Q
将来の夢が決まらない大学生です。
将来の夢が決まらず焦っています。就活を控えているので、現実的に実現できそうな夢を見つけなければと思うのですが、自分が何がしたいのかよくわかりません。
さまざまな業界や職業について調べてもみたのですが、これといってやりたいことは見つかりませんでした。将来の夢はどうやって決めたら良いのでしょうか。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
「就きたい仕事」ではなく「ありたい姿」という観点で探してみよう
「現実的に実現できそうな夢を見つけなければ」と思っているが、何をしたいのかよくわからないとのこと。どうしてもわからないのであれば、「とにかく給料の良い仕事を探す」という視点で考えてみてはどうでしょう。
もしこのことが「それは嫌だな」と感じるのであれば、質問者さんの中に働くうえで大事にしたいことがほかにあるということです。たとえば「プライベートの時間を大事にしたい」「バリバリ仕事をして自分を成長させたいという思いはそれほど強くない」などです。
何をしたいかわからない場合は、具体的な仕事で考えるのではなく「このような状態で生活していたい」という「自分の理想とするあり方」をイメージしてみてください。それも一つの夢であり、やりたいこととして考えても良いのです。
たとえば質問者さんが「プライベートの時間を大事にしたい」と考えているなら、面接で自分の夢を聞かれたときは、「プライベートと仕事を両立し、充実した生活を送ることです」と答えれば良いのです。それでNGな会社はそもそも質問者さんにマッチしないということです。
さまざまな業界や職業について調べることは続けていこう
追加で一つアドバイスするとすれば、質問者さんがしているようなさまざまな業界や職業を調べることは、やりたいことを見つける確率を上げる方法としては正解です。
さらにその確率を上げるために有効な方法は、実際に説明会に参加したりOB・OGと会って話を聞いてみることです。文字情報だけでは得られない会社の雰囲気や業務内容に触れると、「あ、これやってみたいかも」ということが見つかることがありますよ。
「自分の理想とするあり方」だけでなく、携わりたい仕事を見つけることも大切なことです。これは継続していくと良いと思います。
就職先を選ぶ際の指針となる「就活の軸」がはっきりしていない人は、以下の記事を参考にしてください。就活の軸一覧90選を紹介しているので、自分に合うものがきっと見つかりますよ。
こちらの記事では、OB・OG訪問のメリットや目的、準備から当日の流れまでを解説しています。OB・OG訪問をする際は参考にしてくださいね。
将来の夢が明確でなくてもまったく問題ない
何をしたいかよくわからないのは仕方がないことです。そもそも職業経験も人生経験も少ない若いうちに、「夢」や「やりたいこと」が本当にわかっている人の方が少ないはずです。
やりたいことが見つからないときはまず、「できること」や「できたらうれしいこと」から探すと考えやすいですよ。たとえばその仕事を通じて能力が上がったり、できることが増えたりしたらどうなるかと考えれば、できた状態が「将来の夢」になりますね。
それでも見つからないときは、「やるべきこと」を探してみましょう。やりたいことでもできることでもなくても、共感できる・使命感を持てるというものがあれば、その仕事をする動機に十分なります。
取っ掛かりが見つかればまず行動に起こしてみよう
このように仕事への入り口を「やりたいこと」だけでなく、「できること」「やるべきこと」からも探してみて、見つかったらひとまずやってみることが重要です。
やってみるうちにだんだんできるようになって自信がつけば、「やりたい」と思えるようになるかもしれません。周囲から期待されてくれば「やらなければ」と使命感や責任感が出てくることもあります。
仕事は最初から「やりたい」「できる」「やるべき」がそろっていることなどまずありません。時間と経験を積み重ねながら、この3つの状態を徐々に作っていくものと考えてみてくださいね。
将来の夢を決めようとしても、自分が何をしたいのかわからなければ決められません。こちらの記事でやりたいことの見つけ方を解説しているので参考にしてくださいね。
将来の夢が決まらない人は、自己理解が不足しているのかもしれません。自分の過去の言動や思考を分析し、価値観や強み、弱みを明らかにしていくとやりたいことやなりたい姿が見えてきますよ。こちらの記事を参考にして自己分析に取り掛かりましょう。
こちらの記事では、将来なりたい姿の決め方、そしてそれを実現させる計画の立て方を詳しく解説しています。
こちらのQ&Aでも「やりたいことがなく仕事を選べない」と焦る質問者に向けて、キャリアアドバイザーが回答しています。併せて参考にしてくださいね。
将来が漠然と不安という人は多くいます。以下のQ&Aで、将来に対する不安をキャリアコンサルタントが回答しているので、併せてチェックしてくださいね。