この記事のまとめ
- 面接では「最近読んだ本」を聞かれることがあるので回答を考えておこう
- 「何の本を読んだのか」ではなく「なぜその本を読んだのか」を回答しよう
- 普段本をあまり読まない人必見! 面接までに読みたい本と回答例12選を紹介
- 面接力診断ツール
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この記事を読んでいる人におすすめ
面接では、まれに「最近読んだ本は何ですか?」といった質問をされることがあります。そこで、「実際にどのように回答すれば良いのだろう」「普段本を読まない場合はどうすれば良いのだろう」と悩む人も多いのではないでしょうか。
面接で最近読んだ本に関する質問をされたら、自分の人柄や関心分野を面接官にアピールできる貴重なチャンスです。とっさに聞かれても慌てず答えられるように、事前にしっかりと回答を準備しておきましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの小関さん、小西さん、谷所さん、社労士の涌井さんのアドバイスを交えつつ、面接で「最近読んだ本」について聞かれたときの回答方法や回答例12選を解説します。これから面接を控えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
面接で最近読んだ本を聞かれたら「なぜ読んだのか」をしっかりと回答しよう!
面接で最近読んだ本について聞かれたら、「有名な本やビジネスに関連する本でなくてはいけないのかな……」と思う人もいるでしょう。一方、面接官は「何の本を読んだか」ではなく「なぜその本を読んだのか」を重視します。その点を踏まえて回答できるように対策しておくことが重要です。
この記事では、始めに面接で最近読んだ本について質問をする企業側の実態を解説します。前提として、本に関する質問をすることは思想や信条にかかわるため配慮すべきとされています。とはいえ質問してくる企業もあるので、事前に回答を準備しておきましょう。
次に、面接で「最近読んだ本」について聞かれたときの答え方4ステップを解説します。この4ステップに従えば、採用担当者に人柄を伝えられる回答が完成します。
さらに、面接で最近読んだ本について聞かれた際の回答例12選をジャンル別に紹介します。「最近読んだ本について実際にどのように回答すれば良いかわからない……」という人は、ぜひここで紹介する回答例を参考にしてみてくださいね。
面接の「最近読んだ本」の質問の立ち位置
面接で聞かれる最近読んだ本に関する質問は、自己PRや志望動機などの質問と比べてよく聞かれるわけではありません。
では、なぜ面接であまり聞かれない質問なのでしょうか。結論から言うと面接で推奨されていない質問だからです。その前提について、始めにしっかりと押さえておきましょう。
本来面接で「最近読んだ本」を聞くことは推奨されていない
厚生労働省の公正な採用選考の基本によると、面接で最近読んだ本について質問することは本来推奨されていません。なぜなら、読んでいる本に関する質問は思想や信条にかかわることから差別につながるリスクがあるからです。
本来、普段読む本は自由であるべきです。面接で最近読んだ本を質問して、「この応募者は自分と思想や信条が異なるな……」と差別をされてはいけません。採用選考とは、応募者の思想や信条ではなく能力や適性が評価されるべきなのです。
採用選考が公平におこなわれるためにも、本来、面接では最近読んだ本についての質問をすることは原則配慮すべきものとされています。
アドバイザーコメント
涌井 好文
プロフィールを見る「最近読んだ本」についての質問は原則禁止とされている
家族の情報や信仰する宗教など、業務をおこなううえで無関係な質問を採用面接でおこなうことは禁止されています。このような質問によって、不利益な取り扱いを受けた場合には就職差別となります。
最近読んだ本なども思想信条の告白につながる恐れがあるため、禁止される質問の一つです。しかし、残念ながら採用面接でこのような質問をされることも珍しくありません。
もし回答結果に対して不当な扱いを受けた場合は専門機関に相談しよう
実際に最近読んだ本に関して質問をされ、その回答の結果として不採用などの不利益な取り扱いを受けるケースも0ではないでしょう。
そのような場合には、都道府県労働局や労働基準監督署に置かれた総合労働相談コーナーへ相談してみてください。総合労働相談コーナーは、あらゆる分野の労働問題を取り扱い、就職差別にも対応しています。
そこで問題があると判断された場合には、該当企業に対して指導がおこなわれます。
また、手間がかかってしまいますが、採用の拒否は違法であるとして地位保全の訴えをおこなうことも可能です。後輩が同様の被害に遭わないように、所属する学校に情報を伝えることも忘れないようにしましょう。
企業によっては聞かれることもある質問なので対策しておく必要あり
面接では最近読んだ本について質問することが推奨されていないとはいえ、企業によっては質問してくることもあります。
「聞かれないから回答を準備しなくて良いや」と思っていると、面接でとっさに質問をされたときに上手く答えることができませんよね。準備不足で評価が下がってしまっては非常にもったいありません。
最近読んだ本に関する質問への対策は、志望動機や自己PRなどといった面接で頻出の質問と比べておろそかになりがちだからこそ、ほかの学生と差をつけるためにも回答をしっかりと準備しておくことが大切です。
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- どのような企業の面接で「最近読んだ本」について質問されることが多いですか?
マスコミ業界で聞かれることが多い
出版業界やテレビ業界、広告業界などのマスコミ業界では、関心のある分野や情報収集力が業務に影響を与えるため、比較的質問されることが多いでしょう。
また中小企業の役員面接などでも、学生の人柄や関心のある分野を知りたいと考えて質問されることがあります。業界にかかわらず、質問されても良いように回答を準備しておきましょう。
最近読んだ本ではなく「愛読書は何ですか」という聞き方をする企業もあります。考え方や答え方が多少異なるので、愛読書について聞かれる可能性がある人は以下の記事も確認しておきましょう。
面接で愛読書を聞かれたら? 本が苦手な人にもおすすめな14冊
そもそも面接官が「最近読んだ本」について聞く3つの理由
そもそも面接官が「最近読んだ本」について聞く3つの理由
- 応募者の人柄を把握するため
- 読書習慣があるのかを把握するため
- プレゼン力を見るため
では、そもそも面接官が最近読んだ本について質問する理由は何なのでしょうか。
ここでは、面接官が「最近読んだ本」について聞く3つの理由を解説していきます。事前に面接官側の視点を確認しておくことで、面接官が求める回答を考えることができますよ。
「最近読んだ本」については就職試験の作文で出題されるテーマになる可能性があります。以下では就職作文の基本的な書き方や、800字で作成する場合の注意点などについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。
就職作文の書き方
就職試験の作文で評価される書き方のコツ! テーマごとの例文も紹介
就職作文の書き方(800字)
就職試験の800字作文のお手本13例|基本の書き方と注意点
①応募者の人柄を知るため
面接官は最近読んだ本について聞くことで、「普段どのようなジャンルを好んで読むのか」や「普段どのようなことに興味や関心を持っているのか」などと応募者の人柄を知りたいと考えます。
面接ではあらゆる質問から応募者の人柄を判断しようとするため、最近読んだ本に関する質問もその人の人柄を判断するための手がかりの一つとして聞いています。
この質問をされたら、「興味や関心分野など、素の状態に近い部分が知りたくて聞いているんだな」と認識しましょう。
②読書習慣があるのかを知るため
読書習慣がある人は、「あるテーマについて知識を深めようとしている」「今抱えている課題を解決するためのヒントを本から得ようとしている」「生きるうえでのヒントを得ようとしている」などと学習意欲が高い傾向にあります。
就職後もスキルアップや自己成長のために読書は欠かせないので、学生のうちから読書習慣がある人は「就職後も読書を通じて学習してくれそう」といった前向きな印象を面接官に与えることができます。
- 面接官から見て読書習慣のある応募者は好印象ですか?
「入社後も読書を通して積極的に勉強していきそう」と好印象
読書習慣のある応募者は、「勉強好き」という良い印象を企業側に与えます。本を読む応募者は「入社後も仕事に関する知識を読書などで積極的に得ていきそうだ」とイメージできるからです。
現代は知識社会であり、どの仕事でもどの年代になっても、仕事力を上げるために本などから学んで自分を磨いていく必要があります。
知識だけではなく、「これを読んでこうしたみた」という実践をともなっているとさらに好印象です。
③プレゼン力があるのかを知るため
面接で最近読んだ本について聞かれたら、ただ本の名前だけを答えれば良いわけではありません。面接官が知らない本でも内容をわかりやすく説明したり、本から得た学びを今後どのように活かしていくかを上手く説明する必要があります。
つまり、最近読んだ本について論理的に伝えるプレゼン力が求められます。面接官は説明された内容から本の内容や学びを具体的にイメージできるかをチェックし、プレゼン力があるかを判断します。
面接官は本の内容と、読んだ本をどう活かしているかをチェックしています。内容や印象に残ったことを一言でまとめると、要約力が高いと一瞬で伝わります。
また、本から得たことをどう活用したかを具体的に話すことで、「説得力のあるプレゼンができる人だ」と思われます。
「何の本を読んだのか」ではなく「なぜその本を読んだのか」が重要!
面接で最近読んだ本を質問されたら、「面接官受けの良い有名な本を回答した方が良いのではないか」と思う人もいるでしょう。しかし、面接官は「何の本を読んだのか」はあまり重視していません。
それよりも、「なぜその本を読もうと思ったのか」というところを重視しています。本のジャンルや知名度が重要なのではありません。面接官は本を読むに至った理由や、読んだ本からどのような学びを得たのかを知りたいと思うのです。
「なぜその本を読んだのか」に至った理由の例
- 大学生活が忙しくスケジュール管理が上手くできないのが悩み
→時間管理術やタスク管理の方法が学べる本を読んだ - 自己肯定感が低く自分に自信を持てないのが悩み
→自己肯定感を高める方法が学べる本を読んだ - 部活の主将として部員をまとめる方法がわからないのが悩み
→チームマネジメントが学べる本を読んだ
アドバイザーコメント
小西 一禎
プロフィールを見る面接官は「どうしてその本を手にとって読むに至ったのか」に関心がある
面接官は、最近読んだ本について「何を感じ取って、どんな人生訓を得たのか」よりも、その本に到達したプロセスに関心を寄せているのはある意味当然といえます。
小学生時代の夏休みの宿題として頭を悩ませてきた「読書感想文」は、あくまでも読後の感想に過ぎず、それほどの大差は出ません。ところが感想文ではなく、その前段となる本を選ぶ理由となれば、それなりの違いが出てくるはずです。
小学生から大学生に至る過程で、皆さんがどのような人生経験を積んできたか、どういう人と出会って何を考えてどのような行動をしてきたか、それらを具体化するのが「なぜその本を読んだのか」ということに凝縮されます。
本を選んだ理由は自分の言葉で話せるようにしておこう
面接では「なぜその本を手にすることになって読むに至ったのか」という流れについて、相手から大いに関心が寄せられます。その過程を説明するにあたって、一人ひとりの人間としての行動形態や思考形態が表出されることになります。
いわば、素の人間が醸し出されるわけです。よって本を選んだ理由については、しっかりと自分の言葉で話せるようにしておくのがベターです。
面接で「最近読んだ本」について聞かれたときの答え方4ステップ
面接で「最近読んだ本」について聞かれたときの答え方4ステップ
- 最近読んだ本は何か
- なぜその本を読もうと思ったのか
- その本からどのような学びを得たのか
- 入社後学びをどう活かすのか
面接で最近読んだ本について聞かれたら、どのように回答すべきかわからない人も多いのではないでしょうか。
そのような人に向けて、ここでは面接で「最近読んだ本」について聞かれたときの答え方を4ステップで解説していきます。
単に自分が最近読んだ本を伝えるのはNG! 企業にとって魅力的な人材だと思ってもらえるように、「なぜその本を読んだのか」「本からどのような学びを得たのか」「本で得た学びを入社後どのように活かしたいのか」を明確に伝えられるようにしましょう。
①最近読んだ本は何か
面接で最近読んだ本について聞かれたら、始めに本の作者とタイトルを伝えましょう。
有名な本の場合は作者とタイトルで伝わるかもしれませんが、メジャーでない本の場合は「〇〇というタイトルの自己啓発本です」や「〇〇というタイトルで、〇〇時代の歴史小説です」などと補足を入れると面接官に伝わりやすくなります。
②なぜその本を読もうと思ったのか
本の作者とタイトルを伝えたら、なぜその本を読もうと思ったのかという経緯を伝えましょう。
本を読んだ理由は、たとえば「日本の歴史に興味があったから」や「ゼミの教授におすすめされたから」、「今抱えている課題を解決したかったから」などと人によってさまざまだと思います。
繰り返しになりますが、面接官は「何の本を読んだか」ではなく「なぜその本を読んだのか」を重視します。その本を読むに至るまでの過程を丁寧に話すことで、面接官にあなたの人柄が伝わりやすくなりますよ。
③その本からどのような学びを得たのか
本を読んだ事実だけを伝えるのではなく、本からどのような学びを得たのかも必ず伝えましょう。
どの本にも言えることですが、ただ読んで終わりでは非常にもったいありません。本を読んだ後に、「どのようなことを感じたのか」「どのような学びを得たのか」「どのようなことを考えさせられたのか」などといったことを深く考えてみてください。
本から得た学びを伝えることで、「本からどのようなことを学ぶ人なのか」というパーソナルな部分を面接官に伝えることができますよ。
本から学びを得ることは大切です。漠然と字面だけを追うだけなら、単なる時間の無駄になってしまいます。
かといって目的をしっかりと持ちながら本を読むというのでは疲れてしまいますよね。
ジャンルを問わず1冊を読み終えれば、体系的で立体的な学びを吸収できるのが読書です。一気読みも良し、少しずつ隙間時間を活用して読むも良しです。
④入社後学びをどう活かすのか
本で得た学びを伝えることに加えて、その学びを入社後どのように活かすかまで伝えられると入社後の活躍をイメージしやすくなり、面接官に好印象を与えることができます。
また入社後の話まですることで、志望度の高さをアピールすることも可能です。志望意欲をアピールしたい人は、話の最後に入社後の話でまとめましょう。
本から得た学びを入社後どう活かすのかをまとめる例
この本を読んで、一度にたくさんのことに取り組むのではなく、大事なことにだけ自分の時間とエネルギーを注ぐことが成果を出すための近道であることを学びました。
御社ではエンジニア職を志望しているので、入社後はまず実践的なプログラミングスキルの習得に集中したいと思います。そして、ゆくゆくは御社のサービス拡大に貢献できるようになりたいと考えています。
入社後にやりたいことは面接でよく聞かれるテーマなので必ず対策しておきましょう。以下の記事で回答のコツを解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
39点以下は要注意!
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・面接でなぜ落ちたかわからない人
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普段本をあまり読まない人必見! 面接までに読みたい本のジャンル
面接までに読みたい本のジャンル
- 随筆・小説
- 自己啓発本
- ビジネス書
この記事を読んでいる人の中には、大学生活が忙しくて本を読めていない人もいれば、そもそも本を読む習慣があまりない人もいるでしょう。
「面接までに本を読んで回答を準備したいけどどのような本を読めば良いんだろう?」と悩んでいませんか。ここではそのような人に向けて、面接までに読みたい本のジャンルを紹介していきます。
ここで紹介するジャンルの本であれば学びや気付きが得やすく、面接でアピールしやすい内容のものが多いのでぜひ参考にしてみてくださいね。
随筆・小説
随筆・小説は、読書が苦手な人にとっても読みやすいおすすめのジャンルです。随筆・小説は純粋な物語として楽しめるだけでなく、学びや教訓を得ることができたり、共感できるようなメッセージを得ることができます。
以下の随筆・小説は面接でもアピールしやすい有名なものなので、面接で話せるような随筆・小説を探している人は参考にしてみてくださいね。
随筆・小説の例
- 道をひらく/松下幸之助
パナナソニック(旧松下電器産業)を一代で築き上げた「経営の神様」と呼ばれる著者による生きるうえでの不変の大原則をまとめた短編随想集 - 坂の上の雲/司馬遼太郎
憲法を制定し近代国家の基礎を固め始めた明治維新中の日本で、日本の社会に大きな変革をもたらした3人の若者の物語 - 夢をかなえるゾウ/水野敬也
自分を変えたい主人公のもとに象の姿をした神様が現れて毎日課題を与えられる。課題をこなしていく中で考え方や人生も変わっていく物語 - 君たちはどう生きるか/吉野源三郎
14歳の少年が身近に起きるいじめや差別に対して叔父のアドバイスを聞きながら自分で答えを探していく物語
随筆・小説は、選んだきっかけやその本から得られたことの説明が具体的であれば、読書が好きな学生だという印象を持ちます。
ただしマーケティングなど専門職を希望する場合、なぜ関連するビジネス書を読まないのかといった印象を持つ可能性があるので要注意です。
自己啓発本
人生やビジネスを成功するための手段が書かれているジャンルの本を自己啓発本と言います。現時点で自分の中で課題を抱えていたり、なりたい理想像のようなものがあったりする人は、自己啓発本を読んでみることをおすすめします。
以下の自己啓発本は面接でもアピールしやすいだけでなく、読んで損はないものなのでぜひ参考にしてみてくださいね。
自己啓発本の例
- 7つの習慣/スティーブン・R・コヴィー
成功を収めるうえで大切な7つの習慣をまとめている。それぞれの習慣は社会人になってからも継続することで成功につながる - 20代にしておきたい17のこと/本田健
20代のうちにしておきたい17のことをまとめている。現在何をすれば良いのかわからない人や、将来に不安を抱えている人におすすめ - 金持ち父さん・貧乏父さん/ ロバート・キヨサキ
自分の父親(貧乏父さん)と友達の父親(金持ち父さん)を比較することで、お金に関する考え方やお金を稼ぐためのコツがわかる - エッセンシャル思考/ グレッグ・マキューン
「常に忙しい生活から抜け出したい」「本当に大切なもの・ことだけに集中したい」という人におすすめのエッセンシャル思考を実践するコツを解説している
自己啓発本の元祖といえば、やはりカーネギーをおいて、ほかにいないと思われます。世界的ベストセラーとなった一連の書籍のうち、どれか1冊でも読んでみてください。
合わないと思ったら、書店の自己啓発本コーナーで感性がフィットしそうな本を手に取ってみてください。
ビジネス書
ビジネス書は仕事をするうえで役に立つ知識やスキルを得られるジャンルの本のことを指します。仕事にそのまま直結するような具体的なノウハウの本もあれば、仕事を選ぶうえで参考になるような本もあります。
以下のビジネス書は面接でもアピールしやすいだけでなく、就活だけでなく社会人になってからも役に立つものばかりなのでぜひ参考にしてみてくださいね。
ビジネス書の例
- 1分で話せ/ 伊藤羊一
プレゼンや会議などで使える「1分で伝える」ための話し方を解説するビジネス書 - 苦しかったときの話をしようか/森岡毅
就職活動に悩む娘に向けて、日本を代表するマーケターが自身の経験からアドバイスを書き記したビジネス書 - なぜusjのジェットコースターは後ろ向きに走ったのか/ 森岡毅
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの集客を斬新な企画でV字回復させた著者の経験を記したビジネス書 - だから僕たちは、組織を変えていける/ 斉藤徹
マネジャーからリーダー、現場の社員まで誰でもできる「組織を変えていく方法」を紹介するビジネス書
私のおすすめのビジネス書は、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎 夏海著 ダイヤモンド社)です。
ドラッカーの「マネジメント」は敷居が高くても、こちらの本なら楽しくスーッと読めます。ドラッカーの教えを学べるだけでなく、「本をこんなふうに仕事に活かせば良いんだ」という気付きも得られます。
ここまで面接までに読みたい本を紹介しました。面接では尊敬する人を質問する企業もあり小説家などをあげることもできます。以下の記事では尊敬する人についてまとめているので参考にしてみてください。
尊敬する人が思いつかない人必見! 必ず見つかる探し方5選
ジャンル別! 面接で「最近読んだ本」を聞かれた際の回答例12選
ここまで読んでも、実際の面接で最近読んだ本についてどのように伝えれば良いのかイメージできていない人も多いと思います。
ここでは、面接で「最近読んだ本」を聞かれた際の回答例12選をジャンル別に紹介します。ここで紹介する回答例は、この記事の中盤で解説した4ステップに沿った内容になっているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
随筆・小説①道をひらく
随筆・小説①道をひらく
私が最近読んだ本は、松下幸之助さんの「道をひらく」です。
この本を読もうと思った理由は、これから社会人として働くうえで、すでに大きな成果を残されている先人の考え方を吸収したいと思ったからです。そして、それを社会人になるまでにできる限り吸収し、良いスタートダッシュを切りたいと思ったことが理由で読むことにしました。
この本から、「何事も一歩一歩積み重ねなければ成長はない」ということを学びました。周りを見ていても、突然成果を挙げたり、才能があったりするように見えることが多々あります。しかし、そのような人でも陰で努力を積み重ねています。
私もすぐに大きな成果を求めるのではなく、目の前のことを着実におこなわなければならず、少しずつ成長した先に結果が待っているのだと、改めて学ぶことができました。
御社に入社させていただいた際も、着実に成長し、少し時間はかかってしまいますが、大きな成果を挙げて貢献したいと考えています。
上記は定番の1冊なので、取り上げただけで興味深く耳を傾ける面接官も多いでしょう。
学生の立場だとつい壮大なことを言いたくなるかもしれませんが、この本から「日々の積み重ねの先に大きな成果がある」という学びを得たことを伝えられれば評価につながると思います。
随筆・小説②坂の上の雲
随筆・小説②坂の上の雲
私が最近読んだ本は、司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」です。
この本を読もうと思った理由は、日本の歴史を変えるほどの革命がどのようにしてなされたのかを知り、私自身もその志を身に付けたいと思ったからです。私は社会人として働くからには、大きな成果を挙げて、会社・利用者に貢献したいと思っているからです。
この本から、現代で生き残るには変化に柔軟に対応することが重要ということがわかりました。私は多少頑固な性格で、一度決めたことは曲げたくないと思うことがあります。しかし、手段は時代の流れに合わせて変える必要があり、むしろ変えなければ時代に取り残されると学びました。
御社に入社後も、流行やトレンドは早いスピードで変わると思います。その中でも柔軟に対応して、常に顧客が求める形でサービスを届けたいと考えています。
上記の例文は、本を選んだきっかけとその本から得られた学び、さらに自分の考えを述べているので評価できる内容です。
「手段は時代の変化に合わせて変える必要がある」という部分は、「時代の変化に合わせて新しい価値観や技術を積極的に取り入れていく必要がある」と具体的に説明しても良いでしょう。
随筆・小説③夢をかなえるゾウ
随筆・小説③夢をかなえるゾウ
私が最近読んだ本は、水野敬也さんの「夢をかなえるゾウ」です。
この本を読もうと思った理由は、私も自分自身を変えるきっかけを求めていたからです。この本の主人公のように私も幼少期から三日坊主で、自信を持って「これは続けてきた」といえるものが何一つありませんでした。そんな自分に嫌気が差していたところでこの本を知り、読むことにしました。
この本から、小さくても良いから毎日成功体験を積むことが大切ということを学びました。これまでの自分を振り返ると、一度に大きな目標を掲げて、それが達成できずにあきらめたことが多々あります。
そうではなく、無理をしない程度で目標を掲げ、毎日達成していくことで、いずれか大きな成果を得られることがわかりました。
御社に入社後も目標を設定されるかと思います。その目標をできる限り細分化し、小さな成功体験を積んで、徐々に成果を残していきたいと考えています。
上記の例文は、自分の欠点に目を向けて改善しようとしている部分に好感を抱きます。
「無理をしない程度で目標を掲げて毎日達成していく」という部分で具体的に実践していることを盛り込めると、さらに評価が上がります。
随筆・小説④君たちはどう生きるか
随筆・小説④君たちはどう生きるか
私が最近読んだ本は、吉野源三郎さんの「君たちはどう生きるか」です。
この本のタイトルは知っていたのですが、きっかけがなく読んでいませんでした。しかし、ふと「自分はこれからどう生きるべきなのだろう」と疑問を持つようになり、この本を読むことにしました。
この本から学んだことは、生きる目的を見つけることが大切ということです。これまでは「自分が何をしたいのか」「人生をかけて何をやりたいのか」など考えたこともありませんでした。
しかし、就職活動を機にこれからのことを考えるようになりましたが、何も考えられないという状況でした。そこでこの本を読み、まずは人生の目的を見つけるべく、あらゆることに触れてみるようになりました。
御社に入社後もまずは目的を明確にし、そのうえでどのように達成するかを考え、業務に取り組みたいと考えています。
上記はスタジオジブリの最新作のタイトルにもなった話題の書籍ですね。本を読む前の自分を虚心坦懐に開陳しているのは、悪くないと思います。
読後感も学生らしく表現できている印象を受けます。付け加えるのであれば、「最も記憶に残ったフレーズ」を感想を含めて伝えるましょう。
自己啓発本①7つの習慣
自己啓発本①7つの習慣
私が最近読んだ本は、スティーブン・R・コヴィー博士の「7つの習慣」です。
この本を読んだきっかけは、書店で社会人必読の本と紹介されていたからです。私は社会人になったら良いスタートダッシュを切り、できる限り早く成長したいと考えています。そこで、社会人の方が読む本を先取りして読んでおきたいと思い、読むことにしました。
この本では7個の身に付けるべき習慣が紹介されていますが、最も印象的だったのが第2の習慣の「終わりを思い描くことから始める」です。
私はこれまでやりたいと思ったらすぐに着手するという癖がありました。そのため、すぐに壁に当たり、そこで諦めることもありました。そこでこの本を読み、終わりから考えることで逆算できるようになり、やるべきことが明確になるということに感銘を受けました。
現在も終わりを思い描くことから始めるようにしているのですが、御社に入社後もまずは目的や目標を明確にしたうえで行動し、より効率的に取り組みたいと考えています。
上記の例文は、社会人として良いスタートダッシュを切って、仕事で活用したい気持ちが伝わってきて好感が持てます。
本で学んだ目標を明確にしたうえでの効率的な取り組みについて、「実践していることの中でどのような変化があったか」を伝えるとより良くなるでしょう。
自己啓発本②20代にしておきたい17のこと
自己啓発本②20代にしておきたい17のこと
私が最近読んだ本は本田健さんの「20代にしておきたい17のこと」です。
この本を読んだ理由は、21歳になり、20代をどう生きたいかを考えるようになったからです。幼少期からスポーツに取り組んでおり、ずっと目標がある中で生活してきました。しかし、スポーツを引退した後、自分はどう生きたいのかが不明確だと思い、読むことにしました。
この本から学んだことは、20代は何事も失敗を恐れずに全力で取り組むことが、後の人生に良い影響を与えるということです。
ずっとスポーツをやっていたこともあり、これ以上本気で取り組めるものがないと思っていました。しかし、この本を読んで、まずは何事も全力でやることで、自分の好き嫌い・向き不向きがわかり、30代以降にやりたいことができる人生を送れると学びました。
御社に入社後も、まずは目の前のことに全力で取り組み、少しずつ自分の得意な領域で活躍したいと考えています。
上記の例文からは、抱えている課題を解決するために本を読んだという姿勢が伝わってきて良いですね。
本から「何事も全力でやること」が良いと気づいたのなら、現在の生活の中で「どういうことに意識を向けて行動しているか」を話せるとより良くなるでしょう。
自己啓発本③金持ち父さん・貧乏父さん
自己啓発本③金持ち父さん・貧乏父さん
私が最近読んだ本はロバート・キヨマサさんの「金持ち父さん・貧乏父さん」です。
この本を読もうと思った理由は、社会人になるうえで最低限のマネーリテラシーを身に付けておきたいと思ったからです。大学時代はアルバイトと仕送り、奨学金で生活していました。しかし、今後は社会人として給料をいただく身になり、さらにお金を大切にしたいと思い、読むことにしました。
この本から、資産が収入を作るということを学びました。私はお金を得るためには仕事をするしかないと思っていました。そうではなく、投資をしたり、ブログなどを作ることで半自動的に収入を増やせることを知りました。
とはいえ、御社に入社後はまずは御社の業務に集中します。その後、仕事に慣れてきたら資産を作ることにも取り組みたいと思っています。
欧米各国と比べて金融リテラシーが高いとは言えない日本において、投資の必要性に気付いた点は興味深いです。
ただ、投資のうち株売買を禁じている会社もあります。またブログ収入による副業も禁止したり、届け出を求めたりする会社もあります。受ける会社のことをよく調べて、言い方には留意した方が無難です。
自己啓発本④エッセンシャル思考
自己啓発本④エッセンシャル思考
私が最近読んだ本はグレッグ・マキューンさんの「エッセンシャル思考」です。
この本を読んだ理由は、何をしても成果を挙げられない自分がいたからです。これまで、ブログやプログラミング、コーチングなどさまざまなことに取り組んできました。しかし、どれも成果はいまいちで、満足する結果にはなりませんでした。
この本を読んで、一度にたくさんのことに取り組むのではなく、大事なことを見極めて、その大事なことに自分の時間とエネルギーを注ぐことが、成果を出すための近道だと学びました。この学びから、現在はプログラミングのみに集中して取り組むようにしています。
御社に入社後もエンジニア職を志望しており、引き続き集中してプログラミングのインプット・アプトプットを繰り返して、御社のサービス拡大に貢献したいと考えています。
上記の例文からは、大事なことに時間とエネルギーを注いで成果を出すといったエッセンシャル思考の考え方に共感し、仕事にも活用していく姿勢が伝わってきて評価できます。
IT系の仕事は大事なことに集中するだけでなくチームワークも重要なので、どこかで触れておくとさらに良くなるでしょう。
未経験からエンジニアを目指したい人は、以下の記事でエンジニアの目指し方を解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
未経験でもエンジニア転職は可能? おすすめ職種や求人の見極め方
ビジネス書①1分で話せ
ビジネス書①1分で話せ
私が最近読んだ本は、伊藤羊一さんの「1分で話せ」です。
この本を読んだ理由は、人前で話すのが苦手だからです。幼少期からすぐに緊張する性格で、特に人前に出るとすぐに頭が真っ白になってしまっていました。しかし、近々ゼミでプレゼンテーションがあるのですが、これを機に人前で話す力を身に付けたいと思い、読むことにしました。
この本から学んだことは、話す際にゴールを明確にすることが重要だということです。これまではその瞬間に頭に浮かんだことを話していたため、すぐに何を話して良いかわからなくなっていました。
しかし、最初にゴールを明確にすることで、伝えるべき情報が明確になり、相手にとって伝わりやすい内容になるとわかりました。
この本を読んでからまだ実践できていませんが、ゼミや授業を通して積極的に人前で話し、御社に入社後はできる限り早く顧客の前で提案・プレゼンができるようになりたいと考えています。
上記の例文は、本から学んだことが「話す際にゴールを明確にすることが重要」と一言でまとめられているのでわかりやすいですね。
「この本を読んでからまだ実践できていませんが」という言葉はやめて、「ゴールを明確にしてから話した」という実例を話せると本の内容を活かした回答になります。
ビジネス書②苦しかったときの話をしようか
ビジネス書②苦しかったときの話をしようか
私が最近読んだ本は、森岡毅さんの「苦しかったときの話をしようか」です。
この本を読んだ理由は、私自身これから何をしたいのかが明確でなかったからです。就職活動を機に、「今後何をしたいのか」「どんな人生を送りたいのか」を考えました。しかし、改めて今後の自分について考えたことがなかったと思い知らされました。
そこで、書店でこの本に出会い、「今後の自分を考えるヒントがほしい」と思い、読むことにしました。
この本から、不安は必ずしも悪いものではないということを学びました。私自身も「今後何をしたいのだろう」と不安を抱いていました。しかし、この不安は「自分を変えたい」「新しいことを始めよう」とチャレンジしようとしているとも捉えられます。
このようなことを知ってから、今後について悩んでいること自体に価値があると認識でき、自分に自信を持てるようになりました。
御社に入社後も悩むことがたくさんあるかと思います。その際、ネガティブな気分にならず、ポジティブに捉えて乗り越えたいと考えています。
上記の例文は、不安を抱くということをマイナスと捉えるのではなく、プラス面もあることを気付かされたうえで、チャレンジの重要性や必要性を伝えている点が評価されるでしょう。
「入社後にどういうことで悩むか」という具体例を挙げてみると内容がさらに締まります。
ビジネス書③だから僕たちは、組織を変えていける
ビジネス書③だから僕たちは、組織を変えていける
私が最近読んだ本は、斉藤徹さんの「だから僕たちは、組織を変えていける」です。
私は現在部活動でキャプテンを務めているのですが、チームの状況があまり良くなく「良い方向に変えたい」と思ったのがきっかけでこの本を読みました。
この本からは、チーム作りにおいてまずは関係の質を向上させることが重要であり、関係の質を向上させるには心理的安全性を高めることが大切だと学びました。
これまでを振り返ると心理的安全性が高いとは言えないチーム運営をしてしまっていました。この本を読んでからは心理的安全性を意識し、皆が自ら積極的に行動したいと思えるチームを目指して取り組むようになりました。
御社に入社後、数年後には部下ができると思います。その際、心理的安全性を高めて、部下が成果を挙げられる環境づくりに徹したいと考えています。
上記の例文は、チーム作りにおいて心理的安全性が高いことを学んで部活動のチーム状況の改善につなげている点が評価できます。
自ら「積極的に行動したい」と思えるチーム作りのために、心理的安全性を意識して具体的におこなったことを伝えるとさらに良くなります。
ビジネス書④なぜusjのジェットコースターは後ろ向きに走ったのか
ビジネス書④なぜusjのジェットコースターは後ろ向きに走ったのか
私が最近読んだ本は森岡毅さんの「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?」です。
この本を読んだ理由は、思考の枠を広げたいと思ったからです。ゼミ活動の一環で、新しいサービスを考えるというワークショップを開催しました。その際、まったくアイデアが思い浮かばず、自分の頭の硬さを実感したため、「もっと頭を柔軟にしてアイデアが思い浮かぶようになりたい」と思ったことがきっかけで読みました。
この本から学んだことは、「実際の課題は現場にある」ということです。私がアイデアを作る際、本当にあるのかわからない課題を設定して、それを解決できるものを考えていました。だからこそ、現実味がなくアイデアが思い浮かばなかったのだと思います。
しかし、実際に現場を見ることで利用者思考になることができ、課題が見つかり、自ずとそれを解決するアイデアが思い浮かぶようになることがわかりました。
御社に入社後も、定期的に現場を見に行ったり、利用者にヒアリングしたりして、実際にある悩み・課題を解決できるような人材になりたいと考えています。
上記の例文は、本を読んで気づいた点が実感をともなっていて、とても良いですね。
「実際に現場を見てどのような課題が見つかり、どのような解決方法が見つかりましたか?」と具体的な内容を質問されるかもしれないので、その内容を準備しておくと良いでしょう。
面接で「最近読んだ本」について質問されたときのNG回答
面接で「最近読んだ本」について質問されたときのNG回答
- 実際に読んだことのない本を答える
- 「最近読んだ本はない」と答える
- ライトノベルや漫画を答える
最近読んだ本に関する質問は面接で頻出ではないからこそ、上手く回答できれば面接官に印象を残すことができる可能性が高まります。
ここでは、面接で「最近読んだ本」について質問されたときのNG回答を解説します。あらかじめNG回答を把握しておけば、本番でマイナスな回答をしてしまうリスクを回避できますよ。
①実際に読んだことのない本を答える
面接はありのままの自分を正直にアピールする場です。面接を突破するために、自分を偽ったり嘘をついてしまうことは一番やってはいけません。そのため、実際に読んだことのない本について答えるのは絶対にやめましょう。
読んでいないにもかかわらず、話題になっている本や有名な本などを読んだ本として答えてしまうと、万が一面接官がその本を読んでいた場合は深掘りされてボロが出てしまう恐れがあります。
面接官は日頃から何人もの応募者を見ているプロなので、嘘をつけばすぐに見抜かれます。嘘がバレれば信用を下げてしまい、結果的に不採用にもつながりかねないので要注意です。
②「最近読んだ本はない」と答える
いくら最近読んだ本がないからといって「最近読んだ本はない」と答えてしまうと、面接官に「読書習慣がないのかな……」「まったく読書をしない人なのかな……」とマイナスな印象を与えてしまう恐れがあります。
就職後は仕事で足りない知識やスキルを、都度本を読んで勉強していく必要があります。そのため、面接で「最近読んだ本はない」と回答してしまうと、「入社しても読書を通して勉強をしなさそうだ」と判断されかねません。
普段本を読まない人も、面接前までにこの記事の「普段本をあまり読まない人必見! 面接までに読みたい本のジャンル」で紹介している本をどれか1冊でも読んでおくと安心です。
③ライトノベルや漫画を答える
「普段本は読まないけど、ライトノベルや漫画なら読む」という人も多いでしょう。面接で最近読んだ本について聞かれたら基本的にどんな本を答えても良いのですが、ライトノベルや漫画は面接官に好まれないケースも多いので答えない方が無難です。
ライトノベルや漫画などから学びを得ることはありますが、面接官によっては娯楽と考え、評価しないケースもあります。
また活字で読書をする習慣がないといった印象を持たれることもあるので、ライトノベルや漫画は答えない方が良いでしょう。
最近読んだ本について聞かれたら、ライトノベルや漫画ではなく小説や自己啓発本、ビジネス書などの書籍について答えるようにしましょう。
- 普段漫画はよく読むのですが、漫画について答えるのはやっぱりダメですか?
漫画は強い思い入れがない限り答えない方が良い
結論から言えばダメです。面接の場であえて自分を不利にしたいと思うのであれば構いませんが、心の中にとどめておいた方が良いです。
もしくは、漫画を読んでいることを伝えたいと強い思い入れがあれば、刺さる面接官もいないとは限りませんがそれは限りなく賭けの世界になります。
普段本を読まない人にとって、就職活動は漫画以外を読み始める絶好の機会になるので、まずは学校や近所の図書館、書店に駆け込んでみてください。
タイトルや表紙デザインなど何でも良いので、気になった1冊を手に取ってみましょう。活字の世界に浸ってみると、新たな世界に飛び込む一歩となる可能性がありますよ。
おすすめ本を参考に「最近読んだ本」の回答を準備し選考を突破しよう
厚生労働省の基準によると、面接で最近読んだ本について質問することは推奨されていません。しかし、企業によっては質問されるケースもあるので、とっさに聞かれても答えられるように対策しておくと安心です。
これから面接を控えている人は、この記事を参考に最近読んだ本に関する回答を準備していきましょう。また、普段本を読まない人は、ぜひこの記事で紹介している本を読んでみてくださいね。
アドバイザーコメント
谷所 健一郎
プロフィールを見る本を読んだきっかけと入社後の活かし方を踏まえて回答しよう
面接官は「最近読んだ本」の質問から、性格や興味を持っている分野を把握したいと考えています。また活字を読む習慣がないと業務に支障を与える場合はその確認や、本についてわかりやすく伝えられるプレゼン力があるかもチェックします。
最近読んだ本について質問されたときは、ビジネス書、自己啓発本、ビジネス書などから、本のタイトルと著者名、その本を読もうと思ったきっかけ、その本から何を学んだか、さらに入社後学びをどう活かすのかまで伝えると良いでしょう。
本のタイトルなどがあまり知られていない場合は、簡潔に補足の説明を加えると良いですね。これから読む場合は、応募企業に関連するビジネス書などがおすすめです。
自分が読んだことのない本を読んだように答えるのはNG
注意点として、読んだことのない本を「最近読んだ」と答えないようにしましょう。本の内容について深掘されたときに嘘が見抜かれてしまいます。
「最近読んだ本がない」という人は、活字を読まない学生だと捉えられてマイナス評価をされるので、何でも良いので面接までに一冊読んでおくと安心です。
ただし、「ライトノベルや漫画は評価しない」という面接官もいるのでそれらは選ばない方が良いでしょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
4名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/ヒトノビ代表
Tamao Koseki〇就職時は準備不足で苦労するも大手企業に入社。転職して実用書の編集者を10年経験し、独立。キャリアコンサルタント資格を取得し、現在は強みを引き出して活かす人材育成をおこなう
プロフィール詳細ジャーナリスト/キャリアコンサルタント
Kazuyoshi Konishi〇大手メディア政治記者を経て、配偶者の海外転勤に伴いキャリアを一時中断。現在は大学院でキャリア形成を研究する一方、プロの文章力を活かし各メディアで幅広く記事を執筆。
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細社労士/涌井社会保険労務士事務所代表
Wakui Yoshifumi〇平成26年に神奈川県で社会保険労務士事務所を開業。企業の人事労務相談や給与計算などを請け負う。また、関与先企業の社員のキャリアプランなどに関してアドバイスをしている
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