この記事のまとめ
- 不採用通知には返信しなくて大丈夫! ただし6つの例外パターンがある
- 基本的に返信によって採用結果が変わることはない
- 学生がやりがちな「不採用通知への3つのNG対応」を避けるべし
企業から不採用の連絡が来たとき、返信をするべきか迷った経験のある学生もいるはず。「不採用通知にも返信をしないと失礼になる?」「不採用メールの返信で面接のフィードバックを求めるのはあり?」など、返信にまつわる疑問を抱いている学生も多いと思います。
結論からいえば、不採用通知に返信は必要ありません。しかし、例外となる6つのケースがあります。6つのケースに当てはまる場合は、返信しなければ、相手にマイナスな印象を残しかねません。
記事では、キャリアアドバイザーの谷所さん、小関さん、吉野さんと、不採用通知に返信をしなくても良い理由と例外となる6つのケース、正しい返信の書き方を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
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不採用通知への返信は誠実さを持って対応しよう
不採用の通知には基本的に返信する必要はありません。多忙な企業は応募者の返信に時間を割く余裕がない場合も多く、テンプレートに基づいて不採用通知を送っていることがほとんどです。
しかし個人的な関係がある場合や、面接でのミスがあった場合には、礼儀として返信が推奨される場合もあります。
記事では、まず本当に不採用通知に返信をしなくて良いのか、キャリアコンサルタントの見解を解説します。不採用通知に返信がいらない理由を、正しく理解しましょう。
注意したいのは、例外的に不採通知に返信するべきケースもある点です。中盤では実際にメールの例文をなぞらえながら、不採用通知に返信するべき6つのケースを紹介します。
記事の最後では、学生がやりがちな不採用通知へのNG対応についても解説するので、参考にして冷静に対応してください。不採用通知に心を痛めている学生もいるかもしれませんが、返信をする場合は社会人のマナーとして誠実さのある行動をしましょう。
就活では、何の通知もなく不合格になる「サイレントお祈り」もよくあるケースです。次の記事では不採用通知で落ち込んでいる人に読んでほしい、3つの割り切り方のコツを紹介しています。
サイレントお祈りの実態|合否を判断する方法と割り切る3つのコツ
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就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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不採用通知に返信すべき? キャリアコンサルタントの見解
一般的に、不採用通知の末尾は「〇〇様のご活躍をお祈り申し上げます」という言葉で締められます。そのため、企業側の返信を受け取った段階で、やり取りが終了していると捉えて問題ありません。
とはいえ、不採用通知への返信は不要と知っていながらも、「採用通知への返信をしないと失礼に当たるのでは」と懸念する学生もいるかもしれません。不採用通知に返信すべきか、実際にキャリアコンサルタントの見解を聞いてみましょう。
アドバイザーコメント
小関 珠緒
プロフィールを見る不採用メールに返信すると企業の負担になることもある
「返信をしないと企業に対して失礼だ」と気にする人が多いかもしれませんが、企業側は不採用通知に対する返信を求めていないことがほとんどです。機械的に送っている場合が多いため、返信しなくても失礼には当たりません。
企業側は、多くの応募者に対して合否の返信を送っています。合格者に対しては今後の手続きを進めていきますが、不合格者に対してはそれほど時間や手間をかけたくないと思っています。特に応募者が多い企業の場合は、その傾向が強いです。
返信メールは、メールボックスにメールがたまったり、開封の手間が増えたりと、採用担当者の時間を奪う行為にもつながります。
「返信不要」と明記されている場合は返信を控えよう
それでも返信したいという場合や、紹介者がいて採用試験を受けた場合などは、選考でお世話になったお礼を交えて、簡潔な文章で送っても構いません。
また、「返信は不要」と明示されている場合や、企業のウェブサイト、求人情報にその旨が記載されている場合もあります。その点をチェックし、不要と書かれている場合は送るのを控えておきましょう。
基本的に返信によって結果が変わることはない
基本的に、不採用通知への返信の有無は評価に影響しません。不採用通知に対して返信しないと失礼になるわけではありませんが、どんなに思いのこもった返信をしたからといって結果が採用に変わることもない、ということです。
そのため、不採用通知を受け取るたびに深く受け止めて丁寧に対応しているしまうと、心が疲れてしまうかもしれません。
また、不採用通知に返信しても、必ずしも返信が返ってくるわけではありません。企業によっては返信をしないこともあるため、返信に期待しすぎることは避けるべきです。
大手企業では、返信によって不採用の結果が変わることはほぼありません。
中小企業でも基本的に結果が変わることはありませんが、その企業への熱意が伝わる返信内容であれば、内定辞退者が出たときなどに限って稀に結果が変わることがあります。
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自分の状況に合わせてしよう! 不採用通知に返信するのがおすすめな6つのケース
不採用通知に返信するのがおすすめな6つのケース
不採用通知に返信した方が良いケースは、おもに6パターンです。それぞれのパターンによって返信するべき理由が異なるため、返信の内容も少しずつ異なります。
この章では、例文と合わせて不採用通知に返信するのがおすすめな6つのケースを紹介します。
①担当者にお世話になっていた場合
就職活動中、面接や選考でお世話になった担当者がいる場合、不採用通知に対して返信することはおすすめです。
学生の中には、インターンや座談会を通じて、特定の社員に相談に乗ってもらっていたという人もいるかもしれません。不採用通知に返信することで、面接で時間を割いてもらい、丁寧に対応してもらったことに感謝の気持ちを伝えることができます。
担当者にお世話になっていた場合の例文
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名RE:選考結果につきまして
株式会社●●●
人事部 採用教育課
◯◯ △△様
お世話になっております。
●●●大学■■学部●●学科■年の港 太郎と申します。
◯月◯日の選考では、面接の機会を与えていただき、誠にありがとうございました。
選考結果のご連絡をいただき、心より感謝申し上げます。
夏のインターンでは、◯◯様から多くの助言を賜り、大変励みになりました。
私の力不足により不採用となりましたが、その経験を活かし成長してまいります。
最後に、貴社のいっそうのご発展と皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
——————————————–
港 太郎(みなと たろう)
●●●大学■■学部●●学科■年
携帯電話:090-☓☓☓☓-☓☓☓☓
メール:tarou.minato@☓☓☓☓☓☓.ac.jp
———————————————–
簡潔にまとまっていて良いメールの文章だと思います。大学名や氏名、面接の日時を最初に書いている点、インターン時代にお世話になった人の氏名を入れ、どのあたりに心を動かされたかを書いている点も良いです。
②企業へ強い心残りがある場合
志望度の高い企業だった場合、採用されなかったことに強いショックを感じてしまう学生もいるはず。
企業へ強い心残りがある場合こそ、不採用通知を機に気持ちを切り替えることをおすすめします。返信という形で自分の気持ちや思いを言葉にすることで、モヤモヤした気分やマイナスな感情が晴れる可能性があるのです。
また、自分の気持ちを言語化することで、面接で思うように伝えられなかった点を再発見することができるかもしれません。次の企業の選考へと再スタートを切るためにも、一つの区切りとして不採用通知への返信を活用しましょう。
企業へ強い心残りがある場合の例文
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名RE:選考結果につきまして
株式会社●●●
人事部 採用教育課
◯◯ △△様
お世話になっております。
●●●大学■■学部●●学科■年の港 太郎と申します。
◯月◯日の選考では、面接の機会を与えていただき、誠にありがとうございました。
残念ながら力不足により不採用となりましたが、
このたびは貴重な機会をいただきまして誠にありがとうございました。
貴社での選考を通して、現状の自分の不足点に気が付くことができました。
今後も自己研鑽に努め、よりいっそう成長する所存です。
また、◯◯様をはじめとする貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
——————————————–
港 太郎(みなと たろう)
●●●大学■■学部●●学科■年
携帯電話:090-☓☓☓☓-☓☓☓☓
メール:tarou.minato@☓☓☓☓☓☓.ac.jp
———————————————–
メールの例文で、「自分の不足点に気が付くことができました」と、面接を通じた気付きを述べているのが良いポイントです。
「よりいっそう成長する所存」という決意についても、どんなふうに成長したいのか具体的に記述してみましょう。
③最終選考まで残っていた場合
最終選考まで進んだ場合、辞退者が出た際に備えて不採用通知に返信することも有効です。非常に珍しいケースですが、内定者が辞退した場合、企業はすでに面接まで進んだ候補者から選考をおこなうことがあります。
企業側としても、選考を再度一からおこなうよりも、すでに面接を終えた候補者から選ぶ方が効率的なのです。
最終選考まで進んだということは、企業があなたを評価していたことの証です。返信メールを送ることで、採用担当者に自分の存在を印象付け、再度の選考の機会を得る可能性が高まります。また、ほかの応募者との差をつけることにもつながります。
最終選考まで残っていた場合の例文
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名RE:選考結果につきまして
株式会社●●●
人事部 採用教育課
〇〇 △△様
お世話になっております。
●●●大学■■学部●●学科■年の港 太郎と申します。
このたびは貴重な機会を与えていただき、誠にありがとうございました。
最終選考の過程で、御社の魅力に改めて感銘を受けることができました。
残念ながら採用には至りませんでしたが、この経験を踏まえてさらなる成長に努めて参ります。
貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
——————————————–
港 太郎(みなと たろう)
●●●大学■■学部●●学科■年
携帯電話:090-☓☓☓☓-☓☓☓☓
メール:tarou.minato@☓☓☓☓☓☓.ac.jp
———————————————–
メールの例文で、選考結果を謙虚に受け止めたうえで、気持ちを切り替えて成長していく姿勢を示している点に好感が持てます。
最終選考の過程で企業の魅力に感銘を受けたのであれば、具体的にどういった点に感銘を受けたのか簡潔に記載しても良いでしょう。
企業にとって重要な決断となる最終面接の結果は遅くなりやすい傾向にあります。サイレントお祈りに見せかけて、実は合格通知が遅いだけというケースも。次の記事では最終面接の連絡の目安を解説しています。
最終面接の結果が遅い=不採用? 連絡が来る目安や遅い時の対処法も
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自分の弱みはわかっていても、強みは思いつかないものですよね。「それ、強みって言えないよ」と思われたくない人も多いはず。
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④個人的な内容が書いてあった場合
通常、不採用通知にはほかの応募者と同じような内容が書かれています。しかし、採用担当者が将来のために役立つと考えた改善点や不採用の理由、評価などを添えてくれることもあります。
テンプレート化した内容が一般的とされる不採用通知に、わざわざ個人的な内容を添えてくれた場合には、企業の心遣いにお礼の言葉を述べるべきです。
企業からフィードバックをもらったところで、その企業では「不採用」という結果は変わらないかもしれません。しかし、採用のプロからの貴重なコメントは今後の就職活動において、別の場面で役立つ可能性があるかもしれません。だからこそ、その感謝の気持ちを忘れずに伝えることが大切です。
個人的な内容が書いてあった場合の例文
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名RE:選考結果につきまして
株式会社●●●
人事部 採用教育課
〇〇 △△様
お世話になっております。
●●●大学■■学部●●学科■年の港 太郎と申します。
◯月◯日の選考では、面接の機会を与えていただき、誠にありがとうございました。
またご多用のところ、貴重なフィードバックをいただき感謝します。
今回は採用には至りませんでしたが、不採用に至った原因を今一度改め、
今後の成長に繋げてまいりたいと考えています。
最後になりますが、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
——————————————–
港 太郎(みなと たろう)
●●●大学■■学部●●学科■年
携帯電話:090-☓☓☓☓-☓☓☓☓
メール:tarou.minato@☓☓☓☓☓☓.ac.jp
———————————————–
メールの例文は簡潔にまとまっていて良いと思います。「感謝します」「考えています」を「感謝いたします」「考えております」と、より丁寧にした方が良いでしょう。
また、「フィードバックを活かして(今後の成長につなげる)」という言葉があっても良いかもしれません。
⑤知人の紹介で選考を受けた場合
知人の紹介や推薦で選考を受けていた場合も、ほかのケースと同様に返信は必須ではありません。
しかし、知人の紹介で選考を受けた場合、紹介者と企業側の関係性を考えて返信するべきケースもあります。特に、社員と紹介者のつながりが密な場合は、紹介者の顔を立たせる意味で返信することをおすすめします。
また、キャリアセンターやゼミなどの大学関係者からの紹介の場合も、大学の看板を背負っていることを考えて、返信しておくと失礼な印象を残さずに済みます。
同じ紹介であっても、就職エージェントなどの企業を通じての紹介の場合、返信を気にせずとも問題ありません。ケースバイケースではありますが、自分だけでなく、紹介者と企業のつながりも考えながら大人の対応をしましょう。
知人の紹介で選考を受けた場合の例文
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名RE:選考結果につきまして
株式会社●●●
人事部 採用教育課
〇〇 △△様
お世話になっております。
●●●大学■■学部●●学科■年の港 太郎と申します。
このたびは貴重な機会を与えていただき、心より感謝申し上げます。
残念ながら採用されることはできませんでしたが、この経験を力に変え、
更なる成長を遂げるため努力を続けて参ります。
また、紹介いただいた◯◯様にも深く感謝申し上げます。お礼を伝えていただければ幸いです。
最後になりますが、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
——————————————–
港 太郎(みなと たろう)
●●●大学■■学部●●学科■年
携帯電話:090-☓☓☓☓-☓☓☓☓
メール:tarou.minato@☓☓☓☓☓☓.ac.jp
———————————————–
メールの例文では「お礼を伝えていただければ」とありますが、紹介者へのお礼は自分からも伝えましょう。
「〇〇様には結果のご報告とともに、お礼をお伝えします」と書き添え、連絡を誰がするのか、行き違いがないようにしてください。企業、学生の両面から報告があっても問題ありません。
⑥再応募しようと考えている場合
一度選考に落ちても、再応募できる可能性はあります。さらに同じ会社でなくとも、グループ会社への再応募をする学生も珍しくありません。
不採用通知に返信をすることで、採用に直接つながるメリットがあるわけではありませんが、熱意のこもった返信が採用担当者に届く可能性は十分にあります。面接官がまったく同じである可能性は低いとしても、採用窓口の担当者が複数の部門を兼任している可能性があるからです。
再応募を視野に入れている場合、不採用通知に返信する形で今回の面接へのお礼を述べておくと、採用担当者に思いが届くかもしれません。
再応募しようと考えている場合の例文
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名RE:選考結果につきまして
株式会社●●●
人事部 採用教育課
〇〇 △△様
お世話になっております。
●●●大学■■学部●●学科■年の港 太郎と申します。
先日は貴重な面接の機会を与えていただき、誠にありがとうございました。
残念ながら今回は私の力不足により不採用となりましたが、貴社への入社意欲は今も変わりません。
またの機会がございましたら、再び選考に挑戦させていただければ幸いです。
このたびは迅速なご連絡をいただき、心より感謝申し上げます。
最後になりますが、貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
——————————————–
港 太郎(みなと たろう)
●●●大学■■学部●●学科■年
携帯電話:090-☓☓☓☓-☓☓☓☓
メール:tarou.minato@☓☓☓☓☓☓.ac.jp
———————————————–
メールの例文で、入社意欲をアピールしている点は良いですが、企業の魅力についても簡潔に伝えると良いでしょう。
「またの機会がございましたら」ではなく、「再応募できる機会がございましたら」と記載し、スキルアップを図り再び選考に挑戦するとした方が良いですね。
一度落ちた会社に再応募したいと考える人は、以下のQ&Aでキャリアコンサルタントがその是非や対応方法を解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
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5ステップで完成! 不採用通知への返信の書き方
不採用通知への返信に頭を悩ませてしまうこともあるかもしれませんが、実は不採用通知への返信はコツをつかめば簡単に書けます。
この章では、不採用通知への返信の書き方を5つのステップに分けて解説します。件名から結びまで、記事を参考にしながらメールを作成してみてください。
①件名:不採用通知の件名をそのまま使う
不採用通知に対するメールの件名は、シンプルで明確なものにしましょう。通知の件名をそのまま使うことで、相手が内容を一目で理解しやすくなります。
たとえば、通知の件名が「採用選考結果のお知らせ」なら、返信メールの件名も同じにしましょう。件名の「Re:」はそのまま残しておくべきです。「Re:」があることで、これが継続したやりとりのメールであることが一目でわかります。
またやりとりが進行し、件名が「Re:Re:Re:Re:」のように重複してしまった場合、1つだけ「Re:」を残し、重複分を削除しましょう。本来の件名が見えなくなると、受信者がメールの内容を認識しづらくなってしまうからです。
②宛先:担当者を記載する
返信のメールを送る際には、不採用の連絡をした担当者の名前を明記してください。会社名や団体名などは正式名称で記し、個人名のうしろには「様」をつけます。CCで複数名に送る場合は役職が高い順に記載しましょう。
担当者の名前を知らない場合には、「採用担当者様」といった宛名を使用することもできます。ただし、相手に対する敬意を示すために、できるだけ担当者の名前を記載しましょう。
- 担当者が複数いる場合、宛名の名前の順番にルールはありますか?
企業からのメールと同じように宛名を並べよう
担当者が複数いるのであれば、企業からのメールに書かれている順番に書きましょう。もし、最も上位のポジションや責任を持つ担当者がわかるなら、その人から名前を書くのでも良いです。
ただ、不採用メールの返信なので、企業側も順番に関してそれほど気にしていないというのが実情です。
③挨拶:所属を明確にする
メールの挨拶では、自分の所属を明確に示すことが重要です。具体的には、「〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇年生の△△と申します」といった形で自己紹介をすることが一般的です。
連絡先の詳細などは末尾の結びで記載するため、冒頭では簡単な自己紹介として所属を述べる程度に留めます。
④本文:選考へのお礼を述べる
不採用通知への返信の本文では、選考をしてもらったお礼の言葉を述べましょう。
採用担当者が面接に時間を割いてくれたこと、結果を知らせてくれたこと、さらに企業について詳しく知る機会を提供してくれたことなどを具体的に盛り込んでください。
選考へのお礼の例
・先日は貴重な面接の機会を与えていただき、誠にありがとうございました。
・先日の面接では貴社のみならず業界について詳しく理解することができ、大変勉強になりました。
・先日の面接では〇〇様に貴社について丁寧に解説していただき、誠に感謝いたします。
選考過程で実際に起きた出来事をエピソードとして取り入れるのもおすすめです。ただし長文にならないように心掛け、できるだけ簡潔にまとめることが肝心です。
選考のお礼として、「社員の〇〇さんが話していた『自分に誇れる仕事をしたい』という言葉が胸に響きました」「明るい笑顔で励ましてくださり感謝しています」など、ささやかでも本当に心に響いたエピソードを盛り込むと、読み手の心に伝わりますよ。
⑤結び:挨拶と署名を入れる
最後に、メールの結びでは丁寧な挨拶と署名を入れることが重要です。メールの結びは、次のような言葉で文章を締める形が一般的です。
メールの結びの例
・今後の貴社のご繁栄を心よりお祈り申し上げています
・貴社のますますのご発展と皆様のご健勝をお祈り申し上げます
・末筆ながら今後の貴社のご繁栄をお祈り申し上げています
・貴社の更なるご繁栄をお祈り申し上げます
また、最後に署名をする際には、自分のフルネームと連絡先を明記しましょう。不採用通知への返信に限らず、ビジネスメールを送る際には、メールの結尾に署名を含めることが一般的です。
署名とは、名前、所属、連絡先などの情報をまとめたものです。多くのメールサービスでは、これを自動挿入できる機能が提供されています。あらかじめ、署名を設定しておくと便利です。
不採用通知への返信に限らず、正しいメールの書き方を身に付けておくとさまざまな場面で役立ちます。こちらの記事でも、メールの返信の書き方の基礎を今一度確認しましょう。
返信次第で悪印象? 書類選考結果の返信メールを例文付きで解説
まずは自己分析ツールで自分の強み・弱みを確認しよう!
「自己分析って時間がかかるし、正直面倒だな」と思っていませんか。
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ついやりがち! 不採用通知へのNG対応
不採用通知へのNG対応
- メール以外の手法で返信する
- 不採用の理由を問い詰める
- フィードバックを求める
不採用通知に対して、悲しさや怒りを覚える学生も多いもの。しかし、気持ちのままに企業に問い合わせのメールを送ったり、相手の評価を責めたりするのは社会人として相応しい行動とはいえません。
ここからは、学生がやりがちな不採用通知へのNG対応を3つ紹介します。
メール以外の手法で返信する
通常、不採用通知はメールで届きます。メールで受け取った通知には、手紙や電話など、メール以外の方法での回答は控えるべきです。採用担当者が返信に気が付かず、コミュニケーションが円滑にできなくなる可能性があるからです。
ただし、応募書類の返却が必要な場合や、正式な書類の送付にはメール以外の連絡が必要になるケースもあります。その場合には、返送書類に不採用通知を同封して郵送することが一般的です。
必ず封筒を使用し、書類を折り曲げずに送付しましょう。また、郵送方法は必要に応じて速達や書留などを選択してください。
不採用の理由を問い詰める
不採用通知を受けた時、不採用の理由を問い詰めてしまう学生がいますが、これはNGな対応です。
企業は不採用通知を出した応募者から不採用理由について問い合わせがあった場合、回答する必要はないとされています。 安易に不採用理由を説明してしまうと、納得できない応募者とトラブルになったり選考基準が漏れてしまったりする可能性があるためです。
また、企業の採用担当者が多忙で、不採用の理由を詳しく説明する余裕がない場合もあります。
不採用通知を受けたときは、まずは一度自分自身で考えてみることが大切です。自分の弱点や改善すべき点は何か、そして次回に向けてどのように努力するべきかを見つめ直しましょう。内省ができれば、次の求人応募にもより前向きに取り組めるようになります。
- 実際、不採用の理由を聞いた際に回答してもらえることはありますか?
トラブルを避けるために回答しない企業が多い
企業に不採用の理由を聞いても問題ありませんが、企業に不採用の理由を開示する義務はないので、多くの企業は回答しないでしょう。
回答することで今後の採用業務に影響が出たり、開示した理由を応募者が納得できずトラブルになるケースになったりすることがあるため、開示しないと決めている企業が多いです。
ただし、採用担当者と直接やりとりをしてきた場合や縁故による応募であれば、不採用の理由を回答してもらえることがあります。不採用の理由を聞く場合は、電話ではなくメールで確認をすると良いでしょう。
当然のようにフィードバックを求める
不採用通知を受けた後、フィードバックを求めたい気持ちは理解できます。しかし、それを当然の権利と考えてはいけません。きつい口調で当然のようにフィードバックを要求したり、相手の判断に疑念を抱くような印象で接したりするのはマナー違反です。
フィードバックを求めること自体は悪いことではありませんが、採用担当者にフィードバックをお願いする際は、礼儀正しくたずねることが大切です。断られることはもちろん、そもそも返信が返ってこない可能性もあることは理解しておくべきです。
また、あなたの資格や性格とは関係なく、単にほかの応募者が選ばれた可能性もあります。不採用の理由に固執しすぎず、前向きに選考対策を重ねることが内定への近道です。
企業にフィードバックを求めたい気持ちはわかりますが、あまりおすすめしません。なぜなら、フィードバックの文章を書くためには労力がかかり、言葉選びにも気を遣うからです。企業側に時間や手間の負担をかけることは避けた方が良いでしょう。
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不採用通知への返信要否はしっかり見極め効率的に就活対策しよう
就活において、不採用通知に対する返信は必ずしも求められるものではありません。一般的に、企業側も多くの学生にテンプレートに基づいた文章を一斉送信していることから、返信しなくても失礼とはみなされません。しかし特定のケースでは、礼儀として返信する必要があります。
不採用であるにもかかわらず、返信をすることに意味を感じない学生もいるかもしれませんが、お世話になった人に感謝の気持ちを伝えることは社会人としてのマナーの一つでもあります。
必要な対応を見極めながら、最後まで気持ちよく選考を終えるまでの段取りを経験することは、あなたにとっても大きな学びとなります。効率的にかつ誠実に、就活を進める術を身に付けてくださいね。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見る返信は必須ではないがうれしく感じる採用担当者もいる
業界を絞って就活をしていた場合、採用面接で出会った人と同じ業界や職種で働く可能性は大いにあります。取引先の担当者やビジネスパートナーがあのときの採用面接官、なんてことがあっても不思議ではありません。
人とのご縁はどこでできるかわからないものです。一期一会の出会いは、大切にしていきたいものですよね。
採用現場は人間が担っています。機械化されていたり、ただの事務手続きとして考えられていたりするわけではありません。だからこそ、採用担当者にとって、学生からのお礼や励ましの連絡は涙が出るほどうれしいものです。
不採用に対する返信は必須ではありませんが、あなたがお礼を言いたくなった採用担当者は、きっと心を込めて仕事をしてくれたのでしょう。
返信しようと考える姿勢はビジネスパーソンとして大切
不採用の連絡に返信をしようとしたあなたは、人との出会いを大切にする、礼節を守る、仕事に心を込める、といった姿勢を持っているといえます。その姿勢は、ビジネスパーソンとしても大切なことです。
すぐに見返りがあるものではありませんが、長い目で見たら人脈の形成や信頼関係の構築などの面で、自分を助けてくれる要素になってきます。
ちょっとの勇気と労力を使って「お礼をきちんと言う」ことは、人生全体に有益な影響を与えてくれますよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ヒトノビ代表
Tamao Koseki〇就職時は準備不足で苦労するも大手企業に入社。転職して実用書の編集者を10年経験し、独立。キャリアコンサルタント資格を取得し、現在は強みを引き出して活かす人材育成をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
プロフィール詳細