Q
その他
回答しない
正規と非正規の賃金格差の根本的な原因は何ですか?
正規雇用と非正規雇用で賃金に大きな差があるのはなぜでしょうか?
企業側の理由としては、雇用保障の有無、福利厚生の充実度、人材育成への投資の違いなどが考えられますが、それだけでは説明しきれない格差があるように感じます。
職務内容や責任の度合いが同じであるにもかかわらず、雇用形態が違うだけで賃金が大きく異なるのは、どのような原因があるのでしょうか?
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
賃金格差問題は複雑だからこそ入社前の深掘りは慎重に
「正規と非正規の賃金格差の根本的な原因」は非常に複雑で難しい問題です。
このテーマを入社試験などの場で積極的に議論することは、必ずしも応募者にとってプラスに作用するとは限りません。
現在、国の方針としては「同一労働同一賃金」が進められており、待遇差をなくす方向には向かっています。
若いうちは給与が低い傾向にある! 多様な背景を理解し冷静な視点を持とう
ただ一方で、正規雇用の方は長期雇用前提でキャリアパスがあるため若いうちは給与が低い場合があり、逆に年齢が上がると非正規の方より高く見えることもあります。
単純に非正規だから安いというわけではなく、さまざまな雇用慣行や制度上の理由が複雑に絡み合っています。法律も改正しようとしていますが、入社試験の段階でこの問題を議論するのは得策ではないように思います。
賃金格差の根本原因はキャリア形成の違いがポイント
正規雇用と非正規雇用の間にみられる賃金格差の根本的な原因としては、おもに「長期的な雇用を前提とした人材育成への投資やキャリア形成のあり方の違い」が挙げられると考えます。
企業が正規雇用者を採用する際には、一般的に、その人材が長期間にわたって企業に貢献し、将来的にはより責任のある立場を担うことを期待して、教育研修の機会を提供したり、多様な業務経験を積ませたりといった形で人材育成に投資します。
そのため、給与体系も勤続年数や能力向上にともなう昇給などが組み込まれていることが多いです。
雇用形態で異なる「期待と役割」を理解しよう
一方、非正規雇用の場合、企業は特定の業務やプロジェクトに対応するための即戦力、あるいは一時的な労働力の確保といった目的で採用することが多く、「短期的な業務遂行」を前提としているケースが少なくありません。
そのため、正規雇用者ほど手厚い人材育成投資がおこなわれにくく、キャリアパスも限定的になる傾向があります。
結果として、同じような業務内容に従事しているようにみえても、企業がその雇用形態に期待する役割や貢献の範囲、そして将来性が異なるため、給与水準にも差が生じやすいという構造があるのです。
正規雇用と非正規雇用の違いについては、以下の記事でも詳しく解説しています。それぞれの特徴を知りたい人は確認してみましょう。
次の記事では、非正規雇用である派遣と業務委託の違いを解説しています。併せて参考にしてみてください。
こちらのQ&Aでは、出向・派遣・業務委託の違いについてキャリアコンサルタントが回答しています。
自己分析をするなら自己分析ツールが一番おすすめ!
自分の弱みはわかっていても、強みは思いつかないものですよね。「それ、強みって言えないよ」と思われたくない人も多いはず。
そんな時は「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば簡単な質問に答えていくだけで、あなたの強み・弱みが簡単にわかります。
無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。
自分の長所を分析するなら「自己分析ツール」がオススメ
診断スタート(無料)
・自己PRや志望動機に使える長所を知りたい人
・自分にあった仕事を知りたい人