴があります。そのため、BtoB企業で働いた場合は、顧客と継続的に取引をすることが多いでしょう。
BtoBとBtoCの違いについて簡単に解説しましたが、BtoB企業についてより詳しく知りたい人は、こちらの記事を確認してください。
BtoB企業とは? BtoCとの違いから企業の探し方まで徹底解説
その他のビジネスモデルも存在する
就職活動において、よく募集があるのはBtoBとBtoCですが、それ以外のビジネスモデルも存在します。
近年、働き方の多様化やインターネット・携帯機器の普及が進み、それにつれてビジネスモデルも多様化しています。
社会の変化を踏まえて、BtoCやBtoB以外のビジネスモデルについても詳しく説明していきます。
CtoC
CtoC(customer to customer)とは、個人から個人へサービスを提供することです。
CtoCの例は、ネットオークションや、ハンドメイド販売、個人経営の美容院や飲食店などです。たとえば「メルカリ」や「ヤフオク」などがありますが、一度は利用したことがある人も多いのではないでしょうか。
また、副業をおこなう人が増えたことから、個人のスキルを販売するサービスも増えました。このように、現代では既存の雇用の形にとらわれることなく、働き方の自由度が高まっています。
DtoC
DtoC(Direct to Consumer)は、メーカー企業が直接個人にサービスを提供するビジネスモデルです。
企業から個人へのサービス提供という点では、BtoCと同じようなビジネスモデルと思われがちですが、実際は大きく異なります。
DtoCでは、自社で運営するECサイトやSNSなどを通じてメーカー企業が直接個人に商品を売り込み、消費者に直接販売しています。つまり、生産者と一般消費者の間に仲介する業者がいないのが特徴です。
たとえば、Mr. CHEESECAKEではECサイトのみでチーズケーキを完全受注販売し、「幻のチーズケーキ」と呼ばれるようになりました。SNSで限定性が拡散されたことが成功につながったと言えます。
この背景には、コロナ禍による外出自粛や、それによるインターネットや携帯機器の普及の高まりが関係しています。
BtoE
BtoE(Business to Employee)は、企業から従業員に対してサービスを提供するビジネスモデルです。
従業員は企業に属していますが、仕事を離れれば一人の消費者になります。この「従業員としての消費者」に対して、商品などを販売します。
BtoEの例は、従業員への飲食サービスや企業に併設されている託児所、社員食堂などがこれに該当します。「取引」というよりも「福利厚生」という意味合いが強いのが特徴です。
GtoC
GtoC(government to customer)とは、主に行政が個人にサービスを提供するビジネスモデルです。
GtoCの例としては、確定申告の際に利用するe-tax、マイナンバーのネット上での手続き、スポーツ施設などの電子予約があります。さらに、「ふるさと納税」や「マイナポータル」など、国民がより便利で快適に暮らすためのサービスも存在します。
CtoBtoC
CtoBtoC(customer to Business to customer)とは、個人間のビジネスモデルであるCtoCにおいて、企業が個人のあいだに参入するビジネスモデルです。
CtoCのビジネスモデルとして紹介したフリマアプリに、企業が参入するという例がありますが、このビジネスモデルがCtoBtoCです。企業がフリマアプリで一般消費者から売りたいものを集め、写真撮影、出品、販売後には梱包と郵送まで、すべて代行してくれるサービスが登場しています。
個人のやりとりの場合、トラブルが発生することも少なくありませんが、企業が仲介することでスムーズなやり取りが実現します。CtoBtoCは、新しい売買の流れに合わせて生まれたビジネスモデルと考えられます。
BtoBtoC
BtoBtoC(Business to Business to customer)とは、上述したCtoBtoCと同じように、企業と消費者のビジネスモデルであるBtoCに企業が参入するビジネスモデルです。
たとえば、多数の企業が自社商品を販売できるECサイトを運営し、BtoC企業がより多くの個人消費者に販売できるような仕組みづくりをするなど、企業と個人の間を取り持つケースです。
これまで個人消費者に販売する方法が対面販売しかなかった企業などに対し、通信販売で販売ルートを広げるといったビジネスもあります。
ここまでさまざまなビジネスモデルを解説しましたが、BtoBの中でも特定領域に特化した専門性の高いもの、限られたネットワークやプロセスを持つビジネスモデルは、知識のない新卒で入り込むことは難しいかもしれません。
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BtoCとBtoBの違いとは?
前項までにさまざまなビジネスモデルを紹介してきましたが、企業の多くはBtoCとBtoBが占めています。
企業から個人消費者にビジネスをおこなうBtoC、企業から企業へとビジネスをおこなうBtoBは、「誰に対してサービスを提供しているか」という大きな違いがあります。
さらにその違いを細分化して、紹介していきます。
購入の判断基準
BtoCとBtoBは、購入の判断基準が異なります。
BtoCの場合、「個人の価値観」で購入を決断する場合がほとんどであり、判断基準が消費者個人に委ねられています。
一方でBtoBの場合、「企業にとって有益であるか」を考える必要があります。コストパフォーマンスや明確な必要条件など、企業全体として適正を確認しなくてはなりません。
このように、BtoCとBtoBは「個人」として商品を購入するのか、「企業」として商品を購入するのかが異なるため、判断基準が大きく変わります。
決裁者
BtoCの決裁者は当然個人となり、BtoBの決裁者は組織のトップや部門長になります。
BtoCは個人で購入の判断ができるため、自分自身が「欲しい」と思えば商品を購入できます。
一方、BtoBでは、購入決裁は組織のトップがおこなうことが多く、複数の人材がかかわることになるでしょう。
- BtoBとBtoCで決裁者が異なるのはわかりました。決裁者が異なると、実際に働くうえではどんな違いがあるのでしょうか?
BtoBの方が根回しが必要になることも
BtoBの決裁では、決裁者へ説明するためのコミュニケーション能力やプレゼン能力に加えて、事前に社内関連部署などの根回しが必要になることもあります。
またコストパフォーマンスに加えて関連商品やサービスとの違いを明確に示して、決裁を仰がなければいけません。
一方BtoCは、消費者が好む商品を提供することが重要になり、消費者の動向やニーズを探るマーケティングをおこない、消費者目線に立った働き方が重要になります。
購買単価
一般的にBtoCの購入単価はBtoBの購入単価よりも低いと言われています。
たとえば、個人でコンビニでジュースを購入する場合、200円程度で済むことが多く、比較的安価で取引できることが多いでしょう。
一方でBtoBの取引は単価が高く、数億円単位で取引する場合もあります。
たとえば、小さな車の部品などを取引する場合は、部品一つあたりの単価は少額であっても、それを数千個単位での大量購入をする場合が多く、結果的に取引単価が高くなります。
BtoBはこういった購入単価の違いから、購買までにかかる時間やかかわる人数が増えていくのです。
購買までにかかる時間
BtoCの場合、購買までにかかる時間はBtoBと比べて短い傾向にあります。なぜなら、比較的に購入単価が安く、購入の判断を個人でできるからです。
また、近年では通信販売も購買手段の一つとされており、自宅にいながらその場で決済が完了します。そのため、購入までにかかる時間が数分で完了することもあります。
一方、BtoBの場合はBtoCと比較してサービス購入までに時間を要します。なぜなら、競合他社とのコストパフォーマンスの比較や、社内での検討、決裁者の承認を待つ時間などが必要になるからです。
BtoCは購入単価が安く購買までの時間が短いという特徴があり、BtoBは購入単価が高く購買までの時間も長いということがわかります。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見るBtoB企業にも優良企業は多数! 念入りにリサーチしよう
BtoCは、組織対人であり、たとえば売り手(会社)と買い手(人)と比較的わかりやすいビジネスモデルです。多くの学生の皆さんはものの売り買いの経験があるのでイメージしやすいと思います。
それに対してBtoBは、会社対会社の取り引きで、ものの売り買いだけではなく長期間にわたるパートナーシップの形態もあり、広告することもないので一般には知られていません。
BtoCよりBtoB製品のほうが収益が高いケースもある
大きなビジネスモデルも多く、CMなどでも流れることはありませんが、大きな収益を上げ優良な企業も数多く存在します。
また、たとえば製薬会社などでは、CMで流れる誰でも知っているような一般薬(BtoCモデルで売られている)より、病院などへ納入される(BtoBモデル)医薬品の方がはるかに収益のあるメイン商品であることも珍しくありません。
BtoB企業は、製品を売っているのではなく、仕組みを提供したり、教育を請け負う企業などもあります。テレビCMや知名度が高い製品を持つBtoC企業だけではなく、業界を支えているBtoB企業も数多く存在するので、しっかりリサーチしてください。
BtoCビジネスの3つのメリット
BtoCビジネスの3つのメリット
- 顧客から信頼を得やすい
- 購買までにかかる時間が短い
- 分母が多く市場拡大しやすい
ここまで、BtoCとBtoBそれぞれのビジネスモデルの比較を紹介しました。2つのビジネスモデルの特徴を踏まえ、BtoCビジネスにはどのようなメリットがあるのかを解説します。
メリット①顧客から信頼を得やすい
BtoCで取り扱われている商品は、比較的知名度が高いものが多いです。一般消費者はテレビCMで目にしたり、広告で流れてきたりと、一度は目にしたことがある商品には信頼感を抱きやすいでしょう。
また、BtoCは販売員が一般消費者に直接販売をするというビジネスモデルです。そのため、両者がコミュニケーションを取ることから、信頼度が高まると言えます。
メリット②購買までにかかる時間が短い
BtoCは、一般消費者がサービスを購入するまでの時間が短いという特徴があります。そのため、販売できた際の成果が見えやすいです。
BtoBは企業として購入を判断するため複数の検討と承認を要しますが、BtoCでは個人の判断のため多くの時間を要しません。特に、食料品などは販売員の接客が必要なく、それほど時間をかけずに購入に進みます。
購入までの時間が短いということは取引件数が増えるということなので、BtoCというビジネスモデルにおいては非常にメリットです。
就活は、適職診断から始めてください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶことが大事です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する企業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
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メリット③分母が多く市場拡大しやすい
BtoCは、販売の対象が個人であるため、分母は企業と比べて非常に多くなります。商品によっては、全消費者が対象となる場合もあり得るでしょう。
現在はSNSにおいて商品を販売している企業も多く、さまざまなマーケットで商品を提供できるようになりました。
このように、BtoCではBtoBよりもターゲットになる分母が多いため、市場が拡大しやすいと言えます。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る消費者との接点の作り方が多様なことも特徴の一つ
BtoCのビジネスモデルの特徴としてよく挙げられるものには、対象顧客の規模が大きいこと、消費者の声が届きやすいこと、購買決定までの時間が短いこと、消費者動向をデータで統計化しやすいことなどがあります。
反面、対象顧客が個人のため、ニーズの把握がしづらかったり、マーケティングの仕方によって企業の成否が大きく変わってしまったりします。マーケティングや宣伝戦略に力を入れることで、いかに消費者に露出できるかを常に考えています。
BtoCは、BtoBに比べ受注単価が低いので、商品やサービスを「多く」売り上げることがポイントとなります。世の中の変化に迅速に対応することが求められるので、昨今ではEC事業(インターネット通信販売)の成長が著しかったりします。
移り変わりやすいニーズやトレンドに寄り添い続けている
店頭に行き商品を探す手間をなくしたい人、購入したものを自宅まで運んでほしい人など、さまざまな消費者のニーズを掴み取ったビジネス展開が図られています。
購入のサイクルも、購入までに検討する期間が短いので、BtoBと異なり消費者にすぐに飽きられてしまったり、流行に左右されたりすることが多く、常に最新情報を追いかけ、次の一手を考えなければいけません。
顧客の反応や、直接の意見を重視することで、顧客との距離を近づける努力を常に続けています。
事前に確認! BtoCビジネスの3つのデメリット
BtoCビジネスの3つのデメリット
- 顧客単価が低い
- 売上が景気に左右されやすい
- 競合が多い
ここまで、BtoCにはさまざまなメリットがあると解説しました。しかし、BtoCにはデメリットも存在します。
BtoCのメリット・デメリットをどちらも把握したうえで、就職活動をおこないましょう。それではここからは、BtoCのデメリットを確認していきます。
デメリット①顧客単価が低い
個人が決裁権を持つBtoCは、単価が低いことがデメリットとしてあげられます。
たとえばBtoCのビジネスモデルの場合、カフェでランチをすると一回当たり1,000円前後です。また、個人向けの保険に加入した場合、毎月の保険料は3,000〜5,000円前後。
一方、企業向けのBtoBは、数百万から数千万という金額が一度の取引で動く場合があります。
このように、取引件数が同じ一件だとしても、その客単価には大きな違いがあります。そのため、BtoCは何件取引をしても、BtoB企業の売上金額を上回らない可能性が高いでしょう。
デメリット②売上が景気に左右されやすい
BtoCは、景気や社会情勢によって売上が大きく左右します。
たとえば、景気が悪くなり顧客の収入が減ると、これまで購入していた商品を買わなくなったり、より安い商品だけを購入するようになります。
また、欲しい商品や利用したいサービスがあっても、「収入が減ったから我慢しておこう」と購入を断念する場合もあり得るでしょう。
このように、BtoCは景気や社会情勢に左右されやすく、売上にも直結する点でデメリットと言えます。
インターネット通販の伸びや顧客の志向の変化により、小売業界の在り方が問われています。特に百貨店の売上減少により、テナントの入れ替えや業態を変えるケースもあります。地方の百貨店では経営が厳しく、閉鎖に追い込まれる事例も起きています。
デメリット③競合が多い
BtoCはターゲットとなる分母が多いのがメリットですが、競合が多い点でデメリットと言えます。
業界によっては、競合が多く一度獲得できた顧客も他の商品に流れてしまうというケースがあります。そのため、新規獲得と同じくらいリピートしてもらうことが重要になるでしょう。
顧客から継続して商品を購入してもらうためには、自社の商品やサービスに魅力を感じてもらう必要があります。そのためには、日頃のマーケティングが必要不可欠になります。
マーケティングの手法については次章で説明するので、ぜひ参考にしてください。
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就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
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事業理解を深めよう! BtoCマーケティングの手法
BtoCは競合他社が多く、景気の動向によって売上が大きく左右するという特徴があります。しかし、継続して売り上げを立てるためには多数の企業の中から「選ばれる企業」にならなくてはいけません。
企業の魅力を伝えるためには、適切なマーケティングをおこなうことが重要です。ここからは、そんなBtoCのマーケティング手法について説明します。
志望する会社がどのようなマーケティング手法を活用しているのかがわかると、自分が入社した後に、どのような仕事の進め方をしていくのか想像しやすくなります。働き方が自分に合うかどうか判断する際に役立つのです。
手法①コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、顧客に価値のある情報を提供し、中長期的な時間を使って顧客を獲得する手法です。主に、自社メディアやブログなどのコンテンツでおこなわれます。
コンテンツマーケティングでは、「押し売り」のような手法を取るのではなく、あくまでも顧客に有益な情報を提供することが重要です。
たとえば、商品の使い方をYouTubeで紹介したり、無料マガジンを自宅に配送したりという方法があります。その結果、「この企業の情報は信用できる」と感じてもらい、企業名や商品名の認知度を高めることができます。
しかし、コンテンツマーケティングは成果が出るのに少なくとも3カ月ほどの時間を要します。そのため、社内でしっかり戦略を練る必要があるでしょう。
コンテンツマーケティングは、幅広い地域や年代をターゲットにしたい企業や、専門家として認識され信頼感を得ている企業が取り入れている傾向にあります。
手法②SNSマーケティング
SNSマーケティングは、InstagramやTwitterなどのSNSで自社の商品やサービスを公開し、認知度を高める手法です。現在は多くの顧客がSNS上で情報を仕入れているため、SNSでのアピールは非常に効果的と言えるでしょう。
商品や企業の紹介だけではなく、SNS限定のキャンペーンをおこなったり、インフルエンサーに紹介を依頼したりと、より顧客の関心を引く企画を実施する企業もあります。
さらに、近年ではブラウザでの検索よりもSNSで情報収集する手法が増えているため、より効果的なマーケティング方法とも言われています。
SNSマーケティングは、顧客と直接的なコミュニケーションを取り、顧客のレスポンスをダイレクトに感じることができます。そのため、季節限定の商品を売り出すなど素早い情報伝達を好む企業や、ファッションブランドなど特定のターゲットに絞ってアプローチしたい企業が取り入れている傾向にあります。
- SNSマーケティングに興味があります。SNSマーケティングを極めたい場合は、どんな企業に入るといいでしょうか?
すでにSNSを活用している企業や今後の拡大を見込んでいる企業
希望する業務がある場合には、入社後にその業務を担当する部署に配属してもらえるのかが最大の関門となります。なかなかうまくいくものではありません。
昨今はどんな企業でもさまざまなマーケティング手法を駆使しています。
すでにSNSを活用している企業か、これから拡大したいと思っている企業のどちらかであれば、どちらもありだと思いますが、自分の希望する業務をやらせてもらえる企業を探さないといけません。
すでに活用している企業だと、現状に加え新人に新たな視点を求めているかどうかがポイントになります。
これから活用したいと思っている企業だと、自身のアイデアと熱意を語ることで任せてくれるかもしれません。苦労は多いでしょうが成長できるでしょうし、成果も見えやすいように思います。
手法③Web広告
Web広告はユーザーの興味がある広告を設定し、企業や商品の認知度を高めたり、購買につなげるための手法です。
たとえば、YouTubeやInstagramでの広告が該当します。このとき、セールス感が強い広告の場合はクリック率が下がってしまう可能性があるため、ユーザーの興味を引く内容に設定することが重要です。
また、Web広告は商品の認知度を高めるだけでなく、ユーザーの年齢や地域、性別などの属性を絞って配信することができます。よって、届けたい人に絞って広告を表示することで、即効性が狙えるのもWeb広告のメリット。
Web広告はフィットネスジムやエステなど、商品に対するニーズを持つ特定の顧客に向けたアピールをしたい企業や、すぐに効果を得たい企業が取り入れている傾向にあります。
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受けない方がいい職業を診断しよう
就活で大切なのは、自分の職務適性を知ることです。「適職診断」では、あなたの性格や価値観を踏まえて、適性が高い職業・低い職業を診断します。
就職後のミスマッチを避けたい人は、適職診断で自分に合う職種・合わない職業を見つけましょう。
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手法④メールマーケティング
メールマーケティングとは、名前の通りメールを利用してサービスの宣伝をおこなう手法です。個人宛のアドレスにメールを送るため、直接ユーザーに企業名や商品の宣伝をすることができます。
画像や動画などのマーケティングとは異なり、会社HPや商品サービスのURLなどを届けられるというメリットがあります。
また、Web広告などのように一定時間で消えてしまうのではなく、メールとして履歴が残るため、後から見返してもらえるというのも大きなメリットです。
メールマーケティングは、顧客の配信リストがあり、かつ顧客獲得を低コストでおこないたい企業が取り入れている傾向にあります。
ここまで解説した中でも、InstagramやTwitterなどのSNSを活用したマーケティング方法が伸びています。
伝えたい相手を絞り込んで認知度を高めることが可能で、キャンペーンなどもタイムラグがなく実施できます。また反響効果などのデータを取りやすい点も魅力です。
BtoCの成功事例
BtoCの理解が深まったところで、実際にBtoCのビジネスモデルが成功した例について国内、海外に分けて紹介します。
国内事例
国内ではコンテンツマーケティングからECサイトへの流入がトレンドとなっており、成功事例としてはクラシコムやオーマイグラス、生活と科学社があげられます。
クラシコムでは、暮らしに役立つ情報を発信しており、商品の紹介だけでなく休日のお出かけ情報などをコラム形式で発信しています。購買意欲ある人だけでなく、すぐに商品を欲していない人にもサイトのファンになってもらうことで、結果的に売り上げが上がりました。
このように、コンテンツマーケティングは商品を直接的に売り込むわけでなく、ユーザーを少しずつファンにさせることで成功するケースがあります。
海外事例
海外でもコンテンツマーケティングで成功した事例が多く、レッドブルやP&G Everyday、mint lifeなどが成功事例としてあげられます。
中でもレッドブルは、キャッチコピーの「レッドブル、翼を授ける」にピッタリな文章や動画などのコンテンツで宣伝をしています。創りこまれたコンテンツによって、ブランドのイメージ作りに成功していると言えるでしょう。
このように現代では、商品を全面に押し出すのではなく、ブランディングに重きを置いたマーケティングをおこなっている企業が成功している事例が多くあります。
- BtoCで成功している企業に入社するには、就活時点でどんな情報を調べておけばいいのでしょうか?
商品やサービスに対して関心や愛着を高めよう
BtoC企業にアプローチする場合、その企業の担当者は、採用する人材であると同時に顧客の一人であるという意識を持っていると思います。そのような視点から、自分自身がその会社や製品のファンであることが望ましいです。
よって、就活時点で共感できる点や製品に関心をもち愛着を持っておくと良いでしょう。また、それを裏づけるため、会社だけではなく業界のことや競合会社なども比較することが大切です。
ただし、採用人材という点では、それだけでは不十分なので、他の会社と同様に企業研究はおこなってください。
BtoCで働く魅力は?
ここまで、BtoCビジネスのメリットやデメリット、マーケティングについて説明してきました。
そんなBtoCには、働くうえでどのような魅力があるのでしょうか。ここからは、BtoCで働く魅力を解説します。
名の知れた商品にかかわれる
BtoCは市場規模が大きく、さまざまな広告宣伝から、知名度の高い商品にかかわれることが多くあります。
これまで自分が当たり前のように目にしてきた商品やサービスを販売する側になることで、モチベーションが上がるケースもあるでしょう。
また、これまで愛用してきた商品に携われる可能性もあるため、より深い知識を持って顧客へ販売できるかもしれません。
世の中の役に立っているという実感を得やすい
BtoCでは、顧客に直接商品やサービスを販売するため、消費者の声が届きやすいという特徴があります。
顧客と直接会話をすることから感謝されることもあり、社会の役に立っているという実感が得やすいでしょう。
また、すぐには商品を欲していない顧客であっても、顧客のニーズを引き出し、それに見合った商品やサービスを提供することで、顧客の抱えている問題を解決することが可能です。
消費者に直接かかわれるからこそ、商品を購入した本人が喜ぶ顔が見れるのはメリットだと言えます。
ESで悩んだら就活準備プロンプト集がおすすめ!
『就活準備をもっと効率よく進めたい...!』と思っていませんか?「就活準備プロンプト集」は、生成AIを活用して自己PRや志望動機をスムーズに作成できるサポートツールです。
簡単な入力でプロが使うような回答例が出せるため、悩まずに就活準備を進められます。生成AIを活用して効率良く就活準備を進めたい人におすすめです。
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成果や実績が見えやすい
商品購入までのスピード感が比較的早いBtoCでは、自分がどれほどの売り上げを出したかを可視化しやすいのもメリットです。
企業によっては、月間や年間で販売数の高い販売員を表彰したり、販売金額に応じてインセンティブが支給されたりと、数値に合わせた評価が受けやすい場合もあります。
実績や販売件数が数値として見えやすいため、それがBtoCで働くうえでのモチベーションとなるでしょう。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見るBtoC企業では働くモチベーションを高めやすい
BtoCで働く大きな魅力は、商品購入などの成果や実績がダイレクトに反映される点です。消費者のニーズや動向を探り、消費者が欲しがる商品を提供する仕事は、携わった仕事の成果や実績が短期間で売上などの数値として表れます。
商品企画、製造、広告宣伝、販売などそれぞれの業務について短期間で数値として表れる点が、モチベーションを高める要因になります。
成果や実績が昇給・昇格につながる
予想を上回る売上が上がれば、高い評価を受けることができます。売上を伸ばすことができれば直接昇給・昇格につながるので、特に実績重視型の企業でキャリアを積んでいきたい人にとって、BtoCの仕事は魅力的です。
BtoCのビジネスを成功させた経験は、商品やサービスが異なっても実績を上げるケースが多く、転職などでも企業がより欲しい人材になります。
顧客のためのビジネスができる
BtoCでは、商品価格がBtoBと比較をして安いケースが多いですが、より生活に密着した商品やサービスが多く、日常生活と密着した仕事ができる点も魅力です。
BtoCは、顧客目線で、顧客が欲しいものや必要とするものを提供することが重要であり、顧客から「ありがとう」と言う言葉をダイレクトに聞ける点も魅力でしょう。
BtoCで働くうえでの注意点
BtoCで働く魅力について理解が深まったと思います。しかし、BtoCで働くうえで注意点も存在します。BtoCの注意点も確認したうえで、業界・企業選びの参考にしましょう。
長時間労働になりがち
BtoCの営業職は商談時間に限りがなく、顧客の都合に合わせるため、労働時間が長くなるケースがあります。また実際の労働時間にかかわらず毎月一定の残業時間とみなす「見なし残業」を取り入れている企業が多くあります。
一方、BtoBは対企業のため営業時間内に商談が終わる場合が多いです。そのため、BtoCはBtoBと比較して労働時間が長時間になる可能性があります。
- 残業はなるべく避けたいです。長時間労働になりにくいBtoC企業を選ぶにはどうすれば良いですか?
就活時にできるのは企業研究を入念におこなうこと
BtoC企業は、一般消費者との取引がメインとなるため、顧客対応がとても重要になり、残業も発生しやすいです。残業などの働き方については、業界の差というよりも企業の考え方や取り組みの違いによるところが大きいといえます。
業界研究というよりも企業研究を深めることで、自分の求める働き方に合う企業を見つけることが大切です。就職四季報や求人票、先輩社員の実際の声などの情報を地道に収集することにつきます。
ただし同じ会社の中でも仕事の種類によって働き方は大きく異なりますし、そもそも今の情報を調査したところで未来のことは誰にもわかりません。
BtoCでもホワイト企業はたくさんあります。ホワイト企業の例や見つけ方を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
ホワイト企業とは? 入社後に絶対後悔しない企業選びの方法を徹底解説
BtoB営業について知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
BtoB営業ってどんな仕事? 魅力から大変な部分までまるごと解説
休みの日も出勤の可能性がある
BtoCは顧客の予定に合わせて商談をおこなうケースが多いため、休日出勤になる可能性があります。
しかし、企業によっては振替休日が取れる場合もあるため、単純に出勤数が増えるわけではないと理解しておきましょう。
また、強制的に休日出勤しなければならないとは限らないため、出勤できない日は上司にあらかじめ伝えておくことも可能です。
近年、企業では年間休日や有休の消化が厳しく言われており、休日は取得しやすくなっています。ただし保守管理やインフラ事業など夜間や休日に稼働しなければならない業種・業界があるため、あらかじめ確認しましょう。
インセンティブの割合が多く給料が安定しないことも
BtoC企業では、個人の成績を正当に評価するために、販売金額や販売件数に応じてインセンティブが設けられているケースもあります。そのため、基本給が低く設定されている場合もあり、給与が安定しないことも考えられます。
しかし、成果が出せる人は同世代よりも給与をもらえる可能性もあるため、「安定して仕事をしたいのか」「高収入を得たいのか」など、働くうえで自分が大切にしたい軸を明確にしたうえで企業を選びましょう。
働くうえでの軸が明確になっていない人は、こちらの記事がおすすめです。企業選びの軸の考え方を解説しています。
意欲が伝わる「企業選びの軸」の回答例50選|見つけ方も解説
BtoCに向いている人の特徴
ここまでBtoCで働く魅力について解説しましたが、それでもBtoCとBtoB、どちらが自分に合っているか迷う人も多いはず。
ここからは、BtoCに向いている人の特徴を解説します。自分に当てはまっているかどうかを考えながら読み進めましょう。
人の役に立つことでモチベーションが上がる人
BtoCは、消費者に近い立場で仕事ができるため、人の役に立ったという実感が得やすいです。
実際に商品やサービスを利用した人に感謝されたり、「〇〇さんから購入して良かった」と言われたりと、消費者の生の声を聞けるのは非常にメリットです。
そのため、目の前の人の役に立っている実感を得ることでモチベーションが上がる人は、BtoCに向いているでしょう。
自分のモチベーションの源泉は、自己分析を深めることでわかります。どんな環境でモチベーションが上がるのかわからない人は、こちらの記事を参考に自己分析を進めましょう。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
目に見える成果でモチベーションが上がる人
BtoCは、購入までのスピードが比較的早いため、成果が目に見えやすいのが特徴です。
販売実績などに応じてインセンティブや表彰などを設定している企業もあり、実績が可視化されるようになっています。
また、BtoCの場合は購入までの時間が短いため、自分の頑張りが成果になりやすいという特徴があります。そのため、目標に近づいている実感を得られるのもメリットでしょう。
このように、成果が目に見えることでモチベーションが上がる人は、BtoCが向いています。
- 目標があると頑張れるというよりは、どちらかというとプレッシャーに弱いタイプです。その場合は、BtoC企業は向かないのでしょうか?
数字に追われることだけがBtoC企業の仕事ではない
向かないことはありません。確かにBtoC企業の多くが、売上目標などを重視して仕事をおこないますが、たとえばホテルスタッフなどは、顧客により満足してもらえるサービスを提供することが重要な仕事になります。
またBtoC企業で経理、総務、人事といった後方部門に携わり、現場スタッフをバックアップするといった選択肢もあります。
目標は売り上げのような数値目標だけでなく、顧客満足度を高めるサービスや、後方部門でサポートするなど、プレッシャーに弱いタイプでもBtoC企業で貢献できる業務があります。
新しいチャレンジが好きな人
BtoCは、既存の顧客に商品やサービスを提供することも多いですが、新規の顧客に対してサービスの提供をすることもあります。
たとえば、上述したマーケティングで新規顧客を獲得する方法もありますが、自らの足で顧客のもとへ伺う「新規開拓」という方法もあります。
新規開拓とは、新しい顧客を見つけサービスを拡大させることです。たとえば、直接ビルに飛び込んで商品を売り込むことや、電話でアポイントを取得してから商談につなげ、商品購入まで導くことです。
新しい人との出会いや、新しいチャレンジが好きな人にはBtoCが向いているでしょう。
肉体的・精神的にタフな人
職種にもよりますが、BtoCは顧客の元に出向いて商談や販売をすることが多いため、公共交通機関や車での移動を伴うことが多いです。
営業をする際は「〇〇市担当」や「〇〇区担当」のように、担当エリアが分けられていることがほとんどですが、エリア外の顧客に対応する場合もあります。たとえば、自分が担当する顧客が住む県が県外だった場合、新幹線などで移動をしなければならないこともあります。
また、顧客からの苦情やトラブル対応などの緊急の対応をする場合もあるため、毎日の業務がルーティンにならないのがBtoCの特徴です。
そのため、体力的・精神的にタフな人はBtoCに向いているでしょう。
- BtoCに向いていない人の特徴はありますか?
人よりもモノや情報、データに関心を持つ傾向がある人
優劣の問題ではなく、適性という観点から考えると、向き不向きは考えられます。
人よりもモノや情報、データに関心を持つ傾向があるタイプの人は探究心が旺盛で、確実に結果を出すことができます。ただ、やや頭でっかちで融通が利かないところもあり、このような人はBtoC業界ではストレスを感じやすいかもしれません。
一方、人に関心のある人はBtoCに向いており、職場で良好な関係性を築き、組織全体の生産性を上げるような役割を担える素質があります。
BtoC企業の効率的な探し方
BtoCと一口に言っても、さまざまな風潮を持つ企業があります。それでは、自分に合う企業はどのようにして探せばいいのでしょうか。
ここからは、BtoC企業の効率的な探し方について紹介します。
興味の持てる商品やサービスを扱っているかが、BtoC企業を探すうえで重要なポイントになります。興味があれば、消費者目線でより欲しいものや必要としているものを考えることもできます。
またBtoC企業独自の給与体系やキャリアパスなどもチェックしてみると良いでしょう。
ターゲット顧客を絞って検索する
就活サイトから企業を検索する際、「営業(個人向け)」「営業(法人向け)」のように、ターゲット顧客を絞って検索することができる場合があります。
BtoCの企業を見つけたい場合は、ターゲット顧客を「個人」に設定し検索すると、BtoCビジネスの企業のみが表示されます。
そこで、業界や扱う商品について確認し、自分に合った企業を見つけましょう。
就活エージェントを利用する
就活エージェントは、無料で自分に合った企業の紹介や、選考の対策をしてくれるサービスです。就活エージェントに対して自分が探している企業の特徴を伝えると、その特徴に合った企業を紹介してもらえます。
自分1人で探すよりも、業界を熟知しているエージェントのアドバイスをもらう方が、より効率的に自分に合った企業を見つけることができます。
おすすめのエージェントは、キャリアパーク!就職エージェントです。企業探しだけでなく、書類選考・面接対策など手厚いサポートを受けられます。
就活四季報を見る
東洋経済新報社が毎年発刊している就活四季報では、就活情報はもちろん、企業ごとの採用実績のある学校などが掲載されています。
BtoCは残業時間が多いと上述しましたが、ワークライフバランスを大切にしたい人は残業時間や有給取得数を確認しておくと良いでしょう。さらに業績も閲覧できるため、BtoC企業の中でも成長している企業に入社したい人は要確認です。
就活四季報には約5,000社ほどの企業情報が掲載されており、前年度の購入者の実際の感想なども載っているので、一度手に取ってみることをおすすめします。
自分が志望する企業だけでなく、同業との比較をしてみることが大切です。またグループ企業がある場合には、そちらの情報も見てみましょう。営業利益額や営業利益率の推移を比較することで、企業間の差が見えてきます。
BtoCとBtoBの違いを押さえてあなたに合う企業を見つけよう
ここまで、BtoCとBtoBの違いや、メリット・デメリットについて紹介しました。
同じ職種であっても、ビジネスモデルが違うだけで働き方が大きく変わることが理解できたのではないでしょうか。
BtoCとBtoBどちらが自分に合っているか迷っている人は、まずは2つのビジネスモデルの違いを理解したうえで、「どんな人(一般消費者・企業)に対して商品やサービスを提供したいのか」を考えましょう。
すると、どちらのビジネスモデルに向いているかが見えてくるはずです。
今回の記事を参考にして、ぜひ自分に合った企業を見つけてくださいね。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る企業のファンではなく社員として貢献したいかどうかが大切
BtoC企業は知名度が高く、CMなど誰もが知っている大企業も多いので、憧れる就活生も多いかもしれません。そこで一度考えて欲しいことがあります。
それは、就職先としてその企業をみているのか、顧客としてその企業や商品のファンなのかということです。
貢献の仕方や共感している点を明確化させよう
就職先として考えた場合、BtoC、BtoBに関係なくあなた自身の適性が問われます。
ファンであること、その企業に愛着を感じ志望することは問題ありませんが、さらに加えて、自分がどのようにその会社に貢献したいのか、共感しているのか明確にしてください。
そこでどのような能力が発揮できるのか、他企業へのアプローチと同様の自己分析、企業分析、業界研究など広く情報を集めて就職活動をおこなうことはどの企業においても同じです。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長
Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
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