就活では、「やった方が良い」「やるべき」といった情報が溢れていて、多くの学生が何から手を付ければいいのかわからなくなりがちです。そんななかで、最も大切なのは、まず最初に自分の「就活の軸」を決めることです。

たとえば、給与、福利厚生、仕事内容、勤務地、企業の知名度など、何を重視するかは人それぞれ異なります。

だからこそ、就職活動の初期段階で「自分は何を大切にしたいのか」を明確にし、それに合った企業を絞り込むことで、効率よく就活を進めることができます。

内定時のトラブル防止！ 家族への共有も忘れないようにしよう

また、就活の軸が固まったら、一度ご家族とも共有しておくことがおすすめです。私が支援した学生のなかにも、内定をもらった後に家族と話し合った結果、内定を承諾できなかったケースがありました。

最終段階になってから家族に反対されるという事例は、決して珍しくありません。そうした事態を避けるためにも、事前に考えを共有し、理解を得ておくことが大切です。早めの情報共有が、後々のトラブルを未然に防いでくれると言えます。

就職活動において「自分にとって何が大切か」を見つけるのは、簡単なことではありません。だからこそ、それが明確にならずに悩む学生も多くいます。

たとえば大学受験であれば、「点数を取る」という明確なゴールがあるものの、就活にはそうした絶対的な正解がありません。このようなかでも、就活で最も重要なのは、「自分が大切にしたいものを、大切にできる環境を選ぶこと」です。

たとえば、「成長」を重視したいのであれば、自分がもっとも成長できる環境はどこかを見極める必要があります。反対に「収入」を優先したい場合は、自分の目標に見合う報酬を得られる企業を調べるようにしましょう。

また、「ワークライフバランス」や「家族との時間」を大切にしたい場合は、柔軟な働き方や充実した制度のある会社を探すことが重要です。

今の自分の「大切」を見逃さないようにしよう

まずは、自分にとって何が大切なのかを言語化し、それを大切にしている企業と出会うことが、就職活動の第一歩です。そうすることで、入社後のミスマッチも減らすことができます。

ただし、大切にしたい価値観は、時間の経過や経験によって変わっていくこともあります。だからこそ、自分の気持ちを定期的に見つめ直すことも、忘れないようにしましょう。